JP2664842B2 - 外装材支持装置用金具の固着方法 - Google Patents

外装材支持装置用金具の固着方法

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JP2664842B2
JP2664842B2 JP25090192A JP25090192A JP2664842B2 JP 2664842 B2 JP2664842 B2 JP 2664842B2 JP 25090192 A JP25090192 A JP 25090192A JP 25090192 A JP25090192 A JP 25090192A JP 2664842 B2 JP2664842 B2 JP 2664842B2
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正志 粂田
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YOSHIDA METAL INDUSTRY CO.,LTD.
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築材や構築材等に使
用する外装材の取り付けに際して用いる外装材支持装置
用金具の固着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建築業界等において、耐火,
耐水,耐久性等が優れるため、工場や倉庫等の屋根や壁
の建材として、石綿スレートが比較的多用されてきた。
【0003】一方、このスレートには、大気汚染や健康
障害を引き起こす有害なアスベストが混入されているも
ので、前記工場や倉庫等の屋根や壁の老朽化等に伴なう
葺き替えにあって、その工事中や輸送中に発生・散乱す
るアスベストが大きな公害問題となっている。
【0004】したがって、この公害の発生となる前記し
た施工物を取り外した後の、新たな改修工事は甚だ困難
であり、やむなく、この施工物をそのままに残した状態
において、新たな施工物を取り付けることが一般化され
ている。
【0005】そして、例えば、図4に示すように、屋根
葺き等において、波形スレート30が葺かれたその上へ、
角波等の外装材31を取り付ける場合は、母屋32の上に葺
かれた既設波形スレート30上へタイトフレーム33を取り
付け、このタイトフレーム33上へ山形状の金具34を固着
した長尺枠体35を配設して、外装材31の角波部36を前記
金具34に係合させビス37止めしていた。
【0006】また、金具34の長尺枠体35への固着は、異
なる角波外装材31の波ピッチに合わせて、ビス止めやス
ポット溶着、あるいは、図3に示すように、金具34の下
部における係合部38に穿設した孔39と、長尺枠体35にお
ける側片40に穿設した孔41とに装着されるリベット42の
かしめにより行なっていた。
【0007】しかしながら、これらの方法による固着
は、作業時間が掛かる上面倒で、短時間による大量生産
ができないので希望するコストダウンが計れない。
【0008】特に、リベットによる固着は、作業工程が
多いため生産性が低く、しかも、全工程人手によらなけ
ればならないと共に、使用するリベットが高価であるた
め単価が高騰して屋根葺き施工の工費が増大する。
【0009】更に、強風による大きな風圧をこの屋根材
が受けたとき、該屋根材は上方へ持ち上がろうとする
が、このとき、リベットによる固着部に大きな剪断力が
掛かりかしめ部が破壊されて両者の結合が不能となるの
で、屋根材が飛散する事故が発生する。等の様々な問題
点を有するものであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記した問題
点を解決するためになされたもので、長尺枠体へ前記金
具を挿嵌させて、該金具の下部両側に張り出させた係合
部を前記長尺枠体の折曲肩片へ当接させ、前記長尺枠体
の折曲肩片を内方へ折り曲げて、前記金具における切欠
口に前記折曲肩片の折曲片を係合させることにより、簡
単かつ少工程により確実な二部材の固定がなされて、省
力化されコストダウンが計れる外装材支持装置用金具の
固着方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、支持体へ取り付ける断面略C型
の長尺枠体と、この長尺枠体へ挿嵌させて外装材の折曲
げ部に外面が当接し、該長尺枠体へ固着される山形状の
金具とからなる外装材支持装置において、前記長尺枠体
へ前記金具を挿嵌させて、該金具の下部両側に張り出さ
せた係合部を前記長尺枠体の折曲肩片へ当接させ、前記
長尺枠体の折曲肩片を内方へ折り曲げて、前記金具にお
ける切欠口に前記折曲肩片の折曲片を係合させた外装材
支持装置用金具の固着方法にある。
【0012】
【作用】前記のように構成される本発明は以下に述べる
作用を奏する。断面略C型の長尺枠体へ前記金具におけ
る係合部を挿嵌させて、該係合部を前記長尺枠体の折曲
肩片へ当接させると、該長尺枠体内において金具が移動
自在となるが離脱は防止される。
【0013】この状態において、長尺枠体の希望する位
置、すなわち、取り付ける外装材の波ピッチに合わせて
前記金具を移動させ、長尺枠体の折曲肩片を内方へ折り
曲げると、この部分が、前記金具における切欠口内へ入
り込んで、該切欠口の周縁へ前記折曲肩片の折曲片が係
合するため、長尺枠体と金具とが一体的になり、金具の
長さ方向への移動が止められる。
【0014】
【実施例】次に本発明に関する外装材支持装置用金具の
固着方法の一実施例を外装材支持装置により図面に基づ
いて説明する。
【0015】図1および図2においてAは外装材支持装
置で、例えば、図2に示すように、屋根葺き等におい
て、既設波形スレートbが葺かれたその上へ、折曲げ部
すなわち所定ピッチの角波1a等に成形した折板材1を取
り付ける場合に用いられるもので、支持体2へ取り付け
る長尺枠体3と、この長尺枠体へ挿嵌させて固着される
山形状の金具4とにより基本的に構成される。
【0016】なお、この装置Aは、屋根葺き以外にも、
壁体の施工等、いわゆる外装材(外たい材)の施工に利
用できる。
【0017】そして、前記支持体2は、母屋5の上に葺
かれた既設の波形スレートb上へビス6止めにより取り
付けた基板フレーム(タイトフレーム)であって、この
基板フレーム2上へ前記した外装材支持装置Aがビス7
等により間隔的に多数設けられている。
【0018】前記した長尺枠体3は、金属等により堅牢
に成形してあって、底部の水平片8の両側に立ち上り片
9,9を立設させ、この立ち上り片9,9の上縁を内方
へ折曲させた折曲肩片10, 10を延設した断面が略C型状
で、内部を一連の溝状に形成してあるもので、780 〜2,
400 mm程度の長尺に形成してある。
【0019】前記した山形状の金具4は、前記外装材b
を支承して固定するもので、前記長尺枠体3の前記溝へ
挿嵌させ希望位置に固着されるものであり、下部の両側
に、前記長尺枠体3の立ち上り片9と折曲肩片10との形
状に合わせて張り出させた係合部11を形成してある。
【0020】また、前記係合部11の上部には、山形の突
状に形成してあるもので、前記外装材の角波形状に合わ
せて所定の台形状に形成してあり、この係合部11におけ
る上部の一方または両方に、前記折板材1における角波
1aに合わせた間隔で多数切欠口12を穿設してある。
【0021】そして、前記長尺枠体3と該金具4との固
着は、長尺枠体3の略C型状の溝へ前記金具4における
係合部11を挿嵌させて、該係合部11を前記長尺枠体3の
折曲肩片10および立ち上り片9へ当接させると、該長尺
枠体3内において金具4が長手方向に対して移動自在と
なるが、該金具4の係止部11と前記折曲肩片10および立
ち上り片9との係合により両者の離脱は防止される。
【0022】この状態において、長尺枠体3の希望する
位置、すなわち、屋根葺きに用いる折板材1における角
波1aピッチに合わせて、長尺枠体3内において金具4を
移動させ、この位置において、図1(b) および(c) に示
すように、長尺枠体3の折曲肩片10をプレス等により内
方へ折り曲げると、この部分が、前記金具4における切
欠口12内へ入り込んで、該切欠口12の周縁へ前記折曲肩
片10のプレス等による折曲片13が係合するため、長尺枠
体3と金具4とが一体的になり、金具4の長さ方向への
移動が止められる。
【0023】この装置Aを、既設波形スレートbが葺か
れたその上にビス6止めされた基板フレーム2上へ、取
付ビス7により間隔的に取付ると、折板材1の折曲げ部
すなわち所定ピッチの角波1aに合致した金具4が、前記
波形スレートb上の全面に形成される。
【0024】この装置Aへ折板材1を載置して、前記金
具4の頂部においてドリルビス14等により連結すると、
この装置Aによって折板材1が一体的に保持される。
【0025】なお、この固着にあって、係合部11の切欠
口12への係合は、折曲肩片10の両方に折曲片13を形成し
ても、また、その一方でも良いものである。
【0026】特に、前記実施例装置Aによる固着は、金
具4をその係合部11において長尺枠体3の折曲肩片10に
より、該係止部11を上から押え付けることにより固定し
たものであるから、金具4に取り付けた折板材1が、例
えば、風圧等により持ち上げられても、その支持力が強
く、従来のリベット方式の有する引張強度の140Kg/m2
対して、本実施例においては420Kg/m2と大きな耐久性を
発揮し、強風による折板材1の飛散に起因する事故を防
止することができる。
【0027】
【発明の効果】前述したように本発明の外装材支持装置
用金具の固着方法は、金具に施した切欠口へ長尺枠体の
折曲肩片を曲げ込むだけの簡単な操作で確実な固定がな
されるもので、作業性に優れると共に、機械による自動
化が達成され省力化されて、短時間による大量生産がで
き希望するコストダウンが計れる格別な効果を奏するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する外装材支持装置用金具の固着方
法に採用した外装材支持装置を示すもので、(a) は斜視
図を、(b) は一部を破断した側面図を、(c) は固着部分
の係合状態を示す断面図をそれぞれ示すものである。
【図2】図1における装置による屋根葺き状態を示す説
明図である。
【図3】従来の外装材支持装置を示す一部を破断した側
面図である。
【図4】図3における装置による屋根葺き状態を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 外装材 1a 折曲げ部 2 支持体 3 長尺枠体 4 金具 A 外装材支持装置 10 折曲肩片 11 係合部 12 切欠口 13 折曲片

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体へ取り付ける断面略C型の長尺枠
    体と、この長尺枠体へ挿嵌させて外装材の折曲げ部に外
    面が当接し、該長尺枠体へ固着される山形状の金具とか
    らなる外装材支持装置において、前記長尺枠体へ前記金
    具を挿嵌させて、該金具の下部両側に張り出させた係合
    部を前記長尺枠体の折曲肩片へ当接させ、前記長尺枠体
    の折曲肩片を内方へ折り曲げて、前記金具における切欠
    口に前記折曲肩片の折曲片を係合させたことを特徴とす
    る外装材支持装置用金具の固着方法。
JP25090192A 1992-09-21 1992-09-21 外装材支持装置用金具の固着方法 Expired - Lifetime JP2664842B2 (ja)

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