JP2671293B2 - X線分析装置 - Google Patents

X線分析装置

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JP2671293B2
JP2671293B2 JP61119565A JP11956586A JP2671293B2 JP 2671293 B2 JP2671293 B2 JP 2671293B2 JP 61119565 A JP61119565 A JP 61119565A JP 11956586 A JP11956586 A JP 11956586A JP 2671293 B2 JP2671293 B2 JP 2671293B2
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Description

【発明の詳細な説明】 イ.産業上の利用分野 本発明は、X線分析装置における真空度の変動による
測定値誤差の補正技術に関する。 ロ.従来の技術 長波長域のX線分析は、X線の空気による吸収を避け
るため、真空中で行われるが、分析のための真空容器
は、そのままで空気漏れのため真空度が低下し、X線の
吸収度合が変化する。X線の吸収度合が変化すると分析
結果には誤差として表れる。従来においては、蛍光X線
分析装置等の測定中における真空度の変化によって生じ
る測定値の誤差をなくするために、制御回路を有する排
気系を用いて、測定中の真空度を一定に保つことによ
り、測定値に誤差が生じるのを防止していた。 ハ.発明が解決しようとする問題点 上記のような調整方法で測定値に誤差を生じないよう
にするためには、排気系の電磁弁の開閉頻度は相当高く
なり、電磁弁がよく故障していた。故障した電磁弁を修
理及び交換するために装置の保守に手間がかかると共に
電磁弁の不調の発見は容易ではないので、電磁弁の不調
が測定値の不安定要素となり、測定値の信頼性にも問題
があった。 本発明は、測定中の真空度の変化がもたらす測定値の
誤差をなくすために、測定中の真空度を一定に保とうと
することによって生じていたこれらの諸問題を解決しよ
うとするものである。 ニ.問題点解決のための手段 電磁弁等の機械的手段を用いて真空度を一定に保つの
ではなく、測定中の真空度の変化に応じて測定後に測定
値を補正するものである。即ち、蛍光X線分析装置等に
おいて、分析装置内の真空度をX線測定時間中に一定時
間おきに複数回サンプリングして測定する手段と、複数
回サンプリング測定した上記真空度より平均透過率を算
出する手段と、予め記憶させた補正演算公式に上記平均
透過率を入力してX線検出手段から得られる検出値に補
正演算を施すことにより、設定真空度におけるX線量を
求める手段を設けたことを特徴とするX線分析装置。 分析装置内の変動する真空度を測定時間中に一定時間
おきに複数回サンプリングして測定する手段と、複数回
サンプリング測定した上記真空度より平均透過率を算出
する手段と、予め記憶させた補正演算公式に上記平均透
過率を入力してX線検出手段から得られる検出値に補正
演算を施すことにより、設定真空度におけるX線量を求
める手段を設けた。 ホ.作用 空気によるX線の吸収度はX線の波長と空気の密度と
光路長とで決まり、光路長は分光器の構造で決まってい
るので、空気の圧力が分かっておれば、空気による吸収
は計算可能である。本発明によれば、空気の密度(真空
度)とその真空度におけるX線の透過率が既に公式化さ
れているので、その公式を測定値の補正公式として、予
めCPUに記憶させると共に、指定波長のX線測定中にお
ける分光器内の平均透過率を求め、CPUに記憶させた補
正公式と上記平均透過率とによりX線測定値の補正を行
うことで、測定中の真空度の変化がもたらす測定値の誤
差を補正する。今、真空度PにおけるX線の透過率をH
(P)とし、基準真空度P0におけるX線検出値をX0とす
ると、任意の真空度Pにおける同じ強さのX線の検出値
Xは、 X=[H(P)/H(P0)]X0 従って、任意の真空度における時間Tの間の測定X線
量Wは、 W=∫Xdt=∫[H(P)/H(P0)]X0dt 測定時間中X0は一定とみなせるので、 W=X0∫[H(P)/H(P0)]dt ……(1) =X0T[1/T]∫[H(P)/H(P0)]dt ここで、真空度P0における時間Tの間のX線量をW0
すれば、X0T=W0であり、 [1/T]∫[H(P)/H(P0)]dtは基準真空度にお
ける透過率を基準として、規格化された真空度Pにおけ
る平均透過率である。これをHmとすると、上式(1)
は、 W=W0×Hm ……(2) と表すことができる。しかし、実測されるのはWであ
り、求めたいのはW0であるから、(2)式は、 W0=W[1/Hm] ……(3) となる。従って測定X線量Wから基準真空度P0における
X線量を算出するには、測定X線量Wに平均透過率Hmの
逆数を掛算すれば算出できる。 ヘ.実施例 第1図に本発明の一実施例を示す。第1図において、
Bは励起X線、Sは試料、1は励起X線Bによって試料
Sから放出される蛍光X線を分光する分光器、2は分光
器1で分光された蛍光X線を検出する検出器、3は検出
器2から出力されるX線検出パルスを計数するスケー
ラ、4は分光器内の真空度を計る真空計、5は真空計で
測定された検出値をデジタル信号に変換するA/D変換
器、6はスケーラ3から出力されるX線検出信号を、A/
D変換器5から出力される真空検出信号に基づいて事前
に設定された補正式により補正演算するCPU、7はCPU6
から出力される補正されたX線量を表示する表示装置で
ある。 X線が圧力Pの空気中を通過する時の透過率H(P)
は H(P)=e−ρμt で与えられる。 但し、ρは圧力[真空度]Pにおける空気の密度(gr
/cm3), μはある波長での空気の質量吸収係数, tはX線の光路長である。 通常使用される波長分散型蛍光X線装置において、光
路長tは一定であり、各元素における特性X線の空気に
対する質量吸収係数μは既知である。空気の密度ρは真
空度の変化に対応し、真空度と比例関係にあるから、上
式によりX線が空気中を透過する時の通過率Hは真空度
と指数関係にあるといえる。従って、真空度をPとおく
と、次のような関係式が成り立つ。 H(P)=K(e-Pμ ここで真空度Pが時間の関数で変わるから、積分時間
Tの間の平均透過率Hm、分析時間中に一定時間置きにN
回真空度Pをサンプリングして、透過率H(P)を算出
して、N回の合計を平均して、 Hm=[ΣH(P)]/N ……(4) で算出できるから、分析期間中のX線の検出値の積分値
をW,このWの基準真空度P0における換算値をW0とする
と、前項で述べたように、 W0=W×[1/Hm] ……(3) とすることで、基準真空度P0におけるX線量を算出でき
る。その結果、真空度が基準値より変動しても、測定さ
れたX線量を基準真空度におけるX線量に補正すること
が簡単に出来る。 具体的には上述した構成により、第2図のCPU6のフロ
ーチャート図に示すように各構成要素が働いて分析を行
う。分光器1を所定波長位置にセットし、測定スタート
と共に、スケーラ3で計数を開始し(イ)、真空度検出
信号を一定時間間隔でサンプリングして(ロ)、サンプ
リング回数を記憶し(ハ)、サンプリングデータを指数
変換して透過率H(P)を算出し(ニ)、その透過率を
前回までの透過率の合計に積算し(ホ)、測定の終了
(ヘ)と共にスケーラの計数を停止し(ト)、加算結果
とサンプリング回数により、測定時間中の平均透過率Hm
を演算する(チ)。この求められた平均透過率Hmの逆数
をスケーラ3の計数値に掛算する(リ)と、設定真空度
P0における測定値W0を算出することができる。表示装置
7はその演算結果を表示する(ヌ)。 ト.効果 蛍光X線分析による、定量分析の所要時間は一試料一
元素当り20〜40秒程度で、その間の真空度の変化による
e-Pの変化は直線的とみてよく、平均透過率による補正
で充分な精度が得られる。本発明によれば、分光器内を
設定真空度に保持しなくても、測定値を補正演算するこ
とにより簡単に設定真空時の測定値を求めることが可能
であり、電磁弁等の消耗品を使用して分光器内を設定真
空度に保持しておく必要がなく、排気系を自動化する場
合でも機械的に寿命がある電磁弁の動作頻度が著しく低
減されるので、X線分析装置の電磁弁の故障に基づく問
題は全て解消されたことで不安定要素がなくなり、測定
値の信頼性が向上し、装置の保守が簡単になった。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例のブロック図、第2図はCPU
のフローチャート図である。 S……試料,B……励起X線, 1……分光器,2……検出器, 3……スケーラ,4……真空計, 5……A/D変換器,6……CPU, 7……表示装置。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.分析装置内の真空度をX線測定時間中に一定時間お
    きに複数回サンプリングして測定する手段と、複数回サ
    ンプリング測定した上記真空度より平均透過率を算出す
    る手段と、予め記憶させた補正演算公式に上記平均透過
    率を入力してX線検出手段から得られる検出値に補正演
    算を施すことにより、設定真空度におけるX線量を求め
    る手段を設けたことを特徴とするX線分析装置。
JP61119565A 1986-05-24 1986-05-24 X線分析装置 Expired - Lifetime JP2671293B2 (ja)

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JPS62276445A JPS62276445A (ja) 1987-12-01
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MX2021002880A (es) * 2018-09-14 2021-06-04 Unilever Ip Holdings B V Evaluacion de la eficacia de composiciones cosmeticas que no se deben enjuagar para proteger la piel de los contaminantes.
WO2020066100A1 (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 株式会社島津製作所 蛍光x線分析装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58108500A (ja) * 1981-08-22 1983-06-28 ワコー電子株式会社 高輝度電子銃を備えた高単色軟x線発生装置を用いた透過型軟x線顕微鏡

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JPS62276445A (ja) 1987-12-01

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