JP2672192B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

Info

Publication number
JP2672192B2
JP2672192B2 JP3043468A JP4346891A JP2672192B2 JP 2672192 B2 JP2672192 B2 JP 2672192B2 JP 3043468 A JP3043468 A JP 3043468A JP 4346891 A JP4346891 A JP 4346891A JP 2672192 B2 JP2672192 B2 JP 2672192B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inert gas
air
nitrogen
gas
cooking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3043468A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04281116A (ja
Inventor
暢茂 洗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP3043468A priority Critical patent/JP2672192B2/ja
Publication of JPH04281116A publication Critical patent/JPH04281116A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2672192B2 publication Critical patent/JP2672192B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Frying-Pans Or Fryers (AREA)
  • Electric Ovens (AREA)
  • Cookers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気またはガスによる
熱源を用いて調理容器内で食品を加熱調理する加熱調理
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の加熱調理器には、電気に
よるマイクロ波を熱源に用いた電子レンジや解凍機、あ
るいは電気ヒータを熱源に用いた調理なべ,天ぷらなべ,
ロースタおよびジャー炊飯器などがある。これらの加熱
調理器は、いずれも空気雰囲気あるいは加圧または減圧
された空気雰囲気の調理容器内に収容した食品を、加熱
により煮たり焼いたり温めたりして調理するものであ
る。そして、これらの調理方法は、迅速に食品の内部ま
で熱や味をしみ込ませることを目的とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
加熱調理器は、ごく一般的な空気雰囲気中での調理を敏
速に行なわんとする従来からの調理方法に基づいている
ため、調理器の改善も従来からの調理方法の枠内に止ど
まり、調理後の食品を一歩進んだ味,見栄え,色彩等にす
ることができないという欠点がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、空気雰囲気中で
の加熱という従来からの調理方法の発想を転換すること
により、食品に調理により一歩進んだ味,見栄え,色彩等
を付与することができる新規な加熱調理器を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明者は、空気雰囲気中
の酸素を減らし、窒素などの不活性ガスを増やすことに
想到し、不活性ガスに富む雰囲気中で種々の調理試験を
行ない、本発明を構成するに至った。即ち、本発明の加
熱調理器は、電気またはガスによる熱源を用いて調理容
器内で食品を加熱調理する加熱調理器において、上記調
理容器を気密な構造にすると共に、空気中に含まれる不
活性ガスの濃度を高める不活性ガス濃縮部と、この不活
性ガス濃縮部で不活性ガスの濃度が高められた不活性ガ
ス富化空気を上記調理容器内に供給する不活性ガス供給
部を備えたことを特徴とする。
【0006】また、上記不活性ガス濃縮部を、空気中か
ら高分子膜を用いて窒素ガスを分離するものにし、ある
いは空気中から窒素ガス以外のガスを吸着する吸着剤を
用いて窒素ガスを分離するものにすることができる。
【0007】
【作用】調理容器の蓋を開いて容器内に食品を収容した
後、上記蓋を閉じて容器を密閉する。次に、不活性ガス
濃縮部によって空気中に含まれる不活性ガスの濃度が高
められ、不活性ガス濃度が高められた不活性ガス富化空
気を不活性ガス供給部により上記調理容器内に供給し
て、調理容器内の空気を不活性ガス富化空気で置換す
る。そして、上記調理容器内の食品を、電気またはガス
による熱源で加熱調理する。こうして、酸素が少なく、
不活性ガスが多い雰囲気中で食品の加熱が行なわれるの
で、従来に比して、例えば調理された食品の味が向上
し、フレキシブルな焦げ目の調整ができ、炊飯米の保温
期間が延び、解凍食品や葉物野菜の変色が防がれ、天ぷ
ら油の変質が防がれる。
【0008】なお、上記不活性ガス濃縮部を、空気中か
ら高分子膜を用いて窒素ガスを分離するものにすれば、
ふんだんにある空気から調理容器内に窒素富化度40%
程度の窒素富化空気を連続供給できる。尚、ここで言う
「窒素富化度x%の窒素富化空気」とは、通常20%であ
る酸素のうちのx%を窒素にすることを意味し、窒素濃
度を(80+20*x/100)%にする一方、酸素濃度
を(20−20*x/100)%にすることを意味する。
したがって、上記「窒素富化度40%の窒素富化空気」と
は、「窒素88%,酸素12%の空気」である。また、上
記不活性ガス濃縮部を、空気中から窒素ガス以外のガス
を吸着する吸着剤を用いて窒素ガスを分離するものにす
れば、調理容器内にさらに高い窒素富化度80%程度の
窒素富化空気(上述の窒素富化度の定義から、窒素96
%,酸素4%程度の空気)を連続供給できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。図2は本発明の加熱調理器の一実施例としての
電子レンジの概略斜視図であり、1は不活性ガス濃縮部
と不活性ガス供給部を内蔵する本体、2は調理容器とし
て本体1に設けられ、入れられた食品にマイクロ波を照
射してこれを加熱する加熱室、3はこの加熱室2の前縁
に開閉自在に枢着されたドアである。なお、本体1の前
板1aに当接するドア3の四周縁には、加熱室2を気密
に保持すべく、シリコンゴム製のパッキン4が貼付され
ている。また、加熱室2内には、食品Aを載せるターン
テーブル5と電気ヒータ6(図1参照)が、夫々底面,天
面に設けられている。
【0010】上記不活性ガス濃縮部10は、図1に示す
ように、大気中から窒素ガスを分離するシリコーンゴム
などの高分子からなる窒素富化分離膜11と、この窒素
富化分離膜11の内部を減圧するとともに不活性ガス供
給部の一部をなすポンプ12と、分離により残った酸素
富化空気を排出する排気ポンプ(図示せず)と、分離時に
発熱する窒素富化分離膜11等を冷却する送風機(図示
せず)で構成される。一方、上記不活性ガス供給部13
は、上記ポンプ12と、この下流側から加熱室2の上部
の給気口15に至る配管14と、この配管14に介設さ
れた図示しない圧力調整弁で構成される。また、加熱室
2の下部に設けられた排気口16は、調理時に食品Aか
ら出る蒸気,煙,臭いの排出口およびコンベクション調理
時の温風循環のための吸込口として使われるとともに、
給気口15から窒素富化空気が供給されるとき、加熱室
2内の空気をコンベクションファンにより排出するのに
使われる。
【0011】上記構成の電子レンジは、次のように動作
する。上記ドア3を開いて、加熱室2内のターンテーブ
ル5上に調理すべき食品として1.2kgのチキンAを載
せた後、ドア3を閉じて加熱室2を密閉する。次に、不
活性ガス濃縮部10のポンプ12等を駆動して、窒素富
化分離膜11の内部を減圧し、この膜11を通して主に
大気中の窒素ガスを内部に分離・捕集し、略窒素濃度4
0%となった窒素富化空気を配管14を経て給気口15
から加熱室2に供給する。また、コンベクションファン
を所定時間だけ駆動して、加熱室2内の空気を排気口1
6から追い出し、加熱室2内を上記窒素富化空気で満た
す。次に、電気ヒータ6とマイクロ波でチキンAを略6
0分間加熱する。こうして出来上がったローストチキン
は、従来の電子レンジにより空気雰囲気中で調理したも
のに比べて、外表面は焦げ目の色調が均一で炭化物の量
が少なく、酸化が抑制された状態である一方、内部は従
来と同じ色調および仕上がりであった。そして、10人
による試食の結果、従来のものよりも「おいしい」ことが
判明した。なお、窒素富化空気中の窒素濃度を増減すれ
ば、焦げ目の具合をフレキシブルに調整することができ
る。
【0012】また、食品をネギ,白菜,ホウレン草,キヌ
サヤエンドウ等の有色野菜とし、同様に窒素富化空気中
でマイクロ波にて味付・煮込み調理したところ、従来の
ものに比し煮込みすぎにならず変色が抑えられ、「目で
見ておいしい」仕上がりであることが判った。さらに、
食品をマグロの刺身とし、窒素富化空気中でマイクロ波
にて解凍したところ、従来方法による場合に比し表面の
変色が少ないことが実証された。
【0013】他の実施例として、図1の窒素富化分離膜
11に代えて、大気中から窒素ガス以外のガスを吸着す
るゼオライトなどの吸着剤を用いた不活性ガス濃縮部を
有する加熱調理器を試作した。この吸着剤により生成さ
れる窒素富化空気の窒素富化度は、上述の窒素富化分離
膜11による場合よりも大幅に高く、略80%(窒素濃
度略96%)に達する。従って、上述の実施例と同様に
焦げ目の色調が均一で炭化物の量が少なく、焦げ具合を
任意に調整でき、「おいしい」調理ができ、有色野菜や解
凍品の変色が少なく「目で見ておいしい」調理ができると
ともに、窒素濃度が高いので一層顕著な効果が得られ
る。
【0014】なお、上記実施例では、電子レンジについ
て述べたが、本発明の不活性ガス濃縮部や供給部は、電
気を熱源とするなべ,天ぷらなべ,ホットプレート,ロー
スタ,ジャー炊飯器や、ガスを熱源とするガスグリルコ
ンロなどに広く適用することができる。そして、ジャー
炊飯器では保温期間が延び、天ぷらなべでは天ぷら油の
変質が防止でき、全般的に食品の味を向上でき、しかも
食品から出た油脂による発火や発煙を抑制でき、火災の
予防にも寄与できる。
【0015】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
加熱調理器は、食品を収容して電気またはガスの熱源で
加熱する調理容器を気密な構造にするとともに、不活性
ガス濃縮部にて空気中に含まれる窒素ガス等の不活性ガ
スの濃度を高めて、不活性ガス供給部にて上記不活性ガ
ス富化空気を調理容器内に供給して、不活性ガス富化雰
囲気中で加熱調理するようにしているので、空気雰囲気
中での普通の加熱調理によるものに比して、被調理食品
に一歩進んだ味,見栄え,色彩,保存性を付与することが
でき、調理に伴う発火,発煙および火災を抑制すること
ができる。
【0016】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の加熱調理器の一例としての電子レン
ジを示す図である。
【図2】 上記電子レンジの概略斜視図である。
【符号の説明】
1…本体、2…加熱室、3…ドア、4…パッキン、6…
電気ヒータ、10…不活性ガス濃縮部、11…窒素富化
分離膜、12…ポンプ、13…不活性ガス供給部、14
…配管、15…給気口、A…食品。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気またはガスによる熱源を用いて調理
    容器内で食品を加熱調理する加熱調理器において、 上記調理容器を気密な構造にするとともに、空気中に含
    まれる不活性ガスの濃度を高める不活性ガス濃縮部と、
    この不活性ガス濃縮部で不活性ガスの濃度が高められた
    不活性ガス富化空気を上記調理容器内に供給する不活性
    ガス供給部を備えたことを特徴とする加熱調理器。
  2. 【請求項2】 上記不活性ガス濃縮部は、空気中から高
    分子膜を用いて窒素ガスを分離するものである請求項1
    の加熱調理器。
  3. 【請求項3】 上記不活性ガス濃縮部は、空気中から窒
    素ガス以外のガスを吸着する吸着剤を用いて窒素ガスを
    分離するものである請求項1の加熱調理器。
JP3043468A 1991-03-08 1991-03-08 加熱調理器 Expired - Fee Related JP2672192B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3043468A JP2672192B2 (ja) 1991-03-08 1991-03-08 加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3043468A JP2672192B2 (ja) 1991-03-08 1991-03-08 加熱調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04281116A JPH04281116A (ja) 1992-10-06
JP2672192B2 true JP2672192B2 (ja) 1997-11-05

Family

ID=12664551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3043468A Expired - Fee Related JP2672192B2 (ja) 1991-03-08 1991-03-08 加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2672192B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008131972A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理器および電磁誘導加熱式調理器

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0269169A (ja) * 1988-09-01 1990-03-08 Meiji Seika Kaisha Ltd 固形食品の保存方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04281116A (ja) 1992-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6487964B2 (en) Apparatus for cooking meat
US7451691B2 (en) No waste cooking oven with multiple cooking functions
US4721037A (en) Smoker apparatus for an outdoor barbecue grill
US6307193B1 (en) Cooking vessel with adjustable ventilation system
US4869163A (en) Smoking unit for gas grills
EP0717917B1 (en) Subatmospheric pressure cooking method
US2199584A (en) Process of cooking meats
US5505975A (en) Method for high temperature, high pressure cooking
CN208640481U (zh) 一种多层高效陶瓷烧烤炉
JP2672192B2 (ja) 加熱調理器
US20190387758A1 (en) Electrically Heated Wooden Barrel Food Smoker
CA3037207A1 (en) Smoker with top heat source
JP2006087854A (ja) オーブン機能を備えた引き出し付きバーベキュウ用コンロ
Ding Sous Vide Cooked Technology and food safety control of chicken
JP2011072245A (ja) 高級調味焼魚及びその製造方法
KR200271751Y1 (ko) 장어 구이기
KR100451573B1 (ko) 전기 구이기
KR100672903B1 (ko) 숯판을 이용한 닭고기 조리방법 및 그 조성물
KR200230566Y1 (ko) 훈제 바베큐용 구이기계
KR200280340Y1 (ko) 전기 구이기
KR200346319Y1 (ko) 다용도 조리판
CN111772497A (zh) 烧烤机
KR20210106742A (ko) 복합 가스 구이기
KR100529374B1 (ko) 육류의 가열 및 조리 용기
KR20220020615A (ko) 숯불 고기 구이의 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees