JP2674657B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2674657B2
JP2674657B2 JP63188903A JP18890388A JP2674657B2 JP 2674657 B2 JP2674657 B2 JP 2674657B2 JP 63188903 A JP63188903 A JP 63188903A JP 18890388 A JP18890388 A JP 18890388A JP 2674657 B2 JP2674657 B2 JP 2674657B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [概要] 半導体装置およびその製造方法に係り、特に半絶縁性
InP基板上に集積化された化合物半導体装置およびその
製造方法に関し、 半絶縁性InP基板上に形成された素子間の絶縁性を高
め、安定動作、低雑音動作を行なう半導体装置およびそ
の製造方法を提供することを目的とし、 InP基板上に形成された複数の素子領域を互いに電気
的に絶縁する素子分離領域は、前記InP基板と、該InP基
板上に形成された誘電膜によって構成されている半導体
装置において、前記InP基板と前記誘電膜との間に、前
記誘電膜との界面に誘起される電荷が小さい半導体層が
設けられているように構成する。
[産業上の利用分野] 本発明は、半導体装置に係り、特に半絶縁性InP基板
上に集積化された化合物半導体装置に関する。
InGaAs中を走行する電子の速度は、GaAs中を走行する
電子の速度よりも数倍大きいので、超高速性および低雑
音性において、InGaAs系電子デバイスは、GaAs系電子デ
バイスよりも優れている。また、InGaAsは、長波長帯
(1.3〜1.5μm)光通信用半導体デバイスの光吸収層と
しても優れている。このため、近年、InP基板上にモノ
リシック集積化したInGaAs系光電子集積回路(OEIC)の
研究開発が進められている。
ところで、既に実用段階にあるGaAs系集積回路に比
べ、InGaAs系集積回路の製作技術は未成熟であり、解決
しなければならない点も多い。そしてその一つが、素子
間の電気的絶縁技術である。GaAsの表面およびGaAsと例
えば酸化シリコン(SiO)膜や窒化シリコン(SiN)膜な
どの誘電膜との界面を流れる電流が非常に小さいのに比
べ、InPの表面およびInPと誘電膜との界面を流れる電流
は比較的大きく、良好な素子間絶縁が妨げられている。
[従来の技術] 従来の半導体装置を第5図を用いて説明する。
第5図において、半絶縁性InP基板72の素子領域Fに
は、n+型InP層76、i型InGaAs層78、およびi型InP層80
が順に積層されている。さらにi型InP層80には、例え
ば亜鉛Znが選択的に拡散されたp+型領域82が形成されて
いて、このp+型領域82はi型InGaAs層80にまで達してい
る。そしてこうしたn+型InP層76、i型InGaAs層78、お
よびp+型領域82によって、InGaAs型pinフォトダイオー
ド(PD)が構成されている。
また、p+領域82上にはp型電極84が形成され、n+型In
P層76上にはn型電極86が形成されている。そしてこれ
らのp型電極84上およびn型電極86上を除き、フォトダ
イオードの表面全体が表面保護膜としてのSiN膜88によ
って覆われている。
また、このように形成されているフォトダイオードと
フォトダイオードとの間の素子分離領域Gにおいては、
フォトダイオードの表面を覆っている表面保護膜として
のSiN膜88と同一のSiN膜88が誘導膜として半絶縁性InP
基板72上に形成されている。
そして、SiN膜88上には、隣り合う2個のフォトダイ
オードのp型電極84とn型電極86とを接続している配線
層90が配線されている。
このようにして、半絶縁性InP基板72上に、InGaAs系
の2個のフォトダイオードを直列に接続したモノリシッ
クデュアルフォトダイオードが形成されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来の半導体装置においては、隣
り合うフォトダイオード間の絶縁が半絶縁性InP基板72
上に形成されたSiN膜88によってなされているため、半
絶縁性InP基板72とSiN膜88との界面に電荷が誘起され、
この誘起された電荷が隣り合うn+型InP層間にリーク電
流I3を発生させ、光電子集積回路の安定動作、低雑音動
作に悪影響を与えるという問題があった。
そこで本発明は、半絶縁性InP基板上に形成された素
子間の絶縁性を高め、安定動作、低雑音動作を行なう半
導体装置を提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 上記課題は、InP基板上に形成された複数の素子領域
を互いに電気的に絶縁する素子分離領域は、前記InP基
板と、該InP基板上に形成された誘電膜によって構成さ
れている半導体装置において、前記InP基板と前記誘電
膜との間に、前記誘電膜との界面に誘起される電荷が小
さい半導体層が設けられていることを特等とする半導体
装置によって達成される。
[作 用] すなわち本発明は、半絶縁性InP基板上に形成された
半導体素子間の素子分離領域において、半絶縁性InP基
板表面と誘電膜との間に、界面誘起電荷の小さい半導体
層を挿入することにより、この素子分離領域に発生する
リーク電流を低減する。
[実施例] 以下、本発明を図示する実施例に基づいて具体的に説
明する。
第1図は本発明の第1の実施例による半導体装置の断
面を示す断面図である。
半絶縁性InP基板2上に、厚さ0.5μmの高抵抗のi型
InAlAs層4が形成されている。そしてこの半導体装置の
素子領域Aのi型InAlAs層4上には、厚さ0.5μmのn+
型InP層6、厚さ1.5μmのi型InGaAs層8、および厚さ
0.5μmのi型InP層10が順に積層されている。さらにi
型InP層10には、例えば亜鉛Znが選択的に拡散されたp+
型領域12が形成されていて、このp+型領域12はi型InGa
As層8にまで達している。そしてこうしたn+型InP層
6、i型InGaAs層8、およびp+型領域12によって、InGa
As系pinフォトダイオードが構成されている。
また、p+領域12上には、例えば厚さ1500ÅのAuと厚さ
300ÅのZnと厚さ100ÅのAuとの3層のp型電極14が形成
され、n+型InP層6上には、例えば厚さ2700ÅのAuと厚
さ300ÅのAuGeとの2層のn型電極16が形成されてい
る。そしてこれらのp型電極14上およびn型電極16上を
除き、フォトダイオードの表面全体が表面保護膜として
の厚さ2000ÅのSiN膜18によって覆われている。
また、このように形成されているフォトダイオードと
フォトダイオードとの間の素子分離領域においては、半
絶縁性InP基板2上に形成されている高抵抗のi型InAlA
s層4上に、フォトダイオードの表面を覆っている表面
保護膜としてのSiN膜18と同一の厚さ2000ÅのSiN膜18が
形成されている。すなわち半絶縁性InP基板2とSiN膜18
との間に高抵抗のi型InAlAs層4が挿入されている構造
となっている。そしてSiN膜18上には、例えば厚さ3500
ÅのAuと厚さ500ÅのTiとの2層の配線層20が配線され
ている。この配線層20は、隣り合う2個のフォトダイオ
ードのp型電極14とn型電極16とを接続している。
このようにして、半絶縁性InP基板2上に、高抵抗の
i型InAlAs層4を介して、InGaAs系の2個のフォトダイ
オードを直列に接続したモノリシックデュアルフォトダ
イオードが形成されている。そしてこのデュアルフォト
ダイオードは、コヒーレント光通信用のデュアルバラン
ス型光受信器に用いられる。
次に、第1の実施例の素子分離領域におけるリーク電
流について述べる。
半絶縁性InP基板2と高抵抗のi型InAlAs層4との境
界面を流れるリーク電流をI1とし、i型InAlAs層4とSi
N膜18との界面を流れるリーク電流をI2とすると、素子
分離領域において流れるリーク電流は、(I1+I2)とな
る。
このとき、i型InAlAs層4とSiN膜18との界面に誘起
される電荷が極めて小さいため、この界面を流れるリー
ク電流I2は、第5図に示される従来例における半絶縁性
InP基板72とSiN膜88との界面に流れるリーク電流I3に比
べてはるかに小さくなる。従って、素子分離領域におけ
るリーク電流(I1+I2)は、従来例におけるリーク電流
よりも小さくなる。
本発明者の実験によれば、第1の実施例による半導体
装置の素子分離領域におけるリーク電流(I1+I2)は、
従来例におけるリーク電流I3により1桁以上も低減され
た。また、第1図に示されるように、素子分離領域のSi
N膜18上に配線層20が配線されている場合、SiN膜18下に
誘起される電荷が増加することが考えられるが、この配
線層20の存在によってリーク電流(I1+I2)が増加する
ことはなかった。
次に、本発明による第2の実施例を説明する。
第2図は本発明の第2の実施例による半導体装置の断
面を示す断面図である。
表面の一部に凹形の溝を有する半絶縁性InP基板32上
に、厚さ0.5μmの高抵抗のi型InAlAs層34が形成され
ている。なおこの溝は、溝内に形成されているフォトダ
イオードとこのフォトダイオードに隣接して溝外に形成
されている高電子移動度トランジスタ(HEMT;High Elec
torn Mobility Transistor)との高さを一致させるため
のものである。
すなわちこの溝内の素子領域Cのi型InAlAs層34上に
は、InGaAs系pinフォトダイオードが形成されている。
そしてこのフォトダイオードは、第1の実施例と同様に
して、i型InAlAs層34上に順に積層された厚さ0.5μm
のn+型InP層36、厚さ1.5μmのi型InGaAs層38、厚さ0.
5μmのi型InP層40、およびi型InP層40に例えば亜鉛Z
nが選択的に拡散されてi型InGaAs層38にまで達するよ
うに形成されているp+型領域42によって構成されてい
る。
そしてp+領域42上には、例えばAu/Zn/Auからなるp型
電極44が形成され、n+型InP層36上には、例えばAu/AuGe
からなるn型電極46が形成されている。
また、このフォトダイオードと隣り合う溝外の素子領
域Dのi型InAlAs層34上には、HEMTが形成されている。
このHEMTは、i型InAlAs層34上に順に積層された厚さ10
00Åのi型InGaAs層、厚さ400Åのn+型InAlAs層、およ
び厚さ200Åのi型InAlAs層からなるHEMT動作層48と、
このHEMT動作層48上に厚さ200Åのn+型InGaAsコンタク
ト層50を介して形成されたAu/AuGeからなるソース電極5
2およびドレイン電極54と、これらソース電極52および
ドレイン電極54に挟まれたHEMT動作層48上に形成された
Alからなるゲート電極56とを有している。
そしてフォトダイオードのp型電極44上およびn型電
極46上と、HEMTのソース電極52、ドレイン電極54および
ソース電極56とを除き、フォトダイオードおよびHEMTの
表面全体が表面保護膜としての厚さ2000ÅのSi膜58によ
って覆われている。
また、このように形成されているフォトダイオードと
HEMTとの間の素子分離領域Eにおいては、半絶縁性InP
基板32上に形成されている高抵抗のi型InAlAs層34上
に、フォトダイオードおよびHEMTの表面を覆っている表
面保護膜としてのSiN膜58と同一の厚さ2000ÅのSiN膜58
が形成されている。すなわち半絶縁性InP基板32とSiN膜
48との間に高抵抗のi型InAlAs層34が挿入されている構
造となっている。そしてSiN膜48上には、例えば厚さ350
0ÅのAuと厚さ500ÅのTiとの2層の配線層60が配線され
ている。
このようにして、半絶縁性InP基板32上に、高抵抗の
i型InAlAs層34を介して、InGaAs系のフォトダイオード
とInGaAs系のHEMTとが形成されている。
次に、第2の実施例の素子分離領域におけるリーク電
流について述べる。
上記第1の実施例と同様にして、半絶縁性InP基板32
と高抵抗のi型InAlAs層34との境界面を流れるリーク電
流とi型InAlAs層34とSiN膜48との界面を流れるリーク
電流との和である素子分離領域Eにおけるリーク電流
は、従来例における半絶縁性InP基板72とSiN膜88との界
面に流れるリーク電流に比べてはるかに小さくなる。
なお、この第2の実施例においては、半絶縁性InP基
板32とHEMT動作層48との間に設けられたi型InAlAs層34
は、このHEMTにおけるバッファ層の役割も果たしてい
る。
次に、第1図に示す半導体装置の製造方法を、第3図
を用いて説明する。
半絶縁性InP基板2上に、厚さ0.5μmの高抵抗のi型
InAlAs層4を格子整合して成長させる。続いて、このi
型InAlAs層4上に、厚さ0.5μmのn+型InP層6、厚さ1.
5μmのi型InGaAs層8、および厚さ0.5μmのi型InP
層10を順に積層する(第3図(a)参照)。
次いで、i型InP層10の所定の場所に、例えば亜鉛Zn
を選択的に拡散してp+型領域12を形成するが、このp+
領域12はi型InGaAs層8にまで達するようにする(第3
図(b)参照)。
次いで、メサエッチングを行ない、i型InGaAs層8お
よびi型InP層10を選択的に除去し、素子領域の一部お
よび素子分離領域のn+型InP層を露出させる。さらに素
子分離領域のn+型InP層6を選択的にエッチング除去し
て、i型InAlAs層4を露出させる。こうしてn+型InP層
6、i型InGaAs層8、およびp+型領域12から構成される
InGaAs系pinフォトダイオードを形成する(第3図
(c)参照)。
次いで、p+領域12上に、例えば厚さ1500ÅのAuと厚さ
300ÅのZnと厚さ100ÅのAuとの3層のp型電極14を形成
し、露出しているn+型InP層6上に、例えば厚さ2700Å
のAuと厚さ300ÅのAuGeとの2層のn型電極16を形成す
る。
続いて、プラズマCVD(化学的気相堆積)法を用い
て、全面にSiN18を堆積させ、フォトダイオードの表面
およびフォトダイオード間の素子分離領域を厚さ2000Å
のSiN膜18によって覆う。これにより、素子分離領域に
おいては、半絶縁性InP基板2上に形成されている高抵
抗のi型InAlAs層4上にSiN膜18が形成され、半絶縁性I
nP基板2とSiN膜18との間に高抵抗のi型InAlAs層4が
挿入されている構造となる。
続いて、p型電極14上およびn型電極16上のSiN膜18
には、コンタクトホールを開口する。そしてSiN膜18上
に、例えば厚さ3500ÅのAuと厚さ500ÅのTiとの2層の
配線層20を配線し、隣り合う2個のフォトダイオードの
p型電極14とn型電極16とを接続する(第3図(d)参
照)。
このようにして、半絶縁性InP基板2上に、高抵抗の
i型InAlAs層4を介して、InGaAs系の2個のフォトダイ
オードを直列に接続したモノリシックデュアルフォトダ
イオードを形成する。
このように、本実施例による半導体装置の製造方法に
よれば、半絶縁性InP基板2上に、厚さ0.5μmの高抵抗
のi型InAlAs層4を格子整合して成長させた後は、従来
とほぼ同じ工程によってフォトダイオードを形成するこ
とができる。従って、特別に複雑な技術を用いることな
く、素子分離領域におけるリーク電流を低減する上記第
1の実施例による半導体装置を製造することができる。
次に、第2図に示す半導体装置の製造方法を、第4図
を用いて説明する。
半絶縁性InP基板32のフォトダイオードを形成する素
子領域に凹形の溝を形成する。そしてこの凹形の溝を有
する半絶縁性InP基板32上に、厚さ0.5μmの高抵抗のi
型InAlAs層34を格子整合して成長させる。そしてこの溝
に隣接するHEMTを形成する素子領域のi型InAlAs層34上
に、シリコン酸化膜62を形成する。(第4図(a)参
照)。
次いで、このシリコン酸化膜62およびi型InAlAs層34
上に、厚さ05μmのn+型InP層36、厚さ1.5μmのi型In
GaAs層38、および厚さ0.5μmのi型InP層40を順に積層
する(第4図(b)参照)。
次いで、i型InP層40の所定の場所に、例えば亜鉛Zn
を選択的に拡散してp+型領域42を形成するが、このp+
領域42はi型InGaAs層38にまで達するようにする。続い
て、メサエッチングを行ない、i型InGaAs層38およびi
型InP層40を選択的に除去し、溝内の素子領域の一部、
溝外の素子領域および素子分離領域のn+型InP層36を露
出させる。さらに溝外の素子領域および素子分離領域の
n+型InP層36を選択的にエッチング除去して、i型InAlA
s層34およびシリコン酸化膜62を露出させる。こうしてn
+型InP層36、i型InGaAs層38、およびp型領域42から構
成されるInGaAs系pinフォトダイオードを形成する。
続いて、シリコン酸化膜62を除去した後、その跡のi
型InAlAs層34上に、厚さ1000Åのi型InGaAs層、厚さ40
0Åのn+型InAlAs層、および厚さ200Åのi型InAlAs層か
らなるHEMT動作層48を形成し、さらにこのHEMT動作層48
上に厚さ200Åのn+型InGaAsコンタクト層50を形成す
る(第3図(c)参照) 次いで、p+領域42上に、例えばAu/Zn/Auからなるp型
電極44を形成し、露出しているn+型InP層36上に、例え
ばAu/Au/Geからなるn型電極46を形成する。他方、n+
InGaAsコンタクト層50上にはAu/AuGeからなるソース電
極52およびドレイン電極54が形成され、またこれらソー
ス電極52およびドレイン電極54に挟まれたチャンネル領
域においては、n+型InGaAsコンタクト層50を除去し、露
出したHEMT動作層48上にAlからなるゲート電極56を形成
している。こうしてInGaAs系のHEMTを形成する。
そして最初に半絶縁性InP基板32上に形成した溝によ
って、溝内に形成されたフォトダイオードとこのフォト
ダイオードに隣接して溝外に形成されたHEMTとを、それ
らの高さが一致するように形成することができる。
続いて、プラズマCVD(化学的気相堆積)法を用い
て、全面にSiN58を堆積させ、フォトダイオード、HEM
T、およびフォトダイオードとHEMTとの間の素子分離領
域を厚さ2000ÅのSiN膜18によって覆う。これにより、
素子分離領域においては、半絶縁性InP基板32上に形成
されている高抵抗のi型InAlAs層34上にSiN膜58が形成
され、半絶縁性InP基板32とSiN膜58との間に高抵抗のi
型InAlAs層34が挿入されている構造となる。
続いて、p型電極44上およびn型電極46上のSiN膜58
には、コンタクトホールを開口する。そしてSiN膜58上
に、フォトダイオードのp型電極14およびn型電極16と
それぞれ接続する例えばAu/Tiからなる配線層60を配線
する(第3図(d)参照)。
このようにして、半絶縁性InP基板2上に、高抵抗の
i型InAlAs層4を介して、InGaAs系のフォトダイオード
とHEMTとが隣接した光電子集積回路を形成する。
本発明は、上記実施例に限らず、種々の変形が可能で
ある。
例えば上記実施例においては、素子分離領域におい
て、半絶縁性InP基板とSiN膜との間に高抵抗のi型InAl
As層が挿入されている構造となっているが、このi型In
AlAs層の替わりに、SiN膜との界面に誘起される電荷が
小さい半導体層として、高抵抗のGaAsであってもよい。
あるいはまた、高抵抗のInGaAsであってもよい。
また、i型InAlAs層上に形成されたSIN膜の替わり
に、SiO膜やSiON膜であってもよい。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、半絶縁性InP基板上に
形成された半導体素子間の素子分離領域において、半絶
縁性InP基板表面と誘電膜との間に、誘電膜との界面誘
起電荷が小さい半導体層を挿入することにより、この素
子分離領域に発生するリーク電流を低減することができ
る。
これによって、半絶縁性InP基板上に形成された素子
間の絶縁性を高め、安定動作、低雑音動作などの性能を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例における半導体装置を示
す断面図、 第2図は本発明の第2の実施例における半導体装置を示
す断面図、 第3図は第1図に示す半導体装置の製造方法を示す工程
図、 第4図は第2図に示す半導体装置の製造方法を示す工程
図、 第5図は従来の半導体装置を示す断面図である。 図において、 2,32,72……InP基板、 4,34……i型InAlAs層、 6,36,76……n+型InP層、 8,38,78……i型InGaAs層、 10,40,80……i型InP層、 12,42,82……p+型領域、 14,44,84……p型電極、 16,46,86……n型電極、 18,58,88……SiN膜、 20,60,90……配線金属層、 48……HEMT動作層、 50……n+型InGaAsコンタクト層、 52……ソース電極、 54……ドレイン電極、 56……ゲート電極、 62……シリコン酸化膜

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】InP基板上に形成された複数の素子領域を
    互いに電気的に絶縁する素子分離領域は、前記InP基板
    と、該InP基板上に形成された誘電膜によって構成され
    ている半導体装置において、 前記InP基板と前記誘電膜との間に、前記誘電膜との界
    面に誘起される電荷が小さい半導体層が設けられている
    ことを特徴とする半導体装置。
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