JP2655601B2 - 基礎体温測定方法及びその装置 - Google Patents

基礎体温測定方法及びその装置

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【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は健康医療分野における基礎体温を測定するた
めの方法及びその装置に関するものである。
(従来技術) 従来から、基礎体温の測定は婦人にとっては大変重要
であるために良く行われており、上記基礎体温の測定方
法としては、毎朝起床した時に、棒状の水銀婦人用体温
計を口内に挿入し、舌下温を測定して、被検者が該体温
を記録紙等に記録する原始的方法と、前記記録を、体温
計に連結される約1ケ月分記録可能なICメモリに自動的
に記録させ、該記録体温をドットマトリックス液晶ディ
スプレイに表示させる前記原始的方法よりやや進歩させ
た方法との2種類が知られている。
ここで、後者は前者に比し、記録及び表示系を自動化
し、記録及び表示の煩雑さを軽減させているものの、毎
朝起床時に一定時間内静止状態で舌下温度を測定しなけ
ればならないという、時間的、肉体的な拘束を受ける煩
雑さは解消されておらず、その上、前者も後者も両者
共、基礎体温の精度上の根本的な問題を依然として残し
ている。この精度上の問題とは、被検者の起床、就寝時
刻が毎日一定であれば、覚醒時中で最も体温が低く安定
しているとされる起床時に測定される基礎体温は、ある
程度他の日のそれとの比較資料となる得るが、当然のこ
とながら起床、就寝時刻は日々バラつくもので毎日一定
とされることは不可能であり、その上起床時に体温によ
っても体温は微妙に変化するものなので、起床時の基礎
体温は精度的に信頼性があまり無く、よって比較資料に
はなりにくいという問題である。そしてたとえ上記方法
によって測定された体温を基礎体温の資料として用いた
としても、極めて体温パターンのはっきりした被検体に
は、精度的な問題が残されているもののある程度適用で
きるが、不妊症等の体温パターンが不明確であったり、
上記精度上の誤差が大きく響いてしまう体温の高低差の
あまり無い被検体には実際問題として全く適用できない
という問題点もあった。
ところで、人間の体温というものは第8図に示される
ように変化するものであり、同図に示される如く、一般
的に人の体温とは睡眠期間Bの体温の方が覚醒期間Aの
それに比べて低く、睡眠期間Bに入ると、睡眠の程度が
深くなるにつれて徐々に低下し、最も睡眠が深くなると
最低体温Cとなり、起床時間が近づくにつれて徐々に上
昇するというメカニズムとなっていることが解明されて
いる。ここで上記睡眠期間中の最低体温Cは一日の中で
最も安定した体温であり、該最低体温Cを測定して高精
度なる基礎体温とするという考えは従来からあったが、
この就寝中の最低体温Cとなる時刻は就寝時刻や熟睡の
度合によって異なるものなので、いつになるかわからな
い上に、被検者を絶対に起こさないようにして、被検者
とは別の付添人等が測るようにしなければならないとい
う問題があり、実際問題として、この最低体温Cを測る
ことは不可能であり、上記最低体温Cを測定し得る装置
は従来無く、前述の起床時に体温を測定し、基礎体温と
するという方法に頼らざるを得なかった。
(目的) 本発明の目的は、被検者に煩しさを感じさせずに、ど
のような被検者にも適用可能な高精度なる基礎体温を測
定し得る基礎体温測定方法及びその装置を提供すること
にある。
(構成) 上記目的を達成するたるめに、本発明の基礎体温測定
方法は、検温期間中に被検体から離脱しないよう温度検
出素子とプリアンプとからなる体温センサを装着し、こ
の体温センサからの電気信号を検温期間中受けると共
に、この検温期間中の異なる時点における前記信号を記
憶し、その記憶された信号を医学的に設定されている就
寝中の最高体温と最低体温とでスクリーニングし、この
スクリーニングされた信号のうちの最小値を基礎体温と
して検出すると共に、その最小値を任意の期間記憶し、
表示することを特徴としている。
また本発明の基礎体温測定装置は、熱伝導率の高い薄
板状の部材と、前記部材の内面に接触状態で支持される
熱接触型温度検出素子と、前記部材を被検体側に向かっ
て支持する体温センサ本体と、前記体温センサ本体を検
温期間中に被検体から離脱しないよう装着させる着脱自
在な装着手段と、前記熱接触型温度検出素子に検出され
るアナログ信号を前記検温期間中伝送する伝送手段とか
らなる体温センサを備え、前記アナログ信号をデジタル
信号に変換するA/D変換器と、前記デジタル信号を検温
期間中の異なる時点で記憶するランダムアクセスメモリ
と、前記ランダムアクセスメモリにおいて記憶された内
容のうち医学的に設定されている就寝中の最高体温と最
低体温とでスクリーニングしたものの最小値を基礎体温
として検出する演算手段と、前記最小値を任意の期間記
憶するランダムアクセス可能な外部記憶手段と、前記最
小値を表示する表示手段とからなるコントローラを具備
していることを特徴としている。
以下本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す基礎体温測定装置のブ
ロック図であり、第2図は同上装置を具体的に示す斜視
図であり、第2図に示される如く、本発明の基礎体温測
定装置は、体温測定を実際に行う体温センサ1と、該体
温のセンサ1を着脱自在に収納するケース状のコントロ
ーラ2とに大別され、体温センサ1は、第3図、第4図
に示される如く、温度検出素子3を内蔵する体温センサ
本体4と該体温センサ本体4を被検者に装着させる手段
5とにより構成されている。上記体温センサ本体4は、
第4図に示される如く、薄いケース状のもので、被検者
側に設けられた開口部をアルミ等の熱伝導率の高い薄い
金属板6により塞ぎ、該金属板6が、検温時に確実に被
検体に接触し得るように、被検体側に向って若干凸なる
ように構成されているものであり、金属板6の反対側の
表面には雄または雌のマジックテープ4a(商標)が本体
4と共に、一体成形されている。因にアルミの熱伝導率
は約196kcal/mhdegであるが、熱伝導率がこの程度に高
いものであれば金属板6の材質はアルミに限られるもの
ではない。この金属板6の内面の略中央にはサーミスタ
等の熱接触型の温度検出素子3が接触状態で支持され、
該素子より内方に位置する電装基板7にはプリアンプ9
や図示されない補正回路、ドリフト調整回路等が配置さ
れており、被検者の体温を金属板6を介して熱接触型温
度検出素子3に検出させて、プリアンプ9から該体温に
応じたアナログ信号を伝送させるようになっている。因
に図示されてはいないが、体温センサ本体4には充電用
電源が内蔵されており、体温センサ1の充電を可能にし
ている。
一方、体温センサ4の巾方向の一端には、第3図に示
される如くゴム等の伸縮性部材8aを途中に備えるベルト
8の、その起端8bが固着されており、ベルト8の末端側
のある程度の巾を持つ部分の片面には、体温センサ本体
4に固着されている前述のマジックテープ4aに係合可能
な、前記マジックテープ4aとは逆性のマジックテープ8c
が固着されている。ここでベルト8と伸縮性部材8aとマ
ジックテープ8cとにより本発明の装着手段5を構成して
いる。このように構成されているので被検者に体温セン
サ1を装着する場合には、第3図に示すように、ベルト
8を被検部に巻くようにしてマジックテープ4a、8cを互
い係合させれば良く、途中に伸縮性部材8aが備えてある
ので、例えば就寝中に寝返りをうったり等をしても体温
センサ1を装着した腹部や腕部等の被検部から該センサ
1が離脱せず、常に密着し得るようになっており、それ
と共にマジックテープ4a、8cがある程度巾方向に長くな
っているので、被検者の多少の個人差、すなわち太って
いるとか、痩せている等の固有誤差もある程度吸収でき
るようになっている。ここで上記ベルト8の起端8bは体
温センサ4の一端に固着されているが、着脱可能に係止
されていても良く、また伸縮性部材8aでベルト8全体が
構成されていても勿論良い。また上記装着手段5はベル
ト8、伸縮性部材8a、マジックテープ8cとにより構成さ
れているが、スボン等に用いられる締める位置(留める
位置)を自由に変えられる周知のバンド等であっても良
い。このような体温センサ1には、該体温センサ1から
のアナログ信号に応答して、基礎体温としての就寝中の
最低体温を検出すると共に記録表示するコントローラ2
が連結されている。コントローラ2のその主要部は第1
図、第2図に示される如く、該体温センサ1からのアナ
ログ信号をデジタル信号に変換する12ビットのA/D変換
器10(以下ADCと記す)と、そのデジタル信号を一時的
に記憶する8KBのランダムアクセスメモリ11(以下RAMと
記す)と、RAMI1において記憶された内容の最小値を検
出する演算手段たる8ビットのマイクロコンピュータ12
(以下MCPUと記す)と、MCPU12において検出された最小
値を任意の期間記憶すると共にコントローラ2に対して
着脱自在な、16KBのランダムアクセスメモリにより構成
される外部記憶手段たるRAMカード13と、MCPU12とRAMカ
ード13との接続回路たるRAMカードインターフェース14
(以下RAMカードI/Fと記す)と、128×256よりなるドッ
トマトリクス液晶ディスプレイ15(以下DMLCDと記
す),符号発生させるキャラクタジェネレータ16,DMLCD
15に対する符号のコントロールを行う液晶ディスプレイ
コントローラ17(以下LCDコントローラと記す)の3つ
から構成される該最小値を表示するための表示手段18
と、バックアップ電源19により常時駆動される時刻参照
用のカレンダー20と、プログラムが書込まれている4KB
のリードオンリーメモリー21(以下ROMと記す)と検温
設定時間及び検温継続時間等の入力をし得る操作キー22
とから構成されており、MCPU12とADC10、ROM21、RAM1
1、カレンダー20、RAMカードI/F14、操作キー22、LCDコ
ントローラ17とはそれぞれデータバス23により連結さ
れ、コントローラ2は図示されないAC/DCコンバータでA
C100Vを直流に変換し、作動するようになっている。こ
こで上記ROM21に書込まれたプログラムをフローチャー
トで示すと第5図のようになる。以下プログラムに従い
本装置の作動を具体的に説明する。まず、ステップ1に
おいて、検温を開始する前に、検温期間の入力として、
測定開始時刻(HH:MM)と測定継続時間(MT)とを第2
図に示されるコントローラ2の表面に配置されている操
作キー22により予め入力する。例えば毎日PM10時前後に
就寝し、8時間程度睡眠する人であれば、 と入力する。ここで、上記□内の数字は被検者が押下る
数字キーを示している。そしてこの測定開始時刻と測定
継続時間はMCPU12により、コントローラ2の所定位置
(第2図における右下部)に収納されているRAMカード1
3の所定アドレスに記録されるようになっており、測定
時刻がくると、コントローラ2側のRAM11にこのデータ
が転送され、測定時間内に逐時参照できるようになって
いる。ここで、測定終了の時刻であるが、これはステッ
プ1において測定開始時刻と測定継続時間の入力がされ
ると同時にMCPU12において、下記の式により求められる
ようになっている。
HH+INT(MT/60)時:MM+MT−INT(MT/60)×60分 INT( )は小数点以下切捨ての演算式 例えば と入力されたならば測定終了時刻は 1+INT(310/60)時:30+310−INT(310/60)×60分 =6時:40分となる。
ここで求められた“時間”が24以上の場合には、求め
られた時間から24が減算され、また“分”が60以上の場
合には、求められた分から60が減算されると共に時間に
1が加算されるようになっている。このように本例では
測定継続時間、すなわち睡眠時間を入力することにより
測定の終了をし得るようにしているが、測定継続時間に
代えて測定終了時刻を直接入力し、それにより測定を終
了し得るように構成されても勿論良い。また測定を終了
しようという年月日も前述の開始時刻等と同様に予め操
作キー22により入力されることが可能となっている。
上記開始時刻、測定継続時間、終了年月日等の入力は
測定初日、すなわち測定前に一度だけされれば良く、変
更入力がされない限り、最初に入力された予定の年月日
まで測定が毎日実行されるようになっている。
そして上記測定開始時刻と斯くの如くして求められた
測定終了時刻と測定終了年月日とは、MCPU12において、
バックアップ電源19により常時駆動されるカレンダー20
の日と時刻とに常に参照(比較)され得るようになって
いる。このようにステップ1において入力される開始時
刻及び睡眠時間は飽くまで目安であるので、厳守しよう
と気を使ったり、こだわる必要はあまりない。そうして
おいてステップ2へ進み、ステップ2では前記体温セン
サ1を身体の一部、例えば腹部や腕部等にリング状に装
着して、就寝し、ステップ3へ進み、ステップ3では、
ステップ1において設定された測定開始時刻が前述のカ
レンダー20の日時と一致するか否かを判定し、YESなら
ステップ4へ進み、NOならステップ3へ戻り、測定開始
時刻とカレンダー20の日時とが一致するまで、その動作
が繰り返される。そしてステップ4で体温の測定が開始
される。ここで言う体温の測定は連続的に行われても良
いし、断続的、例えば5分間隔毎に行われても良い。そ
うしてステップ5へ進み、ステップ5ではステップ4で
測定された体温をRAM11に逐時格納し、ステップ6に進
み、ステップ6では前述の如くして求められた測定終了
時刻とカレンダー20の日時とが一致するか否かを判定す
る。ここで一致しない場合、すなわち測定終了時刻前の
場合にはステップ4へ戻り引き続きカレンダー20と設定
終了時刻とが一致するまで体温の測定、記憶が続けら
れ、一致する場合には、測定を終了し、ステップ7へ進
み、ステップ7では、MCPU12がRAM11に格納された体温
測定データを呼び出し最小値、すなわち前述した最も安
定した高精度なる基礎体温を検出する。この検出は以下
の如くして行われる。まず、測定時の精度誤差を極力無
くすために、測定された体温が、医学的に設定されてい
る就寝中の最高体温Bmaxと最低体温Bminとの間に在るか
否かを判定し、その間にある試料のみを体温データとみ
なして、使用する。すなわち、データ総数をNとし測定
データTi(i=1〜N)とすると Bmin≦Ti≦Bmaxを満たすTiのみを体温データとみなして
以後使用する。ここでBmin、Bmaxは予めROM11に記憶さ
れている定数である。そして上記篩分けによりN個以下
(とりあえずn個と記す)になった体温データに対して
下記の演算が行われ就寝中の最低体温、すなわち基礎体
温Minが求められる。
Ti-1>TiのときはTmin=Tiとし、Ti-1<TiのときはTi
=Ti-1とし、以後は前者も後者も両者共i=i+1とし
てi=2〜Nまでその比較動作を同様に繰返し、最終時
の最小値Minを求める。
尚最小値の演算方法は上記に限られるものではなく周
知の方法であればどのような算出方法を用いてもかまわ
ない。
このように基礎体温Minが求められたらステップ8へ
進み、ステップ8ではRAMカード13該基礎体温Minがその
日付けと共にRAMカードI/F14を介して格納される。ここ
で、このRAMカード13はバックアップ電源を内蔵し、デ
ータを長期間(3〜5年)保存し得る所謂不揮発性メモ
リ構造を採っており、本実施例においては、その格納領
域は第7図に示されるように、16KBの容量が、2KB毎に
細分化されたデータ領域Xと4KBのシステム領域Yとに
分けられている。そして本例においては2KBのデータ領
域に2ケ月分の基礎体温データが格納されるようになっ
ており、一枚のRAMカード13で1年分のデータが格納さ
れ得るようになっているので、長期間のデータを過去に
遡って把握することができ、特に不妊症等の体温パター
ンの不明確な被検者には、誠に適正な処置を講じ易くな
っている。
このようにRAMカード13にデータが格納されたらステ
ップ9へ進み、ステップ9においては該基礎体温の測定
を明日も行うか否かを判断する。
この判断はステップ1において開始時刻、継続時間と
共に予め入力された測定終了年月日とカレンダーの日と
が一致するか否かにより行われる。そして継続するので
あればステップ2へリターンし、同じ動作が明日も繰り
返され、継続しないので、あればプログラムが終了す
る。
そうしてRAMカード13に格納されたデータを、コント
ローラ2上のドットマトリクスLCD15に表示する場合に
は操作キー22を操作すれば良く、そうすれば表示手段18
により第6図に示されるようなポイントが変化するグラ
フが表示されるようになる。
一方上記RAMカード13はコントローラ2に対して着脱
可能なので、該カード13を、上記コントローラ2または
該カードのデータの読取、表示可能な解析装置を有する
医者に持って行き、医者の所有する装置で被検者の一定
期間内の基礎体温データをグラフ表示させ、理解せし
め、バースコントロール等の処方を極めて適確に行いし
めることも可能となっている。
そうして被検者は測定終了時刻を一切意識せずに起床
し、起床したら該体温センサ1を被検部から取外し、第
2図の左上に示されるようなコントローラ2上の所定位
置にセットする。
するとコントローラ2には例えば電磁結合方式の非接
触充電器が内蔵されており、一方体温センサ1には前述
の如く充電用電源が内蔵されているので、自動的に就寝
時までに体温センサ1の充電が完了されるようになる。
斯くの如く被検者に体温測定を行っているということを
全く意識させずに、単に体温センサ1を身体に装着させ
て就寝させ、その間に高精度なる基礎体温を測り得るよ
うにしたので、睡眠を妨げるといったようなことも無
く、かつ時間的、肉体的に拘束するといったような煩雑
さも無い。
ところでステップ1においてコントローラ2に入力さ
れる測定開始時刻及び測定継続時間は飽くまで目安であ
るといっているが、この間に就寝中の最低体温が入って
いなければ意味が無いので、この開始時刻はある程度早
目にまた継続時間はある程度長目に入力しておくのが良
い。
また上記開始時刻及び継続時間は操作キー22により予
め入力され、以後所定の期日になるまで毎日自動的に作
動するようになされているが、体温センサ1またはコン
トローラ2に作動スイッチを設け、該スイッチのオンオ
フにより測定を開始、終了するようにしても勿論良い。
また測定終了年月日等も予め操作キー22により入力され
るようになっているが、そのようなことをせずにコント
ローラのメイン電源をオフにすることにより、測定の継
続を中止するようにしても良い。
また上記実施例においては、コントローラ2に着脱可
能なRAMカード13に、MCPU12において算出された最小値
を記憶させるようにしているが、RAMカード等を付属さ
せず、直接コントローラ2のRAMに該最小値を記憶させ
るようにしても良く、またRAMカード13及びコントロー
ラ内のRAMの両方に記憶させるようにしても勿論良い。
また上述の如く着脱可能な記憶手段としてRAカードを用
いているが、上記最小値を任意の期間記憶するランダム
アクセス可能な記憶手段であればRAMカードに限られも
のでは無い。
また体温センサ1とコントローラ2とは電気コードに
より連結されているが、体温センサ1にRAMを内蔵し、
該RAMに就寝検温時の体温を記憶させ、起床時にコント
ローラ2の所定位置に該体温センサ1を配置することに
より、上記RAMに記憶されたデータをコントローラ側に
伝送することも可能であり、そのような場合には体温セ
ンサ1がワイヤレスになり、体に絡まる等の問題が無く
なるので、ハンドリングが非常にし易くなる。なお本発
明の体温測定方法及びその装置はスポーツ医学における
運動量変化に伴う体温測定や、病院内の患者の連続体温
測定や精神集中による体温変化の測定等にも流用が可能
である。
(効果) 以上のように本発明によれば、被検者に煩しさを感じ
させずにどのような被検者にも適用可能な高精度なる基
礎体温を測定し得る基礎体温測定方法及びその装置を提
供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す基礎体温測定装置のブ
ロック図、第2図は同上装置の斜視図、第3図は体温セ
ンサの斜視図、第4図は体温センサ本体の側断面図、第
5図は第1図中のROMに記憶されているプログラムのフ
ローチャート、第6図はドットマトリクス表示された基
礎体温を示す図、第7図はRAMカードの格納領域の説明
図、第8図は人間の一日の体温の変化図である。 1……体温センサ、2……コントローラ、3……熱接触
型温度検出素子、4……体温センサ本体、5……装着手
段、6……薄板状部材、8……ベルト、8a……伸縮性部
材、8c……端部、9……プリアンプ、10……A/D変換
器、11……ランダムアクセスメモリ、12……演算手段、
13……外部記憶手段、18……表示手段、22……外部から
の入力手段、C……最小値(基礎体温)。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検温期間中に被検体から離脱しないよう温
    度検出素子とプリアンプとからなる体温センサを装着
    し、この体温センサからの電気信号を検温期間中受ける
    と共に、この検温期間中の異なる時点における前記信号
    を記憶し、その記憶された信号を医学的に設定されてい
    る就寝中の最高体温と最低体温とでスクリーニングし、
    このスクリーニングされた信号のうちの最小値を基礎体
    温として検出すると共に、その最小値を任意の期間記憶
    し、表示することを特徴とする基礎体温測定方法。
  2. 【請求項2】熱伝導率の高い薄板状の部材と、前記部材
    の内面に接触状態で支持される熱接触型温度検出素子
    と、前記部材を被検体側に向かって支持する体温センサ
    本体と、前記体温センサ本体を検温期間中に被検体から
    離脱しないよう装着させる着脱自在な装着手段と、前記
    熱接触型温度検出素子に検出されるアナログ信号を前記
    検温期間中伝送する伝送手段とからなる体温センサを備
    え、前記アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変
    換器と、前記デジタル信号を検温期間中の異なる時点で
    記憶するランダムアクセスメモリと、前記ランダムアク
    セスメモリにおいて記憶された内容のうち医学的に設定
    されている就寝中の最高体温と最低体温とでスクリーニ
    ングしたものの最小値を基礎体温として検出する演算手
    段と、前記最小値を任意の期間記憶するランダムアクセ
    ス可能な外部記憶手段と、前記最小値を表示する表示手
    段とからなるコントローラを具備してなる基礎体温測定
    装置。
  3. 【請求項3】前記コントローラは体温測定の開始時間
    と、継続時間または終了時間とを予め外部から入力し得
    る手段を有し、該開始時間と継続時間または終了時間と
    に従って体温測定を行いしめる電子的手段を備えている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の基礎体温
    測定装置。
  4. 【請求項4】前記装着手段は伸縮性部材を少くとも一部
    に備えるベルトであり、装着の際には被検者の体表にリ
    ング状にされ、該端部が体温センサ本体に係止されるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の基礎体温測
    定装置。
  5. 【請求項5】前記外部記憶手段はコントローラに対して
    着脱自在であり、該外部記憶手段は複数のデータ格納領
    域に分割され、演算手段において検出される最小値が各
    々分割領域に格納されることを特徴とする特許請求の範
    囲第2項記載の基礎体温測定装置。
  6. 【請求項6】前記表示手段はドットマトリクス表示であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の基礎体
    温測定装置。
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JPS63260542A (ja) 1988-10-27

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