JP2674441B2 - テープカセット - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はテープカセットに関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】装置の厚みが小さくなるようなテープカ
セットとして次のようなものがあげられる。

【０００３】図１０に示すテープカセット１は、磁気テ
ープ２を巻回した一対のテープリール３ａ，３ｂをカセ
ット筐体４内に収納し、カセット筐体４の前面側に形成
したローディングポケット５の前方で磁気テープ２を張
架した周知の構成をもつ。そして、磁気テープ２の張架
部分２ａの前面側（磁気記録面側）を覆う開閉自在な前
蓋６と、磁気テープ２の張架部分２ａの裏面側（非磁気
記録面側）を覆う開閉自在な裏蓋７と、ローディングポ
ケット５の上面を覆う上蓋８とを備える。

【０００４】前蓋６は略コ字形とされ、その両側板６
ａ，６ｂに設けた軸９ａ，（９ｂ）がカセット筐体４の
両側面に形成した軸穴１０ａ，（１０ｂ）に嵌入してあ
る。このようにすることで前蓋６は軸９ａ，（９ｂ）を
中心とした回動動作をすることができて開閉自在とな
る。

【０００５】上蓋８も略コ字形とされ、その前端に設け
た軸１１ａ，１１ｂが前蓋６の前面板６ｃの上端両側に
形成した軸穴（図示せず）に嵌入してある。このように
することで上蓋８は前蓋６に連結され、軸１１ａ，１１
ｂを中心にして回動自在となる。

【０００６】図１１に示すように、裏蓋７は、その上端
の支持部（７ａ），７ｂに設けた軸（１２ａ），１２ｂ
が上蓋８の下面から突出した支持部（８ａ），８ｂに形
成した軸穴（図示せず）に嵌入している。このようにす
ることで裏蓋７は上蓋８に連結され、軸１２ａ，１２ｂ
を中心にして回動自在となる。

【０００７】図１０に戻り、上蓋８の両側板８ａ，８ｂ
の内側にはガイドピン１３ａ，（１３ｂ）が設けてあ
り、それぞれがカセット筐体４の両側面に形成したガイ
ド溝１４ａ，（１４ｂ）内でガイドされる。

【０００８】図１１に戻り、裏蓋７の下端両側にもガイ
ドピン（１５ａ），１５ｂが設けてあり、それぞれがカ
セット筐体４のローディングポケット５の内側面を構成
する側壁（４ａ），４ｂに形成したガイド溝（１６
ａ），１６ｂ内でガイドされる。

【０００９】このように構成したテープカセット１で
は、図１２（ａ）に示すカセット非使用時に、前蓋６、
裏蓋７、上蓋８で磁気テープ２の張架部分２ａを密閉す
ることができる。また、カセット使用時（装置に装着し
たとき）に、装置側の機構による前蓋６の回動動作に伴
い、上蓋８のガイドピン１３ａ，１３ｂがカセット筐体
４のガイド溝１４ａ，１４ｂに案内され、裏蓋７のガイ
ドピン１５ａ，１５ｂがカセット筐体４のガイド溝１６
ａ，１６ｂに案内される。そして図１２（ｂ）に示すよ
うに、ガイドピン１３ａ，１３ｂがガイド溝１４ａ，１
４ｂの図中左端まで移動し、ガイドピン１５ａ，１５ｂ
がガイド溝１６ａ，１６ｂの図中上端まで移動したとき
は、ローディングポケット５の上方に前蓋６が移動し、
移動した前蓋６のほぼ後方に上蓋８が移動し、上蓋８と
カセット筐体４の上面との間に裏蓋７が移動するように
なっている。

【００１０】このように構成したテープカセット１にお
いては、移動した前蓋６と上蓋８とは連なって平板状と
なし、カセット筐体４の上面と略平行状態に位置してカ
セット筐体４の上面からあまり出っ張らないので、装置
の厚みが小さくできるという利点がある。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】最近では装置の奥行き
方向の寸法を小さくするため、装置側の回転ドラムをロ
ーディングポケット内に進入させることが行われてい
た。

【００１２】上記テープカセット１は装置の厚みを小さ
くする場合に適したものであったが、カセット使用時に
移動した前蓋６の前面板６ｃの位置が予めローディング
ポケット内に回転ドラムが進入するのを考慮いて設計さ
れたテープカセットよりも低く、軸穴１０ａ，１０ｂで
上下動も規制されているため、装置側の回転ドラムＤを
図１２（ｂ）に示す状態からローディングポケット５内
に進入させようとしても、前面板６ｃに当たって進入さ
せることができず、装置の奥行き寸法を小さくするのに
対応できなかった。

【００１３】このため従来のテープカセット１では、装
置の厚みを小さくする場合と、装置の奥行きを小さくす
る場合との選択ができず、装置設計の自由度が小さくな
りがちであった。

【００１４】

【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解消するものであり、磁気テープを巻回した一対のテー
プリールをカセット筐体内に収納し、このカセット筐体
に形成したローディングポケットの前方で磁気テープを
張架し、張架した磁気テープの前面側を覆う開閉自在な
前蓋と、張架した磁気テープの裏面側を覆う開閉自在な
裏蓋と、前記ローディングポケットの上面を覆う上蓋と
を備えるとともに、前記前蓋を前記カセット筐体に第１
の軸で回動自在とし、前記前蓋の上端と前記上蓋の前端
とを第２の軸で回動自在に連結し、前記裏蓋の上端を前
記上蓋に第３の軸で回動自在に連結し、前記上蓋の両側
に第１のガイド部材を設けるとともに、この第１のガイ
ド部材をガイドする第１のガイド溝を前記カセット筐体
の両側面に形成し、前記裏蓋の両側に第２のガイド部材
を設けるとともに、この第２のガイド部材をガイドする
第２のガイド溝を前記カセット筐体のローディングポケ
ットの内側面を構成する側壁に形成し、カセット非使用
時には、前記前蓋と裏蓋と上蓋とで前面に張架した前記
磁気テープを密閉する一方、カセット使用時には、前記
前蓋の回動動作に伴い、前記上蓋の第１のガイド部材を
前記カセット筐体の前記第１のガイド溝に案内させ、前
記裏蓋の第２のガイド部材を前記カセット筐体の前記第
２のガイド溝に案内させることで、前記ローディングポ
ケットの上方に前記前蓋が移動し、移動した前記前蓋の
ほぼ後方に前記上蓋が移動し、前記上蓋と前記カセット
筐体との間に前記裏蓋が移動するよう構成したテープカ
セットにおいて、カセット使用時に、移動した前記前蓋
がさらに前記第２の軸を中心にした回動動作をする機構
をもたせたことを特徴とするテープカセットと、また、
磁気テープを巻回した一対のテープリールをカセット筐
体内に収納し、このカセット筐体に形成したローディン
グポケットの前方で磁気テープを張架し、張架した磁気
テープの前面側を覆う開閉自在な前蓋と、張架した磁気
テープの裏面側を覆う開閉自在な裏蓋と、前記ローディ
ングポケットの上面を覆う上蓋とを備えるとともに、前
記前蓋を前記カセット筐体に第１の軸で回動自在とし、
前記前蓋の上端と前記上蓋の前端とを第２の軸で回動自
在に連結し、前記裏蓋の上端を前記上蓋に第３の軸で回
動自在に連結し、前記上蓋の両側に第１のガイド部材を
設けるとともに、この第１のガイド部材をガイドする第
１のガイド溝を前記カセット筐体の両側面に形成し、前
記裏蓋の両側に第２のガイド部材を設けるとともに、こ
の第２のガイド部材をガイドする第２のガイド溝を前記
カセット筐体のローディングポケットの内側面を構成す
る側壁に形成し、カセット非使用時には、前記前蓋と裏
蓋と上蓋とで前面に張架した前記磁気テープを密閉する
一方、カセット使用時には、前記前蓋の回動動作に伴
い、前記上蓋の第１のガイド部材を前記カセット筐体の
前記第１のガイド溝に案内させ、前記裏蓋の第２のガイ
ド部材を前記カセット筐体の前記第２のガイド溝に案内
させることで、前記ローディングポケットの上方に前記
前蓋が移動し、移動した前記前蓋のほぼ後方に前記上蓋
が移動し、前記上蓋と前記カセット筐体との間に前記裏
蓋が移動するよう構成したテープカセットにおいて、カ
セット使用時に前記前蓋と前記上蓋とが一体となる機構
を設け、前記上蓋の第１のガイド部材を中心にした回動
動作で、前記前蓋と前記上蓋とがさらに上方に回動する
ように構成したことを特徴とするテープカセットと、ま
た、このようなテープカセットにおいて、前記前蓋と上
蓋とのさらなる回動動作時に、この両蓋と一体に裏蓋も
回動させる機構をもたせたことを特徴とするテープカセ
ットを提供するものである。

【００１５】

【実施例】以下、本発明を図面に沿って説明する。

【００１６】図１は本発明によるテープカセットの第１
実施例を示す斜視図、図２（ａ），（ｂ），（ｃ）はカ
セット使用時に移動した前蓋がさらに軸を中心にした回
動動作をするための機構を示す説明図、図３（ａ），
（ｂ）は装置側の回転ドラムがローディングポケット内
に進入する過程を示す説明図、図４（ａ），（ｂ），
（ｃ）はカセット使用時に移動した前蓋がさらに軸を中
心にした回動動作をするための機構の他例を示す説明
図、図５は本発明によるテープカセットの第２実施例を
示す部分説明図、図６は同テープカセットの部分説明
図、図７（ａ），（ｂ）は装置側の回転ドラムがローデ
ィングポケット内に進入する過程を示す説明図、図８は
本発明によるテープカセットの第３実施例を示す部分説
明図、図９（ａ），（ｂ）は装置側の回転ドラムがロー
ディングポケット内に進入する過程を示す説明図であ
る。なお、本実施例でのテープカセットは先に述べた従
来例とほとんど同じ構成をもつので、同一構成部分には
同一符号を付して、その詳細な説明を省略してある。

【００１７】図１に示す第１実施例のテープカセット２
０は、カセット使用時に移動した前蓋６がさらに軸１１
ａ，１１ｂを中心にして回動動作をすることで、ローデ
ィングポケット５の高さ方向の開口をさらに広くとろう
とするものである。このような動作をさせるため次のよ
うな機構をもたせてある。

【００１８】前蓋６の両側板６ａ，６ｂには、開閉時の
回動動作の中心になる軸２１ａ，（２１ｂ）が設けてあ
る。これらの軸２１ａ，（２１ｂ）は図２（ａ），
（ｂ），（ｃ）にも示すように断面形状が真円でなく、
部分的に直線部分をもたせた形状としてある。また軸２
１ａ，（２１ｂ）を嵌入させるために、カセット筐体４
の両側には軸穴２２ａ，（２２ｂ）が形成してある。こ
れらの軸穴２２ａ，（２２ｂ）は、上記軸２１ａ，（２
１ｂ）の回動動作を案内する丸穴２２ａ１，（２２ｂ
１）と、前蓋６の開蓋時に移動した軸１１ａ，（１１
ｂ）を中心とした円弧形状のガイド穴２２ａ２，（２２
ｂ２）とからなる。なお、前蓋の軸２１ａ，（２１ｂ）
はばね部材Ｂで下方に付勢してある。

【００１９】こうした構成をもたせたテープカセット２
０では、前蓋６が閉じた状態から軸２１ａ，（２１ｂ）
を中心にした回動動作を行わせて完全に開く過程では、
例えば図２（ａ）に示すように、前蓋６の軸２１ａ，
（２１ｂ）は丸穴２２ａ１，（２２ｂ１）内に位置し、
この状態でガイド穴２２ａ２，（２２ｂ２）に進入でき
なくなっている。

【００２０】そして図２（ｂ）に示すように、前蓋６が
完全に開いたカセット使用時では、前蓋６の軸２１ａ，
（２１ｂ）がガイド孔２２ａ２，（２２ｂ２）に進入で
きる状態となる。

【００２１】そして図２（ｃ）に示すように、軸２１
ａ，（２１ｂ）がガイド孔２２ａ２，（２２ｂ２）に進
入するように、前蓋６は軸１１ａ，１１ｂを中心にして
さらに回動することができる。このような回動動作をす
ることで、ローディングポケット５の高さ方向の開口を
さらに広くとることができる。

【００２２】このような前蓋６の動作を装置側で行うに
は、図３（ａ），（ｂ）に示すように、回転ドラムＤの
前方両側にテーパ面Ｔａをもたせた開口部材Ｔを装置側
に設ければよい。このように装置を構成しておけば、図
３（ａ）に示すように、装置側の機構で前蓋６を完全に
開いたカセット使用時から、テープカセット２０のロー
ディングポケット５のなかに回転ドラムＤを進入させる
過程で、図３（ｂ）に示すように、開口部材Ｔのテーパ
面Ｔａにより前蓋６は軸（１１ａ），１１ｂを中心にし
てさらに回動することができる。

【００２３】このように構成したテープカセット２０で
は、ローディングポケット５の外に装置側の回転ドラム
Ｄが位置してテープローディングを行ってもよいのはも
ちろんのこと、装置側の回転ドラムＤをローディングポ
ケット５のなかに進入させてテープローディングを行う
場合であっても、前蓋６がさらに大きく開いてローディ
ングポケット５をさらに大きく開くことができる。これ
により装置側の回転ドラムＤがローディングポケット５
のなかに進入させる過程で前蓋６にあたることがなくな
る。

【００２４】即ち、このような構成したテープカセット
２０では、装置の厚みを小さくする場合と、装置の奥行
きを小さくする場合との選択ができ、装置設計の自由度
が大きくなるという利点がある。

【００２５】なお、カセット使用時に移動した前蓋６が
上記のように回動する機構としては、図４（ａ），
（ｂ），（ｃ）のようなものであってもよい。

【００２６】上述した第１実施例のテープカセット２０
は、前蓋６だけをさらに回動してローディングポケット
５を大きく開口するものであったが、前蓋６だけでなく
他の蓋体をもさらに開口するような機構も考えられる。

【００２７】図５〜図７に沿って説明する第２実施例の
テープカセット３０は、カセット使用時に移動した前蓋
６が上蓋８と一体となる機構を設け、前蓋６および上蓋
６がガイドピン１４ａ，１４ｂを中心にしてさらに上方
に回動するようにしたものである。このような構成は上
述した第１実施例のテープカセット２０とは次の部分で
異なるようにすればよい。

【００２８】例えば図５（ａ）に示すように、軸１１
ａ，（１１ｂ）を設けた上蓋８の突出部８０ａ，（８０
ｂ）の先端面８０ａ１，（８０ｂ１）の下部だけに曲面
３１ａ，（３１ｂ）が形成してある、このようにしてお
けば図５（ｂ）に示すように、前蓋６が完全に開いたと
きには、突出部８０ａ，（８０ｂ）の先端面８０ａ１，
（８０ｂ１）に前蓋６の段差部６０ａ，（６０ｂ）が当
たり、これ以上前蓋６は回動せず上蓋８と一体になる。

【００２９】なお、図６に示すように、カセット筐体４
の壁面（４ａ），４ｂにはガイド溝３２ａ，３２ｂが形
成してあり、これは第１実施例（従来例と同じ）のガイ
ド溝１６ａ，１６ｂの上端を少しテープリール側に延ば
したものである。

【００３０】このように構成したテープカセット３０で
は、図７（ａ）に示すように、装置側の機構で前蓋６を
開いたカセット使用時から、テープカセット３０のロー
ディングポケット５のなかに回転ドラムＤを進入させる
過程で、図７（ｂ）に示すように、開口部材Ｔのテーパ
面Ｔａにより一体になった前蓋６および上蓋８がさらに
軸１４ａ，１４ｂを中心にして回動し、裏蓋７が第１実
施例よりもさらに後退するので、ローディングポケット
５を第１実施例よりもさらに大きく開口することができ
る。

【００３１】即ち、装置の厚みを小さくする場合と、装
置の奥行きを小さくする場合との選択ができ、装置設計
の自由度が大きくなるのはもちろんのこと、上述した第
１実施例のテープカセット２０よりもローディングポケ
ット５の奥に装置側の回転ドラムＤが進入できるという
利点がある。

【００３２】また、図８、図９に示す第３実施例のテー
プカセット４０のように、前蓋６、上蓋８とともに裏蓋
７もさらに上方に移動できるような機構を考えてもよ
い。

【００３３】テープカセット４０は、第２実施例のテー
プカセット３０と同じようにカセット使用時に前蓋６が
上蓋８と一体となる機構をもたせたうえで、前蓋６と上
蓋８とのさらなる回動動作時に、この両蓋と一体に裏蓋
８も回動できるような機構をもたせた。

【００３４】このような機構は、図８に示すように、カ
セット筐体４の壁面（４ａ），４ｂには図示するような
ガイド溝（４１ａ），４１ｂが形成してあり、裏蓋７の
ガイドピン（１５ａ），１５ｂがガイド溝（４１ａ），
４１ｂの上端部から抜け出せるようにしてある。

【００３５】このように構成したテープカセット４０で
は、図９（ａ）に示すように、装置側の機構で前蓋６を
開いたカセット使用時から、さらにテープカセット４０
のローディングポケット５のなかに回転ドラムＤを進入
させる過程で、開口部材Ｔのテーパ面Ｔａにより前蓋６
および上蓋８がさらに軸（１４ａ），１４ｂを中心にし
て回動した後に、図９（ｂ）に示すように、開口部材Ｔ
のテーパ面Ｔａにより裏蓋７が軸１２ａ，１２ｂを支点
として上方向に押し上げられる。

【００３６】このテープカセット４０においても、装置
の厚みを小さくする場合と、装置の奥行きを小さくする
場合との選択ができ、装置設計の自由度が大きくなるの
はもちろんのこと、上述した第２実施例のテープカセッ
ト３０よりももっとローディングポケット５の奥に装置
側の回転ドラムＤが進入できるという利点がある。

【００３７】

【発明の効果】本発明によるテープカセットでは次の効
果がある。

【００３８】請求項１記載のテープカセットでは、装置
の厚みを小さくする場合と、装置の奥行きを小さくする
場合との選択ができ、装置設計の自由度が大きくなると
いう効果がある。

【００３９】請求項２記載のテープカセットでは、装置
の厚みを小さくする場合と、装置の奥行きを小さくする
場合との選択ができるのはもちろんのこと、請求項１記
載のテープカセットよりももっとローディングポケット
の奥に装置側の部材（回転ドラムやローディング部材）
が進入できるという効果がある。

【００４０】請求項３記載のテープカセットでは、装置
の厚みを小さくする場合と、装置の奥行きを小さくする
場合との選択ができるのはもちろんのこと、請求項２記
載のテープカセットよりももっとローディングポケット
の奥に装置側の部材（回転ドラムやローディング部材）
が進入できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるテープカセットの第１実施例を示
す斜視図である。

【図２】（ａ），（ｂ），（ｃ）はカセット使用時に移
動した前蓋がさらに軸を中心にした回動動作をするため
の機構を示す説明図である。

【図３】（ａ），（ｂ）は装置側の回転ドラムがローデ
ィングポケット内に進入する過程を示す説明図である。

【図４】（ａ），（ｂ），（ｃ）はカセット使用時に移
動した前蓋がさらに軸を中心にした回動動作をするため
の機構の他例を示す説明図である。

【図５】本発明によるテープカセットの第２実施例を示
す部分説明図である。

【図６】同テープカセットの部分説明図である。

【図７】（ａ），（ｂ）は装置側の回転ドラムがローデ
ィングポケット内に進入する過程を示す説明図である。

【図８】本発明によるテープカセットの第３実施例を示
す部分説明図である。

【図９】（ａ），（ｂ）は装置側の回転ドラムがローデ
ィングポケット内に進入する過程を示す説明図である。

【図１０】従来のテープカセットを示す斜視図である。

【図１１】同テープカセットを示す部分図である

【図１２】（ａ），（ｂ）は同テープカセットの非使用
状態と使用状態とを示す説明図である。

【符号の説明】

２ 磁気テープ ３ａ，３ｂ テープリール ４ カセット筐体 ５ ローディングポケット ６ 前蓋 ７ 裏蓋 ８ 上蓋 ２１ａ，２１ｂ 軸（第１の軸） １１ａ，１１ｂ 軸（第２の軸） １２ａ，１２ｂ 軸（第３の軸） １３ａ，１３ｂ ガイドピン（ガイド部材） １４ａ，１４ｂ ガイド溝 １５ａ，１５ｂ ガイドピン（ガイド部材） １６ａ，１６ｂ ガイド溝

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】磁気テープを巻回した一対のテープリール
   をカセット筐体内に収納し、このカセット筐体に形成し
   たローディングポケットの前方で磁気テープを張架し、
   張架した磁気テープの前面側を覆う開閉自在な前蓋と、
   張架した磁気テープの裏面側を覆う開閉自在な裏蓋と、
   前記ローディングポケットの上面を覆う上蓋とを備える
   とともに、 前記前蓋を前記カセット筐体に第１の軸で回動自在と
   し、前記前蓋の上端と前記上蓋の前端とを第２の軸で回
   動自在に連結し、前記裏蓋の上端を前記上蓋に第３の軸
   で回動自在に連結し、前記上蓋の両側に第１のガイド部
   材を設けるとともに、この第１のガイド部材をガイドす
   る第１のガイド溝を前記カセット筐体の両側面に形成
   し、前記裏蓋の両側に第２のガイド部材を設けるととも
   に、この第２のガイド部材をガイドする第２のガイド溝
   を前記カセット筐体のローディングポケットの内側面を
   構成する側壁に形成し、 カセット非使用時には、前記前蓋と裏蓋と上蓋とで前面
   に張架した前記磁気テープを密閉する一方、 カセット使用時には、前記前蓋の回動動作に伴い、前記
   上蓋の第１のガイド部材を前記カセット筐体の前記第１
   のガイド溝に案内させ、前記裏蓋の第２のガイド部材を
   前記カセット筐体の前記第２のガイド溝に案内させるこ
   とで、前記ローディングポケットの上方に前記前蓋が移
   動し、移動した前記前蓋のほぼ後方に前記上蓋が移動
   し、前記上蓋と前記カセット筐体との間に前記裏蓋が移
   動するよう構成したテープカセットにおいて、 カセット使用時に、移動した前記前蓋がさらに前記第２
   の軸を中心にした回動動作をする機構をもたせたことを
   特徴とするテープカセット。
2. 【請求項２】磁気テープを巻回した一対のテープリール
   をカセット筐体内に収納し、このカセット筐体に形成し
   たローディングポケットの前方で磁気テープを張架し、
   張架した磁気テープの前面側を覆う開閉自在な前蓋と、
   張架した磁気テープの裏面側を覆う開閉自在な裏蓋と、
   前記ローディングポケットの上面を覆う上蓋とを備える
   とともに、 前記前蓋を前記カセット筐体に第１の軸で回動自在と
   し、前記前蓋の上端と前記上蓋の前端とを第２の軸で回
   動自在に連結し、前記裏蓋の上端を前記上蓋に第３の軸
   で回動自在に連結し、前記上蓋の両側に第１のガイド部
   材を設けるとともに、この第１のガイド部材をガイドす
   る第１のガイド溝を前記カセット筐体の両側面に形成
   し、前記裏蓋の両側に第２のガイド部材を設けるととも
   に、この第２のガイド部材をガイドする第２のガイド溝
   を前記カセット筐体のローディングポケットの内側面を
   構成する側壁に形成し、 カセット非使用時には、前記前蓋と裏蓋と上蓋とで前面
   に張架した前記磁気テープを密閉する一方、 カセット使用時には、前記前蓋の回動動作に伴い、前記
   上蓋の第１のガイド部材を前記カセット筐体の前記第１
   のガイド溝に案内させ、前記裏蓋の第２のガイド部材を
   前記カセット筐体の前記第２のガイド溝に案内させるこ
   とで、前記ローディングポケットの上方に前記前蓋が移
   動し、移動した前記前蓋のほぼ後方に前記上蓋が移動
   し、前記上蓋と前記カセット筐体との間に前記裏蓋が移
   動するよう構成したテープカセットにおいて、 カセット使用時に前記前蓋と前記上蓋とが一体となる機
   構を設け、前記上蓋の第１のガイド部材を中心にした回
   動動作で、前記前蓋と前記上蓋とがさらに上方に回動す
   るように構成したことを特徴とするテープカセット。
3. 【請求項３】請求項２記載のテープカセットにおいて、 前記前蓋と上蓋とのさらなる回動動作時に、この両蓋と
   一体に裏蓋も回動させる機構をもたせたことを特徴とす
   るテープカセット。