JP4229239B2 - 船舶の船底構造 - Google Patents

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この発明は、プレジャーボートやパーソナルウォータークラフト(通称「水上バイク」)等のように水面を滑走しながら航走する船舶の船底構造に関する。
プレジャーボートやパーソナルウォータークラフト等で水面を滑走しながら航走する小型船舶は、高速での航走時に水面からの反力で船体の前部が不規則に浮き上がる現象や、船尾部が横滑りすることにより進路が左右に不規則に振れる現象が生じる。このような現象が生じると、航走の安定性が損なわれるだけでなく、操縦者が操縦席から水中が投げ出される危険がある。
従来、前者の現象に対しては、船底に水中翼を設けて船体の上下動を制御する対策が多く見られる(特許文献1)。また、後者の現象に対しては、船底の船尾部に前後方向のフィンや舵を設けて直進性を向上させる対策が知られている(特許文献2)。
特開平8−119183号公報 特開平6−122398号公報
上記対策は、いずれも船底に突起物を設けるものであるから、操縦者が水中に投げ出された場合に該突起物によって身体が傷つけられる危険があった。また、航走時に、突起物によって水中に設置された網やロープに損傷を与えるという問題もあった。本発明は、このような不都合を生じさせることなく、航走時における船体姿勢の安定化を図ることが可能な船舶の船底構造を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明は次の構成とした。すなわち、請求項1に記載の船舶の船底構造は、船底の幅方向中央部に水平状のキールが形成され、該キールの左右両側に外側に行くほど上位になる緩い傾斜部が形成され、上記キールの後方には水取入口が形成されるとともに、該水取入口の後方に、上記キールに連続する水平面部と、上記キールの傾斜部に連続する傾斜面部とが形成されたジェットポンプの下側を覆うポンプカバーを取り付けられてなる船舶において、上記ポンプカバーの水平面部の前部左右中央位置に、姿勢安定用凹部が形成されていることを特徴としている。
請求項1に記載の船底構造によれば、ポンプカバーという特定部位に姿勢安定用凹部とこれを支点とする左右対称位置に直進性安定用溝を形成することで、船舶の航走時に姿勢安定用凹部に負圧が発生し、この負圧が水面からの反力により船体の前部が浮き上がるのを抑制することにより、操縦者の位置における船体の上下動を少なくして船体姿勢が安定する。また、船底に突起物が設けられていないので、操縦者が水中に投げ出された場合に安全であるとともに、当該船舶が水中に設置された網やロープに接触してもそれらにあまり損傷を与えない。
航走時における船体姿勢の安定化を図るという目的を、船底の一部に姿勢安定用凹部が形成することで実現する。
図1は本発明が適用された小型船舶の一例であるパーソナルウォータークラフトをあらわしている。この小型船舶1は、エンジン2の回転動力で駆動するジェットポンプ3が船尾部に設けられており、船底に開口する水取入口4から取り込んだ水を前記ジェットポンプ3のノズル3aから後方に噴射させて推進するようになっている。操縦者5はデッキ6上に立ち、ハンドル7を掴んで操縦する。
図2は、この小型船舶1の船底を斜め下方から見た斜視図である。船底の幅方向中央部には水平状のキール10が形成され、そのキール10の左右両側に外側に行くほど上位になる緩い傾斜部11,11が形成されている。キール10の後方には前記水取入口4が形成され、さらに該水取入口4の後方には前記ジェットポンプ3の下側を覆うポンプカバー12が取り付けられている。このポンプカバー12の下面は、前記キール10に連続する水平面部12aと、前記傾斜部11,11に連続する傾斜面部12a,12aとからなっており、船底の下側を水が円滑に流れるようになっている。
また、ポンプカバー12は、水平面部12aの前部左右中央位置に姿勢安定用凹部13が形成されているとともに、水平面部12aの後部における左右対称位置に2本の直進性安定用溝14,14が形成されている。
姿勢安定用凹部13は、図3及び図4に示すように、船底面である水平面部12aよりも上側に凹んだ形態になっている。図示例では、底面視長方形で側面断面が半円形になっているが、形状は特に限定しない。また、姿勢安定用凹部13を設ける位置は、図示例のように船底面の後部が好ましいが、もっと前方に設けてもよい。さらに、姿勢安定用凹部13は一箇所だけに限らず、複数箇所に設けてもよい。
直進性安定用溝14は、図5及び図6に示すように、船底面である水平面部12aよりも上側に凹む前後方向の溝であり、その深さは前端から後端にかけて次第に深くなり、後端側が開口した形態をしている。直進性安定用溝14の数は2本に限定するものではなく、左右中央部に1本だけとしてもよく、或いは3本以上を左右対称に配置して設けてもよい。
この小型船舶1は、停止時又は低速航走時には船底の前部が水中に没した状態になっているが、高速航走時には水の動圧により船体の前部が浮上して水面を滑走する状態になる。このとき、水面からの反力で船体の前部を上動させようとする作用が不規則に生じる。一方で、航走時には姿勢安定用凹部13に負圧Pがかかり(図3及び図4参照)、この負圧が船体を上動するのを抑制させるように作用する。このため、船体の前部が大きく上動することがなく、船体姿勢が安定する。航走速度が速くなるほど水面からの反力が大きくなるが、航走速度が速くなるほど姿勢安定用凹部13の負圧も大きくなるので、高速航走時でも船体姿勢の乱れが少ない。なお、図3における符合15は高速航走時の喫水面、符合16は船体に対する水の流れを示している。
姿勢安定用凹部13が設けられていない場合、水面からの反力により船尾を支点にして船体が上動するが、図示例のように船尾よりも少し前方に姿勢安定用凹部13を設けた場合、この姿勢安定用凹部13を支点にして船体が上動するようになるため、操縦者5の立ち位置における上下動幅が少なく、安定して操縦することができる。
また、水面を滑走する際には、船底と水面との摩擦面が狭くなるため、船尾が左右に振れやすくなる。しかしながら、この小型船舶1の場合、航走時には直進性安定用溝14,14に負圧がかかり(図5及び図6参照)、この負圧Pが該溝の側壁部に作用して船尾が左右に振れるのを抑制する。このため、直進性が良好で、安全に航走することができる。なお、図5における符合15は高速航走時の喫水面、符合16は船体に対する水の流れを示している。
上記実施例1では、本発明をパーソナルウォータークラフトに適用した例を示したが、本発明はプレジャーボート等に限らず他の小型船舶にも適用できる。
小型船舶の一部を断面であらわした側面図である。 船底の斜め下方から見た斜視図である。 姿勢安定用凹部の側面断面図である。 図3のA−A断面図である。 直進性安定用溝の側面断面図である。 図5のB−B断面図である。
符号の説明
1 小型船舶
2 エンジン
3 ジェットポンプ
12 ポンプカバー
13 姿勢安定用凹部
14 直進性安定用溝

Claims (1)

  1. 船底の幅方向中央部に水平状のキールが形成され、該キールの左右両側に外側に行くほど上位になる緩い傾斜部が形成され、上記キールの後方には水取入口が形成されるとともに、該水取入口の後方に、上記キールに連続する水平面部と、上記キールの傾斜部に連続する傾斜面部とが形成されたジェットポンプの下側を覆うポンプカバーを取り付けられてなる船舶において、上記ポンプカバーの水平面部の前部左右中央位置に、姿勢安定用凹部が形成されていることを特徴とする船舶の船底構造。
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