JP2657629B2 - シールドトンネル用二次覆工構造及びその施工方法 - Google Patents

シールドトンネル用二次覆工構造及びその施工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールドトンネル用二
次覆工構造及びその施工方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シールドトンネルは一次覆工及び
二次覆工からなっており、一次覆工にはコンクリート製
セグメント又は金属製(鋼又はダクタイル)セグメント
が用いられ、土圧及び水圧を支えている。二次覆工はコ
ンクリートを巻立てており、止水、蛇行の修正及び腐食
代として一般に150〜300mm程度にとっている。
しかしながら、施工完了後期間を経過するとコンクリー
トの劣化、ひび割れ、漏水等の問題が発生し、一次覆工
であるセグメントの腐食劣化まで招来することがあり、
特に下水道の場合この現象が著しいといった問題があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点に
鑑みて、施工完了後期間を経過しても、耐腐食性・耐薬
品性に優れたシールドトンネル用二次覆工構造及びその
施工方法を得ることを目的とする。また、従来のコンク
リート二次覆工の厚みに比し薄い二次覆工としてシール
ドトンネルの掘削直径を小さくでき、シールドトンネル
工事全体として低コスト化をはかることを目的とする。
尚、以下の説明において、内面とはトンネルの内部側の
面を指し、外面とはトンネルの外側即ち一次覆工側の面
を指すこととする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、請求項1の発明にあっては、トンネル内
面に巻立てたセグメント内面に金属製コルゲート板を外
面に貼着した繊維強化プラスチックシートを該コルゲー
ト板側を外向きにして固設し、前記セグメント内面と前
記繊維強化プラスチックシート外面の間に位置する間隙
にセメント系硬化材が充填されているシールドトンネル
の二次覆工構造により解決した。請求項2の発明にあっ
ては、トンネル内面に巻立てたコンクリート製セグメン
ト内面に金属製コルゲート板を外面に貼着した繊維強化
プラスチックシートの該コルゲート板頂部を固着し、前
記セグメント内面と前記繊維強化プラスチックシート外
面及びコルゲート板外面の間に位置する間隙にセメント
系硬化材が充填されている請求項1に記載のシールドト
ンネルの二次覆工構造とすることができる。請求項3の
発明にあっては、トンネル内面に巻立てた金属製セグメ
ントに嵌着され前記セグメント内面に突出する保持部材
と、金属製コルゲート板を外面に貼着した繊維強化プラ
スチックシートとを用い、前記繊維強化プラスチックシ
ートを前記保持部材突出端部に固着し、前記セグメント
内面と前記繊維強化プラスチックシート外面及びコルゲ
ート板外面の間に位置する間隙にセメント系硬化材が充
填されている請求項1に記載のシールドトンネルの二次
覆工構造とすることができる。請求項4の発明にあって
は、繊維強化プラスチックシートがFRP板よりなる請
求項1〜3のいずれかに記載のシールドトンネル用二次
覆工構造とするのが望ましい。請求項5の発明にあって
は、充填セメント系硬化材がセメントモルタル及びポリ
マーセメントモルタルのうちのいずれかである請求項1
〜4のいずれかに記載のシールドトンネル用二次覆工構
造とするのが望ましい。
【0005】さらに請求項6の発明にあっては、トンネ
ル内面に巻立てたセグメント内面に金属製コルゲート板
を外面に貼着した繊維強化プラスチックシートを該コル
ゲート板側を外向きにして逐次固設し、前記セグメント
内面と前記繊維強化プラスチックシート外面の間に位置
する間隙にセメント系硬化材を注入充填させるシールド
トンネルの二次覆工施工方法により解決した。請求項7
の発明にあっては、トンネル内面に巻立てたコンクリー
ト製セグメント内面に接着剤を塗布し、金属製コルゲー
ト板を外面に貼着した繊維強化プラスチックシートの該
コルゲート板頂部を前記セグメント内面に固着させ、前
記セグメント内面と前記繊維強化プラスチックシート外
面及びコルゲート板外面の間に位置する間隙にセメント
系硬化材を注入充填させる請求項6に記載のシールドト
ンネルの二次覆工施工方法とすることができる。請求項
8の発明にあっては、トンネル内面に巻立てた金属製セ
グメントにセグメント内面に突出する保持部材を嵌着さ
せ、金属製コルゲート板を外面に貼着した繊維強化プラ
スチックシートを前記保持部材突出端部に固着させ、前
記セグメント内面と前記繊維強化プラスチックシート外
面及びコルゲート板外面の間に位置する間隙にセメント
系硬化材を注入充填させる請求項6に記載のシールドト
ンネルの二次覆工施工方法とすることができる。請求項
9の発明にあっては、繊維強化プラスチックシートがF
RP板よりなる請求項6〜8のいずれかに記載のシール
ドトンネル用二次覆工施工方法とするのが望ましい。請
求項10の発明にあっては、充填セメント系硬化材がセ
メントモルタル及びポリマーセメントモルタルのうちの
いずれかである請求項6〜9のいずれかに記載のシール
ドトンネル用二次覆工施工方法とするのが望ましい。
【0006】本発明に用いられる繊維強化プラスチック
シートは、例えば強化材としてガラス繊維・カーボン繊
維・ビニロン繊維又はナイロン繊維等を用い、樹脂とし
ては、一般的には、熱硬化性樹脂として、例えば不飽和
ポリエステル樹脂・エポキシアクリレート樹脂・エポキ
シ樹脂・メラミン樹脂・フェノール樹脂・ユリア樹脂・
ジアレルフタレート樹脂・シリコーン樹脂・アルキッド
樹脂・ポリイミド樹脂・フラン樹脂又はウレタン樹脂等
を用いる。また、熱可塑性樹脂として例えばナイロン樹
脂・ポリカーボネート樹脂・ポリアセタール樹脂・ポリ
フェニレンサルファイド樹脂・塩化ビニリデン樹脂又は
ポリエチレンエンテレフタレート樹脂等も使用可能であ
る。また、例えば塩ビ樹脂・酢酸ビニル樹脂・ポリスチ
レン樹脂・ABS樹脂・メタアクリル樹脂又はポリフェ
ニレンオキサイド樹脂等も使用可能である。この内最も
好適なのは強化材としてガラス繊維を用い、樹脂として
不飽和ポリエステル樹脂・エポキシ樹脂・フェノール樹
脂等を用いたいわゆるFRP板である。これらの繊維強
化プラスチックシートの厚さは、経済性及び作業性より
通常0.5〜10mmのものが用いられ、好ましくは2
〜5mmが望ましい。寸法は各種サイズのものが用いら
れ、通常幅1〜3m×長さ3〜10mが最も経済的で、
トンネルの寸法に合わせて切断加工が可能であり自由度
が高い。
【0007】繊維強化プラスチックシートをセグメント
内面に固着するには、通常接着剤を用いるがその種類は
熱硬化性樹脂の、例えば不飽和ポリエステル樹脂・メチ
ルメタアクリレート・エポキシ樹脂・シリコーン樹脂・
フラン樹脂又はウレタン樹脂等を用いことができるが、
これらの樹脂に砂・シラス又は軽量骨材等を混合してコ
ストダウンを計ることもできる。
【0008】本発明の金属製コルゲート板は、通常材料
としてアルミ板・鉄板・亜鉛板・ブリキ板又はステンレ
ス板等を用い、経済性及び作業性より通常厚さ0.3〜
2mmのものが用いられ、好ましくは0.6〜1mmが
望ましい。断面形状は通常折板形・波形又は三角形等に
とり繊維強化プラスチックシートとの固着により断面二
次モーメントを大に保持できるようにし、通常高さ15
〜30mm、幅20〜40mmのものが用いられる。
【0009】繊維強化プラスチックシートを金属製コル
ゲート板内面に貼着するには、接着剤を用いるがその種
類は異種材料間で接着強度を要求されるため、通常いわ
ゆる構造用接着剤といわれる、例えばアクリル系・ゴム
/エポキシ系・シリコン/エポキシ系・変性シリコン系
・一液性変性エポキシ系・ウレタン系・ウレタン/エポ
キシ系又はウレタン/シリコン系等の接着剤が用いられ
る。繊維強化プラスチックシートの金属製コルゲート板
内面への貼着は、予めトンネル工事現場へ持ち込む前に
準備しておくのが望ましい。
【0010】本発明に用いられるセメント系硬化材とし
ては、例えばセメントモルタル又はポリマーセメントモ
ルタル等がある。これらのセメント系硬化材は、一般的
に液状で現場での充填が容易に可能である。本発明に用
いられるセグメント内面と繊維強化プラスチックシート
外面間の間隙は、大きい場合でも50〜130mm程度
であり、小さい場合は金属製コルゲート板の高さ15〜
30mm程度であり、従来のコンクリート二次覆工の1
50〜300mmに比し大幅に減少することができる。
【0011】
【作用】本発明を用いることにより、二次覆工の最内面
が繊維強化プラスチックシートよりなるため施工完了後
期間を経過しても、劣化することがなく、耐腐食性・耐
薬品性に有効に作用する。また、従来のコンクリート二
次覆工の厚みに比し薄い二次覆工とすることができるた
めシールドトンネルの掘削直径を小さくでき、シールド
トンネル工事全体として低コスト化が可能となる。
【0012】
【実施例】実施例について、図面を参照しながら説明す
る。図1は、本発明のシールドトンネル用二次覆工構造
の一実施例を示す断面図(a)及び一部拡大図(b)で
ある。図2は、本発明のシールドトンネル用二次覆工構
造に用いる金属製コルゲート板及び繊維強化プラスチッ
クシートの一例の断面図である。
【0013】図1において、シールドトンネル1内面に
巻立てた鋼製セグメント6のリブ7に、一端が二股状の
係止部8が嵌着され他端がセグメント6内面に突出する
保持部材9の突出端部に、アルミ製コルゲート板10の
谷部12をシリコン/エポキシ樹脂の接着剤13により
外面に貼着した繊維強化プラスチックシートであるFR
P板3を、コルゲート板10の頂部11と鋼製セグメン
ト6の内面を距離h(本実施例では53mm)に保って
エポキシ樹脂の接着剤により固着している。鋼製セグメ
ント6内面とFRP板3外面間の間隙には、コルゲート
板10内の間隙も含んでセメント系硬化材14として水
密性に富んだセメントモルタルが充填されたシールドト
ンネル用二次覆工構造となっている。二次覆工のFRP
板3内面の直径24mで、コルゲート板10は図2に示
すものを用いた。FRP板3と保持部材9突出端部との
固着は接着剤を用いて行ってあるが、必ずしも接着によ
らず、保持部材9突出端部にねじ部を設けFRP板3を
貫通して、FRP板3内面にナット等による螺着によっ
てもよい。FRP板3は、強化材としてガラス繊維を用
い、樹脂として不飽和ポリエステル樹脂を用い、厚さ
1.2mm、幅1m、長さ6.5mのものを用い、二次
覆工用FRP板3内面の直径24mであった。なお、シ
ールドトンネル1下部内面は道床コンクリート5が設け
られているが、これはシールドトンネル1の使用目的に
応じて必要な場合に設けられる。
【0014】図2に示すものは、図1に示すシールドト
ンネル用二次覆工構造に使用されたFRP板3及びアル
ミ製コルゲート板10で、FRP板3の表面に断面折板
形のコルゲート板10の谷部12を接着剤13により固
着してあり、谷部12表面の幅、頂部11裏面の幅、及
び谷部12表面と頂部11裏面の高低差をそれぞれaに
とり、谷部12内部の幅bにとってある。本実施例で
は、aを17mm、bを25mm、FRP板3の厚さ
1.2mm、コルゲート板10の厚さ0.6mmにと
り、全体の幅1.0m、長さ6.0mのものを用いた。
なお、コルゲート板10の断面形状及は図2に示す折板
形に限定されず、例えば波形又は三角形等であってもよ
い。
【0015】つぎに、図1に示すシールドトンネル用二
次覆工構造において、鋼製セグメント6に代えて、コン
クリート製セグメントを一次覆工として用い、内面にF
RP板3を貼着したアルミ製コルゲート板10の頂部を
直接エポキシ樹脂の接着剤によりコンクリート製セグメ
ント内面に貼着した構造とし、コンクリート製セグメン
ト内面とFRP板3外面間の間隙には、コルゲート板1
0内の間隙も含んでセメント系硬化材14として水密性
に富んだセメントモルタルが充填されてシールドトンネ
ル用二次覆工構造とすることができる。
【0016】次に、本発明のシールドトンネル用二次覆
工施工方法の一実施例を従来のものと比較しながら説明
する。従来のシールドトンネル用二次覆工施工方法で
は、掘削したシールドトンネル内面に一次覆工として、
コンクリート製セグメント又は鋼製セグメントを巻き立
て、型枠を組立て、地上から立坑の導管を経て地下に待
機しているバッテリーカーに連結しているタンクにコン
クリートを送り、バッテリーカーによりタンクをピスト
ン搬送し、巻き立ての完了しているセグメント付近に停
車し、高圧空気によりタンクからノズルによりコンクリ
ートをセグメント内面に噴射打設し、コンクリート二次
覆工とするが、コンクリート二次覆工は通常150mm
〜300mmの厚さに打設しなければならず、その後長
時間(例えば14時間)養生し、最後に型枠を脱型し立
坑側へ移動するといった工程を経ていた。
【0017】一方、図1(a)(b)に一実施例を示す
本発明のシールドトンネル用二次覆工構造の施工方法で
は、掘削したシールドトンネル1内面に一次覆工として
鋼製セグメント6を巻き立て、地下に待機しているバッ
テリーカーに連結している台車に地上の運搬車より積卸
してFRP板3を載置し、バッテリーカーにより台車を
ピストン搬送し、巻き立ての完了しているセグメント付
近に停車する。セグメント6のリブ7に一端が二股状の
係止部8を嵌着し他端がセグメント6内面に突出する保
持部材9の突出端部に、アルミ製コルゲート板10を外
面に貼着したFRP板3をコルゲート板10の頂部11
とセグメント6の内面を距離hに保ってエポキシモルタ
ル樹脂の接着剤により固着し、次いでセグメント6内面
とFRP板3外面間の間隙にセメント系硬化材14とし
て水密性に富んだセメントモルタルを注入充填すること
によって、シールドトンネル用二次覆工構造の施工を行
い、順次移動する。セメント系硬化材14の注入は、F
RP板3の内面から貫通する開孔又はセメント系硬化材
未注入のセグメント6とFRP板3の間の間隙から行う
が、従来のコンクリート二次覆工より厚みを薄くとるこ
とができる。なお、FRP板3と保持部材9突出端部と
の固着は接着剤を用いて行ったが、必ずしも接着によら
ず、保持部材9突出端部にねじ部を設けFRP板3を貫
通して、FRP板3内面にナット等により螺着してもよ
い。この実施例ではセメント系硬化材注入の間隙が比較
的大きく、継ぎ目の止水等について考慮を要しセメント
系硬化材層の厚みをある程度必要とする場合例えばケー
ブルトンネル、共同溝、下水道等において主として用い
られるが、これに限定されない。
【0018】また他の実施例として、コンクリート製セ
グメントを一次覆工として用い、FRP板3の外側に貼
着したアルミ製コルゲート板10の頂部11を直接エポ
キシ樹脂の接着剤によりコンクリート製セグメント内面
に貼着し、次いでコンクリート製セグメント内面とFR
P板3外面間の間隙にセメント系硬化材14として水密
性に富んだセメントモルタルを注入充填することによっ
て、シールドトンネル用二次覆工構造の施工を行うこと
もできる。セメント系硬化材14の注入は、FRP板3
の内面から貫通する開孔又はセメント系硬化材未注入の
セグメントとFRP板3の間の間隙から行う。この実施
例ではセメント系硬化材注入の間隙が比較的小さく、継
ぎ目の止水等について余り考慮を要しない場合例えば山
岳トンネル、随道等において主として用いられるが、こ
れに限定されない。
【0019】つぎに、本発明のシールドトンネル用二次
覆工施工方法において、隣接する繊維強化プラスチック
シートの間の目地の処理法としては、すり合わせ接合を
基本とし、内面に粘着テープを貼着するか、FRP又は
他の樹脂ライニングによりシールするのが望ましい。ま
た、目地に隙間がある場合には、シリコン樹脂、エポキ
シ樹脂、又はウレタン樹脂等の接着コーキング剤により
コーキングを行い、さらにその上に粘着テープを貼着す
るのが望ましい。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、二次覆工の最内面が繊
維強化プラスチックシートよりなるため施工完了後期間
を経過しても、劣化することがなく、耐腐食性・耐薬品
性に優れている。また、従来のコンクリート二次覆工の
厚みに比し薄い二次覆工とすることができるためシール
ドトンネルの掘削直径を小さくでき、シールドトンネル
工事全体として低コスト化がはかれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシールドトンネル用二次覆工構造の一
実施例を示す断面図(a)及び一部拡大図(b)であ
る。
【図2】本発明のシールドトンネルの二次覆工構造に用
いる金属製コルゲート板及び繊維強化プラスチックシー
トの一例の断面図である。
【符号の説明】
1 シールドトンネル 3 FRP板 5 道床コンクリート 6 鋼製セグメント 7 リブ 8 係止部 9 保持部材 10 コルゲート板 11 コルゲート板頂部 12 コルゲート板谷部 13 接着剤 14 セメント系硬化材 a 高低差 b 幅 h コルゲート板頂部と鋼製セグメント内面の距離
フロントページの続き (72)発明者 田中 正規 東京都八王子市狭間町1456 株式会社ス リーボンド内 (72)発明者 五野井 育郎 東京都港区高輪3丁目23番14号 日本コ ムシス株式会社内 (72)発明者 石井 文夫 東京都港区高輪3丁目23番14号 日本コ ムシス株式会社内 (72)発明者 三輪 充彦 東京都港区三田5丁目4番3号 通信土 木コンサルタント株式会社内 (72)発明者 十河 昂 東京都港区三田5丁目4番3号 通信土 木コンサルタント株式会社内

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル内面に巻立てたセグメント内面
    に金属製コルゲート板を外面に貼着した繊維強化プラス
    チックシートを該コルゲート板側を外向きにして固設
    し、前記セグメント内面と前記繊維強化プラスチックシ
    ート外面の間に位置する間隙にセメント系硬化材が充填
    されていることを特徴とするシールドトンネルの二次覆
    工構造。
  2. 【請求項2】 トンネル内面に巻立てたコンクリート製
    セグメント内面に金属製コルゲート板を外面に貼着した
    繊維強化プラスチックシートの該コルゲート板頂部を固
    着し、前記セグメント内面と前記繊維強化プラスチック
    シート外面及びコルゲート板外面の間に位置する間隙に
    セメント系硬化材が充填されていることを特徴とする請
    求項1に記載のシールドトンネルの二次覆工構造。
  3. 【請求項3】 トンネル内面に巻立てた金属製セグメン
    トに嵌着され前記セグメント内面に突出する保持部材
    と、金属製コルゲート板を外面に貼着した繊維強化プラ
    スチックシートとを用い、前記繊維強化プラスチックシ
    ートを前記保持部材突出端部に固着し、前記セグメント
    内面と前記繊維強化プラスチックシート外面及びコルゲ
    ート板外面の間に位置する間隙にセメント系硬化材が充
    填されていることを特徴とする請求項1に記載のシール
    ドトンネルの二次覆工構造。
  4. 【請求項4】 繊維強化プラスチックシートがFRP板
    よりなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載のシールドトンネル用二次覆工構造。
  5. 【請求項5】 充填セメント系硬化材がセメントモルタ
    ル及びポリマーセメントモルタルのうちのいずれかであ
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のシ
    ールドトンネル用二次覆工構造。
  6. 【請求項6】 トンネル内面に巻立てたセグメント内面
    に金属製コルゲート板を外面に貼着した繊維強化プラス
    チックシートを該コルゲート板側を外向きにして逐次固
    設し、前記セグメント内面と前記繊維強化プラスチック
    シート外面の間に位置する間隙にセメント系硬化材を注
    入充填させることを特徴とするシールドトンネルの二次
    覆工施工方法。
  7. 【請求項7】 トンネル内面に巻立てたコンクリート製
    セグメント内面に接着剤を塗布し、金属製コルゲート板
    を外面に貼着した繊維強化プラスチックシートの該コル
    ゲート板頂部を前記セグメント内面に固着させ、前記セ
    グメント内面と前記繊維強化プラスチックシート外面及
    びコルゲート板外面の間に位置する間隙にセメント系硬
    化材を注入充填させることを特徴とする請求項6に記載
    のシールドトンネルの二次覆工施工方法。
  8. 【請求項8】 トンネル内面に巻立てた金属製セグメン
    トにセグメント内面に突出する保持部材を嵌着させ、金
    属製コルゲート板を外面に貼着した繊維強化プラスチッ
    クシートを前記保持部材突出端部に固着させ、前記セグ
    メント内面と前記繊維強化プラスチックシート外面及び
    コルゲート板外面の間に位置する間隙にセメント系硬化
    材を注入充填させることを特徴とする請求項6に記載の
    シールドトンネルの二次覆工施工方法。
  9. 【請求項9】 繊維強化プラスチックシートがFRP板
    よりなることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記
    載のシールドトンネル用二次覆工施工方法。
  10. 【請求項10】 充填セメント系硬化材がセメントモル
    タル及びポリマーセメントモルタルのうちのいずれかで
    あることを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の
    シールドトンネル用二次覆工施工方法。
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