JP2667314B2 - 画像圧縮及び伸長装置 - Google Patents
画像圧縮及び伸長装置Info
- Publication number
- JP2667314B2 JP2667314B2 JP3206796A JP20679691A JP2667314B2 JP 2667314 B2 JP2667314 B2 JP 2667314B2 JP 3206796 A JP3206796 A JP 3206796A JP 20679691 A JP20679691 A JP 20679691A JP 2667314 B2 JP2667314 B2 JP 2667314B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image data
- rectangular parallelepiped
- color difference
- range
- data
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Color Television Systems (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、画像データの伝送等
を行なう装置においてデータ量の削減を達成する画像デ
ータの圧縮及び伸長装置に関するものである。
を行なう装置においてデータ量の削減を達成する画像デ
ータの圧縮及び伸長装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は例えば特開平2−9288号公報
に示された従来の画像圧縮及び伸長方式を示す図であ
る。通常、画像信号はRGBの3原色の信号からなる
が、人間の視覚特性をうまく利用するために輝度信号及
び2つの色差信号(以下、Y,R−Y,B−Yという)
に変換されるのが一般的である。
に示された従来の画像圧縮及び伸長方式を示す図であ
る。通常、画像信号はRGBの3原色の信号からなる
が、人間の視覚特性をうまく利用するために輝度信号及
び2つの色差信号(以下、Y,R−Y,B−Yという)
に変換されるのが一般的である。
【0003】この変換は以下の式で表わされる線形変換
である。
である。
【0004】
【数1】
【0005】上記の変換において、0<R,G,B<1
であることを考えると、Y,R−Y,B−Yのとりうる
値には制限が生じる。これをY−(R−Y)平面、Y−
(B−Y)平面で各々表わしたものが図2であり、各平
面の平行四辺形で表わされる領域の内部が値域となる。
であることを考えると、Y,R−Y,B−Yのとりうる
値には制限が生じる。これをY−(R−Y)平面、Y−
(B−Y)平面で各々表わしたものが図2であり、各平
面の平行四辺形で表わされる領域の内部が値域となる。
【0006】Y,R−Y,B−Yを独立に量子化すると
値域以外のところにもコードを割り当てることになるた
め無駄である。いま、Y−(R−Y)平面について見て
みると外枠の長方形の内部の面積は値域の平衡四辺形の
面積の2倍であるので半分が無駄になっていることにな
る。このため、図4に示すAの領域をBの領域に移動す
ることにより、R−Yのダイナミックレンジを半分にで
きる。従って量子化ビット数を1ビット減らすことがで
きる。B−Yについても同様であるがR−Y、B−Y両
方同時に適用することはできない。伸長の場合は上記手
続の逆を行えばよく、Bの領域のものをAの領域に移動
することにより達成される。
値域以外のところにもコードを割り当てることになるた
め無駄である。いま、Y−(R−Y)平面について見て
みると外枠の長方形の内部の面積は値域の平衡四辺形の
面積の2倍であるので半分が無駄になっていることにな
る。このため、図4に示すAの領域をBの領域に移動す
ることにより、R−Yのダイナミックレンジを半分にで
きる。従って量子化ビット数を1ビット減らすことがで
きる。B−Yについても同様であるがR−Y、B−Y両
方同時に適用することはできない。伸長の場合は上記手
続の逆を行えばよく、Bの領域のものをAの領域に移動
することにより達成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の方式は以上のよ
うに構成されているので、R−Y平面で領域の移動を行
なうとYの値が変化するため、Y−(B−Y)平面にお
ける位置が変化し値域の外にでる可能性がある。従っ
て、R−YもしくはB−Yのどちらか一方の量子化ビッ
ト数を1ビット減少させることしかできないといった問
題点があった。
うに構成されているので、R−Y平面で領域の移動を行
なうとYの値が変化するため、Y−(B−Y)平面にお
ける位置が変化し値域の外にでる可能性がある。従っ
て、R−YもしくはB−Yのどちらか一方の量子化ビッ
ト数を1ビット減少させることしかできないといった問
題点があった。
【0008】この発明は、上記の問題点を解決するため
になされたもので、圧縮率を向上させた画像圧縮及び伸
長装置を得ることを目的とする。
になされたもので、圧縮率を向上させた画像圧縮及び伸
長装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る画像圧縮
及び伸長装置は、輝度信号及び色差信号の3軸によって
形成される3次元空間内で凸八面体をなす画像データの
値域の座標点を、前記色差信号(R−Y),(B−Y)
がともに正となる直方体内の空き部分に3次元的に移動
して、量子化された画像データの圧縮を行う変換手段
と、前記圧縮された画像データの値域が形成している直
方体内の座標点を、圧縮前の画像データの値域に3次元
的に移動してデータ伸長を行う逆変換手段とを備えたも
のである。
及び伸長装置は、輝度信号及び色差信号の3軸によって
形成される3次元空間内で凸八面体をなす画像データの
値域の座標点を、前記色差信号(R−Y),(B−Y)
がともに正となる直方体内の空き部分に3次元的に移動
して、量子化された画像データの圧縮を行う変換手段
と、前記圧縮された画像データの値域が形成している直
方体内の座標点を、圧縮前の画像データの値域に3次元
的に移動してデータ伸長を行う逆変換手段とを備えたも
のである。
【0010】
【作用】この発明における画像圧縮及び伸長装置は、
Y,R−Y,B−Yの3軸で形成される3次元空間にお
ける空き領域を特定し、そこに対して値域の一部を移動
することにより2ビットの削減を達成するものであり、
映像信号の伝送等を行なう場合にデータ量の削減が可能
となり伝送時間を削減できる。
Y,R−Y,B−Yの3軸で形成される3次元空間にお
ける空き領域を特定し、そこに対して値域の一部を移動
することにより2ビットの削減を達成するものであり、
映像信号の伝送等を行なう場合にデータ量の削減が可能
となり伝送時間を削減できる。
【0011】
【実施例】実施例1.以下この発明の一実施例を図につ
いて説明する。図1に於て、1〜3はY,R−Y,B−
Yを入力する入力端子、4は変換テーブル、5〜7は圧
縮されたデータを出力する出力端子、8は伝送路、9〜
11は伝送されたデータを入力する入力端子、12は圧
縮されたデータを伸長する変換テーブル、13〜15は
伸長されたデータを出力する出力端子である。
いて説明する。図1に於て、1〜3はY,R−Y,B−
Yを入力する入力端子、4は変換テーブル、5〜7は圧
縮されたデータを出力する出力端子、8は伝送路、9〜
11は伝送されたデータを入力する入力端子、12は圧
縮されたデータを伸長する変換テーブル、13〜15は
伸長されたデータを出力する出力端子である。
【0012】次に動作について説明する。入力端子1〜
3より入力されたY,R−Y,B−Y信号は前述の従来
例の変換式に従うものである。Y−(R−Y)平面(ま
たはY−(B−Y)平面)での値域は図4の通りである
が、これをY,R−Y,B−Yの3次元空間で見た場
合、変換式の線形性から凸多面体をなすことがわかる。
この場合、図2に示すような凸八面体となる。従って、
Y,R−Y,B−Yの各要素を独立に量子化した場合外
枠で示される直方体の体積のうちかなりの部分が無駄に
なっているのがわかる。
3より入力されたY,R−Y,B−Y信号は前述の従来
例の変換式に従うものである。Y−(R−Y)平面(ま
たはY−(B−Y)平面)での値域は図4の通りである
が、これをY,R−Y,B−Yの3次元空間で見た場
合、変換式の線形性から凸多面体をなすことがわかる。
この場合、図2に示すような凸八面体となる。従って、
Y,R−Y,B−Yの各要素を独立に量子化した場合外
枠で示される直方体の体積のうちかなりの部分が無駄に
なっているのがわかる。
【0013】外枠の直方体の体積と内側の凸八面体の体
積の比は明らかに6:1である。全体として量子化ビッ
ト数を2ビット削減するためには、3次元空間内の画像
データの値域となる直方体の体積を1/4にすれば十分
である。これらの関係から、八面体の体積の一部を色差
信号R−Y,B−Yがともに正となる直方体内の空き部
分に3次元的に移動すれば、量子化された画像データの
圧縮が可能になる。
積の比は明らかに6:1である。全体として量子化ビッ
ト数を2ビット削減するためには、3次元空間内の画像
データの値域となる直方体の体積を1/4にすれば十分
である。これらの関係から、八面体の体積の一部を色差
信号R−Y,B−Yがともに正となる直方体内の空き部
分に3次元的に移動すれば、量子化された画像データの
圧縮が可能になる。
【0014】いま、図2の凸八面体のうち色差信号R−
Y,B−Yがともに正となる領域だけを、図3に示す。
図3の直方体は、明らかに図2の外枠の直方体の体積の
1/4であるから、この直方体内の空き部分、即ち画像
データによって使用されていない領域に凸八面体の残り
の部分の画像データを移動することによって、2ビット
の削減が可能になる。すなわち、輝度信号Y及び色差信
号R−Y,B−Yは、それぞれ量子化されて凸八面体内
の値域に分布する3次元座標空間(Y,R−Y,B−
Y)内の離散的なN個の座標点として入力端子1〜3に
入力され、変換テーブル4により、これらN個の座標点
を規則正しく並べ替えて、図3の直方体に入れ込むよう
な座標変換を行なう。ここで、N個の座標点が有限であ
って、図3の直方体の内部に 1.5N個の離散的な座標点
を特定でき、しかも図3の直方体の空き部分の体積と色
差信号R−YまたはB−Yのいずれかが負となる部分に
属する凸八面体の体積との比が5:3であることから、
変換テーブル4の出力端子5〜7から凸八面体内のデー
タを図3の直方体内に移動したあとの座標が重ならない
ように、圧縮された新たな画像データが出力される。
Y,B−Yがともに正となる領域だけを、図3に示す。
図3の直方体は、明らかに図2の外枠の直方体の体積の
1/4であるから、この直方体内の空き部分、即ち画像
データによって使用されていない領域に凸八面体の残り
の部分の画像データを移動することによって、2ビット
の削減が可能になる。すなわち、輝度信号Y及び色差信
号R−Y,B−Yは、それぞれ量子化されて凸八面体内
の値域に分布する3次元座標空間(Y,R−Y,B−
Y)内の離散的なN個の座標点として入力端子1〜3に
入力され、変換テーブル4により、これらN個の座標点
を規則正しく並べ替えて、図3の直方体に入れ込むよう
な座標変換を行なう。ここで、N個の座標点が有限であ
って、図3の直方体の内部に 1.5N個の離散的な座標点
を特定でき、しかも図3の直方体の空き部分の体積と色
差信号R−YまたはB−Yのいずれかが負となる部分に
属する凸八面体の体積との比が5:3であることから、
変換テーブル4の出力端子5〜7から凸八面体内のデー
タを図3の直方体内に移動したあとの座標が重ならない
ように、圧縮された新たな画像データが出力される。
【0015】この様にして変換されたY,R−Y,B−
Yは出力端子5〜7より出力され伝送路8を通って伸長
部の入力端子9〜11に入力され伸長用変換テーブルに
渡される。圧縮の変換テーブルの逆の対応をとるよう構
成された伸長用変換テーブルによりもとの座標に戻され
たY,R−Y,B−Yは出力端子13〜15より出力さ
れる。上記の例では変換テーブルを用いたがプロセッサ
等により計算を行なっても同様の効果が得られる。
Yは出力端子5〜7より出力され伝送路8を通って伸長
部の入力端子9〜11に入力され伸長用変換テーブルに
渡される。圧縮の変換テーブルの逆の対応をとるよう構
成された伸長用変換テーブルによりもとの座標に戻され
たY,R−Y,B−Yは出力端子13〜15より出力さ
れる。上記の例では変換テーブルを用いたがプロセッサ
等により計算を行なっても同様の効果が得られる。
【0016】
【発明の効果】以上のように、この発明によればY,R
−Y,B−Y軸からなる3次元空間内で空き部分を活用
するようにしたので圧縮率を向上したものが得られる効
果がある。
−Y,B−Y軸からなる3次元空間内で空き部分を活用
するようにしたので圧縮率を向上したものが得られる効
果がある。
【図1】この発明の一実施例による画像圧縮及び伸長装
置を示すブロック図である。
置を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例による画像圧縮の原理を説
明する図である。
明する図である。
【図3】この発明の一実施例による画像圧縮の原理を説
明する図である。
明する図である。
【図4】従来の画像圧縮及び伸長方式を示す図である。
4.変換テーブル 12.変換テーブル
Claims (1)
- 【請求項1】 輝度信号Y及び色差信号(R−Y),
(B−Y)で表わされる画像データを圧縮または伸長す
る装置において、前記輝度信号及び色差信号の3軸によ
って形成される3次元空間内で凸八面体をなす画像デー
タの値域の座標点を、前記色差信号(R−Y),(B−
Y)がともに正となる直方体内の空き部分に3次元的に
移動して、量子化された画像データの圧縮を行う変換手
段と、前記圧縮された画像データの値域が形成している
直方体内の座標点を、圧縮前の画像データの値域に3次
元的に移動してデータ伸長を行う逆変換手段とを備えた
ことを特徴とする画像圧縮及び伸長装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3206796A JP2667314B2 (ja) | 1991-08-19 | 1991-08-19 | 画像圧縮及び伸長装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3206796A JP2667314B2 (ja) | 1991-08-19 | 1991-08-19 | 画像圧縮及び伸長装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0549043A JPH0549043A (ja) | 1993-02-26 |
JP2667314B2 true JP2667314B2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=16529245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3206796A Expired - Fee Related JP2667314B2 (ja) | 1991-08-19 | 1991-08-19 | 画像圧縮及び伸長装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2667314B2 (ja) |
-
1991
- 1991-08-19 JP JP3206796A patent/JP2667314B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0549043A (ja) | 1993-02-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4654484A (en) | Video compression/expansion system | |
CN107483850B (zh) | 一种低延迟的高清数字图像传输方法 | |
US5363138A (en) | Image signal reproducing apparatus for partially reproducing image to be displayed | |
JPH099087A (ja) | 色再現処理方法 | |
EP0781493B1 (en) | Packed yuv9 format for interleaved storage and efficient processing of digital video data | |
JP2667314B2 (ja) | 画像圧縮及び伸長装置 | |
JP3217507B2 (ja) | 画像圧縮装置 | |
JP2698675B2 (ja) | カラー画像情報の符号化及び再生方法 | |
JP2841453B2 (ja) | 画像伝送装置及び画像伝送方法並びに画像復号装置及び画像受信方法 | |
JP2809552B2 (ja) | 画像符号化処理方法および画像復号化処理方法 | |
JP2827314B2 (ja) | 画像圧縮回路 | |
JPH01222967A (ja) | ディジタル画像の彩度調整方法および装置 | |
JP2810585B2 (ja) | 画像符号化処理方法および画像復号化処理方法 | |
JP2929634B2 (ja) | 画像符号化装置 | |
JP2841452B2 (ja) | 画像伝送装置及び画像伝送方法 | |
JP2698641B2 (ja) | カラー画像データ符号化方法及び複号方法 | |
JP2653108B2 (ja) | 伝送装置 | |
JPH04154374A (ja) | 画像データ符号化装置 | |
JP2839055B2 (ja) | 画像編集装置 | |
JPH04324758A (ja) | 画像処理方法 | |
JPH08186503A (ja) | データ圧縮・伸張方式及びデータ圧縮・伸張処理装置 | |
JPH05260521A (ja) | 圧縮動画像データ再生処理方法 | |
JPS62283776A (ja) | カラ−画像入出力装置 | |
JPS5947915B2 (ja) | カラ−画像信号処理装置 | |
JPH02260989A (ja) | 画像伝送装置及び画像伝送方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970617 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080627 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080627 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090627 Year of fee payment: 12 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |