JP2664731B2 - オフセット印刷用積層体 - Google Patents

オフセット印刷用積層体

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JP2664731B2 JP63157548A JP15754888A JP2664731B2 JP 2664731 B2 JP2664731 B2 JP 2664731B2 JP 63157548 A JP63157548 A JP 63157548A JP 15754888 A JP15754888 A JP 15754888A JP 2664731 B2 JP2664731 B2 JP 2664731B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はオフセット印刷用積層体、さらに詳しくは単
独で印刷を施すことが困難な被印刷体に補強素材を裏打
ちした積層体であって、広い面積を精度よく印刷でき、
印刷後の被印刷体の補強素材からの剥離をトラブルなく
スムーズに行うことができるオフセット印刷用積層体に
関する。
発明の背景 地図等、精度よく印刷することが要求される多色刷精
密印刷物の印刷にはオフセット印刷が頻繁に用いられて
いる。
かかるオフセット印刷で用いる被印刷体には印刷機へ
の供給形態から大別して巻取体と枚葉体がある。巻取体
の場合、それが薄手であるために十分な強さ、硬さがな
いとか、本来的に強さ、硬さを有さないとか、あるいは
伸縮し易くて変形してしまう等印刷作業に適さない素材
であると、一旦接着剤で他の補強素材と貼り合せて印刷
作業に必要な強さ、硬さ(腰)、寸法安定性を与えてか
ら印刷し、その後補強素材から剥して単独の被印刷体に
戻すという工程が採用される。また、被印刷体が枚葉体
である場合には、巻取体ほどは厚み、伸縮性の面から印
刷作業性に関して制約を受けないが、ある程度以上のサ
イズになると素材によっては印刷作業適性が悪化し、貼
合せ、印刷、剥離という同様手順の工程が採用される。
このような手順の工程を踏む場合、剥離は1つの重要
な工程となるが、従来、剥離に際しては種々のトラブル
が生じている。すなわち、被印刷体層と接着剤層との界
面で剥離が起こらず、補強素材層と接着剤層との界面で
剥離が起こったり、接着剤層内部で破壊が起ってその部
分でひき剥されたり、あるいは補強素材層での破壊が生
じたりして、剥離後に接着剤、補強素材等が被印刷体側
に残る場合があった。このようなトラブルが発生しやす
いのは、従来使用されていた、例えば、水性又は溶剤性
接着剤の場合、接着剤の被印刷体層への浸透が起こり、
アンカー効果によって被印刷体層と接着剤層との接着力
が強められること等に起因するものである。そして、接
着剤が残ると、巻取ったり、重ねた場合に被印刷体の面
間や、個々の製品とした後に他の物に粘着したり、それ
を折りたたんだときに面間で粘着して問題となる。さら
には、界面での接着強度が大きすぎてスムーズに剥すこ
とができないとか、あるいはスムーズに剥れないのでつ
い大きな力をかけ、その結果被印刷体自体が破けてしま
うという例もあった。
発明が解決しようとする課題 従って、前記手順で印刷した後に被印刷体をスムーズ
に剥離でき、かつ、被印刷体側に接着剤が残らないオフ
セット印刷用積層体の出現が広く望まれている。
課題を解決するための手段 前記事情に鑑み、発明者らは鋭意研究を重ねた結果、
従来用いられていた水性エマルジョン型、溶剤型等の塗
料系の接着剤、あるいは澱粉糊のような一般的な糊剤に
代えて特定種類の接着剤を用いることにより意外にも前
記課題を解決できることを見い出し、本発明を完成する
に至った。
すなわち、本発明は、被印刷体よりなる第1層、該第
1層の下に設けられたホットメルト型接着剤よりなる第
2層、該第2層の下に設けられた補強素材よりなる第3
層よりなる積層構造を有し、該第1層と該第2層間の剥
離強度が10〜700g/インチの範囲であり、該第2層と該
第3層間の剥離強度は該第1層と該第2層間の剥離強度
より大であり、積層体全体としての風合が曲げ剛性で表
わして0.40g・cm2/cm以上であることを特徴とするオフ
セット印刷用積層体を提供するものである。
以下、図面を参照して本発明を説明する。第1図は本
発明のオフセット印刷用積層体を模式的に示す断面図で
ある。図面中、Aは被印刷体層、Bはホットメルト型接
着剤層、およびCは補強素材層を表わす。
本発明は被印刷体が単独では印刷作業に適さないも
の、すなわち薄手のもの、印圧により伸び易いもの、あ
るいは硬さが不足するものである場合等に適用される。
従って、本発明のオフセット印刷用積層体の第1層
(A)をなす被印刷体はかかる素材である。素材の形態
としては、織物、編物、紙、フイルム、シート、不織布
およびこれらの素材に多孔質コーティングを施したもの
等を挙げることができるが、特に限定されるものではな
い。素材の種類も特に限定されるものではなく、通常、
オフセット印刷に対して印刷適性を有する被印刷体とし
て用いられるものであればいずれでもよい。
第2層(B)をなす接着剤としてはホットメルト型接
着剤を用いる。ホットメルト型接着剤の例としては、ポ
リオレフィン系、ポリアミド系、ポリウレタン系、ポリ
エステル系、EVA系、PVC系等のタイプのものが挙げられ
る。
第3層(C)をなす補強素材としては通常、紙、合成
紙、フィルム、織物、不織布、金属箔等腰のある均一な
素材を用いることができ、コスト面より紙が適当であ
る。
各層には以上のような素材、接着剤を用いるが、本発
明のオフセット印刷用積層体における剥離強度は特定範
囲のものとする。すなわち、第1層と第2層間の界面剥
離強度は10〜700g/インチ、好ましくは50〜300g/インチ
の範囲内とし、第2層と第3層間の界面剥離強度は第1
層と第2層間の界面剥離強度より大とする。10〜700g/
インチの範囲の剥離強度は、印刷時に印圧等で剥離が起
こらないためには10g/インチ以上必要であり、印刷後に
スムーズに被印刷体を剥離するには700g/インチ以下が
望ましいことから要請される。なお、そのまま接着を行
うと第1層及び第2層間の界面剥離強度が大きいことが
予想される場合、接着面側に、例えば、シリコンのよう
な離型剤を少量付着させる等の接着力を目的の強度範囲
まで低下させる処理を施した第1層を用いることが有効
である。
前記の如き大きさの範囲の剥離強度、および2つの界
面における剥離強度の相対関係は、第1層および第3層
をなす素材の種類、ホットメルト型接着剤のタイプを選
択して組み合すことによって適宜実現される。かかる組
合せの例としては、第3層として前記のごとき素材を用
い、第1層/第2層として、接着面側に離型処理を施し
た多孔質ナイロンフィルム/EVA系ホットメルト型接着
剤、表面側片面に多孔質ナイロンをコーティングしたナ
イロンタフタ/EVA系ホットメルト型接着剤、両面に多孔
質ナイロンをコーティングしたナイロンタフタ/EVA系ホ
ットメルト型接着剤、表面側片面に多孔質ナイロンをコ
ーティングしたナイロンタフタ/ポリウレタン系ホット
メルト型接着剤、表面側片面に多孔質ウレタンをコーテ
ィングしたポリエステルタフタ/EVA系ホットメルト型接
着剤、多孔質ナイロンをコーティングした不織布/EVA系
ホットメルト型接着剤、を用いた組み合わせ等が挙げら
れる。なお、A層内、B層内およびC層内剥離強度(破
壊強度)がA、B層間界面剥離強度よりも大きな素材、
接着剤を選択すべきことは言うまでもない。
また、本発明では積層体全体としての風合を特定範囲
のものとする。本発明においてはこの風合を曲げ剛性で
表示したものを尺度とする。曲げ剛性とはサンプルに単
位の曲率変化を与えるために必要な回転モーメントであ
り、例えばカトーテック(株)製風合計測器、タイプKE
S−FB2で測定することができる。本発明の積層体は、か
かる曲げ剛性が、サンプルを測定条件;温度:20℃、湿
度:65%、サンプル巾:20cm、クランプ間隔:1cm、曲率増
加速度:0.5cm-1/秒で測定したときに0.40g・cm2/cm以上
となるものである。これは、本発明が主として、被印刷
体のサイズの大きいもの、すなわち平版サイズでいえば
A列本判(625×880)、B列本判(765×1085)、四六
版(788×1091)、菊版(636×939)、ハトロン版(900
×1200)のような大版に相当する場合を対象とするもの
であり、前記の硬さはかかる大版印刷を行うのに必要な
硬さから要請されるものである。
以上に説明した本発明のオフセット印刷用積層体は、
前記した如き組合せの素材、接着剤を選択し、常法によ
り、積層することによって得られる。積層方式として
は、例えば、ホットメルト型接着剤を溶融して押し出す
エクストルージョンラミ、その他カレンダー方式、コー
ティング方式がある。かかる積層に際し、ホットメルト
型接着剤で接着させる場合、融点以上の温度にて溶融状
態として接着させるが、被印刷体層との界面では温度が
下がり、その結果、溶融粘度が上昇して、水性または溶
剤型接着剤の場合のような被印刷体層への浸透がなくな
り、それによりアンカー効果も生ぜず、従って剥離時の
接着剤の被印刷体層側への残留がなくなって良好な剥離
効果が得られる。積層条件、例えば溶融温度、素材供給
速度等は選択した素材、接着剤に応じて適宜選択でき
る。
かくして得られる本発明のオフセット印刷用積層体は
被印刷体の補強素材からの剥離をトラブルなく行うこと
ができる印刷素材であり、常法に従ってオフセット印刷
により種々の印刷を施し、剥離して印刷物として用いる
ことができる。例えば、単独では印刷を施すことが困難
ではあるがそれ自体はすぐれた印刷適性を有する厚さ30
〜500μ、巾40〜120cmの多孔質ナイロンシートは本発明
の積層体とすることにより、多色刷りの精密印刷を施
し、剥離を行って屋外でも安心して使用できる湿潤強さ
を有する地図とすることができる。また、通常伸びが大
きい織物、あるいは空気中で水分量の変化に伴ない伸縮
するため印刷時、環境(湿度)の変化により見当標、い
わゆるトンボが合わなくなるナイロン織物は本発明の積
層体とすることにより、種々の印刷を施し、その後剥離
してカレンダー、たれ幕、タペストリー、地図、P.O.P.
用等とすることができる。
発明の効果 本発明のオフセット印刷用積層体は印刷を施した後、
被印刷体を補強素材から剥離するに際し、被印刷体側に
接着剤を残すことなくスムーズに剥離作業を行うことが
できるすぐれた印刷素材である。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明す
る。
実施例1 被印刷体として厚さ99μ、巾105cmの表面片面に多孔
質ナイロンをコーティングしたナイロン織物、補強素材
として厚さ150μ、巾100cmの上質紙、ホットメルト型接
着剤としてEVA系タイプのものを用い、常法に従い、押
出温度130℃にてエクストルージョンラミを行い、巻取
って本発明のオフセット印刷用積層体を得た。
この印刷素材に、常法に従って、オフセット印刷によ
り多色刷りの精密印刷を行った。印刷作業は順調に行う
ことができ、印刷の後被印刷体層の剥離を行った。この
際、第2図に示す如く、剥離は被印刷体層と接着剤層の
界面のみで起こり、被印刷体側には接着剤が全く認めら
れなかった。なお、剥離強度は150g/インチであった。
実施例2 被印刷体として厚さ200μ、巾1000mmのナイロン織物
の接着面側に0.2g/m2のシリコン処理を行い次いで、補
強素材として厚さ100μ、巾900mmの上質紙、ホットメル
ト型接着剤としてポリウレタンタイプのものを用い、常
法に従い、押出温度150℃にてエクストルージョンラミ
を行って本発明のオフセット印刷用積層体を得た。
この印刷素材に、常法に従って、オフセット印刷を行
った。印刷作業は順調に行うことができ、印刷の後剥離
を行った。剥離強度は100g/インチであってスムーズに
行うことができ、被印刷体側には接着剤が全く認められ
なかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のオフセット印刷用積層体を模式的に示
す断面図であり、第2図は本発明のオフセット印刷用積
層体において剥離を行っているところを模式的に示す図
である。 図面中の符号は以下の意味を有する。 A:被印刷体層、B:ホットメルト型接着剤層、 C:補強素材層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/00 B41M 5/00 Z

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被印刷体よりなる第1層、該第1層の下に
    設けられたホットメルト型接着剤よりなる第2層、該第
    2層の下に設けられた補強素材よりなる第3層よりなる
    積層構造を有し、該第1層と該第2層間の剥離強度が10
    〜700g/インチの範囲であり、該第2層と該第3層間の
    剥離強度は該第1層と該第2層間の剥離強度より大であ
    り、積層体全体としての風合が曲げ剛性で表わして0.40
    g・cm2/cm以上であることを特徴とするオフセット印刷
    用積層体。
  2. 【請求項2】該第1層が多孔質プラスチックよりなるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載のオフセ
    ット印刷用積層体。
  3. 【請求項3】該第1層が多孔質ナイロンよりなることを
    特徴とする特許請求の範囲第(2)項記載のオフセット
    印刷用積層体。
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