JP2668960B2 - ディスプレイ装置 - Google Patents

ディスプレイ装置

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JP2668960B2 JP63173309A JP17330988A JP2668960B2 JP 2668960 B2 JP2668960 B2 JP 2668960B2 JP 63173309 A JP63173309 A JP 63173309A JP 17330988 A JP17330988 A JP 17330988A JP 2668960 B2 JP2668960 B2 JP 2668960B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、平板形の表示素子を用いたディスプレイ装
置に関するものである。
従来の技術 近年、電子機器の小型化、薄型化、軽量化の中で、デ
ィスプレイ装置も従来の陰極線管(CRT)に代わり、液
晶ディスプレイを初めとする平面ディスプレイが用いら
れる分野が拡大しつつある。そのうち、特開昭57−1355
90号公報に開示されているディスプレイ装置は、CRTと
同等の明るさ、視野角の広さ、高速応答性、高コントラ
スト等を有し、次世代の平面ディスプレイとして画期的
なものである。
ここで、そのディスプレイ装置について第5図,第6
図を用いて説明する。
第5図において、後方から前方に向かって順に背面電
極1、電子ビーム源としての線陰極2、垂直集束電極3
a,3b、垂直偏向電極4、電子ビーム流制御電極5、水平
集束電極6a及び6b、水平偏向電極7、電子ビーム加速電
極8及びガラス容器9,22が配置されており、上記ガラス
容器9,22内に構成部品を収納し真空とする。
以上のように構成された画像表示装置について、以下
その動作について説明する。まず電子ビーム源としての
線陰極2は水平方向に線状に分布する電子ビームを発生
するように水平方向に張架されており、かかる線陰極2
が適宜間隔を介して垂直方向に複数本(ここでは2イ〜
2ニの4本のみを示している)設けられている。この実
施例では15本設けられているものとし、2イ〜2ヨとす
る。これらの線陰極2はたとえば10〜20μmφのタング
ステン線の表面に酸化物陰極材料が塗着されて構成され
ている。そして、後述するように上方の線陰極2イから
順に一定時間づつ電子ビームを放出するように制御され
る。背面電極1は、後述の一定時間電子ビームを放出す
べく制御される線陰極2以外の他の線陰極2からの電子
ビームの発生を抑止し、かつ、発生された電子ビームを
前方向だけに向けて押し出す作用をする。この背面電極
1はガラスバルブの後壁の内面に附着された導電材料の
塗膜によって形成されていてもよい。また、これら背面
電極1と線陰極2とのかわりに面状の電子ビーム放出陰
極を用いてもよい。
垂直集束電極3aは線陰極2イ〜2ヨのそれぞれと対向
する水平方向に長いスリット10を有する導電板11であ
り、線陰極2から放出された電子ビームをそのスリット
10を通して取り出し、かつ、垂直方向に集束させる。ス
リット10は途中に適宜の間隔で桟が設けられていてもよ
く、あるいは、水平方向に小さい間隔(ほとんど接する
程度の間隔)で多数個並べて設けられた貫通穴の列で実
質的にスリットとして構成されていてもよい。垂直集束
電極3bも同様のものである。
垂直偏向電極4は、上記スリット10のそれぞれの中間
の位置に水平方向にして複数個配置されておりそれぞ
れ、絶縁基板12の上面と下面とに導電体13a,13bが設け
られたもので構成されている。そして、相対向する導電
体13a,13bの間に垂直偏向用電圧が印加され、電子ビー
ムを垂直方向に偏向する。この構成例では、一対の導電
体13a,13bによって1本の線陰極2からの電子ビームを
垂直方向に16ライン分の位置に偏向する。そして、16個
の垂直偏向電極4によって15本の線陰極2のそれぞれに
対応する15対の導電体対が構成され、結局、スクリーン
21上に240本の水平ラインを描くように電子ビームを偏
向する。
次に、電子ビーム流制御電極5はそれぞれが垂直方向
に長いスリット14を有する導電板15で構成されており、
所定間隔を介して水平方向に複数個並設されている。こ
の構成例では320本の制御電極導電板15a〜15nが設けら
れている(図では10本のみ示している)。この電子ビー
ム流制御電極5は、それぞれが電子ビームを水平方向に
1絵素分ずつに区分して取り出し、かつその通過量をそ
れぞれの絵素を表示するための映像信号に従って制御す
る。従って、電子ビーム流制御電極5を320本設ければ
水平1ライン分当り320絵素を表示することができる。
また、映像をカラーで表示するために、各絵素はR,G,B
の3色の蛍光体で表示することとし、各電子ビーム流制
御電極5にはそのR,G,Bの各映像信号が順次加えられ
る。また、320本の電子ビーム流制御電極5には1ライ
ン分の320組の映像信号が同時に加えられ、1ライン分
の映像が一時に表示される。
水平集束電極6aは電子ビーム流制御電極5のスリット
14と相対向する垂直方向に長い複数本(320本)のスリ
ット16を有する導電板17で構成され、水平方向に区分さ
れたそれぞれの絵素毎の電子ビームをそれぞれ水平方向
に集束して細かい電子ビームにする。
水平偏向電極7は上記スリット16のそれぞれの中間の
位置に垂直方向にして複数本配置された導電板18で構成
されており、それぞれの間に水平偏向用電圧が印加され
て、各絵素毎の電子ビームをそれぞれ水平方向に偏向
し、スクリーン21上でR,G,Bの各蛍光体を順次照射して
発光させるようにする。その偏向範囲は、この実施例で
は各電子ビーム毎に1絵素分の幅である。
電子ビーム加速電極8は垂直偏向電極4と同様の位置
に水平方向にして設けられた複数本の導電線19で構成さ
れており、電子ビームを充分なエネルギーでスクリーン
21に衝突させるように加速する。
スクリーン21は電子ビームの照射によって発光される
蛍光体20がガラス容器9の裏面に塗布され、またメタル
バック層(図示せず)が附加されて構成されている。蛍
光体20は電子ビーム流制御電極5の1つのスリット14に
対して、すなわち、水平方向に区分された各1本の電子
ビームに対してR,G,Bの3色の蛍光体が1対づつ設けら
れており、垂直方向にストライプ状に塗布されている。
第5図中でスクリーン21に記入した破線は複数本の線陰
極2のそれぞれに対応して表示される垂直方向での区分
を示し、2点鎖線は複数本の電子ビーム流制御電極5の
それぞれに対応して表示される水平方向での区分を示
す。これら両者で仕切られた1つの区画には、第6図に
拡大して示すように、水平方向では1絵素分のR,G,Bの
蛍光体20があり、垂直方向では16ライン分の幅を有して
いる。なお図中Aは垂直方向の1区分であり、Bは水平
方向の1区分である。1つの区画の大きさは、たとえ
ば、水平方向が1mm、垂直方向が16mmである。なお、第
2図においては、わかり易くするために水平方向の長さ
が垂直方向に対して非常に大きく引き伸ばして描かれて
いる点に注意されたい。
また、この実施例では1本の電子ビーム流制御電極5
すなわち1本の電子ビームに対してR,G,Bの蛍光体20が
1絵素分の1対のみ設けられているが、2絵素以上設け
られていてももちろんよく、その場合には電子ビーム流
制御電極5には2つ以上の絵素のためのR,G,B映像信号
が順次加えられ、それと同期して水平偏向がなされる。
以上がディスプレイ装置の概略の原理である。
発明が解決しようとする課題 しかるに、かかるディスプレイ装置は、短冊状のディ
スプレイ素子を単位として構成されているため、すなわ
ち、スクリーンが線陰極の数に応じて垂直方向に複数に
区分されており、その垂直方向の境目の部分が目ざわり
であるという欠点があった。
本発明は、複数のディスプレイ素子の境目を目立たな
くするディスプレイ装置を提供することを目的とするも
のである。
課題を解決するための手段 本発明のディスプレイ装置は、ディスプレイ前面にレ
ンティキュラー板を具備し、レンティキュラー板の台形
状部を垂直方向の境界部分に配置し、円筒状部をディス
プレイ素子部に位置するようにしたものである。
作 用 本発明によれば、ディスプレイ素子の垂直方向の境界
部にレンティキュラー板の台形状部を、ディスプレイ素
子部にレンティキュラー板の円筒状状部を位置させるこ
とにより、境界部を目立たなくすることができる。ま
た、円筒形状とした前記のディスプレイ素子部のレンテ
ィキュラーを、右画像,左画像のピッチ単位の細かい円
筒形とすることにより、立体視を実現する。
実施例 以下、本発明の一実施例について、図面を参照しなが
ら説明する。
第1図は、本発明の一実施例におけるディスプレイ装
置の画像表示部分(スクリーン部分)の断面図を示す。
本ディスプレイ装置の画像表示部分は、垂直方向の一区
分であるディスプレイ素子部21、ガラス板22、レンティ
キュラー板円筒状部23、台形状部24より構成される。レ
ンティキュラー板円筒状部23はディスプレイ素子部21の
前面に配置され、レンティキュラー板台形状部24は各デ
ィスプレイ素子部21の間の境界部25の前面に位置する。
第2図,第3図に本発明の光学的原理を示す。レンテ
ィキュラー板台形状部24の高さc、側壁の角度aを適当
に決めることにより、視線A,B,Cに対してディスプレイ
素子部の境界部25を見えない様に設計することが可能で
ある。また、レンティキュラー板台形状部24の頭部の曲
率半径bをcより小さく設計することにより、正面から
見た場合でも境界部25のボケた像しか見ることが出来な
くなり、直接見る場合に比べて、これを目立たなくする
ことができる。一部D,Eの様な正面からの視線に対して
は、境界部25が直接見えてしまうことになるが、視野角
的にはごく僅かなものである。角度aや寸法cの設計値
によりこの視野角度も最小に押さえることができる。
第4図に本発明を応用した立体視ディスプレイ装置の
断面図を示す。ここで、21aはディスプレイ素子左画像
表示部、21bはディスプレイ素子右画像表示部で、この
ディスプレイ素子に対するレンティキュラー板円筒状部
23と台形状部24の配置は第1図と同様であるが、レンテ
ィキュラー板円筒状部23は左画像表示部と右画像表示部
のペア毎に成形している。
発明の効果 以上のように、本発明によれば、ディスプレイ装置の
目ざわりな素子間隔境界部を目立たなくすることがで
き、簡単な原理により、美しく鮮明な画像が得られるた
め、実用上、きわめて有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例におけるディスプレイ装置の
断面図、第2図,第3図はその光学的原理を説明するた
めの模式図、第4図は本発明の応用例を示す立体視ディ
スプレイ装置の断面図、第5図,第6図は本発明が適用
されるディスプレイ装置の斜視図と要部拡大正面図であ
る。 21……ディスプレイ素子部、22……ガラス板、23……レ
ンティキュラー板円筒状部、24……レンティキュラー板
台形状部、25……ディスプレイ素子間境界部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スクリーン上の画面を垂直方向に複数の区
    分に分割してそれぞれの区分毎に電子ビームを発生さ
    せ、各区分毎にそれぞれの電子ビームを垂直方向に偏向
    して複数のラインを表示し、さらに画面を水平方向に複
    数の区分に分割して各区分毎にR,G.B等の蛍光体を順次
    発光させるようにし、そのR,G,B等の蛍光体への電子ビ
    ームの照射量をカラー映像信号によって制御するように
    して、全体としてテレビジョン画像を表示するディスプ
    レイ装置において、スクリーンの前面にレンティキュラ
    ー板を配置したことを特徴とするディスプレイ装置。
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