JP2667594B2 - 射出成形方法及び射出成形型 - Google Patents
射出成形方法及び射出成形型Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ゲートを備えた射出成
形型を用いる射出成形方法及び射出成形型に関するもの
である。
形型を用いる射出成形方法及び射出成形型に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】従来の射出成形装置としては図４に示す
ようなものがある。これに示される射出成形装置は、射
出ノズル５６の上流側に２つの射出装置５０，５２が設
けられており、射出ノズル５６及び射出装置５０，５２
間の樹脂通路内にはロータリバルブ５４が設けられてい
る。射出ノズル５６は金型５８に押し付けられている。
ロータリバルブ５４の回動位置を切り換えることによ
り、２つの射出装置５０，５２のいずれか一方を選択し
て射出させることが可能である。たとえば最初に射出装
置５０からスキン層用樹脂材料をキャビテイＣに射出
し、次にロータリバルブ５４を切り換えて射出装置５２
からコア層用樹脂材料をキャビテイＣに射出することが
できる。これによりコア層６２の外側がスキン層６０で
覆われた、いわゆるサンドイッチ成形品６４を成形する
ことができる。なお、図４は射出装置５２からコア層用
樹脂材料を射出した状態を示している。
ようなものがある。これに示される射出成形装置は、射
出ノズル５６の上流側に２つの射出装置５０，５２が設
けられており、射出ノズル５６及び射出装置５０，５２
間の樹脂通路内にはロータリバルブ５４が設けられてい
る。射出ノズル５６は金型５８に押し付けられている。
ロータリバルブ５４の回動位置を切り換えることによ
り、２つの射出装置５０，５２のいずれか一方を選択し
て射出させることが可能である。たとえば最初に射出装
置５０からスキン層用樹脂材料をキャビテイＣに射出
し、次にロータリバルブ５４を切り換えて射出装置５２
からコア層用樹脂材料をキャビテイＣに射出することが
できる。これによりコア層６２の外側がスキン層６０で
覆われた、いわゆるサンドイッチ成形品６４を成形する
ことができる。なお、図４は射出装置５２からコア層用
樹脂材料を射出した状態を示している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記装
置では表面の良好なサンドイッチ成形品を成形すること
が困難であるという問題点があった。すなわちスキン層
用樹脂材料を射出している状態からコア層用樹脂材料を
射出する状態に切り換える過程で、キャビテイＣに樹脂
が射出されない状態があり、この溶融樹脂の流れの一時
的停止によってサンドイッチ成形品の表面にいわゆるヘ
ジテーションマークが発生するためサンドイッチ成形品
の見映えがよくない。また上記装置では多数個取り成形
が困難であるという問題点もあった。本発明はこのよう
な課題を解決することを目的としている。
置では表面の良好なサンドイッチ成形品を成形すること
が困難であるという問題点があった。すなわちスキン層
用樹脂材料を射出している状態からコア層用樹脂材料を
射出する状態に切り換える過程で、キャビテイＣに樹脂
が射出されない状態があり、この溶融樹脂の流れの一時
的停止によってサンドイッチ成形品の表面にいわゆるヘ
ジテーションマークが発生するためサンドイッチ成形品
の見映えがよくない。また上記装置では多数個取り成形
が困難であるという問題点もあった。本発明はこのよう
な課題を解決することを目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、スキン層用樹
脂通路を開閉する弁体にコア層用樹脂材料通路を設け、
これからキャビテイ内にコア層用樹脂を射出することに
より上記課題を解決する。すなわち本発明の射出成形方
法は、第１ホットランナから成形型のキャビテイにスキ
ン層用樹脂を射出し、次に第１ホットランナ及びキャビ
テイ間の樹脂通路を遮断することによってスキン層用樹
脂の射出を終了させ、スキン層用樹脂の射出開始から射
出終了までの間のあらかじめ定めたタイミングで第２ホ
ットランナから成形型のキャビテイにコア層用樹脂を射
出することによりサンドイッチ成形品を射出成形する。
また上記方法を実施する装置は、固定型（１８）と、可
動型（２０）と、固定型（１８）に設けられた第１ホッ
トランナブロック（１０）及び第２ホットランナブロッ
ク（１２）と、ピストン（１４）と、これに連結された
弁体（１６）と、を有しており、可動型（２０）及び固
定型（１８）によってキャビテイ（Ｃ）が形成されてお
り、第１ホットランナブロック（１０）に第１スプルー
（１０ａ）と、これと連通する第１ホットランナ（１０
ｂ）と、シート部（１０ｃ）と、が形成されており、第
２ホットランナブロック（１２）に第２スプルー（１２
ａ）及びこれと連通する第２ホットランナ（１２ｂ）が
形成されており、固定型（１８）にシリンダ室（１８
ａ）が形成されており、これに上記ピストン（１４）が
はめ合わされており、上記弁体（１６）は第２ホットラ
ンナブロック（１２）を貫通するとともに第１ホットラ
ンナブロック（１０）にはめ合わされており、上記弁体
（１６）は、これの先端部が上記シート部（１０ｃ）に
押し付けられた第１ホットランナ閉位置と、これから離
れた第１ホットランナ開位置との間を移動可能であり、
弁体（１６）には樹脂通路（１６ａ）が形成されてお
り、樹脂通路（１６ａ）の一端側は第２ホットランナ
（１２ｂ）と連通するとともにこれの他端側はキャビテ
イ（Ｃ）と連通しており、弁体（１６）は、これの先端
部が上記シート部（１０ｃ）から離れている場合は第１
ホットランナ（１０ｂ）及びキャビテイ（Ｃ）間が連通
し、かつこれの先端部が上記シート部（１０ｃ）に押し
付けられている場合は第１ホットランナ（１０ｂ）及び
キャビテイ（Ｃ）間が連通を断つ配置とされている。な
お、かっこ内の符号は実施例の対応する部材を示す。
脂通路を開閉する弁体にコア層用樹脂材料通路を設け、
これからキャビテイ内にコア層用樹脂を射出することに
より上記課題を解決する。すなわち本発明の射出成形方
法は、第１ホットランナから成形型のキャビテイにスキ
ン層用樹脂を射出し、次に第１ホットランナ及びキャビ
テイ間の樹脂通路を遮断することによってスキン層用樹
脂の射出を終了させ、スキン層用樹脂の射出開始から射
出終了までの間のあらかじめ定めたタイミングで第２ホ
ットランナから成形型のキャビテイにコア層用樹脂を射
出することによりサンドイッチ成形品を射出成形する。
また上記方法を実施する装置は、固定型（１８）と、可
動型（２０）と、固定型（１８）に設けられた第１ホッ
トランナブロック（１０）及び第２ホットランナブロッ
ク（１２）と、ピストン（１４）と、これに連結された
弁体（１６）と、を有しており、可動型（２０）及び固
定型（１８）によってキャビテイ（Ｃ）が形成されてお
り、第１ホットランナブロック（１０）に第１スプルー
（１０ａ）と、これと連通する第１ホットランナ（１０
ｂ）と、シート部（１０ｃ）と、が形成されており、第
２ホットランナブロック（１２）に第２スプルー（１２
ａ）及びこれと連通する第２ホットランナ（１２ｂ）が
形成されており、固定型（１８）にシリンダ室（１８
ａ）が形成されており、これに上記ピストン（１４）が
はめ合わされており、上記弁体（１６）は第２ホットラ
ンナブロック（１２）を貫通するとともに第１ホットラ
ンナブロック（１０）にはめ合わされており、上記弁体
（１６）は、これの先端部が上記シート部（１０ｃ）に
押し付けられた第１ホットランナ閉位置と、これから離
れた第１ホットランナ開位置との間を移動可能であり、
弁体（１６）には樹脂通路（１６ａ）が形成されてお
り、樹脂通路（１６ａ）の一端側は第２ホットランナ
（１２ｂ）と連通するとともにこれの他端側はキャビテ
イ（Ｃ）と連通しており、弁体（１６）は、これの先端
部が上記シート部（１０ｃ）から離れている場合は第１
ホットランナ（１０ｂ）及びキャビテイ（Ｃ）間が連通
し、かつこれの先端部が上記シート部（１０ｃ）に押し
付けられている場合は第１ホットランナ（１０ｂ）及び
キャビテイ（Ｃ）間が連通を断つ配置とされている。な
お、かっこ内の符号は実施例の対応する部材を示す。
【０００５】
【作用】第１ホットランナ及び成形型のキャビテイ間を
開閉する弁体を第１ホットランナ開位置に位置させた状
態で、スキン層用樹脂が第１ホットランナを通ってキャ
ビテイに射出される。次に弁体を第１ホットランナ閉位
置に位置させることにより第１ホットランナ及びキャビ
テイ間が遮断される。スキン層用樹脂の射出開始から樹
脂通路の遮断までの間のあらかじめ決定した所定のタイ
ミングで、コア層用樹脂が第２ホットランナブロックの
第２ホットランナ及び弁体内の樹脂通路を通ってキャビ
テイに射出される。これによりコア層用樹脂の外周がス
キン層用樹脂により覆われたサンドイッチ成形品が成形
される。本発明によれば、スキン層用樹脂の射出終了及
びコア層用樹脂の射出開始間に樹脂が停止する状態を設
けないで済むので、ヘジテーションマークのないサンド
イッチ成形品を成形することができる。
開閉する弁体を第１ホットランナ開位置に位置させた状
態で、スキン層用樹脂が第１ホットランナを通ってキャ
ビテイに射出される。次に弁体を第１ホットランナ閉位
置に位置させることにより第１ホットランナ及びキャビ
テイ間が遮断される。スキン層用樹脂の射出開始から樹
脂通路の遮断までの間のあらかじめ決定した所定のタイ
ミングで、コア層用樹脂が第２ホットランナブロックの
第２ホットランナ及び弁体内の樹脂通路を通ってキャビ
テイに射出される。これによりコア層用樹脂の外周がス
キン層用樹脂により覆われたサンドイッチ成形品が成形
される。本発明によれば、スキン層用樹脂の射出終了及
びコア層用樹脂の射出開始間に樹脂が停止する状態を設
けないで済むので、ヘジテーションマークのないサンド
イッチ成形品を成形することができる。
【０００６】
【実施例】図１に本発明の第１実施例を示す。固定型１
８と可動型２０とが成形型パーティング面で互いに接触
している。固定型１８と可動型２０とによってキャビテ
ィＣが形成されている。固定型１８にはシリンダ室１８
ａが形成されている。固定型１８には第１ホットランナ
ブロック１０及び第２ホットランナブロック１２がはめ
合わされている。第１ホットランナブロック１０及び第
２ホットランナブロック１２は、断熱部材２２によって
所定の間隔を空けて互いに重ね合わされた状態で配置さ
れている。第１ホットランナブロック１０には第１スプ
ルー１０ａ、第１ホットランナ１０ｂ、シート部１０ｃ
及びゲートＧが形成されている。第２ホットランナブロ
ック１２には、第２スプルー１２ａ及び第２ホットラン
ナ１２ｂが形成されている。固定型１８のシリンダ室１
８ａには、ピストン１４が配置されている。これに連結
された弁体１６は、第２ホットランナブロック１２を貫
通し、第１ホットランナブロック１０にはめ合わせて設
けられている。弁体１６には、樹脂通路１６ａが形成さ
れている。樹脂通路１６ａの一端は第２ホットランナ１
２ｂに連通しており、またこれの他端はゲートＧに連通
している。弁体１６の先端部が図示のように第１ホット
ランナブロック１０のシート部１０ｃに押し付けられた
状態、すなわち第１ホットランナ閉位置に位置した状態
においては、第１ホットランナ１０ｂとキャビテイＣと
の連通が遮断され、また弁体１６がシート部１０ｃから
離れた状態、すなわち第１ホットランナ開位置に位置し
た状態においては、第１ホットランナ１０ｂとキャビテ
イＣとが連通可能である。第２スプルー１２ａは、第２
ホットランナ１２ｂ及び樹脂通路１６ａを介して（弁体
１６の位置とは無関係に）常時キャビテイＣに連通して
いる。固定型１８及び第１ホットランナブロック１０間
には断熱部材２４が配置され、また固定型１８及び第２
ホットランナブロック１２間には断熱部材２３が配置さ
れている。断熱部材２２，２３及び２４は、第１ホット
ランナブロック１０と第２ホットランナブロック１２と
の間、固定型１８と第１ホットランナブロック１０との
間、及び固定型１８と第２ホットランナブロック１２と
の間の熱伝達をそれぞれ防止している。次に、この第１
実施例の作用を説明する。図示してない型締装置により
両成形型１８及び２０の型閉及び型締が行われる。固定
型１８のシリンダ室１８ａの図中、下側の室に空気圧を
供給して弁体１６を図示位置よりも上方の第１ホットラ
ンナ開位置に位置させる。これにより第１ホットランナ
１０ｂはキャビテイＣと連通する。第１スプルー１０ａ
からスキン層用樹脂２６を射出する。スキン層用樹脂２
６は、第１スプルー１０ａ、第１ホットランナ１０ｂ及
びゲートＧを通ってキャビテイＣ内に流入する。所定量
のスキン層用樹脂２６が注入されたら、シリンダ室１８
ａの図中、上側の室に空気圧を供給して弁体１６を図示
の第１ホットランナ閉位置に移動させる。これにより、
スキン層用樹脂２６の注入が終了する。スキン層用樹脂
２６の注入終了よりも少し前、又は注入終了と同時に第
２スプルー１２ａからコア層用樹脂２８を射出する。コ
ア層用樹脂２８は、第２スプルー１２ａ、第２ホットラ
ンナ１２ｂ及びゲートＧを通ってキャビテイＣ内に流入
する。所定量のコア層用樹脂２８が注入された後、これ
の射出を終了する。これによりコア層樹脂２８の外周を
スキン層樹脂２６によって覆ったサンドイッチ成形品３
８を成形することができる。本発明方法によると、スキ
ン層用樹脂２６の注入に引き続いてコア層用樹脂２８を
注入することができるので、樹脂の流れの停止状態がな
く、したがってサンドイッチ成形品３８の表面にヘジテ
ーションマークを生じることがない。
８と可動型２０とが成形型パーティング面で互いに接触
している。固定型１８と可動型２０とによってキャビテ
ィＣが形成されている。固定型１８にはシリンダ室１８
ａが形成されている。固定型１８には第１ホットランナ
ブロック１０及び第２ホットランナブロック１２がはめ
合わされている。第１ホットランナブロック１０及び第
２ホットランナブロック１２は、断熱部材２２によって
所定の間隔を空けて互いに重ね合わされた状態で配置さ
れている。第１ホットランナブロック１０には第１スプ
ルー１０ａ、第１ホットランナ１０ｂ、シート部１０ｃ
及びゲートＧが形成されている。第２ホットランナブロ
ック１２には、第２スプルー１２ａ及び第２ホットラン
ナ１２ｂが形成されている。固定型１８のシリンダ室１
８ａには、ピストン１４が配置されている。これに連結
された弁体１６は、第２ホットランナブロック１２を貫
通し、第１ホットランナブロック１０にはめ合わせて設
けられている。弁体１６には、樹脂通路１６ａが形成さ
れている。樹脂通路１６ａの一端は第２ホットランナ１
２ｂに連通しており、またこれの他端はゲートＧに連通
している。弁体１６の先端部が図示のように第１ホット
ランナブロック１０のシート部１０ｃに押し付けられた
状態、すなわち第１ホットランナ閉位置に位置した状態
においては、第１ホットランナ１０ｂとキャビテイＣと
の連通が遮断され、また弁体１６がシート部１０ｃから
離れた状態、すなわち第１ホットランナ開位置に位置し
た状態においては、第１ホットランナ１０ｂとキャビテ
イＣとが連通可能である。第２スプルー１２ａは、第２
ホットランナ１２ｂ及び樹脂通路１６ａを介して（弁体
１６の位置とは無関係に）常時キャビテイＣに連通して
いる。固定型１８及び第１ホットランナブロック１０間
には断熱部材２４が配置され、また固定型１８及び第２
ホットランナブロック１２間には断熱部材２３が配置さ
れている。断熱部材２２，２３及び２４は、第１ホット
ランナブロック１０と第２ホットランナブロック１２と
の間、固定型１８と第１ホットランナブロック１０との
間、及び固定型１８と第２ホットランナブロック１２と
の間の熱伝達をそれぞれ防止している。次に、この第１
実施例の作用を説明する。図示してない型締装置により
両成形型１８及び２０の型閉及び型締が行われる。固定
型１８のシリンダ室１８ａの図中、下側の室に空気圧を
供給して弁体１６を図示位置よりも上方の第１ホットラ
ンナ開位置に位置させる。これにより第１ホットランナ
１０ｂはキャビテイＣと連通する。第１スプルー１０ａ
からスキン層用樹脂２６を射出する。スキン層用樹脂２
６は、第１スプルー１０ａ、第１ホットランナ１０ｂ及
びゲートＧを通ってキャビテイＣ内に流入する。所定量
のスキン層用樹脂２６が注入されたら、シリンダ室１８
ａの図中、上側の室に空気圧を供給して弁体１６を図示
の第１ホットランナ閉位置に移動させる。これにより、
スキン層用樹脂２６の注入が終了する。スキン層用樹脂
２６の注入終了よりも少し前、又は注入終了と同時に第
２スプルー１２ａからコア層用樹脂２８を射出する。コ
ア層用樹脂２８は、第２スプルー１２ａ、第２ホットラ
ンナ１２ｂ及びゲートＧを通ってキャビテイＣ内に流入
する。所定量のコア層用樹脂２８が注入された後、これ
の射出を終了する。これによりコア層樹脂２８の外周を
スキン層樹脂２６によって覆ったサンドイッチ成形品３
８を成形することができる。本発明方法によると、スキ
ン層用樹脂２６の注入に引き続いてコア層用樹脂２８を
注入することができるので、樹脂の流れの停止状態がな
く、したがってサンドイッチ成形品３８の表面にヘジテ
ーションマークを生じることがない。
【０００７】次に図２に本発明の第２実施例を示す。こ
の第２実施例の第１実施例と異なるところは、固定型１
８のシリンダ室１８ａに弁開閉装置３０が取り付けられ
ていることである。ピストンシリンダ３１には、つば部
３１ａ、ピストン室３１ｂ、第１樹脂通路３１ｃ及び第
２樹脂通路３１ｄが形成されている。これのつば部３１
ａの外周はシリンダ室１８ａにはめ合わされている。ま
たピストン室３１ｂにはピストン３２がはめ合わされて
いる。ピストン３２には弁体３４が連結されている。弁
体３４はピストンシリンダ３１の第１樹脂通路３１ｃに
はめ合わされている。第２樹脂通路３１ｄはピストンシ
リンダ３１の軸心と直交する方向に貫通している。弁体
３４は、図示の下降位置において第２ホットランナ１２
ｂ及び穴３１ｃ間の連通を遮断している。ピストン室３
１ｂの図中、下側の室に空気圧を作用させることによ
り、弁体３４を図示位置よりも上方の上昇位置に移動さ
せ、第２ホットランナ１２ｂ及び穴３１ｃ間を連通可能
である。この第２実施例の作動を説明する。弁体３４を
図示の位置よりも上方の第２ホットランナ開位置に位置
させてコア層用樹脂２８を図示してないキャビテイＣに
射出させている状態から、弁体３４を図示の第２ホット
ランナ閉位置に移動させることにより、コア層用樹脂２
８の注入を終了させることができる。その他の作動は第
１実施例のものと同様である。
の第２実施例の第１実施例と異なるところは、固定型１
８のシリンダ室１８ａに弁開閉装置３０が取り付けられ
ていることである。ピストンシリンダ３１には、つば部
３１ａ、ピストン室３１ｂ、第１樹脂通路３１ｃ及び第
２樹脂通路３１ｄが形成されている。これのつば部３１
ａの外周はシリンダ室１８ａにはめ合わされている。ま
たピストン室３１ｂにはピストン３２がはめ合わされて
いる。ピストン３２には弁体３４が連結されている。弁
体３４はピストンシリンダ３１の第１樹脂通路３１ｃに
はめ合わされている。第２樹脂通路３１ｄはピストンシ
リンダ３１の軸心と直交する方向に貫通している。弁体
３４は、図示の下降位置において第２ホットランナ１２
ｂ及び穴３１ｃ間の連通を遮断している。ピストン室３
１ｂの図中、下側の室に空気圧を作用させることによ
り、弁体３４を図示位置よりも上方の上昇位置に移動さ
せ、第２ホットランナ１２ｂ及び穴３１ｃ間を連通可能
である。この第２実施例の作動を説明する。弁体３４を
図示の位置よりも上方の第２ホットランナ開位置に位置
させてコア層用樹脂２８を図示してないキャビテイＣに
射出させている状態から、弁体３４を図示の第２ホット
ランナ閉位置に移動させることにより、コア層用樹脂２
８の注入を終了させることができる。その他の作動は第
１実施例のものと同様である。
【０００８】図３に本発明の第３実施例を示す。弁体３
６の外周には段付き部３６ａが形成されている。弁体３
６の端部は、ゲートＧを貫通してキャビテイＣ内に伸び
ている。この第３実施例の作動を説明する。図示のよう
にスキン層用樹脂２６をキャビテイＣに射出している状
態から、弁体３６の段付き部３６ａをシート１０ｃに押
し付けることにより、キャビテイＣへのスキン層用樹脂
２６の射出を終了させることができる。この押し付け動
作の少し前、又は押し付け動作と同時に弁体３６の樹脂
通路３６ｂからコア層用樹脂２８を射出させることによ
り、表面にヘジテーションマークのないサンドイッチ成
形品３８を成形することができる。この第３実施例にお
いては、スキン層用樹脂２６の中に確実にコア層用樹脂
２８を射出することができるので、コア層用樹脂２８が
スキン層用樹脂２６を突き破って表面に出てくる現象、
いわゆるバーストスルー現象を完全に防止することがで
きる。なお、上記説明においては、スキン層用樹脂２６
の射出終了と同時又は射出終了の少し前にコア層用樹脂
２８の射出を開始するものとしたが、スキン層用樹脂２
６の射出開始からこれの射出終了までの間であれば、所
望のタイミングでコア層用樹脂２８の射出を開始するこ
とが可能である。また上記説明においては、１つのキャ
ビテイＣにスキン層用樹脂２６及びコア層用樹脂２８を
射出する場合を説明したが、１つの金型１８，２０につ
いて２つ以上のキャビテイＣを設けて多数個取り成形を
行うことが可能である。なお、上記説明では、各実施例
はそれぞれ単独に実施するものとしたが、第２実施例と
第３実施例とを併用することもできる。これによりスキ
ン層用樹脂２６の中に確実にコア層用樹脂２８を射出
し、所定量のコア層用樹脂２８を注入した後、第２ホッ
トランナ１２ｂとゲートＧとの連通を断つことにより射
出を終了させることができる。
６の外周には段付き部３６ａが形成されている。弁体３
６の端部は、ゲートＧを貫通してキャビテイＣ内に伸び
ている。この第３実施例の作動を説明する。図示のよう
にスキン層用樹脂２６をキャビテイＣに射出している状
態から、弁体３６の段付き部３６ａをシート１０ｃに押
し付けることにより、キャビテイＣへのスキン層用樹脂
２６の射出を終了させることができる。この押し付け動
作の少し前、又は押し付け動作と同時に弁体３６の樹脂
通路３６ｂからコア層用樹脂２８を射出させることによ
り、表面にヘジテーションマークのないサンドイッチ成
形品３８を成形することができる。この第３実施例にお
いては、スキン層用樹脂２６の中に確実にコア層用樹脂
２８を射出することができるので、コア層用樹脂２８が
スキン層用樹脂２６を突き破って表面に出てくる現象、
いわゆるバーストスルー現象を完全に防止することがで
きる。なお、上記説明においては、スキン層用樹脂２６
の射出終了と同時又は射出終了の少し前にコア層用樹脂
２８の射出を開始するものとしたが、スキン層用樹脂２
６の射出開始からこれの射出終了までの間であれば、所
望のタイミングでコア層用樹脂２８の射出を開始するこ
とが可能である。また上記説明においては、１つのキャ
ビテイＣにスキン層用樹脂２６及びコア層用樹脂２８を
射出する場合を説明したが、１つの金型１８，２０につ
いて２つ以上のキャビテイＣを設けて多数個取り成形を
行うことが可能である。なお、上記説明では、各実施例
はそれぞれ単独に実施するものとしたが、第２実施例と
第３実施例とを併用することもできる。これによりスキ
ン層用樹脂２６の中に確実にコア層用樹脂２８を射出
し、所定量のコア層用樹脂２８を注入した後、第２ホッ
トランナ１２ｂとゲートＧとの連通を断つことにより射
出を終了させることができる。
【０００９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば表
面にヘジテーションマークのないサンドイッチ成形品３
８を成形することができる。また成形品を多数個同時に
成形することもできる。
面にヘジテーションマークのないサンドイッチ成形品３
８を成形することができる。また成形品を多数個同時に
成形することもできる。
【図１】本発明の第１実施例の成形型の部分断面図であ
る。
る。
【図２】本発明の第２実施例の成形型の部分断面図であ
る。
る。
【図３】本発明の第３実施例の成形型の部分断面図であ
る。
る。
【図４】従来の射出成形装置を示す図である。
１０ 第１ホットランナブロック １０ａ 第１スプルー １０ｂ 第１ホットランナ １０ｃ シート部 １２ 第２ホットランナブロック １２ａ 第２スプルー １２ｂ 第２ホットランナ １４ ピストン １４ａ 樹脂通路 １６ 弁体 １８ 固定型 ２０ 可動型 ２６ スキン層用樹脂 ２８ コア層用樹脂 ３０ 弁開閉装置 ３１ ピストンシリンダ ３１ａ つば部 ３１ｂ ピストン室 ３１ｃ 第１樹脂通路 ３１ｄ 第２樹脂通路 ３２ ピストン ３４ 弁体 ３６ 弁体 Ｃ キャビテイ
Claims (7)
- 【請求項１】 第１ホットランナから成形型のキャビテ
イにスキン層用樹脂を射出し、次に第１ホットランナ及
びキャビテイ間の樹脂通路を遮断することによってスキ
ン層用樹脂の射出を終了させ、スキン層用樹脂の射出開
始から射出終了までの間のあらかじめ定めたタイミング
で第２ホットランナから成形型のキャビテイにコア層用
樹脂を射出することによりサンドイッチ成形品を成形す
る射出成形方法。 - 【請求項２】 所定量のコア層用樹脂を射出した後、第
２ホットランナ及びキャビテイ間の樹脂通路を遮断する
ことによってコア層用樹脂の射出を終了させる請求項１
記載の射出成形方法。 - 【請求項３】 固定型（１８）と、可動型（２０）と、
固定型（１８）に設けられた第１ホットランナブロック
（１０）及び第２ホットランナブロック（１２）と、ピ
ストン（１４）と、これに連結された弁体（１６）と、
を有しており、可動型（２０）及び固定型（１８）によ
ってキャビテイ（Ｃ）が形成されており、第１ホットラ
ンナブロック（１０）に第１スプルー（１０ａ）と、こ
れと連通する第１ホットランナ（１０ｂ）と、シート部
（１０ｃ）と、が形成されており、第２ホットランナブ
ロック（１２）に第２スプルー（１２ａ）及びこれと連
通する第２ホットランナ（１２ｂ）が形成されており、
固定型（１８）にシリンダ室（１８ａ）が形成されてお
り、これに上記ピストン（１４）がはめ合わされてお
り、上記弁体（１６）は第２ホットランナブロック（１
２）を貫通するとともに第１ホットランナブロック（１
０）にはめ合わされており、上記弁体（１６）は、これ
の先端部が上記シート部（１０ｃ）に押し付けられた第
１ホットランナ閉位置と、これから離れた第１ホットラ
ンナ開位置との間を移動可能であり、弁体（１６）には
樹脂通路（１６ａ）が形成されており、樹脂通路（１６
ａ）の一端側は第２ホットランナ（１２ｂ）と連通する
とともにこれの他端側はキャビテイ（Ｃ）と連通してお
り、弁体（１６）は、これの先端部が上記シート部（１
０ｃ）から離れている場合は第１ホットランナ（１０
ｂ）及びキャビテイ（Ｃ）間が連通し、かつこれの先端
部が上記シート部（１０ｃ）に押し付けられている場合
は第１ホットランナ（１０ｂ）及びキャビテイ（Ｃ）間
が連通を遮断する配置とされている射出成形型。 - 【請求項４】 固定型（１８）と、可動型（２０）と、
固定型（１８）に設けられた第１ホットランナブロック
（１０）及び第２ホットランナブロック（１２）と、弁
開閉装置（３０）と、を有しており、可動型（２０）及
び固定型（１８）によってキャビテイ（Ｃ）が形成され
ており、第１ホットランナブロック（１０）に第１スプ
ルー（１０ａ）と、これと連通する第１ホットランナ
（１０ｂ）と、シート部（１０ｃ）と、が形成されてお
り、第２ホットランナブロック（１２）に第２スプルー
（１２ａ）及びこれと連通する第２ホットランナ（１２
ｂ）が形成されており、固定型（１８）にシリンダ室
（１８ａ）が形成されており、弁開閉装置（３０）は、
外周部につば部（３１ａ）が形成されるとともに内部に
ピストン室（３１ｂ）が形成されたピストンシリンダ
（３１）と、ピストン室（３１ｂ）にはめ合わされたピ
ストン（３２）と、これに連結された弁体（３４）と、
から構成されており、ピストンシリンダ（３１）には、
軸方向の第１樹脂通路（３１ｃ）及びこれと直交する方
向に貫通する第２樹脂通路（３１ｄ）が形成されてお
り、上記弁体（３４）は、第１樹脂通路（３１ｃ）に移
動可能にはめ合わされており、かつ第１樹脂通路（３１
ｃ）及び第２樹脂通路（３１ｄ）間を開閉可能であり、
ピストンシリンダ（３１）は、第２ホットランナブロッ
ク（１２）を貫通するとともに第１ホットランナブロッ
ク（１０）にはめ合わされており、ピストンシリンダ
（３１）は、これの先端部が上記シート部（１０ｃ）に
押し付けられた位置と、これから離れた位置との間を移
動可能であり、上記つば部（３１ａ）は、上記固定型
（１８）のシリンダ室（１８ａ）にはめ合わされてお
り、ピストンシリンダ（３１）の先端部が上記シート部
（１０ｃ）から離れている場合は第１ホットランナ（１
０ｂ）及びキャビテイ（Ｃ）間が連通し、かつこれの先
端部が上記シート部（１０ｃ）に押し付けられている場
合は第１ホットランナ（１０ｂ）及びキャビテイ（Ｃ）
間が連通を遮断する配置とされている射出成形型。 - 【請求項５】 上記弁体（１６）は、これの先端側が細
い段付き状に形成されており、これの先端部がキャビテ
イ（Ｃ）内に伸び出している請求項３記載の射出成形
型。 - 【請求項６】 上記ピストンシリンダ（３１）は、これ
のキャビテイ側の先端側が細い段付き状に形成されてお
り、これの先端部がキャビテイ（Ｃ）内に伸び出してい
る請求項４記載の射出成形型。 - 【請求項７】 複数のキャビテイ（Ｃ）が形成されてお
り、キャビテイ（Ｃ）と同数のゲート（Ｇ）を有する請
求項３、４、５又は６記載の射出成形型。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3109827A JP2667594B2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 射出成形方法及び射出成形型 |
| US07/865,443 US5286184A (en) | 1991-04-15 | 1992-04-09 | Injection molding apparatus having two hot runner blocks for producing a composite article |
| US08/111,851 US5374178A (en) | 1991-04-15 | 1993-08-26 | Multicavity injection mold having a plurality of hot runner blocks |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3109827A JP2667594B2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 射出成形方法及び射出成形型 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04316818A JPH04316818A (ja) | 1992-11-09 |
| JP2667594B2 true JP2667594B2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=14520217
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3109827A Expired - Fee Related JP2667594B2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 射出成形方法及び射出成形型 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (2) | US5286184A (ja) |
| JP (1) | JP2667594B2 (ja) |
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