JP2007054895A - 表面加工処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャビテーション気泡を加工部分に集中させて、効率的に表面加工処理を行うことができる表面加工処理方法を提供すること。
【解決手段】被加工体3に噴射水流2を噴射して被加工体3の表面を加工処理する方法。噴射水流2は、高圧水流21と高圧水流21を取り囲む低圧水流22とからなる二層の噴射水流であり、キャビテーション気泡23を含む。噴射水流2を噴出する噴出ノズル1と被加工体3との間に、被加工体3の加工部分を平面視において包含するような貫通孔71を有する集中治具7を配置する。噴射水流2を集中治具7の貫通孔71に通すことにより、キャビテーション気泡23を被加工体3の加工部分31に集中させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、キャビテーション気泡を含む高圧水流を被加工体の表面に衝突させて、被加工体の表面への圧縮応力付与、バリ取り、或いは洗浄等を行う、表面加工処理方法に関する。
金属材料へ圧縮応力を付与したり、金属材料の加工部分に生じるバリを除去したり、金属材料の表面に付着した汚れを洗浄したりするにあたり、キャビテーション気泡を含む高圧水流を金属材料の表面に当てる方法がある。即ち、キャビテーション気泡が金属材料の表面において崩壊する際に局部的に生ずる大きな衝撃圧力によって、金属材料の表面に圧縮応力を与えるなどの加工を行うことができる。
そして、気中において高圧水流を金属材料に向かって噴射することにより、金属材料に圧縮応力を付与する技術が開示されている(特許文献1参照)。この技術においては、高速水流とこれを取り囲む低速水流とからなる二層水流を気中において噴射する。これにより、高速水流と低速水流との速度差によって二層水流にキャビテーション気泡を発生させている。
しかしながら、上記従来の方法によると、キャビテーション気泡を金属材料の加工部分に集中させることが困難となるおそれがある。即ち、噴出ノズルから噴出した二層水流におけるキャビテーション気泡が発散してしまい、加工部分に充分な量のキャビテーション気泡を集中させ難い場合がある。
それ故、発生したキャビテーション気泡を効率的に加工部分に導くことが困難となり、表面加工処理を効率的に行うことが困難となるおそれがある。
特許第2957976号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、キャビテーション気泡を加工部分に集中させて、効率的に表面加工処理を行うことができる表面加工処理方法を提供しようとするものである。
本発明は、被加工体に噴射水流を噴射して上記被加工体の表面を加工処理する方法であって、
上記噴射水流は、高圧水流と該高圧水流を取り囲む低圧水流とからなる二層の噴射水流であり、キャビテーション気泡を含み、
上記噴射水流を噴出する噴出ノズルと上記被加工体との間に、上記被加工体の加工部分を平面視において包含するような貫通孔を有する集中治具を配置し、
上記噴射水流を上記集中治具の上記貫通孔に通すことにより、上記キャビテーション気泡を上記被加工体の上記加工部分に集中させることを特徴とする表面加工処理方法にある(請求項1)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上記表面加工処理法においては、上記噴出ノズルと上記被加工体との間に配置した上記集中治具の貫通孔に噴射水流を通すことにより、キャビテーション気泡を被加工体の加工部分に集中させる。これにより、噴射水流における高圧水流の周りに多く発生するキャビテーション気泡が外方へ発散することを抑制し、被加工体の加工部分に向かってキャビテーション気泡を集中させることができる。そして、加工部分に集中したキャビテーション気泡が加工部分において崩壊するときに局部的に生ずる大きな衝撃圧力によって、加工部分に充分な大きさの圧縮応力を付与することができる。また、被加工体の表面にバリが生じていればこのバリを除去することができ、汚れが付着していればこの汚れを洗浄することができる。
また、被加工体と集中治具の貫通孔との間に噴射水流の淀み領域が形成されるため、加工部分における噴射水流の圧力が向上すると共に、キャビテーション気泡の崩壊が生じやすくなる。これにより、加工部分の表面加工処理を効果的に行うことができる。
また、集中治具の貫通孔は加工部分を平面視において包含しているため、噴射水流を加工部分全体に当てることができる。
以上のごとく、本発明によれば、キャビテーション気泡を加工部分に集中させて、効率的に表面加工処理を行うことができる表面加工処理方法を提供することができる。
本発明(請求項1)において、上記被加工体としては、例えば、金属、樹脂、セラミック等からなるものがある。
また、上記表面加工処理方法は、例えば、加工部分に圧縮応力を付与(ピーニング)したり、バリを除去したり、汚れを洗浄したりする場合に用いることができる。
なお、上記の「平面視において包含」とは、噴射水流の噴射方向から見たとき、加工部分の全体が貫通孔の内側に配置される状態をいう。以下においても同様である。
また、上記被加工体は、孔部を穿設してなり、該孔部の内側表面を上記噴射水流によって加工処理するに当り、上記集中治具の上記貫通孔は、上記被加工体の上記孔部を平面視において包含しており、上記貫通孔と上記孔部とが連結するように上記集中治具を配置することが好ましい(請求項2)。
この場合には、上記孔部にキャビテーション気泡を集中させて、孔部の内側表面を効率的に表面加工処理することができる。
また、上記孔部の内部又は上記噴射水流を導入する側とは反対側の開口部に、上記高圧水流を反射する反射面を有する反射治具を配置しておき、上記高圧水流を上記反射面に噴出して反射させることにより、上記噴射水流を上記孔部の内側表面に当てることが好ましい(請求項3)。
この場合には、キャビテーション気泡を含む噴射水流を上記反射治具の反射面において反射させ、噴射水流を効率的に加工部分に当てることができる。
また、高圧水流が反射面に反射することによる反射面周囲における噴射水流の圧力の急激な昇圧により、キャビテーション気泡を効率的に崩壊させることができる。このとき、極めて大きな衝撃圧力が局部的に発生し、被加工体の孔部の内側表面に充分な大きさの圧縮応力を付与することができる。
また、上記反射治具は、上記孔部における上記噴射水流を導入する側とは反対側の開口部に配されており、上記反射面には、上記開口部を平面視において包含する凹部が形成されていることが好ましい(請求項4)。
この場合には、孔部における噴射水流を導入する側とは反対側の開口部の加工処理を効果的に行うことができる。即ち、上記開口部が直接反射治具に接触していると、開口部にキャビテーション気泡を効果的に当てることが困難となるおそれがある。そこで、反射面に上記凹部を設けることにより、開口部と反射面との間に隙間を形成することができ、この隙間に噴射水流を導入して、開口部の加工処理を効果的に行うことができる。
また、上記反射治具は、上記孔部に挿通可能な可動部を有することが好ましい(請求項5)。
この場合には、反射治具を孔部に挿入すると共に適宜移動させて、孔部の内部においてキャビテーション気泡を効率的に崩壊させ、孔部の内側表面の表面加工処理をより効果的に行うことができる。これにより、孔部の軸方向の全体にわたって満遍なく表面加工処理を行うことができる。
また、孔部におけるバリ発生部分等、所望の加工部分において集中的にキャビテーション気泡を崩壊させることができる。
また、上記反射面は、上記孔部の軸方向に対して傾斜していることが好ましい(請求項6)。
この場合には、上記孔部に導入された噴射水流を上記反射面において反射させることにより、噴射水流は孔部の軸方向に対して角度を持った方向に導かれる。それ故、噴射水流中のキャビテーション気泡は、孔部の内側表面に導かれると共に崩壊して、内側表面の加工処理を効果的に行うことができる。また、傾斜した反射面と孔部の内側表面との間には噴射水流の淀み領域が形成され、噴射水流の圧力が向上すると共に、キャビテーション気泡の崩壊が生じやすくなる。これにより、加工部分の表面加工処理を効果的に行うことができる。
また、上記反射面は、円錐面であることが好ましい。この場合には、上記孔部における全周の内側表面に満遍なくキャビテーション気泡を導くことができる。
また、上記反射治具は、上記孔部の開口部を閉塞することができる(請求項7)。
この場合には、上記孔部の内部において、噴射水流の淀み領域がより形成されやすくなる。そのため、上記孔部に導かれたキャビテーション気泡が、上記孔部の内側表面付近において充分に崩壊し、表面加工処理を効率的に行うことができる。
また、上記反射治具は、上記孔部の開口部を一部開放し、該開口部からの上記噴射水流の流出量を調整することもできる(請求項8)。
この場合には、加工部分にかかる噴射水流の圧力を調整することが可能となり、孔部の表面加工処理を行うのに適した状態で、キャビテーション気泡を崩壊させることが可能となる。それ故、被加工体に応じて、適切な表面加工処理を行うことができる。
また、上記被加工体は、上記集中治具の上記貫通孔に平面視において包含され、上記被加工体の外側表面を上記噴射水流によって加工処理することが好ましい(請求項9)。
この場合には、上記被加工体の外側表面にキャビテーション気泡を集中させて、外側表面を効率的に表面加工処理することができる。
また、上記被加工体の加工部分よりも上記噴射水流の下流側に、上記高圧水流を反射する反射面を有する反射治具を配置しておき、上記高圧水流を上記反射面に噴出して反射させることにより、上記噴射水流を上記被加工体の外側表面に当てることが好ましい(請求項10)。
この場合には、キャビテーション気泡を含む噴射水流を上記反射治具の反射面において反射させ、噴射水流を効率的に加工部分に当てることができる。
また、高圧水流が反射面に反射することによる反射面周囲における噴射水流の圧力の急激な昇圧により、キャビテーション気泡を効率的に崩壊させることができる。このとき、極めて大きな衝撃圧力が局部的に発生し、被加工体の外側表面に充分な大きさの圧縮応力を付与することができる。
また、上記噴出ノズルを水中に配置し、該噴出ノズルから上記噴射水流を気中へ向かって噴出することが好ましい(請求項11)。
この場合には、噴射水流の中にキャビテーション気泡を早い段階において発生させる、即ち上記噴出ノズルのノズル先端に近い位置においてキャビテーション崩壊エネルギを発生させることができる。そのため、被加工体と噴出ノズルとの間の距離を小さくしても、充分にキャビテーション気泡による表面加工処理を行うことができる。その結果、所望の位置に効率的な表面加工処理を行うことができる。
また、上記被加工体又は該被加工体を保持する保持治具に、上記噴射水流が上記被加工体へ与えた衝撃エネルギーを検知することができる衝撃センサを配設しておき、該衝撃センサにより検知した衝撃エネルギーの積算値に基づき、加工時間を制御することが好ましい(請求項12)。
この場合には、被加工体の加工部分に適切な表面加工処理を容易かつ効率的に行うことができる。なお、上記衝撃センサとしては、例えば圧電フィルムセンサを用いることができる。
(実施例1)
本発明の実施例に係る表面加工処理方法につき、図1〜図4を用いて説明する。
本例の表面加工処理方法は、図1に示すごとく、被加工体3に噴射水流2を噴射して上記被加工体3の表面を加工処理する方法である。
上記噴射水流2は、高圧水流21と該高圧水流21を取り囲む低圧水流22とからなる二層の噴射水流であり、キャビテーション気泡23を含む。
噴射水流2を噴出する噴出ノズル1と被加工体3との間に、被加工体3の加工部分31を平面視において包含する貫通孔71を有する集中治具7を配置する。
そして、上記噴射水流2を上記集中治具7の貫通孔71に通すことにより、キャビテーション気泡23を被加工体3の加工部分31に集中させる。
上記被加工体3は、図2、図3に示すごとく、孔部32を穿設してなり、該孔部32の内側表面を噴射水流2によって加工処理する。本例においては、孔部32及び上記貫通孔71は、円形の孔である。そして、集中治具7の貫通孔71の内径は、被加工体3の孔部32の内径よりも大きく、図1に示すごとく、貫通孔71と孔部32とが連結するように集中治具7を配置する。本例においては、被加工体3の加工部分31は、主に孔部32の内側表面となる。また、被加工体3は、孔部32に交差する交差孔33を有する。そして、孔部32と交差孔33との交差部分には、バリが発生することが多いため、このバリの除去を本例の表面加工処理方法により行うことができる。
また、加工部分31に圧縮応力を付与(ピーニング)したり、汚れを洗浄したりすることもできる。
また、図1に示すごとく、孔部32における噴射水流2を導入する側とは反対側の開口部322に、高圧水流21を反射する反射面61を有する反射治具6を配置しておく。そして、高圧水流21を反射面61に噴出して反射させることにより、噴射水流2を孔部32の内側表面に当てる。
上記被加工体3は、図2、図3に示すごとく、略円柱形状の外形を有し、その軸方向に上記孔部32が貫通し、孔部32に交差するように上記交差孔33が貫通している。孔部32は、被加工体3の一方の面に開口した開口部321にテーパを設けており、他方の面に開口した開口部322に段部を設けている。また、上記被加工体3は、アルミニウムからなる。尚、被加工体3は、アルミニウムに限らず、例えば、SCM415、SUS303、SUS304等によって構成することも可能であり、その他、樹脂、セラミック等からなる被加工体にも本加工方法を適用できる。
また、上記集中治具7は、図2に示すごとく、被加工体3の孔部32の開口部321よりも若干大きい内径を有する貫通孔71を設けてなり、被加工体3と同等の外径を有する円環状体からなる。また、集中治具7は、例えば、貫通孔71の内径を8mmとし、軸方向厚みを11mmとすることができる。また、集中治具7は、例えばSUS303、SUS304、SCM、樹脂、セラミック等からなる。
また、反射治具6は、円盤形状を有し、反射面61を被加工体3の孔部32の軸方向に垂直となるように配置される。また、反射治具6は、例えばSUS303、SUS304、SCM、樹脂、セラミック等からなる。
図1に示すごとく、反射治具6、被加工体3、集中治具7は、この順に保持治具15の収容凹部151内において積層され収容保持される。反射治具6は、孔部32の開口部322を閉塞する。保持治具15の収容凹部151は鉛直下方に開口しており、鉛直下方から、集中治具7の貫通孔71を通して噴射水流2を被加工体3に当てる。
即ち、上記噴射水流2を上記被加工体3に噴射するに当たっては、図1に示すごとく、水中に配置した二層の噴出ノズル1から気中に配置した被加工体3に向かって噴射水流2を噴出する。
まず、図1に示すごとく、第1噴出口11と該第1噴出口11を取り囲む第2噴出口12とを有する噴出ノズル1を水中に配置する。
そして、上記第1噴出口11から高圧水流21を気中へ向かって噴出すると共に、上記第2噴出口12から上記高圧水流21よりも低圧の低圧水流22を気中へ向かって噴出する。
上記高圧水流21と該高圧水流21を取り囲む上記低圧水流22とからなる噴射水流2は、キャビテーション気泡23を含む。
上記噴射水流2を、気中において保持治具15に保持された集中治具7と被加工体3と反射治具6とへ向けて噴射する。
上記噴出ノズル1は、第1噴出口11に繋がる高圧水ノズル131と、第2噴出口12に繋がる低圧水ノズル132とを有する。該低圧水ノズル132は、上記高圧水ノズル131を囲むように同軸状に配置されている。高圧水ノズル131は、第1噴出口11にオリフィス133を設けてなる。また、オリフィス133の外側部分には、先端へ向かうほど縮径する第1テーパ部134が形成されている。
また、低圧水ノズル132は、上記第1テーパ部134の外側部分において、先端へ向かうほど縮径する第2テーパ部135が形成されている。
上記高圧水ノズル131には高圧水210が供給され、低圧水ノズル132には低圧水220が供給される。高圧水210の供給圧力は例えば10〜50MPaであり、低圧水220の供給圧力は例えば0.05〜0.1MPaである。
上記噴出ノズル1は、同軸状に配置したが、低圧水ノズル132を高圧水ノズル131に対し偏心させることにより、部分的に加工能力を上げることも可能である。これにより低圧流路を大きく設けた側にキャビテーション気泡を集中できる。すなわち加工能力を上げたい側の低圧流路を大きくするように偏心させることにより、より効果的に表面加工を行うことが可能となる。
また、上記噴出ノズル1は、水槽41に貯留された貯留水42の中に配置されている。そして、第1噴出口11及び第2噴出口12は鉛直上方を向いており、貯留水42の中、即ち水面421の下方に位置している。
具体的には、噴出ノズル1のノズル先端14と水面421との距離dが15mm以下となる位置に、噴出ノズル1を配置している。
このような配置、構成により、二層の噴射水流2の中にキャビテーション気泡23を早い段階において発生させる、すなわち噴出ノズル1のノズル先端14に近い位置においてキャビテーション崩壊エネルギを発生させることができる。そのため、被加工体3と噴出ノズル1との間の距離を小さくしても、充分にキャビテーション気泡による表面加工処理を行うことができる。
その結果、狭い空間において、被加工体3の表面加工処理を行うことが可能となる。また、噴出ノズル1からの距離が近く、流れの安定した二層の噴射水流2を反射面61を介して被加工体3の孔部32の内側表面(加工部分31)に当てることができるため、所望の位置に集中して噴射水流2を当てることができる。そのため、必要な部分に効率的に表面加工処理を行うことができる。
また、噴出ノズル1のノズル先端14と水面421との距離dが15mm以下であるため、噴射水流2が反射治具6の反射面61に衝突する際の衝撃力を充分に確保することができ、被加工体3の表面加工処理を充分に行うことができる。
また、図4は、噴射水流2を発生させるための装置全体を示す図であり、噴出ノズル1の高圧水ノズル131には高圧ポンプ53から高圧水210が供給され、低圧水ノズル132には低圧ポンプ54から低圧水220が供給される。高圧ポンプ53及び低圧ポンプ54は、上記水槽41とは異なる給水槽51に貯留された供給用水52の中に配置されている。そして、この供給用水52を高圧ポンプ53及び低圧ポンプ54によって、それぞれ高圧水210及び低圧水220として、噴出ノズル1に供給している。
高圧水ノズル131に供給された高圧水210は、第1噴出口11から高圧水流21として噴射される。また、低圧水ノズル132に供給された低圧水220は、第2噴出口12から低圧水流22として噴射される。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記表面加工処理法においては、上記噴出ノズル1と上記被加工体3との間に配置した上記集中治具7の貫通孔71に噴射水流2を通すことにより、キャビテーション気泡23を被加工体3の加工部分31に集中させる。これにより、噴射水流2における高圧水流2の周りに多く発生するキャビテーション気泡23が外方へ発散することを抑制し、被加工体3の加工部分31に向かってキャビテーション気泡23を集中させることができる。
そして、加工部分31に集中したキャビテーション気泡23が加工部分31において崩壊するときに局部的に生ずる大きな衝撃圧力によって、加工部分31に充分な大きさの圧縮応力を付与することができる。また、被加工体3の表面(孔部32の内側表面)にバリが生じていればこのバリを除去することができ、汚れが付着していればこの汚れを洗浄することができる。
また、被加工体3と集中治具7の貫通孔71との間に噴射水流2の淀み領域が形成され、加工部分31における噴射水流2の圧力を向上させると共に、キャビテーション気泡23の崩壊が生じやすくなる。これにより、加工部分31の表面加工処理を効果的に行うことができる。
また、集中治具7の貫通孔71の内径は加工部分31よりも大きいため、噴射水流2を加工部分31全体に当てることができる。
また、集中治具7の貫通孔71の内径は、被加工体3の孔部32の内径よりも大きく、貫通孔71と孔部32とが連結するように集中治具7を配置する。そのため、孔部32にキャビテーション気泡23を集中させて、孔部32の内側表面を効率的に表面加工処理することができる。
また、孔部32における開口部322に反射治具6を配置しておき、高圧水流21を反射面61に噴出して反射させることにより、噴射水流2を孔部32の内側表面に当てる。そのため、キャビテーション気泡23を含む噴射水流2を反射治具6の反射面61において反射させ、噴射水流2を効率的に加工部分に当てることができる。
また、高圧水流21が反射面61に反射することによる反射面61周囲における噴射水流2の圧力の急激な昇圧により、キャビテーション気泡23を効率的に崩壊させることができる。このとき、極めて大きな衝撃圧力が局部的に発生し、被加工体3の孔部32の内側表面に充分な大きさの圧縮応力を付与することができる。
また、噴出ノズル1を水中に配置し、該噴出ノズル1から噴射水流2を気中へ向かって噴出するため、噴射水流2の中にキャビテーション気泡23を早い段階において発生させる、即ち噴出ノズル1のノズル先端14に近い位置においてキャビテーション崩壊エネルギを発生させることができる。そのため、被加工体3と噴出ノズル1との間の距離を小さくしても、充分にキャビテーション気泡23による表面加工処理を行うことができる。その結果、所望の位置に効率的な表面加工処理を行うことができる。
また、反射治具6は、孔部32の開口部322を閉塞しているため、孔部32の内部において、噴射水流2の淀み領域がより形成されやすくなる。そのため、孔部32に導かれたキャビテーション気泡23が、孔部32の内側表面付近において充分に崩壊し、表面加工処理を効率的に行うことができる。
以上のごとく、本例によれば、キャビテーション気泡を加工部分に集中させて、効率的に表面加工処理を行うことができる表面加工処理方法を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図5に示すごとく、孔部32の開口部322を一部開放し、該開口部322から噴射水流2を流出させるように、反射治具6を配置した例である。
即ち、保持治具15には収容凹部151に連通して、収容凹部151の反対側に開口した連通孔152を有する。そして、該連通孔152の内部に反射治具6を配置し、反射治具6と連通孔152との間にはクリアランス153を設けている。
これにより、被加工体6に噴射された噴射水流2の一部は、孔部32の開口部322からクリアランス153へ抜けるようにして流出する。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、加工部分31にかかる圧力を調整することが可能となり、孔部32の表面加工処理を行うのに適した状態で、キャビテーション気泡23を崩壊させることが可能となる。それ故、被加工体31に応じて、適切な表面加工処理を行うことができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例3)
本例は、図6に示すごとく、反射治具6を孔部32の開口部322に配し、反射面61には開口部322よりも内径の大きい凹部611を形成した例である。
また、本例における被加工体3は、孔部32の開口部322に段部を形成していない。なお、上記凹部611の深さは、例えば1mm程度である。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、孔部32における噴射水流2を導入する側とは反対側の開口部322の加工処理を効果的に行うことができる。即ち、開口部322が直接反射治具6に接触していると、開口部322にキャビテーション気泡23を効果的に当てることが困難となるおそれがある。そこで、反射面61に上記凹部611を設けることにより、開口部322と反射面61との間に隙間612を形成することができ、この隙間612に噴射水流2を導入して、開口部322の加工処理を効果的に行うことができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例4)
本例は、図7に示すごとく、被加工体3の孔部32に挿通可能な可動部63を有する反射治具6を用いた例である。
即ち、反射治具6は、被加工体3に当接させる固定部64と、該固定部64に対して被加工体3の孔部32の軸方向(図7の矢印Z)に移動可能な可動部63とを有する。そして、可動部63を孔部32の軸方向に移動させながら、噴射水流2を被加工体3の孔部32に噴射すると共に反射治具6の反射面61において反射させる。
その他は、実施例3と同様である。
本例の場合には、反射治具6を孔部32に挿入すると共に適宜移動させて、孔部32の内部においてキャビテーション気泡23を効率的に崩壊させ、孔部32の内側表面の表面加工処理をより効果的に行うことができる。これにより、孔部32の軸方向について、満遍なく表面加工処理を行うことができる。
また、孔部32と交差孔33との交差部分におけるバリ発生部分等、所望の部分において集中的にキャビテーション気泡23を崩壊させることができる。
その他、実施例3と同様の作用効果を有する。
(実施例5)
本例は、図8に示すごとく、反射治具6の固定部64と可動部63との間にクリアランス65を設けた例である。
該クリアランス65は、保持治具15の連通孔152に繋がっている。
その他は、実施例4と同様である。
本例の場合には、上記実施例3と同様に、加工部分31にかかる圧力を調整することが可能となり、孔部32の表面加工処理を行うのに適した状態で、キャビテーション気泡23を崩壊させることが可能となる。それ故、被加工体31に応じて、適切な表面加工処理を行うことができる。
その他、実施例4と同様の作用効果を有する。
(実施例6)
本例は、図9に示すごとく、反射治具6の反射面61が、被加工体3の孔部32の軸方向に対して傾斜している例である。
本例においては、反射治具6の可動部63の先端部を円錐形状とすることにより、反射面61を円錐面としている。
その他は、実施例4と同様である。
本例の場合には、孔部32に導入された噴射水流2を反射面61において反射させることにより、噴射水流2は孔部32の軸方向に対して角度を持った方向に導かれる。それ故、噴射水流2中のキャビテーション気泡23は、孔部32の内側表面(加工部分31)に導かれると共に崩壊して、内側表面の加工処理を効果的に行うことができる。また、傾斜した反射面61と孔部32の内側表面との間には噴射水流2の淀み領域が形成され、噴射水流2の圧力を向上させると共に、キャビテーション気泡23の崩壊が生じやすくなる。これにより、加工部分31の表面加工処理を効果的に行うことができる。
また、反射面61は円錐面であるため、孔部32における全周の内側表面に満遍なくキャビテーション気泡23を導くことができる。
その他、実施例4と同様の作用効果を有する。
(実施例7)
本例は、図10に示すごとく、被加工体3を保持する保持治具15に、噴射水流2が被加工体3へ与えた衝撃エネルギーを検知することができる衝撃センサ16を配設した例である。
そして、衝撃センサ16により検知した衝撃エネルギーの積算値に基づき、加工時間を制御する。
例えば、噴射水流2が被加工体3へ与えた衝撃エネルギーの積算値と、表面加工処理の進行状況との関係を、予め、実験やシミュレーション等の手段により把握しておく。そして、衝撃センサ16により検知した衝撃エネルギーの積算値が、所定の値に到達した時点で、加工を終える。
なお、上記衝撃センサ16としては、圧電フィルムセンサを用いることができる。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、被加工体3の加工部分31に適切な表面加工処理を容易かつ効率的に行うことができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例8)
本例は、図11〜図16に示すごとく、集中治具7の貫通孔71に平面視において包含される被加工体30の外側表面を、噴射水流2によって加工処理する例である。
本例においては、貫通孔71は円形孔であり、被加工体30は、後述するごとく、複数の円柱体からなる。そして、被加工体30の外径は、集中治具7の貫通孔71の内径よりも小さい。
上記被加工体30は、図11に示すごとく、3個の円柱体が軸方向に重なったような形状を有する。即ち、被加工体30の中央は、比較的外径が小さい中央小径部35からなり、被加工体30の両端部は、それぞれ比較的外径が大きい第1大径部36及び第2大径部360からなる。そして、第1大径部36及び第2大径部360の角部が主な加工部分31となる。即ち、これらの部分は、切削加工等により生じたバリが生じていることが多いため、このバリを表面加工処理によって除去する。また、加工部分31に圧縮応力を付与(ピーニング)したり、汚れを洗浄したりすることもできる。
また、被加工体30の加工部分31よりも噴射水流2の下流側に、反射面61を有する反射治具6を配置しておき、高圧水流21を反射面61に噴出して反射させる。これにより、噴射水流2を被加工体30の外側表面に当てる。
具体的には、図12〜図16に示すごとく、反射治具6と集中治具7とによって、集中治具7の貫通孔71の部分に凹部空間72を形成し、該凹部空間72に被加工体30の加工部分31を配置する。この状態で、凹部空間72に向かって、実施例1と同様にキャビテーション気泡23を含む噴射水流2を噴射する。
図12〜図16においては、噴出ノズル1等は省略し、被加工体30とその周辺部のみを描いている。
第1大径部36の先端角部の加工部分31を処理する場合には、図12に示すごとく、凹部空間72に第1大径部36の先端角部の加工部分31を配置して、キャビテーション気泡23を上記加工部分31に集中させる。
また、第1大径部36における中央小径部35側の角部の加工部分31を処理する場合には、図13に示すごとく、凹部空間72に第1大径部36と中央小径部35の一部とを配置して、キャビテーション気泡23を上記加工部分31に集中させる。
また、第1大径部36及び第2大径部360における中央小径部35側の角部の加工部分31を一度に処理する場合には、図14に示すごとく、貫通孔71の内径の異なる2種類の集中治具7、70を積層配置して、2段の凹部空間72、720を形成する。そして、小径の凹部空間720に第2大径部360を配置し、大径の凹部空間72に第1大径部36を配置する。これにより、キャビテーション気泡23を、第1大径部36及び第2大径部360における中央小径部35側の角部の加工部分31にそれぞれ集中させる。このとき、反射治具6側の集中治具70の端面76は、反射治具の反射面と同様の役割を果たす。
また、第2大径部360の先端角部の加工部分31を処理する場合には、図15に示すごとく、反射治具6の反射面61から突出した突起部62を設ける。そして、該突起部62に第2大径部360の先端面を当接させるように配置して、噴射水流2を反射面61に向かって噴射する。
これにより、反射面61と第2大径部360の先端面との間に形成された隙間にもキャビテーション気泡23が入り込むことができ、キャビテーション気泡23を上記加工部分31に集中させることができる。
また、図16に示すごとく、被加工体30を反射治具6及び集中治具7に対して、軸方向(矢印Z)に移動させることができるよう構成することにより、上記図12〜図15に示した態様の表面加工処理を順次行うことができる。即ち、被加工体30におけるあらゆる加工部分31の表面加工処理を連続的に行うことができる。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、被加工体30の外側表面にキャビテーション気泡23を集中させて、外側表面を効率的に表面加工処理することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(比較例)
本例は、図17に示すごとく、集中治具(図1の符号7参照)を配置せずに、被加工体3の表面加工処理を行った例である。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、被加工体3の孔部32に向かって噴射した噴射水流2が、開口部321において発散し、キャビテーション気泡23も孔部32に充分に供給されず、発散してしまう。
それ故、キャビテーション気泡23を被加工体3の加工部分31に集中させることが困難となるおそれがある。
また、孔部32に噴射された噴射水流2も簡単に開口部322から外部へ飛散してしまい、加工部分31に充分な圧力がかかりにくい。これにより、キャビテーション気泡23が充分に崩壊せず、加工部分31への加工処理の効率が低下するおそれがある。
従って、表面加工処理を効率的に行うことが困難となるおそれがある。
これに対し、本発明によれば、集中治具7(図1参照)を用いることにより、キャビテーション気泡23を加工部分31に集中させて、効率的に表面加工処理を行うことができる。
なお、上記各実施例においては、噴射水流を水中から気中に向かって噴射する態様を示したが、本発明は、気中のみ或いは水中のみにおいて噴射水流の噴射を行う場合にも適用することができる。
実施例1における、表面加工処理方法を示す断面説明図。 実施例1における、被加工体及び集中治具の斜視図。 実施例1における、被加工体の断面図。 実施例1における、表面加工処理方法を示す断面説明図。 実施例2における、反射治具の断面説明図。 実施例3における、反射治具の断面説明図。 実施例4における、反射治具の断面説明図。 実施例5における、反射治具の断面説明図。 実施例6における、反射治具の断面説明図。 実施例7における、表面加工処理方法を示す断面説明図。 実施例8における、被加工体の側面図。 実施例8における、第1大径部の先端角部の表面加工処理を示す断面説明図。 実施例8における、第1大径部の中央小径部側角部の表面加工処理を示す断面説明図。 実施例8における、第1大径部及び第2大径部の中央小径部側角部の表面加工処理を示す断面説明図。 実施例8における、第2大径部の先端角部の表面加工処理を示す断面説明図。 実施例8における、被加工体の全ての加工部分を連続的に表面加工処理する方法を示す断面説明図。 比較例における、表面加工処理方法を示す断面説明図。
符号の説明
1 噴出ノズル
2 噴射水流
21 高圧水流
22 低圧水流
23 キャビテーション気泡
3、30 被加工体
31 加工部分
32 孔部
6 反射治具
61 反射面
7 集中治具
71 貫通孔

Claims (12)

  1. 被加工体に噴射水流を噴射して上記被加工体の表面を加工処理する方法であって、
    上記噴射水流は、高圧水流と該高圧水流を取り囲む低圧水流とからなる二層の噴射水流であり、キャビテーション気泡を含み、
    上記噴射水流を噴出する噴出ノズルと上記被加工体との間に、上記被加工体の加工部分を平面視において包含するような貫通孔を有する集中治具を配置し、
    上記噴射水流を上記集中治具の上記貫通孔に通すことにより、上記キャビテーション気泡を上記被加工体の上記加工部分に集中させることを特徴とする表面加工処理方法。
  2. 請求項1において、上記被加工体は、孔部を穿設してなり、該孔部の内側表面を上記噴射水流によって加工処理するに当り、上記集中治具の上記貫通孔は、上記被加工体の上記孔部を平面視において包含しており、上記貫通孔と上記孔部とが連結するように上記集中治具を配置することを特徴とする表面加工処理方法。
  3. 請求項2において、上記孔部の内部又は上記噴射水流を導入する側とは反対側の開口部に、上記高圧水流を反射する反射面を有する反射治具を配置しておき、上記高圧水流を上記反射面に噴出して反射させることにより、上記噴射水流を上記孔部の内側表面に当てることを特徴とする表面加工処理方法。
  4. 請求項3において、上記反射治具は、上記孔部における上記噴射水流を導入する側とは反対側の開口部に配されており、上記反射面には、上記開口部を平面視において包含する凹部が形成されていることを特徴とする表面加工処理方法。
  5. 請求項3又は4において、上記反射治具は、上記孔部に挿通可能な可動部を有することを特徴とする表面加工処理方法。
  6. 請求項5において、上記反射面は、上記孔部の軸方向に対して傾斜していることを特徴とする表面加工処理方法。
  7. 請求項3〜6のいずれか一項において、上記反射治具は、上記孔部の開口部を閉塞することを特徴とする表面加工処理方法。
  8. 請求項3〜6のいずれか一項において、上記反射治具は、上記孔部の開口部を一部開放し、該開口部からの上記噴射水流の流出量を調整することを特徴とする表面加工処理方法。
  9. 請求項1において、上記被加工体は、上記集中治具の上記貫通孔に平面視において包含され、上記被加工体の外側表面を上記噴射水流によって加工処理することを特徴とする表面加工処理方法。
  10. 請求項9において、上記被加工体の加工部分よりも上記噴射水流の下流側に、上記高圧水流を反射する反射面を有する反射治具を配置しておき、上記高圧水流を上記反射面に噴出して反射させることにより、上記噴射水流を上記被加工体の外側表面に当てることを特徴とする表面加工処理方法。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項において、上記噴出ノズルを水中に配置し、該噴出ノズルから上記噴射水流を気中へ向かって噴出することを特徴とする表面加工処理方法。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項において、上記被加工体又は該被加工体を保持する保持治具に、上記噴射水流が上記被加工体へ与えた衝撃エネルギーを検知することができる衝撃センサを配設しておき、該衝撃センサにより検知した衝撃エネルギーの積算値に基づき、加工時間を制御することを特徴とする表面加工処理方法。
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