JP2675530B2 - 断熱容器 - Google Patents
断熱容器Info
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- JP2675530B2 JP2675530B2 JP6299795A JP29979594A JP2675530B2 JP 2675530 B2 JP2675530 B2 JP 2675530B2 JP 6299795 A JP6299795 A JP 6299795A JP 29979594 A JP29979594 A JP 29979594A JP 2675530 B2 JP2675530 B2 JP 2675530B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば魚介類を氷と共
に入れて運搬するための断熱容器の構造に関する。
に入れて運搬するための断熱容器の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、断熱した状態で食品などを運搬す
るためには発泡スチロール製の断熱容器が用いられてい
た。即ち、例えば漁港などに荷揚げされた魚介類は氷と
共に発泡スチロール製の箱即ち断熱容器に入れられ、同
様に発泡スチロール製からなる蓋をされて運搬される。
発泡スチロール製に限らず他の樹脂発泡体製の断熱容器
は、容器の肉厚部に大量の空気を含んでいるため、断熱
性に優れている。このような断熱容器の用途は近年急速
に広まり、魚介類に限らず断熱して温度を一定以下ある
いは一定以上に保つ必要のある商品を運搬する場合には
広く使用されている。
るためには発泡スチロール製の断熱容器が用いられてい
た。即ち、例えば漁港などに荷揚げされた魚介類は氷と
共に発泡スチロール製の箱即ち断熱容器に入れられ、同
様に発泡スチロール製からなる蓋をされて運搬される。
発泡スチロール製に限らず他の樹脂発泡体製の断熱容器
は、容器の肉厚部に大量の空気を含んでいるため、断熱
性に優れている。このような断熱容器の用途は近年急速
に広まり、魚介類に限らず断熱して温度を一定以下ある
いは一定以上に保つ必要のある商品を運搬する場合には
広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
発泡スチロール製の断熱容器は断熱性に優れているとは
いうものの、時間の経過と共に徐々に断熱容器内部の温
度は高くなる。断熱性を高くするためには、発泡スチロ
ールの厚さを厚くすればよいが、コスト的に不利である
と共に、断熱容器に占める発泡スチロールの体積が増加
し、移送しようとする内容物の量が少なくなるという問
題がある。
発泡スチロール製の断熱容器は断熱性に優れているとは
いうものの、時間の経過と共に徐々に断熱容器内部の温
度は高くなる。断熱性を高くするためには、発泡スチロ
ールの厚さを厚くすればよいが、コスト的に不利である
と共に、断熱容器に占める発泡スチロールの体積が増加
し、移送しようとする内容物の量が少なくなるという問
題がある。
【0004】
【発明の目的】本発明は、以上の問題点を解決するため
に成されたもので、従来の断熱容器を更に改良して断熱
性能をより向上することを目的とする。
に成されたもので、従来の断熱容器を更に改良して断熱
性能をより向上することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の断熱容器は、樹
脂発泡体製の筐体の内面が、密閉された空気層を介して
樹脂フィルム製の被覆体によって被覆されていることを
特徴とする。
脂発泡体製の筐体の内面が、密閉された空気層を介して
樹脂フィルム製の被覆体によって被覆されていることを
特徴とする。
【0006】すなわち、本発明の断熱容器は、前記樹脂
発泡体製の筐体の内面側および底面側に複数の凸部が形
成されていると共に、前記樹脂フィルムの製の被覆体
が、該凸部の頂部に接して被覆され、該被覆体と筐体の
複数の凸部との間に密閉された空気層を形成することに
より、より高い断熱性能を示す。
発泡体製の筐体の内面側および底面側に複数の凸部が形
成されていると共に、前記樹脂フィルムの製の被覆体
が、該凸部の頂部に接して被覆され、該被覆体と筐体の
複数の凸部との間に密閉された空気層を形成することに
より、より高い断熱性能を示す。
【0007】また、本発明の断熱容器では、前記凸部
を、頂部に平坦部を有するように形成することにより、
樹脂フィルム製の被覆体を確実に敷設することができ
る。本発明の断熱容器において、前記樹脂フィルムの被
覆体は、樹脂フィルムを真空成形することにより形成さ
れたものであることが好ましい。
を、頂部に平坦部を有するように形成することにより、
樹脂フィルム製の被覆体を確実に敷設することができ
る。本発明の断熱容器において、前記樹脂フィルムの被
覆体は、樹脂フィルムを真空成形することにより形成さ
れたものであることが好ましい。
【0008】このような断熱容器においては、樹脂発泡
体製の筺体を型内発泡により製造することが好ましく、
こうした成形法を考慮すると、前記樹脂発泡体製の筐体
の内面に形成された複数の凸部が、該筐体の深さ方向に
形成され頂部に平坦部を有する複数の平行な凸条であ
り、樹脂発泡体製の筐体の底面に形成された複数の凸部
が、頂部の平坦部を有する突起であることが好ましい。
体製の筺体を型内発泡により製造することが好ましく、
こうした成形法を考慮すると、前記樹脂発泡体製の筐体
の内面に形成された複数の凸部が、該筐体の深さ方向に
形成され頂部に平坦部を有する複数の平行な凸条であ
り、樹脂発泡体製の筐体の底面に形成された複数の凸部
が、頂部の平坦部を有する突起であることが好ましい。
【0009】
【作用】本発明の断熱容器によれば、樹脂発泡体製の筺
体と樹脂フィルムとの間に密閉された空気層が形成され
ているために、断熱容器全体としての断熱性がより向上
する。
体と樹脂フィルムとの間に密閉された空気層が形成され
ているために、断熱容器全体としての断熱性がより向上
する。
【0010】また、本発明では、被覆体と複数の凸部と
の間に密閉された空気層が形成され、この空気層は安定
し対流しにくいことから、より断熱性を向上できること
ができる。
の間に密閉された空気層が形成され、この空気層は安定
し対流しにくいことから、より断熱性を向上できること
ができる。
【0011】さらに、本発明では、凸部の頂部に平坦部
を有することから、この平坦部に接して被覆を行う被覆
体が安定し、断熱容器内での位置を保持しやすい。
を有することから、この平坦部に接して被覆を行う被覆
体が安定し、断熱容器内での位置を保持しやすい。
【0012】また、本発明では、被覆体が樹脂フィルム
の真空成形で形成されることで、被覆体自体が所定の形
を有することになり、断熱容器内における位置を保持し
やすい。
の真空成形で形成されることで、被覆体自体が所定の形
を有することになり、断熱容器内における位置を保持し
やすい。
【0013】さらに、本発明では、凸部が、筐体の側面
で深さ方向に形成された平行な凸条であり、あるいは底
面に形成された複数の上向きの突起であることから、断
熱容器を製造する際に断熱容器の内面を形成する金型の
構造が簡単になり、雄金型を図1において上方に移動さ
せれば、容易に型抜きが行える。
で深さ方向に形成された平行な凸条であり、あるいは底
面に形成された複数の上向きの突起であることから、断
熱容器を製造する際に断熱容器の内面を形成する金型の
構造が簡単になり、雄金型を図1において上方に移動さ
せれば、容易に型抜きが行える。
【0014】
【発明の具体的説明】以下、本発明の一実施例を図1お
よび図2において説明する。この実施例の筐体1は、樹
脂発泡体から形成されている。ここで使用される樹脂発
泡体としては、ポリスチレン;ポリエチレンおよびポリ
プロピレン等のポリオレフィン:PET等のポリエステ
ル;ポリウレタン等を挙げることができる。特に本発明
では、この筺体1が、ポリスチレンあるいはポリオレフ
ィンを5〜80倍程度の発泡倍率で発泡させた樹脂発泡
体であることが好ましい。この筐体の側壁および底の肉
厚は、通常の厚さでよく、好ましくは80〜100mm
程度である。
よび図2において説明する。この実施例の筐体1は、樹
脂発泡体から形成されている。ここで使用される樹脂発
泡体としては、ポリスチレン;ポリエチレンおよびポリ
プロピレン等のポリオレフィン:PET等のポリエステ
ル;ポリウレタン等を挙げることができる。特に本発明
では、この筺体1が、ポリスチレンあるいはポリオレフ
ィンを5〜80倍程度の発泡倍率で発泡させた樹脂発泡
体であることが好ましい。この筐体の側壁および底の肉
厚は、通常の厚さでよく、好ましくは80〜100mm
程度である。
【0015】この筐体1の内側面および底面には複数の
凸部3、5が形成されている。このうち内側面に形成さ
れた凸部3は、筐体1の深さ方向に形成された複数の平
行な凸条である。これら凸部3の頂部即ち内側面には平
坦部7が形成されている。また、凸部3である凸状の断
面はコの字断面となっており、凸条と凸条の間に凹溝が
形成されている。
凸部3、5が形成されている。このうち内側面に形成さ
れた凸部3は、筐体1の深さ方向に形成された複数の平
行な凸条である。これら凸部3の頂部即ち内側面には平
坦部7が形成されている。また、凸部3である凸状の断
面はコの字断面となっており、凸条と凸条の間に凹溝が
形成されている。
【0016】また、底面に形成された凸部5は、上向き
の突起であり、頂部に平坦部9を有する。図1におい
て、この突起は、短四角柱状の形態を有しているが、本
発明ではこの形態に限定されるものではない。
の突起であり、頂部に平坦部9を有する。図1におい
て、この突起は、短四角柱状の形態を有しているが、本
発明ではこの形態に限定されるものではない。
【0017】このような筐体1の内面は被覆体11で被
覆される。この被覆体11は、樹脂フィルムで形成され
ている。ここで使用される樹脂フィルムは、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン等の熱可塑性樹脂から形成されている
ことが好ましい。殊に本発明では上記のような樹脂フィ
ルムを真空成形することによって筺体1に形成されてい
る突起に密着するような形態に賦形されたものであるこ
とが好ましい。この被覆体11の所定の形は、筐体1の
内面にぴったり嵌合する形となっており、嵌合した状態
で各凸部3、5の平坦部7、9に接する。
覆される。この被覆体11は、樹脂フィルムで形成され
ている。ここで使用される樹脂フィルムは、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン等の熱可塑性樹脂から形成されている
ことが好ましい。殊に本発明では上記のような樹脂フィ
ルムを真空成形することによって筺体1に形成されてい
る突起に密着するような形態に賦形されたものであるこ
とが好ましい。この被覆体11の所定の形は、筐体1の
内面にぴったり嵌合する形となっており、嵌合した状態
で各凸部3、5の平坦部7、9に接する。
【0018】このような樹脂フィルムからなる被覆体の
厚さは、通常は0.01〜5mm程度であることが好ま
しい。そして、この平坦部7、9の複数箇所にはあらか
じめ接着剤を塗布しておき、被覆体11が筐体1内部で
その位置を完全に保持できるようにする。この被覆体1
1は透明であり、被覆体11自体が汚れたり、この被覆
体11の下に水あるいは汚れがたまった場合には直ちに
認識でき、被覆体11を新しいものに取り替えたり、あ
るいは被覆体11と筐体1の内面との間に隙間を強制的
に作って、水や汚れを排出されることが可能である。
厚さは、通常は0.01〜5mm程度であることが好ま
しい。そして、この平坦部7、9の複数箇所にはあらか
じめ接着剤を塗布しておき、被覆体11が筐体1内部で
その位置を完全に保持できるようにする。この被覆体1
1は透明であり、被覆体11自体が汚れたり、この被覆
体11の下に水あるいは汚れがたまった場合には直ちに
認識でき、被覆体11を新しいものに取り替えたり、あ
るいは被覆体11と筐体1の内面との間に隙間を強制的
に作って、水や汚れを排出されることが可能である。
【0019】さて、被覆体11と凸部3、5との間には
密閉された空気層13が形成される。この空気層13
は、凸部3が凸条である場合には、凸条と凸条の間の凹
溝の部分に形成される。凸部5が突起である場合には、
突起と突起の間の隙間に空気層13が形成される。これ
らの空気層13の形成により、筐体1からなる断熱容器
全体の断熱性が向上する。
密閉された空気層13が形成される。この空気層13
は、凸部3が凸条である場合には、凸条と凸条の間の凹
溝の部分に形成される。凸部5が突起である場合には、
突起と突起の間の隙間に空気層13が形成される。これ
らの空気層13の形成により、筐体1からなる断熱容器
全体の断熱性が向上する。
【0020】こうして形成される凸部の高さは通常は5
〜30mm程度であり、筺体における樹脂発泡体(凸部
の頂部までの厚さ)は、通常は5〜30cm程度ある。
このように樹脂発泡体の厚さを設定することにより、良
好な断熱性を示すと共に、本発明の断熱容器の強度も高
くなる。
〜30mm程度であり、筺体における樹脂発泡体(凸部
の頂部までの厚さ)は、通常は5〜30cm程度ある。
このように樹脂発泡体の厚さを設定することにより、良
好な断熱性を示すと共に、本発明の断熱容器の強度も高
くなる。
【0021】以下、この断熱性についての実験結果を説
明する。実験対象となる断熱容器は、図1および図2の
筐体1(側面および底面の肉厚は50mm(このうち凸
条または突起高さは15mm))と通常の発泡スチロー
ル製の蓋とこれに真空成形した被覆体を接着したものを
用いた。これに対し、比較対称とする従来の断熱容器と
して、各凸部3、5がまったく形成されておらず、被覆
体11をも用いられない通常の発泡スチロール製の筐体
および蓋が採用された。この比較対象における側面およ
び底面の肉厚は50mmであった。用いられる蓋は両者
とも同じものであり、箱の外径寸法も両者同じであっ
た。
明する。実験対象となる断熱容器は、図1および図2の
筐体1(側面および底面の肉厚は50mm(このうち凸
条または突起高さは15mm))と通常の発泡スチロー
ル製の蓋とこれに真空成形した被覆体を接着したものを
用いた。これに対し、比較対称とする従来の断熱容器と
して、各凸部3、5がまったく形成されておらず、被覆
体11をも用いられない通常の発泡スチロール製の筐体
および蓋が採用された。この比較対象における側面およ
び底面の肉厚は50mmであった。用いられる蓋は両者
とも同じものであり、箱の外径寸法も両者同じであっ
た。
【0022】上記のような2種類の断熱容器にそれぞれ
60kgの氷を収納した。そして蓋をし、内部の氷が完
全に溶けるまでの時間を測定した。その結果、実験対象
の断熱容器(この実施例の断熱容器)は約60時間であ
り、比較対象の断熱容器は約時間であった。これによ
り、本発明の断熱容器は、単に筐体1の内面に凸部3、
5を設け被覆体11を被覆するという単純な構造である
にも拘わらず、従来の断熱容器よりも約3倍の時間氷が
融けずに長持ちすることがわかった。
60kgの氷を収納した。そして蓋をし、内部の氷が完
全に溶けるまでの時間を測定した。その結果、実験対象
の断熱容器(この実施例の断熱容器)は約60時間であ
り、比較対象の断熱容器は約時間であった。これによ
り、本発明の断熱容器は、単に筐体1の内面に凸部3、
5を設け被覆体11を被覆するという単純な構造である
にも拘わらず、従来の断熱容器よりも約3倍の時間氷が
融けずに長持ちすることがわかった。
【0023】このように断熱性が驚異的に向上した理由
は、従来(比較対象)では氷と筐体の肉厚部とが直接接
触することにより、肉厚部の樹脂成分を伝わって外部か
ら熱が侵入していたのに対し、実験対象では氷と肉厚部
との直接接触が非常に少ないためであると考えられる。
そして、凸部3、5を介して肉厚部と間接的に接触する
部分では、凸部3、5が熱の侵入を抑止する。また、凸
部3、5と接触していない部分では、空気層が熱の移動
を阻止するためであると考えられる。
は、従来(比較対象)では氷と筐体の肉厚部とが直接接
触することにより、肉厚部の樹脂成分を伝わって外部か
ら熱が侵入していたのに対し、実験対象では氷と肉厚部
との直接接触が非常に少ないためであると考えられる。
そして、凸部3、5を介して肉厚部と間接的に接触する
部分では、凸部3、5が熱の侵入を抑止する。また、凸
部3、5と接触していない部分では、空気層が熱の移動
を阻止するためであると考えられる。
【0024】また、被覆体11の肉厚をある程度厚くす
れば、筐体1すなわち断熱容器全体の強度をも向上で
き、断熱容器の耐久性を高めることができるので、繰り
返し使用に強いものになる。
れば、筐体1すなわち断熱容器全体の強度をも向上で
き、断熱容器の耐久性を高めることができるので、繰り
返し使用に強いものになる。
【0025】なお、以上の実施例においては断熱容器は
魚介類などを低温に保存するためのものとして説明した
が、他の実施例においては他の食品を高温に保存するた
めに用いることも可能である。
魚介類などを低温に保存するためのものとして説明した
が、他の実施例においては他の食品を高温に保存するた
めに用いることも可能である。
【0026】また、以上の実施例においては被覆体11
は接着剤によって筐体1の内面に接着されるものであっ
たが、他の実施例においては単に真空成形された被覆体
11を筐体1の内面に嵌め込むものとしても良い。
は接着剤によって筐体1の内面に接着されるものであっ
たが、他の実施例においては単に真空成形された被覆体
11を筐体1の内面に嵌め込むものとしても良い。
【0027】また、以上の実施例においては凸部3、5
が、内側面では凸条であり底面では突起であったが、型
抜きの容易性を無視するか、あるいは型抜きがなんらか
の手段で容易になれば、他の形状を有する凸部であって
も構わない。例えば内側面においても内側突出する短四
角柱状であっても良いし、内側面あるいは底面に形成さ
れた半円球状の凸部であっても良い。
が、内側面では凸条であり底面では突起であったが、型
抜きの容易性を無視するか、あるいは型抜きがなんらか
の手段で容易になれば、他の形状を有する凸部であって
も構わない。例えば内側面においても内側突出する短四
角柱状であっても良いし、内側面あるいは底面に形成さ
れた半円球状の凸部であっても良い。
【0028】また、以上の実施例においては被覆体11
は接着剤によって筐体1の内面に接着されるものであっ
たが、他の実施例において接着剤によらず熱接着であっ
ても良い。
は接着剤によって筐体1の内面に接着されるものであっ
たが、他の実施例において接着剤によらず熱接着であっ
ても良い。
【0029】また、以上の実施例においては被覆体11
の成形は真空成形によるものとして説明したが、他の実
施例においては射出成形、ブロー成形などで形成するも
のであっても良く、また、側面および底面に樹脂フィル
ムを貼着してもよい。また、被覆体は空気層を形成する
ように敷設されていればよく、必ずしも突起あるいは凸
条に完全に密着していなくともよい。
の成形は真空成形によるものとして説明したが、他の実
施例においては射出成形、ブロー成形などで形成するも
のであっても良く、また、側面および底面に樹脂フィル
ムを貼着してもよい。また、被覆体は空気層を形成する
ように敷設されていればよく、必ずしも突起あるいは凸
条に完全に密着していなくともよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
空気層の働きにより断熱容器の断熱性をより向上でき
る。
空気層の働きにより断熱容器の断熱性をより向上でき
る。
【0031】すなわち、本発明によれば、被覆体と複数
の凸部との間の狭い空間に密閉された空気層が、安定
し、対流を起こしにくいことから、より断熱性を向上で
きる。
の凸部との間の狭い空間に密閉された空気層が、安定
し、対流を起こしにくいことから、より断熱性を向上で
きる。
【0032】また、本発明によれば、被覆体は筐体の内
面の凸部の頂部に形成された平坦部に接することで、安
定し、位置を容易に保持できるので、被覆体が筐体の内
部でずれてしまうなどの不都合を防止できる。
面の凸部の頂部に形成された平坦部に接することで、安
定し、位置を容易に保持できるので、被覆体が筐体の内
部でずれてしまうなどの不都合を防止できる。
【0033】さらに、本発明によれば、被覆体自体が所
定の形状を有するため筐体の内部における位置を保持し
やすく、ずれを生じたりする不都合をなくし、更には断
熱容器全体としての強度を向上することもできる。
定の形状を有するため筐体の内部における位置を保持し
やすく、ずれを生じたりする不都合をなくし、更には断
熱容器全体としての強度を向上することもできる。
【0034】また、本発明によれば、筐体の内側を形成
する型の型抜きが容易であり、断熱容器を容易に製造で
きる。すなわち、本発明の断熱容器では、発泡樹脂製の
断熱容器の厚肉部分に複数の凸部を型内発泡などで形成
して、樹脂フィルム製の被覆体を、凸部の頂部に接し て
被覆するだけでよいので、その製造が容易である。
する型の型抜きが容易であり、断熱容器を容易に製造で
きる。すなわち、本発明の断熱容器では、発泡樹脂製の
断熱容器の厚肉部分に複数の凸部を型内発泡などで形成
して、樹脂フィルム製の被覆体を、凸部の頂部に接し て
被覆するだけでよいので、その製造が容易である。
【0035】さらに、本発明によれば、このように凸部
を設けることにより空気層が形成されるので、樹脂発泡
体製の筺体を製造するのに使用する発泡性樹脂の量を低
減することができる。
を設けることにより空気層が形成されるので、樹脂発泡
体製の筺体を製造するのに使用する発泡性樹脂の量を低
減することができる。
【0036】また、本願の断熱容器では、内容物と肉厚
部との直接接触が非常に少なく、凸部を介して肉厚部と
間接的に接触する部分では、凸部が熱の侵入を抑止する
とともに、凸部と接触していない部分では、空気層が熱
の移動を阻止するため断熱性が向上する。
部との直接接触が非常に少なく、凸部を介して肉厚部と
間接的に接触する部分では、凸部が熱の侵入を抑止する
とともに、凸部と接触していない部分では、空気層が熱
の移動を阻止するため断熱性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の断熱容器の一例を示す平面
図である。
図である。
【図2】 図2は、上記図1におけるII-II断面図であ
る。
る。
1・・・断熱容器 3・・・凸部(凸条) 5・・・凸部(突起) 9・・・平坦部 7・・・平坦部 11・・・被覆体 13・・・空気層
Claims (4)
- 【請求項1】樹脂発泡体製の筐体の内面側および底面側
に複数の凸部が形成されていると共に、樹脂フィルム製
の被覆体が、該凸部の頂部に接して被覆され、該被覆体
と筐体の複数の凸部との間に密閉された空気層を形成し
ていることを特徴とする断熱容器。 - 【請求項2】 前記凸部が、頂部に平坦部を有するように
形成されていることを特徴とする請求項1に記載の断熱
容器。 - 【請求項3】 前記樹脂フィルムの被覆体が、樹脂フィル
ム真空成形することにより形成されたものであることを
特徴とする請求項1又は2に記載の断熱容器。 - 【請求項4】 前記樹脂発泡体製の筐体の内面に形成され
た複数の凸部が、該筐体の深さ方向に形成され頂部に平
坦部を有する複数の平行な凸条であり、樹脂発泡体製の
筐体の底面に形成された複数の凸部が、頂部の平坦部を
有する突起であることを特徴とする請求項1から3のい
ずれかに記載の断熱容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6299795A JP2675530B2 (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | 断熱容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6299795A JP2675530B2 (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | 断熱容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08156979A JPH08156979A (ja) | 1996-06-18 |
JP2675530B2 true JP2675530B2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=17877034
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6299795A Expired - Fee Related JP2675530B2 (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | 断熱容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2675530B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001206335A (ja) | 2000-01-27 | 2001-07-31 | Sumitomo Chem Co Ltd | 中空ポリオレフィン系発泡樹脂容器及びその製造方法 |
JP2014069805A (ja) * | 2012-09-27 | 2014-04-21 | Sekisui Plastics Co Ltd | 発泡樹脂製の保冷容器 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56116576A (en) * | 1980-02-20 | 1981-09-12 | Yamaha Motor Co Ltd | Inner tube for front fork |
-
1994
- 1994-12-02 JP JP6299795A patent/JP2675530B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08156979A (ja) | 1996-06-18 |
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