JP2672934B2 - タバコ用ライター - Google Patents

タバコ用ライター

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JP2672934B2
JP2672934B2 JP5293695A JP29369593A JP2672934B2 JP 2672934 B2 JP2672934 B2 JP 2672934B2 JP 5293695 A JP5293695 A JP 5293695A JP 29369593 A JP29369593 A JP 29369593A JP 2672934 B2 JP2672934 B2 JP 2672934B2
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晴見 竹田
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株式会社竹田技術研究所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はタバコ用ライターに関
し、詳細には携帯に便利でメンテナンスフリーのライタ
ーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のライターにはガス式のものや電池
式のものがある。ガス式のものとしてはガス充填補充式
のもの、使い捨て式のものがある。これらガス式のもの
は、本体内に揮発油,ブタンガス等が充填されており、
スイッチの開放によって上記ガスを吹き出しつつ、発火
石で点火する様にしたものである。また電池式のものは
本体に乾電池が装備され、その電気力でニクロム線を発
熱させるか火花を発生させる様になっており、主に家庭
用コンロへの着火手段として用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のガス式のライターは、ガスがなくなると、充填補充式
のものではガスを補充しなければならず、機構の複雑化
に伴う価格アップに加えて、残量が分からないことによ
る補充タイミングのむつかしさという問題があり、また
使い捨て式のものでは資源の無駄使い、廃棄物処理の必
要性という問題があった。更に上記いずれにしてもガス
式のライターでは風の強い所では炎が消え易く、ときに
よっては何度も着火し直しをしなければならないという
問題があった。
【0004】一方、電池式のものはニクロム線の赤熱も
しくは火花方式であるから、風によって消えることはな
いが、乾電池を用いていることから装置が大きく、携帯
には不向きであり、又この場合も電池が消費される毎に
交換しなければならないという不便があった。この発明
は以上の様な問題に鑑みてなされたものであって、携帯
に便利なコンパクトな大きさに構成でき、かつ電池交換
やガス補充のいらないメンテナンスフリーのタバコ用ラ
イターを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るタバコ用ラ
イターは、摺動部を摺動することにより発電する発電手
段と、該発電手段から供給された電荷を充電し且つ放電
する電気2重層コンデンサー[以下、EDLC(Electr
ic Double Layer Condenser)と称することがある]を有
する充放電手段と、該充放電手段からの放電を受けて発
熱する発熱手段と、上記充放電手段と上記発熱手段の間
に介されるスイッチ手段とを備え、前記発熱手段が、タ
バコ先端部に挿入される突出型のヒーター部を有する
のである。
【0006】
【作用】EDLCとは、異なった2層(固体/液体)の
接触界面における極めて短い距離を隔てて存在する+−
の電荷、即ち電気2重層の誘電性を利用したものであ
る。上記固体部分には、アルミ薄膜に活性炭を付けたも
のを用い、上記液体部分には、電解液を用いるのが一般
的であり、この活性炭電極と電解液の界面に正負の電荷
が相対して配列されることによって、電気を蓄積する。
EDLCは誘電体に相当する電気2重層が数Åと極めて
薄い上に、電極として用いる活性炭比表面積が1800
〜2000m2 /gと大きいために、汎用コンデンサー
の中で最も大容量とされているアルミニウム電解コンデ
ンサーの1000倍近いファラッド単位の巨大な電気容
量を達成することができる。
【0007】この様に充放電手段として用いるEDLC
が大容量のコンデンサーであることから、電池を用いず
とも発熱手段を発熱させるのに十分な電力を供給するこ
とが可能となる。従ってニクロム線赤熱等の電気による
着火方法を採用でき、風で消えることがなく、またタバ
コ用ライター全体をコンパクトに構成できる。更にED
LCは瞬発力が高いから、放電に際しては瞬時に必要電
流を発熱手段に供給して加熱させることができる。しか
もEDLCは数秒〜数分間での瞬時充電が可能であるか
ら、発電手段による電力供給が短時間でよい。またED
LCは繰り返し充放電に強い(10万回以上の充放電を
繰り返しても特性変化はほとんど無い)から、使い捨て
にせずに何度も使用することができ、長寿命である。更
に使用可能な温度範囲が−40℃〜+85℃と広いの
で、季節や地域にかかわりなく広い範囲でその能力を発
揮する。
【0008】加えて、EDLCの他の利点として、充放
電制御回路が不要、保全性が良い、実装性が良い(はん
だ付け時のショート防止配慮が不要)、廃棄時の安全
(重金属を含まない)などを挙げることができ、ライタ
ーへの適用性は非常に高い。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係るタバコ用ライ
ターの回路図である。図において、1は発電手段の摺動
発電機、2は整流回路、3は充放電手段8のEDLC、
5は発熱手段であり、電気により発熱するニクロム線ヒ
ーターを備えている。4は充放電手段8から発熱手段5
への電流を切・入するスイッチ(スイッチ手段)であ
る。
【0010】図2は摺動発電機1の代表例を示す図で、
図2の(a) はその内部を正面から見た図、図2の(b) は
その側面から見た図である。図中、9は摺動部の摺動ギ
アで、摺動ギア9の一部が外壁14から露出しており、
露出部分を擦って回転させる。10は摺動ギア9の回転
数を増やす増速ギア、11はN極・S極が交互に配され
た分極マグネットローラーで、該分極マグネットローラ
ー11は増速ギアー10によって回転する。13は分極
マグネットローラー11の回りにあるコアー、12はコ
アー13に巻かれたコイル、15はコイル12の出力端
である。
【0011】図3は本発明の一実施例に係るタバコ用ラ
イターの外観図であり、図中、6は発熱手段5のヒータ
ー部である。図4の(a) は上記ヒーター部6を拡大した
図である。該ヒーター部6はスイッチが切れている状態
では図3の様にライター内に収納されており、スイッチ
を入れると図4の(a) の様に突き出す様になっている。
該ヒーター部6は針状のセラミックスの軸にニクロム線
を巻つけたものである。尚、上記セラミックスはニクロ
ム線がぴったりと巻き付く様に、溝を有する構造となっ
ている。図4の(b) はヒーター部6によりタバコ7に火
を付ける様子を示した図である。尚ヒーター部として
、例えば内蔵のまま着火させる方式等に変更すること
も可能である。
【0012】次に動作について説明する。まず摺動発電
機1の摺動ギア9の露出部分を、手又は机や柱等で擦
る。擦り方向は図2の様に往復方向でも、或は片側方向
でも良い。摺動ギア9の回転は増速ギアー10、分極マ
グネットローラ11へと、増速されて伝わり、分極マグ
ネットローラ11が回転することにより、コイル12に
誘導起電力が生じる。その電力を摺動発電機1の出力端
15から取り出す。こうして出力された電力は、図1に
示す様に、整流回路2にて直流に変換され、充放電手段
8のEDLC3に充電される。EDLC3は大容量のコ
ンデンサーであるので、十分量の電力(電荷)が蓄えら
れる。
【0013】タバコへの着火の際、上記EDLC3に蓄
えられた電荷はスイッチ4が入ることにより発熱手段5
に供給され、ヒーター部6を昇温する。そして赤化した
ヒーター部6にタバコ7の先を突き刺す様にして点火す
る(図4の(b)参照)。尚不使用時には、スイッチ4
を切ることで電荷が発熱手段5に供給されなくなり、ヒ
ーター部6が発熱しなくなる。EDLC3に蓄えられた
電荷が全て消費されても、摺動ギア9をひと擦りするこ
とでEDLCに瞬時に充電することができるから、何度
でも繰返して使用することができる。
【0014】EDLCの充電特性は下記(1) で表わされ
る。 CV=IT … (1) C:容量(F) V:電圧(V) I:電流(A) T:時間(秒) 例えばEDLC3に2.5V,10Fのものを用いると
放電エネルギーは25A・秒となる。
【0015】ヒーター部6のニクロム線ヒーターに2.
5V,1Ωのものを用いると、消費電流は2.5Aであ
るから、該ニクロム線ヒーターは上記EDLC3の放電
で10秒間発熱することとなる。一方このEDLC3
(2.5V,10F)を充電するためには、25A・秒
必要であるので、摺動発電機1の出力は2.5A/10
秒であることが求められる。
【0016】摺動発電機1の発電を直接ヒーター部6に
通電させる場合は摺動ギア9を擦りながらタバコ7に火
を付けることとなり操作が煩雑となるが、本実施例の様
に発電手段での摺動による発電を一旦EDLC3に充電
し、その後放電によりヒーター部6を発熱させる様にす
ることで、タバコへの着火操作が容易となる。又余剰の
電荷を蓄えておくこともできる。
【0017】以上の様に本実施例では、エネルギー源と
して摺動発電機1とEDLC3を用いる構成としたの
で、ガス充填や電池交換等の手間がいらない。又乾電池
式のライターと異なりコンパクトである。しかも発熱手
段としてニクロム線ヒーターによる発熱を利用できるか
ら、風が吹いても火が消えるという不具合はなく、いつ
でも、どこででも点火ができる。
【0018】
【発明の効果】以上の様に本発明はガスを使用しなくと
も良いので風で消えない電熱式のタバコ用ライターを、
携帯に便利な小型サイズで提供できるという効果があ
り、かつ本発明のタバコ用ライターは電池の交換、ガス
の充填といったメンテナンスが不要でいつでも確実に作
動し、長寿命であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るタバコ用ライターの回
路図。
【図2】図1に示す摺動発電機を示す図。
【図3】本発明の一実施例に係るタバコ用ライターの外
観を示す図。
【図4】本発明の一実施例に係るタバコ用ライターを用
いてタバコに着火する様子を示した図。
【符号の説明】
1 摺動発電機 2 整流回路 3 EDLC(電気2重層コンデンサー) 4 スイッチ 5 発熱手段 6 ヒーター部 7 タバコ 8 充放電手段 9 摺動ギア 10 増速ギア 11 分極マグネットローラ 12 コイル 13 コアー 14 外壁 15 出力端

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摺動部を摺動することにより発電する発
    電手段と、 該発電手段から供給された電荷を充電し、且つ放電する
    電気2重層コンデンサーを有する充放電手段と、 該充放電手段からの放電を受けて発熱する発熱手段と、 前記充放電手段と前記発熱手段の間に介されるスイッチ
    手段とを備え、 前記発熱手段が、タバコ先端部に挿入される突出型のヒ
    ーター部を有する ことを特徴とするタバコ用ライター。
JP5293695A 1993-11-24 1993-11-24 タバコ用ライター Expired - Fee Related JP2672934B2 (ja)

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JPS622794A (ja) * 1985-06-28 1987-01-08 Shimizu Constr Co Ltd テレコンシステムを備えた集合住宅

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