JP2661160B2 - モータの逆転防止機構 - Google Patents

モータの逆転防止機構

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JP2661160B2 JP18638988A JP18638988A JP2661160B2 JP 2661160 B2 JP2661160 B2 JP 2661160B2 JP 18638988 A JP18638988 A JP 18638988A JP 18638988 A JP18638988 A JP 18638988A JP 2661160 B2 JP2661160 B2 JP 2661160B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈発明の分野〉 この発明はインダクタ形モータを有するタイマ装置等
の電気機器に適用されるモータの逆転防止機構に関する
ものである。
〈従来技術と課題〉 この種逆転防止機構の構成を第3図および第4図で説
明する。
同図において、1はインダクタモータ、2はモータ1
の回転軸1aに固定されたピニオン、3はピニオン2に噛
合された駆動ギヤ、4は駆動ギヤ3に一体形成された原
動ギヤ5と噛合する従動ギヤである。この従動ギヤ4は
駆動ギヤ3等とともに減速ギヤ機構6を構成している。
7は上記従動ギヤ4の軸部4aに圧入状に嵌合された逆
転防止レバーであり、一端部7aの先端には、モータ1の
逆転起動時に、上記原動ギヤ5の歯部5aに半径方向から
係脱可能に係合する逆転防止爪8が一体に形成されてい
る。9はモータ1の正転時に逆転防止レバー7の他端部
7bを受け止める正転方向のストツパである。なお、図
中、10は上記駆動ギヤ3および原動ギヤ5の回転軸、11
は上記従動ギヤ4の回転軸である。
つぎに、上記構成の動作について説明する。
交流によりモータ1が起動され、その回転軸1aが正方
向(点線矢印方向)へ回転することにより、この回転力
はピニオン2、駆動ギヤ3、原動ギヤ5を介して従動ギ
ヤ4に伝達される。上記起動時に交流の負の半サイクル
で、モータ1が逆転方向(実線矢印方向)へ回転した場
合、従動ギヤ4の軸部4aに嵌合されている逆転防止レバ
ー7もこれに応じて時計方向へ回動変位するため、逆転
防止爪8が原動ギヤ5の歯部5aに係合して上記逆転を阻
止するため、モータ1は負の半サイクルを過ぎれば正方
向へ回転しつづけることになる。モータ1の正転にとも
なつて逆転防止レバー7も反時計方向へ変位するが、一
定の回動変位位置で他端部7bがストツパ9に当り、次の
起動時のために待機することになる。
ところが、上記従来のものは、逆転防止レバー7の逆
転防止爪8を原動ギヤ5の歯部5aに対して半径方向から
係脱させる構成のため、逆転防止爪8の寸法精度のばら
つきがあると、逆転防止爪8と原動ギヤ5の歯部5aとの
適正な係合関係が得られず、たとえば原動ギヤ5にロツ
クしたままになつたり、係合不足で逆転防止ができなく
なつたりするおそれがある。このことは、たとえばタイ
マ装置に適用した場合、時間設定の精度が得られなかつ
たり、動作不良の原因となる。
〈発明の目的〉 この発明は上記従来のものの不具合を解消したもの
で、逆転防止動作の適確化を図り得るモータの逆転防止
機構を提供することを目的としている。
〈発明の構成と効果〉 この発明に係るモータの逆転防止機構は、交流で駆動
されるモータと、モータの回転力を受けた原動ギヤに噛
合する従動ギヤと、上記従動ギヤの軸部に嵌合された逆
転防止レバーの一端部に形成されて、モータの起動が逆
転した際に上記原動ギヤに噛合する円弧状の部分ギヤ
と、上記モータの起動が逆転した際、上記逆転防止レバ
ーの他端部の回動変位を規制する逆転方向のストツパと
を備え、上記モータの起動が逆転した際の逆転防止レバ
ーとストツパとの衝突反力を上記部分ギヤを介して原動
ギヤにピツチ円の接線方向から伝達するように設定した
ものである。
この発明によれば、逆転防止レバーの一端部と原動ギ
ヤとが部分ギヤを介して一定の噛合関係となり、しかも
モータの逆転起動時に逆転防止レバーの他端部とストツ
パとの衝突反力が原動歯車にピツチ円の接線方向から付
与されるので、上記逆転起動が効果的に阻止され、モー
タの起動を確実に正転させることができる。
〈実施例の説明〉 以下、この発明の一実施例を図面にしたがつて説明す
る。
第1a図および第1b図はそれぞれこの発明に係るモータ
の逆転防止機構の一例を異なる動作状態で示す正面図で
あり、第3図および第4図に示す従来のものと同一部所
には、同一符号を付して説明を省略する。
同図において、逆転防止レバー7の一端部7bは第2図
に示すように先端側が末広がりの扇形に形成されてお
り、この扇形端部7bの先端には、モータ1の起動が逆転
となつた時に上記原動ギヤ5に噛合するインボリユート
歯形の円弧状の部分ギヤ12が形成されている。13は逆転
方向のストツパであり、モータ1の逆転起動時に、逆転
防止レバー7が従動ギヤ4の軸部4aとともに逆転方向へ
回動した際に該レバー7の他端部7bの回動変位を受け止
めるものであり、この時の衝突反力が上記部分ギヤ12を
介してピツチ円の接線方向から原動ギヤ5に伝達させる
ように設定されている。
つぎに、上記構成の動作について説明する。
交流によりモータ1が起動し、この回転力はピニオン
2を介して駆動ギヤ3に伝達され、原動ギヤ5により従
動ギヤ4が駆動される正転(実線矢印)時の動作は従来
のものと同じである。この時、逆転防止レバー7は従動
ギヤ4の軸部4aに圧入状に嵌合しているため、正転方向
へ一緒に回動変位するため、部分ギヤ12が原動ギヤ5と
の噛合関係が解除された位置で逆転防止レバー7の他端
部7bが正転方向のストツパ9に当つた位置に保持され、
上記従動ギヤ4はそのまま回転する。
ところで、上記モータ1が交流の負の半サイクルのタ
イミングで点線矢印で示す逆転方向へ起動した際、上記
逆転防止レバー7が従動ギヤ4の軸部4aとともに回動変
位し、部分ギヤ12が原動ギヤ5に噛合しはじめるととも
に、その他端部7bが所定の回動変位位置で逆転方向のス
トツパ13に当る。この時の衝突反力(矢印F)が該レバ
ー7および上記部分ギヤ12を介して、ピツチ円の接線方
向から原動ギヤ5の歯部5aに伝達されるため、上記原動
ギヤ5の逆転が上記衝撃反力で阻止される。したがつ
て、交流の次の正半サイクルのタイミングで上記モータ
1は正転方向へ起動する。すなわち、モータ1が逆転起
動となつた時には、逆転防止レバー7に形成した部分ギ
ヤ12と原動ギヤ5とが噛合した状態でストツパ13への衝
突反力が原動ギヤ5の接線方向から付与されるため、上
記逆転起動から正転起動への転換が確実に行なえる。
【図面の簡単な説明】
第1a図および第1b図はそれぞれこの発明に係るモータの
逆転防止機構の一例を異なる動作状態で示す正面図、第
2図は同逆転防止機構における逆転防止レバーを示す正
面図、第3図および第4図はそれぞれ従来のモータの逆
転防止機構を示す正面図および側面断面図である。 1……モータ、4……従動ギヤ、4a……軸部、5……原
動ギヤ、7……逆転防止レバー、7a……一端部、7b……
他端部、12……部分ギヤ、13……逆転方向のストツパ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流で駆動されるモータと、上記モータの
    回転力を受けた原動ギヤに噛合する従動ギヤと、上記従
    動ギヤの軸部に嵌合された逆転防止レバーの一端部に形
    成されて上記モータの起動が逆転した際に上記原動ギヤ
    に噛合する円弧状の部分ギヤと、上記モータの起動が逆
    転した際の上記逆転防止レバーの他端部の回動変位を受
    け止める逆転方向のストツパとを備え、上記モータの起
    動が逆転した際の逆転防止レバーとストツパとの衝撃反
    力を上記部分ギヤを介して原動ギヤのピツチ円の接線方
    向から伝達するように設定したことを特徴とするモータ
    の逆転防止機構。
JP18638988A 1988-07-25 1988-07-25 モータの逆転防止機構 Expired - Lifetime JP2661160B2 (ja)

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JPH0236746A JPH0236746A (ja) 1990-02-06
JP2661160B2 true JP2661160B2 (ja) 1997-10-08

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KR100672381B1 (ko) * 2005-07-13 2007-01-24 엘지전자 주식회사 하이브리드 인덕션 모터
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JPH0236746A (ja) 1990-02-06

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