JP2666677B2 - 半導体icチップ内蔵用のデータアンプ - Google Patents

半導体icチップ内蔵用のデータアンプ

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JP2666677B2
JP2666677B2 JP5105253A JP10525393A JP2666677B2 JP 2666677 B2 JP2666677 B2 JP 2666677B2 JP 5105253 A JP5105253 A JP 5105253A JP 10525393 A JP10525393 A JP 10525393A JP 2666677 B2 JP2666677 B2 JP 2666677B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体メモリ・セルから
読み出したデータを増幅するデータアンプに関し、特に
大容量半導体ランダムアクセスメモリ(DRAM)チッ
プへの内蔵に適したデータアンプの入力オフセット電圧
の調整機能を有するこの種のデータアンプに関する。
【0002】
【従来の技術】大容量DRAMなどの半導体ICチップ
は、内蔵するメモリ・セルから読出したデータの微小な
信号電圧を電源電圧レベルまで増幅するためにセンスア
ンプおよびこの出力を更に増幅するデータアンプを内蔵
している。従来技術におけるこの種のデータアンプの代
表例は、例えば「アイエスエスシーシー・ダイジェスト
・オブ・シンポジューム・オン・ブイ・エル・エス・ア
イ・サーキッツ(ISSCC Digest of S
ymposium on VLSI Circuit
s)」1990 PP17〜18に記載されている。図
7によれば、この回路100は帰還用オペアンプ140
および150と、メインオペアンプ160と、スイッチ
素子N12およびN13と、比較基準電圧Vrefと、
データIOおよび反転IO(IOB)が供給される入力
端子110および120と、このデータアンプ100の
出力端子130とを備え、オペアンプ140の非反転入
力端子(+)は比較基準電圧Vrefの電位に、反転入
力端子(−)はデータ入力端子100および一端が電源
電圧VDD電位に接続された帰還用スイッチ素子N12
の他端にそれぞれ接続され、オペアンプ140の出力端
は帰還用スイッチ素子N12の制御電極とメインオペア
ンプ160の非反転入力端(+)にそれぞれ共通接続さ
れる。オペアンプ150の非反転入力端子(+)は比較
基準電圧Vrefの電位に、反転入力端子(−)はデー
タ入力端子120および一端が電源電圧VDD電位に接
続された帰還用スイッチ素子N13の他端にそれぞれ接
続され、オペアンプ150の出力端は帰還用スイッチ素
子N14の制御電極とメインオペアンプ160の反転入
力端子(−)にそれぞれ共通接続される。
【0003】すなわち、FETN12とオペアンプ14
0、およびFETN13とオペアンプ150による各回
路は定電圧源として動作するためデータ線IOおよびI
OBが選択されないときはデータ線IOおよびIOBの
電圧が基準電圧と等しくなるようにそれぞれ動作する。
次に、データ線IOにHレベルが、データ線IOBには
Lレベルが供給されるとデータ線IOおよびIOBの電
圧はそれぞれVref+ΔV1およびVref−ΔV2
となる(ΔV1,ΔV2〉0)が、このとき定電圧源は
データ線IOおよびIOBの電圧を基準電圧Vrefに
引き戻すべく定電圧源の出力電圧(OUT)を下げ、反
転出力電圧(OUTB)を引き上げる。その結果OUT
とOUTBの電位差が増幅されてオメインオペアンプ1
60の出力となり、オペアンプ140および150はそ
れぞれ負帰還動作によりオフセットを減少させている。
IOおよびIOBの最終的な電圧はFETN12および
N13のオン抵抗とIOおよびIOBデータを供給する
増幅回路(不図示)の出力抵抗との比で決る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のデータアンプで
は入力オフセット電圧を完全に消去していないため、セ
ンスアンプからデータが供給されてもその電圧振幅が入
力オフセット電圧よりも大きくなるまではデータが正確
に増幅されない。すなわち、その増幅されたデータの電
圧に対して入力オフセット電圧分だけこのオペアンプ1
40および150の各動作の基準点のずれを生じる。し
たがってデータの電圧振幅が入力オフセット電圧よりも
大きくなるまでの間はデータアンプ100からデータが
出力されるタイミングが遅れることになる。オペアンプ
140および150の出力を入力側にフィードバックす
る場合に入力オフセット電圧をある程度打ち消すことは
できるが、フィードバックをかけることによってオペア
ンプ140および150の増幅度が減少するため、オペ
アンプ140および150の出力電圧振幅を大きくする
ことができない。そのためオペアンプ140および15
0に従属接続するメインオペアンプ160の入力オフセ
ット電圧が増加する原因となっていた。またデータを増
幅する間も常に帰還動作をしていた。
【0005】本発明の目的は、上述の欠点に鑑みなされ
たものであり、従来の欠点を除去して入力オフセット電
圧を補正する機能を有することによりセンスアンプから
供給されるデータの読出タイミングに合致してデータを
増幅するデータアンプを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、大容量
ランダムアクセスメモリを有する半導体集積回路(I
C)チップに内蔵され複数段従属接続されたオペアンプ
を用いてセンスアンプの出力信号を増幅する半導体IC
チップ内蔵用のデータアンプにおいて、前記センスアン
プおよび前段オペアンプの間に挿入されオフセット切替
信号に応答して前記センスアンプの出力データを前記前
段オペアンプへ選択的に供給する一対のスイッチ素子
と、前記前段オペアンプの入力端をあらかじめ定めた基
準電圧にプルアップするFET素子と、前記前段オペア
ンプの負荷FETに並列接続されたFETのゲート電極
および後段オペアンプ出力端の間に直列接続の状態で挿
入され前記オフセット切替信号に応答して選択的に導通
状態になる帰還用スイッチ素子と、前記直列接続の接続
点と電源電位との間に挿入され前記帰還用スイッチ素子
の導通状態に応答して前記後段オペアンプの出力電位を
記憶する容量素子とを有し、ロウ・アドレス・ストロー
ブ(RAS)信号のアクティブ状態に応答した前記1対
のスイッチ素子の非導通状態と前記プルアップ素子によ
るプルアップ状態と前記帰還用スイッチ素子の導通状態
とにそれぞれ応答して前記基準電圧が前記前段オペアン
プの非反転入力および反転入力の各端子に供給され
段オペアンプの出力電圧が前段オペアンプの前記直列接
続の接続点にフィードバックされるとともに前記容量素
子に保持されて前記データアンプの入力オフセット電圧
が調整され、前記1対のスイッチ素子の導通状態に応答
して前記センスアンプの出力信号が前記前段オペアンプ
の前記非反転入力および前記反転入力の各端子に供給さ
れるとともに前記帰還用スイッチ素子の非導通状態に応
答して前記フィードバックが解除されて所定のデータ増
幅が実行される構成を備えることにある。
【0007】また、複数段の前記オペアンプが電源電圧
と一端が接地電位に接続された定電流源の他端との間に
直列接続で挿入された、第1の負荷FETおよび第1の
入力FETからなる第1の直列接続回路と、第2の負荷
FETおよび第2の入力FETからなる第2の直列接続
回路と、前記第1の直列接続回路の直列接続点および前
記第2の直列接続回路の直列接続点がそれぞれ接続され
る第1の出力端および第2の出力端とを備え、前記前段
オペアンプは複数個の前記センスアンプに接続される各
ビット線対に対応して複数組が互に並列接続される複数
組の前記入力FETを有しこれら入力FETのゲート電
極が対応する前記各ビット線対に前記センスアンプを介
することなく各々直接接続され、さらにこれら入力FE
Tの1組ごとに接続される前記定電流源が前記オフセッ
ト切替信号に応答して選択的に導通するオフセット切替
用FETにおき替えられるとともに、前記前段および後
段の各オペアンプを前記複数個のセンスアンプに対して
1組備えることもできる。
【0008】
【実施例】本発明の半導体ICチップ内蔵用のデータア
ンプは、入力オフセット電圧を小さくする構成になって
いるので、センスアンプから供給されるデータの振幅電
圧がハイ(H)レベルまたはロウ(L)レベルへの変化
開始と同時にそのデータを増幅することができ、データ
アンプの高速化が可能である。また、データをセンスア
ンプを介することなく直接ビット線対から供給を受ける
こともできるので、さらにデータアンプの高速化が可能
である。
【0009】次に、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。図1は本発明の第1の実施例の等価
回路図であり、図2はその動作原理を説明するための等
価回路図である。また、図3は第1の実施例をMOSト
ランジスタで構成した回路図、図4は図3の回路動作を
説明するためのタイミングチャートである。
【0010】図1を参照すると、この図に示した第1の
実施例のデータアンプ10はオフセット切替スイッチ1
1と、前段オペアンプ12と、後段オペアンプ13と、
帰還用オペアンプ15と帰還用スイッチSWと、容量素
子Cとを備え、オフセット切替スイッチ11はビット線
対BLおよびBLBが接続されたセンスアンプ20の出
力端にデータアンプ10の入力端子30および40を介
してそれぞれ接続される。またオフセット切替スイッチ
11はオフセット切替信号Yswに応答して比較基準電
圧Vrefの電位または入力端子30および40が選択
的に接続され、そのスイッチ出力端は前段オペアンプ1
2の一方の入力端子(+)および他方の入力端子(−)
にそれぞれ接続される。前段オペアンプ12の出力端は
後段オペアンプ13の入力端に接続され後段オペアンプ
13の出力の一方は出力端子70へ供給され、他方は帰
還用スイッチSWを介して帰還用オペアンプ15の入力
端と一端が接地電位に接続された容量素子Cの他端とに
それぞれ接続される。帰還用オペアンプ15の出力端は
前段オペアンプ12のオフセット調整端子に接続され
る。
【0011】再び図1を参照すると、まずオフセット切
替スイッチ11がオフセット切替信号Yswに応答して
比較基準電圧Vrefを選択したあと帰還用スイッチS
Wをオン(ON)にすることにより、前段オペアンプ1
2の入力端子(+)および入力端子(−)の各電位は同
レベルとなる。本実施例の構成は帰還用オペアンプ15
により後段オペアンプ13から前段オペアンプ12へ負
帰還がかかっているので上記同レベルの電位に応答して
前段オペアンプ12および13の出力が0レベルになる
ように動作する。したがって前段オペアンプ12および
13の入力オフセット電圧が調整され、こときの調整量
(電苛)が容量素子Cに保持される。この状態におい
て、センスアンプの出力の供給を受けるようにオフセッ
ト切替スイッチ11の選択を切り替え、さらに帰還用ス
イッチSWをオフ(OFF)にするとともにセンスアン
プ制御信号SEをONにしてセンスアンプ20の増幅動
作を開始させる。データアンプ10は入力オフセット電
圧が0Vに調整されているからセンスアンプ20の出力
開始と同時に、その出力信号電圧が微小振幅の段階から
データアンプ10はその電圧を増幅することができる。
【0012】図2を参照すると、この図に示した第1の
実施例の動作原理説明用等価回路のデータアンプ10は
帰還用オペアンプ15の出力を前段オペアンプ12の一
方の入力端子(−)に帰還させる。この図を参照して動
作原理の説明をすると前段オペアンプ12,13および
15の各利得をG1,G2およびG3とし、入力オフセ
ットをOS1,2および3とする。また、OS3はオフ
セット電圧が0と仮定する。入力オフセット電圧調整前
の前段オペアンプ12のLレベルの入力電圧Xを0レベ
ルとすると、帰還用スイッチSWがOFF状態のときの
データアンプ10の出力Yは、 Y=((X+OS1)G1+OS2)G2……………………………(1) であるからこのときのデータアンプ10の入力オフセッ
ト電圧TOSは、 TOS=OS1+OS2/G1…………………………………………(2) となる。次にオフセット切替スイッチ11をON状態に
し入力電圧Xを0として入力オフセット電圧調整をする
と出力Yは、 Y=y0=(GS1・G1)G2/(1+G1・G2・G3)……(3) となる。この状態で帰還用スイッチSWをOFF状態に
すると、前段オペアンプ12の入力端子(−)にはG3
・Yの電圧が供給される。前段オペアンプ12の入力端
子(+)にある電圧を供給すると出力Yは、 Y=((X−G3・y0+OS1)G1+OS2)G2……………(4) となる。このときの入力オフセット電圧TOSは、 TOS=OS1+OS2/G1−G3・y0 =(OS1+OS2/G1)/(1+G1・G2・G3)…(5) であり、入力オフセット電圧TOSが式(2)で示した
初期状態の1/(1+G1・G2・G3)になっている
ことがわかる。
【0013】図3を参照すると、この図に示した第1の
実施例のデータアンプ10はオフセット切替スイッチ1
1、前段オペアンプ12、後段オペアンプ13、オフセ
ット調整回路14、データ入力端子30および40、オ
フセット切替信号入力端子50、帰還制御信号FBC入
力端子60、およびデーダ出力端子70を備え電源VD
Dおよび接地電位GNDが供給されている。オフセット
切替スイッチ11は入力端子30および前段オペアンプ
12の入力FETN5およびN6との間にFETN1お
よびN2がそれぞれ挿入され、FETN1およびN2の
入力端30および40はビット線対BLおよびBLBを
経てデータの供給を受けるセンスアンプ20で増幅され
たデータ線IOおよびIOB(IOの反転信号線)が接
続される。
【0014】またFETN1およびN2のゲート電極は
入力端子50を経て供給されるオフセット切替信号Ys
wによりON/OFFが制御され、その出力端はFET
N3およびN4を介して電源VDDにそれぞれプルアッ
プされるとともに、FETN3およびN4のゲート電極
は電源VDDに共通接続される。前段オペアンプ12は
電源VDDと一端が接地電位GNDに接続された電流源
I1の他端との間に直列接続で挿入された、負荷FET
P1および入力FETN5からなる第1の直列接続回路
およびその直列接続点aと、負荷FETP2および入力
FETN6からなる第2の直列接続回路およびその直列
接続点bとを有し電源VDDおよび接地電位GNDが供
給されている。直列接続点aは後段オペアンプ13の入
力FETN7およびオフセット調整回路14のFETP
5のドレイン電極に接続される。
【0015】また第2の直列接続回路の直列接続点bと
負荷FETP1およびP2のゲート電極とは共通接続さ
れ、後段オペアンプ13の入力FETN8のゲート電極
およびオフセット調整回路14のFETP6のドレイン
電極に共通接続される。後段オペアンプ13は電源VD
Dレベルと一端が接地電位GNDに接続された電流源I
2の他端との間に直列接続で挿入された、負荷FETP
3および入力FETN7からなる第3の直列接続回路お
よびその直列接続点cと、負荷FETP4および入力F
ETN8からなる第4の直列接続回路およびその直列接
続点dとを有し、電源(VDD)および接地電位(GN
D)が供給され、直列接続点cはデータ出力端子70へ
接続されている。
【0016】入力FETN7およびN8は前段オペアン
プ12からのデータ供給を受けて直列接続点cがオフセ
ット調整回路14のFETN9のドレイン電極に接続さ
れる。また直列接続点dと負荷FETP3およびP4の
ゲート電極とは共通接続され、さらにオフセット調整回
路14のFETN10のドレイン電極に接続される。オ
フセット調整回路14は直列接続点aおよび電源VDD
の間にFETP5が挿入され、そのゲート電極と直列接
続点dおよび電源VDDとの間にFETN9および容量
素子C1とがそれぞれ挿入されている。さらに直列接続
点bおよび電源VDDの間にFETP6が挿入され、そ
のゲート電極と直列接続点cおよび電源VDDとの間に
FETN10および容量素子C2とがそれぞれ挿入され
ている。またFETN9および10は入力端子60を経
て供給される帰還制御信号FBCによりそれぞれON/
OFFが制御される。
【0017】図3および図4を併せて参照すると、初期
状態ではオフセット切替信号YswがLレベルでオフセ
ット切替スイッチ11のFETN1およびN2はOFF
状態にあり(図4−Ysw)、このFETN1およびN
2に接続されたFETN3およびN4によってFETN
5およびN6のゲート電圧は等しくHレベルにプルアッ
プされ入力FETN5およびN6は同相入力状態にな
る。したがって、直列接続点aおよびbからLレベルが
後段オペアンプ13の入力FETN7および8にそれぞ
れ供給されてこれらFETも同相入力状態になり、直列
接続点cおよびdの差動出力Lレベルがオフセット調整
回路14のFETN9およびN10にそれぞれ供給され
た状態になる。このときDRAMの外部から供給される
制御信号RASの反転信号(RASB)のLレベルに応
答して帰還制御信号FBCがHレベルになり(図4−R
ASBおよびFBC)FET9および10がON状態と
なってFETP5およびP6がON状態となるから、前
段オペアンプ12,13およびオフセット調整回路14
による帰還ループが形成されてこれらオペアンプの入力
オフセットが調整される。
【0018】すなわち、FETN5,N6,P1,P
2,P3,およびP4の各オン抵抗をr1,r2,r
3,r4,r5,およびr6とすると、r1=r2,r
3=r4,r5=r6のときにFETN5およびN6の
各入力電圧が等しければ、その出力となる直列接続点a
およびbの電圧もそれぞれ等しくなり入力オフセット電
圧は0ボルトになる。ここで、r1がr2よりも小さけ
れば直列接続点aおよびbの電圧を等しくするには、F
ETN5の入力電圧をFETN6の入力電圧よりも大き
くする必要があり、FETN5の入力電圧値からFET
N6の入力電圧値を差し引いた残りの電圧が入力オフセ
ット電圧となる。この入力オフセット電圧を調整するに
は、r1(1/((1/r4)+(1/r6))=r2
(1/((1/r3)+(1/r5))が成立するよう
にr3およびr4を調整する。
【0019】この調整は直列接続点cおよびdの電圧
(FETP1のゲート電極およびFETP2のゲート電
極に供給される電圧)で行なうことができる。つまり、
FETP1のゲート電極に供給される電圧がFETP2
のゲート電極に供給される電圧よりも大きければよい。
上述のようにFETN5およびN6の各入力電圧が等し
いときに直列接続点aの電圧が直列接続点bの電圧に等
しくなるように直列接続点cおよびdの電圧が調整さ
れ、その調整された結果の電圧がFETN9およびN1
0を経て容量素子C1およびC2にそれぞれ記憶され
る。
【0020】上述したオフセット調整が終了すると帰還
制御信号FBCがLレベルになり(図4−FBC)FE
TN9およびN10はOFFされ帰還ループが解除され
る。さらにセンスアンプ20はセンスアンプ制御信号S
EのHレベル(図4−SE)への変化に応答してデータ
(一例としビット線対BLからHレベルおよびBLBか
らLレベルを供給)の電圧増幅を開始しデータをオフセ
ット切替スイッチ11に供給する。このときオフセット
切替スイッチ11はHレベルになるオフセット切替信号
Ysw(図4−Ysw)に応答してFETN1およびN
2がON状態となりHレベルのデータIOを入力FET
N5に、LレベルのデータIOBを入力FETN6に供
給する(図4−IOおよびIOB)。この差動入力レベ
ルに応答して前段オペアンプ12は直列接続点aからL
レベルを入力FETN7に、直列接続点bからHレベル
を入力FETN8にそれぞれ供給する。
【0021】これら供給された信号に応答してオペアン
プ13の直列接続点cからHレベルデータの一方が出力
端子70へ(図4−Dout)、他方はFETN10へ
それぞれ供給される。このとき、センスアンプ20の出
力IOの振幅電圧は徐々にHレベルに上昇するので電圧
VDDレベルに到達するのが遅くなるが(図4−IOよ
びIOB)、本実施例のデータアンプ10は入力オフセ
ット電圧が調整されているため振幅電圧が微小な段階か
らその電圧増幅を開始し、したがってデータアンプの出
力変化も高速化できる。出力IOBがHレベルに変化す
るときも同様に作動し高速化できる。本実施例ではデー
タアンプ10は前段オペアンプ12および後段オペアン
プ13の2個で説明したが、前段および後段の間に所定
の個数オペアンプが挿入された構成にも適用することが
できる。
【0022】次に、図5を参照すると、この回路図で示
した第2の実施例のデータアンプ10は上述の第1の実
施例の変形であって、前段オペアンプ12および後段オ
ペアンプ13が複数個のセンスアンプに対して共通に1
組だけ備えられ、入力トランジスタ入力FETN5およ
びN6が前段オペアンプ12から分離されてセンスアン
プの近くに配置されることと、その各ゲート電極にビッ
ト線対BIおよびBIBからデータの供給を受け各ドレ
イン電極は負荷FETP1およびP2にそれぞれ接続さ
れ各ソース電極はFETN11のドレイン電極にそれぞ
れ共通接続されることによってオフセット切替信号Ys
wに応答して選択的に接地電位に接続されることと、こ
れら入力FETN5およびN6とFETN11とは複数
のセンスアンプごとに設けられそれぞれの入力FETN
5およびN6のドレイン電極は互に並列接続の状態で上
述した1組の負荷FETP1およびP2に共通接続され
ることの各構成以外は第1の実施例と同様であるからこ
こでは省略する。
【0023】図5に併せてこの実施例の動作を説明する
タイムチャートを示した図6を参照すると、初期状態で
はオフセット切替信号YswがLレベルで(図6−Ys
w)FETN11はOFF状態にあり、このFETN1
1のドレイン電極に共通接続された入力FETN5およ
びN6の接続点はフローティング状態であるから、前段
オペアンプ12の直列接続点aおよびbは等しく負荷F
ETP1およびP2によってHレベルにプルアップされ
る。したがって、前段オペアンプ12の直列接続点aお
よび接続点bからHレベルが後段オペアンプ13の入力
FETN7およびN8にそれぞれ供給されて同相入力状
態となり、後段オペアンプ13の直列接続点cおよびd
からLレベルがオフセット調整回路14のFET9およ
び10にそれぞれ供給された状態にある。
【0024】このとき制御信号RASBのLレベルに応
答してオフセット切替信号Yswの所定の1本のみがH
レベルとなり、また帰還制御信号FBCのHレベル(図
6−RASB、WswおよびFBC)に応答してFET
9および10がON状態となるから、FETP5および
P6もON状態となり、前段オペアンプ12,13およ
びオフセット調整回路14による帰還ループが形成され
てこれらオペアンプの入力オフセットが調整される。上
述のオフセット調整の終了にともない帰還制御信号FB
CがLレベルになり(図6−FBC)FETN9および
N10はOFFされ帰還ループが解除される。
【0025】続いてセンスアンプ20はセンスアンプ制
御信号SEのHレベル(図6−SE)への変化に応答し
てデータ(一例としビット線対BLからHレベルおよび
BLBからLレベルを供給)の電圧増幅を開始しデータ
を入力FETN5およびN6に供給する。入力FETN
5およびN6はワード線WLがHレベルのときにオフセ
ット切替信号Yswの各Hレベルに応答して(図6−W
LおよびYsw)動作状態となり、入力FETN5にH
レベルのデータBLを、入力FETN6にLレベルのデ
ータBLBの供給をそれぞれ受ける(図6−BLおよび
BLB)。入力FETN5およびN6は差動入力状態と
なり、直列接続点aから入力FETN7にLレベルを、
直列接続点bから入力FETN8にHレベルをそれぞれ
供給する。
【0026】これら供給された信号に応答して、後段オ
ペアンプ13の直列接続点cからHレベルデータが出力
端子80(図6−Dout)およびFETN9へ供給さ
れ、入力FETN8はON状態になり直列接続点dから
LレベルがFETN10へ供給される。このとき、セン
スアンプ20は制御信号SEのHレベルに応答してビッ
ト線対BLおよびBLBのデータを増幅するが既にデー
タアンプ10によってVDDレベルにまで増幅されてい
るので高速化には寄与しない。本実施例の場合もビット
線対BLおよびBLBの振幅電圧は徐々にHレベルに上
昇するので電源VDDレベルに到達するのが遅くなるが
(図6−BLおよびBLB)、データアンプ10は入力
オフセット電圧が調整されているため振幅電圧が微小な
段階からその電圧増幅を開始するのでデータアンプの出
力変化は高速化できる。ビット線対BLおよびBLBが
Hレベルに変化するときも同様に動作するので高速化で
きる。本実施例もデータアンプ10は前段オペアンプ1
2および後段オペアンプ13の2個で説明したが、前段
および後段間に所定の個数オペアンプが挿入された構成
に対しても同様に適用できる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体チ
ップ内蔵用のデータアンプは入力オフセット電圧を調整
する機能を備えているので、センスアンプから供給され
るデータの振幅電圧が微小電圧のときからその電圧に応
答して増幅するのでデータアンプを高速化ができ、ま
た、データアンプをビット線対に直接接続することによ
り、センスアンプがデータ増幅を開始する以前にビット
線対上のデータをデータアンプで増幅できるため更にデ
ータアンプを高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施例の等価回路図であ
る。
【図2】第1の実施例の動作原理を説明するための等価
回路図である。
【図3】第1の実施例をMOSトランジスタで構成した
回路図である。
【図4】図3の回路動作を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【図5】本発明による第2の実施例の回路図である。
【図6】図5の回路動作を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【図7】従来技術によるデータアンプのブロック図であ
る。
【符号の説明】
10 データアンプ 20 センスアンプ 30,40 入力端子 50 オフセット切替信号Ysw 60 帰還制御信号FBC 70 出力端子 11 オフセット切替スイッチ 12 前段オペアンプ 13 後段オペアンプ 14 オフセット調整回路 a,b,c,d 直列接続点 N1〜8 NMOSFET P1〜8 PMOSFET I1,I2 定電流源 C1,C2 容量素子

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大容量ランダムアクセスメモリを有する半
    導体集積回路(IC)チップに内蔵され複数段従属接続
    されたオペアンプを用いてセンスアンプの出力信号を増
    幅する半導体ICチップ内蔵用のデータアンプにおい
    て、前記センスアンプおよび前段オペアンプの間に挿入
    されオフセット切替信号に応答して前記センスアンプの
    出力データを前記前段オペアンプへ選択的に供給する一
    対のスイッチ素子と、前記前段オペアンプの入力端をあ
    らかじめ定めた基準電圧にプルアップするFET素子
    と、前記前段オペアンプの負荷FETに並列接続された
    FETのゲート電極および後段オペアンプ出力端の間に
    直列接続の状態で挿入され前記オフセット切替信号に応
    答して選択的に導通状態になる帰還用スイッチ素子と、
    前記直列接続の接続点と電源電位との間に挿入され前記
    帰還用スイッチ素子の導通状態に応答して前記後段オペ
    アンプの出力電位を記憶する容量素子とを有し、ロウ・
    アドレス・ストローブ(RAS)信号のアクティブ状態
    に応答した前記1対のスイッチ素子の非導通状態と前記
    プルアップ素子によるプルアップ状態と前記帰還用スイ
    ッチ素子の導通状態とにそれぞれ応答して前記基準電圧
    が前記前段オペアンプの非反転入力および反転入力の各
    端子に供給され後段オペアンプの出力電圧が前段オペ
    アンプの前記直列接続の接続点にフィードバックされる
    とともに前記容量素子に保持されて前記データアンプの
    入力オフセット電圧が調整され、前記1対のスイッチ素
    子の導通状態に応答して前記センスアンプの出力信号が
    前記前段オペアンプの前記非反転入力および前記反転入
    力の各端子に供給されるとともに前記帰還用スイッチ素
    子の非導通状態に応答して前記フィードバックが解除さ
    れて所定のデータ増幅が実行される構成を備えることを
    特徴とする半導体ICチップ内蔵用のデータアンプ。
  2. 【請求項2】 複数段の前記オペアンプが電源電圧と一
    端が接地電位に接続された定電流源の他端との間に直列
    接続で挿入された、第1の負荷FETおよび第1の入力
    FETからなる第1の直列接続回路と、第2の負荷FE
    Tおよび第2の入力FETからなる第2の直列接続回路
    と、前記第1の直列接続回路の直列接続点および前記第
    2の直列接続回路の直列接続点がそれぞれ接続される第
    1の出力端および第2の出力端とを備え、前記前段オペ
    アンプは複数個の前記センスアンプに接続される各ビッ
    ト線対に対応して複数組が互に並列接続される複数組の
    前記入力FETを有しこれら入力FETのゲート電極が
    対応する前記各ビット線対に前記センスアンプを介する
    ことなく各々直接接続され、さらにこれら入力FETの
    1組ごとに接続される前記定電流源が前記オフセット切
    替信号に応答して選択的に導通するオフセット切替用F
    ETにおき替えられるとともに、前記前段および後段の
    各オペアンプを前記複数個のセンスアンプに対して1組
    備えることを特徴とする請求項1記載の半導体ICチッ
    プ内蔵用のデータアンプ。
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