JPH0316240B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 梱包体に形成されることができる糸状材の多
重に重ねた層を集積するための室２０と、該室内
に挿入し及び同室から引き抜くことができるスラ
イド２６で、集積された糸状材の層を支持するた
めに位置決めされるスライドと、を有する糸状材
梱包装置１０において、上記スライドのまわりに
設けられたシート状可撓性包囲体４０を有し、該
包囲体の端部が不動なるように設定され、且つ該
包囲体が、集積された糸状材の層とスライドとの
間に介在する層を形成するようになされ、また、
同包囲体がスライドに対して可動なるようにされ
ていることを特徴とする糸状材梱包装置。

２ シート状包囲体の端部が糸状材の集積される
多重層のための室の外壁に取り付けられている請
求の範囲第１項に記載の糸状材梱包装置。

明細書 本発明は、タバコのフイルタ用の繊維状材料等
の糸状材の集積されたものを糸状材貯蔵室もしく
は集積室から梱包室へ移すための糸状材梱包装置
内の装置に関する。

本発明を適用できる糸状材梱包装置としては米
国特許第2947241号、第2947242号及び第3351992
号に記載のものがある。これら米国特許、特に第
3351992号、に記載された梱包装置においては、
ストリツパ室（stripper bin）の上方に糸状材集
積室もしくは貯蔵室が設けられており、該貯蔵室
の底部開口には、先に集積された糸状材が圧縮さ
れ、包まれ、梱包プレスから取り除かれる間、当
該底部開口を横切るようにされて貯蔵室の底部を
形成する保持スライダが設けられている。糸状材
はチユーブによつて案内され、平行で直線状の層
として集積するように集積室内に供給される。チ
ユーブは一つの方向で多くの往復サイクルを行
い、同時にこの方向に直角の第２の方向で１回の
往復サイクルを行う。集積室は集積される糸状材
の上部高さが往復動するチユーブから大体一定の
間隔に維持されるように次第に下げられる。糸状
材の集積体が圧縮された後、プラテンが集積室の
下方でストリツパ室の中を上記保持スライドのす
ぐ下の位置まで動かされ、それから、該スライド
が集積室の底部からスライドされて引き抜かれ、
集積された糸状材をプラテンに移す。プラテンを
支持するラムはそれからプラテンを下げて糸状材
をストリツパ室内で下げ、糸状材の梱包を行う
間、該糸状材を一定高さに保持する。梱包が終る
と、糸状材はストリツパ室内で完全に下げられ、
それから、保持スライドが戻されて集積室の底部
を形成し、新しい作業サイクルが開始される。

保持スライドが集積室の底部から引き抜かれる
ときに、該スライドはその上に集積された糸状材
に対して相対的に摺動する。この摺動によつて集
積された糸状材の一部がずれて糸状材に望ましく
ないもつれを生じる傾向がある。この望ましくな
いもつれを除去するために、梱包装置のオペレー
タはポリエチレンシートのようなプラスチツクシ
ートを保持スライド上に設定し、該シートと保持
スライドとが集積室の下に動かされるときシート
をぴんと張られるようにする。それから糸状材が
保持スライド上のポリエステルシートの上に層状
に集積される。保持スライドを引き抜くときは、
一人のオペレータがポリエステルシートを保持
し、他のオペレータが手でスライドを引き抜き、
従つて、該スライドがポリエステルシート及び該
シート上に支持されている糸状材に対して相対的
に動くようにする。ポリエステルシートは集積さ
れた糸状材とともにプラテン上に落とされ、そこ
で糸状材と一緒に梱包される。このプラスチツク
の設定、位置決めに要する時間及び費用はかなり
のものとなる。また、梱包された糸状材を解く
と、糸状材は滑らかなプラスチツクシートに対し
て相対的に滑り、該糸状材がぐらつくという傾向
がある。プラスチツクシートがあることにより包
みを解かれた糸状材が不安定である。

本発明においては、可撓性シートを保持スライ
ドのまわりに包囲するように設け、その両端を動
かないように取り付けることにより、上述の従来
技術の問題を解決する。包囲シートは糸状材とス
ライドとの間に１つの層を作り且つスライドとと
もに可動とされる。

糸状材梱包装置は、繊維状材料の糸状材の梱包
体を作るため糸状材の層を受け入れる室を形成す
る壁と；上記室内で垂直平面内を可動の糸状材の
層を支持するためのプラテンと；上記室内のプラ
テンの上方位置にある作業位置へ水平面内で可動
で且つ上記室の外の非作業位置へ可動の保持スラ
イドと；上記の第１の壁の上方の第２の壁とを有
し、作業位置にある上記保持スライドは第２の壁
とともに糸状材を一時的に受け入れ集積するため
の糸状材集積室すなわち貯蔵室を構成している。
形成された糸状材の梱包体は保持スライドの下方
で梱包装置から取り出される。

本発明の改良点は、保持スライダのまわりに設
けられる包囲体にあり、該包囲体は保持スライド
が作業位置及び非作業位置に動くときに該スライ
ドによつてそれらの位置に動かされる。包囲体の
上部面は保持スライドが作業位置にあるときに、
その集積された糸状材と保持スライドとの間の中
間層となる。包囲体は保持スライドが動くときに
該スライドと共に動くようになされ、該包囲体が
作業位置から非作業位置へ動くときに、集積され
た糸状材に対して相対的に摺動しないようになつ
ている。

包囲体は、保持スライドのまわりに環状に巻か
れたシート状材で、その両端部は集積室すなわち
貯蔵室の外側で上記第２の壁に固定されている。

包囲体は、保持スライドの前縁及び後縁と係合
しており、スライドが作業位置及び非作動位置の
間を動くときはこれら両縁のまわりで摺動する。

より具体的には、包囲体は保持スライドの前縁
及び後縁と係合しており、包囲体上に集積された
糸状材の層はスライドが作業位置から非作業位置
へ動くと当該スライドの前縁からプラテン上に落
ちる。包囲体は、保持スライドが非作動位置へ向
けて動くとき、保持スライドの前縁のまわりで摺
動する。

本発明の詳細を添付図面に基づき説明するが、
この図面のうち、 第１図は糸状材梱包装置の一部の断面側面図で
あり、プラテンが保持スライドの下にあり、包囲
体がその作業位置で集積室すなわち貯蔵室の底部
を横切るように設定され、集積された糸状材が保
持スライドによつて支持されている状態を示して
いる。

第２図は、第１図と類似する図であるが、保持
スライドと包囲体が非作動位置へ向けて動き、集
積された糸状材がプラテン上に落ち始めている状
態を示している。

第２Ａ図は、第２図の一部拡大図で、保持スラ
イドと包囲体を該包囲体の一部を切り欠いて示し
ている。

第３図は、第１図と類似するが、保持スライド
及び包囲体が完全に非作動位置となり、集積され
た糸状材が完全にプラテン上に移された状態を示
している。

第１図ないし第３図に示すように、糸状材梱包
装置は壁１４によつて作られた室１２を有してお
り、この室１２は煙草のフイルターなどに使われ
るような繊維状材料の糸状材の梱包したものを作
るために、そのような糸状材を層状に集積したも
のを受け入れるようになつている。油圧作動ラム
１６はプラテン１８を室１２内で垂直方向で上下
動するように支持している。

糸状材集積室２０は第２の壁２２によつて形成
されており、この壁は室１２及びその壁１４の上
方に位置している。糸状材集積室は保持スライド
２６が室２０の外側の非作業位置から室２０の底
部開口を横切る作業位置へ動かされている時に、
繊維糸状材２４の層を一時的に受け入れ支持し集
積する作用をなす。作業位置にある保持スライド
はプラテン１８及び室１２の上方にある。

糸状材は、チユーブ２８によつて室２０内で平
行で真つ直ぐな層に積み重ねられる。チユーブ２
８は図示しない装置によつて２つの異なる方向に
往復運動される。

保持スライド２６はガイドフレーム３０及びガ
イドローラ３２によつて水平平面内で摺動できる
ように支持されており、また、上部平面３４、前
縁３６及び後縁３８を有している（第２図Ａ参
照）。

ポリエステル（ポリエチレンテレフタレート）
によつて作られる２軸方向性シートのような適当
な材料によつて作られたシート状材料４０が、保
持スライド２６の上面、下面及び前縁後縁を環状
に包んでおり、その端部４２が室２０の壁２２の
一つの外面に固定されている。このシート状包囲
体は、該包囲体及び保持スライドが作業位置にあ
る時、集積室２０内において集積された糸状材の
層２４と保持スライドの上部平面３４との間に介
在面を形成する。保持スライドが作業位置若しく
は非作業位置へ動く時、そのスライドの動きはシ
ート状包囲体を作業位置若しくは非作業位置に動
かす。シート状包囲体が動かされている時、上記
介在面は保持スライドに対しては摺動するが、集
積された糸状材の層に対しては摺動しない。

保持スライド２６はシート状包囲体４０内でそ
れに対して相対的に動く。包囲体は保持スライド
の前縁及び後縁と係合しており、スライドが作業
位置及び非作業位置へ動く時、それらの縁のまわ
りで摺動する。従つて、保持スライドが作業若し
くは非作業位置へ動く時、シート状包囲体は作業
若しくは非作業位置へ動かされる。包囲体上に載
置された集積糸状材層２４は、第２及び第２Ａ図
に示すように、保持スライドが非作業位置に向け
て動く時、保持スライドの前縁３６からプラテン
１８上へ落ちる。このように、保持スライドが引
き抜かれる時に、包囲体の面は集積された糸状材
の層に対しては動かず、糸状材の層からはずれ
る。プラテン１８は、該プラテンが先の工程で支
持した糸状材の梱包体を取り除いたあとで、保持
スライドを引き抜く前に、上方に動かされて保持
スライドのところまで動かされる。従つて集積さ
れている糸状材の層は、保持スライド及び包囲体
からプラテンへ、例えば２〜３cmという非常に短
かい間隔だけ落される。

以上の記載から集積室２０内の集積された糸状
材の層は、みだされることなく室１２内のプラテ
ンへ移すことができることがわかるであろう。