JP2664193B2 - シート材料の堆積を機械に供給する装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はシート材料の堆積を使用者の機械、特に紙巻
煙草包装機械に供給するための装置に関する。

本発明の装置は特に、紙巻煙草の包むを形成するボー
ル紙の素材の堆積を供給するのに適している。

〔従来の技術〕

硬質包装紙巻煙草包装機械は、搬入コンベアベルト上
に手作業で載せられた素材の堆積が供給され、このコン
ベアベルトはこれが徐々に前方に進むに従って、単一の
堆積を、この機械の包装ライン上で単一の素材を移送す
るようになっている移送手段に供給するようにしている
機械として知られている。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の目的は、素材の堆積を包装機械の搬入コンベ
ア上に完全に自動的に供給することのできる装置を提供
することである。

〔課題を解決するための手段〕

この目的に鑑み、本発明によれば、シート材料、特に
紙巻煙草の包みを形成するための素材の堆積を、搬入コ
ンベアを有する使用機械に供給する装置において、前記
堆積を貯蔵しかつ並んで配置された前記堆積のための支
持表面を区画形成する貯蔵要素と、前記堆積を前記支持
表面から連続して引き取りかつこの堆積を前記搬入コン
ベア上に移送するユニットであって、この引き取り移送
ユニットが前記１つの堆積を収容するように作られてい
るケージを有し、このケージが前記支持表面に対面する
よう位置することができかつこの支持表面に対する開放
端部を有している、ユニットと、前記ケージ上に担持さ
れかつ開放位置と前記開放端部を少なくとも部分的に閉
鎖する位置との間で動くようになっている係合手段と、
前記搬入コンベアに対する前記各堆積の位置を検出する
手段と、この検出手段によって制御され、前記ケージ
を、前記支持表面上の前記各堆積と前記搬入コンベアと
の間で動かす作動手段と、前記係合手段を前記開放位置
と前記閉鎖位置との間で動かす第２の作動手段とを具備
し、前記作動手段が前記ケージを前記支持表面と平行に
動かすための第１の作動手段と、前記ケージを前記支持
表面に直角に動かすための第２の作動手段とを具備し、
前記ケージがヘッド上に支持され、また前記ヘッドから
前記支持表面に向って直角に延在する多数のロッドを有
し、前記係合手段が前記ロッドの自由端部上に担持さ
れ、前記支持表面が多数の貫通孔を有し、各貫通孔が前
記支持表面上の前記各堆積の底端部の外側に部分的に突
出するように配置され、前記各ロッドが前記各孔の前記
突出部と整列され、前記孔に前記各ロッドの自由端と前
記各係合手段とが係合することを特徴とするシート材料
の堆積の供給装置が提供される。

〔実施例〕

本発明は添付図面を参照し限定されない実施例を示す
ことにより以下に記載される。

第１図を参照すると、１は紙巻煙草包装機械を示し、
２は搬入コンベアベルトであってボール紙素材の堆積３
をこの機械１上の包装部材（図示しない）に供給するよ
うにしている。

前記堆積３は、その全体が４で示されコンベア２の側
部に置かれた貯蔵部５を有している装置によって、コン
ベア２上に連続して供給される。前記貯蔵部５はコンベ
ア２の表面と平行な平坦プレート６によって区画形成さ
れた頂部支持表面を有しこの支持表面上に前記堆積３
が、前記プレート６を通って形成された多数の貫通孔７
によって区画形成されるような所定の方法で配設されて
いる。

さらに詳細に第１図に示すように、プレート６上の前
記孔７は、コンベア２の走行方向を示す矢印10にそれぞ
れ直角及び平行の多数の直線８と９の交差点に形成さ
れ、矢印10に直角なその各々の長辺を有する多数の矩形
11の頂点を区画形成するようにしている。堆積３は各堆
積の底が各矩形11を占めるようにプレート６上に配列さ
れ、そして直線８の方向に一緒に運ばれそれにより各矩
形11が各堆積３によって占められた時、各孔７が上方か
ら接近できる露出した中間部分12を有し、そして孔７の
残部は隣接する堆積３の端縁部分によって占められるよ
うにしている。

堆積３は、第１図に示すように、矢印10に平行でかつ
貯蔵部５とコンベア２からなる組立体の両側にわたって
配置された２つのレール14を有する移送ユニット13によ
って、コンベア２上に供給される。前記レール14は、横
断部材16によって連結された各滑り子15を摺動自在に支
持し、この横断部材16は矢印10と平行な矢印17によって
示されるように、前記滑り子15の１つに担持されたステ
ップモータ18からなりかつラックピニオンカップリング
19によって各レール14に連結された作動手段を介して、
前記貯蔵部５とコンベア２の上を前後に動かされる。

前記横断部材16上に、モータ21からなる作動手段を支
持するもう１つの滑り子20が摺動自在に取付けられてい
る。このモータ21はラックピニオンカップリング22によ
って横断部材16に連結され、矢印10に直角な矢印23によ
って示されるように横断部材16に沿って前記滑り子20を
前後に動かす。

第２図及び第３図に示すように、前記滑り子20の下方
に全体が24で示されかつ実質的に平行六面体ボックス25
からなる移送ヘッドが懸架され、このボックス25の頂壁
26から２つの平行ロッド27と28が上方に延在し、その底
端部は壁26と一体であり、またその頂端部分は滑り子20
上に担持された各垂直ブッシュ29と30に摺動自在に係合
している。ロッド27は非回転案内として作用し、またロ
ッド28はラックピニオンカップリング31によって、滑り
子20上のモータ32からなる作動手段の出力部に連結され
た駆動ロッドとして作用し、矢印33（第３図）によって
示されるようにヘッド24を垂直方向に上下に動かすよう
にしている。

ボックス25の底壁34から垂直に下方に向って、堆積３
を受け取るようになっておりかつ４つの管状ロッド36に
よって区画形成された抜き取りケージ35が延出し、各ロ
ッド36は壁34の外側表面と係合する頂部フランジ37を有
している。各フランジ37の上方に、各ロッド36は端部分
38を有しこの端部分38は、壁34を通って形成された各孔
39に回転自在に係合しまたボックス25の内部で扇形歯車
40が取次けられている。

第２図に示すように、ロッド36は実質的に直方体形状
に配設され、その底部は実質的に矩形11の１つと同一で
あり、この矩形の短辺に沿って各対のロッド36上に取次
けられた扇形歯車40は、作動時前記各２個のロッド36が
反対方向に回転されるように噛み合う。前記各対の噛み
合い扇形歯車40の１つは各偏心ピン41を介して駆動装置
42の各端部に連結され、横断部材16と実質的に平行に延
びているこの駆動装置の中間部分は真直ぐなロッド43か
らなり、このロッド43の中央部分は、スクリュー−ナッ
トねじカップリング（図示しない）によってロッド43に
連結された中空シャフトを有する制御モータ44からなる
作動手段を通って延在している。

各ロッド36の底端部は半径方向アーム45からなる係合
手段と一体に連結され、このアーム45は、各扇形歯車40
を介すモータ44によるロッド36の回転に続いて、前記ア
ーム45が各孔７の露出部分12と係合する第１の遊び位置
と、アーム45が各堆積３と干渉する取り出し位置との間
を、各ロッド36の軸線の周りに約90゜にわたって動く。

第４図に示すように、前記管状ロッド36の少なくとも
１つの内側に２つの繊維束46と47が延在し、その各底端
部が、各ロッド36の軸線と一直線上に及び直角にそれぞ
れ配置された光学的センサ48及び49からなる各検出手段
に連結されている。さらに詳細には、前記センサ49は、
各アーム45の上側表面と同一平面の軸線を有する半径方
向貫通孔の内側に収容されている。

移送ユニット13の作動は、市場で入手できかつ通常３
軸次元制御装置に用いられる公知の型の自動制御ユニッ
ト（図示しない）によって、制御される。

その最初の遊び位置において、移送ユニット13は第１
図に示すように、ロッド28がコンベア２の上にある堆積
３及び貯蔵部５の内部にある堆積３よりも高い位置にケ
ージ35を支持する十分に上昇された位置にあるように配
置される。

貯蔵部５は多数の堆積３を支持する単一のプレート６
か又は各々がそれぞれの数の堆積３を支持する多数の重
ねられたプレート６からなるものとすることができるこ
とに注目しなければならない。

プレート６がその堆積３をその引っ込み位置にあるよ
うにして貯蔵部５の内側に置かれた時、移送ユニット13
は最初に前記プレート６の正確な位置を決定する。この
ため、モータ18と21は作動されそれにより光学的セイサ
48の１つがプレート６の２つの直角な縁の水平位置を連
続的に決定するようにする。プレート６の寸法が標準で
ありまた前記制御ユニット（図示しない）にとって公知
であるので、プレート６の水平位置はそのため明確に画
定される。ヘッド24は次にプレート６の横方向外側に向
けて動かされ、そしてモータ32が作動されそれにより、
ケージ35を下降しまたセンサ49の１つを介してプレート
６が配置される高さを決定する。コンベア２に対するプ
レート６の位置はしたがって前記制御ユニット（図示し
ない）によって完全に画定されかつ記憶される。

新しい堆積３をプレート６からコンベア２上に移送す
るため、移送ユニット13は作動されそれによりヘッド24
をコンベア２の上の遊び位置からプレート６の上の検出
位置へ動かすようにする。プレート６の水平位置を決定
するための検出作用と同様の２つの連続検出作用を介し
て、ヘッド24のこの変位は、引っ込みのための第１の堆
積３の正確な水平位置を決定するものとなる。ヘッド24
は次に前記検出された堆積３の上に前記制御ユニット
（図示しない）によって動かされ、ロッド36と各半径方
向アーム45は第５図の連続線で示される位置をとる。こ
の地点で、モータ32が作動されそれによりロッド36と各
アーム45とが第５図の点線で示す位置に回転され、アー
ム45は堆積３の下面に係合し、その後モータ32,21及び1
8が連続して作動されてヘッド24をプレート６上の残り
の堆積３より高い位置に上昇させ、次にこれをコンベア
２の上方の位置に動かす。モータ32と44は次に連続して
作動されて引っ込んでいる堆積３をコンベア２上に供給
しまた解放し、その後モータ32が再び作動されてヘッド
24を上昇した遊び位置に戻す。

包装機械１上にあってかつ前記制御ユニット（図示し
ない）に連結された計算器（図示しない）がコンベア２
上の堆積３が順次使用されるにつれて上記の操作を繰返
すようにする。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の素材供給装置を特徴づける紙巻煙草包
装機械の概略図、 第２図は第１図の細部の拡大部分断面図、 第３図は第１図の細部の断面図、 第４図は第３図の細部の拡大図、 第５図は第１図の細部の拡大図である。 １……紙巻煙草包装機械、 ２……搬入コンベアベルト、 ３……堆積、５……貯蔵部、 ６……プレート、７……孔、 13……移送ユニット、14……レール、 15……滑り子、16……横断部材、 18,21,32……モータ、24……移送ヘッド、 35……ケージ、36……ロッド、 45……半径方向アーム、48,49……光学的センサ。

Claims (6)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】シート材料、特に紙巻煙草の包みを形成す
   るための素材の堆積を、搬入コンベアを有する使用機械
   に供給する装置において、 前記堆積（３）を貯蔵しかつ並んで配置された前記堆積
   （３）のための支持表面（６）を区画形成する貯蔵要素
   （５）と、 前記堆積（３）を前記支持表面（６）から連続して引き
   取りかつこの堆積を前記搬入コンベア（２）上に移送す
   るユニット（13）であって、この引き取り移送ユニット
   （13）が前記１つの堆積（３）を収容するように作られ
   ているケージ（35）を有し、このケージ（35）が前記支
   持表面（６）に対面するよう位置することができかつこ
   の支持表面に対する開放端部を有している、ユニット
   （13）と、 前記ケージ（35）上に担持されかつ開放位置と前記開放
   端部を少なくとも部分的に閉鎖する位置との間で動くよ
   うになっている係合手段（45）と、 前記搬入コンベア（２）に対する前記各堆積（３）の位
   置を検出する手段（48,49）と、 この検出手段（48,49）によって制御され、前記ケージ
   （35）を、前記支持表面（６）上の前記各堆積（３）と
   前記搬入コンベア（２）との間で動かす作動手段（18,2
   1,32）と、 前記係合手段（45）を前記開放位置と前記閉鎖位置との
   間で動かす第２の作動手段（44） とを具備し、 前記作動手段が前記ケージ（35）を前記支持表面（６）
   と平行に動かすための第１の作動手段（18,21）と、前
   記ケージ（35）を前記支持表面（６）に直角に動かすた
   めの第２の作動手段（32）とを具備し、 前記ケージ（35）がヘッド（24）上に支持され、また前
   記ヘッド（24）から前記支持表面（６）に向って直角に
   延在する多数のロッド（36）を有し、前記係合手段（4
   5）が前記ロッド（36）の自由端部上に担持され、 前記支持表面（６）が多数の貫通孔（７）を有し、各貫
   通孔（７）が前記支持表面（６）上の前記各堆積（３）
   の底端部の外側に部分的に突出するように配置され、前
   記各ロッド（36）が前記各孔（７）の前記突出部分と整
   列され、前記孔（７）に前記各ロッド（36）の自由端と
   前記各係合手段（45）とが係合することを特徴とする。 シート材料の堆積の供給装置。
2. 【請求項２】前記開放位置と前記閉鎖位置との間で動く
   前記係合手段が、前記各ロッド（36）のために、前記ロ
   ッド（36）の自由端から半径方向外側に延在しかつ前記
   ロッド（36）の軸線の周りに回転するように前記第２の
   作動手段（44）に連結されたアーム（45）を有している
   ことを特徴とする請求項１に記載の装置。
3. 【請求項３】前記アーム（45）が前記各ロッド（36）と
   一体であり、前記各ロッド（36）が前記ヘッド（24）上
   にその軸線周りに前記ヘッドに対して回転するように取
   付けられ、前記第２の作動手段（44）が前記ヘッド（2
   4）上に担持されかつ前記各ロッド（36）に連結されて
   いることを特徴とする請求項２に記載の装置。
4. 【請求項４】前記検出手段（48,49）が前記ロッド（3
   6）の少なくとも１つに担持されていることを特徴とす
   る請求項１又は２に記載の装置。
5. 【請求項５】前記検出手段が前記ロッド（36）上に担持
   されかつこれに対し軸方向に配設された第１の光学的セ
   ンサ（48）を有し、前記各第１光学的センサ（48）が前
   記支持表面（６）上の前記各堆積（３）の位置を検出す
   るようになっていることを特徴とする請求項４に記載の
   装置。
6. 【請求項６】前記ロッド（36）の少なくとも１つのため
   に、前記検出手段がさらに前記ロッド（36）上に担持さ
   れかつこれに対し半径方向に配設された第２の光学的セ
   ンサ（49）を有し、この第２の光学的センサ（49）が使
   用時前記支持表面（６）の位置を検出しまた使用時前記
   第２の作動手段（44）を制御して前記係合手段（45）を
   これら係合手段（45）が前記各堆積（３）の下側に係合
   する位置に動かすようになっていることを特徴とする前
   記請求項１から５中の１に記載の装置。