JP2673326B2 - ワイヤ放電加工装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工装置

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JP2673326B2
JP2673326B2 JP4014439A JP1443992A JP2673326B2 JP 2673326 B2 JP2673326 B2 JP 2673326B2 JP 4014439 A JP4014439 A JP 4014439A JP 1443992 A JP1443992 A JP 1443992A JP 2673326 B2 JP2673326 B2 JP 2673326B2
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JP
Japan
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wire electrode
head
wire
electric discharge
discharge machine
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敏弘 長坂
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばZ軸を移動する
ように構成された加工ヘッドを備えたワイヤ放電加工装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のワイヤ放電加工装置の要部
構成図である。図において、1は上部ガイドとしてのヘ
ッド、11は加工用電源、12は被加工物、13は被加
工物12の加工開始孔、20は下部ガイド、10はヘッ
ド1及び下部ガイド20で案内されるワイヤ電極であ
り、被加工物12は図示されてない駆動装置により、ワ
イヤ電極10に対してX、Y方向に駆動される。
【0003】ヘッド1は、一対のワイヤ電極送給プーリ
5とクランププーリ6、ワイヤ電極送給プーリ5を駆動
するワイヤ電極送給モータ7、ワイヤ電極送給プーリ5
に付設された逆転防止機構8、クランププーリ6に一定
の圧力を与えるためのリンク2、コイルバネ3、ピン
4、ワイヤ電極10を通すガイドパイプ18、加工液を
案内する加工液ガイド19、ワイヤ電極10を摺動自在
に支持する上部電極ガイド21、ワイヤ電極10に電力
を供給する上部給電子23、先端のノズル25a等から
なる。そして、このヘッド1は、モータ36で送りねじ
38を回転させることにより、Z軸上(上下方向)をガ
イド37に沿って移動する。
【0004】また、下部ガイド20は、先端のノズル2
5b、ワイヤ電極10を摺動自在に支持する下部電極ガ
イド22、ワイヤ電極10に電力を供給する下部給電子
24、加工液を案内する加工液ガイド26等からなる。
【0005】ヘッド1の上方にはテンション機構30が
設けられている。テンション機構30は、ワイヤ電極1
0を巻き付けたボビン31と、ワイヤ電極10の送給方
向と逆方向に回転しワイヤ電極10がボビン31より分
離しない程度のトルクを発生するように設定されたトル
クモータ32と、加工中所定の張力をワイヤ電極10に
与え得るようブレーキローラ33と結合した電磁ブレー
キ34と、回転検出器35とからなり、トルクモータ3
2によりボビン31に常にワイヤ電極10の送給方向に
対して一定の反発力を与えるとともに、電磁ブレーキ3
4によりワイヤ電極10が走行すれば張力をも与えるよ
うになっている。
【0006】一方、下部ガイド20の下方には、下部ロ
ーラ27及び2つの回収ローラ28a,28bが設けら
れ、モータ29で回収ローラ28bを回転させて、使用
済みとなったワイヤ電極10を回収している。
【0007】次に、以上のように構成されているワイヤ
放電加工装置において、放電切断加工中に異常事態が発
生してワイヤ電極10が断線した場合に、ワイヤ電極1
0を再度供給する方法について説明する。なお、ワイヤ
電極10の断線時、ワイヤ電極10には送給方向と逆方
向にトルクがかかっているが、逆転防止機構8があるた
め、ワイヤ電極10がワイヤ電極送給プーリ5及びクラ
ンププーリ6から上方へ抜け出てしまうことはない。
【0008】まず、自動ワイヤ電極供給装置を利用する
場合は、加工開始孔13へ戻ってワイヤ電極10を供給
する。その後、ワイヤ電極10が断線した位置まで被加
工物12に対してワイヤ電極10を既切断加工工程に倣
って移動し、断線位置まで達した後、再び加工を開始す
る。
【0009】また、手動によりワイヤ電極10を供給す
る場合は、ワイヤ電極10の断線位置で、モータ36に
よってヘッド1を上昇させた後、回収ローラ28a,2
8bに達するまでワイヤ電極10を手で送る。その後、
再びヘッド1を被加工物12上面近くまで下降させて、
再び加工を開始する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ワイヤ放電加工装置では、ヘッド1を上昇させてワイヤ
電極10を結線した後、再びヘッド1を被加工物12の
近くまで下降させる際、ワイヤ電極10が上部ノズル2
5aと被加工物12の間で弛み、弛んだワイヤ電極10
を挟んで切断させてしまうことが多かった。
【0011】本発明は、この課題を解決するため成され
たもので、ワイヤ電極供給の際、ワイヤ電極が弛むのを
防いで、ワイヤ電極供給の操作性を向上させるワイヤ放
電加工装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ワイヤ電
極を摺動自在に支持するとともに、対向して配置された
別のワイヤ電極支持部の方向に往復移動可能なヘッドを
備えたワイヤ放電加工装置において、ヘッドが前記別の
ワイヤ電極支持部の方向に移動時、該ヘッドの移動を検
知してワイヤ電極回収手段を作動させワイヤ電極を張架
方向に取り込むワイヤ電極弛み防止機構を備えたもので
ある。
【0013】第2の発明は、ワイヤ電極を摺動自在に支
持するとともに、対向して配置された別のワイヤ電極支
持部の方向に往復移動可能なヘッドを備えたワイヤ放電
加工装置において、ヘッドが前記別のワイヤ電極支持部
の方向に移動時、ヘッドの移動速度に応じて張架済みワ
イヤ電極を自動走行させるワイヤ電極弛み防止機構を備
えたものである。
【0014】
【作用】第1の発明においては、ヘッドが対向する別の
ワイヤ電極支持部の方向に移動すると、ワイヤ電極弛み
防止機構が該ヘッドの移動を検知しワイヤ電極回収手段
でワイヤ電極を張架方向に取り込む。
【0015】第2の発明においては、ヘッドが対向する
別のワイヤ電極支持部の方向に移動すると、ワイヤ電極
弛み防止機構により、ワイヤ電極がヘッドの移動速度に
応じた速度で自動的に走行する。
【0016】
【実施例】
実施例1.図1は第1の発明の実施例を示すワイヤ放電
加工装置の要部構成図であって、40はモータ36の回
転数を測定するエンコーダ、41はエンコーダ40の信
号を受けてモータ29を駆動制御し、回収ローラ28b
を作動させてワイヤ電極10の供給を制御するNC装置
を示す。その他は図4と同じ構成とし、符号の説明は省
略する。
【0017】次に、この第1の実施例の作用について説
明する。断線したワイヤ電極10を手動により供給する
場合、ワイヤ電極10の断線位置で、モータ36によっ
てヘッド1を上昇させた後、回収ローラ28a,28b
に達するまでワイヤ電極10を手で送る。その後、ヘッ
ド1を再び被加工物12上面近くまで降下させるが、こ
の時、ヘッド1を下降させるモータ36の回転信号を、
エンコーダ40からNC装置41に受ける。この信号を
受けたNC装置41は、モータ29に信号を送って駆動
し、回収ローラ28bを作動してワイヤ電極10の取り
込みを行う。これにより、ヘッド1の下降中同時にワイ
ヤ電極10が自動走行することになる。
【0018】そして、ヘッド1が被加工物12上面の所
定位置まで下がって停止すると、NC装置41はモータ
36の停止信号をエンコーダ40から受け、モータ29
を停止させてワイヤ電極10の取り込みを終了させる。
【0019】実施例2.図2は第2の発明の実施例を示
すワイヤ放電加工装置の要部構成図であって、42はモ
ータ29の回転数を可変にするため、NC装置41とモ
ータ29の間に置かれたインバータを示す。その他は図
1と同じ構成とし、符号の説明は省略する。第1の実施
例と同様、ワイヤ電極10結線後、ヘッド1を被加工物
12上面近くまで下げる際のモータ36の回転信号を、
エンコーダ40からNC装置41に受ける。さらに、N
C装置41はインバータ42を介し、モータ36による
ヘッド1の下降速度に見合った速度でワイヤ電極10を
走行させるべく、モータ29を駆動制御する。これによ
り、ヘッド1の下降によって、ワイヤ電極10がノズル
25aと被加工物12の間で弛むことがなくなる。
【0020】実施例3.図3は第2の発明の他の実施例
であって、42はモータ29の回転数を可変にするイン
バータ、43はモータ36の回転数を変化させるインバ
ータ、44はワイヤ放電加工装置の操作を行う操作パネ
ルを示す。操作パネル44には例えば、[+Z],[−
Z],[高速],[低速]などの操作ボタンを設け、そ
れぞれの速度はあらかじめ設定しておく。いま、[−
Z]と[高速]のボタンを押すと、ヘッド部1は所定の
高速度で下降するものとする。この場合、あらかじめ定
めた高速,低速のヘッド1の移動速度に対応する速度
で、ワイヤ電極10を走行させるようNC装置41に指
示しておく。これにより、インバータ42を介してモー
タ29が駆動制御され、実施例2の場合と同様、ヘッド
1の下降によって、ワイヤ電極10がノズル25aと被
加工物12の間で弛むことがなくなる。
【0021】なお、以上の実施例では手動でワイヤ電極
を供給する場合を想定したが、自動供給装置において
も、制御プログラムの組み替えによって、本発明の思想
を実現できることはいうまでもない。
【0022】
【発明の効果】第1の発明によれば、ヘッドの移動を検
知してワイヤ電極回収手段を作動させワイヤ電極を張架
方向に取り込むワイヤ電極弛み防止機構を備えたので、
ワイヤ電極の弛みが自動的に回避され、これによりワイ
ヤ断線の防止が図れる。
【0023】また、第2の発明によれば、ヘッドの移動
速度に応じて張架済みワイヤ電極を自動走行させるワイ
ヤ電極弛み防止機構を備えたため、ワイヤ電極のむだな
使用をすることなしに、ワイヤ断線の防止が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施例を示すワイヤ放電加工装置
の要部構成図である。
【図2】第2の発明の実施例を示すワイヤ放電加工装置
の要部構成図である。
【図3】第2の発明の他の実施例を示すワイヤ放電加工
装置の要部構成図である。
【図4】従来のワイヤ放電加工装置の要部構成図であ
る。
【符号の説明】
1 ヘッド 10 ワイヤ電極 21 上部電極ガイド 22 下部電極ガイド 29 モータ 36 モータ 37 ガイド 38 送りねじ 40 エンコーダ 41 NC装置 42 インバータ 43 インバータ 44 操作パネル

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤ電極を摺動自在に支持するととも
    に、対向して配置された別のワイヤ電極支持部の方向に
    往復移動可能なヘッドを備えたワイヤ放電加工装置にお
    いて、 ヘッドが前記別のワイヤ電極支持部の方向に移動時、
    ヘッドの移動を検知してワイヤ電極回収手段を作動させ
    ワイヤ電極を張架方向に取り込むワイヤ電極弛み防止機
    構を備えたことを特徴とするワイヤ放電加工装置。
  2. 【請求項2】 ワイヤ電極を摺動自在に支持するととも
    に、対向して配置された別のワイヤ電極支持部の方向に
    往復移動可能なヘッドを備えたワイヤ放電加工装置にお
    いて、 ヘッドが前記別のワイヤ電極支持部の方向に移動時、ヘ
    ッドの移動速度に応じて張架済みワイヤ電極を自動走行
    させるワイヤ電極弛み防止機構を備えたことを特徴とす
    るワイヤ放電加工装置。
JP4014439A 1992-01-30 1992-01-30 ワイヤ放電加工装置 Expired - Lifetime JP2673326B2 (ja)

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JPH05208320A JPH05208320A (ja) 1993-08-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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