JP2658367B2 - スポンジ用ゴム組成物 - Google Patents

スポンジ用ゴム組成物

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JP2658367B2
JP2658367B2 JP1070146A JP7014689A JP2658367B2 JP 2658367 B2 JP2658367 B2 JP 2658367B2 JP 1070146 A JP1070146 A JP 1070146A JP 7014689 A JP7014689 A JP 7014689A JP 2658367 B2 JP2658367 B2 JP 2658367B2
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sponge
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隆 川田
正浩 引田
健哉 牧野
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はスポンジ用ゴム組成物に関し、さらに詳しく
は衝撃吸収性(制振性)に優れた軟質スポンジを得るこ
とができるスポンジ用ゴム組成物に関する。
〔従来の技術〕 近年、ジョギング、テニス、バレー、エアロビクスな
どのスポーツが盛んであるが、一方では、スポーツ障害
が増加している。障害のおこる原因の一つとして運動す
るときにかかとにかかる衝撃が、足腰に想像以上の負担
をかけていることがあげられている。例えばジョギング
程度のスピードで走った場合でも、足にかかる衝撃は時
速48kmのスピードで車が壁に衝突する時の衝撃に相当す
ると言われている。これらの衝撃を吸収するための衝撃
材として、スポンジソール、エアーソール、液封ソール
等の材料があるが、スポーツシューズには軽量のものが
好ましいのでスポンジソールが多く用いられている。ス
ポンジソールの材質としてはエチレン−ビニルアセテー
ト共重合体、1,2−ポリブタジエンが主に使用されてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕 本発明の目的は、衝撃吸収性の優れた新規なスポンジ
が得られるスポンジ用ゴム組成物を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、炭素数6〜20の直鎖状のα−オレフィンか
ら選ばれた1種以上のα−オレフィンの(共)重合体お
よび/または炭素数6〜20の直鎖状のα−オレフィンか
ら選ばれた1種以上のα−オレフィンと非共役ジエンと
の共重合体100重量部に、(a)補強剤および/または
充填剤0〜150重量部、(b)発泡剤1〜10重量部、お
よび(c)架橋剤0.5〜5重量部を配合してなることを
特徴とする。
本発明に用いられる炭素数6〜20の直鎖状のα−オレ
フィンとしては、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテ
ン−1、ノネン−1、デセン−1、ウンデセン−1、ド
デセン−1、トリデセン−1、テトラデセン−1、ペン
タデセン−1、ヘキサデセン−1、ヘプタデセン−1、
オクタデセン−1、ノナデセン−1、エイコセン−1な
どが挙げられ、これらのうちヘキセン−1、オクテン−
1が好ましい。
また本発明に用いられる非共役ジエンとしては、1,4
−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエン、5−メチルヘキ
サジエン、1,7−オクタジエン、1,9−デカジエン、1,13
−テトラデカジエンなどが挙げられ、これらのうち5−
メチルヘキサジエン、1,7−オクタジエン、1,9−デカジ
エンが好ましい。
本発明における重合体および/または共重合体は、前
記炭素数6〜20の直鎖状のα−オレフィンから選ばれた
1種以上のα−オレフィンの(共)重合体および/また
は炭素数6〜20の直鎖状のα−オレフィンから選ばれた
1種以上のα−オレフィンと非共役ジエンとの共重合体
であり、好ましくはポリヘキセン、ヘキセン−1とヘキ
セン−1を除く炭素数6〜20の直鎖状のα−オレフィン
から選ばれた1種以上のα−オレフィンとの共重合体、
ヘキセン−1と非共役ジエンとの共重合体である。
前記ヘキセン−1とヘキセン−1を除く炭素数6〜20
の直鎖状のα−オレフィンから選ばれた1種以上のα−
オレフィンとの共重合体の共重合割合は、好ましくは、
20/80〜95/5のモル比であり、また炭素数6〜20の直鎖
状のα−オレフィンから選ばれた1種以上のα−オレフ
ィンと非共役ジエンとの共重合体の共重合割合は、好ま
しくは99.5/0.5〜90/10のモル比である。
これらの重合体および/または共重合体は、チタン化
合物と有機アルミニウム化合物を組み合わせた公知のチ
グラーナッタ触媒を用いて製造するとができる。
本発明に用いられる補強剤および/または充填剤とし
ては、一般のゴム組成物に用いられるカーボン、ホワイ
トカーボン、塩基性炭酸マグネシウム、活性化炭酸カル
シウム、超微粉ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、
クレー、ケイ藻土などが挙げられる。これらの使用量
は、前記重合体および/または共重合体100重量部に対
して0〜150重量部、好ましくは10〜100重量部である。
使用量が150重量部を超えると組成物の粘度が高くな
り、発泡しにくくなる。
本発明に用いられる発泡剤としては、重炭酸ナトリウ
ム、重炭酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、N,N′−
ジニトロソペンタメチレンテトラミン、N,N′−ジメチ
ル−N,N′−ジニトロソテレフタルアミド、アゾジカル
ボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゼンス
ルホニルヒドラジド、p,p′−オキシビス(ベンゼンス
ルホニルヒドラジド)、トルエンスルホニルヒドラジ
ド、p−トルエンスルホニルセミカルバジド、トリヒド
ラジノトリアジンなどが挙げられる。これらの使用量
は、前記重合体および/または共重合体100重量部に対
して1〜10重量部、好ましくは3〜8重量部である。使
用量が1重量部未満では発泡倍率が上がらず、10重量部
を超えるとガス抜けが起こり、発泡がしにくい。
本発明に用いられる架橋剤としては、不飽和炭素結合
を持たない重合体および/または共重合体には有機パー
オキサイド化合物が用いられ、不飽和炭素結合を持つ重
合体および/または共重合体にはイオウおよび有機パー
オキサイド化合物が用いられる。
前記有機パーオキサイド化合物としては、ジ−t−ブ
チルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイ
ド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)
ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキシン−3、1,3−ビス(t−ブチルパーオキ
シイソプロピル)ベンゼン、ジクミルパーオキサイド、
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサンなどが挙げられる。これらの使用量
は、前記重合体および/または共重合体100重量部に対
して0.5〜5重量部、好ましくは1〜4重量部である。
使用量が0.5重量部未満では架橋が十分進行せず、5重
量部を超えると発泡がしにくい。
本発明の組成物には、前記配合剤の他、軟化剤、可塑
剤、活性剤、滑剤、老化防止剤、加硫促進剤、架橋助剤
などの配合剤を添加することができる。
また本発明の組成物は、通常の各種スポンジ用途だけ
でなく、さらに自動車用シート材などの工業用品として
も用いることができる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発
明はこれらに制約されるものではない。なお、実施例
中、部および%とあるのは特に限定しない限り重量部お
よび重量%を意味する。
また実施例中のポリスチレン換算数平均分子量は、米
国ウォーターズ社製150型GPCによりトリクロルベンゼン
溶媒を用い、135℃にて測定した。
実施例1 A.ポリマーの合成 あらかじめ窒素置換した5セパラブルフラスコに脱
水精製したn−ヘキサン3、脱水精製したヘキセン−
1(ダイヤレン−6、三菱化成社製商品名、n−ヘキセ
ン−1含量96%以上)200gを仕込み、次いでトリイソブ
チルアルミニウム15ミリモル、担持チタン触媒(特開昭
63−223010号公報の実施例1に準じて調製した触媒)0.
3ミリモルを仕込み、30℃で1時間攪拌した。その後、
イソプロピルアルコール10mlを加えて重合反応を停止し
たのち、重合反応溶液にスチームを吹き込んで脱溶媒
し、100℃のロールで乾燥した生成ポリマーの収量は140
gであり、ポリスチレン換算数平均分子量は119,000であ
った。
B.スポンジの作製 得られたポリマーを用い、第1表に示す配合処方でス
ポンジ用配合物を作製し、縦100mm、横100mm、深さ6mm
のモールドに約70gの配合物を仕込み、160℃で10分プレ
ス加硫した。得られたスポンジの物性を第4表に示した
が、衝撃吸収性に優れた非常に柔らかいスポンジであっ
た。
実施例2〜4 実施例1Aで得られたポリマーを用い、第2表に示す配
合処方で実施例1Bと同様の方法でスポンジを作製した。
得られたスポンジの物性を第4表に示したが、いずれ
も衝撃吸収性に優れた非常に柔らかいスポンジであっ
た。
実施例5 A.ポリマーの合成 実施例1Aにおいて、ヘキセン−1 200gの代わりにヘ
キセン−1 108gおよびオクテン−1(ダイヤレン8、
三菱化成社製商品名、n−オクテン−1含量95.5%以
上)89gを用いた以外は実施例1Aと同様にして重合し、
ポリマーを得た。生成ポリマーの収量は155g、ポリスチ
レン換算数平均分子量は216,000であった。C13−NMRに
よるヘキセン−1の含量は65重量%であった。
B.スポンジの作製 得られたポリマーを用い、実施例1Bと同様にしてスポ
ンジを作製した。得られたスポンジの物性を第4表に示
したが、衝撃吸収性に優れた非常に柔らかいスポンジで
あった。
実施例6 実施例1Bにおいて、プレス加硫条件を150℃で15分間
したのち、さらに150℃のオーブンにて20分間2次加硫
をした以外は実施例1Bと同様の方法でスポンジを作製し
た。得られたスポンジの物性を第4表に示したが、優れ
た衝撃吸収性の非常に柔らかいスポンジであった。
比較例1 B.スポンジの作製 1,2−ポリブタジエン(JSR RB820、日本合成ゴム社
製商品名)50部、ハイスチレンスチレンブタジエンゴム
(JSR0061、日本合成ゴム社製商品名)20部、スチレン
ブタジエンゴム(JSR1502、日本合成ゴム社製商品名)3
0部を用い、第3表に示す配合処方でスポンジ用配合物
を作製し、加硫条件を155℃、14分とした以外は実施例1
Bと同じ方法でスポンジを作製した。得られたスポンジ
の物性を第4表に示したが、1,2−ポリブタジエン系ス
ポンジは比重が0.6程度でかたさ(Type C)81と高
く、衝撃吸収性に劣った。
比較例2 B.スポンジの作製 実施例1Bにおいて、ニプシールVN3を170部用いて配合
した以外は実施例1Bと同じ方法でスポンジを作製した
が、配合物が硬すぎて十分な発泡体が得られなかった。
比較例3 B.スポンジの作製 実施例1Bにおいて、発泡剤ビニホールAK2を0.5重
量部用いて配合した以外は実施例1Bと同じ方法でスポン
ジを作製したが、発泡剤量が少なすぎたためほとんど発
泡しなかった。
比較例4 B.スポンジの作製 実施例1Bにおいて、発泡剤ビニホールAK2を12重量
部用いて配合した以外は実施例1Bと同じ方法でスポンジ
を作製したが、発泡剤量が多すぎたため、モールドから
取り出した際、急激に発泡し、スポンジが破れてしまっ
た。
比較例5 B.スポンジの作製 実施例1Bにおいて、架橋剤パークミルDを0.3重量部
用いて配合した以外は実施例1Bと同じ方法でスポンジを
作製したが、架橋剤が少なすぎたため、スポンジ表面が
凹凸になり良好なスポンジが得られなかった。
比較例6 B.スポンジの作製 実施例1Bにおいて、架橋剤パークミルDを7重量部用
いて配合した以外は実施例1Bと同じ方法でスポンジを作
製したが、架橋剤量が多すぎたためほとんど発泡せず、
スポンジとならなかった。
〔発明の効果〕
本発明によれば、制振性に優れた新規な軟質スポンジ
が得られ、スポーツシューズの底材、靴の中敷、ラグビ
ーのヘッドギアー用緩衝材、サッカーのシンガード用緩
衝材、野球、グローブ用衝撃吸収材、スピーカー、ター
ンテーブル等音響製品の制振材、イスの座席等、腰当て
のクッション材、防音材として有用である。さらに本発
明の組成物はドアー周り、トランクルーム周りの自動車
用シール材、土木建築用シール材、包装材料、その他の
工業用品にも用いることができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素数6〜20の直鎖状のα−オレフィンか
    ら選ばれた1種以上のα−オレフィンの(共)重合体お
    よび/または炭素数6〜20の直鎖状のα−オレフィンか
    ら選ばれた1種以上のα−オレフィンと非共役ジエンと
    の共重合体100重量部に、(a)補強剤および/または
    充填剤0〜150重量部、(b)発泡剤1〜10重量部およ
    び(c)架橋剤0.5〜5重量部を配合してなることを特
    徴とするスポンジ用ゴム組成物。
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