JP2659607B2 - 地中埋設物の撤去方法 - Google Patents

地中埋設物の撤去方法

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JP2659607B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、既に地中に埋設されている管渠等の埋設物
をトンネル工法により撤去した後、その後に周辺地山と
同等程度の強度を有する充填材を注入する地中埋設物な
いし障害物の撤去方法に関するものである。
〈従来の技術〉 道路下に地下鉄等の大規模な地下構造物を新たに設置
する場合、既設の構造物(埋設物,基礎杭等)が大きな
障害となるケースがある。
従来、このような場合の撤去方法としては次のような
方法がある。
(I)ロックオーガーにより地中埋設物を破壊する方
法。
この方法は杭打機に取付けたロックオーガーにより地
上から削孔し、オーガーヘッドで埋設物を破壊する。
(II)開削工法によって埋設物を撤去する方法。
埋設物の両側に土留杭を打ち、上部から順次土留支保
工を設置しながら埋設物を露出,破壊し、撤去後良質土
にて埋戻しを行い土留杭を引き抜く方法である。
〈発明が解決しようとする課題〉 従来の撤去方法において、前者の埋設物を破壊する方
法は簡単であるが、撤去方法は円形のもの,連続状のも
のではオーガーヘッドが有効に作用しないばかりでな
く、穿孔の孔曲りが生じ、確実に破壊できない場合が生
じる。
又、コンクリートないし鉄筋コンクリートに対しては
オーガーヘッドの能力不足により破壊が困難となる問題
がある。
一方、後者の開削工法も一般的な方法であるが、以下
の理由で近年採用が困難となっている。
(イ)シールド工法や推進工法によるものは土被が深
い。
(ロ)交通量が多いところでは、交通渋滞を生じるので
好ましくない。
(ハ)河川や鉄道が横断している場合は採用できない。
(ニ)用地境界線に近接して埋設物がある場合、借地が
必要か、あるいは開削工法に使用した土留杭が残留する
ときは地上権の回収が必要となる。
(ホ)移設不能な重要埋設物がある場合あ採用できな
い。
本発明は、このような従来工法の問題点を解消するた
めになされたもので、地中の埋設物をトンネル工法で撤
去し、その後は地山同等に置換する新しい撤去方法を提
供することを目的とするものである。
〈課題を解決するための手段〉 上記課題を解決するため、本発明に係る地中埋設物の
撤去方法は、地中埋設物を包するように立坑を構築し、
同埋設物と同等もしくはそれより大きな先導管及び推進
管を埋設物に沿って押込みながら先導管付近で埋設物を
破壊もしくは押出して埋設物を順次撤去した後、先導管
の全部まはた後部に隔壁を取付け、これに注入孔を設け
て注入管を接続し、注入ポンプを介して充填材を注入し
ながら推進管及び先導管を順次立坑側に引き抜き撤去す
ることを特徴とするものである。
〈作用〉 本発明においては、まず埋設物を包するように立坑を
構築し、この立坑内部の埋設物を撤去する。そして埋設
物と同等もしくはそれより大きな先導管及び推進管を埋
設物と同心状に設置し、立坑の側壁に設けた反力体を反
力に推進ジャッキを用いて先導管及び推進管を埋設物に
沿って押込みながら先導管付近で埋設物を破壊もしくは
押出して順次撤去する。
このようにして埋設物を撤去した後、先導管の前部又
は後部に隔壁を取付け、これに注入孔を設けて注入管を
接続し、注入ポンプを介して固化剤等の充填材を注入
し、地山が崩壊しないように注入圧,注入量,引き抜き
量を調節しながら推進管及び先導管を順次立坑側に引き
抜き、同時に埋設物が撤去された部分を充填材により埋
戻す。
〈実施例〉 以下に本発明の実施例を第1図乃至第5図を参照して
説明し、又他の実施例を第6図乃至第12図により説明す
る。
まず、第1図に示すように地中に埋設されている既設
の埋設管1を包するように立坑2を構築し、その内部の
埋設管1を撤去し、さらに、立坑2の側壁にバックコン
クリート等反力体3を設ける。つぎに、第2図及び第5,
6図に示すように、埋設管1と同等もしくはこれより大
きい刃口4,スキンプレート5,補強リブ6より構成された
先導管7及び推進管8を埋設管1と同心状に設置し、上
記反力体3を反力に推進ジャッキ9により先導管7及び
推進管8を埋設管1に沿って第1図矢印方向に押込みな
がら先導管7付近で埋設管1を破壊もしくは押出して順
次撤去して行く。
このようにして、不用かつ障害となった埋設管1の撤
去目的区間の推進を完了した後、第3図に示すように先
導管7の前部又は後部に隔壁10を取り付ける。
隔壁10は第5図に示すように鋼板11とH鋼材12とから
なるもので、適所に注入孔13を設けて構成される。
この隔壁10の注入孔13に注入管14を接続し、さらに注
入管14に注入ポンプ15を接続して固化剤、例えばポルト
ランドセメント,粘土,水,遅延剤よりなるa液と、水
ガラスよりなるb液とを混合したものを充填材として埋
設管撤去後の充填部16に注入充填する。
この充填材の注入充填は地山17が崩壊を起さぬよう注
入圧,注入量及び推進管8の引き抜き量を調節しつつ、
推進管8及び先導管7を順次立坑2側に引き抜きながら
行ない、推進管8及び先導管7の撤去とともに充填材に
よる撤去後の置換を行なう。
推進管8の引き抜きは、推進用に使用した推進ジャッ
キ,中間ジャッキを使用する方法、ウィンチによる方法
等があるが、充填材の注入圧を適切にかけることにより
引き抜き力に作用させることができる。
一方他の実施例としては、第7図に示すように、地中
に埋設されている既設の埋設管1を包するように複数の
立坑2,2′を構築し、その内部の埋設管1を撤去し、さ
らに立坑2の側壁に反力体3を設ける方法がある。すな
わち第2図及び第5,6図に示すように埋設管1と同等も
しくは、これより大きい刃口4,スキンプレート5,補強リ
ブ6より構成された先導管7、及び推進管8を埋設管1
と同心状に設置し、上記反力体3を反力に、推進ジャッ
キ9により先導管7、及び推進管8を埋設管1に沿って
第1図に示す矢印方向に押込みながら、先導管7付近で
埋設管1を破壊もしくは押出して順次立坑2′まで撤去
・推進する。
このように埋設管1の撤去を完了した後、立坑2に第
8,第9図に示す隔壁18を設置し、最後尾の推進管8の後
部に隔壁10′を取付ける。隔壁10′は第5図にて説明し
たものと同様に、鋼板11とH鋼材12とからなるもので適
所に注入孔13を設けて構成される。この隔壁10′の注入
孔13に注入管14を接続し、さらに注入管41に注入ポンプ
15を接続して固化剤例えばポルトランドセメント,粘
土,水,遅延剤よりなるa液と、水ガラスよりなるb液
とを混合したものを充填剤として埋設管撤去後の充填部
16に注入充填する。この充填剤の注入充填は、地山17が
崩壊を起さぬよう注入圧,注入量、及び推進管8の引き
抜き量を調整しつつ、推進管8を順次立坑2′側に引き
抜きながら行ない、推進管8の撤去とともに充填剤によ
る撤去後の置換を行う。
更に別の実施例としては、第11図に示す如く、障害物
1′があれば、発進用立坑2を構築し、反力体3を反力
に推進ジャッキ9にてこの障害物1′に達するまで推進
する。障害物1′を撤去後は、先導管7の前部又は後部
に隔壁10を取付け、前記同様の充填剤により充填部16に
注入充填しつつ、推進管8を立坑2側に撤去させる。
なお、本方法は事前に障害物が撤去できるので、密閉
式シールドの採用への道を拓くことにもなる。
〈発明の効果〉 以上に説明したように、本発明によると以下のような
多大の効果を奏し得る。
トンネル工法を用いて埋設物を撤去できるため、道路
交通等に支障を与えない。
また、トンネル工法であるため、用地境界線ぎりぎり
までの施工ができる。従って、借地あるいは地上権の問
題を生じないとともに、沿道住民感情を悪化させること
がない。
推進工法を使用するため、埋設管ないし障害物を撤去
後推進管をも引き抜くことができる。
充填剤を注入しながら推進管を引き抜くための地山が
崩壊することがない。
充填剤の注入圧を推進管の引き抜きに利用することが
できるため推進管の引き抜きが容易である。
推進管は発進立坑側にも到達立坑側にも自在に撤去で
きる。
埋設管に限らず、基礎杭などの障害物の撤去も可能で
ある。
障害物撤去後、推進管を作業坑に地盤改良工法,地下
水位低下工法などの補助工も施工できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による地中埋設物の撤去方法を示す側
面図、 第2図は、第1図のA−A線矢視断面図、 第3図は、充填材を注入しながら推進管を引き抜く状況
を示す側面図、 第4図は、第3図のB−B線矢視断面図、 第5図は、先導管及び隔壁の構成を示す断面図、 第6図は、第5図のC−C線矢視断面図、 第7図は、複数立坑による地中埋設物の撤去方法を示す
図、 第8図は、第7図の要部説明図、 第9図は、立坑の隔壁を説明する図、 第10図は、第9図のD−D線矢視線断面図、 第11図は、他の障害物撤去方法を示す図、 第12図は、第11図の要部説明図である。 1……埋設管,2,2′……立坑, 3……反力体,4……刃口, 5……スキンプレート,6……補強リブ, 7……先導管,8……推進管, 9……推進ジャッキ,10,10′……隔壁, 11……鋼板,12……H鋼材,13……注入孔, 14……注入管,15……注入ポンプ, 16……充填部,17……地山,18……立坑隔壁, 19……立坑土留壁,20……コーキング。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地中埋設物を包するように立坑を構築し、
    同埋設物と同等もしくはそれより大きな先導管及び推進
    管を埋設物に沿って押込みながら先導管付近で埋設物を
    破壊もしくは押出して埋設物を順次撤去した後、先導管
    の前部または後部に隔壁を取付け、これに注入孔を設け
    て入力管を接続し、注入ポンプを介して充填材を注入し
    ながら推進管及び先導管を順次立坑側に引き抜き撤去す
    ることを特徴とする地中埋設物の撤去方法。
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CN109707926B (zh) * 2018-12-28 2021-02-26 湖州师范学院 一种自动锁口管道连接机构

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