JP2670502B2 - 麈芥車の麈芥押込制御装置 - Google Patents

麈芥車の麈芥押込制御装置

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JP2670502B2
JP2670502B2 JP63190776A JP19077688A JP2670502B2 JP 2670502 B2 JP2670502 B2 JP 2670502B2 JP 63190776 A JP63190776 A JP 63190776A JP 19077688 A JP19077688 A JP 19077688A JP 2670502 B2 JP2670502 B2 JP 2670502B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は塵芥車の塵芥押込制御装置に係り、詳しく
は、塵芥を収集する塵芥車の塵芥収容箱に連設したパッ
カに装着される塵芥押込装置にあって、その押込板が昇
降および正反転を伴ったサイクル運動を行ない、塵芥を
塵芥収容箱に収納することができる塵芥押込制御装置に
関するものである。
〔従来の技術〕
塵芥収集車における押込板のサイクル運動機構の制御
には、その機構の可動部分にカムやリミットスイッチな
どの感知装置が連設され、この感知装置によってサイク
ル運動の制御装置が作動するようになっている。この制
御装置にあっては、感知装置が可動部分に接触している
ので摩耗し易く、そのサイクル運動に狂いが生じたり、
構造上多くの感知装置が必要とされ、故障の発生が多く
耐久性に欠ける難点がある。
この問題を除去したものとして、特公昭51−48555号
公報に記載されたサイクル運動の制御装置がある。これ
は、流体ポンプの駆動軸に近接板が取り付けられ、この
近接板の対向位置に感知装置が配設されている。そし
て、近接板が流体ポンプの回転に伴って感知装置に接近
するごとに、感知装置から発信される高周波信号に変化
が与えられ、これにより流体ポンプの回転数を取り出す
ことができるようになっている。そして、押込板のサイ
クル運動制御には、感知装置からの高周波信号を受信す
る制御装置が用いられ、その感知装置が流体ポンプの回
転数を計測し、予め制御装置に設定された設定回転数と
計測回転数とを比較して制御が行なわれ、押込板の例え
ば反転・下降・正転・上昇行程などそれぞれの所定のス
トロークからなるサイクル運動が行なわれる。その際、
パッカに投入された塵芥は、主として押込板の下降行程
ならびに正転行程で圧縮され、上昇行程で塵芥収容箱に
円滑に収納される。
〔発明が解決しようとする課題〕
近年、塵芥車に投入される塵芥として、例えば電気洗
濯機や電気冷蔵庫などの大きく固い廃棄物が投入される
ことがしばしばある。そのとき、上述の制御装置によっ
て制御される押込板が、投入された固い廃棄物を押圧し
て効率的に圧壊できるような特別な運動をするようには
なっていないので、固い廃棄物を塵芥収容箱へ能率よく
収納され難い問題がある。
さらに、上述の制御装置によって制御される押込板の
サイクル運動にあっては、下降したり正転する押込板が
固い廃棄物に遭遇して停止したとき、流体圧が上昇して
リリーフ弁が動作することになる。押込板は制御装置に
予め設定されている各行程の全ストロークに対応する流
体ポンプの回転に基づくカウントの完了もしくは所定時
間の経過後に次の行程へ進むようになっているが、その
ような間にシリンダなどを作動させる油圧回路が高圧状
態に長く保持されることになるので、流体ポンプの寿命
などに悪影響を及ぼすなどの問題が生じる。
本発明は上記の問題に鑑みなされたもので、その目的
は、塵芥車のパッカに投入された固い廃棄物を、押込板
で種々の個所を順次押圧することにより圧壊して、能率
的に塵芥収容箱に押込むことができ、ひいては、押込板
を作動させるシリンダなどの油圧機器に高圧状態が長く
保持されず、流体ポンプやシリンダなどを長期にわたり
安定して作動させることができる塵芥車の塵芥押込制御
装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は第1図に示すように、塵芥収容箱1の後部に
連設されたパッカ3の内部に装着され、スライド用シリ
ンダ14によって昇降されるスライダ10と、スライダ10に
枢支され押込板用シリンダ13によって正転・反転する押
込板11と、スライド用シリンダ14および押込板用シリン
ダ13を制御し、押込板11にサイクル運動を行なわせる塵
芥押込制御装置に適用される。
その特徴とするところは、パッカ3に投入された廃棄
物34〔第6図(a)参照〕を押込板11が二次プレスする
正転行程Cで固い廃棄物34をプレスすることにより、押
込板用シリンダ13内の作動油圧の急激な上昇が生じた位
置Gから、作動油圧が上昇した状態で押込板11がそのま
ま二次プレス方向へ一時的に押圧して廃棄物34をさらに
プレスする押圧行程Caへ移行させ、作動油圧が上昇した
状態にある押圧行程Caの所定時間が終了すれば、その押
圧行程Caの終了位置Hから押込板11の正転行程Cを部分
的に反転させると同時に一時的に上昇させることにより
反転と上昇の連動した退避行程Bc3を所定時間行なわ
せ、その退避行程Bc3の終了位置から再度二次プレスす
る正転行程Cに移行させ、その後、押込板用シリンダ13
内の作動油圧の急激な上昇が生じる度に、押圧行程Caと
退避行程Bc3とからなるインチング作動を順次行なわ
せ、そのインチング作動を終了した後に押込板11に残余
の正転行程Cを完了させるようにした作動指令手段29
〔第3図参照〕が設けられていることである。
〔作用〕
塵芥収容箱1の後部に連設されたパッカ3の内部に装
着された塵芥押込装置は、作動指令手段29からの指令信
号で作動する。すなわち、スライダ10に枢支された押込
板11は、押込板用シリンダ13の作動で反転し、サイクル
運動の最初の行程である反転行程Aをとる。パッカ3に
塵芥などの廃棄物34が投入され、押込板11はスライド用
シリンダ14の作動で下降行程Bに入り、押込板11の下降
で塵芥は一次プレスされる。その下降行程Bを終了する
と、押込板11は、押込板用シリンダ13の作動で二次プレ
スする正転行程Cに入り、固い廃棄物34に遭遇すると、
押込板用シリンダ13内の作動油圧に急激な上昇が生じ
る。このとき押込板11の正転が阻まれた状態となるが、
その作動油圧の急激な上昇が生じた位置Gから、押込板
11の正転動作がさらに一時的に持続される押圧行程Caと
なる。その一時的な押圧が終了すると、その押圧行程Ca
の終了位置Hから、押込板用シリンダ13の作動によって
押込板11の正転行程Cを部分的に反転する作動と、同時
にスライド用シリンダ14の作動によって行なわれる一時
的に上昇する作動と、が合成された退避行程Bc3が開始
される。そして、押込板11が廃棄物34より離反し、所定
時間経過後に停止される。再度、押込板用シリンダ13の
作動で、押込板11が正転行程Cに入って正転し、固い廃
棄物34の異なる個所もしくはその廃棄物の存在しない個
所を二次プレスする。順次、この動作が繰り返され、押
込板11は固い廃棄物34を異なる個所で効率的に押圧・圧
壊することができる。所定回数の押圧行程を含むインチ
ング作動が完了すると、押込板11は残余の正転行程Cへ
進み、圧壊された廃棄物34を順次塵芥収容箱1内に円滑
に収納する。
〔発明の効果〕
本発明によれば、作動指令手段からの指令信号によっ
て、サイクル運動の正転行程における押込板が固い廃棄
物に遭遇している間の押圧時間の短縮が図られ、高圧状
態が継続すれば生じる流体ポンプやシリンダなどの油圧
機器の耐久性の低下を回避することができる。加えて、
正転行程において、押込板が異なる個所を次々と押圧す
るので、塵芥や廃棄物の圧壊が促進され、また、その塵
芥収容箱への押込みが円滑となる。
〔実 施 例〕
以下、本発明をその実施例に基づいて詳細に説明す
る。
第1図に示すように、塵芥車の車枠上に載置される塵
芥収容箱1の後部上端には、ヒンジピン2によってパッ
カ3が回動可能に連結され、パッカ3が下降された状態
において、このパッカ3に形成された開口部4が塵芥収
容箱1の内部に連通している。パッカ3はその後部に投
入口5が形成され、この投入口5に連続する底部には下
方に窪んだ円弧状の圧縮面6と、塵芥収容箱1に向けて
斜め上方に立ち上がると共に、上記開口部4に連続する
案内面7が形成されている。
パッカ3内には塵芥を圧縮して塵芥収容箱1内に押し
込むようにした塵芥押込装置が収容される。以下、その
塵芥押込機構およびその機構を制御する装置を詳述す
る。パッカ3の両側壁には前上方から後下方に向けてガ
イド溝8が形成され、このガイド溝8には一対の案内ロ
ーラ9a,9bを有する左右一対のスライダ10が摺動自在に
支持されている。両スライダ10の下端間には押込板11が
枢軸12によって揺動自在に枢支され、その背部に突設さ
れたブラケット11aとスライダ10の上端とには、押込板1
1を正転方向および反転方向に揺動させるための押込板
用シリンダ13の両端部が枢支されている。そして、スラ
イダ10の中間とパッカ3の下端には、スライダ10をガイ
ド溝8に沿って上下に移動させるためのスライド用シリ
ンダ14の両端部が枢支されている。
したがって、スライド用シリンダ14と押込板用シリン
ダ13とを例えばシーケンス制御することにより、二点鎖
線で示すように、押込板11に対して反転行程A、一次プ
レスする下降行程B、二次プレスする正転行程Cおよび
上昇行程Dの四つの行程からなるサイクル運動を行なわ
せることが可能となっている。
第2図〜第4図は、押込板11にサイクル運動を行なわ
せるためのサイクル運動装置を示すものである。第2図
において、塵芥車の走行用エンジンに接続される動力取
出装置15の回転軸16には流体ポンプ17が接続され、この
流体ポンプ17より吐出される作動油によって、第3図に
示すサイクル運動機構18の作動が行なわれるようになっ
ている。
第3図に基づいてサイクル運動機構18の構造を説明す
る。流体ポンプ17の吐出管19は制御弁20aに接続され、
さらに、連絡管19aを介して他方の制御弁20bに接続され
ている。制御弁20aは導管21,22を介してスライド用シリ
ンダ14のロッド側室23とピストン側室24とに接続され、
制御弁20bは導管25,26を介して押込板用シリンダ13のロ
ッド側室27とピストン側室28とに接続されている。制御
弁20aには、それを左ポートまたは右ポートに切り換え
るためのソレノイドSa B,Sa Aが、また、制御弁20bに
は、それを左右に切り換えるためのソレノイドSb B,Sb
Aがそれぞれ設けられ、これらのソレノイドSa A,Sa B,S
b A,Sb Bは後述する作動指令手段29からの指令信号によ
って、一サイクル中に順次作動する制御弁20a,20bのポ
ートを切り換え、スライド用シリンダ14および押込板用
シリンダ13の動作を制御する。また、吐出管19には、リ
リーフ圧に昇圧したとき開弁して作動油をタンクに戻す
リリーフ弁32と、リリーフ圧より低い圧力に設定されて
いるインチング圧Pi以上の昇圧の有無を検出する圧力セ
ンサ33とが取り付けられている。
第2図に示す流体ポンプ17の回転軸16には、例えば逆
L字状の近接板30が固着され、この近接板30に近接し
て、これと対向する位置に感知装置31が配置されてい
る。なお、近接板30は一つに限らず図示しないが例えば
複数個を円周上に配置するようにしておいてもよい。そ
して、回転軸16の回転により近接板30が近接スイッチで
ある感知装置31に接近すると、この近接スイッチ31から
発信されている高周波に変化が与えられ、これにより流
体ポンプ17の回転数を高周波信号として取り出すことが
できる。
近接スイッチ31から発信される高周波信号を受信する
作動指令手段29は、流体ポンプ17の実際の回転数を計測
し、この実測回転数を予め設定した設定回転数と比較し
て、すなわち、その流体ポンプ17の回転に基づくカウン
ト数と設定カウント数とが一致あるいは超過すると、そ
の都度サイクル運動機構18の制御弁20a,20bを切り換え
指令するようになっている。
第4図は作動指令手段29の概略構成を示す。これは例
えばマイクロコンピュータであって、図示しないが固定
記憶部、随時書込み記憶部、中央処理装置などからな
る。その機能は、パッカ3に投入された廃棄物を押込板
11が二次プレスする正転行程C〔第6図(a)参照〕で
固い廃棄物をプレスすることにより、押込板用シリンダ
13内の作動油圧の急激な上昇が生じた位置Gから、作動
油圧が上昇した状態で押込板11がそのまま二次プレス方
向へ一時的に押圧して廃棄物をさらにプレスする押圧行
程Caへ移行させ、作動油圧が上昇した状態にある押圧行
程Caの所定時間が終了すれば、その押圧行程Caの終了位
置Hから押込板11の正転行程Cを部分的に反転させると
同時に一時的に上昇させることにより反転と上昇の連動
した退避行程Bc3を所定時間行なわせ、その退避行程Bc3
の終了位置から再度二次プレスする正転行程Cに移行さ
せ、その後、押込板用シリンダ13内の作動油圧の急激な
上昇が生じる度に、押圧行程Caと退避行程Bc3とからな
るインチング作動を順次行なわせ、そのインチング作動
を終了した後に押込板11に残余の正転行程Cを完了させ
るようになっている〔第6図(b)参照〕。
その具体的な構成として、計数回路L、出力回路Qお
よび出力保持回路Mを備える。計数回路Lは感知装置31
から発信された高周波信号を受信して二進法により流体
ポンプ17の回転数すなわちカウント数を計測する。出力
回路Qは、計数回路Lで計測した流体ポンプ17の実測の
回転数が予め設定された設定回転数すなわち設定カウン
ト数に達したり超過したりすると、出力保持回路Mに出
力信号を発するようになっている。その出力保持回路M
は、出力回路Qからの信号に基づき、制御弁20a,20bを
切り換えるためのソレノイドSa A,Sa B,Sb A,Sb Bを励
磁あるいは消磁させると共に、流体ポンプ17に吐出圧を
発生させるため、アイドリング状態にあるエンジンの回
転数増大を開始させるロータリソレノイドSryも励磁あ
るいは消磁させる。なお、出力回路Qは後述するそれぞ
れのカウント数が設定最大値に達すると計数回路Lで計
測していたカウント数を0にリセットする機能をも備え
ている。
本例においては、押込板11が反転・下降・正転・上昇
の四つの行程A〜Dからなるサイクル運動をとり、その
間に固い廃棄物をプレスすることがなければ、第5図
(a)に示すようにカウント数N0を累積して一サイクル
を終了するようにしている。例えば正転行程Cにおいて
は、ソレノイドSa Aが励磁されることにより押込板用シ
リンダ13が伸長するが、その間は累積カウント数が65か
ら103に至るカウント数39に相当する時間続けられるよ
うに設定されている。なお、後述するように電気信号が
制御系を一回循環する間に、流体ポンプ17の回転に基づ
くカウント数αが加算される。このカウント数αは、流
体ポンプ17の回転状態に依存するので、常に同一値とは
限らず、一般的にはその都度異なる値となる。
本発明においては、この正転行程Cにおいて、押込板
11が固い廃棄物に遭遇し、その押圧によって押込板用シ
リンダ13〔第3図参照〕への油圧が設定されたインチン
グ圧Pi以上に昇圧した場合に、押込板11をその位置Gか
らさらに正転方向へ押圧させる。その間所定のカウント
数に到達するまで押圧を持続させ、その後、押込板11を
その到達位置Hから退避させて、再度固い廃棄物を異な
る位置で二次プレスさせるべく、廃棄物の圧壊可能な個
所へと押込板11を変位させることができるようにしてい
る。ちなみに、インチング圧Piが発生するとほとんどの
場合作動油は直ちにリリーフ圧Pjに到達することになる
が、所定カウント数のみ維持される押圧行程Caの短い時
間だけであって、流体ポンプ17やシリンダ13などに悪影
響を及ぼすことはない。
ここで、本発明の要部をなす作動をより分かり易く説
明する。第6図(a)において、一点鎖線で示す押込板
11が、スライド用シリンダ14の縮小によって、廃棄物34
に向けて矢印35方向へ下降される。そして、一次プレス
を行なった二点鎖線で示すような位置では、押込板11は
カウント数N3=38分を下降し終わった状態となる。続い
て、押込板11が押込板用シリンダ13の伸長で矢印36方向
へ正転されると共に、カウント数N4のカウントが開始さ
れ、実線で示すように押込板11が廃棄物34に遭遇する。
そのとき、廃棄物34が圧壊不能な固いものであると、図
示の状態においては押込板用シリンダ13のピストン側室
28が昇圧する。圧力センサ33での検出圧力Pcがインチン
グ圧Piに到達すると、その時点でカウント数N5のカウン
トが開始されるようになっている。そのカウントが例え
ば7となるまで、押込板用シリンダ13への作動油の供給
が持続される。このとき、位置Gより廃棄物34が固くて
押込板11がそれ以上動かないかもしくは少し押し潰す押
圧行程Caをとることになる。目視的な理解を容易にする
ために押込板11が矢印37方向へさらに正転したとする
と、それは上記したカウント数7まで持続される。カウ
ントが7となると押圧行程Caが終了され、その位置Hに
おいて制御弁20bのポートが切り換えられ、その時点か
ら別途カウント(後述するN6)が開始されるようになっ
ている。そのカウントが例えば12となるまで押込板用シ
リンダ13のロッド側室27に作動油が供給される。同時
に、中立位置にあった制御弁20aのポートも切り換えら
れ、スライド用シリンダ14のピストン側室24に作動油が
同一時間供給される。したがって、押込板11は、正転行
程Cの一部を逆方向に辿る一時反転作動と、下降行程B
を部分的に上昇する一時上昇作動と、が合成された方向
である矢印38方向の退避行程Bc3を移動するようになっ
ている。ちなみに、上述のN6のカウントの間に一時上昇
量としてのカウントN7がカウントN6から換算される。こ
のN7のカウントは一時上昇を何度か繰り返した後にその
残余の上昇量を算出するためのもので、例えば両シリン
ダ13,14のピストン側室とロッド側室との断面積比で決
まり、その比εに対してN7=N6×εで換算される。すな
わち、εが0.6であれば、N6が所定の12カウントに到達
したとき、第6図(a)に示すように、N7=7(12×0.
6=7.2となるが1カウントに満たない部分を切り捨てた
整数)とされる。
この退避行程Bc3を移動することにより、押込板11は
廃棄物34より矢印38方向へ離反される。そのとき圧力セ
ンサ38での検出圧力Pcがインチング圧Piより低くなるこ
とは言うまでもない。そのN6のカウントが12となると、
押込板用シリンダ13の縮小作動およびスライド用シリン
ダ14の伸長動作が停止される。押込板11の停止後、再度
押込板用シリンダ13の伸長作動により、第5図(b)お
よび第6図(b)のように上記のインチング作動が予め
設定されている回数繰り返されるようになっている。
以上のように構成された塵芥車の押込制御装置は、正
転行程Cを含む一サイクルを、次のように作動して投入
された廃棄物34を圧壊することができる。
第7図(a)〜(g)のフローチャートに示すよう
に、塵芥車における塵芥押込装置の押込開始指令ボタン
(図示せず)が押されると〔S1〕、スタート信号が作動
指令手段29に入力され、塵芥押込装置における押込板11
のサイクル運動中の各行程作動を示すフラグF1が1、F
2,F3,F4がそれぞれ0にセットされる〔S2〕。F1=0か
否かが判別され〔S3〕、F1=1がステップ4で確認さ
れ、作動指令手段29において全てのカウント数が0にリ
セットされる。すなわち、N1=0,N2=0・・・,N8=0
とされると共に、固い廃棄物34に遭遇したときに行われ
る押込板11のインチング作動の回数を示すXが0とされ
る〔S5〕。次に、ステップ2で1にセットされたフラグ
F1が2に置き換られ、0とされているフラグF2が1に置
き換えられる〔S6〕。続いて、F2=1か否かが判別され
る〔S7〕。ちなみに、フラグF2は1〜5のいずれかをと
り、F2=1でエンジン回転数を増大させるアイドルアッ
プ行程Iへ、F2=2で押込板11が反転される反転行程A
へ、F2=3で一次プレスする下降行程Bへ、F2=4で二
次プレスする正転行程Cへ、F2=5で押込行程Eが含ま
れている上昇行程Dへ進むことができるようになってい
る。
第7図(b)に示すように、フラグF2=1のセットに
よって塵芥押込装置はアイドルアップ行程Iに入り、そ
の行程におけるカウント数N1が計測され、ロータリソレ
ノイド〔図示せず〕が励磁され〔S8〕、流体ポンプ17に
吐出圧を発生させるためのアイドリング状態にあるエン
ジンの回転数が増大される。すなわち、塵芥車の動力取
出装置15〔第2図参照〕がエンジンからの大きい動力を
取り出し、その動力が回転軸16を経て流体ポンプ17に供
給され、所定時間経過後に流体ポンプ17は規定回転数の
定常運転とされる。上述したように、近接スイッチ31の
前面で回転する近接板30が接近するごとに、流体ポンプ
17の一回転ごとの高周波信号が変化し、その変化数がカ
ウントされる。
いま、カウント開始直後であってN1≧3ではないので
〔S9〕、近接スイッチ31により流体ポンプ17の回転に相
当するカウント信号が検出されるごとに、カウントN1に
カウント数αが付加され〔S10〕、第7図(a)のステ
ップ3に戻る。なお、ステップ10においてN1=N1+αと
されているのは、電気信号が循環する間の回転軸16の回
転数がその都度同一とは限らないので、検出されたカウ
ント数をαとして加算することにしているのは前に述べ
た通りである。すなわち、αは1の場合もあれば、0も
しくは3となる場合もある。ステップ6でF1は2に、F2
は1に置き換えられているので、ステップ4からステッ
プ11を経てステップ7へ移される。
ステップ7からステップ9へ至り、カウントN1の加算
〔S10〕が繰り返され、N1≧3となれば〔S9〕、フラグF
2が2にセットされ〔S12〕、ステップ3へ戻される。そ
して、ステップ7まで辿り、ステップ13から第7図
(c)のステップ14へ移行する。以上の間に流体ポンプ
17が定常運転となって所定圧力の作動油を吐出できる状
態となる。そこで、押込板11の最初の行程である反転行
程Aに入る。すなわち、ステップ4,11,7を経てステップ
13でF2=2が確認される。そして、ソレノイドSb B〔第
3図参照〕のみが通電され、押込板11は反転行程Aとな
り、その間におけるカウントN2のカウントが開始され
る。ソレノイドSb Bの励磁により〔S14〕、第3図に示
す制御弁20bが左のポートに切り換えられ、流体ポンプ1
7からの作動油を押込板用シリンダ13のロッド側室27
〔第3図参照〕に供給する。第8図(a)に示すように
押込板用シリンダ13が縮小され、押込板11は塵芥収容箱
1から遠ざかる方向に反転してほぼ水平状態となる。こ
の状態において、投入口5からパッカ3への塵芥や廃棄
物の投入が行なわれる。
その押込板11の反転開始と同時にN2がカウントされて
いるので、反転行程Aを終えるカウント数23に達するま
で持続される。詳述すると、ステップ15でカウント数N2
が予め設定されている23でないと判定されると、近接ス
イッチ31が流体ポンプ17の回転を検出するごとに、カウ
ント数N2にαが付加される〔S16〕。そして、ステップ
3に戻され、ステップ4,11,7,13,14を経てステップ15へ
移り、以下同様の作動でカウントN2が増大される。この
ような作動が繰り返されて、ステップ15においてN2≧23
と判定されると、2とされているフラグF2が3に置き換
えられる〔S17〕。その結果、次行程の一次プレスとし
ての下降行程Bへ移行されることになる。
すなわち、ステップ4,11,7,13を経てステップ18でF2
=3が確認される。そして、ソレノイドSb B〔第3図参
照〕が消磁され〔S19〕、さらに、ソレノイドSa Bが通
電されて押込板11は下降行程Bとなり、その間における
カウントN3のカウントが開始される。ソレノイドSa Bの
励磁により〔S20〕、第3図に示す制御弁20aが左のポー
トに切り換えられ、流体ポンプ17からの作動油をスライ
ド用シリンダ14のロッド側室23に供給する。そして、第
8図(b)に示すようにスライド用シリンダ14が縮小さ
れ、スライダ10を押込板11と一体でガイド溝8に沿って
移動させ、押込板11は下降を開始する。なお、本例にあ
っては、押込板11が一次プレスする下降行程Bで廃棄物
に遭遇しても、廃棄物が柔らかいか、押圧によって簡単
に圧壊されるようなものとして説明する。すなわち、第
6図(b)に示すようなN3=38カウントで下降行程Bを
終了するものとする。
その押圧板11の下降開始と同時にN3がカウントされて
いるので、下降行程Bを終えるカウント数38に達するま
で持続される。詳述すると、ステップ21でカウント数N3
が予め設定されている38でないと判定されると、近接ス
イッチ31が流体ポンプ17の回転を検出するごとに、カウ
ント数N3にαが付加される〔S22〕。そして、ステップ
3に戻され、ステップ4,11,7,13,18を経てステップ21へ
移り、以下同様の作動でカウントN3が増大される。この
ような作動が繰り返されて、ステップ21においてN3≧38
と判定されると、3とされているフラグF2が4に置き換
えられる〔S23〕。その結果、次行程の二次プレスとし
ての正転行程Cへ移行されることになる。
本例にあっては、押込板11が正転行程Cで固い廃棄物
34〔第6図(a)参照〕に衝突してインチング作動する
とき、必要に応じて、正転行程Cの一部を逆方向に反転
する作動と、下降行程Bの一部を逆方向に上昇する作動
と、が合成された方向である矢印38方向の退避行程Bc3
を行なわせるようになっている。しかし、ここで取敢え
ず、廃棄物34が圧壊可能な柔らかいものである場合から
説明する。F2=4と置き換えられているので、ステップ
3へ戻り、ステップ4からステップ11,7,13,18を経てス
テップ24へ移され、フラグF2が4であることが確認され
る。第7図(e)に示すように、まず、ソレノイドSa B
が消磁される〔S25〕一方、ソレノイドSa A,Sb Bの消磁
状態も維持される〔S26〕。続いて、フラグF3が0か否
かが判別され〔S27〕、ステップ2でF3が0とされてい
るので、ソレノイドSb A〔第3図参照〕が励磁され〔S2
8〕、第8図(c)に示すように、押込板用シリンダ13
が伸長して押込板11は正転を開始する。
ここで、正転行程Cを制御するためのカウント数N4の
計測が開始される。廃棄物34が柔らかいか、押圧によっ
て簡単に圧壊されるようなものであれば、押込板用シリ
ンダ13内の作動油の圧力Pcは余り高くならない。したが
って、圧力センサ33により検出される圧力Pcがインチン
グ圧Piよりも低いと〔S29〕、押圧行程Caのカウント数
を示すN5が0のまま〔S30〕ステップ31へ進み、フラグF
3=0の状態が保持され〔S31〕、押込板11が正転行程C
に移行してからのカウント数N4が39に達しているか否か
が判別される〔S32〕。近接スイッチ31からの信号でカ
ウント数N4にその間のカウント数αが付加され〔S3
3〕、ステップ3に戻る。そして、同様の経路を辿りな
がらカウント数N4が増大される。このようにしてステッ
プ32においてN4≧39となれば、4とされているフラグF2
が5に置き換えられる〔S34〕。そして、ステップ3に
戻り、ステップ7,11,13,18,24を辿ってステップ35に至
る。その結果、作動指令手段29は、次行程である上昇行
程Dへの移行指令を発する。すなわち、第7図(g)の
ようにソレノイドSb Aが消磁され〔S51〕、かつ、ソレ
ノイドSa Aが励磁され〔S54〕、制御弁20bを中立に、制
御弁20aを右のポートに切り換える〔第8図(d)参
照〕。このようにして押込板11は上昇行程Dへ移行す
る。
次に、廃棄物34が圧壊され難いものであって、二次プ
レスする正転行程Cで、押込板11がカウント数N4の39ま
で連続して移行できない場合、すなわち、本発明の中心
をなす作動の場合について説明する。
押込板11が投入された固い廃棄物34に例えばカウント
数N4が22で遭遇して〔第6図(b)参照〕、廃棄物34が
圧壊されないと、押込板用シリンダ13のピストン側室28
〔第3図参照〕の圧力が上昇する。なお、このとき押込
板11は押圧行程Caに入るが、ソレノイドSa Aの励磁が維
持されている〔S28〕。この圧力上昇はリリーフ圧例え
ば160kg/cm2に到達する前に、圧力センサ33によって例
えば155kg/cm2のインチング圧Piとして検出される。こ
のようにして検出圧力PcがPiよりも大きくなると〔S2
9〕、その位置G〔第6図(a)参照〕からインチング
作動に入る。
いま、インチングを開始しようとする状態であるので
インチング回数X≧3ではなく〔S36〕、ステップ31か
ら33へ進むことはない。したがって、この時点で正転行
程Cのカウント数N4の計測が22のカウントで一時停止さ
れる。そして、このインチング作動の開始で押込板11が
固い廃棄物34を押圧して停止状態となるか、さらに、若
干正転するような状態となって押圧行程Caに入る。一
方、押圧行程Caにおける時間のカウント数N5のカウント
が開始され、流体ポンプ17の回転に基づきαがN5に付加
される〔S37〕。続いて、カウント数N5が7に達してい
るかが問われ〔S38〕、いま、計測を開始したばかりで
あるのでN5は7より小さく、ステップ3に戻されて以後
ステップ4,11,7,13,18,24を経て、第7図(e)に示す
ステップ37でN5が増大されてステップ38へ進む。未だ7
に到達していないので、上述と同様の電気信号の循環で
カウント数N5が7となるまで繰り返され、ステップ38で
N5≧7と判定されると、押込板11はその位置H〔第6図
(a)参照〕で停止するか、遭遇して停止している状態
に保持され、すでにN5≧7となっているカウント数が0
にリセットされる〔S39〕。
このようにしてインチング作動のうちの前半部分の押
圧行程Caが行なわれたので、0であるインチング回数X
に1が付加され〔S40〕、さらにX≧3か否かが問われ
る〔S41〕。そして、X=1であることから、ステップ
2で0とされたF3が1にセットされる〔S42〕。ステッ
プ3に戻り、ステップ4,11,7,13,18,24を経てステップ2
7でF3が0でないと判定され、F3=1が確認され〔S4
3〕、押込板11は退避行程Bc3に入る〔第6図(b)参
照〕。
第7図(f)に示すように、ソレノイドSb Bおよびソ
レノイドSa Aが励磁され、右のポートが開口していた制
御弁20bが左のポートに切り換えられると同時に、中立
位置の制御弁20aが右のポートに切り換えられる。流体
ポンプ17からの作動油は第8図(e)に示すように、作
動油がピストン側室24に供給されるスライド用シリンダ
14は伸長すると同時に、ロッド側室23の戻り油がロッド
側室27〔第3図参照〕に供給される押込板用シリンダ13
は縮小される。その結果、押込板11は、下降行程Bの部
分的な一時上昇と、正転行程Cの一部を逆方向に辿る一
時反転と、が合成された方向である矢印38方向に移動す
る退避行程Bc3に入る〔S44〕〔第6図(a)参照〕。こ
のとき、N6のカウントが開始され、退避を終えるN6≧12
に達していなければ〔S45〕、流体ポンプ17の回転に基
づくαがカウント数N6に付加される〔S46〕。そして、
ステップ3に戻り、再度ステップ43〔第7図(e)参
照〕を経てステップ46において、N6にさらにαが加算さ
れる〔S46〕。
このようにしてN6≧12に達すると〔S45〕、押込板11
の退避作動が終了すると共に、一位上昇のカウント数N7
が算出される〔S47〕。上述したように、N7=7とされ
〔第6(a)図参照〕、さらに、1とされているフラグ
F3が0に置き換えられ〔S48〕、0とされている上昇行
程Dにおけるカウント数N8に上記のN7が付加される。す
なわち、N8=7とされ〔S49〕、かつ、N6とN7とが0に
リセットされる〔S50〕。
そこで、ステップ3に戻って第7図(e)に示すステ
ップ25でソレノイドSa Bの消磁が維持されると共に、26
でソレノイドSb B,Sa Aが消磁され、ステップ27に至
る。そして、ステップ54でフラグF3が0とされているの
で、ソレノイドSb Aが励磁され〔S28〕、さらに、ステ
ップ29でいま行われている二次プレス中に押込板用シリ
ンダ13への作動油圧がインチング圧Piを越えるかが判定
され、圧力上昇がなければステップ30から33まで辿り、
従前にインチング作動に入ったとき停止されているN4の
カウントが再開される。そして、ステップ3へ戻され、
二次プレス行程のカウント数N4が39になるまで持続され
る。
その間に作動油圧が再度インチング圧Piを越えると
〔S29〕、前記したインチング作動すなわちステップ37
を経てステップ39に至り、すでに1となっているXに1
が付加される〔S40〕。その後は前述の説明通りのイン
チング作動をして、それが完了するとステップ3へ戻さ
れる。この二回目のインチング作動の間もN4の加算は停
止されるのは上述の通りである。そして、第6図(b)
に示すように、本例ではインチング作動が最大3回まで
なされるので〔第5図(b)参照〕、ステップ41でX≧
3が確認されると、ステップ31へ進み、ステップ32を経
てステップ32でN4≧39となるまで、ステップ33の加算が
繰り返される。この間に圧力センサ33によりたとえイン
チング圧Piが検出されようとも、それがステップ36で無
視され、ステップ33でN4の加算が続けられる。N4≧39と
なれば〔S32〕、ステップ34でF2が5にセットされてス
テップ3に戻り、それ以上は押込板11が正転されること
はない。
上述のようにインチング作動が3回なされたときに
は、下降行程Bの一部を逆方向に辿る一時上昇における
カウント数N8は21であり〔第6図(b)参照〕、2回の
場合には14となっている。もちろん、インチング作動を
一度もしていなければ0であることはいうまでもない。
このようにインチング作動をさせることにより、廃棄物
34が固い場合でも押込板11による押圧個所を異ならせる
ので、圧壊可能な個所を探すことにもなり、さらには固
い廃棄物34を倒すなりして廃棄物34の姿勢を変えること
もできる。ちなみに、本発明のごときインチング作動で
きないような従来の装置の場合には、押込板11が正転す
るのみであり、その一度の正転中に固い廃棄物に遭遇し
てリリーフ圧Pjに達すると、押込板11の動作が停止して
しまい、上述の例でいえばN4=22からN4≧39となるまで
の長い時間すなわち39−22=17以上のカウント数が得ら
れるまでリリーフ圧Pjを維持してしまうような事態とな
る。しかし、本発明においてはN5が7を越えるまでの短
い時間すなわちN4にあてはめていえばN4=22+7=29の
時点でリリーフ圧Pjが解除され、流体ポンプ17やシリン
ダ13に作用する大きい負荷の作用する時間を短くするこ
とができる。
なお、上述の例では2回目以降のインチング作動中の
カウント数を例示しなかったが、第6図(b)中に記載
したように、正転行程Cにおけるカウント数N4は、最初
のインチング作動の開始が22であり、2回目の開始すな
わち次のインチング圧Piを検出するまでに例えば4カウ
ントなら、22+4=26となる、もし、3回インチング作
動した後N4が39に到達していなければ〔S32〕、例えばN
4=35なら、押込板11は残りのカウント数だけすなわち3
9−35=4だけさらに正転行程Cをとり、その後に上昇
行程Dへ移る。なお、第5図(b)に示すように、3回
インチング動作が行なわれると、上昇行程DはすでにN8
=21となっているので、所定の上昇行程DのN8が例えば
63までとされていると、カウント数42を残すことにな
る。ちなみに、インチング圧Piを検出してN5のカウント
を開始した後7に至るまでに、インチング圧Piより低く
なれば、すなわち、第6図(c)のようにN5=5でイン
チング圧Piより低くなれば、インチング作動しようとし
ていた状態が解除され、そのまま押込板11は二次プレス
を続ける。もちろん、再度インチング圧Piを検出すれ
ば、その時点からインチング作動に入ることは言うまで
もない。
次に、正規の上昇行程Dでの作動を説明する。インチ
ング作動の回数によって上昇行程Dは残存分だけ行われ
ることになる。そこで、上昇行程Dでのカウント数N8は
N7の倍数すなわち0,7,14,21のいずれかである。まず、
第7図(a)におけるステップ3に戻り、ステップ24に
おいてF2が4でなく、ステップ35で5であると確認され
〔S35〕、第7図(g)において、ソレノイドSb Aが消
磁される〔S51〕。そして、フラグF4=1か否かが判別
される〔S52〕。ステップ2でF4が0にリセットされて
いるので、上昇行程Dにおけるカウント数N8に、流体ポ
ンプ17の回転に基づくカウント数αが付加され〔S5
3〕、ソレノイドSa Aが励磁される〔S54〕。すなわち、
第8図(e)中の二点鎖線で示す押込板11が上昇作動に
入る。そして、押込板11が案内面7に沿ってパッカ3の
開口部4まで上昇するカウント数53に達したか否かが判
別され〔S55〕、上昇し始めたばかりであると、ステッ
プ56を通過しステップ58を跳び、ステップ3に戻され
る。上記と同様にして再度ステップ52へ至り、流体ポン
プ17の回転に基づくカウント数αが付加されてN8が増大
される〔S53〕。
このようにして、ステップ55でN8≧53となると〔第8
図(e)中の実線の押込板11参照〕、ソレノイドSb Aも
励磁され〔S57〕、N8≧53の時点で押込板11がパッカ3
の開口部4まで上昇しているので、押込板11は押込行程
E〔第1図参照〕の作動に入る〔第8図(f)参照〕。
このとき、スライド用シリンダ14からの戻り油が押込板
用シリンダ13のピストン側室28に供給され、スライド用
シリンダ14の伸長と押込板用シリンダ13の伸長とが同時
に行なわれ、押込行程Eによって廃棄物34が完全に塵芥
収容箱1に押込まれることになる。そして、押込行程E
はカウント数N8が63に達するまで続けられる。ステップ
56でN8≧63に達すれば、0であったフラグF4が1にセッ
トされる〔S58〕。さらに、ステップ3へ戻ってステッ
プ52に至りF4=1が確認されると、ステップ6で2に置
き変えられていたフラグF1が0とされる〔S59〕。ステ
ップ3へ戻ってF1=0が確認され、第7図(a)に示す
ようにソレノイドSa AおよびSb Aは消磁される〔S6
0〕。
これで一サイクルの作動が終了することになるが、次
のサイクルを繰り返す必要がれば〔S61〕、ステップ1
に戻される。一方、次のサイクルに入る必要がなけれ
ば、本作動は終了する。ちなみに、一サイクルの完了後
に次のサイクルに自動的に入るように設定されている装
置においては、ステップ61で、塵芥押込機構は連続して
次の作動を行うことになる。その場合には、第7図
(a)の一点鎖線で示したようにステップ2へリターン
される。
なお、上述の塵芥押込装置のサイクル運動では、各行
程の作動に要する時間が、近接スイッチ31からのポンプ
回転に基づくカウント数の積算によって行なわれている
が、これに代えて、各作動における時間制御するためタ
イマを用い、例えば第7図(e)におけるステップ37
で、時間積算を行なわせてもよい。他の行程においても
同様であり、塵芥押込制御装置を円滑に作動させること
ができる。
以上の説明では、一サイクル中に押込行程Eを含む上
昇行程Dとしたが、押込行程Eを有しない上昇行程とし
てもよい。さらには、四つの主行程からなるサイクルに
限らず、例えば本発明においては下降行程もしくは上昇
行程のないような三つの行程からなるサイクルの場合に
も適用することができる。
ちなみに、上述の作動において押込板11が下降行程B
で固い廃棄物に遭遇し、その廃棄物が圧壊され難いとき
には、本発明で述べたような押込板11が押圧行程Caか
ら、正転行程Cの一部を逆方向に辿る一時反転と、下降
行程Bの一部を逆方向に辿る一時上昇と、が合成された
退避行程Bc3に移るような作動を、下降行程Bにおいて
行なわせてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は塵芥車における塵芥押込装置の全体構成の側面
図、第2図は流体ポンプの回転に基づくカウント数検出
のための計測部の模式的斜視図、第3図はサイクル運動
機構の構成図、第4図は作動指令手段の概略構成図、第
5図(a)は圧壊可能な廃棄物の場合に作動するソレノ
イドの動作タイムチャート、第5図(b)は押込板が固
い廃棄物に遭遇してインチング作動を繰り返す場合のソ
レノイドの動作タイムチャート、第6図(a)〜(c)
は正転行程における押込板の作動状態説明図、第7図
(a)〜(g)は塵芥押込装置によるサイクル運動のフ
ローチャート、第8図(a)〜(f)はサイクル運動に
おいて退避行程ならびに押込行程を含む各行程の押込板
の作動状態図である。 1……塵芥収容箱、3……パッカ、10……スライダ、11
……押込板、13……押込板用シリンダ、14……スライド
用シリンダ、29……作動指令手段、34……廃棄物、Bc3
……退避行程、C……正転行程(二次プレス)、Ca……
押圧行程、G……作動油圧の急激な上昇が生じた位置、
H……押圧行程の終了位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 達男 兵庫県西宮市甲子園口6丁目1番45号 極東開発工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−188202(JP,A) 特開 昭62−269802(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塵芥収容箱の後部に連設されたパッカの内
    部に装着され、スライド用シリンダによって昇降される
    スライダと、上記スライダに枢支され、押込板用シリン
    ダによって正転・反転する押込板と、上記スライド用シ
    リンダおよび押込板用シリンダを制御し、上記押込板に
    サイクル運動を行なわせる塵芥押込制御装置において、 上記パッカに投入された廃棄物を押込板が二次プレスす
    る正転行程で固い廃棄物をプレスすることにより、押込
    板用シリンダ内の作動油圧の急激な上昇が生じた位置か
    ら、作動油圧が上昇した状態で押込板がそのまま二次プ
    レス方向へ一時的に押圧して廃棄物をさらにプレスする
    押圧行程へ移行させ、作動油圧が上昇した状態にある押
    圧行程の所定時間が終了すれば、その押圧行程の終了位
    置から押込板の正転行程を部分的に反転させると同時に
    一時的に上昇させることにより反転と上昇の連動した退
    避行程を所定時間行なわせ、その退避行程の終了位置か
    ら再度二次プレスする正転行程に移行させ、その後、前
    記押込板用シリンダ内の作動油圧の急激な上昇が生じる
    度に、前記押圧行程と退避行程とからなるインチング作
    動を順次行なわせ、該インチング作動を終了した後に前
    記押込板に残余の正転行程を完了させるようにした作動
    指令手段が設けられていることを特徴とする塵芥車の塵
    芥押込制御装置。
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