JP2654604B2 - 論理回路 - Google Patents

論理回路

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JP2654604B2
JP2654604B2 JP5220546A JP22054693A JP2654604B2 JP 2654604 B2 JP2654604 B2 JP 2654604B2 JP 5220546 A JP5220546 A JP 5220546A JP 22054693 A JP22054693 A JP 22054693A JP 2654604 B2 JP2654604 B2 JP 2654604B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は論理回路に関し、特にレ
ジスタファイルを含み、そのレジスタファイルの特性試
験機能を有する論理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、論理回路内に設けられたレジスタ
ファイルにおいては、図6に示すように、マスタラッチ
群61〜64で制御信号及びデータをラッチし、その制
御信号をデコーダ5,6及びアンドゲート7−1〜7−
nを介してスレーブラッチ群8に供給することで、スレ
ーブラッチ群8に対するデータの読出し書込みを行って
いる。
【0003】マスタラッチ群61は入力端子10から入
力される読出しアドレス信号をラッチし、マスタラッチ
群62は入力端子11から入力される書込みアドレス信
号をラッチする。
【0004】また、マスタラッチ群63は入力端子12
から入力される書込み指示信号をラッチし、マスタラッ
チ群64は入力端子13から入力される入力データをラ
ッチする。
【0005】デコーダ5はマスタラッチ群61にラッチ
された読出しアドレス信号をデコードしてスレーブラッ
チ群8に出力する。このデコーダ5の出力によって、読
出し時にスレーブラッチ群8の中のどのスレーブラッチ
にアクセスするのかが決定される。
【0006】デコーダ6はマスタラッチ群62にラッチ
された書込みアドレス信号をアンドゲート7−1〜7−
nに出力する。アンドゲート7−1〜7−nはデコーダ
6の出力と、マスタラッチ群63にラッチされた書込み
指示信号と、入力端子14から入力されるクロック信号
との論理積演算を行い、その演算結果をスレーブラッチ
群8に出力する。このアンドゲート7−1〜7−nの出
力によって、書込み時にスレーブラッチ群8の中のどの
スレーブラッチにアクセスするのかが決定される。
【0007】入力端子14から入力されるクロック信号
が論理“0”のとき、マスタラッチ群61〜64は全て
通過状態となっており、マスタラッチ群61〜64の各
マスタラッチへの入力がそのまま出力される。
【0008】このとき、スレーブラッチ群8は全てデー
タ保持状態となっているので、読出しアドレス信号がデ
コーダ5に入力されると、デコーダ5でデコードされた
ときに論理“1”となる信号が入力されるスレーブラッ
チが読出し対象となる。このスレーブラッチに保持され
ている内部データが出力端子15にレジスタファイル出
力信号として出力される。
【0009】一方、入力端子14から入力されるクロッ
ク信号が論理“1”のとき、マスタラッチ群61〜64
は全てデータ保持状態となる。このとき、マスタラッチ
群61〜64に入力端子10〜13から信号が入力され
ると、当該信号はマスタラッチ群61〜64に夫々保持
される。
【0010】上記のように構成されたレジスタファイル
への書込みは以下のようにして行われる。すなわち、入
力端子12から入力される書込み指示信号が論理“1”
になると、入力端子14から入力されるクロック信号が
論理“0”のときに、その書込み指示信号の論理“1”
がマスタラッチ群63を介してアンドゲート7−1〜7
−n各々に供給される。
【0011】上記の書込み指示信号と同時に、入力端子
11から入力される書込みアドレス信号はマスタラッチ
群62を介してデコーダ6に入力され、デコーダ6から
アンドゲート7−1〜7−nへの出力のうち一つが論理
“1”となる。よって、デコーダ6からの出力が論理
“1”となったアンドゲート7−1〜7−nからスレー
ブラッチ群8に論理“1”が出力される。
【0012】入力端子13から入力される書込みデータ
信号はマスタラッチ群64を介してスレーブラッチ群8
の各スレーブラッチの入力端子に与えられる。この状態
で、入力端子14からのクロック信号が論理“0”から
論理“1”に変化すると、書込みアドレス信号や書込み
指示信号がマスタラッチ群62,63に保持される。
【0013】このとき、上記の如く、アンドゲート7−
1〜7−nのうち一つだけが論理“1”を出力するの
で、スレーブラッチ群8のうち論理“1”が入力された
スレーブラッチが通過状態となる。これによって、マス
タラッチ群64からの書込みデータ信号が当該スレーブ
ラッチを通過するので、当該スレーブラッチへの書込み
動作が行われる。
【0014】上述したレジスタファイルを含む論理回路
において、特に論理回路が1つのLSI上に搭載されて
いるような場合の試験は以下のようにして行われる。
【0015】一般に、ゲート及びレジスタで構成される
論理回路装置の機能試験は、試験時に対象順序回路を疑
似的な組み合わせ回路に変換することで容易に行うこと
ができる。
【0016】すなわち、試験対象回路内の各レジスタに
ついて、本来の制御信号以外に入力される制御信号によ
って全てのレジスタがシフトレジスタとなるような回路
構成とし、試験時にそのシフトレジスタを介して全ての
レジスタに任意の値を設定する。
【0017】全てのレジスタに任意の値を設定した後に
試験対象回路を動作させ、その動作後に再びシフトレジ
スタを介して全てのレジスタの内容を読出すことで、試
験対象回路の試験を行っている。
【0018】この試験方法をレジスタファイルを含む論
理回路に適用しようとしても、レジスタファイルには上
記のように同時に複数アドレスのスレーブラッチに異な
る値を書込むことができず、全てのスレーブラッチをシ
フトレジスタ構成とすることはできない。
【0019】そのため、図6に示す回路構成において、
デコーダ5,6の前にアンドゲートを配置し、そのアン
ドゲートにマスタラッチ群61,62の出力の他に制御
信号を入力させるようにしたものがある。
【0020】この制御信号としてはシフト動作指示信号
と試験動作指示信号とのノア(NOR)をとった信号が
用いられる。この場合、デコーダ5の前に配置したアン
ドゲートには上記の制御信号がマスタラッチを介して与
えられる。また、マスタラッチ群63の前にオアゲート
を配置し、書込み指示信号の他にシフト動作指示信号も
入力させるようにしてある。
【0021】上記のような構成にすることで、試験動作
時にアドレスを0番地に固定し、スレーブラッチ群8を
1つのレジスタのように扱うことによって、レジスタフ
ァイルをシフト経路に組み込み、レジスタファイルの機
能試験を容易に行えるようにしている。
【0022】このような構成をとってレジスタファイル
の機能試験の容易化を図る技術は、特公昭61−221
8号公報に詳述されている。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】近年、LSIは高集積
化及び高速度化が進み、そのLSIのタイミング設計に
おけるマージンが狭くなってきているので、今まで問題
とならなかったレジスタファイルの特性の設計とのずれ
やばらつきが問題となってきている。
【0024】しかしながら、従来のレジスタファイルを
含む論理回路においては、機能試験については考慮され
ていても、レジスタファイルの特性試験については考慮
されていない。
【0025】このため、レジスタファイルの特性試験は
レジスタファイルへの入出力経路の遅延を測定するか、
あるいはシミュレーションで求めるかして、テスタを高
速動作させて測定したレジスタファイルの特性からその
遅延を差し引くという方法で行われている。
【0026】したがって、ゲートアレイのような場合に
は何品種にもわたってレジスタファイルへの入出力経路
の遅延を求めなければならず、その手間は膨大なものと
なっている。また、その場合には高速動作させることが
できるテスタが必要となる。
【0027】そこで、本発明の目的は上記問題点を解消
し、レジスタファイルの特性試験を簡易にかつ確実に行
うことができる論理回路を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明による論理回路
は、制御情報及び書込みデータを保持するマスタラッチ
と前記制御情報に基づいて前記書込みデータを格納する
スレーブラッチとからなるレジスタファイルを含む論理
回路であって、前記レジスタファイルに対して外部から
直接アクセスするために設けられたテスト用入力線と、
前記レジスタファイルの通常時の入力経路と前記テスト
用入力線による入力経路とを切換える手段と、前記マス
タラッチの通常時の出力経路とは独立に設けられた第1
のテスト用出力経路と前記スレーブラッチの通常時の出
力経路とは独立に設けられた第2のテスト用出力経路と
を切換える手段と、その切換えられた前記第1のテスト
用出力経路と前記第2のテスト用出力経路とのうち一方
を外部に直接出力するために設けられたテスト用出力線
とを備え、前記マスタラッチが、前記通常時の入力経路
と前記テスト用入力線による入力経路とを切換える手段
を含んで構成されている。
【0029】
【実施例】次に、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。
【0030】図1は本発明の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。図において、マスタラッチ群1には入力
端子10からの通常の読出しアドレス信号と、入力端子
16からのテスト用の読出しアドレス信号とが入力され
ている。
【0031】マスタラッチ群1は入力端子20からのテ
スト指示信号に応じて、これら通常の入力信号とテスト
用の入力信号とのうち一方を入力端子14からのクロッ
ク信号に応答してラッチする。
【0032】また、マスタラッチ群1はそのラッチした
内容をデコーダ5に出力するとともに、当該内容をセレ
クタ9に出力する。マスタラッチ群1はその出力先を入
力端子20からのテスト指示信号に応じて選択する。
【0033】マスタラッチ群2には入力端子11からの
通常の書込みアドレス信号と、入力端子17からのテス
ト用の書込みアドレス信号とが入力されている。マスタ
ラッチ群2は入力端子20からのテスト指示信号に応じ
て、これら通常の入力信号とテスト用の入力信号とのう
ち一方を入力端子14からのクロック信号に応答してラ
ッチする。
【0034】また、マスタラッチ群2はそのラッチした
内容をデコーダ6に出力するとともに、当該内容をセレ
クタ9に出力する。マスタラッチ群2はその出力先を入
力端子20からのテスト指示信号に応じて選択する。
【0035】マスタラッチ群3には入力端子12からの
通常の書込み指示信号と、入力端子18からのテスト用
の書込み指示信号とが入力されている。マスタラッチ群
3は入力端子20からのテスト指示信号に応じて、これ
ら通常の入力信号とテスト用の入力信号とのうち一方を
入力端子14からのクロック信号に応答してラッチす
る。
【0036】また、マスタラッチ群3はそのラッチした
内容をアンドゲート7−1〜7−nに夫々出力するとと
もに、当該内容をセレクタ9に出力する。マスタラッチ
群3はその出力先を入力端子20からのテスト指示信号
に応じて選択する。
【0037】マスタラッチ群4には入力端子13からの
通常の書込みデータと、入力端子19からのテスト用の
書込みデータとが入力されている。マスタラッチ群4は
入力端子20からのテスト指示信号に応じて、これら通
常の入力信号とテスト用の入力信号とのうち一方を入力
端子14からのクロック信号に応答してラッチする。
【0038】また、マスタラッチ群4はそのラッチした
内容をスレーブラッチ群8に出力するとともに、当該内
容をセレクタ9に出力する。マスタラッチ群4はその出
力先を入力端子20からのテスト指示信号に応じて選択
する。
【0039】デコーダ5はマスタラッチ群1にラッチさ
れた読出しアドレス信号をデコードしてスレーブラッチ
群8に出力し、読出し時にスレーブラッチ群8の中のど
のスレーブラッチにアクセスするのかを決定する。
【0040】このデコーダ5の出力によって決定された
スレーブラッチ群8の中の一つのスレーブラッチに格納
されている内部データは、出力端子15に通常のレジス
タファイル出力信号として出力されるとともに、セレク
タ9にテスト用のレジスタファイル出力信号として出力
される。
【0041】デコーダ6はマスタラッチ群2にラッチさ
れた書込みアドレス信号をアンドゲート7−1〜7−n
に出力する。アンドゲート7−1〜7−nはデコーダ6
の出力と、マスタラッチ群3にラッチされた書込み指示
信号と、入力端子14から入力されるクロック信号との
論理積演算を行い、その演算結果をスレーブラッチ群8
に出力する。このアンドゲート7−1〜7−nの出力に
よって、書込み時にスレーブラッチ群8の中のどのスレ
ーブラッチにアクセスするのかが決定される。
【0042】セレクタ9は入力端子21からのテスト出
力セレクト信号に応じて、マスタラッチ群1〜4のテス
ト用出力とスレーブラッチ群8のテスト用出力との中か
ら一つを選択して出力端子22にテスト出力信号として
出力する。
【0043】尚、マスタラッチ群1〜4からセレクタ9
への配線は実際のレイアウトにおいて、その配線遅延が
無視できるくらいに短くしておく。
【0044】上記の構成において、通常時とテスト時と
の違いは入力端子10〜13からの通常の入力信号と入
力端子16〜19からのテスト用の入力信号とのうちど
ちらを入力として使用するかということと、出力端子1
5への通常の出力信号と出力端子22へのテスト用の出
力信号とのうちどちらをスレーブラッチ群8の出力とし
て使用するかということであり、レジスタファイル自体
の動作に差はない。
【0045】通常の動作時には、まず入力端子20から
のテスト指示信号の論理が、入力端子10〜13からの
通常の入力信号をマスタラッチ群1〜4に入力するよう
な値に設定される。
【0046】入力端子14から入力されるクロック信号
が論理“0”のとき、マスタラッチ群1〜4は全て通過
状態となっており、マスタラッチ群1〜4の各マスタラ
ッチへの入力がそのまま出力される。
【0047】このとき、スレーブラッチ群8は全てデー
タ保持状態となっているので、読出しアドレス信号がデ
コーダ5に入力されると、デコーダ5でデコードされた
ときに論理“1”となる信号が入力されるスレーブラッ
チが読出し対象となる。このスレーブラッチに保持され
ている内部データが出力端子15にレジスタファイル出
力信号として出力される。
【0048】一方、入力端子14から入力されるクロッ
ク信号が論理“1”のとき、マスタラッチ群1〜4は全
てデータ保持状態となる。このとき、マスタラッチ群1
〜4に入力端子10〜13から信号が入力されると、当
該信号はマスタラッチ群1〜4に夫々保持される。
【0049】上記のように構成されたレジスタファイル
へのデータの書込みは以下のようにして行われる。すな
わち、入力端子12から入力される書込み指示信号が論
理“1”になると、入力端子14から入力されるクロッ
ク信号が論理“0”のときに、論理“1”がマスタラッ
チ群3を介してアンドゲート7−1〜7−n各々に供給
される。
【0050】上記の書込み指示信号と同時に、入力端子
11から入力される書込みアドレス信号はマスタラッチ
群2を介してデコーダ6に入力され、デコーダ6からア
ンドゲート7−1〜7−nへの出力のうち一つが論理
“1”となる。よって、デコーダ6からの出力が論理
“1”となったアンドゲート7−1〜7−nからスレー
ブラッチ群8に論理“1”が出力される。
【0051】入力端子13から入力される書込みデータ
信号はマスタラッチ群4を介してスレーブラッチ群8の
各スレーブラッチの入力端子に与えられる。この状態
で、入力端子14からのクロック信号が論理“0”から
論理“1”に変化すると、書込みアドレス信号や書込み
指示信号がマスタラッチ群2,3に保持される。
【0052】このとき、上記の如く、アンドゲート7−
1〜7−nのうち一つだけが論理“1”を出力するの
で、スレーブラッチ群8のうち論理“1”が入力された
スレーブラッチを通過状態とする。これによって、マス
タラッチ群4からの書込みデータ信号が当該スレーブラ
ッチを通過するので、当該スレーブラッチへの書込み動
作が行われる。
【0053】テスト動作時には、まず入力端子20から
のテスト指示信号の論理が、入力端子16〜19からの
テスト用の入力信号をマスタラッチ群1〜4に入力する
ような値に設定される。
【0054】すなわち、入力端子16からのテスト用読
出しアドレスと、入力端子17からのテスト用書込みア
ドレスと、入力端子18からのテスト用書込み指示信号
と、入力端子19からのテスト用書込みデータと、入力
端子14からのクロック信号とを用いてスレーブラッチ
群8への読出し及び書込みを行う。
【0055】また、入力端子21からのテスト出力セレ
クト信号によって、マスタラッチ群1〜4の出力のいず
れか、あるいはスレーブラッチ群8の出力をセレクタ9
で選択して出力端子22にテスト出力信号として出力す
る。
【0056】図2は図1のマスタラッチ群1〜4の構成
を示す回路構成図である。図において、マスタラッチ群
1〜4はトランジスタ33〜43と、抵抗31,32,
44,45とから構成されている。
【0057】ここで、100は通常入力、101はテス
ト入力、102はテスト指示入力、103はテスト指示
入力の反転値、104はクロック入力、105はクロッ
ク入力の反転値、106,107はラッチ出力、10
8,109は基準電位、110は電源を夫々示してい
る。
【0058】このマスタラッチ群1〜4のトランジスタ
35,36,39,40を除去し、トランジスタ41の
コレクタをトランジスタ39のコレクタが接続されてい
たところに接続すると、マスタラッチ群1〜4は普通の
ラッチ回路となる。
【0059】通常時にはテスト指示入力102が論理
“0”つまりレベルハイであり、テスト指示入力の反転
値103が論理“1”つまりレベルロウである。このと
き、図1の入力端子14からのクロック信号が論理
“0”であれば、クロック入力104は論理“0”つま
りレベルハイであり、クロック入力の反転値105は論
理“1”つまりレベルロウである。
【0060】トランジスタ43及び抵抗44,45は電
流源を構成しているので、通常入力100がレベルハイ
であるとすると、トランジスタ33,39,41,43
がオンになり、グランドから抵抗31とトランジスタ3
3,39,41,43とを通って電流が流れる。したが
って、ラッチ出力106は抵抗31の分だけ電圧降下が
生じてロウレベルとなり、ラッチ出力107はハイレベ
ルとなる。
【0061】このとき、通常入力100のレベルがハイ
からロウに変化すると、トランジスタ33がオフとな
り、トランジスタ34がオンとなるため、ラッチ出力1
06がハイレベルに変わるとともに、ラッチ出力107
がロウレベルに変わる。
【0062】テスト時にはテスト指示入力102が論理
“1”つまりレベルロウであり、テスト指示入力の反転
値103が論理“0”つまりレベルハイである。また、
トランジスタ39がオフとなり、トランジスタ40がオ
ンとなる。
【0063】これによって、通常入力100のレベルに
関係なく、テスト入力101のレベルによってラッチ出
力106,107のレベルが決定される。これが通過状
態の動作である。
【0064】図1の入力端子14からのクロック信号が
論理“0”から論理“1”に変わると、クロック入力1
04は論理“0”から論理“1”に、つまりレベルハイ
からレベルロウに変わり、クロック入力の反転値105
は論理“1”から論理“0”に、つまりレベルロウから
レベルハイに変わる。そして、トランジスタ41がオフ
し、トランジスタ42がオンする。
【0065】今、ラッチ出力106がハイレベル、ラッ
チ出力107がロウレベルであるとすると、トランジス
タ38がオン状態となり、トランジスタ37がオフ状態
となる。
【0066】よって、電流はグランドから抵抗32とト
ランジスタ38,42,43と、抵抗45とを通って電
源110に流れ込み、ラッチ出力106,107のレベ
ルを保持する。
【0067】このとき、通常入力100のレベルとテス
ト入力101のレベルとが変化しても、トランジスタ3
3,34,35,36のどれにも電流が流れていないの
で、ラッチ出力106,107に変化は起きない。これ
が保持状態である。
【0068】上記の選択機能を持ったラッチ回路をマス
タラッチ群1〜4に用いることによって、通常のラッチ
回路に比べた遅延時間の増加はラッチ回路内でのトラン
ジスタの増加による浮遊容量増加によるものであり、ラ
ッチ回路の前段にセレクタ回路を用いるのに比べてごく
僅かで済む。
【0069】図3は本発明の一実施例による論理回路の
構成例を示すブロック図である。図において、本発明の
一実施例による論理回路は、図1に示す構成のレジスタ
ファイル50と、内部にレジスタファイルを含まない論
理回路51とから構成されている。
【0070】ここで、111は論理回路51への入力線
群、112はレジスタファイル50へのテスト用入力線
群、113はクロック信号線、114はテスト指示信号
線、115はテスト出力セレクト信号線、116はレジ
スタファイル50からのテスト用出力線群、117は論
理回路51からの出力線群、118はレジスタファイル
50への通常時の入力線群、119はレジスタファイル
50からの通常時の出力線群である。
【0071】通常時には、テスト指示信号線114の信
号がレジスタファイル50への入力線群118が選択さ
れるように設定されている。レジスタファイル50から
の出力線群119は論理回路51に入力しているので、
テスト用の信号や回路が影響を及ぼすことはない。
【0072】テスト時には、テスト指示信号線114の
信号がレジスタファイル50へのテスト用入力線群11
2を選択するように設定される。そして、テスト用入力
線群112とクロック信号線114とを用いてレジスタ
ファイル50に対して書込み読出しが行われる。
【0073】このとき、テスト出力セレクト信号線11
5の信号を切換えることでテスト用出力線群116に観
測したい部位の波形を出力させることで、レジスタファ
イル50をレジスタファイル単体のときと同様にテスト
することができる。
【0074】図4及び図5は本発明の一実施例における
特性試験時の動作を示すタイムチャートである。図4は
アドレスアクセスタイムの測定時の動作を示し、図5は
ライトアクセスタイムの測定時の動作を示している。
【0075】これら図1と図4と図5とを用いて本発明
の一実施例による特性試験の方法について説明する。
【0076】まず、アドレスアクセスタイムを測定する
場合、入力端子20からのテスト指示信号によって、マ
スタラッチ群1〜4に入力端子16〜19からのテスト
用の入力信号が入力するようにする。また、入力端子2
1からのテスト出力セレクト信号によって、マスタラッ
チ群1の出力がテスト出力として出力端子22に現れる
ようにする。
【0077】この後に、入力信号を読出し用に設定して
おいて、入力端子16からテスト用の読出しアドレス信
号「A」を与えるとともに、入力端子14からクロック
信号を与える。
【0078】これによって、マスタラッチ群1からはテ
スト用の読出しアドレス信号「A」が出力され、このテ
スト用の読出しアドレス信号「A」がセレクタ9を介し
て出力端子22に現れる。
【0079】このとき、入力端子14からのクロック信
号が論理“1”から論理“0”に変化した点から、テス
ト用の読出しアドレス信号「A」が出力端子22に現れ
るまでの遅延時間TRMを測定する。この遅延時間TRM
は、入力端子14〜マスタラッチ群1〜セレクタ9〜出
力端子22の遅延時間である。
【0080】次に、入力端子21からのテスト出力セレ
クト信号によって、スレーブラッチ群8の出力がテスト
出力として出力端子22に現れるようにして、入力端子
14からのクロック信号が論理“1”から論理“0”に
変化した点から、テスト用の読出しアドレス信号「A」
によってスレーブラッチ群8から読出されたデータ
「D」が出力端子22に現れるまでの遅延時間TRSを測
定する。この遅延時間TRSは、入力端子14〜マスタラ
ッチ群1〜デコーダ5〜スレーブラッチ群8〜セレクタ
9〜出力端子22の遅延時間である。
【0081】本実施例ではマスタラッチ群1からセレク
タ9までの配線が非常に短いので、その配線による遅延
時間を無視することができるため、遅延時間TRSから遅
延時間TRMを差し引くことによってマスタラッチ群1の
出力〜デコーダ5〜スレーブラッチ群8〜セレクタ9入
力の間の時間、つまりアドレスアクセスタイムを算出す
ることができる。
【0082】一方、ライトアクセスタイムを測定する場
合、上述したアドレスアクセスタイムの測定と同様に、
入力端子20からのテスト指示信号によって、マスタラ
ッチ群1〜4に入力端子16〜19からのテスト用の入
力信号が入力するようにする。また、入力端子21から
のテスト出力セレクト信号によって、マスタラッチ群2
の出力がテスト出力として出力端子22に現れるように
する。
【0083】この後に、入力信号を書込み用に設定して
おいて、入力端子17からテスト用の書込みアドレス信
号「A」を与えるとともに、入力端子14からクロック
信号を与える。
【0084】これによって、マスタラッチ群2からはテ
スト用の書込みアドレス信号「A」が出力され、このテ
スト用の書込みアドレス信号「A」がセレクタ9を介し
て出力端子22に現れる。
【0085】このとき、入力端子14からのクロック信
号が論理“1”から論理“0”に変化した点から、テス
ト用の書込みアドレス信号「A」が出力端子22に現れ
るまでの遅延時間TWMを測定する。この遅延時間TWM
は、入力端子14〜マスタラッチ群2〜セレクタ9〜出
力端子22の遅延時間である。
【0086】次に、入力端子21からのテスト出力セレ
クト信号によって、スレーブラッチ群8の出力がテスト
出力として出力端子22に現れるようにして書込み動作
を行うとともに、入力端子16からテスト用の読出しア
ドレス信号「A」を入力させ、スレーブラッチ群8の書
込み動作を行う。
【0087】この書込み動作においては入力端子19か
らテスト用の入力データ「D」が入力され、このテスト
用の入力データ「D」がマスタラッチ群4を介してスレ
ーブラッチ群8に書込まれるものとする。
【0088】これによって、スレーブラッチ群8ではマ
スタラッチ群2からのテスト用の書込みアドレス信号
「A」によって指定されるスレーブラッチに、マスタラ
ッチ群4からのテスト用の入力データ「D」が書込ま
れ、その後にデータ「D」がマスタラッチ群1からのテ
スト用の読出しアドレス信号「A」によって読出され
る。
【0089】このとき、入力端子14からのクロック信
号が論理“0”から論理“1”に変化した点から、テス
ト用の書込みアドレス信号「A」によってスレーブラッ
チ群8に書込まれたデータ「D」が出力端子22に現れ
るまでの遅延時間TWSを測定する。
【0090】この遅延時間TWSは、入力端子14〜アン
ドゲート7−1〜7−n〜スレーブラッチ群8〜セレク
タ9〜出力端子22の遅延時間である。尚、この遅延時
間TWSにはスレーブラッチ群8のデータが不定の部分が
含まれている。図5においてはそのデータが不定の部分
をハッチング部分で示している。
【0091】本実施例ではマスタラッチ群1からセレク
タ9までの配線が非常に短いので、その配線による遅延
時間が無視できる。また、通常、レジスタファイルの入
力端子14〜アンドゲート7−1〜7−n〜スレーブラ
ッチ群8の間の遅延時間は、入力端子14〜マスタラッ
チ群2〜デコーダ6〜アンドゲート7−1〜7−n〜ス
レーブラッチ群8の間の遅延時間よりもやや長く設計し
てあり、その差のばらつきはスレーブラッチ群8におけ
る書込み動作時のばらつきよりも小さい。
【0092】したがって、遅延時間TWSから遅延時間T
WMを差し引くと、[入力端子14入力〜アンドゲート7
−1〜7−n〜スレーブラッチ群8〜セレクタ9出力]
−[入力端子14入力〜マスタラッチ群2〜セレクタ9
出力]となる。
【0093】これはスレーブラッチ群8における遅延時
間+αであり、αのばらつきはスレーブラッチ群8にお
ける遅延時間に比べて非常に小さい。よって、遅延時間
TWSから遅延時間TWMを差し引いた値はライトアクセス
タイムそのものではないが、その特性と同様のものとな
る。
【0094】このように、テスト用入力線を設けてレジ
スタファイルに対して外部から直接アクセス可能とし、
レジスタファイルの通常時の入力経路とテスト用入力線
による入力経路とを切換えるとともに、マスタラッチ群
1〜4のテスト用出力経路各々とスレーブラッチ群8の
テスト用出力経路とを切換えてその切換信号を外部に直
接出力することによって、若干のハードウェア量の増加
だけで、レジスタファイルの特性試験を簡易にかつ確実
に行うことができる。
【0095】例えば、この論理回路が1つの集積回路で
あった場合、その集積回路をボード等に実装して装置全
体で試験をするはるか前の集積回路の段階で特性不良品
を取除くことができる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、テ
スト用入力線を設けてレジスタファイルに対して外部か
ら直接アクセス可能とし、レジスタファイルの通常時の
入力経路とテスト用入力線による入力経路とを切換える
とともに、制御情報及び書込みデータを保持するマスタ
ラッチの通常時の出力経路とは独立に設けられた第1の
テスト用出力経路と書込みデータを格納するスレーブラ
ッチの通常時の出力経路とは独立に設けられた第2のテ
スト用出力経路とを切換え、その切換信号を外部に直接
出力することによって、レジスタファイルの特性試験を
簡易にかつ確実に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1のマスタラッチ群の構成を示す回路構成図
である。
【図3】本発明の一実施例による論理回路の構成例を示
すブロック図である。
【図4】本発明の一実施例における特性試験時の動作を
示すタイムチャートである。
【図5】本発明の一実施例における特性試験時の動作を
示すタイムチャートである。
【図6】従来例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1〜4 マスタラッチ群 5,6 デコーダ 7−1〜7−n アンドゲート 8 スレーブラッチ 9 セレクタ 10〜14 入力端子 15 出力端子 16〜21 テスト用の入力端子 22 テスト用の出力端子

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御情報及び書込みデータを保持するマ
    スタラッチと前記制御情報に基づいて前記書込みデータ
    を格納するスレーブラッチとからなるレジスタファイル
    を含む論理回路であって、前記レジスタファイルに対し
    て外部から直接アクセスするために設けられたテスト用
    入力線と、前記レジスタファイルの通常時の入力経路と
    前記テスト用入力線による入力経路とを切換える手段
    と、前記マスタラッチの通常時の出力経路とは独立に設
    けられた第1のテスト用出力経路と前記スレーブラッチ
    の通常時の出力経路とは独立に設けられた第2のテスト
    用出力経路とを切換える手段と、その切換えられた前記
    第1のテスト用出力経路と前記第2のテスト用出力経路
    とのうち一方を外部に直接出力するために設けられたテ
    スト用出力線とを有し、前記マスタラッチが、前記通常
    時の入力経路と前記テスト用入力線による入力経路とを
    切換える手段を含んで構成されたことを特徴とする論理
    回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6159697A (ja) * 1984-08-30 1986-03-27 Fujitsu Ltd ゲ−トアレイ
JPS647636A (en) * 1987-06-30 1989-01-11 Fujitsu Ltd Semiconductor integrated circuit device with gate array and memory
JP2990840B2 (ja) * 1991-04-26 1999-12-13 日本電気株式会社 半導体メモリ

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