JP2663142B2 - 硬質壁材の取付構造 - Google Patents

硬質壁材の取付構造

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JP2663142B2 JP14328488A JP14328488A JP2663142B2 JP 2663142 B2 JP2663142 B2 JP 2663142B2 JP 14328488 A JP14328488 A JP 14328488A JP 14328488 A JP14328488 A JP 14328488A JP 2663142 B2 JP2663142 B2 JP 2663142B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、雄、雌実部を略相决り状とした硬質壁材の
取付構造に関するものである。さらに詳しくは、硬質壁
材を直接、釘等の固定具で打設することなく固定する取
付構造に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に硬質壁材、特にセメントを主体とした窯業系の
硬質壁材は長手方向の両側縁に相决り構造の雄、雌実部
を形成したものが数多く上市されている。これら硬質壁
材は、主柱、間柱等からなる躯体上に固定する際に、ド
リルによって現場で取付孔を穿設し、釘を打設する方法
が採られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、この場合、硬質壁材に取付孔を穿設す
る際、あるいは釘を打設する際に、ドリル、ハンマー等
で硬質壁材を破損することが多々あった。このため、例
えば実開昭59−32007号公報に記されている接続金具を
用いて取り付ける構造が提起されている。しかしなが
ら、硬質壁材を横張り状に配設する際、壁体の2面、あ
るいは3面間で硬質壁材の高さを合わせる調整、所謂目
地合わせを行う必要があるが、前記の接続金具では、こ
の作業が行いにくい不利があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はこのような点を鑑みてなされたものであり、
両側縁に雄、雌型連結部を有し、かつ、中間の載置部に
少なくとも1本、長手方向に沿って断面略T字状の固定
部を有する下地兼固定材を主柱、間柱等からなる躯体上
に全面に配設し、この下地兼固定材の固定部間に硬質壁
材を配設することによって、硬質壁材の破損がなく、か
つ、目地調整を不要とし、高能率に旋工を可能とした硬
質壁材の取付構造を提供するものである。
〔実施例〕
以下に図面を用いて、本発明に係る硬質壁材の取付構
造の一実施例について詳細に説明する。第1図は上記取
付構造を説明する説明図で、第2図(a)、(b)はこ
れに用いられる硬質壁材Aと下地兼固定材Bを示すもの
である。硬質壁材Aはセメント板、炭酸カルシウム板、
珪酸カルシウム板、セラミック板、木片セメント板、炭
酸マグネシウム板等、あるいはこれらにガラス繊維、ア
スベスト繊維、ウィスカー、アラミド繊維、スチール繊
維、炭素繊維、各種鉱物繊維、各種骨材等を混入したも
のを押出成形、プレス成形、射出成形、抄造法等によっ
て成形したもの、あるいは各種繊維をクロス状、三次元
状に織り、これにセメント、粘土等を含浸してパネル状
に成形したものを蒸気養生、焼成したもの、もしくは金
属薄板と合成樹脂発泡体を積層したサンドイッチパネル
等からなるものである。さらに説明すると、硬質壁材A
は第2図(a)に示すように両側縁を相决り状の雄実部
1と雌実部2を有し、かつ、雌実部2の切り欠き角部に
係合溝3を形成したものである。下地兼固定材Bは主に
カラー鋼板、アルミ・亜鉛メッキ鋼板、アルミニウム
板、銅板、フッ素樹脂被覆鋼板、クラッド鋼板、ラミネ
ート鋼板、制振鋼板等の金属薄板をロール成形、プレス
成形したもの、あるいはアルミニウム合金等を押出成形
して形成したものである。その形状は、例えば第2図
(b)に示すように載置部4と、差込縁6を有する雄型
連結部5と、差込溝9を有する雌型連結部8と、断面T
字状の固定部10とを有するものである。すなわち、下地
兼固定材Bは、雄型連結部5と雌型連結部8とを互いに
嵌合、連結しながら、躯体上に全面に配設するものであ
り、硬質壁材Aの取付固定材として機能すると共に、密
封材、防水材として機能するものである。さらに説明を
加えると、固定部10は載置部4の任意位置(図では雌型
連結部8側端部)に形成するのであり、載置部4に対し
ほぼ垂直な立上がり片11と、立上がり片11の両側に載置
部4とほぼ平行に突出した係合縁12、押圧片13とから形
成し、係合縁12は硬質壁材Aの係合溝3と係合し、また
押圧片13は雄実部1の端部を載置部4側に押圧固定する
ためのものである。なお、図では載置部4の途中に溝部
4aを形成し、下地兼固定材Bを補強しており、また、釘
等によって下地兼固定材Bを固定する固定片7を雄型連
結部5に形成している。この溝部4aは下地兼固定材Bの
強度の補強と共に、広幅に形成した際に躯体への釘打設
等による中間固定部としても機能するものである。
ここで、硬質壁材Aと下地兼固定材Bの寸法関係につ
いて説明する。第2(a)、(b)に示すように、硬質
壁材Aの係合溝3の深さをl1、係合溝3の最奥から雄実
部1の端部までをl2、係合溝3の最奥から雌実部2の端
部までをl3、雄実部1の端部の高さをh1、下地兼固定材
Bにおいて差込溝9の深さをl4、差込縁6の長さをl5
係合縁12の長さをl6、押圧片13の長さをl7、立上がり片
11の載置部4からの高さをh2、第1図に示すように、下
地兼固定材Bを連結した際に、下段の固定部10の係合縁
12の先端から上段の固定部10の立上がり片11までの幅を
l8とすると、h1≒h2、l1≦l6、l3≧l7+l6、l4≦l5、l8
−l7<l2≦l8の関係である。特にl8−l2≧l1の場合は、
下地兼固定材Bを躯体上全面に配設した後に硬質壁材A
を配設でき、かつ、施工後、硬質壁材Aの破損が生じて
も取り替えることが可能となり好ましいものである。
次に施工例を通して硬質壁材の取付構造について説明
する。いま第2図(a)、(b)に示す硬質壁材A、下
地兼固定材Bを用い、第1図に示すように配設すると仮
定する。まず、l8−l2<l1の場合について説明する。そ
こで、主柱、間柱等からなる躯体α(木造下地、鉄骨下
地)上に第n段目の下地兼固定材Bnを釘等の固定具βを
用いて固定する。次に第n段目の硬質壁材Anを係合縁12
に係合溝3を落とし込むようにして係合する。次に第n
+1段目の下地兼固定材Bn+1の押圧片13で硬質壁材An
雄実部1を端部を押圧するようにしながら差込縁6に差
込溝9を落とし込んで配設し、固定する。このような工
程を順次繰り返すことにより壁体を形成する。またl8
l2≧l1の場合、上記手順にて旋工することもできるが、
躯体α上に下地兼固定材Bを全面に配設し、その後、硬
質壁材Aの雄実部1を押圧片13と載置部4間に持ち上げ
るようにして挿入し、次に係合溝3を係合縁12に落とし
込むようにして係合し、固定することもできる。このよ
うな取付構造では硬質壁材Aの雄実部1、雌実部2が下
地兼固定材Bの固定部10によって係合、押圧されて固定
されているため、釘打設等がなく、旋工時の硬質壁材A
の破損を阻止することができる。また、硬質壁材Aは躯
体αに釘等で直接固定されていないため、地震等により
躯体αに変形荷重が加わっても、追従することができ
る。
以上説明したのは本発明に係る硬質壁材の取付構造の
一実施例にすぎず、第3図(a)〜(n)〜第8図
(a)〜(g)に示すような硬質壁材A、下地兼固定材
Bを用いることもできる。すなわち第3図(a)〜
(n)は硬質壁材Aの例であり、(a)〜(e)図に示
すように中空孔14を形成したり、(b)、(k)図に示
すように雌実部2の先端に立上がり片11を被覆する突起
2aを形成したり、(k)図に示すように、雄実部1の先
端に突起1aを設け、押圧片13の押圧力をより強化した
り、(l)図に示すように雄、雌実部1、2のハッチン
グで示す位置の少なくとも1ヶ所にコーキング材15を植
設し、防水性を強化したりすることができる。なお、
(m)図はサンドイッチ構造とした硬質壁材Aの例であ
り、また(n)図は残り2辺も相决り構造とした硬質壁
材Aである。勿論(a)〜(n)を組み合わせた硬質壁
材Aとすることも可能である。また、第4図(a)〜
(e)〜第8図(a)〜(g)は下地兼固定材Bの例で
あり、第4図(a)〜(e)は雄、雌型連結部5、8を
各種形状とした下地兼固定材Bである。また、第5図
(a)〜(c)において、(a)図は溝部4aを有しない
下地兼固定材B、(b)図は溝部4aを複数本有した下地
兼固定材B、(c)図は溝部4aの深さを変化させた下地
兼固定材Bである。また第6図(a)〜(e)は固定部
10を種々の位置に形成した下地兼固定材Bで、特に
(e)図は差込縁6の先端を折り返して固定部10を形成
した下地兼固定材Bで、固定部10をフック状に形成した
ものである。さらに、第7図(a)〜(h)は固定部10
の変形を示すもので、押圧片13に突起13aを形成した
り、係合縁12、押圧片13を傾斜、断面楔状に形成するこ
とができる。特に(a)、(b)、(f)、(h)図の
ように突起13aを形成した場合、第3図(k)の突起1
a、および(h)図の溝1bと係合し、より強固に硬質壁
材Aを固定できるものである。なお、第4図〜第7図に
おいては板厚は省略して示してあり、特に第7図は下地
兼固定材Bの一部のみを抽出して示している。また、下
地兼固定材Bは第8図(a)〜(g)に示すように形成
することもできる。すなわち、(a)図は押出成形によ
って形成した下地兼固定材B、(b)〜(e)図はポリ
ウレタンフォーム、ポリイソシヌレートフォーム、フェ
ノールフォーム、ポリウレアフォーム、スチレンフォー
ム、ポリイミドフォーム等の合成樹脂発泡体、あるいは
これらに難燃剤、難燃助剤、骨剤、各種繊維等を混入し
たもお、もしくは石膏ボード、シージングボード、パー
ライト等の骨材とロックウールやガラス繊維を混合した
もの、ロックウール板、グラスウール板等を芯材B1とし
て貼着一体化し、必要に応じて裏面材B2で被覆し、断熱
性を付加した下地兼固定材B、(f)図は立上がり片11
に水抜き孔11aを形成し、下地兼固定材B上に雨水が侵
入した際に立上がり片11で貯留することなく、土台方向
へ排出できるようにした下地兼固定材B、(g)図はハ
ッチングで示す位置の少なくとも1ヶ所にコーキング材
16を植設した下地兼固定材Bである。勿論第4図(a)
〜(e)〜第8図(a)〜(g)を各々組み合わせた下
地兼固定材Bを用いることもできる。さらに、第1図に
おいて、ハッチングで示す位置の少なくとも1ヶ所にパ
ッキング材17を配設することも可能である。
〔発明の効果〕
上述したように本発明に係る硬質壁材の取付溝造によ
れば、硬質壁材に直接釘の打設、取付孔の穿設を行う
必要がないため、施工時における硬質壁材の破損を防止
することができる。下地兼固定材が躯体上を被覆して
いるため、防水性、密封性がよい壁体となる。硬質壁
材は下地兼固定材による係合、押圧での固定のため、地
震等による躯体の変形に追従し、破損、剥落を阻止する
ことができる。硬質壁材の配設位置は下地兼固定材に
よって決まるため、硬質壁材装着時の目地調整を行う必
要がなく、能率よく旋工することができる。硬質壁材
と下地兼固定材の寸法の関係により、下地兼固定材を躯
体上に全面に配設し後硬質壁材を装着することができ、
施工の効率化をより図ることができると共に、施工後、
外部からの衝撃により硬質壁材が破損した場合、容易に
交換することができる。等の効果、特徴がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る硬質壁材の取付構造の代表的一例
を示す説明図、第2図(a)、(b)は第1図において
用いられた硬質壁材と下地兼固定材を示す斜視図、第3
図(a)〜(n)は硬質壁材のその他の例を示す説明
図、第4図(a)〜(e)、第5図(a)〜(c)、第
6図(a)〜(e)、第7図(a)〜(h)、第8図
(a)〜(g)は下地兼固定材のその他の例を示す図で
ある。 A……硬質壁材、B……下地兼固定材、3……係合溝、
5……雄型連結部、8……雌型連結部、10……固定部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長手方向の両側縁を略相决り状の雄、雌実
    部を形成すると共に、雌実部の切り欠き角部に係合溝を
    形成した硬質壁材と、長手方向の両側縁に嵌合連結構造
    となる雄、雌型連結部を有し、かつ、雄、雌型連結部間
    の載置部に長手方向に沿って少なくとも1本の断面略T
    字状の固定部を有する下地兼固定材とを備え、主柱、間
    柱等からなる躯体上に下地兼固定材を横張り状に雄、雌
    型連結部を嵌合させながら配設し、該下地兼固定材の固
    定部間に前記硬質壁材を配設すると共に、雄実部を固定
    部で押圧し、かつ、雌実部の係合溝を固定部に係合させ
    ていることを特徴とする硬質壁材の取付構造。
JP14328488A 1988-06-09 1988-06-09 硬質壁材の取付構造 Expired - Lifetime JP2663142B2 (ja)

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