JP2661099B2 - 成型ショーツ - Google Patents

成型ショーツ

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、ショーツの後身頃中央部にモールド成型
によるふくらみを形成してヒップアップ効果を与えるよ
うにした成型ショーツに関するものである。
(従来の技術) ヒップアップ効果を備えた成型ショーツとして、熱可
塑性合成繊維糸条、親水性繊維糸条、または熱可塑性合
成繊維および親水性繊維の混紡糸などの非伸縮性糸条と
ポリウレタン系弾性繊維糸条との交編生地から成り、人
体のでん部が当る後身頃中央部にモールド成型によるふ
くらみを形成したものが知られている。また、上記の混
紡糸を用いる代りに熱可塑性合成繊維糸条および親水性
繊維糸条を交編することが知られている。
(発明が解決しようとする課題) 熱可塑性合成繊維糸条およびポリウレタン系弾性繊維
糸条の交編生地を用いたものは、モールド加工による成
型性にすぐれている反面、上記の合成繊維糸条が独特の
冷たい触感を有し、かつ疎水性であるため、着用時の肌
触りが悪く、吸汗性能に欠け、ムレ感およびベトツキ感
があって着心地が悪いという問題があった。また、親水
性繊維糸条とポリウレタン系弾性繊維糸条の交編生地を
用いたものは、モールド加工による成型性が極めて悪
く、実用に供されていない。また、合成繊維と親水性繊
維の混紡糸を用いたもの、および合成繊維糸条と親水性
繊維糸条とを交編したものは、合成繊維の混用比率を65
%以上に設定しない限り満足な成型性が得られず、かと
いって混用比率を上記のように設定した場合は着用した
ときに混紡糸を用いたものではピリングが、また交編し
たものではスナッギングがそれぞれ発生し、かつ双方と
も合成繊維の混用比率が高いため、吸汗性に乏しく、着
用時にムレ感やベトツキ感があり、着心地が悪いという
問題があった。
この発明は、モールド加工による成型が容易で、ヒッ
プアップ効果にすぐれ、かつ肌ざわりと吸汗性にすぐ
れ、着心地の良好な成型ショーツを提供するものであ
る。
(課題を解決するための手段) 熱可塑性合成繊維を含む非伸縮性糸条およびポリウレ
タン系弾性繊維糸条の交編生地からなり、後身頃中央部
にモールド成型によるふくらみを形成した成型ショーツ
において、上記非伸縮性糸条を合成繊維ステープル、親
水性繊維ステープルおよび熱可塑性合成繊維フィラメン
トの三者の複合糸とし、この複合糸の最内層に上記合成
繊維ステープルを配し、最外層に上記親水性繊維ステー
プルを配し、最内層および最外層の間の中間層に上記合
成繊維ステープルと親水性繊維ステープルとを混合状態
で配し、更に上記の最内層、中間層および最外層の少な
くともいずれかに上記合成繊維フィラメントを分散配置
する。ただし、複合糸中の合成繊維ステープル、親水性
繊維ステープルおよび合成繊維フィラメントの混用比率
は、合成繊維ステープルが10〜15重量%、親水性繊維ス
テープルが50〜70重量%、合成繊維フィラメントが20〜
40重量%にそれぞれ設定される。
なお、上記合成繊維ステープルの繊度は1.0デニール
以下、特に0.1〜0.8デニールが好ましい。また、親水性
繊維ステープルの繊度は1.0〜2.0デニール、特に1.0〜
1.5デニールが好ましい。また、合成繊維フィラメント
の繊度は10〜75デニールが好ましい。そして、上記の合
成繊維ステープル、親水性繊維ステープルおよび合成繊
維フィラメントからなる複合糸、すなわち非伸縮性糸条
の合計繊度およびこれと交編されるポリウレタン系弾性
繊維糸条の繊度は従来と同様にそれぞれ60〜80デニール
(80′S/1〜30′S/1)および10〜100デニール、特に20
〜70デニールが好ましい。
(作用) ショーツを構成する編地中のポリウレタン系弾性繊維
糸条がそのゴム状弾性によって上記編地に伸縮性を与
え、ショーツにフイット性および緊縛力を与える。一
方、このポリウレタン系弾性繊維糸条と交編される複合
糸の最外層の親水性繊維ステープルが吸汗性およびソフ
トな肌ざわりを与え、この親水性繊維ステープルおよび
中間層と最内層の合成繊維ステープルが複合糸にかさ高
性を付与し、柔らかく暖かい風合を与え、着用時に最外
層の親水性繊維が吸収した汗を中間層および最内層の合
成繊維ステープルが最内層へ運ぶ。そして、上記の合成
繊維ステープルおよび複合糸中に分散配置される合成繊
維フィラメント、特にこの合成繊維フィラメントが編地
の成型性に大きく寄与し、合成繊維ステープルおよび合
成繊維フィラメントの合計が混紡糸全体の30重量%超、
50重量%未満の比較的低い含有量であるにも拘らず、編
地に良好な成型性を与え、このすぐれた成型性によって
得られた後身頃中央部の良好なふくらみおよび前記ポリ
ウレタン系弾性繊維糸条のゴム条弾性の共同作用によっ
てショーツに良好なヒップアップ性を与える。
ただし、合成繊維ステープルおよび合成繊維フィラメ
ントの合計量が30重量%以下(親水性繊維ステープルが
70重量%超)の場合はモールド加工時の成型性が悪くな
って後身頃中央部の良好なふくらみが形成されず、反対
に上記合計量が50重量%以上(親水性繊維ステープルが
50重量未満)の場合は吸汗性が低下し、ムレ感やベトツ
キ感が生じる。また、合成繊維フィラメントの含有量が
20重量%未満の場合および合成繊維ステープルの含有量
が15重量%超の場合は、双方の合計が30重量%超であっ
ても成型性が不十分になり、反対に合成繊維フィラメン
トの含有量が40重量%超の場合および合成繊維ステープ
ルの含有量が10重量%未満の場合は、双方の合計が50重
量%未満であっても、複合糸のかさ高性が低下し、ショ
ーツ着用時の肌ざわりが冷たく、硬くなる。
なお、合成繊維ステープルとして繊度1.0デニール以
下、特に0.8デニール以下のものを用いることにより、
編地が一層柔軟性を増すが、0.1デニールよりも細くな
ると、かさ高性および強度が低下して好ましくない。ま
た、親水性繊維ステープルとして繊度2.0デニール以
下、特に1.5デニール以下のものを用いることにより、
肌ざわりが一層ソフトになり、着心地が向上するが、1.
0デニール未満ではかさ高性が低下して好ましくない。
また、合成繊維フィラメントとして、繊度10〜75デニー
ルのものを用いることにより、モールド加工による成型
効果が一層向上するが、10デニール未満では上記の成型
効果が不十分となり、また75デニール超では着用時の快
適性が低下する。
(実施例) 繊度0.7デニール、繊維長38mmのポリエステル繊維ス
テープル、および繊度1.4デニール、繊維長38mmの綿繊
維をそれぞれ用いてスライバを製造し、この両方のスラ
イバを粗紡機に仕掛け、最内層にポリエステル繊維ステ
ープルが、また最内層に綿繊維が、また中間層に両繊維
ステープルが混在してそれぞれ配されるように粗糸を作
つた。次に、この粗糸を精紡機に仕掛け、かつ30デニー
ル18フィラメントのポリエステルマルチフィラメント糸
を電気力で開繊しながら上記精紡機のフロントローラの
上流側に供給して上記粗糸のドラフトによって広がった
繊維束に重ねて複合し、撚りを加えて巻取り、50番手の
複合糸(非伸縮性糸条)を得た。この複合糸におけるポ
リエステル繊維ステープル(合成繊維ステープル)、綿
繊維(親水性繊維ステープル)およびポリエステル繊維
フィラメント(合成繊維フィラメント)の重量比(%)
は、12:60:28であった。
上記の複合糸および40デニールのポリウレタン系弾性
繊維糸条を、弾性糸用積極送出し装置付き28ゲージ、30
インチのシングル編機に供給し、上記複合糸で天竺編を
編成し、上記ポリウレタン系弾性繊維糸条でプレーティ
ング挿入編を行ない、ベア天竺編地を編成した。このベ
ア天竺編地における糸条の使用比率は、複合糸90重量
%、ポリウレタン系弾性繊維糸条10重量%であり、この
編地全体におけるポリエステル繊維ステープル、綿繊
維、ポリエステルフィラメントおよびポリウレタン系弾
性繊維の構成重量比(%)は、11:54:25:10であった。
そして、上記のベア天竺編地を常法に従って精錬、染
色、乾燥、仕上セットの加工をしたのち裁断し、後身頃
をヒップ形状のふくらみが形成された金型のモールド機
に取付け、185℃で60秒間押圧して上記後身頃の中央部
にふくらみを形成し、しかるのち各裁断部品を縫合して
実施例の成型ショーツを得た。
一方、繊度1.4デニール、繊維長38mmのポリエステル
繊維ステープルと上記実施例の綿繊維との重量混紡比4
0:60、50番手の混紡糸を用いる以外は、上記実施例と同
様にして比較例の成型ショーツを得た。
上記の実施例および比較例の成型ショーツについて、
モールド加工の成型性、着用時の保型性、最高衣服内湿
度および平衡衣服内湿度を比較しところ、下記の表のと
おりであった。なお、成型性は、モールド加工後の成型
効果の大きいものを○とし、上記成型効果の少ないもの
を×とした。また、保型性は着用テストでヒップアップ
効果ありと判定した被験者が60%以上の場合を○とし、
60%未満の場合を×とした。また、最高衣服内湿度およ
び平衡衣服内湿度は、衣服内気候シミュレーション装置
(特願昭56−119586号明細書参照)を用い、該装置の環
境条件を20℃、65%RHとした場合の模擬皮膚について測
定した。
上記の表で明らかなように、実施例のショーツは、モ
ールド加工での成型性が良好で、かつ繰り返し着用での
保型性も良好であるが、比較例のショーツは、モールド
加工での成型がほとんどできず、そのため繰り返し着用
での保型性もなかった。また、実施例のショーツは、快
適な衣服内湿度50±10%RHを保持するのに対し、比較例
のショーツは、上記快適範囲を外れるものであった。
(発明の効果) この発明の成型ショーツは、複合糸の非伸縮性糸条お
よびポリウレタン系弾性繊維糸条の交編生地で作られ、
上記複合糸が合成繊維ステープル、親水性繊維ステープ
ルおよび合成繊維フィラメントの三者によって形成さ
れ、合成繊維ステープルが最内層を、親水性繊維ステー
プルが最外層をそれぞれ形成し、かつ親水性繊維ステー
プルが複合糸の50重量%以上を占めているので、かさ高
で、風合がソフトであり、かつ着用時に最外層の親水性
繊維ステープルが汗を吸収し、これを合成繊維ステープ
ルが毛細管作用によって最内層へ運ぶので、複合糸表面
のムレ感やベトツキ感が無く、着心地がすぐれている。
そして、合成繊維フィラメントが複合糸中に分散して配
されるので、合成繊維フィラメントおよび合成繊維ステ
ープルの合計含有量が30〜50%で、従来の混紡糸や交編
生地における合成繊維の必要含有量の65%以上に比して
少ないにも拘らず、モールド加工時の成型性が良好であ
り、そのためヒップアップ効果にもすぐれている。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性合成繊維を含む非伸縮性糸条およ
    びポリウレタン系弾性繊維糸条の交編生地からなり、後
    身頃中央部にモールド成型によるふくらみを形成した成
    型ショーツにおいて、上記非伸縮性糸条がその10〜15重
    量%を占める合成繊維ステープルと、50〜70重量%を占
    める親水性繊維ステープルと、20〜40重量%を占める合
    成繊維フィラメントとからなる複合糸であり、この複合
    糸の最内層に上記合成繊維ステープルが配され、最外層
    に上記親水性繊維ステープルが配され、最内層と最外層
    の間の中間層に上記の合成繊維ステープルおよび親水性
    繊維ステープルが混在し、更に上記の最内層、中間層お
    よび最外層の少なくともいずれかに上記合成繊維フィラ
    メントが分散して配されていることを特徴とする成型シ
    ョーツ。
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