JP2654974B2 - 面発熱シート - Google Patents
面発熱シートInfo
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- JP2654974B2 JP2654974B2 JP63196042A JP19604288A JP2654974B2 JP 2654974 B2 JP2654974 B2 JP 2654974B2 JP 63196042 A JP63196042 A JP 63196042A JP 19604288 A JP19604288 A JP 19604288A JP 2654974 B2 JP2654974 B2 JP 2654974B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は床暖房や、パイプの保温など各分野における
加熱や保温目的の面発熱シートに関するものである。
加熱や保温目的の面発熱シートに関するものである。
〈従来の技術〉〈発明が解決しようとする課題〉 従来面発熱体としては、ニクロム線等の電熱線を導電
素材として、無機材料中に埋め込んで板状に一体に成形
したものや、炭素繊維を導電素材として紙や無機材料中
に混抄したものが知られている。(特開昭50−18702、
特開昭62−15871、特開昭62−196530、特開昭62−28129
3、特開昭62−291883)しかし、ニクロム線等の電熱線
を導電素材とした面発熱体は、発熱部が不均一である
上、厚さが5mmより薄くできない欠点がある。
素材として、無機材料中に埋め込んで板状に一体に成形
したものや、炭素繊維を導電素材として紙や無機材料中
に混抄したものが知られている。(特開昭50−18702、
特開昭62−15871、特開昭62−196530、特開昭62−28129
3、特開昭62−291883)しかし、ニクロム線等の電熱線
を導電素材とした面発熱体は、発熱部が不均一である
上、厚さが5mmより薄くできない欠点がある。
又、炭素繊維を導電素材として紙に混抄したものは紙
の耐熱性が低く、炭素繊維と無機材料を組合せても大気
中では炭素繊維が400℃になると燃焼してしまう等耐熱
性や特性の点で問題がある。
の耐熱性が低く、炭素繊維と無機材料を組合せても大気
中では炭素繊維が400℃になると燃焼してしまう等耐熱
性や特性の点で問題がある。
近年遠赤外線による輻射加熱効果が広く産業分野で認
められつつあるが、熱効率を最も有効に利用しようとす
るには、発熱体の温度を400〜600℃に保つことが必要と
言われており、従って従来の炭素繊維を導電素材とした
発熱体ではこの目的を達成することが不可能である。
められつつあるが、熱効率を最も有効に利用しようとす
るには、発熱体の温度を400〜600℃に保つことが必要と
言われており、従って従来の炭素繊維を導電素材とした
発熱体ではこの目的を達成することが不可能である。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は上記課題を解決するためになされたもので、
その概要は、無機繊維と無機接着剤とからなる無機材料
中に繊維径2〜50μm、繊維長2〜20mmのステンレス繊
維を総重量の5〜50重量%分散含有せしめ、湿式抄造法
により製造されたものであることを特徴とする面発熱シ
ートである。
その概要は、無機繊維と無機接着剤とからなる無機材料
中に繊維径2〜50μm、繊維長2〜20mmのステンレス繊
維を総重量の5〜50重量%分散含有せしめ、湿式抄造法
により製造されたものであることを特徴とする面発熱シ
ートである。
〈作 用〉 本発明で用いられる材料について詳述すると、以下の
とおりである。
とおりである。
(1) 無機繊維:通常セラミック繊維と称されるアル
ミナ、シリカを主成分とする人造繊維、チタン酸カリウ
ム、酸化ジルコニウムなどのファインセラミックスを主
成分とする人造繊維、ガラス、ロックウールなどの人造
繊維、アスベストのような天然繊維を示すが、耐熱性が
600℃以上あり、水中分散が可能であればよく、これ等
に限定されるものではない。
ミナ、シリカを主成分とする人造繊維、チタン酸カリウ
ム、酸化ジルコニウムなどのファインセラミックスを主
成分とする人造繊維、ガラス、ロックウールなどの人造
繊維、アスベストのような天然繊維を示すが、耐熱性が
600℃以上あり、水中分散が可能であればよく、これ等
に限定されるものではない。
(2) 無機接着剤:コロイダルシリカや、ケイ酸ソー
ダ等のシリケート系のもの、リン酸アルミニウム、リン
酸マグネシウム等のリン酸系のもの、コロイダルアルミ
ナのようなアルミナ系のもの、及びホウ酸リチウムのよ
うなホウ酸系の無機接着剤を示すが、これらに限定され
るものではなく、耐熱性が600℃以上あり、水中分散が
可能で、ステンレス繊維、無機繊維等を強固に接着する
ものが好ましい。
ダ等のシリケート系のもの、リン酸アルミニウム、リン
酸マグネシウム等のリン酸系のもの、コロイダルアルミ
ナのようなアルミナ系のもの、及びホウ酸リチウムのよ
うなホウ酸系の無機接着剤を示すが、これらに限定され
るものではなく、耐熱性が600℃以上あり、水中分散が
可能で、ステンレス繊維、無機繊維等を強固に接着する
ものが好ましい。
(3) ステンレス繊維:一般にはAISIの規格で表示さ
れるSUS316LやSUS304と呼ばれているステンレス鋼から
作られた繊維であるが、これ等に限定されるものではな
い。更にステンレス繊維の製造方法や形状に限定される
ものでなく、繊維径2〜50μm、繊維長2〜20mmの範囲
のものがよく、繊維径が2μm未満では通電時に焼損し
易く、又繊維径が50μmを越えると繊維の剥離や脱落が
あり実用的でない。更に繊維長が2mm未満では抄造し難
く、又20mmを越えると均一分散性が悪くなる。これらの
ステンレス短繊維はシートの総重量の5〜50%の重量比
で無機繊維、無機接着剤中に分散配合するが、5%未満
では繊維同志の接触箇所が少なく、導電素材の絶対量も
少ないため発熱効果が不十分であり、50%を越えると消
費電力に見合った発熱効果が得られない理由によるもの
である。
れるSUS316LやSUS304と呼ばれているステンレス鋼から
作られた繊維であるが、これ等に限定されるものではな
い。更にステンレス繊維の製造方法や形状に限定される
ものでなく、繊維径2〜50μm、繊維長2〜20mmの範囲
のものがよく、繊維径が2μm未満では通電時に焼損し
易く、又繊維径が50μmを越えると繊維の剥離や脱落が
あり実用的でない。更に繊維長が2mm未満では抄造し難
く、又20mmを越えると均一分散性が悪くなる。これらの
ステンレス短繊維はシートの総重量の5〜50%の重量比
で無機繊維、無機接着剤中に分散配合するが、5%未満
では繊維同志の接触箇所が少なく、導電素材の絶対量も
少ないため発熱効果が不十分であり、50%を越えると消
費電力に見合った発熱効果が得られない理由によるもの
である。
又シートの坪量は50g/m2以上のシートの抄造が可能だ
が、坪量が薄いと強度が弱くハンドリング性が不足する
ため100g/m2以上が好ましく、上限は遠赤外線放射材料
を積層することもあり特に制限するものではないが、加
工性から2kg/m2以下が好ましい。
が、坪量が薄いと強度が弱くハンドリング性が不足する
ため100g/m2以上が好ましく、上限は遠赤外線放射材料
を積層することもあり特に制限するものではないが、加
工性から2kg/m2以下が好ましい。
更に本発明では、これらの原料を均一に分散しシート
化する方法として、湿式抄造法による手段を用いるが、
撹拌装置や抄造方法に限定されるものではなく、通常製
紙分野で使用される装置や方法で良い。即ち短繊維化さ
れたステンレス繊維と、無機繊維、及び無機接着剤を水
に満たした容器中で撹拌混合することにより原料同志が
均一に分散混合される。このようにして作られた原料
は、その儘の状態を保ちながら流送されてワイヤー上で
脱水されドライヤーで乾燥されるので、出来たシートは
第1図に示す如くである。即ち本発明の面発熱シート1
はステンレス短繊維2が無機繊維3、無機接着剤4とと
もに均一に分散されてシートを構成している。原料の分
散時あるいは抄造時に必要に応じて製紙用助剤を使用す
る。このようにして得られたステンレス短繊維混合シー
トは、このままでも任意の形状に切断後、シートの両端
に電極を取り付けて通電することにより発熱するが、更
に放熱効果を上げるため、シートの片面あるいは両面に
第1図に示すような遠赤外線放射効果の高い無機材料5
を無機接着剤を介して塗布あるいは積層一体化して用い
ることも可能である。遠赤外線放射効果の高い無機材料
としては、アルミナ、チタニア、ジルコニア、コージラ
イト、β−スポジューメン、チタン酸アルミニューム、
二酸化マンガン、酸化鉄等があるが、これ等に限定され
るものではなく、耐熱温度が600℃以上あり、遠赤外線
領域で高い放射率を示すものであれば良く、1種又は2
種以上の混合物でもかまわない。
化する方法として、湿式抄造法による手段を用いるが、
撹拌装置や抄造方法に限定されるものではなく、通常製
紙分野で使用される装置や方法で良い。即ち短繊維化さ
れたステンレス繊維と、無機繊維、及び無機接着剤を水
に満たした容器中で撹拌混合することにより原料同志が
均一に分散混合される。このようにして作られた原料
は、その儘の状態を保ちながら流送されてワイヤー上で
脱水されドライヤーで乾燥されるので、出来たシートは
第1図に示す如くである。即ち本発明の面発熱シート1
はステンレス短繊維2が無機繊維3、無機接着剤4とと
もに均一に分散されてシートを構成している。原料の分
散時あるいは抄造時に必要に応じて製紙用助剤を使用す
る。このようにして得られたステンレス短繊維混合シー
トは、このままでも任意の形状に切断後、シートの両端
に電極を取り付けて通電することにより発熱するが、更
に放熱効果を上げるため、シートの片面あるいは両面に
第1図に示すような遠赤外線放射効果の高い無機材料5
を無機接着剤を介して塗布あるいは積層一体化して用い
ることも可能である。遠赤外線放射効果の高い無機材料
としては、アルミナ、チタニア、ジルコニア、コージラ
イト、β−スポジューメン、チタン酸アルミニューム、
二酸化マンガン、酸化鉄等があるが、これ等に限定され
るものではなく、耐熱温度が600℃以上あり、遠赤外線
領域で高い放射率を示すものであれば良く、1種又は2
種以上の混合物でもかまわない。
〈実施例〉 以下本発明を実施例、および比較例を以て更に詳細に
説明する。
説明する。
〈実施例1〉 内容量10のポリ容器に5の水を入れ、これをアジ
テーターにより往復撹拌した。これに繊維径8μm、繊
維長6mmのステンレス短繊維3g(15.4重量%)を投入し
分散するまで撹拌した。次に予め0.1%に溶解希釈した
合成粘剤化学名アクリルアミド樹脂(商品名アクリパー
ズPMP…明成化学社製)30mlを添加した。更にアルミノ
シリケート繊維(商品名イビウール…イビデン社製)3g
(15.4重量%)、ついでチタン酸カリウム繊維(商品名
ティスモD…大塚化学社製)9g(46.2重量%)を投入し
撹拌混合した。無機接着剤としてコロイダルアルミナ
(商品名アルミナゾル…日産化学社製)を対原料23.0重
量%相当量を添加し、アンモニア水を用いてPH9に調整
した。その後アジテーターの撹拌を緩め、凝集剤(商品
名サンフロックAH−200P…三洋化成工業社製)を対原料
0.5重量%添加し混合した。その後この原料を角形手漉
き装置(東洋精機社製)を用いてシート化し、フェロタ
イプの乾燥装置を用いて坪量300g/m2の乾燥シートを得
た。このシートは第1図に示す如くステンレス繊維がシ
ート中に均一に分散されていた。更にこのシートを巾50
mm、長さ90mmの大きさにカットし、スパン70mmで両端に
電極を取り付けて、交流電流を負荷したところ第2図に
示す如くシートが発熱し、負荷電力に比例してシートの
表面温度が高くなり表面温度が400℃以上のものが得ら
れることが判った。又、更に第3図(a)に示すような
シートのA〜Iの各点における表面温度を測定した結果
は同図(b)に示すとおりであり、更にこのシートは表
面温度が600℃を超えても燃焼することがなく、赤外線
放射温度計により表面温度のバラツキを比較したとこ
ろ、非常に小さいことが判った。
テーターにより往復撹拌した。これに繊維径8μm、繊
維長6mmのステンレス短繊維3g(15.4重量%)を投入し
分散するまで撹拌した。次に予め0.1%に溶解希釈した
合成粘剤化学名アクリルアミド樹脂(商品名アクリパー
ズPMP…明成化学社製)30mlを添加した。更にアルミノ
シリケート繊維(商品名イビウール…イビデン社製)3g
(15.4重量%)、ついでチタン酸カリウム繊維(商品名
ティスモD…大塚化学社製)9g(46.2重量%)を投入し
撹拌混合した。無機接着剤としてコロイダルアルミナ
(商品名アルミナゾル…日産化学社製)を対原料23.0重
量%相当量を添加し、アンモニア水を用いてPH9に調整
した。その後アジテーターの撹拌を緩め、凝集剤(商品
名サンフロックAH−200P…三洋化成工業社製)を対原料
0.5重量%添加し混合した。その後この原料を角形手漉
き装置(東洋精機社製)を用いてシート化し、フェロタ
イプの乾燥装置を用いて坪量300g/m2の乾燥シートを得
た。このシートは第1図に示す如くステンレス繊維がシ
ート中に均一に分散されていた。更にこのシートを巾50
mm、長さ90mmの大きさにカットし、スパン70mmで両端に
電極を取り付けて、交流電流を負荷したところ第2図に
示す如くシートが発熱し、負荷電力に比例してシートの
表面温度が高くなり表面温度が400℃以上のものが得ら
れることが判った。又、更に第3図(a)に示すような
シートのA〜Iの各点における表面温度を測定した結果
は同図(b)に示すとおりであり、更にこのシートは表
面温度が600℃を超えても燃焼することがなく、赤外線
放射温度計により表面温度のバラツキを比較したとこ
ろ、非常に小さいことが判った。
〈実施例2〉 実施例1の手段を用いて、シート中のステンレス繊維
の配合率が1,3,5,7,10,20,30,40,50,60重量%となるよ
うに原料を調合しシートを作成した。このシートを巾50
mm、長さ90mmの大きさにカットし、両端にスパン70mmで
電極を取り付けて、交流電流を負荷したところ第4図に
示すとおりで、シート中のステンレス繊維の配合率が5
重量%未満では発熱効果が得られず、ステンレス繊維の
配合率が50重量%を超えると発熱温度が低下し平衡する
為、有効なステンレス繊維の配合率は5〜50重量%であ
ることが判る。
の配合率が1,3,5,7,10,20,30,40,50,60重量%となるよ
うに原料を調合しシートを作成した。このシートを巾50
mm、長さ90mmの大きさにカットし、両端にスパン70mmで
電極を取り付けて、交流電流を負荷したところ第4図に
示すとおりで、シート中のステンレス繊維の配合率が5
重量%未満では発熱効果が得られず、ステンレス繊維の
配合率が50重量%を超えると発熱温度が低下し平衡する
為、有効なステンレス繊維の配合率は5〜50重量%であ
ることが判る。
(実施例3〉 繊維径12μm、繊維長10mmのステンレス短繊維10重量
%と、アルミノシリケート繊維(商品名イビウール…イ
ビデン社製)70重量%と、コロイダルアルミナ(商品名
アルミナゾル…日産化学社製20重量%を配合して、湿式
抄造法により200g/m2のシートを作成し、このシートの
片側表面に、チタン酸カリウムの粉体(商品名ティスモ
W…大塚化学社製)80重量%と、コロイダルアルミナ
(商品名アルミナゾル…日産化学社製)20重量%を配合
した混合液を固形分で100g/m2塗布した。このシートの
断面図は第5図(a)に示すようにステンレス短繊維混
合面発熱体シート12の片側表面に遠赤外線材料11が積層
された構造となった。このシートを幅50mm、長さ90mmの
大きさにカットし、スパン70mmで両端に電極を取り付け
て30Wの交流電流を負荷したところ、400℃の表面温度を
得た。又このシートをFTIRを用いて分光赤外線放射率を
測定したところ、第6図に示すように波長2.5μm以上
で0.75以上の放射率を得、高効率遠赤外線放射シートで
あることが判った。
%と、アルミノシリケート繊維(商品名イビウール…イ
ビデン社製)70重量%と、コロイダルアルミナ(商品名
アルミナゾル…日産化学社製20重量%を配合して、湿式
抄造法により200g/m2のシートを作成し、このシートの
片側表面に、チタン酸カリウムの粉体(商品名ティスモ
W…大塚化学社製)80重量%と、コロイダルアルミナ
(商品名アルミナゾル…日産化学社製)20重量%を配合
した混合液を固形分で100g/m2塗布した。このシートの
断面図は第5図(a)に示すようにステンレス短繊維混
合面発熱体シート12の片側表面に遠赤外線材料11が積層
された構造となった。このシートを幅50mm、長さ90mmの
大きさにカットし、スパン70mmで両端に電極を取り付け
て30Wの交流電流を負荷したところ、400℃の表面温度を
得た。又このシートをFTIRを用いて分光赤外線放射率を
測定したところ、第6図に示すように波長2.5μm以上
で0.75以上の放射率を得、高効率遠赤外線放射シートで
あることが判った。
更に本シートを用いて、もう一方の表面にチタン酸カ
リウムの粉体とコロイダルアルミナの混合液を塗布積層
し(第5図−b)、同様な測定を行ったところ第6図に
示す結果とほぼ同じ値を得た。
リウムの粉体とコロイダルアルミナの混合液を塗布積層
し(第5図−b)、同様な測定を行ったところ第6図に
示す結果とほぼ同じ値を得た。
(比較例1) 繊維径12μm、繊維長10mmの炭素繊維20重量%、中程
度に叩解された木材パルプ80重量%を水中で撹拌混合
し、手渡き装置を用いて200g/m2のシートを作成した。
このシートを幅50mm、長さ90mmの大きさにカットし、ス
パン70mmで両端に電極を取り付けて30Wの交流電流を負
荷したところ、約300℃で燃焼した。
度に叩解された木材パルプ80重量%を水中で撹拌混合
し、手渡き装置を用いて200g/m2のシートを作成した。
このシートを幅50mm、長さ90mmの大きさにカットし、ス
パン70mmで両端に電極を取り付けて30Wの交流電流を負
荷したところ、約300℃で燃焼した。
(比較例2) 繊維径12μm、繊維長10mmの炭素繊維20重量%、アル
ミノシリケート繊維60重量%、コロイダルアルミナ20重
量%を配合した坪量20g/m2のシートを作成した。このシ
ートを幅50mm、長さ90mmの大きさにカットし、スパン70
mmで両端に電極を取り付けて30Wの交流電流を負荷した
ところ、約400℃で炭素繊維が焼損し以後電流を負荷し
ても発熱が得られなかった。
ミノシリケート繊維60重量%、コロイダルアルミナ20重
量%を配合した坪量20g/m2のシートを作成した。このシ
ートを幅50mm、長さ90mmの大きさにカットし、スパン70
mmで両端に電極を取り付けて30Wの交流電流を負荷した
ところ、約400℃で炭素繊維が焼損し以後電流を負荷し
ても発熱が得られなかった。
(発明の効果) 以上の比較検討から判るように、本発明は、構成材料
の主成分を無機材料で構成し、しかも抄造法で形成され
たものであるから、軽量で、構成素材が均一に分散され
ている。また、任意の面積に切断して電極を付すことに
より低コストで必要なサイズの面発熱体を提供すること
ができ、しかも、耐熱性と可撓性にも富み、表面温度は
負荷電極に対して直線的で、特にステンレス短繊維は配
合率を5〜50%混在させることにより通電時に表面温度
の高いものが得られ、又、遠赤外線による輻斜加熱効率
のよい400〜600℃で使用できる面発熱体を提供するもの
である。
の主成分を無機材料で構成し、しかも抄造法で形成され
たものであるから、軽量で、構成素材が均一に分散され
ている。また、任意の面積に切断して電極を付すことに
より低コストで必要なサイズの面発熱体を提供すること
ができ、しかも、耐熱性と可撓性にも富み、表面温度は
負荷電極に対して直線的で、特にステンレス短繊維は配
合率を5〜50%混在させることにより通電時に表面温度
の高いものが得られ、又、遠赤外線による輻斜加熱効率
のよい400〜600℃で使用できる面発熱体を提供するもの
である。
第1図は本発明の実施例の面発熱シートの表面の拡大
図、第2図は実施例1のシートの負荷電力と発熱時の表
面温度のグラフ、第3図は実施例1の面発熱シートに一
定電力を負荷したとき図(a)に示すシート表面の任意
の点における温度分布を図(b)に示したものである。 第4図は本発明の面発熱シートのステンレス繊維の配合
率と通電時の表面温度の関係を示すグラフ。第5図は実
施例3によるシートの断面例である。又、第6図は実施
例3の面発熱シートの500℃における分光赤外線放射率
曲線を示すグラフである。
図、第2図は実施例1のシートの負荷電力と発熱時の表
面温度のグラフ、第3図は実施例1の面発熱シートに一
定電力を負荷したとき図(a)に示すシート表面の任意
の点における温度分布を図(b)に示したものである。 第4図は本発明の面発熱シートのステンレス繊維の配合
率と通電時の表面温度の関係を示すグラフ。第5図は実
施例3によるシートの断面例である。又、第6図は実施
例3の面発熱シートの500℃における分光赤外線放射率
曲線を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−108195(JP,A) 特開 昭62−160681(JP,A) 特開 昭50−18702(JP,A) 特開 昭62−291885(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】無機繊維と、無機接着剤とからなる無機材
料中に、繊維径2〜50μm、繊維長2〜20mmのステンレ
ス短繊維を総重量の5〜50重量%分散含有せしめ、湿式
抄造法により製造されていることを特徴とする面発熱シ
ート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63196042A JP2654974B2 (ja) | 1988-08-08 | 1988-08-08 | 面発熱シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63196042A JP2654974B2 (ja) | 1988-08-08 | 1988-08-08 | 面発熱シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0246682A JPH0246682A (ja) | 1990-02-16 |
JP2654974B2 true JP2654974B2 (ja) | 1997-09-17 |
Family
ID=16351228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63196042A Expired - Fee Related JP2654974B2 (ja) | 1988-08-08 | 1988-08-08 | 面発熱シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2654974B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101608100B1 (ko) * | 2008-05-29 | 2016-03-31 | 킴벌리-클라크 월드와이드, 인크. | 전기 경로를 포함하는 전도성 웨브 및 이를 제조하는 방법 |
TWI778006B (zh) | 2017-01-16 | 2022-09-21 | 日商巴川製紙所股份有限公司 | 吸排濕用自發熱性片狀物、吸排濕體及使用其等之吸排濕裝置 |
JP7402000B2 (ja) * | 2019-09-17 | 2023-12-20 | 株式会社巴川製紙所 | 通気・通液性ヒータおよびその製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55108195A (en) * | 1979-02-14 | 1980-08-19 | Sekisui Chemical Co Ltd | Method of manufacturing panel heating plate |
-
1988
- 1988-08-08 JP JP63196042A patent/JP2654974B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0246682A (ja) | 1990-02-16 |
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