JPH04119028U - 壁 材 - Google Patents

壁 材

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JPH04119028U
JPH04119028U JP2158091U JP2158091U JPH04119028U JP H04119028 U JPH04119028 U JP H04119028U JP 2158091 U JP2158091 U JP 2158091U JP 2158091 U JP2158091 U JP 2158091U JP H04119028 U JPH04119028 U JP H04119028U
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JP
Japan
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lining
wall material
steel plate
steel plates
steel
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Pending
Application number
JP2158091U
Other languages
English (en)
Inventor
清太郎 高橋
Original Assignee
株式会社三創
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Publication date
Application filed by 株式会社三創 filed Critical 株式会社三創
Priority to JP2158091U priority Critical patent/JPH04119028U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水密性や機械的強度の低下を招くことなく、
ライニングの鋼板からの剥離を有効に防止することがで
きる構造を持った壁材を提供する。 【構成】 複数の鋼板11の相互の接続部分10におい
て、一方又は双方の鋼板11の端部111をライニング
3側に折り曲げる等して突出させ、この端部11を溶接
等の方法により接続して壁材を形成する。そしてこの突
出した鋼板11の部分にライニング3が施される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、モルタルやセメント等のライニングを鉄板やステンレス板等の鋼板 に固定した構造の壁材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、モルタルやセメント等のライニングを鉄板やステンレス板等の鋼板 に固定した構造の壁材が使用されている。 例えば、住居用等では、モルタルを補強するため、あるいは防火性を向上させ るために、モルタルを鉄板に固定した構造の壁材が使用される。
【0003】 また、プールの内壁においては、鉄板を使用することにより水密性を確保する とともに、鉄板のみだと弾性が強くて泳者がターンするなどの際に好ましくなか ったり、あるいはタイル等が貼れないことから、鉄板の内面にモルタルを固定す るようにしている。 図9は、ライニング3を鋼板11に固定した構造の従来の壁材の断面概略図で ある。
【0004】 図9に示す従来の壁材は、複数の鋼板11が接続されて構成された鋼板体1と 、鋼板体1の表面に塗布された接着剤2を介して固定されたライニング3とから 構成されている。 鋼板11は、その製造に使用される圧延機のローラーの幅との関係から、一定 の幅に大きさが限られている。そこで、複数の鋼板11の端部111相互を溶接 によって接続して大きな鋼板体1にしてから、ライニング3を固定するようにし ている。
【0005】 鋼板11の溶接方法は、通常、溶接する鋼板11の双方の端部111を接触さ せておいて、片側から放電アーク溶接等の方法により溶接するものである。 図9中、Yは溶接により溶融した後固化した部分(以下、溶接部分という。) を示す。尚、この溶接部分Yは、鋼板11の幅方向(紙面垂直方向)に長い線状 のものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記の従来の壁材において、ライニングを固定するための接着剤の劣化や鋼板 体とライニングの熱収縮率の違い等の理由により、経年使用のうちにライニング が鋼板体から剥離してしまうことがある。また、上記壁材に使用される接着剤は 有機系の接着剤であるため、住居に使用された場合には、住居の火事により接着 剤が発火して劣化し、火災の際にモルタルが剥離して落下するといった思わぬ事 故が発生することがある。
【0007】 そこで鋼板1に突出部を設け、この突出部によってモルタルの剥離を防止する ことが考えられる。 図10は、このような点から、鋼板1の一部を折曲させて突出部を設けて、ラ イニングの剥離防止を図った場合の説明図である。 ライニングの鋼板体からの剥離を防止するには、図10に示すように、鋼板1 1の一部を折曲させて、この折曲させた箇所の鋼片15をライニング側に突出さ せて、この鋼片15にライニングが係止されるようにして固定する構造が考えら れる。
【0008】 しかしながら、鋼板に穴開けすることは、壁材がプール等の水施設に使用され る場合には、水密性の点で信頼性が低下してしまう。また、住宅に使用する場合 には、鋼板に穴開けを施すと、壁材全体の機械的強度の低下につながると共に、 防火性の低下をもきたしてしまう。 本考案は、かかる課題を解決するためになされたものであり、即ち、水密性や 防火性、あるいは機械的強度の低下を招くことなく、ライニングの鋼板からの剥 離を有効に防止することができる構造を持った壁材の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案の壁材は、鋼板相互の接続部分において、一 方又は双方の鋼板をライニング側に突出させて形成した構造を有するものである 。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を説明する。 図1は、本考案の実施例の壁材の断面概略図である。 この図1に示す本考案の実施例の壁材は、複数の鋼板11を接続して構成され た鋼板体1と、この鋼板体1の表面に塗布された接着剤2を介して固定されたラ イニング3とから形成されている。
【0011】 そして、鋼板体1は、複数の鋼板11を各々を、その各々の鋼板11の端部1 11において相互に溶接して接続することにより構成されている。即ち、この各 々の鋼板11は、ライニング3側にほぼ直角に折り曲げられた端部111を有し 、その折り曲げられた端部111をそれぞれつき合わせて溶接することで、接続 されている。
【0012】 従って、図1に示すように、本実施例の壁材は、双方の鋼板11の接続部分1 0において、鋼板11の端部111が、ライニング3の側に突出した構造になっ ている。 次に、図2を使用しながら接続部分における溶接の状態を説明する。図2は、 図1の壁材の鋼板の接続部分Yにおける溶接の状態の説明図である。
【0013】 図2に示すように、本実施例の壁材における各々の鋼板11は、ライニング3 側にほぼ直角に折り曲げられた各々の端部111の頂部1111と、底部即ち鋼 板11の折れ曲がっている曲部1112の接触部分との2カ所において溶接され ている。図9の従来の図と同じように、溶接により溶融固化した部分をYで示す 。この溶接部分Yは、従来と同じように紙面垂直方向に長い線状に形成されてい る。
【0014】 図9に示す従来の壁材の場合には、鋼板11の肉厚の分に過ぎない小さい面積 で面接触した端部111の端面一箇所での溶接であるのに対し、上記実施例にお いては、より広い面積で端部11の表面を面接触させておいての2カ所での溶接 になっている。従って、出来上がる壁材の機械的な強度が、従来に比して向上し ているだけでなく、水密性や防火性も著しく向上したものである。
【0015】 次に本考案の他の実施例を説明する。 図3から図8は、それぞれ、本考案の他の実施例の壁材における鋼板相互の接 続部分の説明図である。図3から図8において、図中Yは、図3と同様の意味で あり、溶接により溶融固化させる溶接部分Yを象徴的に指し示すものである。即 ち、Yが指す円弧がまたがる部分の両部材の接触部分において、図2と同様に溶 接していることを指し示す。
【0016】 本考案の壁材における鋼板相互の接続部分の構造は、図1及び図2に示すよう な双方の鋼板11の端部111をライニング3側に折り曲げて溶接した構造に限 られない。 まず、図3に示すように、一方の鋼板11のみをライニング3側に折り曲げて た構造でもよい。この場合には、壁材の機械的強度の点では、図1及び図2に示 す実施例に劣るものの、ライニング3の剥離防止の効果としては十分である。
【0017】 また、端部11の折り曲げ方についても、種々のバリエーションが可能である 。 まず、図4のように、つき合わせて溶接後の突出部分の断面形状がV字状にな るように端面11を折り曲げたり、図5のようにY字状になるように折り曲げた り、さらに図6のようにT字状になるように折り曲げたりする構成も採用できる 。いずれの構成も、図2や図3の構成に比べ、ライニング3の剥離防止効果の向 上が期待できる。
【0018】 さらに、壁材が鉛直状態で配置されるものであるときは、図7や図8のように 、一方又は双方の鋼板11のライニング3側に折り曲げた端部111の先端部1 110をさらに鉛直上方に折り曲げる構成を採用することができる。この先端部 1110の折り曲げにより、ライニング3の剥離落下防止効果をより強固なもの にすることができる。
【0019】 尚、本考案の鋼板11の例としては、鉄板,ステンレス板,アルミ板,ホーロ ー板等があげられる。また、ライニング3の例としては、モルタル,セメント, しっくい等があげられる。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、鋼板相互の接続部分において、一方又 は双方の鋼板をライニング側に突出させて形成した構造を有するので、水密性や 防火性あるいは機械的強度の低下を招くことなく、ライニングの鋼板からの剥離 を有効に防止することができる壁材となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の壁材の断面概略図である。
【図2】図1の壁材の鋼板の接続部分における溶接の状
態の説明図である。
【図3】本考案の他の実施例の壁材における鋼板相互の
接続部分の説明図である。
【図4】本考案の他の実施例の壁材における鋼板相互の
接続部分の説明図である。
【図5】本考案の他の実施例の壁材における鋼板相互の
接続部分の説明図である。
【図6】本考案の他の実施例の壁材における鋼板相互の
接続部分の説明図である。
【図7】本考案の他の実施例の壁材における鋼板相互の
接続部分の説明図である。
【図8】本考案の他の実施例の壁材における鋼板相互の
接続部分の説明図である。
【図9】ライニングを鋼板に固定した構造の従来の壁材
の断面概略図である。
【図10】鋼板の一部を折曲させて突出部を設けて剥離
防止を図った斜視図である。
【符号の説明】
1 鋼板体 10 接続部分 11 鋼板 111 端部 2 接着剤 3 ライニン
グ Y 溶接部分

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の鋼板を接続して構成した鋼板体の
    表面にライニングを固定した壁材において、鋼板相互の
    接続部分において、一方又は双方の鋼板をライニング側
    に突出させて形成したことを特徴とする壁材。
JP2158091U 1991-04-04 1991-04-04 壁 材 Pending JPH04119028U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2158091U JPH04119028U (ja) 1991-04-04 1991-04-04 壁 材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2158091U JPH04119028U (ja) 1991-04-04 1991-04-04 壁 材

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JPH04119028U true JPH04119028U (ja) 1992-10-23

Family

ID=31907315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2158091U Pending JPH04119028U (ja) 1991-04-04 1991-04-04 壁 材

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JP (1) JPH04119028U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63233133A (ja) * 1987-03-19 1988-09-28 鹿島建設株式会社 鋼板パネルと鉄筋コンクリートの合成構造

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63233133A (ja) * 1987-03-19 1988-09-28 鹿島建設株式会社 鋼板パネルと鉄筋コンクリートの合成構造

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19981015