JP2664859B2 - 電磁弁 - Google Patents
電磁弁Info
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Description
用される電磁弁に関し、さらに詳細には、高い繰り返し
頻度で使用される電磁弁の寿命を長くすることに関する
ものである。
数の電磁弁が使用されている。電磁弁の構造を図1に示
す。電磁弁は、上半分のソレノイド部22と下半分の弁
本体21とより構成されている。ソレノイド部22の中
心には、両端部にフランジを有する中空円筒状のコイル
ボビン14の胴部に銅線が巻かれたコイル13がある。
コイル13の外周を囲んで、磁気枠15が固設されてい
る。コイルボビン14の上側中空孔に固定鉄心11が挿
入され固定されている。固定鉄心11の鍔部は、磁気枠
1に当接し、磁気通路を形成している。
鉄心12が摺動可能に嵌合されている。可動鉄心12の
下側には、ゴム等の弾性体からなる弁体17が埋め込ま
れて固設されている。可動鉄心12は、復帰バネ16に
より下向きに付勢されており、弁体17が弁座18に当
接されている。弁本体21には、弁座18の中央孔に連
通する入力ポート19と、弁室23に連通する出力ポー
ト20とが形成されている。図1は、コイル13に通電
されていない状態を示している。すなわち、可動鉄心1
2は、復帰バネ16により下向きに付勢されており、弁
体17が弁座18に当接されている。この状態で、入力
ポート19の出力ポート20とは連通していない。コイ
ル13に通電されると、可動鉄心12が固定鉄心11に
吸引され、可動鉄心12は固定鉄心11に当接する。こ
れにより、弁体17が弁座18から離間され、入力ポー
ト19と出力ポート20とが連通される。
接されるときに発生する衝突音を小さくし、かつ固定鉄
心11に吸着されている可動鉄心12が固定鉄心11か
ら離脱する応答性を高くすることが一般的に要求されて
いる。また、交流用コイルにおいては、可動鉄心12が
固定鉄心11に吸着されているときに、コイル13に通
電される交流周波数に応じて固定鉄心11の吸引力が変
化するために発生する、可動鉄心12の振動音を小さく
することが要求されている。従来より、可動鉄心12と
固定鉄心11が当接する面11a,12aの平面度が悪
い場合や面粗さが大きい場合に、真の接触面積が少なく
なると共に空隙が多くなることによって、振動音が大き
くなることが知られていた。振動音が大きくなって使用
できなくなった電磁弁を分解して可動鉄心12の当接面
12aを観察すると、表面粗さが最大高さ粗さRmax
=20μmを越えているからである。そのため、従来の
電磁弁では、当接面11aおよび12aを研削加工等に
より、平面度を上げると共に表面粗さを小さくすること
で、上記振動音を小さくできると考え、当接面11aお
よび12aを研削仕上げにより最大高さ粗さRmax=
2〜6μm,中心線平均粗さRa=0.2〜0.6μm
程度としていた。
形状の測定データを示す。図5の(a)は研削方向と直
角方向にトレースした時のデータであり、(b)は研削
方向と平行方向にトレースした時のデータである。研削
方向と直角方向にトレースした場合の凹凸は、研削方向
と平行方向にトレースした場合の凹凸と比較してかなり
大きい。このように、直交する方向で凹凸の形状が大き
く異なる面を二次元的な凹凸と称する。当接面11aも
当接面12aと同様である。上記した最大高さ粗さRm
ax=2〜6μm,中心線平均粗さRa=0.2〜0.
6μmのデータは研削方向と直交する方向にトレースし
た場合の凹凸のデータである。
面12aに塗布することで潤滑作用およびダンパー作用
により、衝突音や振動音を軽減しようとしていた。ここ
で、潤滑油の粘度が高いと可動鉄心12が固定鉄心11
と密着し、可動鉄心12が固定鉄心11から離間する時
に、遅れ時間が発生する。その遅れ時間の発生を防止す
るため、当接面に塗布する潤滑油は、工業用潤滑油粘度
分類K2001において、ISO粘度グレードVG=5
〜10程度の粘度の低いさらさらしたものが使用されて
いた。
電磁弁では、乾燥度のきわめて高いエアを使用し、少量
の潤滑油を塗布した場合で、寿命は200万〜500万
回のものもあり、潤滑油を塗布しない場合には、寿命は
その1/10程度にとどまっていた。ここで、寿命は、
可動鉄心12と固定鉄心11とが当接しているときの振
動音の大きさが所定の値以下であること、および通電が
遮断された時に可動鉄心12が固定鉄心11から離脱す
る時間が所定時間以下であることを条件としている。
2aの表面粗さを、研削仕上げにより最大高さ粗さRm
ax=2〜6μm,中心線平均粗さRa=0.2〜0.
6μm程度とし、少量の潤滑油を当接面12aに塗布し
ていたが、可動鉄心12が固定鉄心11に当接離間する
ことを繰り返すことにより塗布された潤滑油が減少し、
それに伴い衝突音が加速度的に増大していた。潤滑油と
して低粘度VG=5程度のものを使用していたため、潤
滑油の当接面12aへの付着力が小さく、潤滑油が速く
消失する原因となっていた。潤滑油が減少すると衝突音
が加速度的に増大するのは、潤滑油が減少すると、潤滑
効果がなくなり、面同士が直接接触するようになり、摩
耗粉の発生が多くなり、その摩耗粉が研磨材の役割をし
て面の表面粗さが加速度的に増大するためと考えられ
る。
化に伴い、電磁弁の使用頻度が急速に増大し、電磁弁の
寿命が短いことが特に問題となっている。例えば、2秒
タクトの自動組立機を24時間稼働させた場合、1日の
稼働回数は約4万回であり、1及至3カ月程度しか寿命
がないため、電磁弁の交換頻度が短く、また、多数の電
磁弁を使用しているため、交換が煩雑であった。
になされたものであり、耐久性能をアップした電磁弁を
提供することを目的とする。
に、本発明の電磁弁は、コイルボビンの外周に導線が巻
かれてなるコイルと、コイルボビン孔の一端に嵌合され
る固定鉄心と、コイルボビン孔の他端に摺動可能に嵌合
され、コイル通電時に固定鉄心に吸着される可動鉄心
と、該可動鉄心の駆動により開閉されて、ポートの連通
を切り換える弁座とを有する電磁弁において、(1)可
動鉄心の固定鉄心と当接する面の表面が、平面度が良
く、最大表面粗さが7以上20μm以下である三次元的
な凹凸面であること、(2)三次元的な凹凸面の凹部に
ISO粘度グレードVGが20及至64の潤滑油が継続
して潤滑するに十分な量付着されていることを特徴とす
る。
は、励磁されると、コイルボビン孔の一端に嵌合される
固定鉄心と共に、コイルボビン孔の他端にガイドスリー
ブを介して摺動可能に嵌合される可動鉄心を吸引する。
弁座は該可動鉄心の駆動により開閉されて、ポートの連
通を切り換える。電磁弁は、この開閉動作が繰り返し行
う。この開閉動作毎に可動鉄心と固定鉄心とが衝突を繰
り返すため、摩耗粉が発生する。そして、摩耗粉が研磨
剤の役割をするため、可動鉄心と固定鉄心の当接面が荒
れる。当接面の表面粗さが最大高さ粗さRmax=20
μmを越えたあたりから、吸着中の振動音が大きくな
り、使用できなくなる。
三次元的な凹凸であり、最大高さ粗さRmax=7〜2
0μmであるので、(1)粘度の高い潤滑油が可動鉄心
の当接面に付着し続け、長い期間に渡って潤滑作用を発
揮すること、(2)面の凹凸が大きいため、実際の密着
面積は微少なものとなり、また、凹凸が方向性を持たな
いため、凹部内を潤滑油が自由に流動でき、その結果、
油分による当接面の密着が軽減されること、(3)使用
初期に発生する当りなじみの時の摩耗粉等が凹部内に収
納され、吸着面に異物として作用することがないこと、
というように作用する。
磁弁について図面を参照しながら説明する。本実施例の
電磁弁の構成は、従来の電磁弁の構成とほぼ同一であ
り、異なっているのは、可動鉄心12が固定鉄心11と
当接する当接面12aの構成である。従来の電磁弁と同
一部分については、同一の符号を付して説明する。図1
に本発明の一実施例である電磁弁の断面図を示す。電磁
弁は、上半分のソレノイド部22と下半分の弁本体21
とより構成されている。ソレノイド部22の中心には、
両端部にフランジを有する中空円筒状のコイルボビン1
4の胴部に銅線が巻かれたコイル13がある。コイル1
3の外周を囲んで、磁気枠15が固設されている。コイ
ルボビン14の上側中空孔に固定鉄心11が挿入され固
定されている。固定鉄心11の鍔部は、磁気枠1に当接
し、磁気通路を形成している。
鉄心12が摺動可能に嵌合されている。可動鉄心12の
下側には、ゴム等の弾性体からなる弁体17が埋め込ま
れて固設されている。可動鉄心12は、復帰バネ16に
より下向きに付勢されており、弁体17が弁座18に当
接されている。弁本体21には、弁座18の中央孔に連
通する入力ポート19と、弁室23に連通する出力ポー
ト20とが形成されている。図1は、コイル13に通電
されていない状態を示している。すなわち、可動鉄心1
2は、復帰バネ16により下向きに付勢されており、弁
体17が弁座18に当接されている。この状態で、入力
ポート19の出力ポート20とは連通していない。コイ
ル13に通電されると、可動鉄心12が固定鉄心11に
吸引され、可動鉄心12は固定鉄心11に当接する。こ
れにより、弁体17が弁座18から離間され、入力ポー
ト19と出力ポート20とが連通される。
心11と当接する当接面12aは、平面度を確保するた
めに研削加工した後、高い硬度を有する硬質ビーズを高
い噴射速度で当接面12aに噴き付けるショットピーニ
ング加工を行っている。硬質ビーズは直径80〜240
ミクロンのものを使用し、当接面12aの表面粗さを、
最大高さ粗さRmax=7〜20μm、中心線平均粗さ
をRa=0.7〜2.0μmとしている。最大高さ粗さ
を20μm以下としている理由を説明する。図7に当接
面粗さと振動音レベルとの関係を示す。このデータは、
潤滑油を塗布しないで実験したデータを示している。図
中Kで示すように、当接面粗さが20ミクロン以下であ
れば、無潤滑であっても振動音が小さいことが確認され
ているからである。
4に示す。図4の(a)と(b)とは、直交する方向で
トレースしたときのデータを示している。ショットピー
ニング加工によると、直交する方向で表面形状がほぼ同
一のデータを示し、どの角度でトレースしても有為差が
ない。これを三次元的凹凸面と称する。本実施例では、
Rmax=10μmとしている。当接面12aに形成さ
れた三次元凹凸部に、工業潤滑油粘度分類K2001に
おいてISO粘度グレードVG=32のタービン油を
0.03〜0.04cm3だけ塗布する。これにより、
当接面12aに形成された凹部にタービン油が保持され
る。
いて説明する。図1は、コイル3に電流が流されていな
い状態を示している。可動鉄心12は、復帰バネ16に
より下向きに付勢され、弁体17が弁座18に当接して
いる。これにより、入力ポート19と出力ポート20と
は連通していない。一方、コイル3に電流が流される
と、固定鉄心11の上下方向に磁界が発生し、固定鉄心
11が可動鉄心12を吸引する。この吸引力は、復帰バ
ネ16のばね力よりも強いので、可動鉄心12は、固定
鉄心11に当接する位置まで移動する。これにより、弁
体17が弁座18から離れ、入力ポート19と出力ポー
ト20とが連通する。製造ライン等に取り付けられた電
磁弁においては、この動作が繰り返し行われる。
果を図2および図3に示す。図2は、電磁弁の作動回数
と電磁弁が発生する振動音との関係を示す。図3は、電
磁弁の作動回数とコイル13への通電をオフしたときに
可動鉄心12が固定鉄心11から離脱する時間との関係
を示している。図2において、振動音の測定は、実験室
において暗騒音45dBで電磁弁から5cm離れた距離
における測定値である。Hは、53dBの限界管理騒音
値を示している。この条件を設定したのは、電磁弁にお
いては、暗騒音45dBの実験により、5cm離れた距
離で騒音値が53dBを越えると急速に騒音値が増加す
ることが実験により確認されているからである。
平均値を示し、A1は、本実施例の電磁弁による騒音デ
ータの平均値を示している。従来方式の電磁弁では、2
00万回を越えたあたりから限界管理騒音値Hを越える
ものが発生していた。本実施例の電磁弁によれば、1億
回を越えても限界管理騒音値Hを越えない。次に、その
理由を考察する。図6に示すように、当接面12aにお
いて、凸部Tと凹部Vとの差である最大高さ粗さRma
xが7〜20μmと大きく、かつ凸部Tが三次元的に存
在しているため、ミクロレベルで考えて、固定鉄心11
と実際に当接しない凹部Vの割合が多いためと考えられ
る。
2aが研削面により形成されている場合、凸部Tが山脈
状に連なるため固定鉄心11と当接する凸部Tの割合が
多く、そのため、当接しない凹部Vの面積が少ない。ま
た、表面粗さもRmax=2〜6μm程度に管理されて
いたため、可動鉄心12が固定鉄心11と当接している
ときに、凹部Vにより形成される容積は小さかった。こ
れと比較して、本実施例の電磁弁においては、可動鉄心
12が固定鉄心11と当接しているときに、凹部Vによ
り形成される容積はかなり大きい。それは、当接面12
aがショットピーニング加工により三次元的な凹凸を形
成していること、およびRmax=7〜20μmと表面
粗さが大きい値で管理されているからである。このこと
は、実験により確認されている。図8に当接面粗さと可
動鉄心の離脱時間との関係を示す。図中I1〜I4で示
すように、当接面粗さが7μm以下では、可動鉄心の離
脱時間が急激に長くなることが確認できるからである。
施例の電磁弁では、凹部Vが形成する容積部分に潤滑油
が多量に保持される。また、本実施例の電磁弁では、潤
滑油の粘度ISO粘度グレードVGを、20以上64以
下としているので、潤滑油の粘度が従来と比較して高い
ため、潤滑油が凹部Vに粘着し、飛散されることが少な
く、使用回数が増加しても当接面12aに保持される。
一方、従来の電磁弁においては、潤滑油の粘度を高くす
ると、通電をオフしたときに可動鉄心12が固定鉄心1
1から離脱する時間が長くなり、電磁弁の応答性が悪く
なるため、VG=5程度の粘度の低いさらさらした潤滑
油が使用されていたのである。すなわち、図8に示すよ
うに、VG=100以上では、可動鉄心の離脱時間が長
くなることが確認できる。一方、VG=5の潤滑油で
は、図9に示すように、恒温で加熱された場合にJ2の
ように、短時間で蒸発してしまい、潤滑効果がなくなる
問題があり、潤滑油としては、VG=20以上のものを
使用する必要がある。
油と混合して塊状の研磨材となり、当接面12aの表面
を荒していたと考えられる。これに対して、本実施例の
電磁弁では、図6に示すように、発生した摩耗粉Mが凹
部Vに潤滑油と共に保持されるため、発生した摩耗粉M
により当接面12aが荒されることが少ない。従来の電
磁弁では凹部の容積が小さいため、摩耗粉が凸部の当接
部分に付着し、固定鉄心11および可動鉄心12の当接
部の表面を荒していたのに対して、本実施例の電磁弁で
は凹部の容積が大きいため、摩耗粉Mが凹部に保持され
固定鉄心11および可動鉄心12の当接部の表面を荒す
ことが少ないからである。
が固定鉄心11から離脱する時間について、図3により
説明する。従来の電磁弁のデータをB2に示し、本実施
例の電磁弁のデータをA2に示す。従来の電磁弁が離脱
時間を短くするために、粘度の低い潤滑油を使用してい
るにもかかわらず、使用回数が少ない範囲において離脱
時間が0.2〜0.3秒と長くなっているのは、ミクロ
レベルで見たときに、可動鉄心12が固定鉄心11と実
際に当接している凸部Tの面積が大きいため、従来の電
磁弁では、潤滑油として粘度の高いものを使用すると、
潤滑油が可動鉄心12と固定鉄心11の当接部分に入っ
て密着性を強めるため、粘度の低い潤滑油を使用してい
たのである。
ると離脱時間が短くなるのは、使用回数が増加すること
により、摩耗粉が発生し、可動鉄心12と固定鉄心11
との当接部分の間に侵入し、可動鉄心12と固定鉄心1
1との吸着性を悪くするためと考えられる。本実施例の
電磁弁においては、作業回数が少ないときから1億回に
至るまで、離脱時間はきわめて短時間である。これは、
当接面12aが三次元的な凹凸であるため、ミクロレベ
ルで見たときに可動鉄心12と固定鉄心11とが当接す
る部分の面積が少なく、可動鉄心12が固定鉄心11の
残留磁気による吸引力の影響をあまり受けないためと考
えられる。
磁弁によれば、可動鉄心12の固定鉄心11と当接する
当接面12aの表面として三次元的な凹凸を形成し、最
大高さ粗さRmax=7〜20μmとし、かつ当接面1
2aの凹部にVG=20〜64の粘度の高い潤滑油を付
着させ、発生した摩耗粉が容積の大きい凹部に収納され
るので、当接面の表面が荒れるのが防止できるため、騒
音の発生を抑えることができ、電磁弁の寿命を従来の1
0倍以上に伸ばすことができ、1億回を越える結果も得
ている。また、通電をオフしたときに可動鉄心12が固
定鉄心11から離脱する時間を常に短くすることができ
る。
ax=10μm,潤滑油の粘度VG=32の場合の実験
データを示したが、実験した結果では、Rmax=7〜
20μm,潤滑油の粘度VG=20〜64であれば、電
磁弁の作動回数を1億回としてテストしたときに、騒音
データの結果が限界管理騒音Hを越えることがない。従
って、その範囲であれば、本発明の効果を発揮すること
が可能である。
く、色々な変更が可能である。例えば、本実施例では、
三次元凹凸を形成するのに、ショットピーニング加工を
用いているが、表面凹凸が三次元的に形成できるのであ
れば、他の加工法を用いてもよい。また、本実施例で
は、潤滑油としてタービン油を使用しているが、ISO
粘度グレードVG=20〜64であれば、他の潤滑油を
使用してもよい。
発明の電磁弁によれば、可動鉄心の固定鉄心と当接する
表面が最大高さ粗さRmax=7〜20μmである三次
元的な凹凸面であり、かつ当接面の凹部にVG=20〜
64の粘度潤滑油を付着させているので、発生した摩耗
粉が容積の大きい凹部に収納され、当接面の表面が荒れ
るのが防止できるため、騒音の発生を抑えることがで
き、電磁弁の寿命を従来の10倍以上に伸ばすことがで
きる。また、通電をオフしたときに可動鉄心が固定鉄心
から離脱する時間を常に短くすることができる。
面図である。
ある。
接面の表面形状を示すデータ図である。
すデータ図である。
接面の表面状態を示す概念図である。
タ図である。
すデータ図である。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 コイルボビンの外周に導線が巻かれてな
るコイルと、 コイルボビン孔の一端に嵌合される固定鉄心と、 コイルボビン孔の他端に摺動可能に嵌合され、コイル通
電時に固定鉄心に吸着される可動鉄心と、 該可動鉄心の駆動により開閉されて、ポートの連通を切
り換える弁座とを有する電磁弁において、 前記可動鉄心の前記固定鉄心と当接する面の表面が、最
大表面粗さが7以上20μm以下である三次元的な凹凸
面であること、 前記三次元的な凹凸面の凹部にISO粘度グレードVG
が20及至64の潤滑油が付着されていることを特徴と
する電磁弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26419293A JP2664859B2 (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | 電磁弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26419293A JP2664859B2 (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | 電磁弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0791558A JPH0791558A (ja) | 1995-04-04 |
JP2664859B2 true JP2664859B2 (ja) | 1997-10-22 |
Family
ID=17399762
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26419293A Expired - Lifetime JP2664859B2 (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | 電磁弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2664859B2 (ja) |
-
1993
- 1993-09-27 JP JP26419293A patent/JP2664859B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0791558A (ja) | 1995-04-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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