JP2674573B2 - 椅子の背もたれ - Google Patents

椅子の背もたれ

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JP2674573B2
JP2674573B2 JP15970495A JP15970495A JP2674573B2 JP 2674573 B2 JP2674573 B2 JP 2674573B2 JP 15970495 A JP15970495 A JP 15970495A JP 15970495 A JP15970495 A JP 15970495A JP 2674573 B2 JP2674573 B2 JP 2674573B2
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rib
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智一 村上
洋二郎 木下
伸行 上田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オフィス等において好
適に利用される椅子の背もたれに関するものである。
【0002】
【従来の技術】椅子の背もたれには、椅子の後部から後
上方に向けて突設した背支桿の上端部に取着される構造
のものがある。このような背もたれでは、図5に示すよ
うな樹脂製のシェルaを主構成要素とし、そのシェルa
に、椅子の背支桿の上端部に添設される取付部bを設定
するとともに、この取付部bに端を発する縦リブc及び
横リブdと、取付部b等からシェルaの外縁に向かって
略等間隔で伸びる多数の斜めリブeとを一体に設けてい
るのが通例である。そして、背もたれに掛かる荷重を、
これらの縦リブc、横リブd及び斜めリブeを介して取
付部bに集中させ、この取付部bにおいて椅子の背支桿
に支持させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構造のシェルaであると、背もたれに必要な剛性は十分
に確保されるものの、シェルaの中央部に撓みを生じ難
くなる。すなわち、横リブdが幅方向全域に、また縦リ
ブcが高さ方向全域に亘って設けられている上に、斜め
リブeが背もたれaの全域に亘って略均等に分布してい
るため、シェルaに撓みを惹起する領域がなく、背もた
れに凭れた際に全体にごつごつした硬い感触を受け、快
適な使用感が損なわれ易いという問題を生じる。しか
も、このようにリブc、d、eを多数密集させる関係
上、各リブc、d、eは比較的幅狭で相互に近接配置さ
れたものにならざるを得ないが、このようにすると、着
座時や起立時、あるいは移動時などに椅子の背もたれの
上端に手を掛けた際に、リブc、d、eが手に馴染み難
く、持ちにくい上に手触りが悪くなるという不具合があ
る。
【0004】本発明は、このような課題を好適に解決し
た椅子の背もたれを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような構成を採用したものであ
る。
【0006】すなわち、本発明に係る椅子の背もたれ
は、樹脂製のシェルを具備してなり、そのシェルの幅方
向略中央部に設定した取付部が椅子の背支桿の上端部に
取り付けられる構造のものにおいて、前記シェルが、前
記取付部を補強する位置に形成される第1リブと、背も
たれの外縁に沿って形成される第2リブと、第1リブ及
び第2リブの間を間欠的に連結する位置に形成される第
3リブとを一体に有したものであることを特徴とする。
【0007】具体的な実施の態様としては、第1リブ及
び第2リブが略円環状をなし、第3リブが略直線状をな
しているものや、第3リブが取付部から外縁に向かって
放射状に伸びる位置に形成されているものが挙げられ
る。
【0008】
【作用】このようなリブ構造を有するシェルを主構成要
素としたものであれば、背もたれの中心に掛かる荷重は
直接第1リブを介して取付部に集中し、背もたれの取付
部周辺や外縁に掛かる荷重は第3リブや第2リブ等で一
旦支持された後、そこから第1リブを経由して取付部に
集中して、結果的に背もたれ全体に掛かる荷重がこの取
付部において椅子の背支桿の上端に支持される。このた
め、背もたれ全体に亘って必要な剛性は十分に確保でき
るものとなる。しかも、第1リブ、第2リブ及び第3リ
ブによって包囲される領域内には、リブが存在しないた
め、この領域に荷重が作用したときに、樹脂の弾性変形
が惹起される。このため、第3リブの数を必要最小限に
止どめて前記領域を比較的広い範囲に広げておけば、背
もたれにもたれた際の撓りを好適に惹起して適度なクッ
ション性を発現することができる。その上、かかるリブ
構造は従来のリブ構造に比べてリブ総数が少なくて済む
ため、リブ間隔を広く、また各リブを必要に応じて幅広
なものにしておくことができる。このため、背もたれに
手を掛けた際にリブが手に馴染み易いものとなり、使用
者に違和感を与えることがなくなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図4を参
照して説明する。
【0010】図1に示す椅子は、脚羽根1から立設した
支柱2に回転可能に座3を枢支し、その座3の後方部よ
り後上方に向けて背支桿4を突設するとともに、その背
支桿4の上端部にシェル5を主構成要素とする背もたれ
6を取着することにより構成されるものである。シェル
5を除く他の構成要素については、この分野で広く知ら
れているものを使用することができるので、説明を省略
する。
【0011】シェル5は、例えば硬質の剛性樹脂を樹脂
一体成形してなるもので、概略的には図2〜図4に示す
ように半円板状をしており、また、全体に前面側が滑ら
かに凹陥し、背面側がそれに対応して滑らかに膨出する
形状をなしている。そして、その成形時に、シェル5の
背面側に横断面コ字形をなす第1リブ51、第2リブ5
2及び第3リブ53を突設している。
【0012】第1リブ51は、背もたれ6の中央に位置
する略半円の円弧状リブ51aと、この円弧状リブ51
aの下端間を連結する直線状リブ51bと、一端が前記
円弧状リブ部51a及び直線状リブ52aの集合部分に
あり他端が背もたれ6の下縁に向かって垂下する直線状
リブ51cとを一体に連設したものである。なお、前記
直線状リブ51cは、このシェル5を背支桿4の上端に
取り付けるための取付部7を兼ねており、この取付部7
に設けた孔7aと、背支桿4の上端の対応する位置に設
けた孔4aに、それぞれ図示しない共通の止着具を止着
して、シェル5を背支桿4の上端に定着するようにして
いる。
【0013】第2リブ52は、背もたれ5の外縁に沿っ
て形成されたもので、上縁リブ52a、左右の側縁リブ
52b及び下縁リブ52cを周回状に連続させてなる円
環状のものである。
【0014】第3リブ53は、前記第1リブ51及び前
記第2リブ52の間を間欠的に連結する位置に形成され
ている。具体的には、背もたれ6に凭れた使用者の右側
の健康骨が添設する位置に右上がりに傾斜する右放射状
リブ53aを設け、左側の健康骨が添設する位置に右下
がりに傾斜する左放射状リブ53bを設けたもので、そ
れらのリブ53a、53bの基端を前記第1リブ51
に、先端を前記第2リブ52に、それぞれ一体に連続さ
せている。
【0015】このようなリブ構造を有するシェル5を主
構成要素としたものであれば、背もたれ6の中心に掛か
る荷重は直接第1リブ51を介して取付部7に集中し、
背もたれ6の外縁やこの外縁と中心の間に掛かる荷重は
第2リブ52や第3リブ53等で一旦支持された後、そ
こから第1リブ51を経由して取付部7に集中して、結
果的に背もたれ6に掛かる全ての荷重がこの取付部7に
おいて椅子の背支桿4の上端に支持される。このため、
背もたれ6を全体的に十分剛性があるものにしておくこ
とができる。しかも、第1リブ51、第2リブ52及び
第3リブ53によって包囲される領域S内には、リブが
存在しないため、この領域Sに荷重が作用したときに、
樹脂の弾性変形が惹起される。このため、第3リブ53
の数を、剛性を損なわない範囲で極力少なくし、前記領
域Sを比較的広い範囲に亘って確保しておくことによっ
て、背もたれ6にもたれた際に上半部が後方に撓る動作
や左右両側縁部が後方に撓る動作等を好適に惹起して適
度なクッション性を発現することができる。すなわち、
かかるリブ構造を備えた本実施例のシェル5は、剛性確
保、及び、使用感向上の2点において、バックアップ部
材としての機能を両立させることができる。その上、か
かるリブ構造は従来のリブ構造に比べてリブ総数が少な
いもので済み、リブ間隔を広く、また各リブを必要に応
じて幅広なものにしておくことができる。このため、背
もたれ6に手を掛けた際に特にリブ52、53が手に馴
染み易いものとなり、使用者に違和感を与える不都合を
同時に解消しておくことができる。
【0016】なお、リブの具体的な形状や、取付部の位
置などは、上述した実施例のみに限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能で
ある。例えば、第3リブは、本発明の機能を損なわない
範囲で1箇所のみ、もしくは3箇所以上に設けてもよ
い。しかしながら、上記のように左右2箇所に設けてお
けば、健康骨が丁度添設する位置を支持することがで
き、同時にシェルの上半部及び左右両側部の後方への撓
みを好適に許容することができるので、好ましいものと
なる。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る椅子の背もたれは、以上説
明したようなリブ構造のシェルを主体として構成される
ことによって、第1リブ、第2リブ及び第3リブを介し
て一旦取付部に集合させた荷重を背支桿の上端に確実に
支持させて背もたれとしての適正な剛性を確保できるだ
けでなく、各リブによって包囲される領域を十分に広い
ものにすることによって、シェルの撓みを許容し、柔軟
性のある使用感の良好なものにすることができるという
優れた効果が奏される。このような効果は、第1、第2
リブを略円環状に、また第3リブを直線状にする構造を
採用することによって、あるいは第3リブを放射方向に
延出させる構造を採用することによって、容易かつ適正
に発揮されるものとなる。また、多数の幅狭なリブが密
に集合するような構造ではないため、椅子に手を掛けた
際の手触りが良く、持ちやすい、違和感のないものにし
ておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を椅子とともに示す斜視図。
【図2】同実施例で用いた背もたれのシェルを示す斜視
図。
【図3】同背面図。
【図4】図3におけるIV-IV 線断面図。
【図5】従来例を示す図3に対応した図。
【符号の説明】
4…背支桿 51…第1リブ 52…第2リブ 53…第3リブ 5…シェル 7…取付部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂製のシェルを具備してなり、そのシェ
    ルの幅方向略中央部に設定した取付部が椅子の背支桿の
    上端部に取り付けられる構造の背もたれであって、 前記シェルが、前記取付部を補強する位置に形成される
    第1リブと、背もたれの外縁に沿って形成される第2リ
    ブと、第1リブ及び第2リブの間を間欠的に連結する位
    置に形成される第3リブとを一体に有したものであるこ
    とを特徴とする椅子の背もたれ。
  2. 【請求項2】第1リブ及び第2リブが略円環状をなし、
    第3リブが略直線状をなしていることを特徴とする請求
    項1記載の椅子の背もたれ。
  3. 【請求項3】第3リブが取付部から外縁に向かって放射
    状に伸びる位置に形成されていることを特徴とする請求
    項2記載の椅子の背もたれ。
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