JP2657803B2 - アスフアルト舗装におけるクラツク部分の補修方法 - Google Patents

アスフアルト舗装におけるクラツク部分の補修方法

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、道路等のアスファルト舗装に発生している
ひゞわれ(クラック)部分の補修に関するもので、特に
アスファルト舗装の縦方向のクラック、横断クラック等
の線状クラック部分の補修に適したアスファルト舗装に
おけるクラック部分の補修方法に関するものである。
アスファルト舗装のひび割れ(クラック)は破損に継
ながる大きなファクターとなるので時期を失することの
ないよう修繕する必要がある。
クラックの発生機構を大きく分類すると (1) 混合物の疲労による破断 (2) 混合物の永久変形による破断 (3) 混合物の温度収縮等による破断 (4) リフレクションクラック などがあり、実際にはこれらの発生機構が複雑にからみ
合っている、そして、 (1)は混合物層底面の引張りひずみの繰り返しにより
混合物が疲労してクラックを発生しているものと考えら
れている。
(2)の永久変形クラックによって発生するクラックは
次のように分類出来る。
(I) 路床、路盤の変形によるもの。
(II) 表層、基層の接着不良による表層のずれによる
もの。
(III) 法面や切盛境界、地下埋設物、横断構造物な
どの周辺に見られる不等沈下によるもの。
(3)温度収縮によるクラックは一般に横断方向に発生
する。
(4)リフレクションクラックは、下層にクラックのあ
る場合に生ずるものである。
下層の乾燥収縮や硬化収縮の影響に起因することもあ
る。
また、クラックの形状には大別して亀甲状(網状)と
線状がある。
最近、わだち割れを含め線状クラックの占める割合が
増加する傾向がある。例えば、北海道の寒さが酷しく、
交通量の比較的少ない地域のアスファルト舗装道路で、
温度応力にもとづく横断方向の線状クラック(2〜20m
ごとに)が発生しているのが数多く見られる。また、寒
冷地で、わだち割れ、凍上による縦クラックがある。ま
た、舗装の施工継目のうち主として縦方向の継目が、冬
口が開いて夏にも口が開らずクラックとなるのである。
表層に入った継目のクラックは時間の経過とともにその
直下の基層、路盤にまで上から下へと直線的に進行する
例が多い。また、パッチングや打替えによる新旧舗装の
継目がクラックとなる。また、リフレクションクラック
がある。
これらのクラックは、舗装の目地のように挙動し、ク
ラックが成長する一方になる。
これらの舗装のクラック部分の補修は、いろいろな方
法で行われている。従来の方法としては、クラックに入
っているゴミ、ドロ等を圧搾空気を用いて吹き飛ばして
タックコートを施こし、加熱アスファルト混合物のアス
モルやグースアスファルトで填充する方法や、コンクリ
ート舗装の注入目地材のゴム化アスファルトの加熱注入
目地材を注入填充する方法などがある。クラックへの填
充を容易にするため、クラック口をハンドカッタ等でV
カットすることも行われている。しかし、加熱アスファ
ルト混合物は、低温における結合性、伸長性が欠けるた
め、寒冷地ではクラックが入りやすい。また、加熱注入
目地材の使用は、注入目地材を加熱溶融するメルタを必
要とし、加熱溶融に時間がかかり、溶融中に注入目地材
が熱劣化(目地材中のゴム等高分子の熱分解による)す
るおそれや、煙、臭等の発生による公害のおそれがあ
り、また、注入作業を容易にするための注入機を必要と
する。また、クラックが水で濡れていると目地材がふい
て填充しにくい。さらに、注入した目地材は、走行車両
により経時的にとられやすい。また、注入したあとの舗
装面の外観がきれいでないなどの欠点がある。また、冷
工式のシール方法としてゴム入りアスファルト乳剤によ
る注入シールもあるが付着が悪く、水分の蒸発により肉
やせするので、クラック幅の広いものには好ましくない
などの欠点がある。また、ゴム化アスファルトの加熱注
入目地材を紐状に成形しておいて、これをクラックに填
充し、更に焼ゴテ等で焼付ける方法も実施されている。
この方法も目地材が舗装面に出ているため、走行車両に
よって経時的にとられやすい。また、舗装面の外観がき
れいでないなどの欠点がある。
また、クラック部分のアスファルト舗装を切削除去
し、新規加熱アスファルト混合物で打替える方法もある
が、この方法は施工費が高く、また新旧舗装の接着性が
悪い等の問題がある。
また、クラックの上にポリエステル不織布にアスファ
ルトを含浸被覆したシートを貼ってその上に新規加熱ア
スファルト混合物をオーバーレーする方法があるが、施
工費が高くなり、舗装面がオーバーレーした分だけ高く
なるなどの欠点がある。
このように補修はいろいろな方法で行われているが、
現在のところ一長一短であり、線状のクラックに対して
迅速に補修が出来、経済的で、かつ持続的に効果的の工
法が求められていた。
本発明は、このような要望にこたえるもので、施工が
容易で、クラックのシールが確実で厳しい条件下にも持
続的に効果を発揮でき、かつ外観もきれいな補修方法を
提供するものである。
そして本発明は、縦クラック、横断クラック等クラッ
クの生じているアスファルト舗装面のクラックにアスフ
ァルト乳剤を注入したのち、あるいは注入せずに、舗装
面のクラック部分を含みクラック部分より幅広い舗装面
をヒーターで加熱して舗装上部を軟化させ、ついで加熱
軟化した舗装上部を一様な深さに溝状に掻き起こし、続
いて該溝内にクラック部分を被覆するに十分な幅のアス
ファルトとゴム、高分子重合物等を主材とするシーリン
グシートを敷設し、ついで掻き起こした舗装材を溝に埋
め戻し、整正し、転圧することを特徴としたアスファル
ト舗装のクラック部分の補修方法を要旨とするものであ
る。
本発明で使用するアスファルトとゴム、高分子重合物
等を主材とするシーリングシート(以下単にシーリング
シートという)は、次のようなものである。
アスファルトにゴム、高分子重合物等を混和した熱可
塑性シーリング材をシート状に成形したもので、常温も
しくは加熱により自己接着性を有し、弾性にすぐれたシ
ートである。シーリングシートは、またその内部に補強
材として、フイラー、繊維、プラスチック、糸、網、網
状布、不織布、布、編布等を包含させることもできる。
この熱可塑性シーリング材は、軟化点が65〜150℃
で、低温における結合性にすぐれたものである。軟化点
が65℃を下まわるときは、耐熱性にかけ夏季に流動する
おそれがあり、150℃をこえるときは、下地へのなじみ
が悪くなり、また接着性も低下し施工性が悪くなる。低
温における結合性については、加熱施工式注入目地材に
ついて、日本道路協会発行「セメントコンクリート舗装
要綱」に規定された引張試験、ASTMや米国連邦規格など
の結合試験があるが、例えば「セメントコンクリート舗
装要綱」の加熱施工式注入目地材の引張試験方法(この
試験方法は、注入目地材がコンクリート版の収縮時に目
地の水密性を確保できるかどうかを確める目的として行
うもので、注入目地材の試験のうち最も重要なもの)
で、−10℃で3mm以上あるものが好ましい。
この熱可塑性混和物は、加熱施工式注入目地材として
公知のアスファルトにゴム、高分子重合物その他を加熱
溶融し分散させたゴム化アスファルトも使用できるが一
般的には次のようなものである。
アスファルトに接着性、結合力、弾力性、耐燃性、耐
寒性、耐衝撃性、伸長性、耐候性等を改善するために、
ゴム、エラストマー等を混和して改質したものである。
ゴム、エラストマーとしては、アスファルトと相溶性
の良いものが用いられ、それらは単独の場合も併用して
用いる場合もある。ゴム、エラストマーの例をあげる
と、例えば、天然ゴム、スチレン・ブタヂェンゴム、ス
チレン・イソプレンゴム、イソプレンゴム、ブタヂェン
ゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ハロゲン化ブチ
ルゴム、クロルスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエ
チレン、エチレンプロピレンゴム、EPTゴム、アルフイ
ンゴム、スチレン・ブタヂェンブロック重合ゴム、スチ
レン・イソプレンブロック重合ゴム、エチレン・醋酸ビ
ニール共重合物、エチレン・アクリレート共重合物、ポ
リエチレン等である。これらは種々の形態のものが使用
される。新しい材質のもの、再生したもの、粉末のも
の、ラテックスのもの等いろいろである。
アスファルトに対するゴム、エラストマー等の混和方
法の例を2、3あげるとアスファルトとゴム、エラスト
マー等をゴムロール、バンバリミキサ等で混練する方
法。混練したもの(マスターバッチ)を加熱溶融したア
スファルトに添加し一定時間加熱混合する方法。ラテッ
クスやエマルジョンを加熱溶融したアスファルトに添加
した加熱混合し水分を蒸発させ分散させる方法。ゴム粉
末(例えば自動車タイヤの粉末ゴム)、熱可塑性ゴム
(例えばスチレン・ブタヂェンブロック共重合ゴム)、
エチレン・醋酸ビニール共重合物のように加熱溶融した
アスファルトに添加し、一定時間加熱混合して溶融分散
させる方法等の方法がある。これらの方法はまた併用さ
れる。
上記のゴム、エラストマー等と共に粘着付与剤として
熱可塑性固形樹脂や液状ゴム、液状樹脂、軟化剤、可塑
剤などを添加することも行なわれる。例えば、ロヂンと
その誘導体、テルペン樹脂、石油樹脂とその誘導体、ア
ルキルフエノール樹脂、テルペンフエノール樹脂、クマ
ロンインデン樹脂、合成テルペン樹脂(例えば日本ゼオ
ン製、商品名クイントン)、アルキレン樹脂、ポリイソ
ブチレン、ポリブタヂェン、ポリブデン、イソブチレン
とブタヂェンの共重合物(例えば、SKポリマー1000(東
燃石油化学製、商品名)、クイントール(日本ゼオン
製、商品名))、プロセスオイル、可塑剤、動植物油、
重合動植物油等である。また、老化防止剤、酸化防止
剤、顔料(例えば、カーボンブラック)等も使用でき
る。さらにまた、硫黄その他の加硫剤等を加えて部分的
に加硫することもできる。
フイラーは、石綿、合成繊維、その他の繊維、マイカ
粉、石粉、顔料等である。これらは熱可塑性組成物0〜
35重量%の範囲で接着性、結合性、伸長性等を低下させ
ない範囲で用いられる。これらの添加はシートの耐熱
性、低温時の衝撃性を改善する。
シーリングシートの表面は、常温もしくは僅かの加温
で感圧接着性を発揮できるようにしておき、剥離シート
を付しておくとよい。
シーリングシートの厚は1〜6mm程度のものだが、通
常3〜5mm程度のものが使用される。これ以上の厚のも
のになると、シーリングシートの上に合材を埋め戻すと
き、シーリングシートの弾性で合材が動くので良くな
い。また、厚がうすすぎると、シーリング効果が十分に
発揮できなくなる。
シーリングシートの幅は通常幅は、10cm、5cm、3cmな
どのテープ状に形成され、巻物の形で供給されるが、幅
はこれより広くも狭くもすることができる。クラックが
蛇行するような場合は、幅を広目に用いるとよい。
次に、本発明の方法を図示実施例に従って説明する。
本発明の舗装体におけるクラック部分の補修手順を施工
断面図で第1図から第6図まで順に示した。図におい
て、(1)はアスファルト舗装体である。(2)はクラ
ックであって、アスファルト舗装体(1)の表面に発生
したものであり、補修にかかるまえに良く清掃する(第
1図)。ついで、クラック(2)にアスファルト乳剤を
注入する。(3)はクラック(2)に注入したアスファ
ルト乳剤を示す(第2図)。このアスファルト乳剤
(3)の注入は、場合により省略することもある。
(4)はラインヒーターであって、赤外線路面ヒーター
などが用いられ、クラック(2)をほぼ中心にして、所
要の幅のアスファルト舗装面を加熱し軟化させる。
(5)は加熱軟化させて掻き起こす舗装部分を示す(第
3図)。このアスファルト舗装を加熱する幅は、シーリ
ングシートの幅よりやや広くなる。ついで、加熱軟化し
たアスファルト舗装の上部(5)を掻き起こして溝
(6)をつくり、掻起こしたアスファルト舗装材(7)
を溝(6)の両側に積んでおく。この溝(6)の深さ
は、大体2〜3cmである。(8)はシーリングシートで
あって、溝(6)のクラック(2)上に敷設する(第4
図)。
ついで、掻き起こしたアスファルト舗装材(7)を溝
(6)に埋め戻し、表面を整正してからローラ、バイブ
ロプレート等(9)を用いて転圧する(第5図)。かく
して、本発明の工法は完了するが、引続いて埋め戻した
アスファルト舗装部分の上にやや広目にシールコート
(10)を施こすと良い(第6図)。このシールコート
(10)は、省略することもできるが、施工直後にすぐ交
通開放するときや、冬季などではシールコート(10)を
施工しておいた方が良い。シールコートは、例えばアス
ファルト乳剤を散布した上にアスファルト被覆砂を散布
する方法など一般的な方法で良い。
上記の過程で、第2図のクラックへのアスファルト乳
剤の注入に用いられるアスファルト乳剤は、一般に滲透
用乳剤が用いられるが、高粘度、高濃度のものが好まし
い。このアスファルト乳剤の注入は、次のような効果が
ある。クラック部分は、アスファルト混合物の必要なア
スファルト量が殆んどの場合不足している。その上クラ
ック部分には、土、砂が入り込んでいるので、ラインヒ
ーターで加熱軟化させたクラック部分の舗装を掻き起こ
したときに、その掻き起こされた舗装材のアスファルト
量は更に不足しがちである。アスファルト乳剤の注入
は、この不足するアスファルト量を補足することができ
る。また、ラインヒーターによる加熱、掻き起こし、埋
め戻しの操作中にアスファルト乳剤のアスファルトは舗
装材に混合される。
加熱軟化した舗装部分を掻き起こしたあとの溝の下地
面は加熱により加温されているので、シーリングシート
は軽く押し乍ら敷きひろげていくだけで下地によく接着
する。そのあと、追いかけるように掻き起こした舗装材
を埋め戻すが、加熱合材のように熱い状態のうちに埋め
戻されるので、作業性が良く整正、転圧が容易である。
また、シーリングシートを介して埋め戻した舗装材は、
下層のアスファルト舗装体と一体となる。クラックの幅
が大きい場合には、シーリングシートを敷設するまえ
に、クラック上部に紐状のゴム化アスファルト系の目地
材を填充してから、シーリングシートを敷設することも
有効である。
本発明の方法は、叙上のように、クラックの発生した
アスファルト舗装のクラック発生部分を中心に一定の幅
で出来るだけ熱劣化しないように赤外線式路面ヒーター
等で加熱軟化(2〜3cm深さ)させ、溝状に掻き起こ
し、その部分に低温でも伸縮性が大きく弾性を失わない
でシーリング効果を発揮するシーリングシートを敷設
し、埋め戻し、整正、転圧、仕上げする。或は更にシー
ルコートして仕上げるものである。また、ヒーターを応
用するまえにクラックにアスファルト乳剤を注入するこ
とにより、埋め戻した舗装部分のアスファルト量を補足
し強化することができる。
本発明の方法の特長、作用効果について説明する。
1)シーリングシートは、埋め込み方式なので剥離する
おそれがない。
2)シーリングシートは、舗装面でなく内部でクラック
をシールし、クラック部分だけでなく十分な幅でシール
しているので、シーリングシートの特性が生かしやす
い。
3)シーリングシートは、加熱溶融して注入する使い方
でなく、成型品を使用するので、熱劣化のおそれがな
く、出来型が安定で、取扱いも容易である。
4)シーリングシートが、合材によってサンドイッチ状
にはさまれているので、垂直変位、水平変位に対しても
十分対応できる。
5)カッター等を使わず、加熱軟化して掘り起し、埋め
込む方法なので埋め戻した舗装材は、既設舗装体と一体
となって挙動する。
6)埋め戻した舗装材は、アスファルト乳剤の使用によ
り不足したアスファルト量を補足した加熱アスファルト
混合物として再生されるので、転圧後安定した舗装体を
形成する。
7)本発明の方法による補修個所は、平たん性もよく、
また外観も良好である。
8)本発明の方法は、施工性が良く、容易であり、しか
も、確実な施工ができ、施工後すぐ交通開放でき、舗装
の耐久性が著しく向上する。
次に実施例について述べる。
実施例1. シーリングシート:アスファルトとゴム、高分子重合
物を混和した熱可塑性の混和物で弾力性が高く、低温に
おける結合性にすぐれた目地材 セロシールSS(日瀝化
学工業製品、商品名)を厚4mm、幅10cmのテープ状に成
形し、剥離シートを付したもの。尚、セロシールSSは、
セメントコンクリート舗装要綱注入目地材の品質の標準
に合格する。
縦方向、横断方向に線状クラックの発生しているアスフ
ァルト舗装におけるクラックの補修例 クラックを清掃したのち、クラックへ高濃度滲透用カ
チオン系アスファルト乳剤 SPカチオゾール(日瀝化学
工業製品、商品名)(蒸発残留物67重量%、蒸発残留物
の針入度(25℃)180)を、クラック長さ1m当り約0.3
の割合で注入する。ついで、クラックを中心に幅約15cm
のアスファルト舗装面を赤外線式ラインヒーターで加熱
軟化させる。加熱軟化した舗装部分を2〜3cm深さに掻
き起こして溝をつくり、掻き起こした舗装材を溝の外側
に積んでおく。ついで、シーリングシートを剥離シート
を剥がし乍ら溝の底面に敷いていく。そして、そのあと
を追いかけるように、掻き起こした舗装材を埋め戻し、
上面を整正し、バイブロプレートで転圧して仕上げる。
補修個所は、在来路面と変らないレベルに仕上る。
シールコートとして、この補修個所より広目に滲透用
カチオン系アスファルト乳剤 PK−1 0.4〜0.6/m2
を散布し、その上にアスファルト被覆焼砂0.5t/100m2
割合に散布し、すぐ交通開放する。交通開放後舗装体の
表面は平坦で外観も良い。舗装の補修個所にクラックの
発生がなく、良好な状態に保持されている。
【図面の簡単な説明】
図において、第1図から第6図までは、本発明の方法の
施工手順を順次に示すものであり、何れも施工断面図で
ある。 図において、(1)はクラックの発生しているアスファ
ルト舗装体、(2)はクラック、(3)はクラック
(2)に注入したアスファルト乳剤、(4)はラインヒ
ーター、(5)はラインヒーターにより加熱軟化し掻き
起こす部分、(6)は溝、(7)は掻き起こした舗装
体、(8)はシーリングシート、(9)はローラ、バイ
ブロプレートなどの転圧機器、(10)はシートコートで
ある。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦クラック、横断クラック等クラックの生
    じているアスファルト舗装面のクラックにアスファルト
    乳剤を注入したのち、あるいは注入せずに、舗装面のク
    ラック部分を含みクラック部分より幅広い舗装面をヒー
    ターで加熱して舗装上部を軟化させ、ついで加熱軟化し
    た舗装上部を一様な深さに溝状に掻き起こし、続いて該
    溝内にクラック部分を被覆するに十分な幅のアスファル
    トとゴム、高分子重合物等を主材とするシーリングシー
    トを敷設し、ついて掻き起こした舗装材を溝に埋め戻
    し、整正し、転圧することを特徴としたアスファルト舗
    装におけるクラック部分の補修方法。
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