JP2667325B2 - インピーダンス指標の算出方法及びインピーダンス指標を用いた管材腐食度測定方法 - Google Patents
インピーダンス指標の算出方法及びインピーダンス指標を用いた管材腐食度測定方法Info
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- JP2667325B2 JP2667325B2 JP4038702A JP3870292A JP2667325B2 JP 2667325 B2 JP2667325 B2 JP 2667325B2 JP 4038702 A JP4038702 A JP 4038702A JP 3870292 A JP3870292 A JP 3870292A JP 2667325 B2 JP2667325 B2 JP 2667325B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、地中に埋設されてい
るガス供内管等の管材の腐食度測定方法に関するもので
ある。
るガス供内管等の管材の腐食度測定方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、地中に埋設されてガス管とし
て使用されている亜鉛メッキ鋼管の腐食が問題とされ、
保守点検のために腐食の程度を検査する必要があった。
このため、測定作業が比較的容易に実施できる非堀削的
方法として、次の方法があった。
て使用されている亜鉛メッキ鋼管の腐食が問題とされ、
保守点検のために腐食の程度を検査する必要があった。
このため、測定作業が比較的容易に実施できる非堀削的
方法として、次の方法があった。
【0003】まず、図4に示す方法で管対地電位P/S
を測定する。即ち、地中32に埋設されているガス管1
の本管部分11、供内管部分12及び露出部分13が図
4のように接続された状態で、地表面31から地中32
に差し込まれた電極棒54と露出部分13との間の電圧
即ち管対地電位P/Sを電位差計51により、配線52
及び配線53を介して測定する。
を測定する。即ち、地中32に埋設されているガス管1
の本管部分11、供内管部分12及び露出部分13が図
4のように接続された状態で、地表面31から地中32
に差し込まれた電極棒54と露出部分13との間の電圧
即ち管対地電位P/Sを電位差計51により、配線52
及び配線53を介して測定する。
【0004】次に、図5に示すようにして土壌比抵抗ρ
を測定する。図5において、交流抵抗計61の出力は、
配線62及び配線63を介して、土壌杖64の絶縁被覆
導線64a,導電性棒状部材64b間に印加される。絶
縁被覆導線64aは、導電性棒状部材64bの中心空洞
を通って先端電極部分64cに接続され、先端電極部分
64cは、絶縁材部分64dを介して導電性棒状部材6
4bの先端に固着されている。したがって、交流抵抗計
61の出力は、導電性棒状部材64bと先端電極部分6
4cとの間に印加されることになる。そして、先端電極
部分64cと導電性棒状部材64bの図示下側は地表面
31から地中32に差し込まれているので、交流抵抗計
61の出力によって電流が地中32を流れ、土壌比抵抗
ρを測定することができる。このとき地中32を流れる
プローブ電流Iprも測定できる。
を測定する。図5において、交流抵抗計61の出力は、
配線62及び配線63を介して、土壌杖64の絶縁被覆
導線64a,導電性棒状部材64b間に印加される。絶
縁被覆導線64aは、導電性棒状部材64bの中心空洞
を通って先端電極部分64cに接続され、先端電極部分
64cは、絶縁材部分64dを介して導電性棒状部材6
4bの先端に固着されている。したがって、交流抵抗計
61の出力は、導電性棒状部材64bと先端電極部分6
4cとの間に印加されることになる。そして、先端電極
部分64cと導電性棒状部材64bの図示下側は地表面
31から地中32に差し込まれているので、交流抵抗計
61の出力によって電流が地中32を流れ、土壌比抵抗
ρを測定することができる。このとき地中32を流れる
プローブ電流Iprも測定できる。
【0005】このようにして土壌比抵抗ρ、プローブ電
流Ipr及び管対地電位P/Sを測定した後、管材の腐食
度推定値Hを次式、即ち H=A3 +B3 ρ1/2 +C3 P/S 又は H=A4 +B4 Ipr+C4 P/S で算出する。ここでA3 ,B3 ,C3 ,A4 ,B4 ,C
4 は定数であり、Iprはプローブ電流であり、P/Sは
管対地電位であり、ρは土壌比抵抗である。
流Ipr及び管対地電位P/Sを測定した後、管材の腐食
度推定値Hを次式、即ち H=A3 +B3 ρ1/2 +C3 P/S 又は H=A4 +B4 Ipr+C4 P/S で算出する。ここでA3 ,B3 ,C3 ,A4 ,B4 ,C
4 は定数であり、Iprはプローブ電流であり、P/Sは
管対地電位であり、ρは土壌比抵抗である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来方法は、測定
作業自体は比較的容易に実施できるものの、得られる腐
食度推定値Hと腐食度実測値の相関が十分でなく推定精
度に不満が残るという欠点を有している。本願発明は、
測定作業が比較的容易に実施でき、しかも腐食度実測値
と良く相関する指標ないし腐食度推定値を得ることので
きる管材腐食度測定方法を提供するものである。
作業自体は比較的容易に実施できるものの、得られる腐
食度推定値Hと腐食度実測値の相関が十分でなく推定精
度に不満が残るという欠点を有している。本願発明は、
測定作業が比較的容易に実施でき、しかも腐食度実測値
と良く相関する指標ないし腐食度推定値を得ることので
きる管材腐食度測定方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の一つの方法は、地中に埋設されている管材の腐食度の
推定に用いられるインピーダンス指標ZM を算出する方
法であり、管材が埋設されている近傍の地表面31に電
極棒24を差し込む工程と、管材の露出部分13と電極
棒24の間に、低周波電圧を印加して低周波インピーダ
ンスRαを測定する工程と、管材の露出部分13と電極
棒24の間に、高周波電圧を印加して高周波インピーダ
ンスRβを測定する工程と、前記両工程で測定された低
周波インピーダンスRαと高周波インピーダンスRβの
差をX乗した値(ここでXは0.4以上0.7 以下)を低周
波インピーダンスRαで除する工程とで、腐食度を推定
するためのインピーダンス指標ZM を算出する方法であ
る。
の一つの方法は、地中に埋設されている管材の腐食度の
推定に用いられるインピーダンス指標ZM を算出する方
法であり、管材が埋設されている近傍の地表面31に電
極棒24を差し込む工程と、管材の露出部分13と電極
棒24の間に、低周波電圧を印加して低周波インピーダ
ンスRαを測定する工程と、管材の露出部分13と電極
棒24の間に、高周波電圧を印加して高周波インピーダ
ンスRβを測定する工程と、前記両工程で測定された低
周波インピーダンスRαと高周波インピーダンスRβの
差をX乗した値(ここでXは0.4以上0.7 以下)を低周
波インピーダンスRαで除する工程とで、腐食度を推定
するためのインピーダンス指標ZM を算出する方法であ
る。
【0008】また本願発明の他の一つの方法は、地中に
埋設されている管材の腐食度を推定する腐食度推定値H
を算出する方法であり、管材が埋設されている近傍の地
表面31に電極棒24を差し込む工程と、管材の露出部
分13と電極棒24の間の管対地電位P/Sを測定する
工程と、管材の露出部分13と電極棒24の間に、低周
波電圧を印加して低周波インピーダンスRαを測定する
工程と、管材の露出部分13と電極棒24の間に、高周
波電圧を印加して高周波インピーダンスRβを測定する
工程と、前記両工程で測定された低周波インピーダンス
Rαと高周波インピーダンスRβの差をX乗した値(こ
こでXは0.4 以上0.7 以下)を低周波インピーダンスR
αで除してインピーダンス指標ZM を算出する工程と、
前記工程で測定された管対地電位P/Sと前記工程で算
出されたインピーダンス指標ZMを加重平均し、それに
定数を加える工程とで、腐食度推定値Hを算出する方法
である。さらに、加重平均値に定数を加えた値に埋設経
過年の平方根を乗じることによって修正された腐食度推
定値Dを算出することもできる。
埋設されている管材の腐食度を推定する腐食度推定値H
を算出する方法であり、管材が埋設されている近傍の地
表面31に電極棒24を差し込む工程と、管材の露出部
分13と電極棒24の間の管対地電位P/Sを測定する
工程と、管材の露出部分13と電極棒24の間に、低周
波電圧を印加して低周波インピーダンスRαを測定する
工程と、管材の露出部分13と電極棒24の間に、高周
波電圧を印加して高周波インピーダンスRβを測定する
工程と、前記両工程で測定された低周波インピーダンス
Rαと高周波インピーダンスRβの差をX乗した値(こ
こでXは0.4 以上0.7 以下)を低周波インピーダンスR
αで除してインピーダンス指標ZM を算出する工程と、
前記工程で測定された管対地電位P/Sと前記工程で算
出されたインピーダンス指標ZMを加重平均し、それに
定数を加える工程とで、腐食度推定値Hを算出する方法
である。さらに、加重平均値に定数を加えた値に埋設経
過年の平方根を乗じることによって修正された腐食度推
定値Dを算出することもできる。
【0009】
【作用】管材が腐食しているとその表面に錆層が形成さ
れている。その錆層は多孔質であり、その空隙は電解液
で満たされている。その結果、錆層は、電解液を隔てて
電極が向かいあうコンデンサとしての構成を備えてい
る。このために、管材と電極棒は電気的にコンデンサを
介して接続された状態となる。周知のように、コンデン
サを介して流れる電流は周波数に大きく依存する。この
ために、管材と電極棒との間のインピーダンスは周波数
によって大きく影響を受ける。そして低周波のインピー
ダンスと高周波のインピーダンスの差は腐食度に依存し
て大きく変動する。
れている。その錆層は多孔質であり、その空隙は電解液
で満たされている。その結果、錆層は、電解液を隔てて
電極が向かいあうコンデンサとしての構成を備えてい
る。このために、管材と電極棒は電気的にコンデンサを
介して接続された状態となる。周知のように、コンデン
サを介して流れる電流は周波数に大きく依存する。この
ために、管材と電極棒との間のインピーダンスは周波数
によって大きく影響を受ける。そして低周波のインピー
ダンスと高周波のインピーダンスの差は腐食度に依存し
て大きく変動する。
【0010】本発明の第1の方法では、低周波インピー
ダンスRαと高周波インピーダンスRβを測定し、その
差をX乗した値(ここでXは0.4 以上0.7 以下)を低周
波インピーダンスRαで除することでインピーダンス指
標ZM が算出されることから、そのインピーダンス指標
は腐食度によく相関する。第2の方法では、さらに管対
地電位P/Sも利用され、第1の方法によって算出され
るインピーダンス指標ZM と管対地電位P/Sを加重平
均した値に基づいて推定値Hが算出される。ここで加重
平均とは、それぞれの因子に重みをつけて加算すること
をいい、B1 ・ZM +C1 ・P/Sで算出することをい
う。ここでB1 ,C1 はそれぞれ重みを示す定数であ
る。なお推定値Hの値を規格化するために、定数A1 を
これに加えることにする。第3の方法では、第2の方法
で求められる腐食度推定値Hに埋設経過年の平方根を乗
じることによって修正された腐食度推定値Dを求める。
この修正された推定値Dは実際の腐食度に良く相関す
る。
ダンスRαと高周波インピーダンスRβを測定し、その
差をX乗した値(ここでXは0.4 以上0.7 以下)を低周
波インピーダンスRαで除することでインピーダンス指
標ZM が算出されることから、そのインピーダンス指標
は腐食度によく相関する。第2の方法では、さらに管対
地電位P/Sも利用され、第1の方法によって算出され
るインピーダンス指標ZM と管対地電位P/Sを加重平
均した値に基づいて推定値Hが算出される。ここで加重
平均とは、それぞれの因子に重みをつけて加算すること
をいい、B1 ・ZM +C1 ・P/Sで算出することをい
う。ここでB1 ,C1 はそれぞれ重みを示す定数であ
る。なお推定値Hの値を規格化するために、定数A1 を
これに加えることにする。第3の方法では、第2の方法
で求められる腐食度推定値Hに埋設経過年の平方根を乗
じることによって修正された腐食度推定値Dを求める。
この修正された推定値Dは実際の腐食度に良く相関す
る。
【0011】
【実施例】次に、実施例を図面に基づいて説明する。図
1は、本発明の実施例のうち、インピーダンス指標ZM
の測定法の説明図である。図1においてガス管1は、本
管部分11,供内管部分12及び露出部分13からな
り、露出部分13にはガスメーター14が接続され、本
管部分11及び供内管部分12は地中32に埋設されて
いる。なお、ここにおいて、ガス管露出部分13は、地
表面31から露出して家屋4に付設されている。
1は、本発明の実施例のうち、インピーダンス指標ZM
の測定法の説明図である。図1においてガス管1は、本
管部分11,供内管部分12及び露出部分13からな
り、露出部分13にはガスメーター14が接続され、本
管部分11及び供内管部分12は地中32に埋設されて
いる。なお、ここにおいて、ガス管露出部分13は、地
表面31から露出して家屋4に付設されている。
【0012】次に、測定器2は、測定器本体21,配線
22,配線23及び電極棒24からなり、測定器2の交
流電圧出力端の一方が配線22を介してガス管露出部分
13に接続され、一方、前記交流電圧出力端の他方は、
配線23を介して電極棒24に接続されている。そして
電極棒24の先端は地表面31から地中32に差し込ま
れている。
22,配線23及び電極棒24からなり、測定器2の交
流電圧出力端の一方が配線22を介してガス管露出部分
13に接続され、一方、前記交流電圧出力端の他方は、
配線23を介して電極棒24に接続されている。そして
電極棒24の先端は地表面31から地中32に差し込ま
れている。
【0013】以上の構成により、測定器本体21の交流
電圧出力は、ガス管露出部分13と供内管部分12及び
本管部分11からなるガス管1と電極棒24との間に地
中を介して印加され、交流電流が流される。このとき、
ガス管の自然腐食(ミクロセル腐食)の状態に応じて管
表面の電気的状態が変化する。先ず、管表面の錆層は、
多孔質の錆層とその空隙を満たす液体(電解液)で構成
されている。錆層は容量(コンデンサ)分を含んでお
り、しかも電流は錆と液体中を流れるので、全体として
のインピーダンスは、錆のインピーダンス(抵抗R1 と
コンデンサCの並列)と液体の抵抗R2 との並列回路と
考えられる。これに土壌の抵抗R3 が加わり、実測され
るインピーダンスZの等価回路は図2のように表わされ
る。またそのインピーダンスZの軌跡は図3となる。
電圧出力は、ガス管露出部分13と供内管部分12及び
本管部分11からなるガス管1と電極棒24との間に地
中を介して印加され、交流電流が流される。このとき、
ガス管の自然腐食(ミクロセル腐食)の状態に応じて管
表面の電気的状態が変化する。先ず、管表面の錆層は、
多孔質の錆層とその空隙を満たす液体(電解液)で構成
されている。錆層は容量(コンデンサ)分を含んでお
り、しかも電流は錆と液体中を流れるので、全体として
のインピーダンスは、錆のインピーダンス(抵抗R1 と
コンデンサCの並列)と液体の抵抗R2 との並列回路と
考えられる。これに土壌の抵抗R3 が加わり、実測され
るインピーダンスZの等価回路は図2のように表わされ
る。またそのインピーダンスZの軌跡は図3となる。
【0014】ここで錆層の空隙の面積率Sは(1) 式で表
現される。 S=S2 /(S1 +S2 )……………………………………(1) ただしS1 は錆層の面積であり、S2 は空隙の面積であ
る。空隙(液)の抵抗R2 は、面積率Sに反比例し、錆
層の厚さtに比例するので (2)式となる。 R2 =ρ2 t/S……………………………………………(2) ただし、ρ2 は錆層中の土壌(液)比抵抗である。ここ
で P=t/S とすると、(2) 式は R2 =ρ2 P ………………………………………………(3) となる。 また錆のみの抵抗R1 は錆層の面積率に反比例し、錆層
の厚さtに比例するところ、錆層の面積率は1から空隙
の面積率Sを減じたものであるから、 R1 =ρ1 Q Q=t/(1−S)…………………(4) となる。 ここで、ρ1 は錆層の比抵抗である。
現される。 S=S2 /(S1 +S2 )……………………………………(1) ただしS1 は錆層の面積であり、S2 は空隙の面積であ
る。空隙(液)の抵抗R2 は、面積率Sに反比例し、錆
層の厚さtに比例するので (2)式となる。 R2 =ρ2 t/S……………………………………………(2) ただし、ρ2 は錆層中の土壌(液)比抵抗である。ここ
で P=t/S とすると、(2) 式は R2 =ρ2 P ………………………………………………(3) となる。 また錆のみの抵抗R1 は錆層の面積率に反比例し、錆層
の厚さtに比例するところ、錆層の面積率は1から空隙
の面積率Sを減じたものであるから、 R1 =ρ1 Q Q=t/(1−S)…………………(4) となる。 ここで、ρ1 は錆層の比抵抗である。
【0015】ここで、周波数が十分高い時は、図2にお
いてCによるインピーダンスは小さくなり、測定される
インピーダンスRβは次式のものとなる。 Rβ=R3 ……………………………………………………(5) また、周波数が低くなると、図2においてCによるイン
ピーダンスが大きくなり、測定されるインピーダンスR
αは次式に示されるものとなる。 1 Rα=──────────+R3 1 1 ─── + ─── R2 R1 R1 R2 =───────+R3 …………………………………(6) R1 +R2
いてCによるインピーダンスは小さくなり、測定される
インピーダンスRβは次式のものとなる。 Rβ=R3 ……………………………………………………(5) また、周波数が低くなると、図2においてCによるイン
ピーダンスが大きくなり、測定されるインピーダンスR
αは次式に示されるものとなる。 1 Rα=──────────+R3 1 1 ─── + ─── R2 R1 R1 R2 =───────+R3 …………………………………(6) R1 +R2
【0016】従って、(5),(6) 式から R1 R2 Rα−Rβ=───────………………………………(7) となる。 R1 +R2 (7) 式に、(3),(4) 式を代入すると、 R1 R2 ρ1 Qρ2 P Rα−Rβ=───────=─────────……(8) R1 +R2 ρ1 Q+ρ2 P となる。ここで、ρ2 <<ρ1 であり、 (8)式の分母は
ρ1 Qにほぼ等しいと近似できるために、 (8)式は次式
のように近似される。 ρ1 Qρ2 P Rα−Rβ=───────=ρ2 P……………………(9) ρ1 Q 更に、土壌比抵抗ρ2 は、周波数1KHZ (この場合は
低周波)でのインピーダンスRαに比例すると仮定でき
るので(9) 式は、 Rα−Rβ=m・Rα・P…………………………………(10) となる。ここでmは比例定数である。
ρ1 Qにほぼ等しいと近似できるために、 (8)式は次式
のように近似される。 ρ1 Qρ2 P Rα−Rβ=───────=ρ2 P……………………(9) ρ1 Q 更に、土壌比抵抗ρ2 は、周波数1KHZ (この場合は
低周波)でのインピーダンスRαに比例すると仮定でき
るので(9) 式は、 Rα−Rβ=m・Rα・P…………………………………(10) となる。ここでmは比例定数である。
【0017】次に、(10)式及びP=t/Sより t Rα−Rβ=m・Rα・─── となり、結局錆層の厚さtは S t=S(Rα−Rβ)/(m・Rα)………………………(11) となる。ここで、Rαはできるだけ低周波におけるイン
ピーダンスであり、Rβは高周波におけるインピーダン
スである。
ピーダンスであり、Rβは高周波におけるインピーダン
スである。
【0018】(11)式から明らかに、錆層の厚さtは、低
周波を印加したときに測定される低周波インピーダンス
Rαと、高周波を印加したときに測定される高周波イン
ピーダンスRβの差をとり、その差Rα−Rβを低周波
インピーダンスRαで除した値に比例する関係にあるこ
とがわかる。すなわち、(Rα−Rβ)/Rαの式で求
められるインピーダンス指標ZM は錆層の厚さtを推定
するための良好な指標となることがわかる。
周波を印加したときに測定される低周波インピーダンス
Rαと、高周波を印加したときに測定される高周波イン
ピーダンスRβの差をとり、その差Rα−Rβを低周波
インピーダンスRαで除した値に比例する関係にあるこ
とがわかる。すなわち、(Rα−Rβ)/Rαの式で求
められるインピーダンス指標ZM は錆層の厚さtを推定
するための良好な指標となることがわかる。
【0019】測定器の能力及び精度を考慮し、Rαを1
KHZ でのインピーダンスR1K、Rβは10KHZ での
インピーダンスR10K と近似として代用すると、(11)式
は、 S(R1K−R10K ) t=─────────── となり、さらに m・R1K R1K−R10K t=K───────………………………………………(12) R1K と簡略化される。 ただし、K=S/mである。 1KHZ 及び10KHZ でのインピーダンスを測定する
ことにより、腐食層の厚さ(平均スケール厚さ)を推定
することができることになる。
KHZ でのインピーダンスR1K、Rβは10KHZ での
インピーダンスR10K と近似として代用すると、(11)式
は、 S(R1K−R10K ) t=─────────── となり、さらに m・R1K R1K−R10K t=K───────………………………………………(12) R1K と簡略化される。 ただし、K=S/mである。 1KHZ 及び10KHZ でのインピーダンスを測定する
ことにより、腐食層の厚さ(平均スケール厚さ)を推定
することができることになる。
【0020】次に、(12)式から腐食度Hと(R1K−R
10K )/R1Kとに相関があると推定されるので、より実
用的にするため、次式をインピーダンス指標ZM とす
る。 (R1K−R10K )X ZM =──────────………………………………(13) R1k ただし、Xはべき乗数である。(13)式において、インピ
ーダンス指標ZM のべき乗数Xの最適値を実験によって
調べた結果、Xは0.45が適値であることが判明し
た。このインピーダンス指標ZM は、本発明で創り出さ
れた指標である。
10K )/R1Kとに相関があると推定されるので、より実
用的にするため、次式をインピーダンス指標ZM とす
る。 (R1K−R10K )X ZM =──────────………………………………(13) R1k ただし、Xはべき乗数である。(13)式において、インピ
ーダンス指標ZM のべき乗数Xの最適値を実験によって
調べた結果、Xは0.45が適値であることが判明し
た。このインピーダンス指標ZM は、本発明で創り出さ
れた指標である。
【0021】
【表1】
【0022】表1は、Xの値を種々に変化させたときの
(13)式で求められるインピーダンス指標ZM と実際の腐
食度との間に成立する相関の程度を示す各種指標を示し
ている。なお、ここで用いる安全率は、|Hcal−H
max|<0.5の範囲にはいるデータ件数(安全件数
という)の全体に対する割合を意味しており、Hcal
は推定腐食度、Hmaxは実測腐食度である。また、評
価指標の欄は、安全率と相関係数に比重付けして数値化
したものを表示している。そして、評価指標の欄の総計
は、評価指標の欄の安全率と相関係数の合計である。理
論式からはX=1において良く相関するはずであるが、
実験によると、X=0.4〜0.7の範囲において高い
評価指標が得られ、X=0.45で最も高い評価指標が
得られることがわかる。この理由は定かでないが、(11)
式では錆層の厚さtのみを考慮しているところ、実際の
腐食度は厚さtのみならず、錆層の面積S1 と空隙の面
積S2 で定められる面積率Sによっても影響を受けるこ
とが理由の一つであろうと推定される。
(13)式で求められるインピーダンス指標ZM と実際の腐
食度との間に成立する相関の程度を示す各種指標を示し
ている。なお、ここで用いる安全率は、|Hcal−H
max|<0.5の範囲にはいるデータ件数(安全件数
という)の全体に対する割合を意味しており、Hcal
は推定腐食度、Hmaxは実測腐食度である。また、評
価指標の欄は、安全率と相関係数に比重付けして数値化
したものを表示している。そして、評価指標の欄の総計
は、評価指標の欄の安全率と相関係数の合計である。理
論式からはX=1において良く相関するはずであるが、
実験によると、X=0.4〜0.7の範囲において高い
評価指標が得られ、X=0.45で最も高い評価指標が
得られることがわかる。この理由は定かでないが、(11)
式では錆層の厚さtのみを考慮しているところ、実際の
腐食度は厚さtのみならず、錆層の面積S1 と空隙の面
積S2 で定められる面積率Sによっても影響を受けるこ
とが理由の一つであろうと推定される。
【0023】次にインピーダンス指標ZM と上述の図4
で測定法を示した管対地電位P/Sはそれぞれ腐食度と
相関があるので、腐食度推定精度向上のため、ZM とP
/Sを因子として、腐食度推定値Hを次式で求める。 H=A1 +B1 ・ZM +C1 ・P/S……………………(14) ここでA1 ,B1 ,C1 は定数である。この式は、イン
ピーダンス指標には重みB1 を与え、管対地電位P/S
には重みC1 を与えて両者を加重平均することに相当す
る。なおA1 は定数であり、推定値Hの値を規格化する
ための定数である。次に、インピーダンス指標ZM を用
いた腐食度推定方法と、インピーダンス指標ZM ,プロ
ーブ電流Ipr,管対地電位P/Sの3因子のうち、2因
子を用いた重回帰式とを比較した。この結果を表2に示
す。
で測定法を示した管対地電位P/Sはそれぞれ腐食度と
相関があるので、腐食度推定精度向上のため、ZM とP
/Sを因子として、腐食度推定値Hを次式で求める。 H=A1 +B1 ・ZM +C1 ・P/S……………………(14) ここでA1 ,B1 ,C1 は定数である。この式は、イン
ピーダンス指標には重みB1 を与え、管対地電位P/S
には重みC1 を与えて両者を加重平均することに相当す
る。なおA1 は定数であり、推定値Hの値を規格化する
ための定数である。次に、インピーダンス指標ZM を用
いた腐食度推定方法と、インピーダンス指標ZM ,プロ
ーブ電流Ipr,管対地電位P/Sの3因子のうち、2因
子を用いた重回帰式とを比較した。この結果を表2に示
す。
【0024】
【表2】
【0025】この結果インピーダンス指標ZM と管対地
電位P/Sを用いた重回帰式(表中のN(2) )が最も相
関がよいことが判明し、従来方法である管対地電位P/
Sとプローブ電流Iprから腐食度を推定する方法よりも
良く相関する推定値Hが算出できることが確認された。
さらに、表3に示す各種式に基づいて、腐食度推定値H
ないし修正された腐食度推定値Dを求め、これらの値を
実測値との相関関係を評価した。これを表4に示す。
電位P/Sを用いた重回帰式(表中のN(2) )が最も相
関がよいことが判明し、従来方法である管対地電位P/
Sとプローブ電流Iprから腐食度を推定する方法よりも
良く相関する推定値Hが算出できることが確認された。
さらに、表3に示す各種式に基づいて、腐食度推定値H
ないし修正された腐食度推定値Dを求め、これらの値を
実測値との相関関係を評価した。これを表4に示す。
【0026】
【表3】
【表4】
【0027】この結果、式D(3) 、すなわち、インピー
ダンス指標ZM と管対地電位P/Sを加重平均し、これ
に定数を加えた値に、埋設経過年YE の平方根を乗じた
推定値D(3) が最も良好な推定値をもたらすことが確認
された。D(3) の相関係数0.49,総合評価1.67
はいずれも最高値である。
ダンス指標ZM と管対地電位P/Sを加重平均し、これ
に定数を加えた値に、埋設経過年YE の平方根を乗じた
推定値D(3) が最も良好な推定値をもたらすことが確認
された。D(3) の相関係数0.49,総合評価1.67
はいずれも最高値である。
【0028】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば亜鉛メッキ鋼管を使用したガス管等の管材の腐食度を
非堀削式で精度よく推定することができる。このためガ
ス管等の保守点検がきわめて容易になり、またこのた
め、保守点検に要するコストを低下させることができ
る。
ば亜鉛メッキ鋼管を使用したガス管等の管材の腐食度を
非堀削式で精度よく推定することができる。このためガ
ス管等の保守点検がきわめて容易になり、またこのた
め、保守点検に要するコストを低下させることができ
る。
【図1】本願発明の実施例のうち、インピーダンス指標
ZM の測定法の説明図である。
ZM の測定法の説明図である。
【図2】本願発明の実施例を説明するための管表面のイ
ンピーダンス等価回路である。
ンピーダンス等価回路である。
【図3】本願発明の実施例を説明するための錆層のイン
ピーダンス軌跡である。
ピーダンス軌跡である。
【図4】本願発明の実施例及び従来例を説明するための
管対地電位測定法の説明図である。
管対地電位測定法の説明図である。
【図5】従来例を説明するための土壌比抵抗測定の説明
図である。
図である。
H 腐食度推定値 ZM インピーダンス指標 P/S 管対地電位 Rα 低周波インピーダンス Rβ 高周波インピーダンス 1 ガス管 2 測定器 32 地中 51 電位差計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 雅之 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東邦瓦斯株式会社内 (72)発明者 秋田 政則 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東邦瓦斯株式会社内 (72)発明者 山田 順幹 愛知県名古屋市熱田区三本松町1番1号 日本車輌製造株式会社内 (72)発明者 廣瀬 俊雄 愛知県名古屋市中村区名駅4丁目27番23 号 東京貿易株式会社 名古屋支店内 (56)参考文献 特開 昭63−149549(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】 地中に埋設されている管材の腐食度の推
定に用いられるインピーダンス指標(ZM )を算出する
方法であり、 管材が埋設されている近傍の地表面(31)に電極棒
(24)を差し込む工程と、 管材の露出部分(13)と電極棒(24)の間に、低周
波電圧を印加して低周波インピーダンス(Rα)を測定
する工程と、 管材の露出部分(13)と電極棒(24)の間に、高周
波電圧を印加して高周波インピーダンス(Rβ)を測定
する工程と、 前記両工程で測定された低周波インピーダンス(Rα)
と高周波インピーダンス(Rβ)の差をX乗した値(こ
こでXは0.4 以上0.7 以下)を低周波インピーダンス
(Rα)で除する工程とで、 腐食度を推定するためのインピーダンス指標(ZM )を
算出する方法。 - 【請求項2】 地中に埋設されている管材の腐食度を推
定する腐食度推定値(H)を算出する方法であり、 管材が埋設されている近傍の地表面(31)に電極棒
(24)を差し込む工程と、 管材の露出部分(13)と電極棒(24)の間の管対地
電位(P/S)を測定する工程と、 管材の露出部分(13)と電極棒(24)の間に、低周
波電圧を印加して低周波インピーダンス(Rα)を測定
する工程と、 管材の露出部分(13)と電極棒(24)の間に、高周
波電圧を印加して高周波インピーダンス(Rβ)を測定
する工程と、 前記両工程で測定された低周波インピーダンス(Rα)
と高周波インピーダンス(Rβ)の差をX乗した値(こ
こでXは0.4 以上0.7 以下)を低周波インピーダンス
(Rα)で除してインピーダンス指標(ZM )を算出す
る工程と、 前記工程で測定された管対地電位(P/S)と前記工程
で算出されたインピーダンス指標(ZM )を加重平均
し、それに定数を加える工程とで、 腐食度推定値(H)を算出する方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載の腐食度推定値を算出す
る方法において、前記加重平均値に定数を加えた値に埋
設経過年の平方根を乗じることで修正された腐食度推定
値(D)を算出する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4038702A JP2667325B2 (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | インピーダンス指標の算出方法及びインピーダンス指標を用いた管材腐食度測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4038702A JP2667325B2 (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | インピーダンス指標の算出方法及びインピーダンス指標を用いた管材腐食度測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05203600A JPH05203600A (ja) | 1993-08-10 |
JP2667325B2 true JP2667325B2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=12532648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4038702A Expired - Lifetime JP2667325B2 (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | インピーダンス指標の算出方法及びインピーダンス指標を用いた管材腐食度測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2667325B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4599203B2 (ja) * | 2004-03-26 | 2010-12-15 | 大阪瓦斯株式会社 | 埋設管腐食診断システムおよび埋設管腐食診断方法 |
JP4522289B2 (ja) * | 2005-02-24 | 2010-08-11 | 大阪瓦斯株式会社 | 腐食推定方法 |
JP4632434B2 (ja) * | 2005-05-09 | 2011-02-16 | 高圧ガス保安協会 | 配管診断装置 |
JP2007271540A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Tokiko Techno Kk | 腐食推定装置及び腐食推定方法 |
JP4982391B2 (ja) * | 2008-01-10 | 2012-07-25 | 中国電力株式会社 | 土壌中に埋設される鋼材の診断方法 |
CN113640208B (zh) * | 2021-08-11 | 2024-04-26 | 中国人民解放军海军航空大学青岛校区 | 一种海洋环境下含涂层金属结构腐蚀损伤多尺度仿真方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63149549A (ja) * | 1986-12-12 | 1988-06-22 | Tokyo Gas Co Ltd | コンクリ−ト中の鉄筋、配管等の腐食診断方法 |
-
1992
- 1992-01-28 JP JP4038702A patent/JP2667325B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05203600A (ja) | 1993-08-10 |
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