JP2660387B2 - ワークの洗浄装置及びワークの洗浄方法 - Google Patents

ワークの洗浄装置及びワークの洗浄方法

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JP2660387B2
JP2660387B2 JP34342993A JP34342993A JP2660387B2 JP 2660387 B2 JP2660387 B2 JP 2660387B2 JP 34342993 A JP34342993 A JP 34342993A JP 34342993 A JP34342993 A JP 34342993A JP 2660387 B2 JP2660387 B2 JP 2660387B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械加工等によって形
成される物品の加工時における切粉、加工時に使用され
る切削油、研磨材等の異物を除去するワークの洗浄方法
及び洗浄装置に関するもので、その内特に微細の孔、深
孔、が穿設されたワークの洗浄に関する。
【0002】
【従来の技術】ワークの洗浄において、特に微細な孔、
深孔が穿設されたワークにあっては前記孔に対する浸透
力、溶解力、が優れていることからフロン、エタン等の
洗浄液を用いた洗浄が良く使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来のワークの
洗浄において、フロン、エタン等の洗浄液は、地球環境
保全の点から世界的にそ使用が規制される状況にある。
かかる状況下にあって、前記フロン、エタン等の洗浄液
に代えて水系洗浄剤を用いて洗浄を行なった際、浸透
力、溶解力が劣ることより良好な洗浄を行なうことが困
難であった。又、超音波振動子を液中に配置し、超音波
振動子より発生せる超音波によってワークの洗浄を行な
う、いわゆる超音波洗浄もあるが、超音波の物理力がワ
ークの細孔内に入りづらく、良好なワークの洗浄を行な
うことが困難であった。
【0004】本発明になるワークの洗浄は、かかる従来
の不具合に鑑み成されたもので、特に微細なる孔の穿設
されたワークを良好に洗浄することのできるワークの洗
浄方法とそれを実施するに好適なる洗浄装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を達成する為の手段】前記目的は、第1開閉弁に
てワーク投入路が開放され、第2開閉弁にて液体流路が
閉塞され、第3開閉弁にて液体流路が開放又は閉塞さ
れ、第1規制部材、第2規制部材にて液体流路が小開口
又は大開口に保持された状態で、ワーク投入路よりワー
クが第1液体流路内に投入されるワーク投入工程と;第
1開閉弁にてワーク投入路が閉塞され、第2開閉弁、第
3開閉弁が液体流路を開放するとともに第1規制部材が
液体流路を大開口Bに保持し、第2規制部材が液体流路
を小開口に保持し、液体流入路より流入する加圧液体に
てワークを第3液体流路内に移動させるとともに第3液
体流路内を下流側に向けて流下する加圧液体にてワーク
Wを一側より洗浄する第1洗浄工程と;第1開閉弁にて
ワーク投入路が閉塞され、第2開閉弁にて液体流路が開
放されるとともに第3開閉弁にて液体流路が閉塞され、
第1規制部材と第2規制部材が液体流路を小開口に保持
され、前記第3開閉弁による液体流路の閉塞によって第
2液体流路内に生起する真空圧により、第3液体流路内
の液体を第2液体流路に向けて逆流させることによって
第3液体流路内に配置されるワークを他側より洗浄する
第2洗浄工程と;第1開閉弁にてワーク投入路が閉塞さ
れ、第2開閉弁、第3開閉弁、にて液体流路が開放さ
れ、第1規制部材、第2規制部材、にて液体流路が大開
口に規制され、液体流路を流下する液体の流れによって
ワークを液体流出路より外部に向けて排出するワーク排
出工程と;よりなる洗浄方法によって達成される。
【0006】そして、前記洗浄方法を実施するに、一端
に、加圧液体源に連なる液体流入路が開口し、他端に、
液体流出路が開口する液体流路と;液体流路のもっとも
上流側に配置され、液体流路を開閉する第2開閉弁と;
第2開閉弁より下流側の液体流路に配置されて該流路を
開閉し、第2開閉弁との間の液体流路に第1液体流路を
形成する第3開閉弁と;第3開閉弁より下流側の液体流
路に配置され、該液体流路を大開口と小開口とに制御す
るとともに第3開閉弁との間の液体流路に第2液体流路
を形成する第1規制部材と;第1規制部材より下流側の
液体流路に配置され、該液体流路を大開口と小開口とに
制御するとともに第1規制部材との間の液体流路に第3
液体流路を形成する第2規制部材と;第1液体流路に臨
んで開口し、第1液体流路に向けてワークを投入するワ
ーク投入路と;ワーク投入路内に配置され、該ワーク投
入路を開閉する第1開閉弁と;を備える洗浄装置が好適
である。
【0007】
【作用】ワークは第1開閉弁を開放することによって第
1液体流路内へ投入配置され、第2開閉弁、第3開閉弁
を開放することによって第3液体流路内へ加圧液体によ
って自動的にワークは移動して配置されると同時に第3
液体流路内を上流から下流に向かう加圧液体の流れによ
りワークを一側より洗浄する。第3開閉弁が閉塞される
と第2液体流路が真空圧となり、第3液体流路内の液体
は第2液体流路側へと逆流し、第3液体流路内に配置さ
れるワークは他側より洗浄され、かかる洗浄終了後にお
いて第1規制部材、第2規制部材が液体流路を大開口に
保持することによりワークは液体流路を流下する加圧液
体により液体流出路を介して外部に排出される。
【0008】
【実施例】以下、本発明になるワークの洗浄について図
により説明する。図1は本発明の一実施例を示す洗浄装
置の縦断面図、図2は図1のA−A線における要部縦断
面図である。Wは細孔W3が長手軸心方向に沿って穿設
されたオリフィス等のワークである。1はワークWの外
径W1より大径をなし、ワークWの長手軸心方向の長さ
W2より小径をなす直径Pを有する管状の液体流路であ
り、ワークWが長手軸心方向に沿って液体流路1内を流
れることができるよう略直線状、あるいは円弧状をな
す。そして、この液体流路1の左端の液体流入路1Aは
加圧液体源Tに接続され、右端の液体流出路1Bは外部
へ向けて開口されるもので、加圧液体源Tより液体流入
路1Aに供給される加圧液体は液体流路1内を液体流出
路1Bに向けて流下し、液体流出路1Bより外部へ排出
される。
【0009】V2は液体流路1のもっとも上流側(図1
において液体流路1のもっとも左側の液体流入路1Aの
近傍)に配置されて液体流路1を開閉制御する第2開閉
弁。V3は、第2開閉弁V2の下流側の液体流路1に配
置されて液体流路1を開閉制御する第3開閉弁であり、
第3開閉弁V3と前記第2開閉弁V2との間の液体流路
1に第1液体流路2が形成される。第3開閉弁V3より
下流側の液体流路1には、液体流路1を大開口Bと小開
口Cとに制御し得る第1規制部材S1が配置され、第3
開閉弁V3と第1規制部材S1とにより液体流路1に第
2液体流路3が形成される。又、第1規制部材S1より
下流側の液体流路1には液体流路1を大開口Bと小開口
Cとに制御し得る第2規制部材S2が配置され、第1規
制部材S1と第2規制部材S2とにより液体流路1に第
3液体流路4が形成される。尚、第3液体流路4の液体
の流れ方向の長さLはワークWの長さW2より長く設定
される。又、前記第1規制部材S1、第2規制部材S
2、における大開口BとはワークWの外径W1より大径
をいい、小開口CとはワークWの外径W2より小径をい
う。すなわち液体流路1には、その上流より下流に向け
て、間隙をもって第2開閉弁V2、第3開閉弁V3、第
1規制部材S1、第2規制部材S2が配置され、これに
よって液体流路1には上流より下流に向けて液体流入路
1A、第1液体流路2、第2液体流路3、第3液体流路
4、液体流出路1Bが区分形成される。
【0010】5は液体流路1の第1液体流路2より分岐
せるワーク投入路であり、このワーク投入路5には該流
路を開閉する第1開閉弁V1が配置される。そして、第
1開閉弁V1より上流側のワーク投入路5にワークWが
図示せぬワーク供給装置によって1個づつ供給される。
尚、6は液体流路1の液体流出路1Bに対応して配置さ
れたワーク収集槽である。そして、前記第1開閉弁V
1、第2開閉弁V2、第3開閉弁V3、第1規制部材S
1、第2規制部材S2は、図示せぬモーター、油圧、空
圧、シリンダー等の駆動部材によって自動的に制御され
る。
【0011】そして、ワークの洗浄は、ワークの投入工
程、第1洗浄工程、第2洗浄工程、ワークの排出工程、
とによって行なわれる。ワークの投入工程は以下よりな
る。第1開閉弁V1はワーク投入路5を開放し、第2開
閉弁V2、第3開閉弁V3は液体流路1を開放し、第1
規制部材S1、第2規制部材S2は液体流路1を小開口
又は大開口に保持する。図1において第1規制部材S1
は大開口状態を示し、第2規制部材S2は小開口状態を
示す。以上によると、ワーク投入路5内へワークWが投
入されると、ワークWは下方へ落下し、第1液体流路2
内に配置される。
【0012】第1洗浄工程はワークの投入工程後に以下
のように行なわれる。第1開閉弁V1はワーク投入路5
を閉塞し、第3開閉弁V3は液体流路1を開放し、第1
規制部材S1は液体流路1を大開口Bに保持し、第2規
制部材S2は液体流路1を小開口Cに保持し、かかる状
態において、第2開閉弁V2が液体流路1を開放する。
これによると、加圧液体源Tより供給される加圧液体
は、液体流入路1Aから液体流路1内に流れ込み、液体
流路1内を流下して液体流出路1Bよりワーク収集槽6
内に流下する。これによると、第1液体流路2内に投入
配置されたワークWは加圧液体によって、第1液体流路
2より第2液体流路3を流下して第3液体流路4内に移
動し、ワークWの長手軸心方向が第3液体流路4の流れ
方向に沿った状態にて停止する。このようにワークWの
長手軸心方向が第3液体流路4内にあって液体の流れ方
向に沿うことは、液体流路1の直径Pを、ワークWの外
径W1より大径をなし、ワークWの長手軸心方向の長さ
W2より小径としたことにより自動的に行なわれるもの
で、ワークWの長手軸心方向に沿って貫通する細孔W3
もまた第3液体流路4の流れ方向に沿う。又、第3液体
流路4内にワークWが配置され、第3液体流路4より液
体流出路1Bに向けてワークWが排出されないのは、そ
の移動が第2規制部材S2の小開口Cによって抑止され
るからである。かかる状態において、第3液体流路4内
に配置されたワークWには、第3液体流路4内を流下す
る加圧液体が図1において左方から右方の一側へ高速を
もって流れるもので、この流れはワークWの細孔W3内
に正確に作用するもので、この一側への高速流によって
ワークWの洗浄が効果的に行なわれる。
【0013】第1洗浄工程の後に第2洗浄工程が行なわ
れる。第1開閉弁V1はワーク投入路5を閉塞保持し、
第2開閉弁V2は液体流路1を開放保持し、更に第1規
制部材S1は液体流路1を小開口Cに保持し、第2規制
部材S2は液体流路1を小開口Cに保持し、ワークWは
第3液体流路4内に配置される。この状態では液体流路
1内の液体流入路1Aから液体流出路1Bに向けて加圧
液体が高速で流下する。かかる状態において、第3開閉
弁3をして液体流路1を急激に閉塞する。以上による
と、第3開閉弁V3の直下流に位置する第2液体流路3
内に大きな真空圧が生起するもので、これによると、第
3液体流路4内における液体は第2液体流路3に向かっ
て逆流するウオータハンマー現象が生じ、ワークWには
上流(図1において左方)に向かう他側の液体流れが作
用するもので、これによって上流から下流に向かう一側
の液体流れのみによって除去することのできない異物を
完全に除去することができたものである。
【0014】次いで、ワークの排出工程が行なわれる。
第1開閉弁V1はワーク投入路5を閉塞保持し、第2開
閉弁V2、第3開閉弁V3は液体流路1を開放保持し、
第1規制部材S1、第2規制部材S2は液体流路1を大
開口Bに開放保持する。これによると、第3液体流路4
内にあるワークWは液体流路1内を液体流出路1Bに向
かって流下する加圧液体によって右方へ移動し、液体流
出路1Bよりワーク収集槽6内へ排出され、以上をもっ
てワークWの洗浄が終了する。
【0015】かかるワークの洗浄によると、液体流路1
内にワークWを投入した後に、液体流路1内におけるワ
ークの搬送及び液体流出路1Bからのワークの排出は全
て液体流路1内を流れる加圧液体の流れによって自動的
に行なわれるもので格別なる搬送手段を用意する必要が
なく、コンパクトで安価な洗浄装置を得ることができた
ものである。又、ワークWの洗浄の為のエネルギーをワ
ークWの搬送のエネルギーとして使用できたことは経済
効果を高めることができたものである。
【0016】又、ワークWは、一方向の加圧液体の流れ
と、他方向の加圧液体の流れとによりワークWの前後端
より洗浄できたもので洗浄効果の著しい向上を図ること
ができたものである。
【0017】液体流路1の直径Pを、ワークWの外径W
1より大とするとともにワークWの長さW2より小とし
たことにより、液体流路1内にあってワークWを自動的
に液体流路1に沿って整列させることができ、ワークW
の長手軸心方向に沿って加圧液体を流下させられるの
で、ワークWの長手軸心方向に沿って細孔W3が穿設さ
れたワークWの洗浄において、加圧液体を細孔W3に向
けて正確に導入することができ特に細孔W3の良好な洗
浄を行なうことが可能と成ったものである。
【0018】次に、第2の洗浄方法について説明する。
第2の洗浄方法はワーク投入工程と、第1洗浄工程と、
第2洗浄工程と、第3洗浄工程と、第4洗浄工程と、と
繰り返し洗浄工程と、ワーク排出工程と、により行なわ
れる。ここで、ワーク投入工程、第1洗浄工程、第2洗
浄工程、は前述の第1の洗浄方法と同一であるので説明
を省略し、第2洗浄工程以後の第3洗浄工程、第4洗浄
工程、繰り返し洗浄工程、ワーク排出工程、について説
明する。
【0019】第3洗浄工程は以下により行なわれる。第
1開閉弁V1はワーク投入路5を閉塞し、第2開閉弁V
2、第3開閉弁V3は液体流路1を開放し、第1規制部
材S1、第2規制部材S2、は液体流路1を小開口Cに
保持し、ワークWは、第3液体流路4内に配置される。
かかる状態において、加圧液体源Tより液体流入路1A
に供給される加圧液体は液体流路1内を液体流入路1A
から液体流出路1Bに向けて流下するものであり、第3
液体流路4内に配置されたワークWには、第3液体流路
4内を流下する加圧液体が図1において左方から右方の
一側へ高速をもって流れるもので、この流れはワークW
の細孔W3内に正確に作用するもので、この一側への高
速流によってワークWの洗浄が効果的に行なわれる。
【0020】第3洗浄工程後において第4洗浄工程が行
なわれる。第1開閉弁V1はワーク投入路5を閉塞保持
し、第2開閉弁V2は液体流路1を開放保持し、更に第
1規制部材S1は液体流路1を小開口Cに保持し、第2
規制部材S2は液体流路1を小開口Cに保持し、ワーク
Wは第3液体流路4内に配置される。この状態では液体
流路1内の液体流入路1Aから液体流出路1Bに向けて
加圧液体が高速で流下する。かかる状態において、第3
開閉弁3をして液体流路1を急激に閉塞する。以上によ
ると、第3開閉弁V3の直下流に位置する第2液体流路
3内に大きな真空圧が生起するもので、これによると、
第3液体流路4内における液体は第2液体流路3に向か
って逆流するウオータハンマー現象が生じ、ワークWに
は上流(図1において左方)に向かう他側の液体流れが
作用するもので、これによって上流から下流に向かう一
側の液体流れのみによって除去することのできない異物
を完全に除去することができたものである。
【0021】第4洗浄工程後において、繰り返し洗浄工
程が行なわれる。繰り返し洗浄工程は、前述した第3洗
浄工程と第4洗浄工程を繰り返して行なうもので、これ
によると第3液体流路4内に配置されるワークWに向け
て、一側方(図において右方)に向かう加圧液体と、ウ
オーターハンマー現象による他側方(図において左方)
に向かう衝撃流が交互に作用し、ワークWの洗浄を行な
う。
【0022】次いで、ワークの排出工程が行なわれる。
第1開閉弁V1はワーク投入路5を閉塞保持し、第2開
閉弁V2、第3開閉弁V3は液体流路1を開放保持し、
第1規制部材S1、第2規制部材S2は液体流路1を大
開口Bに開放保持する。これによると、第3液体流路4
内にあるワークWは液体流路1内を液体流出路1Bに向
かって流下する加圧液体によって右方へ移動し、液体流
出路1Bよりワーク収集槽6内へ排出され、以上をもっ
てワークWの洗浄が終了する。
【0023】かかるワークの第2の洗浄方法によると、
前記第1の洗浄方法による効果に加え、ワークWに向け
て一側方に向かう加圧液体の流れと、ウォーターハンマ
ー現象によって他側方に向かう液体の衝撃流を交互に作
用させたのでワークWの洗浄効果を更に向上させること
ができたものであり、この繰り返し洗浄の回数は異物の
付着度、異物の質、等によって適宜選択される。
【0024】そして、ワークの洗浄装置の他の例を図1
に構造を付加するとともに図2によって説明する。図2
は、図1のA−A線における拡大縦断面図である。10
は、第3液体流路4内に向けて互いに対向して開口する
複数の液体噴射路であり、本例にあってはその縦断面に
おいて2対の液体噴射路10が対向して開口する。そし
て、これら液体噴射路10の流入側はバイパス通路11
を介して第1液体流路2内に開口するとともにバイパス
通路11には該バイパス通路を開閉する第4開閉弁V4
が配置される。
【0025】かかる液体噴射路10を備えたワークの洗
浄装置にあって、ワーク投入工程、第1洗浄工程、第2
洗浄工程、ワーク排出工程、とよりなる第1のワークの
洗浄方法において、第4開閉弁V4は少なくとも第1洗
浄工程においてバイパス通路11を開放して保持する。
以上によると、第1洗浄工程時において、液体流入路1
Aから第1液体流路2内へ流入する加圧液体の一部はバ
イパス通路11内へ流入し、この加圧液体は液体噴射路
10より第3液体流路4内に向けて噴射される。これに
よると、液体噴射路10を互いに対向して第3液体流路
4内に開口して配置したのでワークWは第3液体流路4
内の一側に押圧されることがなく、第3液体流路4の略
中心近傍に配置されるものである。従って、第1洗浄工
程が行なわれて、第3液体流路4内を加圧液体が流下す
る際、この加圧液体はワークWの外周を囲繞して流れる
ことにより特にワークWの外周部分の洗浄を効果的に行
なうものである。又、液体噴射路10よりワークWの外
周に向けて加圧液体が直接的に噴射されたことによると
液体の噴射力によるワークWの外周の洗浄効果を期待で
きるものである。
【0026】図3に示された実施例は液体噴射路の他の
実施例を示すもので、かかる液体噴射路20は、第3液
体流路4の接線方向に向けて複数開口して配置された。
かかる液体噴射路20によると、前記と同様に第1洗浄
工程時において、液体噴射路20より第3液体流路4内
に加圧液体が噴射されるものであるが、本例にあっては
液体噴射路20より第3液体流路4の接線方向に向けて
加圧液体が噴射されたので、ワークWは第3液体流路4
内に回転された状態に配置されるもので、ワークWの外
周に極めて均等に加圧液体を作用させることができ特に
ワークWの外周の洗浄効果を向上できるものである。
【0027】尚、ワーク投入工程、第1洗浄工程、第2
洗浄工程、第3洗浄工程、第4洗浄工程、繰り返し洗浄
工程、ワーク排出工程、とよりなる第2のワーク洗浄方
法にあっては、第1洗浄工程時、第3洗浄工程時、及び
繰り返し洗浄工程時における第3洗浄工程に相当する洗
浄工程時において、第4開閉弁V4はバイパス通路11
を開放し、液体噴射路10及び20より第3液体流路4
内に向けて加圧液体を噴射する。
【0028】
【発明の効果】本発明によると次の効果を奏する。 第3液体流路内に配置されるワークには下流側に向か
って流れる加圧液体と、上流側に向かって流れるウオー
ターハンマー現象による衝撃力が往復して作用するので
ワークの洗浄を効果的に行なうことができる。 液体流路を含む第3液体流路内にはワークが自動的に
整列状態に配置されるので、ワークに穿設した細孔には
第3液体流路を流れる加圧液体が正確に流入するもので
特にワークに穿設せる細孔の洗浄を効果的に行なうこと
ができる。 第3液体流路内に配置されるワークに向けて、下流側
に向かう加圧液体と上流側に向かう衝撃流による往復流
を交互に複数回に渡り繰り返し洗浄を行なうとワークの
洗浄は更に効果的に行なうことができる。 液体流路内におけるワークの搬送及び液体排出路から
のワークの排出は、洗浄に用いられる加圧液体の流れを
利用して行なわれるもので、これによると新たな搬送の
為の手段を用意する必要がなく、搬出を効率的に行なう
ことができるとともに装置をコンパクトにまとめること
ができる。 第3液体流路内に互いに対向する液体噴射路を開口し
たことによると、第3液体流路内に配置されるワークを
第3液体流路内の略中心に配置でき、ワークの外周に均
等に液体流れを形成できるので特にワークの外周におけ
る洗浄効果を高めることができる。 液体噴射路を第3液体流路内の接線方向に開口したこ
とによると、第3液体流路内にあるワークを回転させる
ことが可能となりワークの外周における洗浄効果を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるワークの洗浄装置の一実施例を示
す縦断面図。
【図2】図1のA−A線における拡大縦断面図。
【図3】液体噴射路の他の実施例を示す拡大縦断面図。
【符号の説明】
1 液体流路 1A 液体流入路 1B 液体流出路 2 第1液体流路 3 第2液体流路 4 第3液体流路 5 ワーク投入路 V1 第1開閉弁 V2 第2開閉弁 V3 第3開閉弁 V4 第4開閉弁 S1 第1規制部材 S2 第2規制部材 W ワーク 10,20 液体噴射路 11 バイパス通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−271591(JP,A) 特開 平3−101187(JP,A) 特開 昭55−145583(JP,A) 特開 平4−122483(JP,A) 特開 昭50−25825(JP,A) 特開 昭63−270586(JP,A) 特開 昭59−186681(JP,A) 特開 昭57−196524(JP,A) 特開 昭62−53781(JP,A) 実開 昭51−45857(JP,U) 実開 昭58−588834(JP,U) 実開 平2−25089(JP,U) 実開 平2−126120(JP,U) 特公 平7−79993(JP,B2) 実公 昭49−47479(JP,Y1)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に、加圧液体源Tに連なる液体流入
    路1Aが開口し、他端に、液体流出路1Bが開口する液
    体流路1と;液体流路1のもっとも上流側に配置され、
    液体流路1を開閉する第2開閉弁V2と;第2開閉弁V
    2より下流側の液体流路1に配置されて該流路を開閉
    し、第2開閉弁V2との間の液体流路1に第1液体流路
    2を形成する第3開閉弁V3と;第3開閉弁V3より下
    流側の液体流路1に配置され、該液体流路を大開口Bと
    小開口Cとに制御するとともに第3開閉弁V3との間の
    液体流路1に第2液体流路3を形成する第1規制部材S
    1と;第1規制部材S1より下流側の液体流路1に配置
    され、該液体流路を大開口Bと小開口Cとに制御すると
    ともに第1規制部材S1との間の液体流路1に第3液体
    流路4を形成する第2規制部材S2と;第1液体流路2
    に臨んで開口し、第1液体流路2に向けてワークWを投
    入するワーク投入路5と;ワーク投入路5内に配置さ
    れ、該ワーク投入路5を開閉する第1開閉弁V1と;を
    備えてなるワークの洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記、第3液体流路4内に、互いに対向
    する複数の液体噴射路10を開口し、前記液体噴射路の
    流入側をバイパス通路11を介して第1液体流路2に開
    口するとともにバイパス通路11に該バイパス通路を開
    閉する第4開閉弁V4を配置してなる請求項1記載のワ
    ークの洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記、液体噴射路20を、第3液体流路
    4の接線方向に向けて開口してなる請求項2記載のワー
    クの洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記、液体流路1の直径Pを、ワークW
    の外径W1より大で、ワークWの長さW2より小として
    なる請求項1記載のワークの洗浄装置。
  5. 【請求項5】 第1開閉弁V1にてワーク投入路5が開
    放され、第2開閉弁V2にて液体流路1が閉塞され、第
    3開閉弁V3にて液体流路1が開放又は閉塞され、第1
    規制部材S1、第2規制部材S2にて液体流路1が小開
    口C又は大開口Bに保持された状態で、ワーク投入路5
    よりワークWが第1液体流路2内に投入されるワーク投
    入工程と;第1開閉弁V1にてワーク投入路5が閉塞さ
    れ、第2開閉弁V2、第3開閉弁V3が液体流路1を開
    放するとともに第1規制部材S1が液体流路1を大開口
    Bに保持し、第2規制部材S2が液体流路1を小開口C
    に保持し、液体流入路1Aより流入する加圧液体にてワ
    ークWを第3液体流路4内に移動させるとともに第3液
    体流路4内を下流側に向けて流下する加圧液体にてワー
    クWを一側より洗浄する第1洗浄工程と;第1開閉弁V
    1にてワーク投入路5が閉塞され、第2開閉弁V2にて
    液体流路1が開放されるとともに第3開閉弁V3にて液
    体流路1が閉塞され、第1規制部材S1と第2規制部材
    S2が液体流路1を小開口Cに保持し、前記第3開閉弁
    V3による液体流路1の閉塞によって第2液体流路3内
    に生起する真空圧により、第3液体流路4内の液体を第
    2液体流路3に向けて逆流させることによって第3液体
    流路4内に配置されるワークWを他側より洗浄する第2
    洗浄工程と;第1開閉弁V1にてワーク投入路5が閉塞
    され、第2開閉弁V2、第3開閉弁V3、にて液体流路
    1が開放され、第1規制部材S1、第2規制部材S2、
    にて液体流路1が大開口Bに規制され、液体流路1を流
    下する液体の流れによってワークWを液体流出路1Bよ
    り外部に向けて排出するワーク排出工程と;よりなるワ
    ークの洗浄方法。
  6. 【請求項6】 第1開閉弁V1にてワーク投入路5が開
    放され、第2開閉弁V2にて液体流路1が閉塞され、第
    3開閉弁V3にて液体流路1が開放又は閉塞され、第1
    規制部材S1、第2規制部材S2にて液体流路1が小開
    口C又は大開口Bに保持された状態で、ワーク投入路5
    よりワークWが第1液体流路2内に投入されるワーク投
    入工程と;第1開閉弁V1にてワーク投入路5が閉塞さ
    れ、第2開閉弁V2、第3開閉弁V3が液体流路1を開
    放するとともに第1規制部材S1が液体流路を大開口B
    に保持し、第2規制部材S2が液体流路1を小開口Cに
    保持し、液体流入路1Aより流入する加圧液体にてワー
    クWを第3液体流路4内に移動させるとともに第3液体
    流路4内を下流側に流下する加圧液体にてワークWを一
    側より洗浄する第1洗浄工程と;第1開閉弁V1にてワ
    ーク投入路5が閉塞され、第2開閉弁V2にて液体流路
    1が開放されるとともに第3開閉弁V3にて液体流路1
    が閉塞され、第1規制部材S1と第2規制部材S2が液
    体流路1を小開口Cに保持し、前記第3開閉弁V3によ
    る液体流路1の閉塞によって第2液体流路3内に生起す
    る真空圧により、第3液体流路4内の液体を第2液体流
    路3に向けて逆流させることによって第3液体流路4内
    に配置されるワークWを他側より洗浄する第2洗浄工程
    と;第1開閉弁V1にてワーク投入路5が閉塞され、第
    2開閉弁V2、第3開閉弁V3、が液体流路1を開放す
    るとともに第1規制部材S1、第2規制部材S2が液体
    流路1を小開口Cに保持し、第3液体流入路4内に保持
    されるワークWを、液体流入路1Aより液体流出路1B
    に向かって流下する加圧液体にて一側より洗浄する第3
    洗浄工程と;第1開閉弁V1にてワーク投入路5が閉塞
    され、第2開閉弁V2にて液体流路1が開放されるとと
    もに第3開閉弁V3にて液体流路1が閉塞され、第1規
    制部材S1、第2規制部材S2が液体流路1を小開口C
    に保持し、第2液体流路3内に生起する真空圧により、
    第3液体流路4内の液体を第2液体流路3に向けて逆流
    させることによって第3液体流路4内に保持されるワー
    クWを他側より洗浄する第4洗浄工程と;前記第3洗浄
    工程と第4洗浄工程とが繰り返して行なわれる繰り返し
    洗浄工程と;第1開閉弁V1にてワーク投入路5が閉塞
    され、第2開閉弁V2、第3開閉弁V3、にて液体流路
    1が開放され、第1規制部材S1、第2規制部材S2、
    にて液体流路1が大開口Bに規制され、液体流路1を流
    下する液体の流れによってワークWを液体流出路1Bよ
    り外部に向けて排出するワーク排出工程と;よりなるワ
    ークの洗浄方法。
  7. 【請求項7】 前記、請求項5記載のワークの洗浄方法
    において、第1洗浄工程時に、第4開閉弁V4を開放
    し、バイパス通路11より液体噴射路10を介して第3
    液体流路4内に配置されるワークWに向けて加圧液体を
    噴射してなるワークの洗浄方法。
  8. 【請求項8】 前記請求項6記載のワークの洗浄方法に
    おいて、第1洗浄工程時、第3洗浄工程時、及び繰り返
    し洗浄工程時における第3洗浄工程に相当する洗浄工程
    時に、第4開閉弁V4を開放し、バイパス通路11より
    液体噴射路10を介して第3液体流路4内に配置される
    ワークWに向けて加圧液体を噴射してなるワークの洗浄
    方法。
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