JP2674109B2 - Ｌｃｄ表示器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、バックライト機能を備えたLCD表示器（液
晶表示器）に関し、特にバックライト用の面発光素子が
帯状に分割されているLCD表示器に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、この種のLCD表示器では、その表示エリア全域
が、一様に面発光する発光素子によって照らされるよう
になっていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

このような従来のLCD表示器は、バックライトのため
の構造が単純であるという長所を持つ反面、発光素子の
全面が発光するため照明する必要のない部分をも照明し
てしまい、電力を無駄に消費するという欠点を持ってり
いる。

また、従来のLCD表示器は階調性が十分でなくコント
ラストがあまりつかないため、ハイライト文字に対して
表現力が弱いという欠点がある。

また、情報を左右に対応させて表示するような場合、
特に表示面が大きく、また行を詰めて表示するときは、
行の識別が難しく、情報の対応関係を容易に認識できな
いという欠点がある。

本発明の目的は、このような欠点を除去し、消費電力
の低減が可能であり、また表現力が高く、さらに表示さ
れた文字等の行を容易に識別できるLCD表示器を提供す
ることにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、バックライト機能を備えたLCD表示器にお
いて、 並行に配置した複数の帯状の発光部からなるバックラ
イト用発光素子と、 奇数番目の前記発光部の通常発光、高輝度発光、なら
びに発光停止を抑制する第１の制御回路と、 偶数番目の前記発光部の通常発光、高輝度発光、なら
びに発光停止を抑制する第２の制御回路とを備えたこと
を特徴とする。

〔実施例〕

次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。

第１図は本発明によるLCD変換器の一実施例を示すブ
ロツク図ある。本例で用いる発光素子100（エレクトロ
ルミネッケンス）は、ベース電極１と、ストライプ電極
A,Bにより構成されている。ストライプ電極A,Bは並行
に、そして交互に配置され、図中最上位のストライプ電
極から数えて奇数番目の電極、すなわちストライプ電極
Ａは奇数電極群２を構成し、一方、偶数番目の電極、す
なわちストライプ電極Ｂは偶数電極群３を構成してい
る。

電力制御回路4,5は電極群２および電極群３にそれぞ
れ電力を供給する。そして制御回路4,5のそれぞれの制
御線９、11に論理“1"の信号が入力された場合には各制
御回路4,5は各電極群に電力を与え、論理“0"の信号が
入力された場合には電力の供給を停止する。また、各制
御回路4,5のそれぞれの制御線10,12に論理“1"の信号が
入力された場合には各制御回路4,5はそれぞれ各電極群
に高輝度とするための電力を与え、論理“0"の信号が入
力された場合には通常の輝度とするための電力を供給す
る。

マルチインバータ６は通常電力供給線７と高輝度電力
供給線８とを通じて電力制御回路5,6にそれぞれ通常電
力および高輝度電力を供給する。

次に、このLCD表示器の表示例を示す第２図を用いて
動作を説明する。

まず、信号線9,11に論理“1"の信号を与え、信号線1
0,12にも論理“1"の信号を与えると、電力制御回路4,5
はマルチインバータ６からの高輝度電力を電極群2,3に
供給する。その結果、電極群2,3の部分がすべて高輝度
に発光し、全表示面がバックラライトされる。第２図
（ａ）はこの場合の表示を示しており、表示文字が多い
場合には文字（ABC,VYZ,・・・）と数値（159,00
3,...）との対応関係が分かり難くなる。

ここで制御線12に論理“0"の信号を与えると、電力制
御回路５はマルチインバータ６からの通常輝度の電力を
偶数電極３に与えるので、この電極群の部分のバックラ
イトは通常輝度となり、表示は第２図（ｂ）のようにな
る。すなわち一行おきにバックライト対対的に暗くなる
ので行の認識が容易となり、上記文字と数字の対応関係
は明瞭となる。

また、一行おきに文字等を表示する場合には制御線９
または11に論理“0"の信号を供給して表示が行われてい
ない行への電力の供給を停止させることにより、無駄な
電力消費をなくすことができる。

また、制御線9,10への信号を論理“0"と論理“1"との
間で切り替えてバックライトを点滅させることにより、
人の注意をひく表示を行うことができる。

なお、本例ではストライプ電極A,Bを水平に配置した
が、電極の配置方法は自由であり、垂直配置とすること
も可能である。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、バックライト機能を備
えたLCD表示器において、並行に配置した複数の帯状の
発光部からなるバックライト用発光素子と、奇数番目の
発光部の通常発光、高輝度発光、ならびに発光停止を制
御する第１の制御回路と、偶数番目の発光部の通常発
光、高輝度発光、ならびに発光停止を制御する第２の制
御回路とを備えている。

従って本発明のLCD表示器では、表示を行わない行の
バックライトを消して消費電力を減らすことが可能で、
またバックライトのオン／オフを動的に行って表現力を
高めることができる。さらにバックライトの輝度を一行
おきに変えて容易に行を識別できるようにすることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるLCD表示器の一実施例を示すブロ
ック図、 第２図は第１図の実施例の表示例を示す模式図である。 １……ベース電極 ２……奇数電極群 ３……偶数電極群 4,5……電力制御回路 ６……マルチインバータ ７……通常電力供給線 ８……高輝度電力供給線 ９〜12……制御線 100……発光素子

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】バックライト機能を備えたLCD表示器にお
   いて、 並行に配置した複数の帯状の発光部からなるバックライ
   ト用発光素子と、 奇数番目の前記発光部の通常発光、高輝度発光、ならび
   に発光停止を制御する第１の制御回路と、 偶数番目の前記発光部の通常発光、高輝度発光、ならび
   に発光停止を制御する第２の制御回路とを備えたことを
   特徴とするLCD表示器。