JPH02110106A - 立体規則性芳香族ビニル重合体の製法 - Google Patents

立体規則性芳香族ビニル重合体の製法

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JPH02110106A
JPH02110106A JP26162288A JP26162288A JPH02110106A JP H02110106 A JPH02110106 A JP H02110106A JP 26162288 A JP26162288 A JP 26162288A JP 26162288 A JP26162288 A JP 26162288A JP H02110106 A JPH02110106 A JP H02110106A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は立体規則性芳香族ビニル重合体の製造方法に関
する。
さらに詳しくはチタン化合物と有機化合物を反応させて
得られた有機チタン化合物及びアルモキサンとからなる
触媒を用いることにより、主としてシンジオタクチック
な構造を有する芳香族ビニル化合物の重合体を製造する
方法に関するものである。
[従来の技術] 芳香族ビニル重合体、特にポリスチレンはラジカル重合
、アニオン重合、カチオン重合の各種重合法によって製
造できる。
遊離ラジカルを発生する開始剤を用いて、また熱的にラ
ジカルを発生させて実施するラジカル重合によって製造
されるポリスチレンは非晶質のものであり、約100°
Cにガラス転移温度を有し、これ以上の温度では成形品
等としての実用的な物性を持たない。
ブチルリチウム等の開始剤を用いる通常のアニオン重合
法によって、あるいは塩化アルミニウムや四塩化スズを
用いるカチオン重合法により得られるポリスチレンもや
はり非晶質のものである。
三塩化チタン/トリエチルアルミニウム化合物系のよう
なチーグラー・ナツタ型触媒を用いる配位アニオン重合
によって得られるポリスチレンは主としてアイソタクチ
ックな立体規則性を有するものであり、融点は約220
°Cと高いが、その結晶化速度は非常に遅く、工業的実
用化には至っていない。
ここで主としてシンジオタクチックな立体規則性を有す
るポリスチレンが、昭和61年5月の高分子年次大会に
おいて石原らによってはじめて発表された。これは融点
が260°C以上と高いばかりでなく、結晶化速度がア
イソタクチックポリスチレンに比べ非常に速いという特
徴を有することも報告された。このようなシンジオタク
チックポリスチレンを合成するための触媒としては、四
塩化チタンやテトラエトキシチタンのようなチタン化合
物とメチルアルモキサンのような有機アルミニウム化合
物とを組合せて用いる触媒系が特開昭62−18770
8号および特開昭62−104818号の各公報に記載
されている。さらに四塩化チタンのような遷移金属化合
物と少なくとも2個の水酸基を有する有機化合物及びア
ルモキサンから成る触媒系が特開昭63−191811
号公報に記載されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、四塩化チタンやテトラエトキシチタンの
ようなチタン化合物とメチルアルモキサンとを組合せて
用いる触媒系でのスチレンモノマーの重合では活性が低
いため、生成ポリマー中に残存する触媒残渣が多く、加
熱成形時の熱着色の程度が大きいと予想され実用的では
ない。
また四塩化チタンのような遷移金属化合物とジフェニル
スルフィド系の有機化合物とを反応させた錯体およびメ
チルアルモキサンとから成る触媒系では、重合活性はか
なり高いものの、主にアククチツクポリマーの副生によ
り、全生成ポリマー中の高立体規則性ポリマーの割合が
やや低くなる。
この非晶質ポリマーの混在が多くなると、ポリマーの融
点および結晶化速度に影響するため、溶剤抽出等の後処
理を必要とするという問題点が生じる。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本発明者らは研究を重ねた結果、特定のチタン化
合物と有機化合物を反応させて得られる有機チタン化合
物および特定の有機アルミニラl、化合物とからなる触
媒系を用いることにより、高活性でかつ高いシンジオタ
クチックーを有する立体規則性芳香族ビニル化合物重合
体が効率的に得られることを見出し、本発明を完成する
に至った。
すなわち本発明は、芳香族ビニル化合物を重合し立体規
則性芳香族ビニル重合体を製造する方法において、 (A)  一般式  TiR’ (OR”) −Xb(
式中、R1はシクロペンタジェニル基または置換シクロ
ペンタジェニル基、R2は炭素数1〜18の炭化水素基
、Xはハロゲンを表し、a。
bはa≧0、b≧0、a + b =3なる数を表す。
)で表されるチタン化合物と 以下余白 または  R’−0−1?6−P−R’−0−R8(式
中、R3,R4,R5は炭素数1〜18の炭化水素基を
、R6,R′は炭素数1〜8の二価の炭化水素基を、R
8は水素原子または炭素数1〜8の炭化水素基をそれぞ
れ表す。d、eは0または1〜4の整数を表す。) で表される有機化合物とを反応させて得られた有機チタ
ン化合物、及び (式中、Rは炭素数1〜4の炭化水素基を表しnは1〜
40の数を表す。) で示されるアルモキサンの少なくとも一種とからなる触
媒を用いることを特徴とするものである。
以下、本発明の内容を詳細に説明する。
本発明で一般式T+R’ (OR2)aXbで表される
チタン化合物において、R1はシクロペンタジェニル基
または置換シクロペンタジェニル基である。例えば、シ
クロペンタジェニル、メチルシクロペンクジエニル、1
.2−ジメチルシクロペンタジェニル、ペンタメチルシ
クロペンタジェニル等が挙げられ、特にシクロペンタジ
ェニルが好ましい。
R2は炭素数1〜18の炭化水素基であり、特に炭素数
2〜1日のアルキル基及び炭素数6〜18のアリール基
が好適である。例えば、メチル、エチル、n−プロピル
、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル
、n−ヘキシル、n−オクチル、n−ドデシル等の鎖状
アルキル基、シクロヘキシル等の環状アルキル基、フェ
ニル、ナフチル等のアリール基等が挙げられ、特にエチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブ
チル、L−ブチル、フェニル等が好ましい。
またXはハロゲン原子を表し、例えば塩素、臭素、ヨウ
素が挙げられ、特に塩素が好ましい。
かかるチタン化合物の具体例としては、シクロペンタジ
ェニルチタントリクロリド、シクロペンタジェニルチタ
ントリエトキシド、メチルシクロペンタジェニルチタン
トリクロリド等が挙げられ、特にシクロペンタジェニル
チタントリクロリドが好ましく用いられる。
ツ または    R”−0−R6−P−11’−0−Re
で表される有機化合物において、R3,R4,RSは炭
素数1〜18の炭化水素基であり、特に炭素数2〜18
のアルキル基および炭素数6〜18のアリール基が好適
である。例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、イソブチル、し−ブチル、n−
ヘキシル、n−オクチル、n−ドデシル等の鎖状アルキ
ル基、シクロヘキシル等の環状アルキル基、フェニル、
ナフチル等のアリール基などが挙げられ、特にエチル、
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル
、t−ブチル、フェニル等が好ましい。
R6,R’は炭素数1〜8の二価の炭化水素基であり、
特に炭素数2〜6のアルキレン基が好適である。例えば
、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、ブチレン、
ヘキシレン等が挙げられ、特にエチレン、プロピレン、
イソプロピレンが好ましい。
R1+は水素原子または炭素数1〜8の炭化水素基であ
り、水素原子、メチル、エチル、n−プロピル、イソプ
ロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ヘ
キシル等が挙げられ、特に水素原子とメチルが好ましく
用いられる。かかる有機化合物の具体例としては、ジ(
2−ヒドロキシフェニル)エチルホスフィン、ジ(2−
ヒドロキシフェニル)フェニルホスフィン、ジ(2−メ
トキシフェニル)フェニルホスフィン、ジエトキシフェ
ニルホスフィン、ジイソプロポキシフェニルホスフィン
等が挙げられ、特にジ(2−ヒドロキシフェニル)フェ
ニルホスフィン、ジ(2−メトキシフェニル)フェニル
ホスフィンが好ましく用いられる。
チタン化合物と有機化合物の反応は例えば0〜150°
Cの温度においてトルエン、n−ヘキサン等の炭化水素
溶媒中あるいはブチルエーテル等の極性溶媒中で行なう
ことができる。
チタン化合物と有機化合物の反応時のモル比に特に制限
は無く、0.1〜10で実施することができ、特に等モ
ルにて行なうことが好ましい。
ここでチタン化合物と有機化合物の反応において、有機
化合物の一般式中のR8が水素原子の場合は、チタン化
合物の一瓜式中のOR”またはχと結合してそれぞれア
ルコール(1−(OR2)またはハロゲン化水素(HX
 )が脱:11シ、その結果2つのTi−0−C結合を
含むチタン錯体が生成すると推定される。また有機化合
物の一般式中のR11が炭化水素基の場合は、チタン化
合物の一般式中のXと結合してハロゲン化炭化水素(H
R’)が離脱し、その結果やはり2つのTi−0−C結
合を含むチタン錯体が生成すると推定される。
なお、副生ずるアルコール(HOR2)、ハロゲン化水
素(H)またはハロゲン化炭化水素(HR’)は不活性
気体の吹込みなどにより反応系外に除去してもよいし、
ハロゲン化水素(HX)にはアンモニア等を添加して析
出させてから除去してもよい。
で示されるアルモキサン[F])は、前者のような鎖状
のものであっても、後者のような環状のものであっても
、さらにその併用でもよい。
ここでRは炭素数1〜4の炭化水素基を表し、例えば、
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、イソブチル、し−ブチル等が挙げられ、特にメチ
ルが好ましい。またnは1〜40の数を表すが、特に5
以上が好ましい。
このようなアルモキサンは一般にトリアルキルアルミニ
ウムと水とを反応させることによって得られるが、その
方法には特に制限は無く、公知の方法を用いることがで
きる。例えば、トリアルキルアルミニウムを炭化水素溶
媒に溶解しておき、当推の水と徐々に接触させる方法や
、硫酸銅水和物あるいは硫酸アルミニウム永和物を炭化
水素溶媒に怒濁しておき、1〜3倍の結晶水を用いてト
リアルキルアルミニウムを温和に加水分解させる方法等
が挙げられる。
各触媒成分の使用星について述べると、チタン化合物と
有機化合物を反応させて得られた有機チタン化合物は、
チタン原子として好ましくは10−7〜I O” mm
ol/ l、特に好ましくは10−’ 〜10”mmo
l/ffiが用いられる。[F])のアルモキサンはア
ルミニウム原子/チタン原子のモル比で好ましくは1〜
105、特に好ましくは1〜104となるように用いら
れる。 さらにトリメチルアルミニウム、ム、トリエチ
ルアルミニウム、ジエチルアルミニウムクロリドなどの
一般のアルミニウム化合物をアルモキサンと併用するこ
とも可能である。
本発明において立体規則性芳香族ビニル重合体の製造に
用いられる芳香族ビニル化合物としては、スチレン、0
−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルス
チレン、0−クロルスチレン、p−クロルスチレン、α
−メチルスチレン等が挙げられ、特に好ましくはスチレ
ンである。これらは単独重合あるいは2種以」二の共重
合において使用できる。
本発明の触媒系を用いる重合方法としては特に制限は無
く、常圧または加圧下で通常のスラリー重合、溶液重合
等の方法を用いることができる。
重合プロセスもバッチ式であると連続式であるとを問わ
ない。
溶媒として、n−ペンタン、n−ヘキサン、イソブタン
等の脂肪族炭化水素溶媒、シクロヘキサン、メチルシク
ロヘキサン等の脂環式炭化水素溶媒あるいはベンゼン、
トルエン等の芳香族炭化水素溶媒を単独でもしくは2種
以上を混合して用いることができる。さらにモノマーで
ある芳香族ビニル化合物を溶媒として用い、他の溶媒を
添加しないで重合を実施することも可能である。
重合温度は好ましくは0〜150°C1特に好ましくは
20〜90°Cで実施し得る。
(実施例) 以下に本発明の効果を実施例および比較例を挙げて具体
的に説明するが、本発明はこれらによって何ら制御ルさ
れるものではない。
なお、実施例中のメチルエチルケトン(MEK)不溶部
(%)は、生成ポリマー沸騰MEK不溶部重星の全生成
ポリマーの重量に対する百分率で定義されるものである
また生成ポリマーの立体規則性は、” C−NMR解析
により、芳香環C1炭素のシグナルの帰属により行なっ
た。帰属はマクロモレキュラー・ヘミ−(Makrom
olecular Chemie) 1763051 
(1975)を参考にして行なった。測定はポリマーを
0−ジクロルヘンゼンに溶解し、135°Cにて日本電
子製核磁気共鳴スペクトル測定装置FX90Qを用いて
実施した。
実施例1 (1)有機チタン化合物(1)の合成 有機化合物として用いたジ(2−メトキシフェニル)フ
ェニルホスフィンはシニアー(A、 [i、 5ene
ar)らの報告〔ジャーナル・オブ・オーガニック・ケ
ミストリー(Journal of Organic 
Chemistry) 252001 (1960) 
)を参考として0−ブロムアニソールをグリニヤール(
Grignard)試薬としてジクロロフェニルホスフ
ィンと反応させることにより合成した。
この化合物2.0 mmolをトルエン50m1に熔解
して窒素置換した攪拌器付き200 mlフラスコへ入
れ、60°Cで充分撹拌しながらシクロペンタジェニル
チタントリクロリド2.3mmolをトルエン25雁に
溶解し2時間にわたって滴下した。さらに2時間攪拌を
続け、反応液をn−ヘキサンに加えて黄橙色沈澱を生じ
させ、ろ別、洗浄、乾燥した。
得られた黄橙色固体をトルエンに溶解して5mmol/
l?8液として使用した。
(2)アルモキサンの合成 合成は特開昭58−19309号公報の実施例1に準じ
て以下の通り実施した9繰作は全て窒素雰囲気下で行な
った。Cu5On  ・5112037.5 g (0
,15mol)を250雁のトルエンに懸濁させ、トリ
メチルアルミニウム50ml (0,52mol)をゆ
っくり加え、攬1°I゛下20°Cで24時間反応を続
けた。この時メタンガスの発生が認められた。反応後に
硫酸渭をろ別し、ろ液からトルエンを除去してメチルア
ルモキサン13.0 gを白色固体として得た。ヘンゼ
ンの凝固点降下法によって測定した分子量は640で、
平均オリゴマー化度は1. lであった。
(3)スチレンの重合 窒素置換した内容積100 rrdlのガラス製耐圧び
んにトルエン251dとメチルアルモキサン5mmo!
および有機チタン化合物(I) 0.025mmolを
入れた。次にスチレン25m!を加え攪拌下60 ’C
で1時間重合を実施した。その後、内容物を塩酸ヌクル
ール中に投入して反応を停止させ、沈澱するポリマーを
ろ別、乾燥した。生成ポリマー重量は2.54 gであ
り、このポリマーのM巳l(不?容部は99%であった
。従ってチタン原子1g当り1時間に2.12 kgの
MEK不溶部ポリマーが生成したことになる。また不溶
部ポリマーの立体規則性は13C−NMR解析によりほ
ぼ100%シンジオタクチックな構造を有することが石
在認された。
(第1回参照) 一方、MEK可溶部ポリマーはI3C−NMR解析によ
りアタクチックポリマーであることが確認された。(第
2図参照) 比較例1 有機チタン化合物として特開昭62−191811号公
報に記載されている2、2′−ジヒドロキシ−3,3′
ジーL−ブチル−5,5′ −ジメチルジフェニルスル
フィドと四塩化チタンとの反応生成物である黒褐色固体
(Alを用いた他は実施例1と同様に重合を行なった結
果、生成ポリマー重量は1.52 gであり、このポリ
マーのM E K不溶部は89%であった。従ってチタ
ン原子1. g当り1時間に1.13kgのMEK不溶
部ポリマーが生成したことになる。
この時のMEK可溶部ポリマーも”C−NMR解析によ
りアククチツクポリマーであることが49 iHされた
即ち、この触媒系は重合活性およびMEK不溶部%のい
ずれも実施例1に劣る。
比較例2 有機チタン化合物としてテトラエトキシチタンを用いた
こと、および重合時間を2時間としたこと以外は実施例
1と同様に重合を行なった結果、生成ポリマー重量は2
.80 gであり、このポリマーのM巳に不溶部は93
%であった。従ってチタン原子1g当り1時間に1.0
9 kgのMEK不溶部ポリマーが生成したことになる
即ち、この触媒系は重合活性およびM E K不溶部%
のいずれも実施例1に劣る。
実施例2 トルエンを10雁、スチレンを40d用いたこと以外は
実施例1と同様重合を行なった結果、生成ポリマー重量
は7.75 gであり、このポリマーのMEK不溶部は
98%であった。従ってチタン原子1g当り1時間に6
.34kgのMEK不溶部ポリマーが生成したごとにな
る。
比較例3 有機チタンiji体として特開昭62−191811号
公報に記載されている2、2′−ジヒドロキシ−3,3
′ジーL−ブチル−5,5′ −ジメチルジフェニルス
ルフィドと四塩化チタンとの反応生成物である黒褐色固
体を用いたこと、および重合時間を20分間としたこと
以外は実施例2と同様に重合を行なった結果、生成ポリ
マー重量は1.87 gであり、このポリマーのMEK
不溶部は94%であった。
従ってチタン原子1g当り1時間に4.43kgのME
K不溶部ポリマーが生成したことになる。
即ち、この触媒系は重合活性およびMEK不溶部%のい
ずれも実施例2に劣る。
実施例3 (1)  有機チタン化合物(II)の合成有機化合物
として用いたジ(2−ヒドロキシフェニル)フェニルホ
スフィンはジ(2−メトキシフェニル)フェニルホスフ
ィンを沸騰臭化、7k 素M、続いて水酸化ナトリウム
水溶液中で処理することにより得た。この化合物1.0
 mmolをトルエン50m1に溶解して窒素置換した
攪拌器付き200 mlフラスコへ入れ、60°Cで充
分1%7拌しながらシクロペンタジェニルチタントリク
ロリド]、 Ommoiをトルエン25m!に溶解して
3時間にわたつ°ζ滴下した。さらに1時間攪拌を続け
、反応液をn−ヘキサンに加えて黄橙色沈澱を生じさせ
、ろ別、洗浄、乾燥した。得られた黄橙色固体をトルエ
ンに溶解して10 mmol / E 溶液として使用
した。
(2)スチレンの重合 有機チタン化合物(IT)を用いた以外は実施例1と同
様に重合を行なった結果、生成ポリマー重量は2.32
 gであり、このポリマーのMEK不?容部は97%で
あった。従ってチタン原子1g当り1時間に1.88 
kgのMEK不溶部ポリマーが生成したことになる。
上記の実施例および比較例を表−1に示した。
〔発明の効果〕
本発明の触媒系を用いて芳香族ビニル化合物を重合する
ことにより、効率的に高度のシンジオタクチシチーを有
する立体規則性芳香族ビニル重合体を製造することがで
きる。また、生成重合体中のMEK不溶部%がきわめて
高いので、抽出等の後処理を経ずとも高立体規則性のポ
リマーが得られ、製造技術上の意義は大きい。
以下余白
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1において得られたポリスチレンのME
K不溶部の、また第2図は同じ〈実施例1のMEK不)
容部の13C−NMRにおける芳香環CJ炭素のスペク
トルである。第1図のシグナルは(rrrr)ペンタッ
ドに帰属され、この不溶部ポリマーがほぼ100%シン
ジオタクチックな立体規則性を有することを示している
≧一方第2図では各シーケンスに対応する多くのシグナ
ルが検出されており、アククチツクポリマーの特徴を示
している。 また、第3図は本発明の態様を示す概略フローシートで
ある。 特許出願人 旭化成工業株式会社 第1 [ppm] 第2図 [ppm1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 芳香族ビニル化合物を重合し立体規則性芳香族ビニル重
    合体を製造する方法において、 (A)一般式 TiR^1(OR^2)_aX_b (式中、R^1はシクロペンタジエニル基または置換シ
    クロペンタジエニル基、R^2は炭素数1〜18の炭化
    水素基、Xはハロゲンを表し、a、bはa≧0、b≧0
    、a+b=3なる数を表す。)で表されるチタン化合物
    と 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ またはR^6−O−R^6−P−R^7−O−R^8 (式中、R^3、R^4、R^5は炭素数1〜18の炭
    化水素基を、R^6、R^7は炭素数1〜8の二価の炭
    化水素基を、R^8は水素原子または炭素数1〜8の炭
    化水素基をそれぞれ表す。d、eは0または1〜4の整
    数を表す。) で表される有機化合物とを反応させて得られた有機チタ
    ン化合物、及び (B)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ および▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Rは炭素数1〜4の炭化水素基を表しnは1〜
    40の数を表す。) で示されるアルモキサンの少なくとも一種とからなる触
    媒を用いることを特徴とする立体規則性芳香族ビニル重
    合体の製法
JP63261622A 1988-10-19 1988-10-19 立体規則性芳香族ビニル重合体の製法 Expired - Lifetime JP2796972B2 (ja)

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