JP2657406B2 - 防カビ用塗布剤組成物 - Google Patents

防カビ用塗布剤組成物

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JP2657406B2 JP23735888A JP23735888A JP2657406B2 JP 2657406 B2 JP2657406 B2 JP 2657406B2 JP 23735888 A JP23735888 A JP 23735888A JP 23735888 A JP23735888 A JP 23735888A JP 2657406 B2 JP2657406 B2 JP 2657406B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は食品製造工場の内壁、家庭の浴室壁等、湿気
の多い場所の防カビ剤として利用される防カビ用塗布剤
組成物に係り、特に結露等の水分に対して流失が起こら
ず、固定化されて歩留が良く、このため防カビ効果の持
続性が高い防カビ用塗布剤組成物に関する。
〔従来の技術〕
ビール製造工場、ハム製造工場、清涼飲料工場等の食
品製造工場内壁、家庭の浴室壁、浴室タイル目地、洗面
所内壁等、湿気の多い場ではカビが発生しやすいため、
壁面等に防カビ用塗布剤を塗布してカビの発生を防いで
いる。
この種の防カビ用塗布剤として従来、ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂、アルキッド樹脂、アクリル樹
脂、アミノアルキッド樹脂、エポキシ樹脂等の基材樹脂
に防カビ剤を配合してなる防カビ用塗布剤が知られてい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上述の公知の防カビ用塗布剤は結露等の水分
によって剥離してしまい、防カビ効果の持続性が極めて
低かった。
そこで、本発明の目的は結露等の水分に対して流失が
起こらず、堅固に固定化されて歩留が良く、かつ防カビ
効果の持続性が高く、上述の公知技術に存する欠点を改
良した防カビ用塗布剤組成物を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
前述の目的を達成するため、本発明によれば、次の成
分〔A〕および〔B〕を配合してなることを特徴とす
る。
〔A〕以下の一般式1で示される化合物および一般式2
で示される化合物の反応生成物(I)1〜80重量%と、
以下の一般式3で示される化合物20〜99重量%とを反応
して得られる反応生成物(II)。
〔B〕防カビ剤 一般式 1 A1NHR1SiR2a(OR33-a で示されるアミノ基含有ケイ素化合物。ただし、A1は水
素原子、−CH3基、−CH2NH2基または−CH2・CH2・NHCH2
・CH2NH2基、R1はC3〜C4の炭化水素基、R2およびR3はそ
れぞれC1〜C4のアルキル基、aは0または1を示す。
一般式 2 A2R4SiR5b(OR63-b で示されるエポキシ基含有ケイ素化合物。ただし、A2
エポキシシクロヘキシル基、またはグリシドキシ基、R4
はC2〜C4の炭化水素基、R5およびR6はそれぞれ、C1〜C4
のアルキル基、bは0または1を示す。
一般式 3 R1Si(OR2 で示されるアルキルアルコキシシラン。ただし、R1はCH
3基または R2はC1〜C4のアルキル基、nは2〜3の整数である。
一般式1で示されるアミノ基含有ケイ素化合物の具体
例を列挙すると、γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミ
ノプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−アミノプロ
ピルメチルジエトキシシラン、N−メチル−γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−
(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキ
シシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロ
ピルメチルジメトキシシラン、N−〔N−(β−アミノ
エチル)−β−アミノエチル〕−γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン、δ−アミノブチルトリメトキシシラ
ン、δ−アミノブチルトリエトキシシラン等であり、合
成しやすいものとしてはγ−アミノプロピルトリエトキ
シシランおよびN−(β−アミノエチル)−γ−アミノ
プロピルメトキシシランである。
一般式2で示されるエポキシ基含有ケイ素化合物とし
ては、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、β
−(3、4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメト
キシシラン、β−(3−エポキシシクロヘキシル)エチ
ルトリエトキシシラン、β−(3、4−エポキシシクロ
ヘキシル)エチルメチルジメトキシシラン等が挙げられ
る。
一般式3で示されるアルキルアルコキシシランとして
は、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシ
ラン、ジメチルジプロポキシシラン、フエニルトリブト
キシシラン、ジフエニルジメトキシシラン等が例示され
る。
また、前記反応生成物(I)は上述の一般式1および
2の化合物の反応生成物であって、これらの配合比率は
任意であるが、好ましくは一般式1の化合物0.5モルに
対して一般式2の化合物が0.25〜1.5モルであり、この
ような反応生成物(I)に対して前述の一般式3で示さ
れる化合物を、反応生成物(I)1〜80重量%に対して
一般式3の化合物20〜99重量%の割合で反応させて反応
生成物〔II〕、すなわち成分〔A〕を得る。
さらに、前述の成分〔B〕、すなわち防カビ剤は公知
にいかなるものでもよく、一例を示せば2−メトキシカ
ルボニルアミノベンズイミダゾール、N−(フルオロジ
クロロメチルチオ)−フタルイミド、2−フエニル−フ
エノール、2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾー
ル、サルチルアニリドクロライド、2、4、5、6−テ
トラクロロイソフタロニトリル、パラクロロメタキシレ
ノール、2、4、4′−トリクロロ−2′ハイドロキシ
ジフエニルエーテル、2−メトキシカルボニルアミノベ
ンズイミダゾール、塩化ベンザルコニウム塩、3−メチ
ル−4−クロロフエノール等が挙げられる。
本発明組成物は前述の成分〔A〕および〔B〕の配合
物であって、この配合比率は成分〔B〕100重量部に対
して成分〔A〕1〜900重量部である。
〔実施例〕
実施例 1 γ−アミノプロピルトリエトキシシラン(一般式1)
111gとγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
(一般式2)236gを混合し、80℃で3時間撹拌し、表−
1に示す反応生成物〔I〕A−1を得、同様にして表−
1の反応生成物〔I〕A−2〜A−6を得た。
次いで、これとは別にメチルトリエトキシシラン(一
般式3)80gとエタノール8gを混合し、これに1N塩酸8g
を投入し、30分間撹拌の後、表−1の反応生成物〔I〕
のA−1 20gを投入し、3時間還流して低沸点物を留
去しながら180℃まで加温し、表−2に示す反応生成物
〔II〕B−1を得、同様にして表−2の反応生成物〔I
I〕(オルガノポリシロキサン)のB−2〜B−6を得
た。
このようにして得た反応生成物〔II〕100重量部に対
して、表−3に示す各種防カビ剤を所定量添加混合し、
さらにこの混合物にそれぞれ99%エチルアルコールを添
加して10%アルコール溶液として、防カビ用塗布剤組成
物を得た。これら各試料を表−3中、試料No.1〜10とし
て示す。
表−3に示す各試料No.1〜10について以下のとおり固
定化試験ならびに防カビ効果試験を行った。
(固定化試験) ガラステストピース(300×200mm)に各試料を塗布
し、乾燥の後、重量を測定した。この試験片を1000ml/
分の流水中に12時間浸漬し、乾燥の後再度重量を測定
し、浸漬前と後の重量を比較するとともに塗膜の状態を
観察し、結果を表−4に示した。
表−4から本発明にかかる試料No.1〜8については流
水中に浸漬しても重量の変化がほとんどなく、固定化さ
れて歩留が良く、塗膜の剥離も起こらないことがわか
る。
(防カビ効果試験) 東洋濾紙No.2に表−3の各試料を0.02g/cm2の量塗布
し、乾燥させて試験片とした。これら試験片をサブロー
寒天平板上に置き、この上からカビ胞子懸濁液を均一に
噴霧し、シャーレのふたをして30℃で14日間培養し、カ
ビの繁殖状態により防カビ効果を判定した。
上述のカビ胞子懸濁液はJIS 22911に準じて、Aureoba
cidium pullulans,Cladosporium herbarum,Trichoderma
T−1およびAspergillus nigerの4種類の菌と、食品
製造工場壁から採取したカビ10種類と、家庭の風呂や台
所から採取した未同定カビ5種類の合計19種類を用いて
調整した。
この結果、試料No.1〜8(本発明)についてはいずれ
もカビの発育は認められず、周辺には発育阻止帯を生じ
たが、試料No.9および10についてはカビの発育が明らか
に認められた。
実施例 2 表−3に示す試料No.1〜10を用いて、それぞれ、各種
食品製造工場ならびに家庭のカビの発生しやすい場所に
0.2kg/m2の量ハケ塗りにより塗布し、1年後のカビの発
育状態を観察し、結果を表−5に示した。
表−5から明らかなように、試料No.1〜8については
いずれもカビの発育が全く認められず、その他の試料に
ついてはカビの発育が1/3〜2/3程度認められ、あるいは
カビの発育が明らかに認められた。
〔発明の効果〕 以上のとおり、本発明にかかる塗布剤組成物は水に対
して流失が起こらず、堅固に固定化されて歩留が良く、
かつ防カビ効果が良好で持続性も高く、食品工場の内
壁、家庭の浴室等、湿気の多い場所の防カビ剤として有
効に利用される。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の成分〔A〕および〔B〕を配合してな
    る防カビ用塗布剤組成物。 〔A〕以下の一般式1で示される化合物および一般式2
    で示される化合物の反応生成物(I)1〜80重量%と、
    以下の一般式3で示される化合物20〜99重量%とを反応
    して得られる反応生成物(II)。 〔B〕防カビ剤 一般式 1 A1NHR1SiR2a(OR33-a で示されるアミノ基含有ケイ素化合物。ただし、A1は水
    素原子、−CH3基、−CH2NH2基または−CH2・CH2・NHCH2
    ・CH2NH2基、R1はC3〜C4の炭化水素基、R2およびR3はそ
    れぞれC1〜C4のアルキル基、aは0または1を示す。 一般式 2 A2R4SiR5b(OR63-b で示されるエポキシ基含有ケイ素化合物。ただし、A2
    エポキシシクロヘキシル基、またはグリシドキシ基、R4
    はC2〜C4の炭化水素基、R5およびR6はそれぞれ、C1〜C4
    のアルキル基、bは0または1を示す。 一般式 3 R1Si(OR2 で示されるアルキルアルコキシシラン。ただし、R1はCH
    3基または R2はC1〜C4のアルキル基、nは2〜3の整数である。
  2. 【請求項2】請求項第1項に記載の防カビ用塗布剤組成
    物において、前記成分〔A〕および〔B〕の配合比率が
    成分〔B〕100重量部に対して成分〔A〕1〜900重量部
    である防カビ用塗布剤組成物。
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