JP2656133B2 - 6,11―ジヒドロ―5H―ピリド[2,3―b][1,5]ベンゾジアゼピン―5―オン及び―チオン並びに該化合物のAIDSの予防又は治療における使用法 - Google Patents

6,11―ジヒドロ―5H―ピリド[2,3―b][1,5]ベンゾジアゼピン―5―オン及び―チオン並びに該化合物のAIDSの予防又は治療における使用法

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な6,11−ジヒドロ−5H−ピリド[2,3−
b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン及び−チオ
ン、該化合物の製造方法、該化合物及びそれに関連する
が公知である化合物のAIDSの予防又は治療における使用
法、並びに該化合物を含む治療用組成物に関する。
ヒトの疾患である後天性免疫不全症候群(AIDS)は、
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、特にHIV−1として知ら
れるウイルスが原因である。
他のウイルスと同様に、HIV−1の複製には感染する
宿主の細胞の生合成装置が必要である。このことは、該
装置がウイルスの子孫を構成する構造タンパク質を合成
することを意味する。これらのタンパク質は感染ウイル
スのウイルス粒子、即ちビリオン内に含まれる遺伝物質
にコードされている。しかしながら、HIVはレトロウイ
ルスであるので、その遺伝物質はRNAであり、宿主細胞
のゲノム内にあるようなDNAではない。従って、ウイル
スRNAはまずDNAに転写され、その後必要なウイルスタン
パク質を宿主細胞に生産させるために宿主細胞のゲノム
内に組み込まれなければならない。
RNAからDNAへの転写は、感染ビリオン内にRNAと共に
含まれる逆転写酵素(RT)を用いて行われる。逆転写酵
素は三つの酵素機能を有する。即ち、RNA依存DNAポリメ
ラーゼとして、リボヌクレアーゼとして、そしてDNA依
存DNAポリメラーゼとして作用する。まず、RTはRNA依存
DNAポリメラーゼとして作用して、ウイルスRNAを鋳型と
した一重鎖DNAを作る。次に、RTはリボヌクレアーゼと
して作用して、製造されたばかりのDNAをもとのウイル
スRNAから遊離させ、もとのRNAを破壊する。最後に、RT
はDNA依存DNAポリメラーゼとして作用して、第一のDNA
鎖を鋳型として用いて、第二の相補的DNA鎖を作る。二
つの鎖は、宿主細胞のゲノムの中に見出される型のDNA
である二重鎖DNAを形成し、インテグラーゼと呼ばれる
別の酵素によって宿主細胞のゲノムに組み込まれる。
HIV−1の逆転写酵素の酵素機能を抑制する化合物
は、感染した細胞内でのHIV−1の複製を抑制する。そ
のような化合物は、ヒトのHIV−1感染の予防及び治療
に有用である。
第一に、本発明は、新規な6,11−ジヒドロ−5H−ピリ
ド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン及び
−チオンに関する。これらはHIV−1のRTに対して抑制
作用を有する。第二に、本発明はこれらの新規化合物の
製造方法に関する。第三に、本発明はHIV−1ウイルス
に曝された又は感染したヒトに、予防又は治療有効量の
上記の新規化合物を投与することを含むHIV−1感染の
予防又は治療方法に関する。第四に、本発明は公知の6,
11−ジヒドロ−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジ
アゼピン−5−オンを投与することを含むHIV−1感染
の予防又は治療方法に関する。第五及び第六に、本発明
は上記の公知の5−オン類と同様の5−チオン類、並び
にそれらの製造方法に関する。第七に、本発明は1種類
又はそれ以上の新規な5−チオン同族体を投与すること
を含むHIV−1感染の予防又は治療方法に関する。第八
に、本発明は上記の新規及び公知の双方の化合物を含む
HIV−1感染の予防又は治療方法に適する薬剤に関す
る。
本発明の主要な構成の一つは、下記式Iで表される6,
11−ジヒドロ−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジ
アゼピン−5−オン及び−チオンに関する。
(式中、Zは酸素原子又は硫黄原子を表し、 R1は水素原子、炭素原子数1ないし5のアルキル基若
しくはフルオロアルキル基、シクロプロピル基、炭素原
子数2ないし5のアルケニル基若しくはアルキニル基、
2−ハロ−プロペン−1−イル基、アリールメチル基
(基中、アリール部分はフェニル基、チエニル基又はフ
ラニル基を表し、これらは未置換又はメチル基、メトキ
シ基若しくはハロゲン原子で置換されている)、炭素原
子数2ないし3のアルカノイル基又は炭素原子数2ない
し4のアルコキシアルキル基若しくはアルキルチオアル
キル基を表し、 R2は炭素原子数1ないし5のアルキル基若しくはフル
オロアルキル基、炭素原子数3ないし5のシクロアルキ
ル基、炭素原子数2ないし5のアルケニル基若しくはア
ルキニル基、炭素原子数2ないし4のアルコキシアルキ
ル基若しくはアルキルチオアルキル基、炭素原子数2な
いし4のアルカノイル基、炭素原子数2ないし5のヒド
ロキシアルキル基、アリールメチル基(基中、アリール
部分はフェニル基、チエニル基又はフラニル基を表し、
これらは未置換又は炭素原子数1ないし3のアルキル基
若しくはアルコキシ基、水酸基若しくはハロゲン原子で
置換されている)、フェニル基(未置換又は炭素原子数
1ないし3のアルキル基若しくはアルコキシ基、ハロゲ
ン原子若しくは水酸基で置換されている)又はアルコキ
シ部分が1ないし5個の炭素原子を有するアルコキシカ
ルボニルメチル基を有し、 R3、R4及びR5は各々独立に水素原子又は炭素原子数1
ないし3のアルキル基を表し、ただしこれらの置換基の
少なくとも一つは水素原子を表すか、又は R3、R4及びR5の一つがブチル基、炭素原子数1ないし
3のアルカノイル基、炭素原子数1ないし4のヒドロキ
シアルキル基、炭素原子数2ないし3のアルコキシカル
ボニル基、アルコキシ部分及びアルキル部分が各々1な
いし2個の炭素原子を有するアルコキシカルボニルアル
キル基、ハロゲン原子、トリハロメチル基、水酸基、炭
素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素原子数1ない
し3のアルキルチオ基、炭素原子数2ないし3のアルカ
ノイルオキシ基、炭素原子数1ないし3のアルカノイル
アミノ基、炭素原子数1ないし3のアミノアルキル基、
アルキル部分が各々1ないし2個の炭素原子を含むモノ
−若しくはジ−アルキルアミノ基、炭素原子数2ないし
3のカルボキシアルキル基、シアノ基、ニトロ基、カル
ボキシ基、カルバミル基、アミノ基、アジド基、又はア
ルキル部分が各々1ないし2個の炭素原子を有するモノ
−若しくはジ−アルキルアミノアルキル基を表し、そし
て残りの2個の置換基が水素原子又はメチル基を表す
か、又は Zが酸素原子を表すとき、R3、R4及びR5の一つが炭素
原子数1ないし3のアルキルスルフィニル基又はアルキ
ルスルホニル基を表し、ただし残りの2個の置換基は水
素原子又はメチル基を表し、そして R6、R7、R8及びR9は各々水素原子を表すか、又は R6、R7、R8及びR9の一つは炭素原子数1ないし4のア
ルキル基、炭素原子数1ないし3のアルカノイル基、炭
素原子数2ないし3のアルコキシカルボニル基、炭素原
子数1ないし4のヒドロキシアルキル基、アルコキシ部
分及びアルキル部分が各々1ないし2個の炭素原子を有
するアルコキシカルボニルアルキル基、ハロゲン原子、
トリハロメチル基、水酸基、炭素原子数1ないし3のア
ルコキシ基、炭素原子数1ないし3のアルキルチオ基、
炭素原子数2ないし3のアルカノイルオキシ基、炭素原
子数1ないし3のアルカノイルアミノ基、炭素原子数1
ないし3のアミノアルキル基、アルキル部分が各々1な
いし2個の炭素原子を有するモノ−又はジ−アルキルア
ミノ基、炭素原子数2ないし3のカルボキシアルキル
基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、カルバミル
基、アミノ基、アジド基、アルキル部分が各々1ないし
2個の炭素原子を有するモノ−若しくはジ−アルキルア
ミノアルキル基を表し、残りの三つの置換基が水素原子
を表すか、又は残りの三つの置換基のうち二つが水素原
子を表し、一つがメチル基、エチル基若しくはハロゲン
原子を表す) さらに、本発明は上記式I中、Zが酸素原子又は硫黄
原子を表し、 R1が水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、
炭素原子数2ないし4のアルケニル基若しくはアルキニ
ル基、2−ハロプロペン−1−イル基、又は炭素原子数
2ないし3のアルコキシアルキル基若しくはアルキルチ
オアルキル基を表し、 R2が炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数
3ないし4のシクロアルキル基、炭素原子数2ないし4
のアルケニル基若しくはアルキニル基、炭素原子数2な
いし4のアルコキシアルキル基若しくはアルキルチオア
ルキル基、炭素原子数2ないし3のアルカノイル基、炭
素原子数2ないし4のヒドロキシアルキル基、アリール
メチル基(基中、アリール部分はフェニル基又はチエニ
ル基を表し、これらは未置換又はメチル基、メトキシ
基、水酸基又はハロゲン原子で置換されている)、フェ
ニル基(未置換若しくはメチル基、メトキシ基、水酸基
若しくはハロゲン原子で置換されている)又はアルコキ
シ部分が1ないし5個の炭素原子を有するアルコキシカ
ルボニルメチル基を表し、 R3、R4及びR5は各々独立に水素原子又はメチル基を表
し、ただしこれらの置換基の少なくとも一つが水素原子
を表すか、又はR5がエチル基、プロピル基又はブチル基
を表し、残りの二つの置換基が水素原子を表し、 R6が水素原子、メチル基又はエチル基を表し、ただし
その場合R7が水素原子又はメチル基を表し、 R7が炭素原子数1ないし3のアルキル基、炭素原子数
1ないし3のアルカノイル基、炭素原子数1ないし3の
アルコキシカルボニル基、炭素原子数1ないし3のヒド
ロキシアルキル基、アルコキシ部分及びアルキル部分が
各々1ないし2個の炭素原子を有するアルコキシカルボ
ニルアルキル基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル
基、水酸基、炭素原子数1ないし2のアルコキシ基若し
くはアルキルチオ基、アセチルオキシ基、炭素原子数1
ないし2のアルカノイルアミノ基若しくはアミノアルキ
ル基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基又はモノ−若しく
はジ−メチル若しくは−エチルアミノ基を表し、ただし
その場合R8は水素原子を表すか: R8が炭素原子数1ないし3のアルキル基、炭素原子数
1ないし3のアルカノイル基、炭素原子数1ないし3の
アルコキシカルボニル基、炭素原子数1ないし3のヒド
ロキシアルキル基、アルコキシ部分及びアルキル部分が
各々1ないし3個の炭素原子を有するアルコキシカルボ
ニルアルキル基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル
基、水酸基、炭素原子数1ないし2のアルコキシ基若し
くはアルキルチオ基、アセチルオキシ基、炭素原子数1
ないし2のアルカノイルアミノ基若しくはアミノアルキ
ル基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基又はモノ−若しく
はジ−メチル若しくは−エチルアミノ基を表し、ただし
その場合R7は水素原子を表すか;又は Zが酸素原子を表し、R8が水素原子又はメチル基を表
す場合、R7はさらに炭素原子数1ないし2のアルキルス
ルフィニル基又はアルキルスルホニル基を表してもよ
く、そしてZが酸素原子を表し、R7が水素原子又はメチ
ル基を表す場合、R8はさらに炭素原子数1ないし2のア
ルキルスルフィニル基又はアルキルスルホニル基を表し
てもよく;又は R7及びR8は双方とも水素原子、メチル基又はハロゲン
原子を表し、そして R9が水素原子、又はメチル基を表し、ただしその場合
R8は水素原子又はメチル基を表す化合物に関する。
本発明はさらに、上記式I中、Zが酸素原子又は硫黄
原子を表し、 R1が水素原子、炭素原子数1ないし3のアルキル基、
2−ハロ−2−プロペン−1−イル基、又は2ないし3
個の炭素原子数を有するアルコキシアルキル基若しくは
アルキルチオアルキル基を表し、 R2が炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数
3ないし4のシクロアルキル基、炭素原子数2ないし4
のアルケニル基若しくはアルキニル基、炭素原子数2な
いし3のアルキルオキシアルキル基又はアルキルチオア
ルキル基炭素原子数2ないし3のアルカノイル基、炭素
原子数2ないし4のヒドロキシアルキル基、アリールメ
チル基(基中、アリール部分はフェニル基又はチエニル
基を表し、これらは未置換又はメチル基、メトキシ基又
はハロゲン原子で置換されている)又はアルコキシ部分
が1ないし5個の炭素原子を有するアルコキシカルボニ
ルメチル基を表し、 R3〜R9が下記の表Aに示した基を表す化合物に関す
る。
本発明は、さらに好ましくは上記式I中、Zが酸素原
子又は硫黄原子を表し、 R1が水素原子、炭素原子数1ないし2のアルキル基又
はアリル基を表し、 R2が炭素原子数2ないし3のアルキル基、シクロプロ
ピル基又はアリル基を表し、そして R3〜R9が各々水素原子を表すか、又はR7及びR8の双方
がメチル基又は塩素原子を表し、そしてR3、R4、R5、R6
及びR9は各々水素原子を表す化合物に関する。
所望により、式Iの化合物は、慣用方法により、例え
ば式Iの化合物を適当な溶媒に溶解し、該溶液を1モル
当量以上の所望の酸で酸性にすることにより、非毒性の
薬理学的に許容性の酸付加塩に転化してもよい。本発明
は、該塩をも含む。塩の形成は、R3〜R9のいずれかが塩
基性アミンの基である場合に、該基のいずれかにおいて
形成するのが好ましい。
式Iの化合物と、非毒性で薬理学的に許容されうる酸
付加塩を形成しうる無機酸又は有機酸の例を下記に示
す:塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸、酒石酸、
クエン酸、メタンスルホン酸等。式Iの化合物は、通常
1モル当量の酸との酸付加塩を形成する。
式Iの化合物は、公知方法又はそれらの明らかな変法
により製造することができる。下記の方法A,B及びCは
該化合物の製法を説明する。
方法A 方法Aにおいては、次式II: (式中、R1、R3〜R9が前記式Iで定義した意味を表す
が、R1は水素原子以外の基である)で表される6,11−ジ
ヒドロ−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピ
ン−5−オンを対応する11−アルカリ金属化合物に転化
し、該アルカリ金属化合物を続いて次式: R2X (III) (式中、R2は上記式Iで定義した意味と同様の意味を表
すが、水素原子以外の基を表し、そしてXは適当な脱離
基、例えば塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子、硫酸の
適当な残基、脂肪族若しくは芳香族のスルホン酸エステ
ルの残基、又はアシルオキシ基を表す)で表される化合
物と反応させることにより、上記式I中、Zが酸素原子
を表し、R1及びR2の両方が水素原子以外の基を表す化合
物を製造する。
反応は、1−バッチ方法、即ち式IIの化合物から得ら
れたアルカリ金属塩を反応混合物から単離せずに、同じ
反応容器中で、同じ反応媒体中で、さらに反応させる方
法で行うのが便利である。
一般式IIの化合物のアルカリ金属化合物への転化は、
式IIの化合物をリチウムアルキル化合物(例えばn−ブ
チルリチルム又は第三ブチルリチウム)と、所望により
テトラメチルエチレンジアミンの存在下で、リチウムジ
アルキルアミド(例えば、リチウムジイソプロピルアミ
ド、リチウムジシクロヘキシルアミド及びリチウムイソ
プロピルシクロヘキシルアミド)と、リチウムアリール
(例えばフェニルリチウム)と、アルカリ金属水酸化物
(例えば、リチウム、ナトリウム又はカリウムの水酸化
物)と、アルカリ金属水素化物(例えばナトリウム又は
カリウムの水素化物)と、又はアルカリ金属アミド(例
えばナトリウム又はカリウムのアミド)と、又はグリニ
ャール試薬(例えばヨウ化メチルマグネシウム、臭化エ
チルマグネシウム又は臭化フェニルマグネシウム)と反
応させることにより行われる。金属化は、不活性有機溶
媒中で、−100℃と反応混合物の沸点との間の温度で行
うのが便利である。金属化にリチウムアルキル、リチウ
ムアリール、リチウムジアルキルアミド又はグリニャー
ル試薬を使用する場合、好ましい溶媒は、テトラヒドロ
フラン、ジエチルエーテル又はジオキサンのようなエー
テルであり、所望によりヘキサン又はベンゼンのような
脂肪族又は芳香族炭化水素と混合して用いられる。該操
作は、−20℃と80℃の間の温度で実施される。金属化が
アルカリ金属水素化物及びアルカリ金属アミドを用いて
行われるとき、上記の溶媒に加えて、キシレン、トルエ
ン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド及びジメチ
ルスルホキシドを使用することもできる。アルカリ金属
水酸化物を使用する場合は、エタノール、メタノールの
ようなアルコール、アセトンのような脂肪族ケトン、並
びにこれらの溶媒と水との混合物を使用するのも好まし
い。
このように得られたアルカリ金属置換6,11−ジヒドロ
−5Hピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−
オンを式Iの化合物に転化するためには、アルカリ金属
化合物の溶液又は懸濁液を、直接、反応生成物から単離
することなく、室温又は温度を上げて、好ましくは溶媒
又は懸濁液媒体の沸点の温度と化合物IIIの沸点の温度
の低い方の温度で、式IIIの化合物と反応させる。
式IIの化合物中に求核性置換基がある場合、11−位の
窒素以外に、求核性でなく、しかし所望の基が誘導され
うる基を有する式IIの中間体を使用する必要がありうる
ことは、当業者には自明である。例えば、R3〜R9のいず
れかのアミノ又はモノアルキルアミノ置換基は、好まし
くはR3〜R9のいずれかにニトロ基を有する式IIの中間体
をアルキル化又はアシル化し、続いてニトロ基を還元
し、必要な場合にはアルキル化して最終生成物とするこ
とにより得られる。
方法B: 方法Bにおいては、次式IV: (式中、R2〜R9が前記の意味を表し、Arが所望によりハ
ロゲン原子、メチル基又はメトキシ基で置換されていて
もよい1または2個の核からなる芳香族又は複素環式
基、例えばフェニル基、4−ブロモフェニル基、1−ナ
フチル基又は4−ピリジニル基を表す)で合わされる化
合物を加水分解することにより、前記式I中、Zが酸素
原子を表し、R1が水素原子を表す化合物が得られる。
加水分解は、水又は低分子量のアルコール、例えばメ
タノール、エタノール、2−プロパノールの作用によ
り、所望によりそれらに混和しうるプロトン性又は非プ
ロトン性共存溶媒、例えばテトラヒドロフラン、1,4−
ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、スルホラン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジ
ノンの存在下で、並びに所望によりアルカリ又は酸触媒
の存在下で、0℃と溶媒混合物の沸点との間の温度で行
われる。アルカリ触媒としては、アルカリ金属水酸化
物、例えばリチウム、ナトリウム、カルシウム及びバリ
ウムの水酸化物が適当であることが証明されており、酸
触媒としては、鉱酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、
又はメタンスルホン酸又はp−トルエンスルホン酸が好
ましいことが証明されている。
出発物質として使用される式IIの6,11−ジヒドロ−5H
−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オ
ンは、米国特許3,316,251号又は3,326,900号に特記され
ているように、そこに記載されている一般的な方法によ
り製造することができる。
式IVの出発物質は、次式: (式中、Ar及びR3〜R9は、式IVで定義したのと同じ意味
を表す)で表される6−アロイル−6,11−ジヒドロ−5H
−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オ
ンを対応する11−アルカリ金属化合物に転化し、その
後、そのようにして得られたアルカリ金属化合物を式II
Iの化合物と反応させることにより製造しうる。
式Vの化合物の対応するアルカリ金属化合物への転化
は、式Vの化合物を、アルカリ金属水素化物、好ましく
はリチウム水素化物、ナトリウム水素化物又はカリウム
水素化物と反応させることにより行われうる。反応は好
ましくは温度を上げて、無水テトラヒドロフラン又はジ
メチルホルムアミドのような不活性有機溶媒の存在下で
行われる。
このようにして得られたアルカリ金属で置換された6
−アロイル−6,11−ジヒドロ−5H−ピリド[2,3−b]
[1,5]ベンゾジアゼピン−5−オンを式IVの化合物に
転化するために、アルカリ金属化合物の溶液又は懸濁液
を直接、即ち単離することなく、室温で又は温度を上げ
て、好ましくは溶媒又は式IIIの化合物の沸点の温度
で、式IIIの化合物と反応させる。
式Vの出発物質は、式II中、R1及びR2が水素原子を表
す化合物を、好ましくはジメチルホルムアミド中、1当
量の水素化ナトリウムと反応させることによりモノナト
リウム化合物に転化し、得られたアルカリ金属化合物を
次式: ArCOHal (VI) (式中、Arは式IVと同じ意味を表し、Halは塩素原子、
臭素原子又はヨウ素原子を表す)で表されるアロイルハ
ライドと反応させることにより得られる。
この方法が、R2〜R9が容易に加水分解される置換基で
ある場合、例えばR2がアルカノイル基又はR3〜R9のいず
れかがアルカノイルアミノ基又はアルコキシカルボニル
基である場合には好ましくないことは当業者に自明であ
る。R2がアルカノイル基を表すか、R3〜R9のいずれかが
アルコキシカルボニル基である場合には、例えば上記の
方法Aを使用するのが好ましい。R1が水素原子を表す場
合には、2当量の塩基を使用しなければならない。R3
R9がアルカノイルアミノ基である場合は、例えば対応す
るニトロ誘導体の加水分解(及び続いてのアシル化)を
行い、その後ニトロ部分をアミンに還元し、続いてアシ
ル化して所望の生成物を得るのが好ましい。
方法C: 方法Cにおいては、式I中Zが酸素原子を表す化合物
を、硫化剤、例えば2,4−ビス(4−メトキシフェニ
ル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン−2,4−ジス
ルフィド、ビス(トリシクロヘキシル錫)スルフィド、
ビス(トリ−n−ブチル錫)スルフィド、ビス(トリフ
ェニル錫)スルフィド、ビス(トリメチルシリル)スル
フィド又は五硫化燐と反応させることにより、Zが硫黄
原子である式Iの化合物を得る。反応は、不活性溶媒、
例えば二硫化炭素、ベンゼン又はトルエン中、室温又は
それより高い温度、好ましくは反応混合物の沸点以下の
温度で、好ましくは無水条件で行われる。上記の錫又は
シリルスルフィドを用いる場合は、三塩化ホウ素のよう
なルイス酸の存在下で硫化反応を行うのが好ましい。
式Iの化合物、例えば式I中Zが酸素原子を表し、R3
〜R9のいずれかがアルカノイル基を表す化合物におい
て、他のカルボニル部分が存在する場合、ケトンカルボ
ニルを硫化反応の前に公知方法、例えば適当な保護基に
より保護し、硫化反応の後に保護基を脱離させて所望の
化合物を得ることが必要であることは、当業者に自明で
ある。同様に、R2が例えばアルカノイル基を表す場合
は、11−位の窒素原子のアシル化の前に硫化反応を行う
べきであることも自明であろう。R3〜R9のいずれかの置
換基がニトロ基から誘導されうる場合、例えばアルカノ
イルアミノ基である場合、硫化反応は対応するニトロ誘
導体により行われ、続いて適当な(公知の)還元及び最
終的なアシル化を行って、所望の生成物を得る。
上記の式Iの化合物及びそれらの塩は、HIV−1の逆
転写酵素に対して抑制作用を有する。適当な投与形態で
投与すると、それらはAIDS、ARC及びHIV感染により起こ
る関連疾患の予防及び治療に有用である。従って、本発
明はさらに、HIV−1に曝された又は感染したヒトに、
予防又は治療有効量の前記式Iの化合物を投与すること
を含むHIV−1感染の予防又は治療方法をも含む。
さらに、本発明は、予防又は治療有効量の下記式IAの
6,11−ジヒドロ−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾ
ジアゼピン−5−オン又は下記の群の化合物の1種類
を、HIV−1に曝された又は感染したヒトに投与するこ
とを含むHIV−1感染の予防又は治療方法にも関する。
(式中:R1は水素原子、メチル基、エチル基、又はイソ
ブチル基を表し、そして X1、X2、Y1及びY2は各々水素原子又はメチル基を表
す)で表される化合物; a)2,4,6,8−テトラメチル−6−11−ジヒドロ−5H−
ピリド[2,3−b][1,5]−ベンゾジアゼピン−5−オ
ン; b)6−メチル−6,11−ジヒドロ−5H−ピリド[2,3−
b][1,5]−ベンゾジアゼピン−5−オン; c)6,11−ジヒドロ−5H−ピリド[2,3−b][1,5]−
ベンゾジアゼピン−5−オン; d)6−エチル−6,11−ジヒドロ−5H−ピリド[2,3−
b][1,5]−ベンゾジアゼピン−5−オン; e)6,8,9−トリメチル−6,11−ジヒドロ−5H−ピリド
[2,3−b][1,5]−ベンゾジアゼピン−5−オン; f)6−エチル−8,9−ジメチル−6,11−ジヒドロ−5H
−ピリド[2,3−b][1,5]−ベンゾジアゼピン−5−
オン; g)6−イソブチル−6,11−ジヒドロ−5H−ピリド[2,
3−b][1,5]−ベンゾジアゼピン−5−オン;又は h)6−エチル−9−メチル−6,11−ジヒドロ−5H−ピ
リド[2,3−b][1,5]−ベンゾジアゼピン−5−オ
ン。
上記の式IAの化合物も、HIV−1逆転写酵素(HIV−1
RT)を抑制する。
本発明はさらに、上記の式IAの公知化合物の新規な5
−チオン同族体をも含む。これらの5−チオン同族体
は、公知の5−オンから、上記の方法Cに記載した硫化
反応を用いて製造することができる。これらの同族体は
HIV−1 RTを抑制し、本発明はさらに、予防又は治療
有効量のこれらの5−チオン同族体の1種類以上を、HI
V−1に曝された又は感染したヒトに投与することを含
むHIV感染を予防又は治療する方法をも含む。
上記の式I及びIAの化合物、及び式IAの化合物の5−
チオン同族体は、1回で、又は複数回に分けて、経口投
与、非経口投与、局所投与で投与される。該化合物の適
する経口投与量は、1日に約10〜500mgの範囲でありう
る。非経口用製剤においては、適当な投与単位は、該化
合物1〜50mgを含んでよく、局所投与においては、有効
成分0.01〜1%を含む製剤が好ましい。しかしながら、
投与量は患者によって異なり、個々の患者の投与量は、
医師の判断によって異なると理解されるべきであり、医
師は適正な投与量を定めるための判断材料として患者の
大きさ及び状態、並びに該医薬に対する患者の反応を考
慮するであろう。
式I若しくはIAの化合物又は式IAの化合物の5−チオ
ン同族体が経口経路で投与される場合、該化合物は、該
化合物を生体適合性医薬用担体材料とともに含む治療用
薬剤の形態で、薬剤として投与されうる。そのような担
体材料は、経口投与に適する不活性の有機又は無機担体
材料でありうる。そのような担体材料の例としては、
水、ゼラチン、タルク、デンプン、ステアリン酸マグネ
シウム、アラビアゴム、植物油、ポリアルキレングリコ
ール、石油ゼリー等が挙げられる。治療用薬剤は、慣用
方法により製造され、最終投与形態は固体投与形態、例
えば錠剤、糖衣錠、カプセル剤等、又は液体投与形態、
例えば、溶液、懸濁液、乳濁液等でありうる。治療用薬
剤には、慣用の製剤処理、例えば消毒が行われる。さら
に、治療用薬剤は、慣用の助剤、例えば防腐剤、安定
剤、乳化剤、香改良剤、湿潤剤、緩衝剤、浸透圧を変化
させるための種々の塩等を含みうる。使用しうる固体担
体材料には、例えばデンプン、ラクトース、マンニトー
ル、メチルセルロース、微結晶セルロース、タルク、シ
リカ、二塩基性リン酸カルシウム及び高分子量ポリマ
ー、例えばポリエチレングリコールも含まれる。
非経口用には、式I又は式IAの化合物、又は式IAの化
合物の5−チオン同族体は、水溶液又は非水溶液とし
て、又は薬理学的に許容されうる油又は液体混合物中の
懸濁液又は乳濁液として投与するのが好ましく、これら
は抗バクテリア剤、酸化防止剤、防腐剤、緩衝剤又は溶
液を血液と等張にするための他の溶質、増粘剤、沈澱防
止剤又は他の薬理学的に許容されうる担体を含みうる。
このタイプの添加剤には、例えば酒石酸塩、クエン酸塩
及び酢酸塩緩衝液、エタノール、プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、錯体形成剤(例えばEDT
A)、酸化防止剤(例えば重亜硫酸ナトリウム、メタ重
亜硫酸ナトリウム及びアスコルビン酸)、粘度調整のた
めの高分子量ポリマー(例えば液体ポリエチレンオキシ
ド)、及びソルビトール無水物のポリエチレン誘導体が
含まれる。必要な場合には防腐剤、例えば安息香酸、メ
チル若しくはプロピルパラベン、塩化ベンザルコニウム
及び他の4級アンモニウム化合物を添加してもよい。
式I及びIAの化合物並びに式IAの化合物の5−チオン
同族体は、水性溶剤中に本発明の化合物に加えて、適当
な緩衝剤、持続性調整剤、抗微生物剤、酸化防止剤及び
粘度増加剤を含みうる吸入用溶液として投与することも
できる。粘度増加に使用される添加剤の例は、ポリビニ
ルアルコール、セルロース誘導体、ポリビニルピロリド
ン、ポリソルベート又はグリセリンである。使用される
抗微生物剤には、塩化ベンザコニルム、チメロサル、ク
ロロブタノール又はフェニルエチルアルコールが含まれ
うる。
さらに、式I及びIAの化合物並びに式IAの化合物の5
−チオン同族体は、座薬として投与することもできる。
前記のように、上記の式I及びIAの化合物並びに式IA
の化合物の5−チオン同族体は、HIV−1 RTの酵素活
性を抑制する。これらの化合物を試薬することにより、
下記に示すように、これらがHIV−1 RTのRNA依存DNA
ポリメラーゼ活性を抑制することがわかる。ここに記載
されていない他の試験により、これらが、HIV−1 RT
のDNA依存DNAポリメラーゼ活性をも抑制すると信じられ
ている。
下記の逆転写酵素(RT)分析を用いて、化合物のHIV
−1 RTのRNA依存DNAポリメラーゼ活性の抑制作用を試
験しうる。下記の実施例に記載した式Iの特定の化合物
を試験した。本試験の結果を第I表に示す。上記の式IA
の化合物も試験した。この試験の結果を下記の第II表に
示す。
逆転写酵素(RT)分析 分析理論: ヒト免疫不全ウイルス(HIV−1)がコードする酵素
に、RNAの鋳型からDNAを転写するので、逆転写酵素
(1)と呼ばれている酵素がある。この活性は、文献に
記載され、逆転写酵素が、合成の鋳型〔オリゴd(G)
で始まるポリr(C)〕を使用して、基質として3H-dGT
Pを用いて、放射線標識された酸沈澱性DNA鎖を合成する
転写を行うことができるという観点に基づいている無細
胞酵素分析(2)により定量的に測定されうる。
材料: a)酵素の製造 ヒト免疫不全ウイルス(HIV−1)(1)のLAV種から
の逆転写酵素を、発現ベクターpIBI21(4)のlacプロ
モーターの制御下にあるDNAクローンpBRTprt1+(2)
を発現する菌種JM109(3)から単離した。陽性選択(p
ositive selection)のための100μg/mlのアンピシリン
を加えた2XYT培地(37℃,225rpm)(5)中で一晩培養
した培養物を、1:40の希釈率で、10μg/mlのチアミン、
0.5%のカザミノ酸及び50μg/mlのアンピシリン(5)
を加えたM9培地に接種する。培養物をOD540が0.3〜0.4
になるまで培養する(37℃,225rpm)。レプレッサーイ
ンヒビターIPTG(イソプロピルb−D−チオガラクトピ
ラノシド)を0.5mM添加し、混合物をさらに2時間培養
する。バクテリアをペレット化し、50mMのTris、0.6mM
のEDTA、0.375MのNaCl緩衝液中に再懸濁し、氷上で30分
間リゾチーム(1mg/ml)を添加することによりダイジェ
ストする。細胞を0.2%のNP−40を添加することにより
溶解させ、1MのNaCl中に移す。
不溶のデブリス(debris)を遠心分離により除去した
後、タンパク質を3容量の硫酸アンモニウムの飽和水溶
液を添加することにより沈澱させる。酵素をペレット化
し、RT緩衝液(5mMのTris pH7.5,1mMのEDTA、5mMのDT
T、0.1%のNP−40、0.1MのNaCl、及び50%のグリセロー
ル)中に再懸濁し、さらに使用するために−70℃で貯蔵
する。
b)2倍希釈した菌反応混合物の組成菌試薬 2倍混合物の濃度 1MのTris pH7.4 100mM 1Mのジチオトレイトール 40mM 1MのNaCl 120mM 1%のノニデットP−40 0.1% 1MのMgCl 4mM 〔ポリr(C)/オリゴd(G)〕(5:1) 2μg/ml3 H-dGTP(81μM) 0.6μM 分析方法: 2倍希釈した菌反応混合物を分取し、−20℃で貯蔵す
る。該混合物は安定であり、各分析で使用するために溶
解される。この酵素分析は、96穴のマイクロタイタープ
レートシステムに適用されており、文献に記載されてい
る(6)。Tris緩衝液(50mM,pH7.4)、ビークル(溶媒
で化合物希釈に合うように希釈する)、又はビークル中
の化合物を、96穴マイクロタイタープレート(10μl/
穴;3穴/化合物)中に分配する。HIVのRT酵素を50mMのT
ris pH7.4中に溶解し、希釈して、15μlの希釈した酵
素が0.001ユニット(1ユニットは25℃で1分当たり基
質1μMを形質転換しうる酵素量である)を含み、穴一
つに15μlが分配されるようにする。マイクロタイター
プレートの最初の三つの穴に20μlの0.12〜0.5MのEDTA
を添加する。EDTAは存在するMg2+にキレート化し、逆転
写を妨げる。このグループはバックグラウンドとして全
ての他のグループから抜き取られる試料のために使用さ
れる。25μlの2倍希釈反応混合物を全ての穴に入れ、
分析物を室温で60分間インキュベートする。分析は各穴
内でピロリン酸ナトリウム(1w/v%)中のトリクロロ酢
酸(TCA)(10w/v%)50μlを用いてDNAを沈澱させる
ことにより終了する。マイクロタイタープレートを4℃
で15分間インキュベートし、沈澱を30ガラスファイバー
ペーパー(Schleicher & Schuell)上にスカトロン半
自動ハーヴェスター(Skatron semi-automatis harvest
er)を用いて固定する。その後、フィルターをさらに、
ピロリン酸ナトリウム(1%)を含むTCA(5%)で洗
浄し、水性エタノール(70%)で濯ぎ、乾燥し、その後
シンチレーションバイアル(6)に移す。各バイアルに
は、2mlのシンチレーションカクテルが入れられ、ベッ
クマンベータカウンター中で計数される。抑制率(%)
は下記式により計算される: 参考文献: 1.Benn,S.,et al.,SCIENCE 230:949,1985 2.Farmerie,W.G.et al.,SCIENCE 236:305,1987 3.Yanisch-Perron.C.,Viera,J.,and Messing,J.,GENE 3
3:103,1985 4.International Biotechnologies,Inc.,New Haven,CT
06535 5.Maniatis,T,Fritsch,E.F.,and J.Sambrook,eds.MoLEC
ULAR−CLONING:A LABORATORY MANUAL,Cold Spring Harb
or Laboratory,1982 6.Spera,T.,et.al.J.Clinical Microbiology,25:97,198
7 RT分析に有効な化合物が、生体系においてもHIV−1
複製を抑制しうる能力を有することを確認するために、
式Iの化合物のいくつかを、下記に示すヒトT細胞培養
分析により試験する。
ヒトT細胞培養分析 分析理論:シンシチア(syncytia)の形成は、HIV−1
が感染したCD4+T細胞のin vitro培養物の特徴であ
る。この分析において、T細胞を複製抑制化合物だと推
定される化合物で処理し、その後、HIV−1を感染させ
る。培養後、培養物にシンシチアが形成されているか調
べる。
分析方法:c8166と命名される標的細胞は、T細胞起源の
ヒトリンパ球細胞のサブクローンであり、96穴の平底プ
レート上で、RPMI1640(+10%ウシ胎児血清)培地10μ
l当たり5×104の初期濃度にされる。これに、試験化
合物の選択された量を、DMSOに溶解したものを含有させ
る。24時間後、50−100TCID50'S(試験培養物の50%に
感染の効果が現れる量)のHIV−1(2)のHTLV−IIIB
株を各々の培地に接種する。対照用の培地には、化合物
又はウイルスのいずれかのみを入れる。ウイルスの接種
から4日後に、培養液のウイルス誘導巨大細胞シンシチ
アの数及び分散を観察する。試験化合物の抑制率(%)
を対照値と比較することにより決定する。ウイルス複製
の有無を、実験グループから無細胞培養液をハーベスト
して、3日後に第二のT細胞培養中のシンシチア形成の
誘導による感染プロゲニーの有無を調べることにより確
認する。
参考文献: (1)M.Somasundaran and H.L.Robinson,Science242,1
554(1988) (2)G.M.Shaw,R.H.Hahn,S.K.Arya,J.E.Groopman,R.C.
Gallo and F.Wong-Staal,Science 226,1165(1984) 上記化合物の酵素抑制活性の特性を評価するために、
いくつかを、それ自体公知の分析方法を用い、Feline L
eukemia Virus-誘導逆転写酵素及びウシ胸腺誘導DNAの
α−ポリメラーゼを抑制する能力について試験した。試
験された化合物にはこれらの酵素に対する抑制作用を有
するものは見出されなかった。これらの結果は、本発明
により提供される化合物の酵素抑制活性は、むしろHIV
のRTに対して特異的であるといえることを示す。
本発明により提供される化合物の細胞毒性を大まかに
調べるために、いくつかの化合物を下記のMTT細胞毒性
分析により試験する。該試験の結果を下記の第I表に報
告する。比較的高いEC50を有する化合物が好ましい。
細胞毒性のMTT分析 分析理論: MTT〔3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−
2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロマイド〕分析は、
非常に強い青色に着色する結果となる、代謝活性細胞に
よるテトラゾリウムブロマイドの開裂を基礎とするもの
である。この分析は文献に記載されているものであるが
(1)、ここに報告された試験目的のために最適のもの
とされる。
分析方法: H9細胞系(2)、即ち10%のウシ胎児血清を添加した
RPMI1640中で培養された、樹立ヒトリンパ球懸濁細胞系
を、分析における標的細胞系として使用する。細胞(10
0μl)をマイクロタイタープレートの穴に、種々の濃
度のインヒビターの存在下で、1ml当たり105個の細胞の
濃度で入れる。細胞を37℃で、高湿化したCO2インキュ
ベータ中で培養する。5日後、20μlのMTT(RPMI1640
中5mg/mlであり、音波処理を行い、0.2μmの濾過を行
い、4℃で保存したもの)を各穴に添加する。さらに37
℃で4時間培養を行った後、60μlのTriton−Xを各穴
に添加し、結晶を溶解するために完全に混合する。無水
エタノール(5μl)を各穴に添加し、得られた混合物
を60℃で30分間培養し、プレートリーダー(Dynatech)
を用いて、570nmの波長で直ちに読みとる。
この分析のデータを用いて非線形回帰分析を行い、EC
50、即ち非毒性濃度の最高値を得る。
参考文献: (1)Mosmann,Tim,J.Immunol.Methods,65:55,1983 (2)Jacobs,J.P.,J.Natl.Cancer Inst.,34:231,1965 下記の実施例により、本発明をさらに詳細に説明す
る。これにより当該技術分野の技術者は本発明を完全に
理解しうるであろう。しかしながら、本発明は実施例に
挙げた特定の記載に限定されるべきではない。
実施例1 6,11−ジヒドロ−11−メチル−5H−ピリド[2,3−b]
[1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン a)6−ベンゾイル−6,11−ジヒドロ−5H−ピリド[2,
3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン ジメチルホルムアミド200ml中の6,11−ジヒドロ−5H
−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オ
ン14.8g(0.07モル)の懸濁液を120℃に加熱し、完全に
溶解した後、80℃冷却し、これに、鉱物油中の水素化ナ
トリウムの80%の分散液2.2g(0.074モル)を添加し
た。その後、混合物を60℃で45分間攪拌し、ベンゾイル
クロライド8.6ml(0.075モル)を滴下し、得られた反応
混合物を同じ温度でさらに15分間攪拌した。混合物を室
温に冷却し、2時間攪拌した後、一晩放置した。生成し
た主に出発材料からなる沈澱を濾去した。その後、濾液
を減圧下で蒸発させ、残渣を100mlの水及び100mlのジク
ロロメタンと混合し、再び濾過した。有機層を分離し、
減圧下で蒸発させた。油状の残渣をクロロホルム/酢酸
エチルの1/1(v/v)の混合物から再結晶すると、わずか
に黄色を帯びた結晶(融点198〜201℃)が得られ、これ
は6−ベンゾイル−6,11−ジヒドロ−5H−ピリド[2,3
−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オンとして同定
された。収量は3.5g(理論量の16%)であった。
b)6−ベンゾイル−6,11−ジヒドロ−11−メチル−5H
−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オ
ン 工程a)で得られた生成物12.67g(0.06モル)を無水
のジメチルホルムアミド190mlに溶解し、得られた溶液
を鉱物油中の水素化ナトリウムの80%分散液1.95g(0.0
65モル)を混合した。これにより、水素が発生し、混合
物は赤色になり、わずかに温まる。混合物を室温で15分
間攪拌し、その後10℃に冷却し、ヨウ化メチル4.38ml
(0.07モル)と混合し、その後室温でさらに45分間攪拌
した。溶媒を減圧下で蒸発させることにより除去した。
残渣を水洗し、熱エタノールに溶解し、得られた溶液を
活性炭で処理し、熱時濾過した。濾液を室温で数時間放
置し、得られた沈澱を吸引濾過した。生成物は181〜183
℃の融点を有し、6−ベンゾイル−6,11−ジヒドロ−11
−メチル−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼ
ピン−5−オンとして同定された。収量は12.54gであっ
た(理論量の63%)。
b)6,11−ジヒドロ−11−メチル−5H−ピリド[2,3−
b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン 工程bで得られた生成物9.4g(0.0285モル)、エタノ
ール150ml及び濃塩酸5mlの混合物を攪拌しながら5時間
還流させた。生じた透明な黄色を帯びた溶液を一晩放置
した。得られた沈澱を濾過により集め希釈されたアンモ
ニア水溶液で完全に洗浄した。生成物を一晩室温で窒素
を流しながら乾燥し、その後、n−プロパノールから再
結晶した。無色の生成物は235〜237℃の融点を有し、6,
11−ジヒドロ−11−メチル−5H−ピリド[2,3−b]
[1,5]ベンゾジアゼピン−5−オンとして同定され
た。収量は3.3g(理論量の51%)であった。
実施例2 6,11−ジヒドロ−11−エチル−6−メチル−5H−ピリド
[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン 窒素雰囲気下で、6,11−ジヒドロ−6−メチル−5H−
ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン
7.90g(0.035モル)を無水ジメチルホルムアミド79mlに
懸濁した。この懸濁液に、水素化ナトリウム1.25g(0.0
52モル)を少量ずつ10分間以内に添加した。温度は水素
の発生を伴って60℃に上昇した。同じ温度でさらに45分
間攪拌を続けた。その後、バッチを室温に放冷した。ヨ
ウ化エチル(3.38ml;6.534g、0.0419モル)を約10分間
以内に滴下した。バッチをさらに15分間室温で攪拌し
た。この時間の経過後は、薄層クロマトグラフィーによ
って反応混合物中に出発材料が認められることはなかっ
た。
残存する水素化ナトリウムを分解するために、メタノ
ール1mlを添加した。反応混合物を減圧下で蒸発させ、
残渣を100mlのクロロホルムと100mlの水とに分散させ、
赤色の有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、1gの活性炭を
混ぜ入れ、バッチを濾過し、濾液を蒸発乾固した。得ら
れた高粘性の赤色の油状物質を、溶離剤として容量比が
1/1(v/v)であるクロロホルム/酢酸エチルを用いて、
シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(0.2〜0.5mm)
により精製した。適当な画分を蒸発させることにより、
7.0gのわずかに赤色の生成物を得、これをシクロヘキサ
ンから再結晶し、5gの6,11−ジヒドロ−11−エチル−6
−メチル−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼ
ピン−5−オンを融点106〜111℃の無色結晶として得
た。
実施例3 6,11−ジヒドロ−6−メチル−11−プロピル−5H−ピリ
ド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン 実施例2に記載した方法と同様の方法により、6,11−
ジヒドロ−6−メチル−5H−ピリド[2,3−b][1,5]
−ベンゾジアゼピン−5−オン及び1−ヨードプロパン
から、6,11−ジヒドロ−6−メチル−11−プロピル−5H
−ピリド[2,3−b][1,5]−ベンゾジアゼピン−5−
オン(融点96〜98℃,石油エーテルから再結晶したも
の)を製造した。収率は理論量の36%であった。
実施例4 6,11−ジヒドロ−6,11−ジメチル−9−(トリフルオロ
メチル)−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼ
ピン−5−オン a)6,11−ジヒドロ−6−メチル−9−(トリフルオロ
メチル)−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼ
ピン−5−オン 6,11−ジヒドロ−9−(トリフルオロメチル)−5H−
ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン
13.26g(0.0475モル)をカリウム第三ブトキシド溶液40
ml(カリウム2.14g及び第三ブタノール40mlから得られ
る)及び無水ジオキサン100mlからなる混合物に溶解
し、得られた溶液を2時間還流させた。その後、ヨウ化
メチル14.2g(0.1モル)を添加し、得られた混合物を4
時間還流させた。その後、反応混合物を濾過して沈澱し
たヨウ化カリウムを除去し、濾液を減圧下で蒸発させ
た。残渣をエタノールから再結晶し、融点が169〜172℃
であり、6,11−ジヒドロ−6−メチル−9−(トリフル
オロメチル)−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジ
アゼピン−5−オンとして同定される化合物を得た。収
量は、理論量の26%であった。
b)6,11−ジヒドロ−6,11−ジメチル−9−(トリフル
オロメチル)−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジ
アゼピン−5−オン 実施例2に記載した方法と同様の方法を用いて、工程
aの生成物及びヨウ化メチルから、融点142〜145℃の6,
11−ジヒドロ−6,11−ジメチル−9−(トリフルオロメ
チル)−5H−ピリド〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピ
ン−5−オン(エタノールから再結晶したもの)を製造
した。収率は理論値の48%であった。
実施例5 6,11−ジヒドロ−6−メチル−11−イソプロピル−5H−
ピリド〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−5−オン 実施例2に記載した方法と同様の方法を用いて、6,11
−ジヒドロ−6−メチル−5H−ピリド〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾジアゼピン−5−オン及び2−ブロモプロパ
ンから融点144〜147℃(シクロヘキサンから再結晶した
もの)の6,11−ジヒドロ−6−メチル−11−イソプロピ
ル−5H−ピリド〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−
5−オンを製造した。収量は理論量の17%であった。
実施例6 11−ブチル−6,11−ジヒドロ−6−メチル−11−メチル
エチル−5H−ピリド〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピ
ン−5−オン 実施例2に記載した方法と同様の方法を用いて、6,11
−ジヒドロ−6−メチル−5H−ピリド[2,3−b][1,
5]ベンゾジアゼピン−5−オン及び1−ヨードブタン
から融点56〜58℃(石油エーテルから再結晶したもの)
の11−ブチル−6,11−ジヒドロ−6−メチル−5H−ピリ
ド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オンを製
造した。収量は理論量の40%であった。
実施例7 6,11−ジヒドロ−11−(2−ヒドロキシエチル)−6−
メチル−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピ
ン−5−オン 実施例2に記載した方法と同様の方法を用いて、6,11
−ジヒドロ−6−メチル−5H−ピリド[2,3−b][1,
5]ベンゾジアゼピン−5−オン22.52g(0.1モル)を、
1−クロロ−2[(2−テトラヒドロピラニル)−オキ
シ]−エタン21.8g(0.132モル)との反応により、6,11
−ジヒドロ−6−メチル−11−[2−[(2−テトラヒ
ドロピラニル)オキシ]エチル]−5H−ピリド[2,3−
b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オンに転化した。
得られた粗生成物を500mlのエタノールと100mlの濃塩酸
水溶液との混合物に溶解した。2時間還流した後、反応
混合物を減圧下で蒸発させた。残渣をエタノールで処理
し、沈澱した結晶を濾去し、濾液から溶媒を減圧下で留
去した。得られた残渣を溶離剤としてクロロホルム/酢
酸エチル/メタノールの5/5/1の容量比の混合物を用い
て、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(0.2−0.5
mm)で精製した。融点133〜134℃の無色の結晶(キシレ
ンから再結晶したもの)が9.0gの収量(理論量の33%)
で得られた。
実施例8 8−クロロ−6,11−ジヒドロ−6−ジメチル−5H−ピリ
ド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン 実施例2に記載した方法と同様の方法を用いて、8−
クロロ−6,11−ジヒドロ−6−メチル−5H−ピリド[2,
3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン及びヨウ化
メチルから融点188〜189℃(エタノールから再結晶した
もの)の8−クロロ−6,11−ジヒドロ−6,11−ジメチル
−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5
−オンを製造した。収量は理論量の33%であった。
実施例9 6,11−ジヒドロ−6,8,9,11−テトラメチル−5H−ピリド
[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン 実施例2に記載した方法と同様の方法を用いて、6,11
−ジヒドロ−6,8,9−トリメチル−5H−ピリド[2,3−
b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン及びヨウ化メ
チルから融点189〜192℃(エタノールから再結晶したも
の)の6,11−ジヒドロ−6,8,9,11−テトラメチル−5H−
ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン
を製造した。収量は理論量の47%であった。
実施例10 6,11−ジヒドロ−6,11−ジメチル−5H−ピリド[2,3−
b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン 実施例2に記載した方法と同様の方法を用いて、6,11
−ジヒドロ−6−メチル−5H−ピリド[2,3−b][1,
5]ベンゾジアゼピン−5−オン及びヨウ化メチルから
融点126〜128℃(シクロヘキサンから再結晶したもの)
の6,11−ジヒドロ−6,11−ジメチル−5H−ピリド[2,3
−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オンを製造し
た。収量は理論量の53%であった。
実施例11 6,11−ジヒドロ−6−エチル−11−メチル−5H−ピリド
[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン 実施例2に記載した方法と同様の方法を用いて、6,11
−ジヒドロ−6−エチル−5H−ピリド[2,3−b][1,
5]ベンゾジアゼピン−5−オン及びヨウ化メチルから
融点118〜119℃(シクロヘキサンから再結晶したもの)
の6,11−ジヒドロ−6−エチル−11−メチル−5H−ピリ
ド〔2,3−b]〔1,5]ベンゾジアゼピン−5−オンを製
造した。収量は理論量の53%であった。
実施例12 6,11−ジヒドロ−11−メチル−6−プロピル−5H−ピリ
ド〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−5−オン 実施例2に記載した方法と同様の方法を用いて、6,11
−ジヒドロ−6−プロピル−5H−ピリド〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン−5−オン及びヨウ化メチル
から融点99.5〜97.5℃(石油エーテルから再結晶したも
の)の6,11−ジヒドロ−11−メチル−6−プロピル−5H
−ピリド〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−5−オ
ンを製造した。収量は理論量の71%であった。
実施例13 6,11−ジヒドロ−11−6−メチル−イソプロピル−5H−
ピリド〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−5−オン 実施例2に記載した方法と同様の方法を用いて、6,11
−ジヒドロ−5H−ピリド〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジア
ゼピン−5−オン及びヨウ化メチルから融点98〜100℃
(石油エーテルから再結晶したもの)の6,11−ジヒドロ
−11−メチル−6−イソプロピル−5H−ピリド〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−5−オンを製造した。
収量は理論量の61%であった。
実施例14 6−ブチル−6,11−ジヒドロ−11−メチル−5H−ピリド
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−5−オン 実施例2に記載した方法と同様の方法を用いて、6−
ブチル−6,11−ジヒドロ−6−イソプロピル−5H−ピリ
ド〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−5−オン及び
ヨウ化メチルから沸点150〜152℃(0.03mlHg)の無色粘
性液体である6−ブチル−6,11−ジヒドロ−11リド[2,
3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オンを製造し
た。収量は理論量の57%であった。
実施例15 6,11−ジヒドロ−2,6,8,9,11−ペンタメチル−5H−ピリ
ド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン 実施例2に記載した方法と同様の方法を用いて、6,11
−ジヒドロ−2,6,8,9−テトラメチル−5H−ピリド[2,3
−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン及びヨウ化
メチルから融点143〜145℃(メタノールから再結晶した
もの)の6,11−ジヒドロ−2,6,8,9,11−ペンタメチル−
5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−
オンを製造した。収量は理論量の13%であった。
実施例16 6,11−ジヒドロ−2,4,6,8,9,11−ヘキサメチル−5H−ピ
リド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン 実施例2に記載した方法と同様の方法を用いて、6,11
−ジヒドロ−2,4,6,8,9,11−ペンタメチル−5H−ピリド
[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン及びヨ
ウ化メチルから融点148〜151℃(沸点100〜140℃のリグ
ロインから再結晶したもの)の6,11−ジヒドロ−2,4,6,
8,9,11−ヘキサメチル−5H−ピリド[2,3−b][1,5]
ベンゾジアゼピン−5−オンを製造した。収量は理論量
の44%であった。
実施例17 6,11−ジヒドロ−2,4,6,8,11−及び6,11−ジヒドロ−2,
4,6,9,11−ペンタメチル−5H−ピリド[2,3−b][1,
5]ベンゾジアゼピン−5−オンの混合物 実施例2に記載した方法と同様の方法を用いて、6,11
−ジヒドロ−2,4,6,8及び6,11−ジヒドロ−2,4,6,9−テ
トラメチル−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジア
ゼピン−5−オン及びヨウ化メチルから融点174〜176℃
(沸点100〜140℃のリグロインから再結晶したもの)の
6,11−ジヒドロ−2,4,6,8,11−及び6,11−ジヒドロ−2,
4,6,9,11−ペンタメチル−5H−ピリド[2,3−b][1,
5]ベンゾジアゼピン−5−オンの混合物を製造した。
収量は理論量の12%であった。
実施例18 11−アセチル−6,11−ジヒドロ−6−メチル−5H−ピリ
ド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン 6,11−ジヒドロ−6−メチル−5H−ピリド[2,3−
b][1,5]−ベンゾジアゼピン−5−オン5.0g(0.022
2モル)を、酢酸クロライド2.0g(0.0255モル)、ベン
ゼン10ml及びトリエチルアミン2.2g(0.022モル)から
なる混合物中に懸濁し、得られた懸濁液を攪拌しながら
7時間還流させた。反応混合物を熱時濾過し、濾液を減
圧下で蒸発させた。残渣をシクロヘキサンから吸着剤と
して活性炭を用いて2回再結晶し、融点140〜142℃の無
色の化合物を得た。これは11−アセチル−6,11−ジヒド
ロ−6−メチル−5H−ピリド〔2,3−b〕−〔1,5〕ベン
ゾジアゼピン−5−オンとして同定された。収量は理論
量の59%であった。
実施例19 11−アセチル−6,11−ジヒドロ−6,8,9−トリメチル−5
H−ピリド〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−5−
オン 実施例18に記載した方法と同様の方法を用いて、6,11
−ジヒドロ−6,8,9−トリメチル−5H−ピリド〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−5−オン及び酢酸クロ
ライドから融点168〜170℃(シクロヘキサンから再結晶
したもの)の11−アセチル−6,11−ジヒドロ−6,8,9−
トリメチル−5H−ピリド〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジア
ゼピン−5−オンを製造した。収量は理論量の43%であ
った。
実施例20 6,11−ビス−(メチルチオメチル)−9−クロロ−6,11
−ジヒドロ−5H−ピリド〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジア
ゼピン−5−オン 実施例2に記載した方法と同様の方法を用いて、9−
クロロ−6,11−ジヒドロ−5H−ピリド〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾジアゼピン−5−オン及び2当量のメチルチ
オメチルクロライドから融点181〜182℃(1,2−ジクロ
ロエタンから再結晶したもの)の6,11−ビス−(メチル
チオメチル)−9−クロロ−6,11−ジヒドロ−5H−ピリ
ド〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−5−オンの混
合物を製造した。収量は理論量の31%であった。
実施例21 6,11−ジエチル−5H−ピリド〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾ
ジアゼピン−5−オン a)5H−ピリド〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−
5−オン 46gのo−フェニレンジアミン(0.43モル)及び46gの
2−クロロニコチン酸(0.29モル)を混合し、110と120
℃の間の温度で加熱した。混合物が溶融し、発熱反応が
続いて起こった。その後、反応混合物を120℃で2時間
加熱し、冷却し、エタノールで洗浄した。粗生成物を酢
酸から結晶化し、黄色固体(44g)として融点280〜285
℃の5H−ピリド〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−
5−オンを得た。
b)6,11−ジエチル−5H−ピリド〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンゾジアゼピン−5−オン 上記で製造した化合物5g(0.024モル)及び水素化ナ
トリウム1.2g(0.05モル)を乾燥ジメチルホルムアミド
(100)中で2時間加熱した。その後、ヨウ化エチル
(7.48g,0.048モル)を10分間かけて滴下した。その
間、温度は35〜40℃に維持した。反応混合物を室温で一
晩攪拌し、その後冷水に注いだ。得られた混合物をエー
テルで抽出し、エーテル抽出物を無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、濾過し、蒸発乾固した。得られた油状物質をシ
リカゲルのカラムクロマトグラフィーで精製し、n−ヘ
プタンから結晶化させて、融点108〜110℃の標記化合物
(2.3g)を得た。
実施例22 5,11−ジヒドロ−11−エチル−6−メチル−5H−ピリド
[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン トルエン50ml中の実施例2で製造された6,11−ジヒド
ロ−11−エチル−6−メチル−5H−ピリド[2,3−b]
[1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン4.00g(0.016モ
ル)及びローソン(Lawesson)の試薬〔2,4−ビス(4
−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェ
タン−2,4−ジスルフィド〕3.2g(0.008モル)の混合物
を、2.5時間還流させた。その後、溶媒を減圧下で除去
し、3.2g(75%)の黄色油状物質を得た。該油状物質を
シクロヘキサンに溶解し、室温で放置した後、黄色の固
体を得た。シクロヘキサンから再結晶して、融点103〜1
06℃の黄色の針状結晶2.1g(理論量の49%)を得た。こ
れは、5,11−ジヒドロ−11−エチル−6−メチル−−5H
−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オ
ンとして同定された。
実施例23 6,11−ジヒドロ−11−エチル−5H−ピリド[2,3−b]
[1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン 6,11−ジヒドロ−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベン
ゾジアゼピン−5−オン15g及びDMF150mlの混合物を50
℃に加熱した。このスラリーに、鉱物油中の水素化ナト
リウムの50%分散液7.5g(2当量)を添加した。この間
に、温度は65℃に上がった。混合物を40℃に冷却し、そ
の後、ヨードエタン6.0mlを添加した。得られた混合物
を室温で一晩攪拌し、水700mlに注ぎ、その後エーテル7
00mlで抽出した。エーテル層を乾燥し(MgSO4)、蒸発
乾固した。粗生成物を塩基性アルミナのカラムクロマト
グラフィーにかけて精製し、融点210〜220℃の6,11−ジ
ヒドロ−11−エチル−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベ
ンゾジアゼピン−5−オン3.6g(理論量の21%)を得
た。
実施例24 6,11−ジヒドロ−11−エチル−5H−ピリド[2,3−b]
[1,5]ベンゾジアゼピン−5−チオン 実施例23で製造した6,11−ジヒドロ−11−エチル−5H
−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オ
ン2.2gに、ローソンの試薬1.9g及びトルエン50mlを添加
した。得られた混合物を2.5時間還流加熱し、その後室
温に冷却した。反応混合物を減圧下で濃縮して、得られ
た固体の残渣をメチレンクロライドに溶解した。得られ
た固体を濾過し、酢酸エチルから再結晶して、融点194
〜196℃の6,11−ジヒドロ−11−エチル−5H−ピリド
[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−チオン0.66
g(理論量の28%)を得た。
実施例25 6,11−ジヒドロ−11−ベンジル−6−メチル−5H−ピリ
ド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン 6,11−ジヒドロ−6−メチル−5H−ピリド[2,3−
b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン4.0g及び乾燥D
MF100mlの混合物に、鉱物油中50%のNaH1.2gを添加し
た。得られた溶液を60℃に1時間加熱した。暗赤色の溶
液を30℃に冷却し、ベンジルブロマイド2.5mlを添加
し、窒素雰囲気下で一晩攪拌した。メタノールをゆっく
り発泡が止むまで添加し、その後、反応混合物を400ml
の水に添加した。生成物をエーテルで抽出し、MgSO4
乾燥し、その後、濃縮してシリカゲルのカラムクロマト
グラフィーで精製した。20%の酢酸エチル/メチレンク
ロライドで材料を溶離し、白色の固体を得た。これをメ
チレンクロライド/エーテル/石油エーテルから再結晶
して、融点168〜170℃の6,11−ジヒドロ−11−ベンジル
−6−メチル−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジ
アゼピン−5−オン2.2g(理論量の39%)を得た。
実施例26 5,6−ジヒドロ−11−(第三ブトキシカルボニル)メチ
ル−6−メチル−11H−ピリド[2,3−b][1,5]ベン
ゾジアゼピン−5−オン ジメチルホルムアミド75ml中の5,6−ジヒドロ−6−
メチル−11H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼ
ピン−5−オン0.8g(3.5mmol)に、油中の水素化ナト
リウムの50%溶液0.2g(4.0mmol)を添加し、その後反
応混合物を60℃で2時間攪拌した。その後、室温に冷却
し、第三ブチルブロモアセテート0.78g(4.0mmol)を滴
下し、得られた反応混合物を一晩攪拌した。過剰の水素
化ナトリウムを水で注意深く分解し、溶媒を蒸発させ
た。残渣をメチレンクロライドに溶解し、水洗し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒の蒸発により粗生成物
2.0gが得られた。10%の酢酸エチル/メチレンクロライ
ドを用いて、カラムクロマトフラフィー(シリカゲル)
により精製し、融点64〜65℃の純粋な5,6−ジヒドロ−1
1−(第三ブトキシカルボニル)メチル−6−メチル−1
1H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−
オン0.52gを得た。
実施例27 5,6−ジヒドロ−11−(エトキシカルボニル)メチル−
6−メチル−11H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジ
アゼピン−5−オン ジメチルホルムアミド50ml中の5,6−ジヒドロ−6−
メチル−11H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼ
ピン−5−オン1.0g(4.4mmol)に、油中の50%の水素
化ナトリウムの溶液0.25g(5mmol)を添加した。その
後、反応混合物を50℃でさらに2時間攪拌し、ブロモ酢
酸エチル0.6ml(5mmol)を添加した。その後、反応混合
物を50℃でさらに3時間攪拌した。その後、室温に冷却
し、溶媒を蒸発させた。残渣をメチレンクロライドに溶
解し、水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ
て粗生成物2.0gを得た。さらに溶離剤として10%の酢酸
エチル/メチレンクロライドを用いて、カラムクロマト
フラフィー(シリカゲル)により精製し、融点99〜100
℃の純粋な5,6−ジヒドロ−11−(エトキシカルボニ
ル)メチル−6−メチル−11H−ピリド〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾジアゼピン−5−オン250mgを得た。
実施例28 6,11−ジヒドロ−6,8,9−トリメチル−5H−ピリド〔2,3
−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−5−オン ジメチルホルムアミド40中の6,11−ジヒドロ−8,9−
ジメチル−5H−ピリド〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼ
ピン−5−オン4.5g(0.019mol)の攪拌した懸濁液に、
30%のNaOH溶液3.0(0.022mol)を添加した。室温で2
時間後、ヨウ化メチル5.0(0.08mmol)を添加し、混合
物を室温で一晩攪拌した。その後、水に注ぎ、得られた
沈澱を集め、洗浄し、乾燥シ、エタノールから結晶化し
て、融点が206〜209℃である結晶性固体3.3g(理論量の
69%)を得た。
実施例29 6,11−ジヒドロ−11−エチル−6,8,9−トリメチル−5H
−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オ
ン 実施例2に記載した方法と同様の方法により、実施例
28で製造した6,11−ジヒドロ−6,8,9−トリメチル−5H
−ピリド[2,3−b][1,5]−ベンゾジアゼピン−5−
オン及びヨウ化エチルから、融点140〜144℃の6,11−ジ
ヒドロ−11−エチル−6,8,9−トリメチル−5H−ピリド
[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン(石油
エーテルから結晶化したもの)を製造した。収量は理論
量の41%であった。
実施例30 6,11−ジヒドロ−8−メトキシカルボニル−11−エチル
−6−メチル−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジ
アゼピン−5−オン a)6,11−ジヒドロ−8−メトキシカルボニル−5H−ピ
リド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン 2−ブトキシエタノール5ml中の4−メトキシカルボ
ニル−o−フェニレンジアミン1.66g(0.010mol)及び
2−クロロニコチン酸1.58g(0.010mol)の攪拌した混
合物を、暗色溶液に続いて緑色固体の形成が見られる時
間、即ち2時間140℃に加熱した。反応混合物を50mlの
水に注ぎ、固体を集め、10%の炭酸ナトリウム溶液中で
1時間攪拌した。得られた固体を集め、水で完全に洗浄
し、乾燥し、そしてDMFから結晶化して融点344〜349℃
のベージュ色の結晶生成物1.1g(理論量の40%)が得ら
れた。
b)6,11−ジヒドロ−8−メトキシカルボニル−6−メ
チル−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン
−5−オン 実施例28に記載された方法と同様の方法を用いて、6,
11−ジヒドロ−8−メトキシカルボニル−5H−ピリド
[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン及びヨ
ウ化メチルから融点273〜276℃の6,11−ジヒドロ−8−
メトキシカルボニル−6−メチル−5H−ピリド[2,3−
b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン(エタノール
で粉砕したもの)を製造した。収量は理論量の74%であ
った。
c)6,11−ジヒドロ−8−メトキシカルボニル−11−エ
チル−6−メチル−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベン
ゾジアゼピン−5−オン 実施例28に記載した方法と同様の方法を用いて、6,11
−ジヒドロ−8−メトキシカルボニル−6−メチル−5H
−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オ
ン及びヨウ化エチルから融点137〜140℃の6,11−ジヒド
ロ−8−メトキシカルボニル−11−エチル−6−メチル
−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5
−オン(石油エーテル(60〜90℃)から結晶化したも
の)を製造した。収率は理論値の32%であった。
実施例31 6,11−ジヒドロ−6−エチル−7−メチル−5H−ピリド
[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン 乾燥DMF20ml中の6,11−ジヒドロ−7−メチル−5H−
ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン
1.1g(5mmol)の攪拌した懸濁液に、水素化ナトリウム
0.13g(5.5mmol)を、室温で、分割して添加した。水素
の発生が止んだ後、混合物を60℃に2時間加熱し、10℃
に冷却し、その後ヨウ化エチル0.86g(5.5mmol)を添加
した。反応混合物を室温で一晩攪拌し、その後濃縮し
た。残渣を水に注ぎ、固体を集め、洗浄し、乾燥し、60
gの乾燥シリカゲルによるカラムクロマトグラフィーに
かけた。生成物(第二フラクション)をメチレンクロラ
イド及びメチレンクロライド/メタノール(99/1)で溶
離して、融点186〜188℃の6,11−ジヒドロ−6−エチル
−7−メチル−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジ
アゼピン−5−オン0.6g(理論量の80%)を得た。
実施例32 6,11−ジヒドロ−7−メチル−5H−ピリド[2,3−b]
[1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン 実施例30に記載した方法と同様の方法を用いて、3−
メチル−o−フェニレンジアミン及び2−クロロニコチ
ン酸から融点233〜235℃の6,11−ジヒドロ−7−メチル
−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5
−オン(ジオキサン/水から結晶化したもの)を製造し
た。収量は理論量の35%であった。
実施例33 6,11−ジヒドロ−11−(2−フルオロエチル)−6−メ
チル−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン
−5−オン 実施例2に記載した方法と同様の方法を用いて、6,11
−ジヒドロ−6−メチル−5H−ピリド[2,3−b][1,
5]ベンゾジアゼピン−5−オン及び1−ブロモ−2−
フルオロエタンから融点118〜120℃の6,11−ジヒドロ−
11−(2−フルオロエチル)−6−メチル−5H−ピリド
[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン(理論
量の87%)を得た。
実施例34 6,11−ジヒドロ−11−エチル−6−フルオロメチル−5H
−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オ
ン a)6,11−ジヒドロ−6−フルオロメチル−5H−ピリド
[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン 実施例2に記載した方法と同様の方法を用いて、6,11
−ジヒドロ−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジア
ゼピン−5−オン及びブロモフルオロメタンから融点10
8〜110℃の6,11−ジヒドロ−6−フルオロメチル−5H−
ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン
(理論量の3%)を得た。
b)6,11−ジヒドロ−11−エチル−6−フルオロメチル
−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5
−オン 実施例2に記載した方法と同様の方法を用いて、6,11
−ジヒドロ−6−フルオロメチル−5H−ピリド[2,3−
b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン及びヨウ化エ
チルから融点113〜116℃の6,11−ジヒドロ−11−エチル
−6−フルオロメチル−5H−ピリド[2,3−b][1,5]
ベンゾジアゼピン−5−オン(理論量の69%)を得た。
実施例35 6,11−ジヒドロ−11−エチル−6−メチル−9−ニトロ
−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5
−オン a)2−クロロニコチン酸(15.7g,0.1mol)及び4−ニ
トロフェニレンジアミン(15.3g,0.1mol)の混合物を、
スルホラン100ml中、170℃で5時間加熱した。その後、
反応混合物を冷却し、一晩放置した。固体材料を濾過
し、沸騰エタノール中で処理した。得られた固体を再び
濾過し、乾燥して、次の反応に使用するのに適した6,11
−ジヒドロ−9−ニトロ−5H−ピリド[2,3−b][1,
5]ベンゾジアゼピン−5−オン21g(理論量の82%)を
得た。
b)水素化ナトリウム(油中、50%分散液,4.0g,83mmo
l)を3口丸底フラスコに入れた。水素化ナトリウムを
ヘキサンで3回洗浄した後、DMSO(200ml)を添加し
た。混合物を、透明な溶液が得られるまで50℃に加熱
し、工程a)で得られた生成物21gをDMSO100ml中の溶液
/懸濁液として添加した。混合物を1時間攪拌し、その
時点でヨウ化メチル(12g,80mmol)を添加し、得られた
混合物を室温で一晩攪拌した。水200mlを反応混合物に
添加し、沈澱物を濾過した。得られた固体材料を1回30
0mlの沸騰エタノールで1時間の処理を2回行い、合わ
せた濾液を室温で放置した。3つの結晶クロップを4日
間析出させ、融点275〜278℃の6,11−ジヒドロ−6−メ
チル−9−ニトロ−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベン
ゾジアゼピン−5−オン6.7g(理論量の25%)を得た。
c)水素化ナトリウム(油中50%,5.6mmol)に、THF1ml
を添加した。混合物に渦流を生じさせ、THFをピペット
で除去した。DMSO(5ml)を添加し、混合物を攪拌し、5
0℃で30分間加熱した。工程b)で得られた生成物(15
g,5.5mmol)をDMSO(5ml)中の溶液/懸濁液として添加
し、20分間攪拌した。ヨウ化エチル(0.98g,6.3mmol)
を添加し、混合物をさらに30分間攪拌した。反応を水
(100ml)で抑え、メチレンクロライドで抽出した。有
機層を水で3回洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減
圧下で濃縮した。シリカゲルのカラムクロマトグラフィ
ー(溶離剤:メチレンクロライド/エタノール=99/1)
にかけ、エタノール/ヘキサンから再結晶した後の融点
が179.5〜180.5である6,11−ジヒドロ−11−エチル−6
−メチル−9−ニトロ−5H−ピリド[2,3−b][1,5]
ベンゾジアゼピン−5−オン0.5g(理論量の30%)を得
た。
実施例36 6,11−ジヒドロ−9−アミノ−11−エチル−6−メチル
−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5
−オン 酢酸5ml中の6,11−ジヒドロ−11−エチル−6−メチ
ル−9−ニトロ−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾ
ジアゼピン−5−オン0.3g(1mmol)の溶液に、濃塩酸
2.2ml中のSnCl2・2H2O(1.7g)の溶液を添加した。得ら
れた混合物を室温で6時間攪拌し、その後、飽和炭酸水
素ナトリウム溶液に注ぎ、水酸化ナトリウム水溶液で塩
基性にした。その後、水層を酢酸エチルで抽出し、乾燥
(MgSO4)し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた固
体材料を酢酸エチルから再結晶して、融点193〜195℃の
6,11−ジヒドロ−9−アミノ−11−エチル−6−メチル
−5H−ピリド[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5
−オン0.12g(理論量の44%)を得た。
実施例A カプセル剤又は錠剤 A−1成分 量(mg) 実施例2の化合物 50 デンプン 160 微結晶セルロース 90 ナトリウムスタチグルクテート 10 ステアリン酸マグネシウム 2 ヒュームドコロイダルシリカ 1 A−2成分 量(mg) 実施例2の化合物 50 リン酸二カルシウム 160 微結晶セルロース 90 ステアリン酸 5 ナトリウムスターチグリコレート 10 ヒュームドコロイダルシリカ 1 実施例2の化合物を上記に示した賦形剤のうち潤滑剤
を除いたものを予め混合した粉末混合物に配合する。そ
の後、潤滑剤を配合し、得られた配合剤を錠剤に打錠す
るか、硬質ゼラチンカプセルに充填する。
実施例B 注射用溶液成分 実施例2の化合物 500mg エタノール 25ml 注射用精製水 全量で100mlとする 実施例2の化合物をエタノールに添加し、溶液が透明
になるまで混合する。水を添加し、その後、得られた溶
液を適当なバイアル又はアンプルに濾過して入れ、オー
トクレーブにより滅菌する。
実施例C 吸入用溶液成分 実施例2の化合物 500mg プロピレングリコール 30ml ベンザルコニウムクロライド 200mg EDTA 200mg 水 全量で100mlとする 賦形剤を混合し、その後実施例2の化合物を添加し、
溶液が透明になるまで混合を続ける。水を添加し、その
後、得られた溶液を適当なバイアル又はアンプル中に濾
過して入れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ギュンテル シュミット ドイツ連邦共和国 デー8000 ミュンヘ ン 19 ニュンフェンブルゲル シュト ラーセ 155 (72)発明者 ヴォルフハルト エンゲル ドイツ連邦共和国 デー7950 ビベラッ ハ 1 モーツァルトシュトラーセ 13 (72)発明者 ギュンテル トルムリッツ ドイツ連邦共和国 デー7951 ヴァルト ハウゼン ブッヘンヴェーク 27 (72)発明者 ヴォルフガンク エーベルライン ドイツ連邦共和国 デー7950 ビベラッ ハ 1 オーベル アウ 6 (72)発明者 カール ディー ハーグレイヴ アメリカ合衆国 コネチカット州 06805 ブルックフィールド エドナ ドライブ 4

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式Iで表される化合物又は該化合物の
    薬理学的に許容されうる酸付加塩。 (式中、Zは酸素原子又は硫黄原子を表し、 R1は水素原子、炭素原子数1ないし5のアルキル基若し
    くはフルオロアルキル基、シクロプロピル基、炭素原子
    数2ないし5のアルケニル基若しくはアルキニル基、2
    −ハロ−プロペン−1−イル基、アリールメチル基(基
    中、アリール部分はフェニル基、チエニル基又はフラニ
    ル基を表し、これらは末置換又はメチル基、メトキシ基
    若しくはハロゲン原子で置換されている)、炭素原子数
    2ないし3のアルカノイル基又は炭素原子数2ないし4
    のアルコキシアルキル基若しくはアルキルチオアルキル
    基を表し、 R2は炭素原子数1ないし5のアルキル基若しくはフルオ
    ロアルキル基、炭素原子数3ないし5のシクロアルキル
    基、炭素原子数2ないし5のアルケニル基若しくはアル
    キニル基、炭素原子数2ないし4のアルコキシアルキル
    基若しくはアルキルチオアルキル基、炭素原子数2ない
    し4のアルカノイル基、炭素原子数2ないし5のヒドロ
    キシアルキル基、アリールメチル基(基中、アリール部
    分はフェニル基、チエニル基又はフラニル基を表し、こ
    れらは末置換又は炭素原子数1ないし3のアルキル基若
    しくはアルコキシ基、水酸基若しくはハロゲン原子で置
    換されている)、フェニル基(末置換又は炭素原子数1
    ないし3のアルキル基若しくはアルコキシ基、ハロゲン
    原子若しくは水酸基で置換されている)又はアルコキシ
    部分が1ないし5個の炭素原子を有するアルコキシカル
    ボニルメチル基を表し、 R3、R4及びR5は各々独立に水素原子又は炭素原子数1な
    いし3のアルキル基を表し、ただしこれらの置換基の少
    なくとも一つは水素原子を表すか、又は R3、R4及びR5の一つがブチル基、炭素原子数1ないし3
    のアルカノイル基、炭素原子数1ないし4のヒドロキシ
    アルキル基、炭素原子数2ないし3のアルコキシカルボ
    ニル基、アルコキシ部分及びアルキル部分が各々1ない
    し2個の炭素原子を有するアルコキシカルボニルアルキ
    ル基、ハロゲン原子、トリハロメチル基、水酸基、炭素
    原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素原子数1ないし
    3のアルキルチオ基、炭素原子数2ないし3のアルカノ
    イルオキシ基、炭素原子数1ないし3のアルカノイルア
    ミノ基、炭素原子数1ないし3のアミノアルキル基、ア
    ルキル部分が各々1ないし2個の炭素原子を含むモノ−
    若しくはジ−アルキルアミノ基、炭素原子数2ないし3
    のカルボキシアルキル基、シアノ基、ニトロ基、カルボ
    キシ基、カルバミル基、アミノ基、アジド基、又はアル
    キル部分が各々1ないし2個の炭素原子を有するモノ−
    若しくはジ−アルキルアミノアルキル基を表し、そして
    残りの2個の置換基が水素原子又はメチル基を表すか、
    又は Zが酸素原子を表すとき、R3、R4及びR5の一つが炭素原
    子数1ないし3のアルキルスルフィニル基又はアルキル
    スルホニル基を表し、ただし残りの2個の置換基は水素
    原子又はメチル基を表し、そして R6、R7、R8及びR9は各々水素原子を表すか、又は R6、R7、R8及びR9の一つは炭素原子数1ないし4のアル
    キル基、炭素原子数1ないし3のアルカノイル基、炭素
    原子数2ないし3のアルコキシカルボニル基、炭素原子
    数1ないし4のヒドロキシアルキル基、アルコキシ部分
    及びアルキル部分が各々1ないし2個の炭素原子を有す
    るアルコキシカルボニルアルキル基、ハロゲン原子、ト
    リハロメチル基、水酸基、炭素原子数1ないし3のアル
    コキシ基、炭素原子数1ないし3のアルキルチオ基、炭
    素原子数2ないし3のアルカノイルオキシ基、炭素原子
    数1ないし3のアルカノイルアミノ基、炭素原子数1な
    いし3のアミノアルキル基、アルキル部分が各々1ない
    し2個の炭素原子を有するモノ−又はジ−アルキルアミ
    ノ基、炭素原子数2ないし3のカルボキシアルキル基、
    シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、カルバミル基、ア
    ミノ基、アジド基、アルキル部分が各々1ないし2個の
    炭素原子を有するモノ−若しくはジ−アルキルアミノア
    ルキル基を表し、残りの三つの置換基が水素原子を表す
    か、又は残りの三つの置換基のうち二つが水素原子を表
    し、一つがメチル基、エチル基若しくはハロゲン原子を
    表す)
  2. 【請求項2】上記式I中、Zが酸素原子又は硫黄原子を
    表し、 R1が水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭
    素原子数2ないし4のアルケニル基若しくはアルキニル
    基、2−ハロプロペン−1−イル基、又は炭素原子数2
    ないし3のアルコキシアルキル基若しくはアルキルチオ
    アルキル基を表し、 R2が炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数3
    ないし4のシクロアルキル基、炭素原子数2ないし4の
    アルケニル基若しくはアルキニル基、炭素原子数2ない
    し4のアルコキシアルキル基若しくはアルキルチオアル
    キル基、炭素原子数2ないし3のアルカノイル基、炭素
    原子数2ないし4のヒドロキシアルキル基、アリールメ
    チル基(基中、アリール部分はフェニル基又はチエニル
    基を表し、これらは末置換又はメチル基、メトキシ基、
    水酸基又はハロゲン原子で置換されている)、フェニル
    基(末置換若しくはメチル基、メトキシ基、水酸基若し
    くはハロゲン原子で置換されている)又はアルコキシ部
    分が1ないし5個の炭素原子を有するアルコキシカルボ
    ニルメチル基を表し、 R3、R4及びR5は各々独立に水素原子又はメチル基を表
    し、ただしこれらの置換基の少なくとも一つが水素原子
    を表すか、又はR5がエチル基、プロピル基又はブチル基
    を表し、残りの二つの置換基が水素原子を表し、 R6が水素原子、メチル基又はエチル基を表し、ただしそ
    の場合R7が水素原子又はメチル基を表し、 R7が炭素原子数1ないし3のアルキル基、炭素原子数1
    ないし3のアルカノイル基、炭素原子数1ないし3のア
    ルコキシカルボニル基、炭素原子数1ないし3のヒドロ
    キシアルキル基、アルコキシ部分及びアルキル部分が各
    々1ないし2個の炭素原子を有するアルコキシカルボニ
    ルアルキル基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、
    水酸基、炭素原子数1ないし2のアルコキシ基若しくは
    アルキルチオ基、アセチルオキシ基、炭素原子数1ない
    し2のアルカノイルアミノ基若しくはアミノアルキル
    基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基又はモノ−若しくは
    ジ−メチル若しくは−エチルアミノ基を表し、ただしそ
    の場合R8は水素原子を表すか: R8が炭素原子数1ないし3のアルキル基、炭素原子数1
    ないし3のアルカノイル基、炭素原子数1ないし3のア
    ルコキシカルボニル基、炭素原子数1ないし3のヒドロ
    キシアルキル基、アルコキシ部分及びアルキル部分が各
    々1ないし3個の炭素原子を有するアルコキシカルボニ
    ルアルキル基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、
    水酸基、炭素原子数1ないし2のアルコキシ基若しくは
    アルキルチオ基、アセチルオキシ基、炭素原子数1ない
    し2のアルカノイルアミノ基若しくはアミノアルキル
    基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基又はモノ−若しくは
    ジ−メチル若しくは−エチルアミノ基を表し、ただしそ
    の場合R7は水素原子を表すか;又は Zが酸素原子を表し、R8が水素原子又はメチル基を表す
    場合、R7はさらに炭素原子数1ないし2のアルキルスル
    フィニル基又はアルキルスルホニル基を表してもよく、
    そしてZが酸素原子を表し、R7が水素原子又はメチル基
    を表す場合、R8はさらに炭素原子数1ないし2のアルキ
    ルスルフィニル基又はアルキルスルホニル基を表しても
    よく;又は R7及びR8は双方とも水素原子、メチル基又はハロゲン原
    子を表し、そして R9が水素原子又はメチル基を表し、ただしその場合R8
    水素原子又はメチル基を表す請求項(1)記載の化合物
    又は薬理学的に許容されうる酸付加塩。
  3. 【請求項3】上記式I中、Zが酸素原子又は硫黄原子を
    表し、 R1が水素原子、炭素原子数1ないし3のアルキル基、2
    −ハロ−2−プロペン−1−イル基、又は2ないし3個
    の炭素原子を有するアルコキシアルキル基若しくはアル
    キルチオアルキル基を表し、 R2が炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数3
    ないし4のシクロアルキル基、炭素原子数2ないし4の
    アルケニル基若しくはアルキニル基、炭素原子数2ない
    し3のアルキルオキシアルキル基又はアルキルチオアル
    キル基、炭素原子数2ないし3のアルカノイル基、炭素
    原子数2ないし4のヒドロキシアルキル基、アリールメ
    チル基(基中、アリール部分はフェニル基又はチエニル
    基を表し、これらは未置換又はメチル基、メトキシ基又
    はハロゲン原子で置換されている)又はアルコキシ部分
    が1ないし5個の炭素原子を有するアルコキシカルボニ
    ルメチル基を表し、 R3〜R9が下記の表Aに示した基を表す請求項(1)記載
    の化合物又は薬理学的に許容されうる酸付加塩。
  4. 【請求項4】上記式I中、Zが酸素原子又は硫黄原子を
    表し、 R1が水素原子、炭素原子数1ないし2のアルキル基又は
    アリル基を表し、 R2が炭素原子数2ないし3のアルキル基、シクロプロピ
    ル基又はアリル基を表し、そして R3〜R9が各々水素原子を表すか、又はR7及びR8の双方が
    メチル基又は塩素原子を表し、そしてR3、R4、R5、R6
    びR9は各々水素原子を表す請求項(1)記載の化合物又
    は薬理学的に許容されうる酸付加塩。
  5. 【請求項5】上記式Iの化合物が、 a)6,11−ジヒドロ−11−エチル−6−メチル−5H−ピ
    リド〔2,3−b〕〔1,5〕−ベンゾジアゼピン−5−オ
    ン; b)6,11−ジヒドロ−6−メチル−11−プロピル−5H−
    ピリド〔2,3−b〕〔1,5〕−ベンゾジアゼピン−5−オ
    ン; c)6,11−ジヒドロ−6−メチル−11−イソプロピル−
    5H−ピリド〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−5−
    オン; d)6,11−ジヒドロ−11−エチル−6−メチル−5H−ピ
    リド〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−5−チオ
    ン; e)6,11−ジヒドロ−11−エチル−5H−ピリド〔2,3−
    b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−5−オン; f)6,11−ジヒドロ−11−エチル−5H−ピリド〔2,3−
    b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−5−チオン; g)5,6−ジヒドロ−6,8,9,11−テトラメチル−5H−ピ
    リド〔2,3−b〕〔1,5〕−ベンゾジアゼピン−5−オ
    ン; h)5,6−ジヒドロ−6−エチル−11−メチル−5H−ピ
    リド〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−5−オン; i)5,6−ジヒドロ−6−n−プロピル−11−メチル−5
    H−ピリド〔2,3−b〕〔1,5〕−ベンゾジアゼピン−5
    −オン; j)5,6−ジヒドロ−6−i−プロピル−11−メチル−5
    H−ピリド〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−5−
    オン; k)5,6−ジヒドロ−6,11−ジエチル−5H−ピリド〔2,3
    −b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−5−オン; l)5,6−ジヒドロ−11−エチル−5H−ピリド〔2,3−
    b〕〔1,5〕−ベンゾジアゼピン−5−チオン; m)5,6−ジヒドロ−11−エチル−6,8,9−トリメチル−
    5H−ピリド〔2,3−b〕〔1,5〕−ベンゾジアゼピン−5
    −オン; n)5,6−ジヒドロ−8−メトキシカルボニル−11−エ
    チル−6−メチル−5H−ピリド〔2,3−b〕〔1,5〕−ベ
    ンゾジアゼピン−5−オン; 及び o)5,6−ジヒドロ−11−フルオロエチル−6−メチル
    −5H−ピリド〔2,3−b〕〔1,5〕−ベンゾジアゼピン−
    5−オン からなる群より選ばれる請求項(1)記載の化合物。
  6. 【請求項6】上記式Iの化合物が、6,11−ジヒドロ−11
    −エチル−6−メチル−5H−ピリド〔2,3−b〕〔1,5〕
    −ベンゾジアゼピン−5−オンである請求項(1)記載
    の化合物。
  7. 【請求項7】請求項(1)、(2)、(3)、(4)、
    (5)又は(6)の化合物の予防又は治療有効量及び薬
    理学的に許容されうる担体を含むHIV−1による感染の
    予防又は治療用薬剤。
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