JP2655390B2 - 遠心破砕機に用いる破砕原料の選別供給装置 - Google Patents

遠心破砕機に用いる破砕原料の選別供給装置

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JP2655390B2 JP1216894A JP1216894A JP2655390B2 JP 2655390 B2 JP2655390 B2 JP 2655390B2 JP 1216894 A JP1216894 A JP 1216894A JP 1216894 A JP1216894 A JP 1216894A JP 2655390 B2 JP2655390 B2 JP 2655390B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉱物等の原料を破砕す
るための遠心破砕機に用いる破砕原料の選別供給装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉱物等の原料を破砕する装置として、従
来から図3に示すような遠心破砕機a(実願昭63−5
9329号)が知られている。この破砕機aは、投入さ
れた破砕原料bを、回転可能な傘の骨状の選別供給装置
cにより選別し、比較的小径の破砕原料をロ−タd内
に、比較的大径の破砕原料をロ−タd外周面とデッドベ
ッドあるいは鋼製アンビル等の衝突部eとの間に供給で
きるよう構成されている。そして、高速回転するロ−タ
d内から放出された比較的小径の破砕原料と、ロ−タd
外周面と衝突部eとの間に供給される比較的大径の破砕
原料とを衝突させ、さらに衝突部eに衝突させて破砕を
行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術には、
次のような問題点がある。従来の選別供給装置cは、破
砕原料の落下の衝撃を緩衝させるためのデッドベッド形
成用の頂盤fと、この頂盤fの側面から所定の間隔をお
いて放射状に突設した棒状等の構成部材gよりなる。こ
こで、構成部材g群は、一定の角度で先端部を下方に傾
斜させて設けられているため、構成部材g群はほぼ同一
平面上に配列されることになる。そのため、選別供給装
置cを回転させて破砕原料を投入すると、落下空間h内
を通過するはずの比較的小径の破砕原料が、回転する構
成部材gに衝突してロ−タdと衝突部e間に弾き出され
てしまう。従って、ロ−タd内への破砕原料の所要の供
給量が得られず、破砕能力の低下を招くことになる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
問題点を解決するためになされたもので、破砕原料を粒
径により確実に選別し、ロ−タ内外への供給量の調節を
適切に行うことによって、破砕能率の向上を図ることが
できる遠心破砕機に用いる破砕原料の選別供給装置を提
供することを目的とする。即ち、破砕機ハウジング内に
形成した破砕室と、破砕室の周縁部に設けた衝突部材
と、破砕室の中心部に位置し水平方向に回転して、破砕
原料を周面開口部より衝突部材に向けて放出するロ−タ
と、ロ−タ内に破砕原料を供給する第一供給路と、ロ−
タ周面と前記衝突部材間に破砕原料を供給する第二供給
路とよりなる遠心破砕機において、前記第一供給路及び
第二供給路に破砕原料を選別して供給する選別供給装置
であって、棒状あるいは帯板状の構成部材を放射状に配
置し、水平方向に回転可能な一体構造とし、かつ構成部
材の一部を一本おきあるいは複数本おきに他の構成部材
よりも下方に位置させて構成したことを特徴とする、遠
心破砕機に用いる破砕原料の選別供給装置である。
【0005】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の一実施
例について説明する。 <イ>頂盤 本発明の選別供給装置1を図1、2に示す。この選別供
給装置1は、頂盤11と上下部構成部材12、13より
構成される。 頂盤11は、鋼材等の剛性部材で形成し
た円形等の盤状体であり、その周縁部には低い壁体を立
ち上げ、受皿状に形成する。この頂盤11上には、上部
より落下供給される破砕原料を堆積させてデッドベッド
を形成し、落下時の衝撃を緩衝するためのものである。
【0006】<ロ>上部構成部材 上部構成部材12は、棒状あるいは帯板状の鋼材等を使
用する。この上部構成部材12は、その一端を頂盤11
の壁体の外周面等に溶接などにより接合し、他端をやや
下方に傾斜させて、頂盤11を中心に所定の間隔をおい
て放射状に取り付ける。
【0007】<ハ>下部構成部材 下部構成部材13は、上部構成部材12と同様の部材
を、上部構成部材12間に所定の間隔をおいて、頂盤1
1を中心に放射状に取り付ける。但し、下部構成部材1
3は、上部構成部材12よりもその先端部を下方に位置
させて、傾斜角が大きくなるように取り付ける。例え
ば、上部構成部材12の傾斜角度を約10度、下部構成
部材13の傾斜角度を約20度とする。以上のように上
下部構成部材12、13を、頂盤11を中心に放射状に
取り付けることによって、選別供給装置1を構成する。
そして、この選別供給装置1は、回転駆動装置により水
平方向に回転可能に構成する。例えば、回転駆動装置と
しては、図2に示すように、頂盤11を回転可能に支持
する回転モ−タ2等を用いるが、その他の公知の装置で
も可能である。なお、上下部構成部材12、13間のピ
ッチを調節することによって、選別落下させる破砕原料
の粒径を任意に選択することができる。また、図1では
上下部構成部材12、13を1本おきに配置した場合で
あるが、いずれかを複数本おきに配置する場合もある。
さらに、図1、2では、上下部構成部材12、13を先
端に向かって下方に傾斜させる場合を示すが、水平方向
あるいは先端に向かって上方に傾斜させる場合も考えら
れる。
【0008】<ニ>溝状落下空間 上部構成部材12よりも下部構成部材13が下方に位置
するため、上下部構成部材12、13間の破砕原料の落
下空間が、従来のような平面ではなく、深さを有する溝
状落下空間14として形成される。そのため、図2に示
すように、回転する上下部構成部材12、13上に落下
供給される破砕原料を、この溝状落下空間14により捕
捉できる。従って、上下部構成部材12、13上を先端
方向に摺動する間に、比較的小径の破砕原料3は、溝状
落下空間14から脱落してロ−タ内に供給される。一
方、比較的大径の破砕原料4は、上下部構成部材12、
13上を摺動して先端部より放出され、ロ−タとデッド
ベッド等の衝突部材間に供給することができる。
【0009】
【本発明の効果】本発明は上記のように構成されるた
め、次のような効果を得ることができる。 <イ>上部構成部材と下部構成部材により選別供給装置
を構成することによって、構成部材間の破砕原料の落下
空間を、従来のような平面ではなく、深さを有する溝状
に形成することができる。そのため、回転する構成部材
上に落下供給される破砕原料を、この溝状落下空間によ
り捕捉でき、構成部材上を先端方向に摺動する間に、確
実に選別供給することができる。従って、ロ−タ内外へ
適量の破砕原料を供給することができ、破砕能率の向上
を図ることができる。
【0010】<ロ>設定通りの供給量で破砕原料を供給
できるため、ロ−タ内外への破砕原料の供給量の調節が
容易であり、破砕粒度の選択も容易かつ確実に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の破砕原料の選別供給装置の説明図
【図2】 本発明の破砕原料の選別供給装置の説明図
【図3】 従来技術の説明図
【図4】 従来技術の説明図

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 破砕機ハウジング内に形成した破砕室
    と、破砕室の周縁部に設けた衝突部材と、破砕室の中心
    部に位置し水平方向に回転して、破砕原料を周面開口部
    より衝突部材に向けて放出するロ−タと、ロ−タ内に破
    砕原料を供給する第一供給路と、ロ−タ周面と前記衝突
    部材間に破砕原料を供給する第二供給路とよりなる遠心
    破砕機において、 前記第一供給路及び第二供給路に破砕原料を選別して供
    給する選別供給装置であって、 棒状あるいは帯板状の構成部材を放射状に配置し、水平
    方向に回転可能な一体構造とし、 かつ構成部材の一部を一本おきあるいは複数本おきに他
    の構成部材よりも下方に位置させて構成したことを特徴
    とする、 遠心破砕機に用いる破砕原料の選別供給装置。
  2. 【請求項2】 前記構成部材群の中央部に受皿状の頂盤
    を一体に設けた、請求項1記載の遠心破砕機に用いる破
    砕原料の選別供給装置。
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