JP2674529B2 - モールド金型 - Google Patents

モールド金型

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JP2674529B2
JP2674529B2 JP6280525A JP28052594A JP2674529B2 JP 2674529 B2 JP2674529 B2 JP 2674529B2 JP 6280525 A JP6280525 A JP 6280525A JP 28052594 A JP28052594 A JP 28052594A JP 2674529 B2 JP2674529 B2 JP 2674529B2
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モールド金型に係り、
特に半導体の樹脂封止成形等に好適なモールド金型に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、IC等の半導体の樹脂封止成形
法として、トランスファ・モールド法が知られている。
この成形法に用いられるモールド金型は、例えば図5及
び図6(図5におけるVIII−VIII線での断面
図)に示すように、下金型(厳密にはセンターブロッ
ク)40には、樹脂Pが溜められる樹脂ポット42と,
樹脂充填の駆動源としてのプランジャ44,並びに下型
ランナー46が形成されている。また、上金型48のセ
ンターブロック48aには樹脂ポット42に対向する位
置をもって下型ランナー46に連通するカル部50が形
成された構成となっており、一方、上金型48の樹脂ポ
ット42対向部には磨耗対策として超硬部材としての超
硬カルコマ52が組み込まれている。
【0003】プランジャ44で充填圧を付与された樹脂
Pは、大きな容積空間部としてのカル部50でその流速
を整えられ、安定化された状態で下型ランナー46に導
かれ、その後、図示しないゲート部を経て封止対象物が
設定されたキャビティへ充填される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、カル部50の容積を大きく確保することによって、
運動エネルギーを圧力エネルギーに変換して樹脂特性の
安定化を図ることができるのであるが、反面、カル部5
0の容積が大きいが故の問題を抱えている。すなわち、
この種の成形では一般的に熱硬化性樹脂が用いられる
が、再利用できないため、カル部50には使い道のない
大きな樹脂塊ができることになり、これによって樹脂の
使用効率が低下するばかりでなく、再利用が出来ないこ
とから廃棄手数料が必要となり、成形コストの低減を図
る上で大きな阻害要因となっていた。
【0005】また、カル部50は一般的に放電加工によ
って形成されるが、形状が複雑であるため、加工工賃が
高く、この観点からも成形コストの低減を図る上で問題
となっていた。
【0006】このような問題に対処すべく、例えば実開
平4−38410号公報に見られるように、カル部を設
けずに直接ランナーに導く方式を採用した場合、樹脂が
圧入されたスピードのままダイレクトに製品まで到達す
るため、いわゆる金線流れや、ふくれ等の成形不良が発
生していた。
【0007】
【発明の目的】本発明では、樹脂特性の安定化機能を得
ることができると共に樹脂の使用効率の向上を図り得る
モールド金型の提供を、その目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、この種の成形に用いられる非ニュートン流体として
の樹脂の、いわゆる粘弾性特性を利用することを踏まえ
たもので、上金型と下金型を有し、そのいずれか一方の
金型に樹脂ポットとプランジャとを備え、このプランジ
ャの動作により前述した樹脂ポット内の樹脂をランナー
側へ押し出すようにしてなるモールド金型において、樹
脂ポットとプランジャとを有しない他方の金型に、樹脂
の流速を調整可能なランナー態様の流速調整路を形成
し、当該流速調整路で樹脂ポットとランナーとを連通さ
せると共に、この流速調整路をランナー側へ向かうにつ
れて先細りとなる形状とするという構成を採っている。
これによって前述した目的を達成しようとするものであ
る。
【0009】請求項2記載の発明では、前記流速調整路
を途中に絞り部を有している形状に形成する、という構
成を採っている。
【0010】請求項3記載の発明では、前記流速調整路
の前記ランナーに対する連通部を、前記ランナーより幅
広に形成する、という構成を採っている。
【0011】
【作用】プランジャの駆動により樹脂ポットから押し出
された樹脂は、流速調整路がランナー側へ向けて先細り
となる形状により、樹脂の非ニュートン流動、すなわち
粘弾性流動によって先端側へ向けて流速が低下した状態
でランナーに導かれて最終的にキャビティへ充填され
る。
【0012】また、流速調整路が途中に絞り部を有して
いる場合にも、粘弾性流動によって絞り部で流速が低下
し、同様に、流速調整路の連通部が、ランナーより幅広
に形成されている場合にも連通部で流速が低下し、かか
る状態でランナーに導かれて最終的にキャビティへ充填
される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1及び図2(図
1におけるII−II線での断面図)に基づいて説明す
る。
【0014】モールド金型2には、上金型4と、下金型
6とが備えられており、下金型6(厳密にはセンターブ
ロック)には、樹脂貯溜槽としての樹脂ポット8と、こ
の樹脂ポット8内を摺動する樹脂充填の駆動源としての
プランジャ10が備えられている。また、下金型6に
は、図示しないゲート並びにキャビティに連通するラン
ナー12が形成されている。
【0015】上金型4のセンターブロック4aには、磨
耗対策の観点から、樹脂ポット8より径大の超硬カルコ
マ14が組み込まれていると共に、樹脂Pの流速を調整
する流速調整路18が形成されている。流速調整路18
は、超硬カルコマ14から上金型4の一部分の範囲に亘
って径方向に対向する2か所をもってランナー態様に形
成されており、それぞれランナー12側へ向けて細くな
る形状に形成されている。従って、樹脂ポット8とラン
ナー12は、流速調整路18によって連通されている。
【0016】プランジャ10が上昇駆動されて樹脂ポッ
ト8内の樹脂Pに充填圧が掛かると、樹脂Pはダイレク
トに或いは超硬カルコマ14の下面に衝突して流速調整
路18に流入する。流速調整路18に流入した樹脂P
は、その非ニュートン流体としての粘弾性特性によっ
て、流速調整路18の先細形状で流速を抑制され、樹脂
特性が成形不良を来さない状態に安定化されてランナー
12に導かれる。ランナー12に導かれた樹脂Pは、そ
の後、図示しないゲートを介してキャビティへ充填され
る。なお、プランジャ10と超硬カルコマ14との接触
による不具合を回避する観点から、プランジャ10の上
昇点は、超硬カルコマ14との間に1〔mm〕程度の隙
間を形成するように設定されている。
【0017】このように、樹脂Pの非ニュートン流体と
しての粘弾性特性を利用すれば、カル部を形成すること
なく流路形状の変化のみで容易に流速を調整することが
でき、超硬カルコマ14への掘り込み量も従来に比べて
極めて少ないので、加工工賃も低く、また、成形後の破
棄量も少なくできる。従って、樹脂の特性安定化機能
よって成形不良を回避できると共に、加工工賃並びに樹
脂の使用効率の両側面から成形コストの低減を図ること
ができる。なお、樹脂ポット8や流速調整路18の配置
構成は金型間において逆態様でもよく、また、ランナー
12はいずれか一方の金型に形成する構造又は金型双方
に形成した合わせ構造のいずれでもよい。
【0018】次に、図3は、流速調整路の変形例を示す
ものである。本例に示す流速調整路20には、その途中
に絞り部22が形成されており、この絞り部22の狭巾
形状によって流速が抑制され、上記例と同様に樹脂Pの
特性安定化機能が得られる。
【0019】また、図4に示すように、ランナー12よ
り幅広の長穴形状の流速調整路24を形成することによ
っても樹脂Pの特性安定化機能を得ることができる。
すなわち、樹脂Pが幅広の流速調整路24から幅狭のラ
ンナー12に流入するとき、粘弾性流動に対する抵抗が
生じ、上記各例と同様の流速調整がなされるものであ
る。
【0020】なお、上記各例では流速調整路を特定の形
状ないし態様で示したが、これに限られるものではな
く、樹脂の非ニュートン流動特性に基づいた流速調整機
能を得ることができる範囲で適宜に設計変更できるもの
である。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、樹脂の
非ニュートン流体としての粘弾性流動特性を利用したこ
とによって、ランナー態様の簡易な形状変形で流速の調
整を行うことができる。これにより、成形不良を回避す
ることができると共に、加工工賃並びに樹脂の使用効率
の両側面から成形コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す一部を切り欠いた要部
側面図である。
【図2】図1におけるII−II線での断面図である。
【図3】流速調整路の変形例を示す図2相当の断面図で
ある。
【図4】流速調整路の変形例を示す図2相当の断面図で
ある。
【図5】従来例を示す一部を切り欠いた要部側面図であ
る。
【図6】図5におけるVIII−VIII線での断面図
である。
【符号の説明】
4 上金型 6 下金型 8 樹脂ポット 10 プランジャ 12 ランナー 18,20,24,26 流速調整路 22 絞り部 P 樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 31:34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上金型と下金型を有し、そのいずれか一
    方の金型に樹脂ポットとプランジャとを備え、このプラ
    ンジャの動作により前記樹脂ポット内の樹脂をランナー
    側へ押し出すようにしてなるモールド金型において、 前記樹脂ポットとプランジャとを有しない他方の金型
    に、前記樹脂の流速を調整可能なランナー態様の流速調
    整路を形成し、当該流速調整路で前記樹脂ポットとラン
    ナーとを連通させると共に、この流速調整路を前記ラン
    ナー側へ向かうにつれて先細りとなる形状としたことを
    特徴とするモールド金型。
  2. 【請求項2】 上金型と下金型を有し、そのいずれか一
    方の金型に樹脂ポットとプランジャとを備え、このプラ
    ンジャの動作により前記樹脂ポット内の樹脂をランナー
    側へ押し出すようにしてなるモールド金型において、 前記樹脂ポットとプランジャとを有しない他方の金型
    に、前記樹脂の流速を調整可能なランナー態様の流速調
    整路を形成し、当該流速調整路で前記樹脂ポットとラン
    ナーとを連通させると共に、この流速調整路が、途中に
    絞り部を有していることを特徴としたモールド金型。
  3. 【請求項3】 上金型と下金型を有し、そのいずれか一
    方の金型に樹脂ポットとプランジャとを備え、このプラ
    ンジャの動作により前記樹脂ポット内の樹脂をランナー
    側へ押し出すようにしてなるモールド金型において、 前記樹脂ポットとプランジャとを有しない他方の金型
    に、前記樹脂の流速を調整可能なランナー態様の流速調
    整路を形成し、当該流速調整路で前記樹脂ポットとラン
    ナーとを連通させると共に、この流速調整路の前記ラン
    ナーに対する連通部が、前記ランナーより幅広に形成さ
    れていることを特徴としたモールド金型。
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JPH04167440A (ja) * 1990-10-30 1992-06-15 Mitsubishi Electric Corp 半導体製造装置のモールド金型
JP2522143B2 (ja) * 1993-01-14 1996-08-07 日本電気株式会社 樹脂封止金型

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