JP2656959B2 - シクロペンタジエニルジルコニウム触媒及びその使用法 - Google Patents

シクロペンタジエニルジルコニウム触媒及びその使用法

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JP2656959B2 JP63255030A JP25503088A JP2656959B2 JP 2656959 B2 JP2656959 B2 JP 2656959B2 JP 63255030 A JP63255030 A JP 63255030A JP 25503088 A JP25503088 A JP 25503088A JP 2656959 B2 JP2656959 B2 JP 2656959B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は触媒に関する。さらに詳しくは、本発明はシ
クロペンタジエニルジルコニウム錯体及び有機アルミニ
ウム化合物を含有する新規な触媒に関する。この触媒は
特に、高度にシンジオタクチック(syndiotactic)な分
子構造を有するビニル芳香族モノマーのポリマーの製造
において有用である。
〔従来の技術〕
チタン化合物及びアルミニウム有機化合物を含有する
触媒の存在下でスチレンモノマーを重合せしめることに
より高度なシンジオタクチシティー(syndiotacticit
y)を有するポリスチレンを製造することは当業界にお
いてすでに知られている。この研究は、N.Ishihara等、
によりMaclomolecules,19,2464−2465頁(1986)中に報
告されている。
同じ研究者はその後、ジルコニウムを基礎とする触
媒、特にZrCl4、及びポリメチルアルミノキサンと組み
合わせたビスシクロペンタジエニルジルコニウムジクロ
リドがアタクチック(atactic)ポリスチレンのみをも
たらすことを、Polymer Preprints(日本)、Vol.36,No
2、1987年5月12日、中に報告した。
EPO210,615において、チタニウムテトラエトキシド及
びシクロペンタジエチルチタニウムトリクロライド錯体
をポリメチルアルミノキサン助触媒と組み合わせて用い
てシンジオタクチック・ポリスチレンポリマーが製造さ
れた。
〔発明の概要〕
本発明によれば今や、ポリメチルアルミノキサンと式
CpZrR3〔式中、Cpは炭素原子数5〜20個のπ−結合シク
ロペンタジエニル又は置換シクロペンタジエニルリガン
ドであり、そしてRは相互に独立に、ハライド、又は式
OR′に対応するアルコキシもしくはアリールオキシであ
り、そしてR′は炭素原子数12個以下のアリール又はア
ルキルである〕に対応するシクロペンタジエニルジルコ
ニウム(IV)錯体との反応生成物を含んで成る新規な触
媒が提供される。さらに、高度なシンジオタクチシティ
ーを有するビニル芳香族モノマーのポリマーの製造にお
いて該新規な触媒を使用する方法も本発明に含まれる。
これらのポリマーは、温度の効果による変形に対して極
めて高い耐性を有する製品及び物品の製造において有益
に使用され得る。
〔具体的な説明〕
ポリメチルアルミノキサンは任意の既知の技法に従っ
て製造することができる。この様な技法の1つは、Kami
nskyの米国特許No.4,544,762に記載されている様な、ト
リメチルアルミニウムと水和金属塩との反応を含む。本
発明の触媒中のアルミニウム:ジルコニウムの分子比を
計算する目的のため、ポリメチルアルミノキサンには式
(Al(CH3)O)に対応する反復単位構造が与えられ
る。
ポリメチルアルミノキサンの製造に続き、該ポリメチ
ルアルミノキサンにすでに定義したシクロペンタジエニ
ルジルコニウム(IV)錯体に所望により追加の稀釈剤と
共に添加する。非置換シクロペンタジエニル誘導体のほ
かに、この発明の触媒の製造のために使用される金属錯
体はアルキルもしくはアリール置換された誘導体、及び
その環融合誘導体、例えばインデニルジルコニウム錯体
を包含することができる。シクロペンタジエニルジルコ
ニウム錯体は目的とするシクロペンタジエニルジルコニ
ウム触媒錯体をその場で生成せしめることができる前駆
体の形で用いることができるものと理解される。一例と
して、結晶構造中にいずれかの種類の1又は複数の分子
がさらに導入されているシクロペンタジエニルジルコニ
ウム錯体、例えばVan der Wauls力を介して結晶構造に
脂肪族又は芳香族のアルコール分子が会合しているも
の、が挙げられる。触媒組成物の製造においては、シク
ロペンタジエニルジルコニウム(IV)錯体及びポリメチ
ルアルミノキサンの任意の順序で一緒にすることができ
る。これらの触媒成分は窒素、アルゴン、キセノン又は
これらの組み合わせのごとき不活性雰囲気中で適切に混
合することができる。これらの成分は任意の適当な温
度、好ましくは0℃〜50℃、さらに適切には25℃にて混
合される。
触媒の成分は、ポリエチルアルミノキサン対ジルコニ
ウム(Al:Zr)の原子比が好ましくは50:1〜10,000:1、
さらに好ましくは100:1〜5,000:1、そして最も好ましく
は250:1〜1000:1となる量において使用される。
好ましいシクロペンタジエニルジルコニウム(IV)錯
体はシクロペンタジエニルジルコニウムトリクロライド
及びシクロペンタジエニルトリフェノキシドである。
この発明の触媒を用いる重合は25℃〜100℃の温度に
おいて行うことができる。好ましい温度は30℃〜60℃で
ある。
好ましい重合はビニル芳香族モノマーを用いるもので
あり、これはこの様なポリマーが高度なシンジオタクチ
シティーを有するという発見に基く。「高度な」とは、
C13核磁気共鳴スペクトル法により決定した場合のモル
基準で約50%以上のシンジオタクチシティーを意味す
る。適切なビニル芳香族モノマーには、次の式: (式中、Rは相互に独立に、水素原子;10個以下の炭素
原子を有する、脂肪族、脂環族もしくは芳香族の炭化水
素基;又はハロゲン原子である)に対応するモノマーが
含まれる。好ましいビニル芳香族モノマーはスチレンで
ある。まず、ビニル芳香族モノマーとジルコニウムとの
モル比が100:1〜30,000:1、最も好ましくは1,000:1〜1
0,000:1となるように触媒濃度を与えるのが望ましい。
さらに、この発明の好ましいポリマーは65%より大きな
シンジオタクチシティーを有する。
重合は通常、モノマーのための溶剤の存在下で行われ
る。例えば、脂肪族炭化水素及び芳香族炭化水素、並び
にこれらの混合物が挙げられる。好ましい溶剤は4〜20
アルカン類、特に分岐鎖アルカン類、及びこれらの混合
物を包含する。重合のための特に望ましい溶剤はイソオ
クタン、又はその配合物、例えばExxonから入手可能なI
sopar E(商標)である。5〜100重量%のモノマー濃度
を与えるのに適当な量の溶剤が用いられる。重合の間、
ポリマーはそれが生成されるに従って反応混合物から沈
澱することができる。
他の類似の重合の場合と同様に、使用されるモノマー
及び溶剤は、触媒の不活性化が起こらない様に十分に高
純度であることが非常に望ましい。モノマーの精製のた
めの任意の適当な技法、例えば減圧下での脱蔵(devola
tilization)又はモレキュラー・シーブもしくは高表面
積アルミナとの接触を用いることができる。
同伴する触媒を除去するための生成したポリマーの精
製も実施者により望まれるであろう。同伴する触媒は一
般に、アルミニウム及びジルコニウムに起因するポリマ
ーの熱分解の後と灰分の残留により同定される。この様
な化合物を除去するための適当な技法は、溶剤抽出、例
えば高沸点塩素化溶剤を温度で用いる抽出、及びそれに
続く過による。
次の実施例により本発明は一層よく理解されよう。
実施例1. 窒素雰囲気のグローブボックス中で、ガラスの反応器
にIsopar E(商標)(32ml)をポリメチルアルミノキサ
ン(PMA)の懸濁液(29mlのIsopar E中1.3g、22.4m mol
e)と共に仕込んだ。シクロペンタジエニルジルコニウ
ムトリクロライド(10mlのIsopar E中480μ、22.4m m
ol)の10%トルエン溶液を室温にて攪拌しながら添加し
た。約30秒間の後、高純度の脱気されたスチレンモノマ
ー(15.4ml、163m mol)を添加した。反応器を密閉し、
そして熱水浴中シェーカーに入れ、そして50℃にて20時
間保持した。次に、20mlのメタノールの添加により混合
物を加水分解した。反応器の内容物をIN塩酸水溶液50ml
に5分間にわたり添加した。生ずるシンジオタクチック
・ポリスチレンを過により集め、メタノールで洗浄
し、そして75℃にて36時間真空乾燥した。収量は1.1g
(7.9%)であった。示差走査熱量計により決定した場
合融点は212℃であった。C13NMRにより決定した場合シ
ンジオタクチシティーは65%より大であった。
実施例2. 22.4m moleのシクロペンタジエニルジルコニウムトリ
フェノキシド触媒を用いて例1の方法と実質上同じ方法
を反復した。前記の方法に従って処理した後、ポリスチ
レンの収量は0.4g(3.0%)であった。融点は210℃であ
った。シンジオタクチシティーは90%より大であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−172706(JP,A) 特開 昭63−179906(JP,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高度なシンジオタクチシティーを有するビ
    ニル芳香族モノマーのポリマーの製造方法であって、1
    又は複数種類のビニル芳香族モノマーを重合条件下で、
    ポリメチルアルミノキサンと式CpZrR3〔式中、Cpは炭素
    原子数5〜20個のπ−結合したシクロペンタジエニル又
    は置換シクロペンタジエニルリガンドであり、そしてR
    は相互に独立に、ハライド又は式OR′であり、ここで
    R′は炭素原子数12個以下のアリール又はアルキルであ
    る〕に対応するシクロペンタジエニルジルコニウム(I
    V)錯体との反応生成物を含んで成る触媒と接触せしめ
    ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】前記モノマーを25℃〜100℃の温度におい
    て前記触媒と接触せしめる、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】不活性稀釈剤をさらに存在せしめる、請求
    項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】前記ポリマーが約65%より大きなシンジオ
    タクチシティーを含有する分子構造を有する、請求項1
    に記載の方法。
  5. 【請求項5】Rがクロロ又はフェノキシドである請求項
    1に記載の方法。
  6. 【請求項6】ポリメチルアルミノキサンとジルコニウム
    とのモル比が10:1〜50,000:1である、請求項1に記載の
    方法。
  7. 【請求項7】ポリメチルアルミノキサンとジルコニウム
    とのモル比が100:1〜10,000:1である、請求項1に記載
    の方法。
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JPH085929B2 (ja) * 1987-01-22 1996-01-24 出光興産株式会社 スチレン系重合体の製造法

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