JP2657137B2 - ラジオ受信回路の制御装置 - Google Patents

ラジオ受信回路の制御装置

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JP2657137B2 JP28311691A JP28311691A JP2657137B2 JP 2657137 B2 JP2657137 B2 JP 2657137B2 JP 28311691 A JP28311691 A JP 28311691A JP 28311691 A JP28311691 A JP 28311691A JP 2657137 B2 JP2657137 B2 JP 2657137B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カーステレオやホーム
ステレオ等に内蔵されるAM/FMラジオ受信機の受信
回路を最適受信状態に設定するための制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】通常のAM/FMラジオ受信回路は、ア
ンテナからの高周波信号を増幅するともに選局動作を行
うフロントエンド回路と、局部発振回路からの周波数信
号をミックスすることによって得られた中間周波数を増
幅する中間周波増幅回路と、中間周波増幅回路の出力を
検波する検波回路と、検波出力が印加されるマルチプレ
クサから構成される。このラジオ受信回路を1つの半導
体基板に集積化したICが開発されているが、受信回路
の受信特性はあらかじめ最適受信状態と思われる状態に
調整されている。しかし、ラジオを使用する地域やその
電界強度等が変化することによってあらかじめ調整され
た受信特性が必ずしも最適受信状態になるとは限らなか
った。
【0003】そこで、受信特性を外部から状況に応じて
設定できるラジオ受信回路のICが開発されている。こ
のICは、外部から受信回路の受信パラメータを設定す
るデータ受け取り保持し、そのデータによって指示され
る受信パラメータで受信回路が動作するように受信回路
を制御する受信状態制御回路が内蔵される。このような
ICを使用したラジオ受信機では、最適受信状態となる
データを求め、このデータをラジオ受信回路に供給する
ための制御装置、例えば、マイクロコンピュータが使用
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述のラ
ジオ受信機においては、ラジオ受信回路のICの電源電
圧がノイズなどによって低下すると、供給された最適受
信状態を設定するデータが破壊されてしまう危惧を有し
ていた。そこで、データの破壊を防止するためにはラジ
オ受信回路のICの電源電圧ラインに容量の大きいコン
デンサを接続しなければならず装置の大型化及びコスト
アップになっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した点に鑑
みて創作されたものであり、受信回路の動作状態を制御
するデータを保持する状態制御回路を有するラジオ受信
回路に前記データを供給するラジオ受信回路の制御装置
において、前記ラジオ受信回路に前記データを供給して
最適受信状態を設定する最適受信設定手段と、前記最適
受信状態のデータを記憶する記憶手段と、前記ラジオ受
信回路に印加される電源電圧が印加され該電源電圧が所
定電圧以下になったことを検出する検出手段と、該検出
手段の出力を定期的に判定し前記電源電圧の低下が検出
された場合に前記記憶手段に保持されたデータを前記受
信回路に供給し最適受信状態を設定し直す再設定手段と
を備えることにより、ラジオ受信回路のデータの破壊を
検出して自動的に再設定できる制御装置を提供するもの
である。
【0006】
【作用】上述の手段によれば、ラジオ受信回路の電源電
圧がノイズなどによって低下し所定電圧以下になったこ
とが制御装置内に設けられた検出手段によって検出でき
る。そして、検出手段の出力を定期的に判定することに
より、電源電圧の低下が検出されると、制御装置は記憶
手段に記憶している最適受信状態を制御するデータをラ
ジオ受信回路に再送出して設定するので、常に最適な受
信状態の受信が可能となり、更に、電源電圧ラインに大
容量のコンデンサを接続する必要がなくなる。
【0007】
【実施例】図1は、本発明の実施例を示すブロック図で
ある。図において、1はIC化されたラジオ受信回路、
2はラジオ受信回路1を制御する制御装置(例えば、マ
イクロコンピュータ)であり、ラジオ受信回路1の電源
電圧はパワースイッチSWを介して供給されるが、制御
装置2の電源電圧は、ラジオ受信回路1の電源とは別の
安定化された電圧が供給される。
【0008】ラジオ受信回路1は、アンテナからの高周
波信号が印加される高周波増幅及び選局回路3と、局部
発信信号を作成する電圧制御発振回路4と、高周波増幅
及び選局回路3の出力と電圧制御発振回路4の局部発信
信号を混合するミキサー5と、ミキサー5から出力され
る中間周波信号を増幅する中間周波増幅回路6と、中間
周波増幅回路6の出力を検波する検波回路7と、検波回
路7の出力からステレオ信号を取り出すマルチプレクサ
8と、これら高周波増幅及び選局回路3、中間周波増幅
回路6、検波回路7、マルチプレクサ8等の動作条件、
即ち、受信パラメータを制御する状態制御回路9から構
成されている。ここで状態制御回路9は、外部から制御
データを受け取るシフトレジスタ9aと、シフトレジス
タ9aにシフトされたデータをラッチして保持するラッ
チ回路9bと、ラッチ回路9bの出力にしたがって各回
路の受信パラメータを選択する制御回路9cから構成さ
れる。この受信パラメータの一例を述べると、FMの受
信における高周波増幅及び選局回路3のAGC(自動利
得制御)のオンレベルの選択、AMの受信における高周
波増幅及び選局回路3のAGC感度選択、AM/FMの
中間周波増幅回路6のAGC感度切り替え、等である。
【0009】本実施例では、制御装置2は、マイクロコ
ンピュータで構成されるが、マイクロコンピュータの基
本構成、即ち、プログラムを記憶するROM10と、デ
ータを記憶するRAM11と、ROM10から読み出さ
れた命令を実行するインストラクションデコーダ12
と、演算を行うALU13と、データバス14の他に、
ラジオ受信回路1の制御に有用なPLL回路15とデー
タの転送を行うシフトレジスタ16が設けられると共に
本発明の特徴である検出回路17が設けられる。PLL
回路15は、図示はしないが、周知の如く、基準発振回
路、基準分周回路、可変分周回路、位相比較回路、積分
回路から構成され、可変分周回路で分周される周波数信
号は、ラジオ受信回路1の電圧制御発振回路4の発振出
力が供給され、また、PLL回路15の位相比較の結果
である積分回路の出力は、ラジオ受信回路1の電圧制御
発振回路4に出力される。データの転送を行うシフトレ
ジスタ16は、データバス14に送出された受信パラメ
ータを選択制御するためのデータを取り込み、ラジオ受
信回路1の状態制御回路9に供給するものであり、シフ
トレジスタ16のデータ出力DOUTとシフトクロックS
CK及びラッチクロックLCKがラジオ受信回路1の状
態制御回路9に接続される。
【0010】検出回路17は、ラジオ受信回路1の電源
電圧と基準電圧VREFが印加されたコンパレータ18と
その出力によってセットされるフリップフロップ19と
から構成され、フリップフロップ19の出力はデータバ
ス14に出力される。ここで、基準電圧VREFは、ラジ
オ受信回路1の状態制御回路9に設けられたラッチ回路
9bの最低データ保持電圧とほぼ等しく設定される。従
って、ラジオ受信回路1の電源電圧がノイズなどによっ
て基準電圧VREFより低下すると、コンパレータ18の
出力によってフリップフロップ19がセットされる。こ
の時にはラジオ受信回路1の状態制御回路9に保持され
ていたデータが破壊されている可能性が高いと判断でき
る。
【0011】本実施例において、制御装置2には、プロ
グラムによって最適受信設定手段と再設定手段が実現さ
れる。最適受信設定手段は、電源が投入されたときにあ
らかじめ定められた受信パラメータを設定するデータを
状態制御回路9に送出し、これによりラジオ受信回路1
の受信を行い、その時の受信状態を各回路の出力信号デ
ータに従って判定し、最適な受信状態となるデータを求
め、このデータをRAM11に記憶するとともにラジオ
受信回路1の状態制御回路9に供給する動作を行う。
【0012】再設定手段は、図2のフロー図に示される
動作を行うことによって実現される。即ち、最適受信設
定手段の動作終了後、5msecのタイマーを設定した後、
タイマーのカウントアップフラグを判定する。この時、
フラグがセットされていなければ、他の処理を行いその
処理の終了後再びタイマーのフラグを判定する。この時
の判定で、フラグがセットされていれば、検出回路17
のフリップフロップ19がセットされているか否かを判
定する。フリップフロップ19がセットされていなけれ
ば、電源電圧の低下が生じていないことになり、再び5
msecのタイマーをセットする。一方、フリップフロップ
19がセットされていた場合には、最適受信設定手段に
よってRAM11に記憶された受信状態を最適にするデ
ータを読み出し、そのデータをシフトレジスタ16にセ
ットし、シフトする。これによりラジオ受信回路1の状
態制御回路9にデータが再び供給され記憶される。その
後、フリップフロップ19をリセットして再び5msecの
タイマーをセットする。
【0013】この再設定手段の定期的な動作により、例
え、ラジオ受信回路1の電源電圧の低下によって状態制
御回路9に記憶された最適受信を行うデータが破壊され
ても、再び、そのデータの回復が自動的に行われるので
ある。
【0014】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、電源電圧
の低下を定期的に検出してデータをラジオ受信回路に再
出力する制御装置が得られるため、常に最適な受信状態
を維持できる利点があるとともに、電源電圧のノイズを
吸収するための大型のコンデンサが不要となるため、装
置全体が小型にできコストが減少する利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】図1に示された動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 ラジオ受信回路 2 制御装置 3 高周波増幅及び選局回路 4 電圧制御発振回路 5 ミキサー 6 中間周波増幅回路 7 検波回路 8 マルチプレクサ 9 状態制御回路 10 ROM 11 RAM 12 インストラクションデコーダ 13 ALU 14 データバス 15 PLL回路 16 シフトレジスタ 17 検出回路17 18 コンパレ−タ 19 フリップフロップ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信回路の動作状態を制御するデータを
    保持する状態制御回路を有するラジオ受信回路に前記デ
    ータを供給するラジオ受信回路の制御装置において、前
    記ラジオ受信回路に前記データを供給して最適受信状態
    を設定する最適受信設定手段と、前記最適受信状態のデ
    ータを記憶する記憶手段と、前記ラジオ受信回路に印加
    される電源電圧が印加され該電源電圧が所定電圧以下に
    なったことを検出する検出手段と、該検出手段の出力を
    定期的に判定し前記電源電圧の低下が検出された場合に
    前記記憶手段に保持されたデータを前記受信回路に供給
    し最適受信状態を設定し直す再設定手段とを備えたラジ
    オ受信回路の制御装置。
JP28311691A 1991-10-29 1991-10-29 ラジオ受信回路の制御装置 Expired - Lifetime JP2657137B2 (ja)

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JPH05122096A JPH05122096A (ja) 1993-05-18
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