JP2657102B2 - あり溝付き平鋼製造設備における突条曲げ成形方法と装置 - Google Patents

あり溝付き平鋼製造設備における突条曲げ成形方法と装置

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B21B1/00Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations
    • B21B1/08Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling structural sections, i.e. work of special cross-section, e.g. angle steel
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    • B21B39/16Guiding, positioning or aligning work immediately before entering or after leaving the pass

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、あり溝付き平鋼の中間製品である、一方面
に長手方向に平行に延びる複数条の溝と、この溝の両溝
縁に一方面上に突出した突条とを有する中間製品の各突
条を、対向する溝側に倒伏曲げ成形するあり溝付き平鋼
製造設備における突条曲げ成形方法と装置に関するもの
である。
〔従来の技術〕
平鋼の一方面に、底部の幅の方が開口部の幅よりも広
い「あり溝」を複数本平行に成形しておけば、この「あ
り溝」に他の金属または非金属製の組取付け物体に形成
された突出部分を充満し形態で押し込むことにより、平
鋼と組付け物体とを、ネジ等の締結具を用いることなし
に取付け固定することができる。
この「あり溝」を有する平鋼を製造する方法として
は、特公昭60−17618号公報に示された、矩形断面形状
をした鋼片の一方面に溝と、この溝の両溝縁に一方面上
に突出した突条とを熱間圧延で成形した後、各突条を圧
延消滅させて溝を「あり溝」に成形する手法がある。
平鋼と金属または非金属製の取付け物体との接合力を
高めるには、底部の幅と開口部の幅との差が大きい「あ
り溝」を形成するのが効果的であるが、特公昭60−1761
8号公報に示された従来技術にあっては、第12図に示す
ように、成形された中間製品Kの一方面K1に形成される
突条K3の突出高さが低いと共に裾幅が大きいく、単に突
条K3を平滑ロールで直接押圧しているので、突条K3が板
厚方向に埋没するだけであり、この埋没により溝K2の側
面部分が膨らんで底部の幅が小さくなってしまうので、
有効な形状の「あり溝」を成形することができない。
底部の幅が開口部の幅に対して充分に大きい効果的な
「あり溝」を成形するには、第13図に示すような、突出
高さが大きく裾幅の小さい突条K3を成形する必要がある
ことが知られている。すなわち、このように突条K3を突
出高さが高く裾幅を小さく成形しておくことにより、本
体内への埋没程度が少ない状態で突条K3を対向する溝K2
側に倒状変形させることが容易となり、これにより効果
的な「あり溝」を成形できるものである。
この突出高さが高く裾幅の小さい突条K3を成形する従
来技術として、例えば特開平1−138002号公報に示され
た技術がある。この特開平1−138002号公報に示さ8た
手段は、複数の孔型を通過させ、溝K2間の一方面K1部分
を、上端部にV字状溝を設けて突出させることより、溝
K2の両溝縁部に突出高さが高く裾幅の小さい突条K3を成
形するのである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、この特開平1−138002号公報に示され
た従来技術にあっても、突条K3の曲げ成形を、平坦な型
面を有する圧延機による圧延で達成しているので、突条
K3の曲げ成形は、突条K3を中間製品Kの内部に押し込む
力が主体となって作用することになり、このため溝K2の
側面の膨らみを充分に小さくすると云うことはできず、
突条K3の曲げ成形に伴って、溝K2の底部の幅を減少させ
てしまうと云う問題があった。
また、この特開平1−138002号公報に示された従来技
術は、突条K3の曲げ成形を、大径ローラを使用した圧延
機で達成しているので、第11図に示すように、突条K3に
押圧力を作用させるローラRの径が大きいため、このロ
ーラRの押圧面が中間製品Kの一方面K1表面に平行に近
くなり、これによってローラRと中間製品Kとの接触長
さLが大きくなる。このように、押圧力を作用させるロ
ーラRが長い接触長さLで等条K3に接触するので、突条
K3はローラRから中間製品K内部に押し込む力分を大き
く受けることになり、このため突条K3の効率的な曲げ加
工を達成できないと云う問題がある。
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点
を解消すべく創案されたもので、突出高さが高く裾幅が
小さく成形された突条の対向する溝側への倒伏曲げ加工
を、溝の底部の幅を狭めることなしに効率良く達成する
ことを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成する本発明の手段は、 矩形断面形状の平鋼素材の一方面に、長手方向に平行に
延びる複数の溝と、この各溝の両溝縁に一方面上に大き
な高さで突出した細い突条とを設けた中間製品の各突条
を、対向する溝側に倒伏曲げ成形して、突条と溝との組
合せをあり溝に成形する方法に関するものであること、 中間製品を幅歩行に正確に位置出しした状態に保持して
おくこと、 各突条に対し、対向する溝側に向かう押圧力を、突条の
倒伏曲がり角度に応じて段階的に作用させること、 突条に対する押圧力を、小径ローラである複数組の上下
水平ローラで作用させること、 にある。
この成形方法手段を実施する突条曲げ成形装置として
の手段は、 中間製品を成形する圧延機の出側に設置されること、 上下に対となった複数組の上下水平ローラを有するこ
と、 この上下水平ローラに対して中間製品を幅方向に正確に
位置出しして誘導する幅位置出し手段を有すること、 対となった上下水平ローラの一方の周面に溝型を形成
し、この溝型の傾斜した両溝側面を、突条に対して対向
する溝側に向かう押圧力を作用させる型面とすること、 この型面の周面に対する傾斜を、下流側に位置する水平
ローラほど小さくすること、 にある。
より良好で効率的な突条の曲げ成形を得るために、各
上下水平ローラのローラ径を、中間製品の溝の深さの50
倍以下の値に設定するのが良い。
なお、幅位置出し手段としては、左右に対となった複
数組の左右垂直ローラにより構成するか、または上下水
平ローラの一方の両側端に型側壁を設けて構成する等適
当な手段を採用する。
〔作用〕
圧延成形された中間製品は、圧延機から押し出されて
そのまま本発明による突条曲げ成形処理を受ける。この
中間製品に対する突条曲げ成形処理は、各突条を対向す
る溝側に曲げて、溝と突条との組合せをほぼ「あり溝」
状に成形するのであるが、突条に曲げ力としての押圧力
を作用させるのは小径ローラである上下水平ローラであ
るので、中間性製品の本体部分である板部分に大きな圧
下力が作用することがなく、これにより溝の溝側面が膨
らんで溝幅を減少させることなしに、突条の倒伏曲げ成
形を達成する。
この上下水平ローラによる突条の倒伏曲げ成形は、突
条の倒伏曲がり角度に応じて段階的に行われるので、上
下水平ローラから突条に作用する押圧力は、突条を中間
製品の本体部分に押し込むことなく、突条を効果的に倒
伏状に曲げる方向に作用する。
圧延機から押し出されてそのまま突条曲げ成形装置に
送り込まれる中間製品は、この送り込みの際に、その突
条が上下水平ローラの一方の周面に形成された型面に対
して正確に対向するように、幅位置出し手段により幅方
向に正確に位置出しされる。
中間製品が上下水平ローラ間に侵入すると、上下水平
ローラの一方の周面に形成された型面に突条が押付けら
れる。突条は、型面に押付けられることにより、対向す
る溝側に向かう押圧力、すなわち突条を倒伏させる方向
への力分が大きい押圧力を受けるので、倒伏状に曲げ変
形する。
この突条の倒伏状の曲げ変形は、中間製品が、複数の
上下水平ローラを通過する度に押し進められ、最終的に
は突条を突出設した一方面がほぼ平坦面となるまで、す
なわち突条がその全体を溝の開口部内ほぼ完全に位置さ
せるまで達成される。
この複数組の上下水平ローラによる突条の曲げ成形に
際して、各上下水平ローラ間に対する中間製品の侵入
は、各上下水平ローラに対向して設けられた幅位置出し
手段によりガイドされ、突条の型面に対する正確な位置
出しが維持される。
型面を周面に形成された溝型の溝側面とし、この型面
の周面に対する傾斜を、下流側に位置する水平ローラほ
ど小さくすると、型面から突条に作用する押圧力が、こ
の突条の曲げ倒伏程度に合わせて、中間製品の板厚方向
への力分が大きくなるので、突条を中間製品の本体側に
押し込むことなしに、突条の倒伏姿勢への曲げ変形が効
率良く達成される。
上下水平ローラのローラ径を、中間製品の溝の深さの
50倍以下の値に設定して、第11図に示すように、上下水
平ローラとして小径ローラrを使用すると、中間製品K
に押圧力を作用させる小径ローラrの中間製品Kと接触
する周面の接触長さlが短くなるので、水平ローラであ
る小径ローラrの周面と中間製品Kとの摩擦で、突条K3
が中間製品Kの進行方向に引きずられて倒伏方向に曲が
り難くなるとか、水平ローラにより押圧力が中間製品K
の本体部分の溝底よりも深くまで達して、溝の側壁部分
を膨らますと云うことがなく、ほぼ突条だけに曲げ押圧
力を作用させることになる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を、第1図ないし第10図を参照
しながら説明する。
第1図は、圧延機で圧延成形された中間製品K縦断正
面図を示すもので、一方面にほぼ矩形状の断面となった
複数の溝K2を平行に陥没設し、この各溝K2の両溝縁に突
出高さが高く細い突条K3が一方面上に突出した状態で成
形され、他方面をほぼ平坦面とした構造となっている。
第2図ないし第4図は、本発明方法を実施するための
小径な上水平ローラ2と下水平ローラ5とから構成され
るガイドローラの基本的な組合せ構成例を示すもので、
中間製品Kはガイドローラにより、突条K3を対向する溝
K2側に曲げ倒伏させる曲げ成形が施されて、第5図に示
した成形製品K′に成形される。
中間製品Kに対する曲げ成形は、第2図に示した始段
上水平ローラ2aと始段下水平ローラ5aとから構成される
始段ガイドローラにより、突条K3に対する最初の倒伏曲
げ成形処理が行われ、次いで第3図に示した中段上水平
ローラ2bと中段下水平ローラ5bとから構成される中段ガ
イドローラにより、突条K3を充分に対向する溝K2側に倒
伏させる曲げ成形処理が行われ、最後に第4図に示した
終段上水平ローラ2cと終段下水平ローラ5cとから構成さ
れる終段ガイドローラにより、突条K3を完全に溝K2に倒
伏位置させる曲げ成形処理が行われる。
始段上水平ローラ2aおよび中段上水平ローラ2bの周面
には、両溝側面を型面4とした溝型3が形成されてお
り、始段上水平ローラ2aに形成された型面4に対して中
段上水平ローラ2bに形成された型面4の周面に対する傾
斜角度は小さくなっており、また終段上水平ローラ2cの
周面は平坦面となっている。
なお、この第2図ないし第4図に示した実施例におい
ては、幅位置出し手段は、上水平ローラ2の両端部に周
突条状に設けられた型側壁6′により構成されている。
第6図および第7図は、突条曲げ成形装置1の具体的
な構成例を示すもので、第6図は全体側面図、第7図は
出側から見た正面図で、図において2a、2b、2cは型面4
を有する始段、中段、終段の上水平ローラ、5a、5b、5c
は中間製品Kを支える始段、中段、終段の下水平ロー
ラ、そして6が中間製品Kの上下水平ローラ2、5に対
する幅方向の位置を規制する幅位置出し手段としての左
右垂直ローラである。
始段上水平ローラ2a、中段上水平ローラ2bそして終段
上水平ローラ2cは上ガイド8で支承され、始段下水平ロ
ーラ5a、中段下水平ローラ5bそして終段下水平ローラ5c
は下ガイド9で支承され、この上下ガイド8、9はガイ
ド本体7に上下間隔を設定して取付けられており、ガイ
ド本体7は締結金具11により圧延機12に取付けられてい
る支持部材10に固定されている。
左右垂直ローラ6は、突条曲げ成形装置1の中間製品
Kの導入口と、始段上下水平ローラ2a、5aと中段上下水
平ローラ2b、5bとの間と、中段上下水平ローラ2b、5bと
終段上下水平ローラ2c、5cとの間のそれぞれに、軸受を
介して左右の相互間隔調整可能な構造でガイド本体7に
取付けられている。
圧延機12の最終圧延を行う圧延上ロール13と圧延下ロ
ール14との間から出た中間製品Kは、そのまま上下ガイ
ド8、9により突条曲げ成形装置1の導入口に配置され
た左右垂直ローラ6間に導かれ、この左右ローラ6によ
り幅方向の正確な位置出しをして始段上下水平ローラ2
a、5a間に押し込まれる。
始段上水平ローラ2aの周面には、第8図に示す周方向
に沿った溝型3が形成されており、周面に対して比較的
大きな傾斜角度で傾斜した溝側面が型面4となってい
る。このため、始段上下水平ローラ2a、5a間に中間製品
Kが押し込まれると、突条K3は傾斜角度の大きい型面4
に押付けられ、この型面4から一方面K1に沿った方向の
力分の大きい押圧力を受けるので、ほとんど中間製品K
の厚み方向への押し込みを受けることなしに、対向する
溝K2側に倒伏する姿勢の曲げ変形する。
始段上下水平ローラ2a、5a間から出た中間製品Kは、
引き続き左右垂直ローラ6で幅方向の位置出しを達成維
持された状態で中段上下水平ローラ2b、5bに押し込まれ
る。
中段上水平ローラ2bの周面には、第9図に示す周方向
に沿った角度の大きいV溝状の溝型3が形成されてお
り、周面に対して小さい傾斜角度で傾斜した溝側面が型
面4となっている。このように、中段上水平ローラ2bの
型面4の傾斜角度が小さいので、この中段上水平ローラ
2bの型面4から突条K3に作用する押圧力は、中間製品K
の厚み方向への力分が大きくなるが、中段上下水平ロー
ラ2b、5bに押し込まれる中間製品Kの突条K3は、すでに
半倒伏状に曲げ成形されているので、上記した中段上水
平ローラ2bの型面4から押圧力は、この突条K3の半倒伏
状態をさらに押し進め、突条K3をほとんど倒伏した状態
に曲げ成形する。
中段上下水平ローラ2b、5b間から出た中間製品Kは、
さらに左右垂直ローラ6で幅方向の変位を規制されて、
正確な位置出しを維持した状態で終段上下水平ローラ2
c、5c間に押し込まれる。
終段上水平ローラ2cの周面は、第10図に示すように、
平坦面となっており、この平坦な周面が型面4を形成し
ている。それゆえ、終段上水平ローラ2cの型面4から突
条K3に作用する押圧力は、その全てが中間製品Kの厚み
方向に作用することになるが、終段上下水平ローラ2c、
5c間に押し込まれる中間製品Kの突条K3はほとんど倒伏
した姿勢となっているので、この終段上水平ローラ2cの
型面4から突条K3に、中間製品Kの厚み方向に作用する
押圧力は、このほとんど倒伏状態の突条K3を完全な倒伏
状態へと曲げ成形し、同時にこの突条K3の倒伏姿勢への
曲げ成形により一方面K1を平坦面に仕上げる。
実験によると、上下水平ローラ2、5の径は、小さけ
れば小さいほど、突条K3の曲げ成形を、中間製品Kの厚
み方向への押圧力の作用を少なくして良好に達成できる
ことが判明したが、上下水平ローラ2、5の径を小さく
することは、突条K3の安定した曲げ成形を達成するため
のローラに要求される強度上の許容限界があり、当然の
こととして上下水平ローラ2、5の径はこの強度上の許
容限界以上の値とする必要がある。図示実施例の構成で
は、溝K2の深さ6mmに対して上下水平ローラ2、5の径
を24倍の145mmとするのが強度上の許容限界があった。
なお、このように、突条K3の倒伏曲げ成形を達成する
上下水平ローラ2、5のローラ径を小さくすること、特
に終段上下水平ローラ2c、5cのローラ径を小さくするこ
とは、確かに突条K3の倒伏曲げ成形を、溝K2の底の幅を
狭めることなしに効率良く達成できるのであるが、当然
のこととして圧延成形力が小さくなる。このため、突条
K3を倒伏曲げ成形した後の一方面K1の平坦性を整えるこ
とおよび成形された多条あり溝付き平鋼の正確な寸法出
しを、この終段上下水平ローラ2c、5cで達成しようとす
ると無理が生じる。それゆえ、突条曲げ成形装置1で突
条K3の倒伏曲げ成形が完了したならば、圧延機で一方面
K1の平坦性および全体の寸法を整えるのが良い。
また、図示実施例では、上下水平ローラを3段階に設
けたが、空間的な制約が許すならば、ローラ数を多くし
て多段階とすることにより、突条の倒伏曲げ成形をより
良好にかつ効率良く達成できる。
〔発明の効果〕
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示
す効果を奏する。
突条の倒伏曲げ成形を、圧延成形ではない小径ローラ
を使用したガイドローラによる曲げ成形で達成するの
で、中間製品の本体部分に過剰な圧下力を作用させるこ
とがなく、これにより良好な断面形状のあり溝を成形す
ることができる。
中間製品の一方面上に突出して成形された突条を、こ
の突条を倒伏させる方向に作用する押圧力により曲げ成
形するので、大きな圧下力を作用させることのできない
小径ローラであるガイドローラであっても、確実にかつ
円滑に突条の曲げ成形を達成することができる。
突条の倒伏曲げ成形は、多段の曲げ成形により段階的
に達成されるので、各段における突条の倒伏曲げ成形を
効率良く達成できる。
複数組の上下水平ローラと幅位置出し手段とを組合せ
たので、各水平ローラに形成された型面に対する突条の
位置合わせを、突条の倒伏曲げ成形の進行に係わりなく
常に正確に達成維持することができ、これにより突条の
倒伏曲げ成形を正確にかつ確実に達成できる。
中間製品を圧延成形する圧延機の出側に設置されるの
で、中間製品の圧延成形と連続して突条の倒伏曲げ成形
を達成でき、これにより中間製品を移動させるための専
用の駆動設備を不要とすることができる。
上下水平ローラのローラ径を小さくすることにより、
中間製品内部への押圧力の作用を極めて小さくした状態
で、突条の倒伏曲げ成形を効率良く達成でき、これによ
り成形されるあり溝をより効果的なものとすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、圧延成形された中間製品の幅方向に沿って縦
断した正面図である。 第2図ないし第4図は、本発明方法を実施する突条曲げ
成形装置の主要構成部分である各ガイドローラの構成例
を示す要部縦断面図で、第2図は始段目を、第3図は中
段目を、そして第4図は終段目をそれぞれ示している。 第5図は、突条曲げ成形処理により成形された成形製品
の縦断正面図である。 第6図は、本発明による突条曲げ成形装置の一実施例を
示す全体側面図である。 第7図は、第1図に示した実施例における出側から見た
一部破断した正面図である。 第8図ないし第10図は、第6図図示実施例における各段
の型面による突条の倒伏曲げ成形動作を説明する要部拡
大縦断面図で、第8図は始段上水平ローラの場合を、第
9図は中段上水平ローラの場合を、第10図は終段上水平
ローラの場合をそれぞれ示している。 第11図は、水平ローラのローラ径の大小の違いによる中
間製品に対する力の作用形態の違いを説明するための部
分拡大断面図である。 第12図は従来技術の一例を説明するための部分拡大断面
図である。 第13図は、第12図に示された従来技術の不都合を解消す
るための一つの手段を説明するための部分拡大断面図で
ある。 符号の説明 1;突条曲げ成形装置、2;上水平ローラ、 2a;始段上水平ローラ、2b;中段上水平ローラ、 2c;終段上水平ローラ、3;溝型、4;型面、 5;下水平ローラ、5a;始段下水平ローラ、 5b;中段下水平ローラ、5c;終段下水平ローラ、 6;左右垂直ローラ、6′;型側壁、 7;ガイド体、8;上ガイド、9;下ガイド、 10;支持部材、11;締結金具、12;圧延機、 13;圧延上ロール、14;圧延下ロール、K;中間製品、K1;
一方面、K2;溝、K3;突条、 L、l;接触長さ、R;大径ローラ、 r;小径ローラ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形断面形状の平鋼素材の一方面に、長手
    方向に平行に延びる複数の溝と、該各溝の両溝縁に一方
    面上に大きな高さで突出した細い突条とを設けた中間製
    品を、正確に幅方向に位置出しした状態で、前記各突条
    に対し、対向する溝側に向かう押圧力を、小径ローラで
    ある複数組の上下水平ローラにより、前記各突条の倒伏
    曲がり角度に応じて段階的に作用させて、前記溝と突条
    との組合せをあり溝に成形するあり溝付き平鋼製造設備
    における突条曲げ成形方法。
  2. 【請求項2】矩形断面形状の平鋼素材の一方面に、長手
    方向に平行に延びる複数の溝と、該各溝の両溝縁に一方
    面上に大きな高さで突出した細い突条とを設けた中間製
    品の、前記両突条を対向する溝側に倒状曲げ成形する突
    条曲げ成形装置であって、前記中間製品を成形する圧延
    機の出側に設置され、上下と対となった複数組の上下水
    平ローラと、該上下水平ローラに対して中間製品を幅方
    向に正確に位置出しして誘導する幅位置出し手段とを有
    し、前記対となった上下水平ローラの一方向の周面に溝
    型を形成し、該溝型の傾斜した両溝側面を、前記突条に
    対して対向する溝側に向かう押圧力を作用させる型面と
    し、該型面の周面に対する傾斜を、下流側に位置する水
    平ローラほど小さくして成るあり溝付き平鋼製造設備に
    おける突条曲げ成形装置。
  3. 【請求項3】各上下水平ローラのローラ径を、中間製品
    の溝の深さの50倍以下の値に設定した請求項2記載のあ
    り溝付き平鋼製造設備における突条曲げ成形装置。
JP21380989A 1989-08-19 1989-08-19 あり溝付き平鋼製造設備における突条曲げ成形方法と装置 Expired - Fee Related JP2657102B2 (ja)

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