JP2672214B2 - コンバイン等の設定定速度走行作業車 - Google Patents

コンバイン等の設定定速度走行作業車

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JP2672214B2
JP2672214B2 JP3216774A JP21677491A JP2672214B2 JP 2672214 B2 JP2672214 B2 JP 2672214B2 JP 3216774 A JP3216774 A JP 3216774A JP 21677491 A JP21677491 A JP 21677491A JP 2672214 B2 JP2672214 B2 JP 2672214B2
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speed
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continuously variable
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厚史 戸成
貴史 岸本
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Kubota Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変速装置の変速操作を
モータや油圧シリンダ等のアクチュエータで賄わせ、そ
のアクチュエータの操作を操縦者が行うことによって変
速操作を軽快に行えるようにした変速操作機構を備える
コンバイン等の設定定速度走行作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平3‐67509号公報で示
されたもののように、ベルト式の無段変速装置と、これ
を変速操作するアクチュエータと、該アクチュエータを
操作する変速操作具と、この変速操作具の操作位置を検
出する位置検出センサとを備え、該位置検出センサの検
出情報に基づいてアクチュエータを駆動することによ
り、変速操作具の操作位置に対応して無段変速装置を変
速操作するように構成してある変速操作機構が知られて
いる。これによれば、操縦者は軽く操作レバーを操作す
るだけで、その操作量に見合った変速比が現出されるよ
うにアクチュエータが駆動されるようになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、変
速操作具の操作に対するアクチュエータの駆動速度は一
定の速さであって、変速操作具がどの変速位置に操作し
ても無段変速装置の変速操作速度が一定であり、安定し
た変速操作が行えるものであった。
【0004】しかしながら、コンバインでは、無段変速
装置の低速域でショックの少ないスムーズな発進時に備
えて比較的緩やかに変速(増速)し、かつ、高速域では
作業走行中での作業効率上俊敏に変速されるレスポンス
の良い変速感覚が好ましいとか、あるいは、芝刈機で
は、操縦熟練者は比較的俊敏に変速(増速)させて迅速
に停止状態から作業走行速度に移行させ、かつ、作業走
行状態ではきめ細かな作業を行うべく緩速に変速する方
が良いといった具合に、速度に応じて変速作動速度を変
化できるようにした方が望ましい場合のあることが判っ
てきた。
【0005】本発明の目的は、走行速度に応じて変速作
動速度を変化できるようにして、より快適な走行速度の
操縦性を得る点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために
本発明は、無段変速装置と、これを変速操作するアクチ
ュエータと、該アクチュエータを人為的に操作する変速
操作具と、この人為操作される変速操作具の操作位置を
検出する位置検出センサとを備え、該位置検出センサの
検出情報に基づいてアクチュエータを駆動することによ
り、変速操作具の操作位置に対応して無段変速装置を変
速操作するように構成してあるコンバイン等の設定定速
度走行作業車において、アクチュエータの出力を変更調
節自在な調節手段と、該アクチュエータの出力が変速操
作具の操作位置によって異なる状態となるべく位置検出
センサと調節手段とを連係する出力制御手段とを備えて
あることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】前記特徴構成によれば、アクチュエータの出力
を変えることによって無段変速装置の変速作動速度を変
更できるから、位置検出センサから検出情報を受けてか
ら実際に変速装置が変速操作具が操作された変速位置に
対応した変速比となるまでに要する応答時間を変更する
ことが可能になる。
【0008】そして、アクチュエータの出力を変更調節
自在な調節手段と、そのアクチュエータの出力変更を変
速操作具の変速位置によって行えるように、つまり、変
速位置によって異なるアクチュエータ出力の変化パター
ンやその変化程度を調節手段によって設定できるので、
例えば、無段変速装置の低速域ではアクチュエータの出
力を抑えてショックの少ないゆっくりとした発進状態
を、かつ、走行中ではアクチュエータの出力を全出力状
態として変速操作具の操作に俊敏に対応してレスポンス
の良い変速操作感覚が得られるとか、操縦熟練者が比較
的俊敏に変速させて迅速に停止状態から作業走行速度に
移行し、かつ、作業走行状態でのゆるやかな変速状態が
得られて効率的な作業走行ができるといった変速操作状
態を得ることが可能になる。
【0009】このような好ましい作用を、アクチュエー
タの出力を変える手段で構成してあるので、容易に変速
装置の変速動速度を変更できるとともに、例えば、変速
操作具の操作に伴う移動量自体をリンク機構等によって
変化させることで変速作動速度に差を付ける手段に比べ
て、構造が簡単であり、変速作動速度の変更具合の加減
やその変更時期の調整等の点の自由度が高いものとな
る。
【0010】殊に、コンバイン等の設定定速度走行作業
車は、同一作業条件のもとでは基本的には定速度走行す
るものであるが、収穫対象作物の種類や倒伏状況が変わ
ったり、圃場条件が変化した場合等には、その設定され
ている定速度を一時的に変更したり別の定速度に変更し
て作業する必要が生じる。このとき、上記構成の本発明
のものでは、人為操作式の変速操作具を操作して走行速
度を意のままに変更しても、前記アクチェータによる変
速作動速度も走行速度に対応した適正な動作速度に調節
されて扱い易いものであるとともに、その動作速度を意
図的に変更することも容易なものとなる。加えて、変速
作動速度の変更は、変速操作具の操作位置の検出センサ
と連係されている調節手段によって予め意図的に設定す
るものであるから、例えば、高速では素早く、かつ、低
速ではゆっくりと変速させる等のように、変速動作を車
速に応じて変える場合では必要となる車速検出手段が不
要であり、シンプルな制御手段で済む。
【0011】
【発明の効果】従って、設定定速度走行させるに便利な
人為変速操作具の操作位置に対応した変速状態が現出さ
れる際のレスポンスを、簡素な構成としながら変速操作
具の操作位置に応じて任意に変更及び調節して設定でき
るようになり、より快適な操作性が得られる変速操作機
構を提供することができた。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の実施例をコンバインに適用
した場合について図面に基づいて説明する。図1にコン
バインの走行系における変速操作構造が示され、1はエ
ンジン、2は多段ギヤ変速機構が内装されたミッショ
ン、3はベルト無段変速装置、4は制御装置、5は人為
的に操作される変速レバーである。
【0013】無段変速装置3は、エンジン1の出力軸1
aに取付けられた割りプーリ構造の駆動プーリ6とミッ
ション2の入力軸3aに取付けた従動プーリ7とに亘っ
てベルト8を架設するとともに、このベルト8の張力を
調節自在なテンションローラ9を備えて構成され、テン
ションローラ9を電気モータ(アクチュエータに相当)
10で駆動される電動シリンダ11で駆動揺動させるこ
とで変速させるものである。
【0014】変速レバー5にはこれの操作位置を検出す
る位置検出センサとしてのポテンショメータ12を備え
てあり、このポテンショメータ12の検出情報に基づい
て電気モータ10を駆動することにより、変速レバー5
の操作位置に対応して無段変速装置3を変速操作するよ
うに構成してある。すなわち、ポテンショメータ12
と、電動シリンダ11の実際のストローク位置を検出す
るフィードバック用のストロークセンサ(ポテンショメ
ータ)13と、電気モータ10の出力を変更調節する調
節手段14とを制御装置4に接続してある。
【0015】これによって、電気モータ10の出力が変
速レバー5の操作位置によって異なる状態となるべくポ
テンショメータ12と調節手段14とが制御装置(出力
制御手段にも相当)4によって連係されている(調節手
段14は、例えば電源とそれによる出力電流の可変器を
設ける等して構成する)。
【0016】つまり、具体的には図2に示すグラフのよ
うに、変速レバー5が最高速位置Hからb地点の間の高
速区間では電気モータ10に供給する電流値が、この電
気モータ10が最高出力を発生する値になり、b地点か
らa地点の間の標準区間では前記電流値の75%の値に
なり、a地点から最低速位置Lまでの低速区間では電気
モータ10に供給される電流が高速区間のときの値の5
0%の値となるように調節手段14において設定されて
いるのである。
【0017】従って、変速レバー5を最低速位置Lから
動かす発進時には電動シリンダ11の作動速度が遅く、
無段変速装置3の変速作動がゆっくりと行われて穏やか
な発進状態及び走行の停止挙動が現出され、標準区間で
の変速操作ではスムーズな走行速度の増減速が行われる
べく変速作動され、高速区間では変速レバー5の操作に
遅滞無く変速作動するレスポンスに優れたダイレクト感
覚の操作性が得られるようになる。
【0018】又、前記低速区間での供給電流値を高速区
間のときの値の35%に設定するといった具合に、電気
モータ10の供給電流を任意に設定可能な変速作動速度
設定器15を調節手段14に接続したり、前記高速区間
での変速レバー5の操作に対して無段変速装置3の変速
作動がゆっくりと行われるようにといった具合に、無段
変速装置3の変速作動速度を変速レバー5の操作位置に
よって変更設定できる変速作動状態設定器16を制御装
置4に接続したりすると、より汎用性の高い好都合な変
速操作性が得られるようになる。
【0019】〔別実施例〕 テションローラ9を油圧シリンダで駆動揺動させ、その
電磁比例制御弁を変速レバー5によって切換操作する構
成でも良く、その油圧シリンダや電気モータ10等を総
称してアクチュエータと呼ぶ。また、静油圧式無段変速
装置で無段変速装置3を構成するも良い。
【0020】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】変速操作機構の制御系統図
【図2】レバーストロークに対する供給電流値を示すグ
ラフ
【符号の説明】
3 無段変速装置 4 出力制御手段 5 変速操作具 10 アクチュエータ 12 位置検出センサ 14 調節手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無段変速装置(3)と、これを変速操作
    するアクチュエータ(10)と、該アクチュエータ(1
    0)を人為的に操作する変速操作具(5)と、この変速
    操作具(5)の操作位置を検出する位置検出センサ(1
    2)とを備え、該位置検出センサ(12)の検出情報に
    基づいて前記アクチュエータ(10)を駆動することに
    より、前記変速操作具(5)の操作位置に対応して前記
    無段変速装置(3)を変速操作するように構成してある
    コンバイン等の設定定速度走行作業車であって、 前記アクチュエータ(10)の出力を変更調節自在な調
    節手段(14)と、該アクチュエータ(10)の出力が
    前記変速操作具(5)の操作位置によって異なる状態と
    なるように、前記位置検出センサ(12)と前記調節手
    段(14)とを連係する出力制御手段(4)とを備えて
    あるコンバイン等の設定定速度走行作業車
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2729262B2 (ja) * 1986-06-10 1998-03-18 日本精工株式会社 車両用無段変速機の変速制御装置
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