JP2665135B2 - 双胴型ウォータージェット推進船 - Google Patents
双胴型ウォータージェット推進船Info
- Publication number
- JP2665135B2 JP2665135B2 JP25646093A JP25646093A JP2665135B2 JP 2665135 B2 JP2665135 B2 JP 2665135B2 JP 25646093 A JP25646093 A JP 25646093A JP 25646093 A JP25646093 A JP 25646093A JP 2665135 B2 JP2665135 B2 JP 2665135B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water jet
- jet propulsion
- catamaran
- stern
- air cushion
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- Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、左右の船体部分の相互
間にエアクッション室をそなえて航行時に船体を浮上さ
せるようにした双胴船（側壁型エアクッション船を含
む。）に関し、特にウォータージェット推進装置をそな
えた双胴型ウォータージェット推進船に関する。
間にエアクッション室をそなえて航行時に船体を浮上さ
せるようにした双胴船（側壁型エアクッション船を含
む。）に関し、特にウォータージェット推進装置をそな
えた双胴型ウォータージェット推進船に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の双胴船では、図５（底面図）に示
すように、左右の船体部分１，１の相互間に船首シール
２および船尾シール３を設けてエアクッション室４を形
成した場合、左右の船体部分１，１の船尾部底面に開口
する取水口７，７を通じ取水してノズル６から噴出する
ウォータージェットで推進できるようにしたウォーター
ジェット推進装置が装備されると、航走中にエアクッシ
ョン室４からの漏洩気泡流11の一部が取水口７へ取り込
まれるようになる。
すように、左右の船体部分１，１の相互間に船首シール
２および船尾シール３を設けてエアクッション室４を形
成した場合、左右の船体部分１，１の船尾部底面に開口
する取水口７，７を通じ取水してノズル６から噴出する
ウォータージェットで推進できるようにしたウォーター
ジェット推進装置が装備されると、航走中にエアクッシ
ョン室４からの漏洩気泡流11の一部が取水口７へ取り込
まれるようになる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
双胴船にエアクッション室４とウォータージェット推進
装置とを設けると、取水口７にエアクッション室４から
の漏洩気泡流11を取り込む恐れがあるが、このような気
泡流は、取水口７に通じるダクト内のインペラの作動に
重大な弊害をもたらすという問題点がある。本発明は、
このような問題点の解消をはかろうとするもので、エア
クッション室とウォータージェット推進装置とを装備し
た双胴船において、エアクッション室からの漏洩気泡流
がウォータージェット推進装置の取水口へ流入するのを
十分に防止できるようにした双胴型ウォータージェット
推進船を提供することを目的とする。
双胴船にエアクッション室４とウォータージェット推進
装置とを設けると、取水口７にエアクッション室４から
の漏洩気泡流11を取り込む恐れがあるが、このような気
泡流は、取水口７に通じるダクト内のインペラの作動に
重大な弊害をもたらすという問題点がある。本発明は、
このような問題点の解消をはかろうとするもので、エア
クッション室とウォータージェット推進装置とを装備し
た双胴船において、エアクッション室からの漏洩気泡流
がウォータージェット推進装置の取水口へ流入するのを
十分に防止できるようにした双胴型ウォータージェット
推進船を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の双胴型ウォータージェット推進船は、左右
の船体部分とこれら左右の船体部分を連結するデッキ部
分とからなる双胴船において、上記左右の船体部分の相
互間にエアクッション室を形成すべく同相互間を船首部
および船尾部でそれぞれ閉塞する船首シールおよび船尾
シールをそなえるとともに、上記デッキ部分に上記エア
クッション室へ圧縮空気を供給する船体浮上用リフトフ
ァンをそなえ、船尾部で上記左右の船体部分の底面にそ
れぞれ設けられた取水口と、同取水口から船尾端のウォ
ータージェットノズルへ到るダクトと、同ダクト内に介
装されたインペラとからなるウォータージェット推進装
置が設けられて、上記エアクッション室からの漏洩気泡
流が上記取水口へ取り込まれるのを防止すべく、同取水
口よりも内側方において上記左右の船体部分の底面に船
首尾方向へ延在する気泡流案内用凹溝が形成されたこと
を特徴としている。
め、本発明の双胴型ウォータージェット推進船は、左右
の船体部分とこれら左右の船体部分を連結するデッキ部
分とからなる双胴船において、上記左右の船体部分の相
互間にエアクッション室を形成すべく同相互間を船首部
および船尾部でそれぞれ閉塞する船首シールおよび船尾
シールをそなえるとともに、上記デッキ部分に上記エア
クッション室へ圧縮空気を供給する船体浮上用リフトフ
ァンをそなえ、船尾部で上記左右の船体部分の底面にそ
れぞれ設けられた取水口と、同取水口から船尾端のウォ
ータージェットノズルへ到るダクトと、同ダクト内に介
装されたインペラとからなるウォータージェット推進装
置が設けられて、上記エアクッション室からの漏洩気泡
流が上記取水口へ取り込まれるのを防止すべく、同取水
口よりも内側方において上記左右の船体部分の底面に船
首尾方向へ延在する気泡流案内用凹溝が形成されたこと
を特徴としている。
【０００５】
【作用】上述の本発明の双胴型ウォータージェット推進
船では、リフトファンによりエアクッション室に圧縮空
気を圧入して船体を浮上させながら航走している際に、
エアクッション室からの漏洩気泡流はウォータージェッ
ト推進装置における取水口よりも内側方の凹溝に流入し
て後方へ案内されるようになり、このようにしてウォー
タージェット推進装置の取水口に上記気泡流が取り込ま
れるのを防止する作用が行なわれる。
船では、リフトファンによりエアクッション室に圧縮空
気を圧入して船体を浮上させながら航走している際に、
エアクッション室からの漏洩気泡流はウォータージェッ
ト推進装置における取水口よりも内側方の凹溝に流入し
て後方へ案内されるようになり、このようにしてウォー
タージェット推進装置の取水口に上記気泡流が取り込ま
れるのを防止する作用が行なわれる。
【０００６】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
双胴型ウォータージェット推進船について説明すると、
図１はその後面図、図２はその底面図、図３はその要部
を示す側面図、図４はその航走時における気泡流案内用
凹溝の作用を示す底面図である。
双胴型ウォータージェット推進船について説明すると、
図１はその後面図、図２はその底面図、図３はその要部
を示す側面図、図４はその航走時における気泡流案内用
凹溝の作用を示す底面図である。
【０００７】図１〜３に示すように、この双胴船は、左
右の船体部分１，１とこれら左右の船体部分１，１を連
結するデッキ部分１ａとで構成され、左右の船体部分
１，１の相互間にエアクッション室４を形成するよう
に、同相互間を船首部および船尾部で閉塞する可撓性の
船首シール２および船尾シール３をそなえている。そし
て、デッキ部分１ａには、エアクッション室４へ圧縮空
気を供給する船体浮上用リフトファン５が設けられてい
る。
右の船体部分１，１とこれら左右の船体部分１，１を連
結するデッキ部分１ａとで構成され、左右の船体部分
１，１の相互間にエアクッション室４を形成するよう
に、同相互間を船首部および船尾部で閉塞する可撓性の
船首シール２および船尾シール３をそなえている。そし
て、デッキ部分１ａには、エアクッション室４へ圧縮空
気を供給する船体浮上用リフトファン５が設けられてい
る。
【０００８】また、船尾部で左右の船体部分１，１の底
面にそれぞれ取水口７，７が設けられており、各取水口
７から船尾端のウォータージェットノズル６へ到るダク
ト７ａの内部には図示しない主機関により回転駆動され
るインペラ８が介装されている。さらに、エアクッショ
ン室４からの漏洩気泡流11が取水口７へ取り込まれるの
を防止できるように、同取水口７よりも内側方において
左右の船体部分１，１の底面に船首尾方向へ延在する気
泡流案内用凹溝９，９が形成されている。
面にそれぞれ取水口７，７が設けられており、各取水口
７から船尾端のウォータージェットノズル６へ到るダク
ト７ａの内部には図示しない主機関により回転駆動され
るインペラ８が介装されている。さらに、エアクッショ
ン室４からの漏洩気泡流11が取水口７へ取り込まれるの
を防止できるように、同取水口７よりも内側方において
左右の船体部分１，１の底面に船首尾方向へ延在する気
泡流案内用凹溝９，９が形成されている。
【０００９】本実施例の双胴型ウォータージェット推進
船は上述のように構成されているので、航走時にはリフ
トファン５により大気から取り入れられて圧縮された高
圧の空気がエアクッション室４へ圧入され、これにより
船体が浮上して喫水が浅くなる。一方、主機関によるイ
ンペラ８の回転駆動に伴い、取水口７から流入した海水
は、インペラ８で加速されウォータージェットとしてノ
ズル６から後方へ噴出されるので、エアクッション室４
内の圧縮空気により船体の喫水が浅くなるのと相まっ
て、船体は抵抗の減少した状態で高速航行することがで
きる。
船は上述のように構成されているので、航走時にはリフ
トファン５により大気から取り入れられて圧縮された高
圧の空気がエアクッション室４へ圧入され、これにより
船体が浮上して喫水が浅くなる。一方、主機関によるイ
ンペラ８の回転駆動に伴い、取水口７から流入した海水
は、インペラ８で加速されウォータージェットとしてノ
ズル６から後方へ噴出されるので、エアクッション室４
内の圧縮空気により船体の喫水が浅くなるのと相まっ
て、船体は抵抗の減少した状態で高速航行することがで
きる。
【００１０】その際、図１に示すように、エアクッショ
ン室４内の水面10ａは圧縮空気により押し下げられるの
で外水の水面10よりも低いレベルとなり、これに伴いエ
アクッション室４からの漏洩気泡流11が図４に示すよう
に発生するが、左右の船体部分１，１の各底面に形成さ
れた凹溝９に漏洩気泡流11が捕集されるようにして後方
へ流れ去るようになる。したがって、取水口７へ漏洩気
泡流11が取り込まれるのを十分に防止することができ、
これによりウォータージェット推進装置におけるインペ
ラ８の作動に支障をきたすことがなく、ウォータージェ
ット推進船としての性能が維持されるのである。
ン室４内の水面10ａは圧縮空気により押し下げられるの
で外水の水面10よりも低いレベルとなり、これに伴いエ
アクッション室４からの漏洩気泡流11が図４に示すよう
に発生するが、左右の船体部分１，１の各底面に形成さ
れた凹溝９に漏洩気泡流11が捕集されるようにして後方
へ流れ去るようになる。したがって、取水口７へ漏洩気
泡流11が取り込まれるのを十分に防止することができ、
これによりウォータージェット推進装置におけるインペ
ラ８の作動に支障をきたすことがなく、ウォータージェ
ット推進船としての性能が維持されるのである。
【００１１】上述のように、本実施例の双胴型ウォータ
ージェット推進船では、エアクッション室４における圧
縮空気の作用で船体を浮上させ、浅い喫水状態にして航
走時の船体抵抗の軽減をもたらされるとともに、ウォー
タージェット推進装置のインペラ８の作動も正常に保た
れるようになるので、高い推力の発生が可能になって、
その高速性能を飛躍的に高めうる利点がある。
ージェット推進船では、エアクッション室４における圧
縮空気の作用で船体を浮上させ、浅い喫水状態にして航
走時の船体抵抗の軽減をもたらされるとともに、ウォー
タージェット推進装置のインペラ８の作動も正常に保た
れるようになるので、高い推力の発生が可能になって、
その高速性能を飛躍的に高めうる利点がある。
【００１２】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の双胴型ウ
ォータージェット推進船によれば、次のような効果が得
られる。 (1) エアクッション室による船体抵抗の軽減と、ウォー
タージェット推進装置による高い推力の発生とを両立さ
せることができる。 (2) 上記(1)項により高速性能を大幅に向上させること
ができる。
ォータージェット推進船によれば、次のような効果が得
られる。 (1) エアクッション室による船体抵抗の軽減と、ウォー
タージェット推進装置による高い推力の発生とを両立さ
せることができる。 (2) 上記(1)項により高速性能を大幅に向上させること
ができる。
【図１】本発明の一実施例としての双胴型ウォータージ
ェット推進船の後面図である。
ェット推進船の後面図である。
【図２】図１の双胴型ウォータージェット推進船の底面
図である。
図である。
【図３】図１，２の双胴型ウォータージェット推進船の
要部を示す側面図である。
要部を示す側面図である。
【図４】図１〜３の双胴型ウォータージェット推進船の
航走時の作用状態を示す底面図である。
航走時の作用状態を示す底面図である。
【図５】従来の双胴船にエアクッション室とウォーター
ジェット推進装置とをそなえた場合の航走時の作用状態
を示す底面図である。
ジェット推進装置とをそなえた場合の航走時の作用状態
を示す底面図である。
１ 左右の船体部分 １ａ デッキ部分 ２ 船首シール ３ 船尾シール ４ エアクッション室 ５ リフトファン ６ ウォータージェットノズル ７ 取水口 ７ａ ダクト ８ インペラ ９ 気泡流案内用凹溝 10 外水の水面 10ａ エアクッション室内の水面 11 漏洩気泡流
Claims (1)
- 【請求項１】 左右の船体部分とこれら左右の船体部分
を連結するデッキ部分とからなる双胴船において、上記
左右の船体部分の相互間にエアクッション室を形成すべ
く同相互間を船首部および船尾部でそれぞれ閉塞する船
首シールおよび船尾シールをそなえるとともに、上記デ
ッキ部分に上記エアクッション室へ圧縮空気を供給する
船体浮上用リフトファンをそなえ、船尾部で上記左右の
船体部分の底面にそれぞれ設けられた取水口と、同取水
口から船尾端のウォータージェットノズルへ到るダクト
と、同ダクト内に介装されたインペラとからなるウォー
タージェット推進装置が設けられて、上記エアクッショ
ン室からの漏洩気泡流が上記取水口へ取り込まれるのを
防止すべく、同取水口よりも内側方において上記左右の
船体部分の底面に船首尾方向へ延在する気泡流案内用凹
溝が形成されたことを特徴とする、双胴型ウォータージ
ェット推進船。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25646093A JP2665135B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 双胴型ウォータージェット推進船 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25646093A JP2665135B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 双胴型ウォータージェット推進船 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0781550A JPH0781550A (ja) | 1995-03-28 |
| JP2665135B2 true JP2665135B2 (ja) | 1997-10-22 |
Family
ID=17292951
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25646093A Expired - Fee Related JP2665135B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 双胴型ウォータージェット推進船 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2665135B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR3069844A1 (fr) * | 2017-08-07 | 2019-02-08 | Serge Menard | Navire recuperateur de dechets oceaniques |
-
1993
- 1993-09-20 JP JP25646093A patent/JP2665135B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0781550A (ja) | 1995-03-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970520 |
|
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