JP2665790B2 - レシーバタンク - Google Patents

レシーバタンク

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JP2665790B2
JP2665790B2 JP1034489A JP3448989A JP2665790B2 JP 2665790 B2 JP2665790 B2 JP 2665790B2 JP 1034489 A JP1034489 A JP 1034489A JP 3448989 A JP3448989 A JP 3448989A JP 2665790 B2 JP2665790 B2 JP 2665790B2
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徳之 伊藤
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株式会社ゼクセル
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、冷凍機サイクルにおいてコンデンサから
送られる冷媒を一時貯えるレシーバタンクに関し、特に
この貯えられる冷媒の小量化に関するものである。
(従来の技術) 近年、フロンガスが大気中のオゾンを破壊することが
明らかになったため、フロンガスの使用を規制すること
が求められている。それで、冷凍機サイクル内における
レシーバタンク(冷凍機用受液器)内に充填する冷媒は
一般にフロンガス(R−12)が使用されているので、で
きるだけこの冷媒の充填量を減らすことが望ましい。
ところで、従来より、主に冷媒がレシーバタンク内に
流入した時に液面近傍に生じる気泡が次のエクスパンシ
ョンバルブに送られると当該バルブでの絞り効率が低下
してしまうので、レシーバタンク上部に設けたサイトグ
ラス(液量視認窓)による冷媒量の視認では前記気泡の
分布状態を目安としており、泡がほとんど無いか少量で
あれば冷媒量を適量、泡が比較的多いならば冷媒量の少
なくなっていると判断していた。しかし、実際には前記
気泡が車の振動等も加わって比較的多く生じるので、必
要最小限の冷媒量に比較してまだ余裕のある量の時でも
サイトグラスによる視認では泡が多く視認され、冷媒量
が少ないことを使用者に表示していた。そこで、この気
泡の発生をできるだけ抑えるならばサイトグラスによる
視認の信頼性が高まり、冷媒の総充填量を減少させるこ
とができる。
例えば、前記気泡の発生を抑える技術として実開昭63
−89557号公報(以後、前者という)においては、レシ
ーバタンク内の冷媒の液面にフロートを浮かべ、このフ
ロートにレシーバタンクの流入口より流入する冷媒が当
たるようにして、流入する冷媒が直接液面に突入して液
面が大きく波打たないようにしていた。また、実開昭63
−63665号公報(以後、後者という)においては、レシ
ーバタンク上部の冷媒流入口の直下近傍に、レシーバタ
ンク内面との間に隙間が存在するような形の邪魔板を設
けることにより、流入口から流入する冷媒が邪魔板に当
たって流速が弱められるようにしていた。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、前記従来例の前者の考案においては流
入口から冷媒がジェット流状にフロートに当たるので、
このフロートにかなりの揺れが生じ、その結果気泡が生
じてしまい効果が充分であるとは言えなかった。また、
前記従来例の後者の考案においても実験の結果、結果が
不充分であった。
そこで、この発明は、上述した従来の問題点を解消
し、主に冷媒流入時にレシーバタンク内の冷媒に気泡が
生じるのを極力抑えることのできるレシーバタンクを提
供することを課題としている。
(課題を解決するための手段) しかして、この発明に係るレシーバタンクは、密閉ケ
ースの頂部に冷媒流入口と冷媒流出口が形成され、前記
冷媒流入口は密閉ケース内に開口し、前記冷媒流出口に
は下部付近まで伸びる吸い上げ管が取付けられているレ
シーバタンクにおいて、 前記密封ケース内部の冷媒流入口の直下近傍に乾燥剤
を設け、この乾燥剤の下側に溜められた冷媒に浮かび、
該冷媒の液面を略覆う形のフロートに、複数の穴を貫通
させると共に、中央に設けられフロートの厚さよりも長
い寸法のボスを形成し、このボスを介して前記吸い上げ
管に摺動自在に配置したことにある。
(作用) したがって、密封ケースの頂部の冷媒流入口から冷媒
がジェット流状に密閉ケース内部に流入してくると、先
ず乾燥剤に当たってこれを通過することにより冷媒の流
速が大幅に減速される。乾燥剤を通過した冷媒は更に液
面に浮かんでいるフロートに当たることやフロートに形
成の穴により冷媒の圧力が吸収されることから、冷媒が
液面に与える振動が充分に柔らげられ、液面が波打って
生じる気泡を少なくすることができる。また、フロート
に形成のボスによりフロートが傾いたり、摺動の不都合
の発生が防がれるものである。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面により説明する。
第1図はこの発明に係る冷凍機サイクルとその周辺機
器の概略図である。空調ダクト1の最上流側には内外気
切替ドア4が設けられ、空調ダクト1内に空気を吸い込
んで後流側に送風する。この送風機5の後流側にエバポ
レータ6が設けられている。このエバポレータ6は空調
ダクト1内の空気を冷却するためものであり、このエバ
ポレータ6の後流側にエアミックスドア14とヒータコア
15とが配置され、エアミックスドア14の開度に応じてヒ
ータコア15へ送る空気とヒータコア15をバイパスする空
気との割合が調節される。空調ダクト1の後端はモード
ドア17a,17bが設けられ、このモードドア17a,17bを選択
的に開閉することにより吹出モードが変えられる。
前記エバポレータ6はエクスパンションバルブ10、レ
シーバタンク9、コンデンサ8、コンプレッサ7と共に
配管結合されてこの発明に係る冷凍機サイクル16を構成
している。コンプレッサ7はエンジン12から伝達される
駆動力を断続するための電磁クラッチ13を有している。
コンプレッサ7により圧縮された高温、高圧の冷媒はコ
ンデンサ8により冷却されて液体となり、レシーバタン
ク9内に貯えられる。このレシーバタンク9は冷媒を一
時貯えておき、エバポレータ6で必要とする冷媒の量が
変化しても常に液体の冷媒を供給し、気体化した冷媒が
エバポレータ6に行かないようにする。次に冷媒はエク
スパンションバルブ10に至って絞られることにより断熱
膨張して圧力が低くなり、エバポレータ6の中で蒸発し
て外部より吸熱し気体になる。その後再びコンプレッサ
7に吸収される。
次に、この発明の一実施例の前記レシーバタンク9に
ついて第2図を参照して説明する。
レシーバタンク9の密閉ケース20の上部には冷媒流入
口21、冷媒流出口22及び密閉ケース20内部の冷媒の量を
肉眼で確認するためのサイトグラス29が設けられてい
る。このサイトグラス29と冷媒流出口22はレシーバタン
ク9の中心部に設けられた吸上げ管24に通じた構成とな
っている。密閉ケース20内部には金網フィルタ23、乾燥
剤26及びフエルト27から成るドライヤ31がストッパ25に
より吸上げ管24の上部に固定して設けられている。この
ドライヤ31の固定位置は例えば密閉ケース20内面上端部
と金網フィルタ23との間隔aが10mm程度とする。そし
て、このドライヤ31の下側に貯えられている冷媒30の液
面にはフロート28がその中央のボス33の穴を前記吸上げ
管24に自由に摺動可能に貫通させた形で浮かぶように配
置されている。このフロート28の形状は第3図に示すよ
うに複数の穴をあけたもの(例えば直径2mmの穴32を直
線状に四個設け、この穴列を放射状に計12列並べたも
の)で前記ボス33はフロート28本体の厚さよりもいくら
か長目に形成されている。これにより、フロート28が前
記吸上げ管24に対して傾いたり、摺動がスムーズでなく
なったりするのを防止する。また、このフロート28は比
重1以下の材料、例えばポリプロピレンを用いることが
でき、密閉ケース20内面との隙間bは3mm程度とする。
上記レシーバタンク9において、冷媒(液体)が冷媒
流入口21からジェット流状に流入してくると、先ず第1
の邪魔板であるドライヤ31を通過することにより流速が
大幅に減少させられる。次にドライヤ31を通過した冷媒
は液面に浮かぶ第2の邪魔板であるフロート28に当たっ
てその冷媒の一部は穴32に吸収され、更に流速が柔らげ
られて液面に及ぼす影響を極力抑えることができる。
このように、従来の穴のないフロートを用いた場合は
落下する冷媒の圧力によってこのフロートが液中に沈む
こともあり、その結果液面を大きく波立たせて気泡を生
じさせるのに対して、この実施例の穴あきフロート28を
用いた場合は前記冷媒の圧力が穴32によって吸収される
のでフロート28が液中に沈むことがなく、その揺れを一
層小さくすることができる。
尚、このレシーバタンクの実施例の冷媒を総充填量を
従来のものと比較すると、実験の結果、例えば液面を安
定させる手段を何も講じなかった場合の冷媒の総充填量
をA(g)とした時、邪魔板のみを設けた場合は(A−
20)g、フロートのみを設けた場合は(A−60)g、ド
ライヤを液面の上側に設けただけの場合は(A−40)
g、上記実施例(ドライヤと穴あきフロートを設けた)
の場合は(A−125)gの各充填量となったので、この
実施例の冷媒の総充填量が最も少なくて済むことが明ら
かとなった。
(発明の効果) 以上説明したように、この発明によれば、レシーバタ
ンク内に第1の邪魔板であるドライヤと、このドライヤ
の下側に第2の邪魔板であるフロートを設けたので、従
来のフロートのみの場合や邪魔板のみの場合等に比較し
て流入してくる冷媒の流速が大幅に減少させられ、冷媒
が液面に突入して液をはね上げ、液面が波打って気泡を
生じさせるのを減少させることができる。穴あきフロー
トは、冷媒の圧力を該穴が吸収する効果を有し気泡の発
生を一層効果的に減少させることができる。さらに、ボ
スによりフロートは傾かずスムーズに吸い上げ管にガイ
ドされて摺動させることができる。
このように、泡立ちが少なくなり、サイトグラスによ
り確認するクリアポイント(冷媒を略透明に視認できる
点)を少冷媒側に移動させることができ、これに伴って
冷媒の総充填量を従来のフロートや邪魔板のみの場合等
に比較してかなり少なくすることができるのでフロンガ
スを規制する点で、またレシーバタンクの小型化という
点でも効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る冷凍機サイクルとその周辺機器
の概略構成図、第2図はこの発明のレシーバタンクの断
面図、第3図はフロートの一実施例を示す斜視図であ
る。 9……レシーバタンク、24……吸上げ管、28……フロー
ト、30……冷媒、31……ドライヤ、32……穴、33……ボ
ス。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密閉ケースの頂部に冷媒流入口と冷媒流出
    口が形成され、前記冷媒流入口は密閉ケース内に開口
    し、前記冷媒流出口には、下部付近まで伸びる吸い上げ
    管が取付けられているレシーバタンクにおいて、 前記密閉ケース内部の冷媒流入口の直下近傍に乾燥剤を
    設け、この乾燥剤の下側に溜められた冷媒に浮かび、該
    冷媒の液面を略覆う形のフロートに、複数の穴を貫通さ
    せると共に、中央に設けられフロートの厚さよりも長い
    寸法のボスを形成し、このボスを介して前記吸い上げ管
    に該フロートを摺動自在に配置したことを特徴とするレ
    シーバタンク。
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