JP2672614B2 - 冷間圧延方法 - Google Patents

冷間圧延方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、冷間圧延方法に関し、とくに圧延中にお
ける荷重変動やスリップ、オイルピットの発生などを効
果的に防止して、円滑な冷延操業を可能ならしめようと
するものである。
(従来の技術) 冷間圧延板の特長の1つは、表面が美麗な点である。
この特長をとくに要求されるのが、例えば、光沢のよい
ステンレス鋼板や鏡面性の良い軟鋼板(鏡面ブライト鋼
板)、さらには表面粗さの小さいけい素鋼板などであ
る。
ところで光沢や鏡面性、低表面粗さなどはいずれも板
表面のミクロな構造に依存しており、ミクロな表面の幾
何学構造として、平坦であることが望まれる。そのため
には、結晶粒界の凹みや付近の出張りあるいは結晶粒内
のすべり変形による凹凸が少なく平滑化されているこ
と、またロールの凹凸の転写も小さいこと、さらには当
きずやすりきずがないことなどが要求される。これらの
ミクロ構造は、板の各製造工程の影響を受けるが、とく
に大きな塑性変形が加えられる冷間圧延工程で良好な表
面性状にしておくことが重要である。というのはこの冷
延工程で、その後の工程における表面の加工処理冷えば
スキンパス圧延による表面粗度調整における下地として
の表面性状が決定されるからである。
また方向性けい素鋼板のようにSiを2.5〜4.0wt%(以
下単に%で示す)含有するものは、一般に鋼材に比べて
脆くまた変形抵抗も高いために、極めて破断し易く、従
ってその冷間圧延に際しては、単に冷延板の表面性状の
みならず板の破断にも十分留意する必要がある。
さらにロールの摩耗が著しいと、ロール原単位が損わ
れるだけでなく、ロール交換に伴って生産性が低下する
ので、ロールの無用の摩耗は極力回避する必要がある。
(発明が解決しようとする課題) 従って冷間圧延を円滑に実施し、かつ美麗な表面の冷
延板を得るためには、以下に述べる諸問題すなわち i)圧延ロールと鋼板とのスリップ、 ii)圧延速度の変更に伴う圧延荷重の変動、 iii)鋼板表面におけるオイルピットの発生、 などを解消しなければならない。
というのはスリップの発生は圧延ロールの異常摩耗につ
ながるため、ロール原単位の低減および生産性の低下を
招き、また荷重変動は鋼板の形状不良の原因であって甚
だしい場合には板破断に至り、さらにオイルピットの発
生は光沢の低下や表面性状の劣化を招くからである。
この発明の目的は、上記の諸問題を有利に解決して、
板の破断や生産性の低下を招くことなしに美麗な表面の
冷延板を得ることができる冷間圧延方法を提案するとこ
ろにある。
(課題を解決するための手段) さて発明者らは、上記の目的を達成すべく鋭意研究を
重ねた結果、上掲の諸問題はいずれも、圧延時のロール
バイト入口点における油膜厚さと強い相関があることを
突止めた。
ここに入口点相当油膜厚tdは次式で表わされる。
ここでη0:圧延油粘度 UR;ロール周速 US:入側板速 P1:板降伏応力 R′:偏平ロール半径 Δh:圧下量 すなわちスリップは、ロールが摩耗し摩擦係数が低下
すると発生するものであるが、摩擦係数は油膜厚に強く
影響され、油膜厚を薄くし先進率を高めることで、防止
できる。
また圧延荷重の変動は、圧延速度の変化に伴って生
じ、とくに減速時には圧延荷重が増大して鋼板に形状不
良が発生し易い。しかしながらこの点についても油膜厚
を調整しその厚みを増してやれば圧延荷重の増大は抑制
できる。
さらに圧延速度が増し、オイルピットの発生が著しく
なった場合には、油膜厚を薄くすることによってオイル
ピットの発生を軽減できるのである。
ここに油膜厚は、ロールクーラントのスプレー量制御
によって的確に調整することができる。
この発明は、上記の知見に立脚するものである。
すなわちこの発明は、金属スリップの冷間圧延におい
て、ロールバイト入口点における油膜厚さが、先進率、
圧延荷重および板面粗さを勘案して定めた必要最小限の
厚みとなる量のロールクーラントを供給しつつ圧延を行
うことからなる冷間圧延方法である。
以下この発明を具体的に説明する。
まずスリップとスプレー量との関係について述べる。
第1図に、スプレー量の変化に伴う先進率の変化をスリ
ップ限界との関連で示す。
同図より明らかなように、スプレー量が増大すると先
進率は低減し、スリップの発生に至る。従ってスリップ
の発生を防止するには、スリップ限界を超えない先進率
が常に維持されるようにスプレー量を調整すれば良い。
なお先進率は、板速度によって代替することができる
ので、先進率の制御は板速度を目安にしてもよい。
次に第2図に、スプレー量と圧延荷重との関係につい
て示す。
同図より明らかなように、スプレー量を増してやると
圧延荷重は低減する。従って圧延速度が低くなって圧延
荷重の上昇傾向が見られた場合は、スプレー量を増大す
ることによって圧延荷重の上昇を効果的に抑制できるわ
けである。
次に第3図には、スプレー量と板面粗さとの関係につ
いて示す。
同図より明らかなように、スプレー量が増すとオイル
ピットが増大し、それに伴って板面粗さも大きくなる。
従って板面粗さにとってはスプレー量は極力低減するこ
とが好ましい。
以上の実験結果から、スリップ、荷重変動およびオイ
ルピットの発生を効果的に抑制し得るスプレー量とライ
ン速度、板面粗さおよび先進率との関係を図解すると、
第4図のとおりになる。
(実施例) 第5図に示すような圧延機を用いて、Si含有量3.0%
のけい素鋼板を冷間圧延した。
図中番号1はスタンド、2は板厚計、3は板速計、4
は板面粗さ測定器、5はロール速度計、6は荷重計であ
り、7は電算機である。また8はロールクーラントの流
量調節弁、9はスプレーノズル、10は圧力計、11は制御
盤である。
冷延に際しては、板厚計2、板速計3、板面粗さ測定
器4、ロール速度計5および荷重計6からのデータを電
算機7に送り、ここで先進率、圧延荷重および板面粗さ
が所定の範囲を逸脱しない必要最少限のスプレー量を算
出し、この算出値に従ってクーラントのスプレー量を調
節した。
その結果を第6図aに示す。また同図bには、スプレ
ー量制御がない従来法に従って冷間圧延した場合の結果
を比較して示す。
同図より明らかなように、従来法に従った場合には、
圧延速度の上昇に伴って表面粗さが許容限界を超えて大
きくなり、また先進率もスリップ限界に近づいたのに対
し、この発明法に従いスプレー制御を実施した場合に
は、全て許容限界内で良好に冷間圧延を行うことができ
た。
(発明の効果) かくしてこの発明に従い必要最少限のロールクーラン
トスプレー量の下で冷間圧延を行うことにより、スリッ
プや形状不良の発生を有利に回避できるので圧延中に板
破断が生じることはなく、安定した冷延操業が実現され
る。また形状が安定するので製品歩留りが向上すると共
に、オイルピットの発生も軽減されるので冷延板の表面
性状も向上する。さらにスリップの発生防止に伴いロー
ル原単位も向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、スプレー量と先進率との関係を示したグラ
フ、 第2図は、スプレー量と圧延荷重との関係を示したグラ
フ、 第3図は、スプレー量と冷延板の板面粗さとの関係を示
したグラフ、 第4図は、好適なスプレー量とライン速度、板面粗さお
よび先進率との関係を示したグラフ、 第5図は、この発明の実施に用いて好適な冷延設備の模
式図、 第6図a,bはそれぞれ、この発明に従いスプレー量制御
圧延を行ったときおよび従来法に従って圧延したとき
の、圧延開始から終了までにわたる圧延速度、圧延荷
重、先進率、板面粗さおよびスプレー量の推移を比較し
て示したグラフである。 1……スタンド、2……板厚計、 3……板速計、4……板面粗さ測定器 5……ロール速度計、6……荷重計 7……電算機、8……流量調節弁 9……スプレーノズル、10……圧力計 11……制御盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水上 進 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (56)参考文献 特開 昭52−140455(JP,A) 特開 昭60−223601(JP,A) 特開 昭61−283402(JP,A) 特公 昭60−45961(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属ストリップの冷間圧延において、ロー
    ルバイト入口点における油膜厚さが、先進率、圧延荷重
    および板面粗さを勘案して定めた必要最小限の厚みとな
    る量のロールクーラントを供給しつつ圧延を行うことを
    特徴とする冷間圧延方法。
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JP4505231B2 (ja) * 2004-01-21 2010-07-21 新日本製鐵株式会社 冷間圧延における潤滑油供給方法
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