JP2658874B2 - 磁気ディスク装置用アームの加工方法 - Google Patents

磁気ディスク装置用アームの加工方法

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JP2658874B2
JP2658874B2 JP11807294A JP11807294A JP2658874B2 JP 2658874 B2 JP2658874 B2 JP 2658874B2 JP 11807294 A JP11807294 A JP 11807294A JP 11807294 A JP11807294 A JP 11807294A JP 2658874 B2 JP2658874 B2 JP 2658874B2
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electric discharge
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賢治 伊藤
清文 畠山
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置用ア
ームの加工方法に係り、とくに放電加工を採用した磁気
ディスク装置用アームの加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の磁気ヘッド位置決め機構
は、図3に示すように、データの記録再生を行う磁気ヘ
ッド51と、該磁気ヘッド51を支持するアーム部材5
2と、このアーム部材52を上下2カ所で回転自在に支
持する軸受53A,53Bと、この軸受53A,53B
の内輪を支持する中心軸54と、アーム部材52に固定
され当該アーム部材52と一体になって駆動するコイル
55と、このコイル55の上下に配設された永久磁石を
有する磁気回路56と、中心軸54および磁気回路56
の下部を支持する下部基板57と、中心軸54および磁
気回路56の上部を支持する上部基板58とから構成さ
れている。
【0003】また、磁気ヘッド51は、図4に示すよう
に、アーム部材52の先端52Aの上下面に設けられた
磁気ヘッド取付け部に固定される。そして、図5に示す
ように、アーム部材52は、鋳造や押し出し加工等の加
工方法によって外形が加工された後、送り機構を伴なっ
たx,y,z三軸方向に移動可能なテーブル59(図5
参照)に固定される。そして、複数枚のカッタが一体と
なったギャグカッタ62が高速回転するのと同時に、制
御回路(図示せず)からの制御電流に基づいて、送り機
構,テーブル59およびアーム部材52等が一体となっ
てギャグカッタ62に対して相対的に移動し、ことによ
って、アーム部材52の先端52Aの磁気ヘッド取付面
が加工されるようになっている。
【0004】そして、この従来例における磁気ヘッド位
置決め機構は、外部制御回路(図示せず)から図3に示
すコイル55に制御電流を通電することにより、当該コ
イル55に発生する磁界と磁気回路56の磁界との干渉
で発生する電磁力で、コイル55,軸受53,アーム部
材52および磁気ヘッド51を、中心軸54の回りに回
転移動させ、高速回転している磁気ディスク(図示せ
ず)上の指定されたシリンダへの磁気ヘッド1の位置決
めを行い、磁気的にデータの記録再生が実行されるよう
になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の磁気ヘッド位置決め機構では、アーム先端52Aの
上下面に設けられた磁気ヘッド取付け部がギャグカッタ
62によって同時に切削されるが、切削時のギャグカッ
タ62の回転でアーム先端に大きな力が加わり、アーム
52に残留歪が発生する。そして、多くの場合、アーム
部材52が磁気ディスク装置の磁気ヘッド位置決め機構
に組み込まれた後に生じる磁気ディスク装置の稼働時の
装置内部および外部環境の温度変化に伴って残留歪が解
放される。このため、装置上で磁気ヘッド51のオフト
ラックが発生し、データの記録再生時にエラーが起きる
という不都合が生じていた。
【0006】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくにアームの先端部の加工時に当該加工箇
所に生じていた内部歪みの発生を抑制し、これによって
従来より生じていた磁気ヘッドのオフトラックの発生を
有効に排除し得る磁気ディスク装置用アームの加工方法
を提供することを、その目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、一端部の両
面に磁気ヘッド装備用の平坦面を備えた複数のアーム部
材の他端部を,所定間隔を隔てて積層するようにして円
筒状の回動支持部も外面に平行に順次固定装備し、次
に、この回動支持部を加工テーブル上に固定した後、各
アーム部材の一端部の両面を放電加工によって順次所定
の精度により面加工する、という構成を採っている。こ
れによって前述した目的を達成しようとするものであ
る。
【0008】
【作 用】アーム部材1の一端部1Aの両面に対する放
電加工は、放電加工ワイヤ11が走行移動し、且つ当該
放電加工ワイヤ11に直交する方向に加工テーブル3が
相対的に移動し、同時に加工ワイヤ11とアーム部材1
との間に一定の放電電圧が印加されることにより、実行
される。この場合、電極10を通して放電回路からの制
御電流を、アーム部材1とワイヤ11に通電すると同時
に、放電加工ワイヤ11が直線運動する。更に、制御回
路(図示せず)からの制御電流に基づいて、送り機構,
加工テーブル3およびアーム部材1が一体となってワイ
ヤ11に対して相対的に移動し、これによってアーム部
材1の先端の磁気ヘッド取付け部が加工される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図2に基
づいて説明する。
【0010】この図1乃至図2に示す実施例では、一端
部1Aの両面に磁気ヘッド装備用の平坦面を備えた複数
のアーム部材1は、その他端部1Bが,所定間隔を隔て
て積層されるようにして円筒状の回動支持部2の外面に
順次固定装備されている。
【0011】次に、この回動支持部2を加工テーブル3
上に固定する。その後、各アーム部材1の一端部1Aの
両面が、放電加工によって順次所定の精度に面加工され
る。
【0012】この場合、各アーム部材1の一端部1Aの
両面に対する放電加工は、放電加工ワイヤ11が走行移
動し、且つ当該放電加工ワイヤ11に直交する方向に加
工テーブル3が相対的に移動し、同時に加工ワイヤ11
とアーム部材1との間に1定の放電電圧が印加されるこ
とにより、実行される。符号21,22は放電加工ワイ
ヤ11の走行を案内するガイドプーリを示す。
【0013】また、この加工テーブル3の相対的な移動
については、本実施例では、加工テーブル3が、前述し
た加工ワイヤ11に向けて往復移動可能に構成されてい
る。
【0014】これを更に詳述すると、図1に示すよう
に、磁気ヘッド位置決め機構のアーム部材1は、鋳造や
押し出し加工等の加工方法によってアーム部材1の外形
を加工した後、送り機構を伴なったx,y,z,三軸方
向に移動可能なテーブル3に前述したように固定され
る。そして、放電回路(図示せず)からの電極10をを
アーム部材1の先端の磁気ヘッド取り付け部の加工を行
う放電加工ワイヤ11とアーム部材1間に取り付ける。
そして、電極10を通して放電回路からの制御電流をア
ーム部材1と放電加工ワイヤ11に通電すると同時に、
放電加工ワイヤ11が直線運動する。更に、制御回路
(図示せず)からの制御電流に基づいて、送り機構,加
工テーブル3およびアーム部材1が一体となってワイヤ
11に対して相対的に移動し、これによってアーム部材
1の先端の磁気ヘッド取付け部が加工される。
【0015】このように、本実施例にあっては、アーム
部材1の先端1Aの上下面に設けられた磁気ヘッド取り
付け部が放電加工ワイヤ11による放電加工で切削され
るため、切削時にアーム先端に大きな力が加わることが
全くなくなり、アーム部材1には残留歪は全く発生しな
い。それ故、アームが磁気ディスク装置の磁気ヘッド位
置決め機構に組み込まれた後に、磁気ディスク装置の稼
働時の装置内部および外部環境の温度変化に伴って残留
歪でアーム部材1が変形するという不都合を予め有効に
排除することができ、装置上での磁気ヘッドのオフトラ
ックにより生じる記録再生時のエラーの発生をほぼ完全
に排除することができる。
【0016】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、アーム部材の加工歪みが後発的に
生じてヘッド位置のづれ(オフトラック)を引き起こす
という不都合を予め有効に排除することができ、このた
め、データの記録再生時のエラーの発生をほぼ完全に排
除することができるという従来にない優れた磁気ディス
ク装置用アームの加工方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるアーム部材の磁気ヘ
ッド取付部の加工時におけるアーム部材とワイヤとの平
面位置関係を示す説明図である。
【図2】図1におけるアーム加工時のワイヤとアーム部
材との正面位置関係を示す説明図である。
【図3】従来例を示す位置決め機構の一部省略した縦断
面図である。
【図4】図3におけるアーム先端の磁気ヘッド取付け部
を示す詳細説明図である。
【図5】従来例におけるアーム部材の加工状況を示す概
略平面図である。
【図6】図5の一部省略した概略正面図である。
【符号の説明】
1 アーム部材 1A アーム部材の一端部 1B アーム部材の他端部 2 回動支持部 3 加工テーブル 10 電極 11 放電加工ワイヤ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部の両面に磁気ヘッド装備用の平坦
    面を備えた複数のアーム部材の他端部を,所定間隔を隔
    てて積層するようにして円筒状の回動支持部の外面に順
    次固定装備し、次に、この回動支持部を加工テーブル上
    に固定した後、前記各アーム部材の一端部の両面を放電
    加工によって順次所定の精度により面加工することを特
    徴とした磁気ディスク装置用アームの加工方法。
  2. 【請求項2】 前記各アーム部材の一端部の両面に対す
    る放電加工は、放電加工ワイヤが走行移動し、且つ当該
    放電加工ワイヤに直交する方向に前記加工テーブルが相
    対的に移動し、同時に、加工ワイヤとアーム部材との間
    に所定の放電電圧が印加されることにより実行されるこ
    とを特徴とした請求項1記載の磁気ディスク装置用アー
    ムの加工方法。
  3. 【請求項3】 前記加工テーブルが、前記加工ワイヤに
    向けて往復移動可能に構成されていることを特徴とした
    請求項1又は2記載の磁気ディスク装置用アームの加工
    方法。
JP11807294A 1994-05-31 1994-05-31 磁気ディスク装置用アームの加工方法 Expired - Lifetime JP2658874B2 (ja)

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JPH07326148A JPH07326148A (ja) 1995-12-12
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