JP2671051B2 - インピーダンス整合回路 - Google Patents
インピーダンス整合回路Info
- Publication number
- JP2671051B2 JP2671051B2 JP2991490A JP2991490A JP2671051B2 JP 2671051 B2 JP2671051 B2 JP 2671051B2 JP 2991490 A JP2991490 A JP 2991490A JP 2991490 A JP2991490 A JP 2991490A JP 2671051 B2 JP2671051 B2 JP 2671051B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- impedance
- frequency
- impedance matching
- line
- frequencies
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Description
ダンス間の整合をとるインピーダンス整合回路に関す
る。本発明は、伝送線路の特性インピーダンスと線路長
を適切に選択することにより、簡易な回路構成を用い、
任意の二つの周波数において実質的にインピーダンス整
合を得るものである。
その二つの周波数に対してインピーダンス整合をとるこ
とが必要である。異なるインピーダンス間を整合させる
ための簡単な回路として、電気長が90度となる伝送線路
を用いたもの、すなわちλ/4インピーダンス変換回路を
用いたものが知られている。この例を第4図に示す。
ーダンスがそれぞれri、roの線路3、4の間に伝送線路
5が接続され、この伝送線路5が、二つのインピーダン
スri、roの間の整合をとる。伝送線路5としては、線路
長lが整合をとるべき周波数f1(波長λ1)において電
気長が90度となるλ/4に等しく、その特性インピーダン
スzが z=(ri・ro)1/2 のものが用いられる。
示す。横軸は周波数を整合をとるべき周波数f1で規格化
した値を示し、縦軸は入力反射係数S11を示す。
るために、λ/4線路を多段に接続したものも知られてい
る。この例を第6図に示す。
ンピーダンス整合回路の例であり、マイクロストリップ
線路で構成したものである。
は、二つ伝送線路5が縦続に接続される。インピーダン
スri側に接続される伝送線路5の線路長をl1、特性イン
ピーダンスをz1とし、インピーダンスro側に接続される
伝送線路5の線路長をl2、特性インピーダンスをz2とす
ると、周波数f1(波長λ1)と周波数f2(波長λ2)と
の双方に対して整合をとるためには、 l1=l2(λ1+λ2)/8 z1=4・ri(ri/ro)1/2 z2=4・ro(ro/ri)1/2 とする。
し、この特性は、インピーダンスroとインピーダンスri
との比が2、周波数f2の値が周波数f1の値の二倍であ
り、二つの周波数f1、f2の平均値で整合をとる場合、す
なわち、 ro/ri=2 f2=2f1 f=(f1+f2)/2 の場合の例である。
ーダンス整合を実現できる周波数範囲が線路の電気長が
90度の奇数倍となる付近に限定される。したがって、そ
のようなインピーダンス整合回路では、適用できる周波
数範囲が整合設定周波数の奇数倍の周波数近傍だけとな
り、しかもその周波数が固定的であった。したがって、
任意の二つの周波数で整合をとることは不可能であっ
た。
周波数での反射特性が二倍程度に改善できるだけであ
り、任意の2周波数において整合をとることは不可能で
あった。
意の二つの周波数に対して実質的にインピーダンス整合
を得ることのできるインピーダンス整合回路を提供する
ことを目的とする。
ダンスri、roの間に縦続に接続された二つの伝送線路を
備え、この二つの伝送線路は、それぞれの長さl1、l2お
よび特性インピーダンスz1、z2が、二つの周波数f1、f2
の波長をそれぞれλ1、λ1とし、正整数nに対してta
n(nπ/(1+f2/f1))=tとするとき、実質的に、 l1=l2=(n/2)・λ1λ2/(λ1+λ2) z1=〔〔−ri−ro)/t2+[{ri(ri−ro)/t2}2 +4ri 3ro]1/2〕×1/2〕1/2 z2=〔〔−ro(ro−ri)/t2+[{ro(ro−ri)/t2}2 +4riro 3]1/2〕×1/2〕1/2 に設定されたことを特徴とする。n=1であることが望
ましい。
線路を縦続接続すると、その両端の電圧および電流は、 で表される。ただしβは伝搬定数であり、伝搬する信号
の波長λに対してβ=2π/λの関係がある。
riが接続され、他方の伝送線路にインピーダンスroが接
続されたとして、インピーダンス整合を得るには、伝搬
周波数に対して、 となることが必要である。伝搬周波数がf1(波長が
λ1)であるとすると、 となる。ただし、 ρ=z2/z1 ……(7) である。(5)式から、 ri(c11c12−ρs11s12) =ro(c11c12−s11s12/ρ) ……(8) riro(s11c12/z1+c11s12/z2) =z2c11c12+z1s11c12 ……(9) が得られる。
を得るには、 として、(5)式と同等の式から、 ri(c21c22−ρs21s22) =ro(c21c12−s21s22/ρ) ……(11) riro(s21c22/z1+c21s22/z2) =z2c21c12+z1s21c12 ……(12) を満たすことが必要である。
ると、 {(riro−z1 2)/z1}t11 =−{(riro−z2 2)/z2}t12 ……(17) {(riro−z1 2)/z1}t21 =−{(riro−z2 2)/z2}t22 ……(18) が得られる。ここで、 riro−z1 2≠0、riro−z2 2≠0 であれば、(17)式および(18)式から、 t11t22=t12t21 ……(19) が得られる。
(32)および(33)式が満たされるように二つの伝送線
路を選択すれば、この二つの周波数f1、f2に対して実質
的にインピーダンス整合を得ることができる。この二つ
の周波数f1、f2の値は任意に選ぶことができる。
図であり、第2図は具体例としてマイクロストリップ線
路で実施した場合の構成を示す。
て二つのインピーダンスri、roを整合させるインピーダ
ンス整合回路であり、インピーダンスがri、roの二つの
線路3、4の間に縦続に接続された二つの伝送線路1、
2を備え、この二つの伝送線路1、2は、それぞれの長
さl1、l2および特性インピーダンスz1、z2が、二つの周
波数f1、f2の波長をそれぞれλ1、λ2とし、tan(π/
1+f2/f1)=tとするとき、実質的に、 l1=l2=(1/2)・λ1λ2/(λ1+λ2) z1=〔〔−ri(ri−ro)/t2+[{ri(ri−ro)/t2}2 +4ri 3ro]1/2〕×1/2〕1/2 z2=〔〔−ro(ro−ri)/t2+[{ro(ro−ri)/t2}2 +4riro 3]1/2〕×1/2〕1/2 に設定されている。
路2と線路4との接続点をB、伝送線路1と伝送線路2
との接続点をCとする。
すると、この値は周波数特性をもつ。そこで、周波数f1
において、伝送線路1の線路長l1と特性インピーダンス
z1をz2′とriとが整合するように選択する。
回路である伝送線路1がz2′と同様に周波数特性をもつ
ため、周波数f2では整合回路としては働かない。このた
め、周波数f2においてC点から伝送線路1をみたインピ
ーダンスをz1′とするときに、伝送線路2の線路長l2と
特性インピーダンスz2をz1′とroとが整合するように選
択する。
伝送線路1が整合回路として働き、周波数f2において
は、伝送線路2が整合回路として動作する。したがっ
て、任意に選んだ二つの周波数に対してインピーダンス
整合をとることができる。
には、周波数f1において、z1、l1が、 を満たすようにすればよい。また、周波数f2において、
z2、l2が、 を満たすようにすればよい。これを満たすz1、l1、z2、
l2の値は上述したとおりである。
や線幅については、特性インピーダンスと使用する基板
の誘電率などによって決定される基板内の波長により求
められる。
例を示す。この例では、インピーダンスroとインピーダ
ンスriとの比が2(ro/ri=2)で、整合をとるべき周
波数f1とf2との間の周波数比が2(f2=2f1)の場合
に、マイクロストリップ線路により実施した場合の値を
示す。ここで、伝送線路1、2の特性インピーダンスお
よび線路長は、 z1=1.261ri l1=0.1667λ1 z1=1.586ri l2=0.1667λ1 であり、図における横軸の周波数は周波数f1で規格化さ
れている。
f1、2f1で入力反射係数が小さくなり、インピーダンス
整合がとれていることがわかる。また、第5図に示した
従来例の特性と比例すると、入力反射係数が−15dB以下
となる範囲が広く、従来のインピーダンス整合回路に比
べて広い帯域が得られる。
合には、普通の線路と同様に、その特性インピーダンス
と線路長に応じて線路幅と線路長を選択するだけでよ
く、特別の付加物や余分な構成を必要とせずに簡単に実
施できる。
路は、任意の離れた二周波数に対してインピーダンス整
合をとることができる。本発明を実施するための構成
は、従来の伝送線路と同等の製造方法を用いて実現で
き、λ/4線路を多段化して広帯域化したものと比較して
も、同じ二つの周波数を整合するときの構成を小型化で
きる。
図。 第2図はマイクロストリップ線路で実施した場合の構成
を示す図。 第3図は実施例回路における入力反射係数S11の特性例
を示す図。 第4図はλ/4インピーダンス変換回路を用いた従来例イ
ンピーダンス整合回路の構成図。 第5図はこの従来例の入力反射係数特性を示す図。 第6図はλ/4線路を二段接続した従来例インピーダンス
整合回路の構成図。 第7図はこの従来例の入力反射係数特性を示す図。 1、2、5……伝送線路、3、4……線路。
Claims (1)
- 【請求項1】互いに異なる二つの周波数f1、f2に対して
二つのインピーダンスri、roを整合させるインピーダン
ス整合回路において、 前記二つのインピーダンスri、roの間に縦続に接続され
た二つの伝送線路を備え、 この二つの伝送線路は、それぞれの長さl1、l2および特
性インピーダンスz1、z2が、前記二つの周波数f1、f2の
波長をそれぞれλ1、λ2とし、正整数nに対してtan
(nπ/(1+f2/f1))=tとするとき、実質的に、 l1=l2=(n/2)・λ1λ2/(λ1+λ2) z1=〔〔−ri−ro)/t2+[{ri(ri−ro)/t2}2 +4ri 3ro]1/2〕×1/2〕1/2 z2=〔〔−ro(ro−ri)/t2+[{ro(ro−ri)/t2}2 +4riro 3]1/2〕×1/2〕1/2 に設定された ことを特徴とするインピーダンス整合回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2991490A JP2671051B2 (ja) | 1990-02-09 | 1990-02-09 | インピーダンス整合回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2991490A JP2671051B2 (ja) | 1990-02-09 | 1990-02-09 | インピーダンス整合回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03235402A JPH03235402A (ja) | 1991-10-21 |
JP2671051B2 true JP2671051B2 (ja) | 1997-10-29 |
Family
ID=12289261
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2991490A Expired - Lifetime JP2671051B2 (ja) | 1990-02-09 | 1990-02-09 | インピーダンス整合回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2671051B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4486620B2 (ja) * | 2006-06-23 | 2010-06-23 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | マルチバンドドハティ増幅器 |
JP2008236354A (ja) | 2007-03-20 | 2008-10-02 | Fujitsu Ltd | 増幅器 |
JP4942628B2 (ja) * | 2007-12-06 | 2012-05-30 | 三菱電機株式会社 | 高周波スイッチ |
JP2010245871A (ja) * | 2009-04-07 | 2010-10-28 | Mitsubishi Electric Corp | 電力合成増幅器 |
US9787253B2 (en) | 2013-09-12 | 2017-10-10 | Nec Corporation | Doherty amplifier and transmission apparatus |
EP3236583A4 (en) | 2014-12-18 | 2018-08-01 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Doherty amplifier |
-
1990
- 1990-02-09 JP JP2991490A patent/JP2671051B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03235402A (ja) | 1991-10-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6040745A (en) | Unbalanced-to-balanced converter | |
US5132645A (en) | Wide-band branch line coupler | |
US8228133B2 (en) | Unbalanced-balanced converter | |
JP2671051B2 (ja) | インピーダンス整合回路 | |
JPS6351601B2 (ja) | ||
US5028880A (en) | Microwave power amplifier using phase inverters | |
JP2621692B2 (ja) | 高周波バイアス供給回路 | |
JP2897676B2 (ja) | ミキサー回路 | |
US4093928A (en) | Microstrip hybrid ring coupler | |
US3063026A (en) | Coaxial hybrid junctions | |
US4978933A (en) | Wideband microwave hybrid circuit with in-phase or phase-inverted output signals | |
JP4410129B2 (ja) | 周波数可変インピーダンス整合回路 | |
JPS6013601B2 (ja) | ロ−デイドライン形移相器 | |
JP2583849B2 (ja) | ストリツプ線路共振器 | |
JPS6216568B2 (ja) | ||
JPS6151804B2 (ja) | ||
JP3464517B2 (ja) | ハイブリッドリング回路 | |
JPS62198201A (ja) | 誘電体フイルタ | |
JPH04339401A (ja) | 導波管型誘電体共振器装置 | |
JP2906857B2 (ja) | ストリップ線路デュアル・モード・フィルタ | |
JPS59125102A (ja) | 高周波用電波フイルタ装置 | |
Lin et al. | Power divider and balun filters with a single cross-coupled quadruplet | |
JPS5941608Y2 (ja) | 多段高周波結合器 | |
JP2768167B2 (ja) | ストリップ線路有極フィルタ | |
Pascalar | Strip line hybrid junction |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070711 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 11 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080711 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080711 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090711 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 12 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090711 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 13 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100711 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 13 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100711 |