JP2664355B2 - 容器吊上げ台及び容器吊上げ台のロック機構 - Google Patents

容器吊上げ台及び容器吊上げ台のロック機構

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JP2664355B2
JP2664355B2 JP23100195A JP23100195A JP2664355B2 JP 2664355 B2 JP2664355 B2 JP 2664355B2 JP 23100195 A JP23100195 A JP 23100195A JP 23100195 A JP23100195 A JP 23100195A JP 2664355 B2 JP2664355 B2 JP 2664355B2
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義一 田林
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OOSAKA TAIYUU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフトの
昇降フォークに嵌めて、容器を運搬、昇降する容器吊上
げ台及び容器吊上げ台の昇降フォークからの脱落を防止
するロック機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばドラム缶の如き、上縁を一
周した突条を有する筒状容器を容器吊上げ台を介して、
フォークリフトにて昇降、運搬することが行なわれてい
る。この種容器吊上げ台(8)は、図7に示す如く、フォ
ークリフト(図示せず)の進行方向(以下「前方」という)
に配備された昇降フォーク(9)に嵌めて使用される。容
器吊上げ台(8)は、2本の平行鞘部(81)及び両鞘部(81)
を連結する前後2本の連結杆(82)(82)と、前方の連結杆
(82)の中央に立設されたフレーム(84)と、該フレーム(8
4)の上部に設けられバネ(37d)によって開き方向に付勢
された一対の爪(37)(38)を具えるクランプ機構(35)から
構成される。
【0003】容器(91)を移動する際には、先ず容器吊上
げ台(8)の鞘部(81)に昇降フォーク(9)を差し込んで、
容器吊上げ台(8)の上爪(37)と下爪(38)間の高さ位置
が、容器(91)の上縁の突条(91a)と対応するように昇降
フォーク(9)の高さを調整する。この高さを保った状態
で、フォークリフトを前進させて、下爪(38)を容器(91)
の胴部に当てた後、昇降フォーク(9)を上昇させる。下
爪(38)が上縁突条(91a)に当たると、下爪(38)に連繋さ
れた上爪(37)がバネ(37d)に抗して相対的に下降し、下
爪(38)と上爪(37)によって突条(91a)の一箇所を掴み、
更に昇降フォーク(9)を上昇させると、容器(91)が持ち
上げられる。容器(91)は、持ち上げられた際に、容器(9
1)の胴部が鞘部(81)の先端の略中央に形成された円弧状
の凹部に当接して、若干傾斜して容器吊上げ台(8)に掴
持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の容器吊上げ台(8)は、2本の昇降フォーク(9)に嵌
めて使用するため大型化し、フォークリフトを用いずに
移動することは難しく、又、折り畳むことが出来ないた
め、保管するためには広いスペースを必要とする。更
に、鞘部(81)と昇降フォーク(9)は固定されておらず、
容器運搬中にフォークリフトの走行を急停止すると、慣
性で容器(91)を含む容器吊上げ台(8)が昇降フォーク
(9)から抜け出して大きな事故につながる危険があっ
た。鞘部(81)は、容器吊上げ台(8)に昇降フォーク(9)
を容易に差し込めるように、高さ方向に余裕をもって形
成されている。容器(91)に対するクランプ機構(35)は、
容器吊上げ台(8)の前端に設けられているため、容器(9
1)を掴持しているときの容器吊上げ台(8)の重心は、容
器吊上げ台(8)の前方となる。容器(91)を掴持した容器
吊上げ台(8)は、図7に示す如く、前方に傾斜する。以
上の要因が一層容器吊上げ台(8)を抜け易くしている。
容器吊上げ台(8)の脱落を防止するために、容器吊上げ
台(8)をボルト等で昇降フォーク(9)に固定することも
出来るが、手間が掛かる上、容器吊上げ台(8)以外の運
搬台をフォークリフトに取り付けるときに、ボルトを取
り外す必要があり不便である。
【0005】そこで、発明者は、容器吊上げ台を昇降フ
ォークに嵌めていない状態では折り畳み、フォークリフ
トを用いなくても容易に移動出来、又保管は小スペース
で済み、使用する際には、容器吊上げ台を昇降フォーク
を嵌めて、昇降フォークを上昇させる以外に特に組立て
作業を行なうことなく、折り畳まれた状態の容器吊上げ
台を使用できる状態に復元出来る構成とすることが出来
ないかと考えた。更に、容器吊上げ台が昇降フォークに
常に固定されるのではなく、容器吊上げ台を床面に置い
ているときには、昇降フォークがロックされずに自由に
着脱でき、床面から持ち上げるとロック機構が作用し
て、昇降フォークから容器吊上げ台が脱落しない構成を
試行錯誤し、本発明に至った。
【0006】本発明の目的は、容器吊上げ台を昇降フォ
ークに嵌めた際の脱落を防止し、又、昇降フォークに嵌
めていないときには折り畳んで移動又は保管出来る容器
吊上げ台を提供することである。
【0007】
【課題を解決する為の手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の容器吊上げ台に於いては、
フレーム(3)は横向きの鞘部(2)に対して、該鞘部(2)
よりも重心が下方に位置するよう鞘部(2)の先端部に鞘
部(2)の全長を含む面内で揺動可能に枢支連繋し、鞘部
(2)のフレーム(3)との連繋側には、フレーム(3)が鞘
部(2)に対して略垂直状態に起き上がったときにフレー
ム(3)と当接する当り(55)を具える。又、フレーム(3)
の下部には車輪(39)を配備して、鞘部(2)には把手(27)
を配備する。
【0008】又、本発明の請求項2記載の容器吊上げ台
のロック機構は、フォークリフトの昇降フォーク(9)が
嵌まる鞘部(2)に、フレーム(3)が連繋され、該フレー
ム(3)に容器(91)を支持するクランプ機構(35)を具える
容器吊上げ台の昇降フォーク(9)からの脱落を防止する
ロック機構である。フレーム(3)は横向きの鞘部(2)に
対して、該鞘部(2)よりも重心が下方に位置するよう鞘
部(2)の先端部に鞘部(2)の全長を含む面内で揺動可能
に枢支連繋され、鞘部(2)のフレーム(3)との連繋側に
は、フレーム(3)が鞘部(2)に対して略垂直状態に起き
上がったときにフレーム(3)に押される当り(55)を有す
るストッパー(5)を枢支する。鞘部(2)の昇降フォーク
(9)の挿脱側には、鞘部(2)の内に侵入して上下動可能
に昇降するフォーク押え(6)を枢支する。ストッパー
(5)とフォーク押え(6)は、ロッド(7)によって連結す
る。
【0009】
【作用及び効果】請求項1記載の容器吊上げ台(1)は、
昇降フォーク(9)を嵌めていない状態では、フレーム
(3)を鞘部(2)に対して折り畳むことが出来るため、保
管スペースを小さくすることが出来る。前記容器吊上げ
台(1)のの把手(27)を掴んで持ち上げ、車輪(39)のみが
地面と当接する位置まで上昇させて、容器吊上げ台(1)
を押したり引っ張ると、車輪(39)が床面を転がるため、
容器吊上げ台(1)をフォークリフトを用いずに、容易に
移動することが出来る。フォークリフトを向けて移動
し、鞘部(2)に昇降フォーク(9)を嵌めて、昇降フォー
ク(9)を上昇させて容器吊上げ台(1)を持ち上げる。容
器吊上げ台(1)を持ち上げると、重心が下方に位置する
よう鞘部(2)に枢支連繋されたフレーム(3)が、自重に
よって連繋部分を中心として鞘部(2)に対して垂直に立
設する方向に揺動する。このとき、車輪(39)が床面を転
がって前記揺動を補助する。更に昇降フォーク(9)を上
昇させて、フレーム(3)が床面から離れると、フレーム
(3)は鞘部(2)の当り(55)に当接して鞘部(2)に対して
略垂直に立設する。その後、クランプ機構(35)によって
容器(91)を支持し、所望の位置まで移動させることが出
来る。
【0010】次に、容器吊上げ台(1)を昇降フォーク
(9)から外す場合には、昇降フォーク(9)を降下させ
る。昇降フォーク(9)を降下させると、先ず車輪(39)が
床面と当接し、車輪(39)が床面を転がって、フレーム
(3)が傾く。昇降フォーク(9)を前記昇降フォーク(9)
上昇動作にて昇降フォーク(9)を嵌めた位置まで降下さ
せ、フォークリフトを後退して、鞘部(2)から昇降フォ
ーク(9)を外す。昇降フォーク(9)から外された容器吊
上げ台(1)は、上記と同様把手(27)を掴んで容易に移動
することが出来る。上記構成の容器吊上げ台(1)によれ
ば、容器吊上げ台(1)を昇降フォーク(9)に嵌めていな
い場合には、容易に移動することが出来、又保管スペー
スも小さくて済む。更に、折り畳まれた状態の容器吊上
げ台(1)に昇降フォーク(9)を嵌めて、上昇させるだけ
でフレーム(3)を鞘部(2)に対して略垂直に立設するこ
とが出来、組立て作業を必要としない。
【0011】又、本発明の請求項2記載の容器吊上げ台
(1)のロック機構は、鞘部(2)に昇降フォーク(9)を嵌
めて、昇降フォーク(9)を上昇させると、フレーム(3)
が自重によって鞘部(2)に対して垂直となる方向に揺動
する。更に昇降フォーク(9)を上昇させて、フレーム
(3)を鞘部(2)に対して略垂直となる位置まで揺動させ
ると、フレーム(3)がストッパー(5)の当り(55)を昇降
フォーク(9)の挿脱側に押し込み、ストッパー(5)が揺
動して、ロッド(7)を介してフォーク押え(6)が上方に
回動して、昇降フォーク(9)を当接固定する。従って、
容器吊上げ台(1)の昇降フォーク(9)からの脱落が防止
でき、又、昇降フォーク(9)を上昇させるだけでロック
機構が作用するため、ロックのための他の作業を必要と
しない。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき、図面に沿っ
て詳述する。本実施例では、筒状の円筒容器を掴持する
クランプ機構を1基具え、昇降フォークに嵌める鞘部を
1基具えた吊上げ台について説明するが、クランプ機構
及び鞘部の基数、クランプ機構の構造及び掴持は、これ
に限定されるものでない。又、以下では、前とはフォー
クリフトの前進側、後とは後退側とする。即ち鞘部に対
しては、昇降フォークの挿脱側が後である。又、フレー
ムについて前とは、フレームを鞘部に対して略垂直に立
設したときの前方を意味する。
【0013】図1は、本発明のロック機構を具えた容器
吊上げ台(1)を示す斜視図である。図2乃至図4は、容
器吊上げ台(1)の断面図、図5は、容器吊上げ台(1)の
側面図である。図に示す如く、容器吊上げ台(1)は、昇
降フォーク(9)を嵌める鞘部(2)と、該鞘部(2)に軸(1
1)によって揺動可能に枢支連繋されたフレーム(3)とか
ら構成される。鞘部(2)は、後部端が開口し、先端が閉
塞し、下面の略中央部が全長に亘って帯状に開口した横
長扁平の筒体であり、昇降フォーク(9)は後端開口から
挿入される。鞘部(2)の前部上面には、2枚のブラケッ
ト板(21)を上向きに突設している。該ブラケット板(21)
の前部、中央部及び後部には、各1個ずつ貫通孔(22)(2
3)(24)が開設されている。前部の貫通孔(22)は、連結孔
(22)であって、後述するフレーム(3)のブラケット板(3
1)が枢支される。中央部の貫通孔(23)は、安全固定用孔
(23)であって、フレーム(3)を折り畳んだ状態で固定す
る安全ピン(12)が嵌められる。又、後部貫通孔(24)は、
ストッパー用孔(24)であって、ストッパー(5)が枢支さ
れる。鞘部(2)の後部下面には、容器吊上げ台(1)を引
っ張って移動する際に掴む把手(27)が突設され、又、後
部側面には、後述するフォーク押え(6)を枢支するフォ
ーク押え用孔(26)が貫通開設された板片(25)が下向きに
突設されている。
【0014】フレーム(3)は、下部が前方に向けて屈曲
した略L字型の中空筒体であって、縦部の上部には容器
(91)を掴持するクランプ機構(35)を具えている。又、横
部の先端は、両側に広がって前部が凹んだ台座(34)を形
成しており、該台座(34)にゴムベルト(34a)を張設して
いる。更に、フレーム(3)の下端屈曲部分の側面には、
夫々車輪(39)が回動自由に枢支され、該車輪(39)の円形
端面は、フレーム(3)から突出している。前記構成のフ
レーム(3)の縦部の略中央には2枚のブラケット板(31)
が後向きに突設される。ブラケット板(31)の上部及び下
部には夫々貫通孔(33)(32)が開設されている。上部の貫
通孔(33)は、フレーム(3)側の安全固定用孔(33)であっ
て、フレーム(3)を折り畳んでフレーム(3)が鞘部(2)
と略平行となったときに前記鞘部(2)の安全固定用孔(2
3)と対応する位置に開設され、フレーム(3)を鞘部(2)
に対して略平行となるように折り畳んで、容器吊上げ台
(1)を移動又は保管するときに、鞘部(2)に対してフレ
ーム(3)が揺動しないように、安全ピン(12)を鞘部(2)
及びフレーム(3)の安全固定用孔(23)(33)に貫通するよ
う挿入して固定する。又、下部の貫通孔(32)は、鞘部
(2)との連結用の連結孔(32)であって、フレーム(3)の
重心よりも上方に開設され、前記鞘部(2)及びフレーム
(3)の連結孔(22)(32)に軸(11)を貫通して、フレーム
(3)が鞘部(2)の全長を含む面内で揺動可能に枢支連繋
される。
【0015】次に本発明のロック機構(4)について説明
する。ロック機構(4)は、前記鞘部(2)のブラケット板
(21)のストッパー用孔(24)に枢支されるストッパー
(5)、鞘部(2)の板片(25)のフォーク押え用孔(26)に枢
支されるフォーク押え(6)、及びストッパー(5)とフォ
ーク押え(6)を連結するロッド(7)から構成される。ス
トッパー(5)は、略中央部が略120°に屈曲した2枚の
板体(51)と、該板体(51)を鞘部(2)の前端下方で連結す
る連結板(52)と、該連結板(52)の前方に突設された当り
(55)とから構成される。夫々の板体(51)の上部には、ブ
ラケット板(21)のストッパー用孔(24)と対応する位置に
貫通孔(54)が開設されており、軸(13)にてブラケット板
(21)に枢支される。又、両板体(51)の屈曲部分に跨がっ
て、後述するロッド(7)を枢支するロッド用軸(57)が配
備されている。当り(55)は、連結板(52)の略中央前部に
切られたネジ孔に螺合されたボルトであって、ボルトの
締め具合及び後述するロッド(7)の長さを変更すること
によって、昇降フォーク(9)の厚み及びフレーム(3)の
立設角度を調節することが出来る。
【0016】フォーク押え(6)は、前記鞘部(2)の後部
側面に設けられた板片(25)のフォーク押え用孔(26)に揺
動可能に軸(26a)にて枢支された筒体(62)と、該筒体(6
2)から突設された2枚の平行板体(60)から構成される。
板体(60)の筒体(62)よりも上部には、後述するロッド
(7)が揺動可能に枢支されるロッド用軸(63)が配備され
ており、ロッド(7)の前後動により、板体(60)が筒体(6
2)を中心として回動し、板体(60)の自由端(61)が鞘部
(2)の下面に開設された開口(20)に出没し、自由端(61)
が上昇したときに昇降フォーク(9)の下面を押し上げ
て、昇降フォーク(9)を鞘部(2)の天井面に押圧して、
容器吊上げ台(1)を昇降フォーク(9)に固定する。板体
(60)の下部には、ロック解除手段(41)としての突片(42)
が、略下後方に向けて突設されており、容器吊上げ台
(1)が床面(93)に当接した状態で、突片(42)が床面(93)
に押されて、フォーク押え(6)の自由端(61)を昇降フォ
ーク(9)の下面から離す方向に付勢する。
【0017】ロッド(7)は、ターンバックル(71)によっ
て長さ調節可能に形成され、一端は前記ストッパー(5)
の板体(51)の屈曲部分に配備されたロッド用軸(57)に枢
支連結され、他端は前記フォーク押え(6)のロッド用軸
(63)に枢支される。
【0018】クランプ機構(35)は、円筒容器(91)を掴持
する公知のクランプ機構(35)であって、フレーム(3)の
縦部の上部に前方に向けて配備される。クランプ機構(3
5)は、上部が前方に突き出た略L字上の中空のクランプ
台(36)と、該クランプ台(36)の内部に配備された下爪(3
8)及び上爪(37)とから構成される。上爪(37)は、クラン
プ台(36)の上方に設けたピン(37c)によって、基端が回
動可能に支持されたレバー(37b)の先端に爪片(37a)を有
しており、バネ(37d)によって上向きに付勢されてい
る。下爪(38)は、上下動可能な丸軸(38b)の上部に爪片
(38a)を前方に向けて突設して形成され、丸軸(38b)の上
部は、前記上爪(37)のレバー(37b)の略中央部に枢支連
結される。丸軸(38b)は、クランプ台(36)の下方に形成
された筒体(38c)に、上下にスライド可能に配備され
る。
【0019】上記構成の容器吊上げ台(1)の動作につい
て説明する。図2に示す如く、容器吊上げ台(1)は、移
動又は保管等の非使用状態では、鞘部(2)に対するフレ
ーム(3)の揺動を防止するため、安全ピン(12)を安全固
定用孔(23)(33)に挿入して鞘部(2)とフレーム(3)が略
平行となる状態で固定されている。把手(27)を掴んで容
器吊上げ台(1)を所望の位置まで移動し、先ず、安全ピ
ン(12)を抜く。安全ピン(12)を抜くと、フレーム(3)
は、図2の状態から軸(11)を中心にその重心位置の関係
から傾き、車輪(39)が接地する。フォークリフトを移動
して、昇降フォーク(9)の高さを鞘部(2)に挿入できる
よう調節する。昇降フォーク(9)と鞘部(2)とが向い合
った状態で、フォークリフトを前進させて、昇降フォー
ク(9)を鞘部(2)に挿入する。次に、昇降フォーク(9)
を上昇させる。昇降フォーク(9)を上昇させると、図2
に示す如く、鞘部(2)に対して略平行状態にあったフレ
ーム(3)が、図3に示す如く、自重により更に鞘部(2)
に対して垂直となる方向に起き上がる。このとき、フレ
ーム(3)の車輪(39)が床面(93)を転がり、フレーム(3)
と床面(93)との摩擦を低減させる。昇降フォーク(9)を
更に上昇させて、フレーム(3)を起き上がらせると、図
4に示す如く、フレーム(3)がストッパー(5)の当り(5
5)に当接し、当り(55)が後方に押されてストッパー(5)
が後方に揺動する。ストッパー(5)の揺動によって、ロ
ッド(7)が後方に押され移動し、フォーク押え(6)を押
し込み、フォーク押え(6)が揺動して、フォーク押え
(6)の自由端(61)が上方に移動する。尚、この状態で
は、未だ車輪(39)は床面(93)に当接している。
【0020】図5に示す如く、更に昇降フォーク(9)を
上昇させると、フレーム(3)の車輪(39)が床面(93)から
離れ、フレーム(3)が鞘部(2)及び床面(93)に対して略
垂直に立設される。フレーム(3)とストッパー(5)の当
り(55)が当接してから、この状態に到達するまでに、フ
レーム(3)に押されたストッパー(5)は、ロッド(7)を
介して、昇降フォーク(9)の自由端(61)を更に上方に押
し上げており、フォーク押え(6)の自由端(61)が、昇降
フォーク(9)の下面に当接して容器吊上げ台(1)と昇降
フォーク(9)との間の滑りを阻止してロックする。上記
の如く、容器吊上げ台(1)を昇降フォーク(9)に填め
て、昇降フォーク(9)を上昇させるだけで、容器吊上げ
台(1)が昇降フォーク(9)にロックされる。
【0021】容器(91)を運搬するには、容器吊上げ台
(1)が昇降フォーク(9)にロックされた状態にて、フォ
ークリフトを移動し、床面(93)に立てて置いた所望の容
器(91)に向けて、容器吊上げ台(1)を接近させ、容器(9
1)の上縁の突条(91a)にクランプ機構(35)の上爪(37)と
下爪(38)の隙間が対応するように、昇降フォーク(9)の
高さを調節する。次に、クランプ機構(35)が容器(91)の
軸心を向くように、フォークリフトを前進させ、下爪(3
8)を容器(91)の胴部に当てる。この状態でフォークリフ
トを低速前進させつつ、昇降フォーク(9)を上昇させる
と、下爪(38)が突条(91a)の下面に当って、下爪(38)が
下降する。下爪(38)の下降に連動して上爪(37)が下向き
に回動し、上爪(37)と下爪(38)によって容器(91)の上縁
が掴持されて、容器(91)が持ち上げられる。持ち上げら
れた容器(91)は、フレーム(3)の前端に張設したゴムベ
ルト(34a)に支えられる。
【0022】容器(91)を掴持した後、フォークリフトを
所望の位置まで移動して、低速で後退しながら昇降フォ
ーク(9)を降下させると、容器(91)の突条(91a)がクラ
ンプ機構(35)から開放されて、容器(91)を所望の位置ま
で運搬することが出来る。
【0023】容器吊上げ台(1)を昇降フォーク(9)から
取り外すときには、先ず昇降フォーク(9)を降下させ
る。昇降フォーク(9)を降下させると、フレーム(3)の
車輪(39)が床面(93)に当接し、車輪(39)が床面(93)を転
がって、フレーム(3)が鞘部(2)に対して傾斜する。フ
レーム(3)の傾斜によって、フレーム(3)はストッパー
(5)の当り(55)から離れる。尚、この状態では未だ、フ
ォーク押え(6)は昇降フォーク(9)の下面に当接してお
り、ロックは解除されていない。
【0024】更に昇降フォーク(9)を降下させると、フ
ォーク押え(6)に突設されたロック解除手段(41)として
の突片(42)が床面(93)に当接して、フォーク押え(6)の
自由端(61)を下方に押し下げる。フォーク押え(6)の自
由端(61)が下方に押し下げられることにより、昇降フォ
ーク(9)とフォーク押え(6)とのロックが解除される。
昇降フォーク(9)を更に降下させて、鞘部(2)とフレー
ム(3)とが略平行となると、必要に応じて安全ピン(12)
を安全固定用孔(23)(33)に挿入し、フォークリフトを後
退して、鞘部(2)から昇降フォーク(9)を抜き取る。安
全ピン(12)にて鞘部(2)とフレーム(3)を固定しておれ
ば、把手(27)を掴んで持ち上げ、容器吊上げ台(1)を傾
斜させて、車輪(39)のみが床面(93)と当接するようにし
て、引っ張ったり、押すことにより、容易に容器吊上げ
台(1)を移動することが出来る。尚、容器吊上げ台(1)
の保管方法としては、例えば、高さ方向に小スペースに
保管したい場合には、鞘部(2)及びフレーム(3)が床面
(93)と平行となる状態で保管し、幅方向に小スペースで
保管したい場合には、フレーム(3)の台座(34)と車輪(3
9)が床面(93)に当接するよう立て掛ければよい。
【0025】尚、使用するフォークリフトによって、昇
降フォーク(9)の厚みが異なることが考えられるが、そ
の場合、当り(55)のボルト又はロッド(7)のターンバッ
クル(71)を適当に調節することにより、その問題は解消
される。従って、使用するフォークリフトが単一機種で
あって、昇降フォーク(9)の厚みが同一である場合等に
は、当り(55)は、ボルトとせずにクッションゴム等にし
てもよいし、連結板(52)に線又は面当りする構成として
もよい。又、ロッド(7)も長さを調節する機能を具える
必要はない。
【0026】更に、上記実施例では、フレーム(3)は鞘
部(2)に対して折り畳んだときには、略平行となり、昇
降フォーク(9)に嵌めたときに略垂直となるようにした
が、必要に応じてこれら角度は変更可能である。例え
ば、フレーム(3)の鞘部(2)に対する立設角度は、当り
(55)のボルト又はロッド(7)のターンバックル(71)を適
当に調節することにより変更できる。
【0027】又、上記実施例では、ロック解除手段(41)
をフォーク押え(6)に突設した突片(42)としたが、該突
片(42)は、ストッパー(5)に配備することも出来るし、
フォーク押え(6)の自由端(61)を下方に付勢するバネ等
を配備することもできる。しかしながら、上記の如く突
片(42)を具えたロック解除手段(41)とすると、例えば、
容器(91)を掴持したフレーム(3)が揺動して、当り(55)
とフレーム(3)とが離れてもロックの締めつけ力は殆ど
変化しないため効果的である。
【0028】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは
勿論である。
【0029】例えば、フォーク押え(6)の自由端(61)を
昇降させる機構は、図6に示す如く、鞘部(2)の後部上
面に配備された軸(28a)にリンク片(28)を枢支し、該リ
ンク片(28)の他端をロッド(7)の一端及びフォーク押え
(6)を枢支し、フォーク押え(6)は、鞘部(2)下面の開
口に出没可能な自由端(61)を具える構成とすることも出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容器吊上げ台の斜視図である。
【図2】容器吊上げ台を昇降フォークに嵌めずに移動、
保管する場合の断面図である。
【図3】容器吊上げ台を嵌めた昇降フォークを上昇させ
た状態を示す断面図である。
【図4】容器吊上げ台を嵌めた昇降フォークを更に上昇
させた状態を示す断面図である。
【図5】容器吊上げ台と昇降フォークがロックされた状
態を示す側面図である。
【図6】本発明のフォーク押えの昇降機構の他の実施例
を示す断面図である。
【図7】従来の容器吊上げ台の断面図である。
【符号の説明】
(1) 容器吊上げ台 (2) 鞘部 (3) フレーム (39) 車輪 (4) ロック機構 (5) ストッパー (6) フォーク押え (7) ロッド (9) 昇降フォーク

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォークリフトの昇降フォーク(9)が嵌
    まる鞘部(2)に、フレーム(3)が連繋され、該フレーム
    (3)に容器(91)を支持するクランプ機構(35)を具える容
    器吊上げ台に於いて、 フレーム(3)は横向きの鞘部(2)に対して、該鞘部(2)
    よりも重心が下方に位置するよう鞘部(2)の先端部に鞘
    部(2)の全長を含む面内で揺動可能に枢支連繋され、フ
    レーム(3)の下端には車輪(39)を配備しており、 鞘部(2)のフレーム(3)との連繋側には、フレーム(3)
    が鞘部(2)に対して略垂直状態に起き上がったときにフ
    レーム(3)と当接する当り(55)を具え、 鞘部(2)には把手(27)が配備されることを特徴とする容
    器吊上げ台。
  2. 【請求項2】 フォークリフトの昇降フォーク(9)が嵌
    まる鞘部(2)に、フレーム(3)が連繋され、該フレーム
    (3)に容器(91)を支持するクランプ機構(35)を具える容
    器吊上げ台(1)の昇降フォーク(9)からの脱落を防止す
    るロック機構であって、 フレーム(3)は横向きの鞘部(2)に対して、該鞘部(2)
    よりも重心が下方に位置するよう鞘部(2)の先端部に鞘
    部(2)の全長を含む面内で揺動可能に枢支連繋され、 鞘部(2)のフレーム(3)との連繋側には、フレーム(3)
    が鞘部(2)に対して略垂直状態に起き上がったときにフ
    レーム(3)に押される当り(55)を有するストッパー(5)
    が枢支され、 鞘部(2)の昇降フォーク(9)の挿脱側には、鞘部(2)の
    内に侵入して上下動可能に昇降するフォーク押え(6)が
    枢支され、 ストッパー(5)とフォーク押え(6)は、ロッド(7)によ
    って連結されて構成され、 鞘部(2)に昇降フォーク(9)を嵌めて、昇降フォーク
    (9)を上昇させると、フレーム(3)が鞘部(2)に対して
    略垂直となるよう揺動してストッパー(5)の当り(55)を
    昇降フォーク(9)の挿脱側に押し込み、ストッパー(5)
    が揺動して、ロッド(7)を介してフォーク押え(6)が上
    方に回動して、昇降フォーク(9)を鞘部(2)の天井面に
    押圧固定することを特徴とする容器吊上げ台のロック機
    構。
  3. 【請求項3】 容器吊上げ台(1)が床面と当接している
    状態で、フォーク押え(6)を下向きに押圧するロック解
    除手段(41)を具えており、該ロック解除手段(41)は、ス
    トッパー(5)及び/又はフォーク押え(6)に突設された
    突片(42)であって、容器吊上げ台(1)を床面に当接させ
    た際に突片(42)がフォーク押え(6)の昇降フォーク(9)
    との当接面を下方に押圧することを特徴とする請求項2
    に記載の容器吊上げ台のロック機構。
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