JP2667443B2 - 化粧単板 - Google Patents
化粧単板Info
- Publication number
- JP2667443B2 JP2667443B2 JP63130758A JP13075888A JP2667443B2 JP 2667443 B2 JP2667443 B2 JP 2667443B2 JP 63130758 A JP63130758 A JP 63130758A JP 13075888 A JP13075888 A JP 13075888A JP 2667443 B2 JP2667443 B2 JP 2667443B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- veneer
- expressing
- adhesive
- summer
- spring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Finished Plywoods (AREA)
- Manufacture Of Wood Veneers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、木材,天井材,壁材等における表面材と
して使用する化粧単板に関するものである。
して使用する化粧単板に関するものである。
従来より、杉,桧等の天然樹種に近似した木目模様を
人工的に造出するために、木目を構成する春材部と夏材
部とにそれぞれ近似した色に着色した春材部表現用単板
と夏材部表現用素材とを接着剤を介して交互に積層し圧
締接着して集成フリッチを作成し、この集成フリッチを
スライスして、表面に木目模様(板目柄,柾目側)を有
する化粧単板を得ていた。この化粧単板は基材(合板
等)の表面に貼着され、表面に塗装を施して、床材,天
井材等に使用される。
人工的に造出するために、木目を構成する春材部と夏材
部とにそれぞれ近似した色に着色した春材部表現用単板
と夏材部表現用素材とを接着剤を介して交互に積層し圧
締接着して集成フリッチを作成し、この集成フリッチを
スライスして、表面に木目模様(板目柄,柾目側)を有
する化粧単板を得ていた。この化粧単板は基材(合板
等)の表面に貼着され、表面に塗装を施して、床材,天
井材等に使用される。
天然杉等の木目模様には、夏材部のみに独特のテリ
(光沢,ツヤ)がある。これに対して、前述のようにし
て作成した化粧単板の夏材部にはテリがなく、春材部も
夏材部も色が違う以外は光沢もツヤも同じであるため、
自然感,天然感に劣るという問題点があった。
(光沢,ツヤ)がある。これに対して、前述のようにし
て作成した化粧単板の夏材部にはテリがなく、春材部も
夏材部も色が違う以外は光沢もツヤも同じであるため、
自然感,天然感に劣るという問題点があった。
したがって、この発明の目的は、自然感,天然感に優
れた化粧単板を提供することである。
れた化粧単板を提供することである。
この発明の化粧単板は、春材部表現用単板の片面に接
着剤を塗布して接着剤を透過する移行部表現用単板を積
層し、さらに移行部表現用単板に接着剤に対して高い浸
透性を有した夏材部表現用素材を積層して複合単板を
得、この複合単板を接着剤を介して複数枚積層し圧締接
着して集成フリッチを形成し、この集成フリッチをスラ
イスしてなるものである。
着剤を塗布して接着剤を透過する移行部表現用単板を積
層し、さらに移行部表現用単板に接着剤に対して高い浸
透性を有した夏材部表現用素材を積層して複合単板を
得、この複合単板を接着剤を介して複数枚積層し圧締接
着して集成フリッチを形成し、この集成フリッチをスラ
イスしてなるものである。
第1図は、この発明の化粧単板の製造行程を示す説明
図である。同図(A)に示すように、春材部表現用単板
15の片面にロールコータ16にて低粘度(1000〜2000cP程
度)の接着剤17を100〜150g/m2で塗布したのち、同図
(B)に示すように、接着剤17の塗布面に移行部色に染
色しかつ接着材17を透過する移行部表現用単板18と、接
着剤17の浸透性の高い夏材部表現用素材19とをこの順に
積層し、さらに離型紙20を配置して、平型プレス21,21
にて圧締接着して、複合単板22を得る。ついで、この複
合単板22の複数枚を凹凸型6,6内に接着剤17′を介して
積層し圧締接着して(同図(C))、集成フリッチ7を
作成する(同図(D))。この集成フリッチ7をスライ
スすると、同図(E)に示すように板面に濃色の夏材部
25と淡色の春材部24とが交互に現出した板目柄の化粧単
板23が得られる。
図である。同図(A)に示すように、春材部表現用単板
15の片面にロールコータ16にて低粘度(1000〜2000cP程
度)の接着剤17を100〜150g/m2で塗布したのち、同図
(B)に示すように、接着剤17の塗布面に移行部色に染
色しかつ接着材17を透過する移行部表現用単板18と、接
着剤17の浸透性の高い夏材部表現用素材19とをこの順に
積層し、さらに離型紙20を配置して、平型プレス21,21
にて圧締接着して、複合単板22を得る。ついで、この複
合単板22の複数枚を凹凸型6,6内に接着剤17′を介して
積層し圧締接着して(同図(C))、集成フリッチ7を
作成する(同図(D))。この集成フリッチ7をスライ
スすると、同図(E)に示すように板面に濃色の夏材部
25と淡色の春材部24とが交互に現出した板目柄の化粧単
板23が得られる。
ついで、第2図に示すように、化粧単板23を基材11に
貼着したのち、ロールコータ12にてポリエステル系など
のクリヤーな紫外線硬化型塗料13を化粧単板23の表面に
塗布し、紫外線照射装置14内に通して塗料を硬化させ
る。紫外線硬化型塗料13の塗布量は、約0.6〜1.0g/尺2
である。得られた化粧単板23の木目模様を第3図に示
す。
貼着したのち、ロールコータ12にてポリエステル系など
のクリヤーな紫外線硬化型塗料13を化粧単板23の表面に
塗布し、紫外線照射装置14内に通して塗料を硬化させ
る。紫外線硬化型塗料13の塗布量は、約0.6〜1.0g/尺2
である。得られた化粧単板23の木目模様を第3図に示
す。
浸透性の高い夏材部表現用素材19としては、例えば厚
さ0.05〜1.0mmの不織布を用いる場合は繊維径1.0〜2.0
μm、単位重量15〜25g/m2程度のものを使用するのが好
ましく、通常の40g/m2の不織布では接着剤の浸透性が悪
いために好ましくない。
さ0.05〜1.0mmの不織布を用いる場合は繊維径1.0〜2.0
μm、単位重量15〜25g/m2程度のものを使用するのが好
ましく、通常の40g/m2の不織布では接着剤の浸透性が悪
いために好ましくない。
前記紫外線硬化型塗料13には即硬化性で肉もち感のよ
いものを使用するのが好ましい。
いものを使用するのが好ましい。
このようにして得られた化粧単板23は、第3図に示す
ように、春材部24と夏材部25との間に移行部26が表現さ
れたものになる。
ように、春材部24と夏材部25との間に移行部26が表現さ
れたものになる。
春材部表現用単板15と夏材部表現用素材19との間に移
行部表現用単板18を介装したので、春材部24と夏材部25
との間に移行部26が表現され、自然感,天然感に富んだ
化粧単板23が得られる。
行部表現用単板18を介装したので、春材部24と夏材部25
との間に移行部26が表現され、自然感,天然感に富んだ
化粧単板23が得られる。
また、圧締接着時に、接着剤17を夏材部表現用素材19
に浸透させると、最終工程での紫外線硬化型塗料13の夏
材部25内への浸透を防止することができ、夏材部25にの
みテリを表現することができる。この場合、接着剤17は
圧締時に移行部表現用単板18を滲み通って夏材部表現用
素材19内に浸透する。
に浸透させると、最終工程での紫外線硬化型塗料13の夏
材部25内への浸透を防止することができ、夏材部25にの
みテリを表現することができる。この場合、接着剤17は
圧締時に移行部表現用単板18を滲み通って夏材部表現用
素材19内に浸透する。
さらに、移行部表現用単板18が接着剤17を透過するの
で、春材部表現用単板15に接着剤17を塗布し、接着剤17
の塗布面に移行部表現用単板18と夏材部表現用素材19を
順次積層し、圧締すると、接着剤17は移行部表現用単板
18を滲み通って夏材部表現用素材19内に浸透する。この
ように、春材部表現用単板15と夏材部表現用素材19との
間に移行部表現用単板18を介装したにもかかわらず、接
着剤17の塗布は春材部表現部単板15のみでよく、施行の
煩雑化を回避できる。
で、春材部表現用単板15に接着剤17を塗布し、接着剤17
の塗布面に移行部表現用単板18と夏材部表現用素材19を
順次積層し、圧締すると、接着剤17は移行部表現用単板
18を滲み通って夏材部表現用素材19内に浸透する。この
ように、春材部表現用単板15と夏材部表現用素材19との
間に移行部表現用単板18を介装したにもかかわらず、接
着剤17の塗布は春材部表現部単板15のみでよく、施行の
煩雑化を回避できる。
夏材部表現用素材として、繊維径1.0〜2.0μm、単位
重量15〜25g/m2、厚さ0.05〜0.1mmで、ポリプロピレ
ン,ナイロン−6,ポリエステル,ポリウレタンからなる
不織布を使用した。
重量15〜25g/m2、厚さ0.05〜0.1mmで、ポリプロピレ
ン,ナイロン−6,ポリエステル,ポリウレタンからなる
不織布を使用した。
春材部表現用単板(アガチス単板、厚さ0.6〜1.0mm)
の片面にウレタン接着剤(粘度1000〜2000cP)を100〜1
50g/m2で塗布し、この接着材塗布面に、移行部表現用単
板(アガチス染色単板、厚さ0.2mm)を介して前記不織
布を配置し、圧力10〜15Kg/cm2で圧締して複合単板と
し、さらにその複数枚を同じ接着剤を介して積層し、圧
力13〜25Kg/cm2で圧締接着して集成フリッチを作成し、
スライスして化粧単板を得、これを合板に貼着したの
ち、紫外線硬化型塗料(中国塗料(株)製のオーレック
ス665)を0.6〜1.0g/尺2で塗布し、80w/cm×6灯の紫
外線ランプを使用して40m/分で硬化させた。
の片面にウレタン接着剤(粘度1000〜2000cP)を100〜1
50g/m2で塗布し、この接着材塗布面に、移行部表現用単
板(アガチス染色単板、厚さ0.2mm)を介して前記不織
布を配置し、圧力10〜15Kg/cm2で圧締して複合単板と
し、さらにその複数枚を同じ接着剤を介して積層し、圧
力13〜25Kg/cm2で圧締接着して集成フリッチを作成し、
スライスして化粧単板を得、これを合板に貼着したの
ち、紫外線硬化型塗料(中国塗料(株)製のオーレック
ス665)を0.6〜1.0g/尺2で塗布し、80w/cm×6灯の紫
外線ランプを使用して40m/分で硬化させた。
得られた化粧単板は、表面に塗布した塗料によって夏
材部にテリが表現され、自然感,天然感に富むものであ
った。
材部にテリが表現され、自然感,天然感に富むものであ
った。
なお、この発明では、夏材部における塗料の吸い込み
が極端に少なくなることを利用して、いわゆるうるし天
井の仕上げが可能になるという利点もある。
が極端に少なくなることを利用して、いわゆるうるし天
井の仕上げが可能になるという利点もある。
この発明によれば、春材部表現用単板と夏材部表現用
素材との間に移行部表現用単板を介装したので、春材部
と夏材部との間に移行部が表現され、自然感,天然間に
富んだ化粧単板が得られる。
素材との間に移行部表現用単板を介装したので、春材部
と夏材部との間に移行部が表現され、自然感,天然間に
富んだ化粧単板が得られる。
また、圧締接着時に、接着剤を夏材部表現用素材に浸
透させると、最終工程での紫外線硬化型塗料の夏材部内
への浸透を防止することができ、夏材部にのみテリを表
現することができ、自然感,天然感に富んだ化粧単板が
得られる。
透させると、最終工程での紫外線硬化型塗料の夏材部内
への浸透を防止することができ、夏材部にのみテリを表
現することができ、自然感,天然感に富んだ化粧単板が
得られる。
さらに、移行部表現用単板が接着剤を透過するので、
春材部表現用単板に接着剤を塗布し、接着剤の塗布面に
移行部表現用単板と夏材部表現用素材を順次積層し、圧
締すると、接着剤は移行部表現用単板を滲み通って夏材
部表現用素材内に浸透する。このように、春材部表現用
単板と夏材部表現用素材との間に移行部表現用単板を介
装したにもかかわらず、接着剤の塗布は春材部表現用単
板のみでよく、施工の煩雑化を回避できるという効果が
ある。
春材部表現用単板に接着剤を塗布し、接着剤の塗布面に
移行部表現用単板と夏材部表現用素材を順次積層し、圧
締すると、接着剤は移行部表現用単板を滲み通って夏材
部表現用素材内に浸透する。このように、春材部表現用
単板と夏材部表現用素材との間に移行部表現用単板を介
装したにもかかわらず、接着剤の塗布は春材部表現用単
板のみでよく、施工の煩雑化を回避できるという効果が
ある。
第1図はこの発明の一実施態様を示す工程説明図、第2
図は化粧単板への表面塗装工程を示す説明図、第3図は
得られた化粧単板の平面図である。 7……集成フリッチ、15……春材部表現用単板、17,1
7′……接着剤、18……移行部表現用単板、19……夏材
部表現用素材、23……化粧単板
図は化粧単板への表面塗装工程を示す説明図、第3図は
得られた化粧単板の平面図である。 7……集成フリッチ、15……春材部表現用単板、17,1
7′……接着剤、18……移行部表現用単板、19……夏材
部表現用素材、23……化粧単板
Claims (1)
- 【請求項1】春材部表現用単板の片面に接着剤を塗布し
て前記接着剤を透過する移行部表現用単板を積層し、さ
らに前記移行部表現用単板に前記接着剤に対して高い浸
透性を有した夏材部表現用素材を積層して複合単板を
得、この複合単板を接着剤を介して複数枚積層し圧締接
着して集成フリッチを形成し、この集成フリッチをスラ
イスしてなる化粧単板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63130758A JP2667443B2 (ja) | 1988-05-26 | 1988-05-26 | 化粧単板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63130758A JP2667443B2 (ja) | 1988-05-26 | 1988-05-26 | 化粧単板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01299001A JPH01299001A (ja) | 1989-12-01 |
JP2667443B2 true JP2667443B2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=15041948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63130758A Expired - Lifetime JP2667443B2 (ja) | 1988-05-26 | 1988-05-26 | 化粧単板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2667443B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2525856B2 (ja) | 1988-03-28 | 1996-08-21 | 松下電工株式会社 | 木質単板の製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6110401A (ja) * | 1984-06-25 | 1986-01-17 | 松下電工株式会社 | 化粧単板の製造方法 |
-
1988
- 1988-05-26 JP JP63130758A patent/JP2667443B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2525856B2 (ja) | 1988-03-28 | 1996-08-21 | 松下電工株式会社 | 木質単板の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01299001A (ja) | 1989-12-01 |
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